JP2018203336A - 包装袋 - Google Patents

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ゆかり 河野
知則 岩田
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Abstract

【課題】ALを使用していなくとも,ガスバリア性,防湿性を有し,また,ボイル殺菌可能な耐熱性を有し,さらに,切目線20によって引き裂きによる開封を容易とする。【解決手段】本発明の包装袋1は,シーラント層(内層)11と,延伸ナイロンフィルムからなる基材層(中間層)13と,ポリエチレンテレフタレートフィルムからなるバリア層(外層)15の3層からなる積層フィルム10からなり,前記積層フィルム10を合掌状に融着した合掌シール部3を有し,一端が閉塞し,他端が開口する合掌袋であって,前記基材層13が,前記合掌シール部3の側端から該合掌シール部3を横切り,連続して袋本体の全周にわたる切目線20を,間隔を介して並設すると共に,前記バリア層が有機・無機ハイブリッドバリア剤がコーティングされたバリア層又は,セラミックスが蒸着されたバリア層のいずれかからなることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は,例えば,羊羹等を充填する包装袋であって,包装袋に設けられた切目線に沿って簡単に開封することができる包装袋に関する。
従来から,羊羹等の食品を充填する包装袋は,充填(内容)物の長期品質保持の観点から,ガスバリア性や,防湿性の高いAL(アルミニウム)を積層したフィルムが使用されている。
また,ALは,上述のバリア性の他,耐熱性において優れている。
ALを使用した包装袋として,例えば,特許文献1には,外面層とAL層と炭酸ガスレーザー吸収層と熱融着性樹脂層を有する積層フィルムからなる包装袋であって,前記包装袋の開封する際に引き裂く線に沿って前記炭酸ガスレーザー吸収層に炭酸ガスレーザーにより切目線が形成された包装袋がある。
特許第4697910号公報
しかしながら,包装袋にALを使用すると以下の問題点が発生する。
例えば,ALを使用した場合は,内容物を充填した包装袋中に金属系の異物の混入があるか否か検査するための金属探知機の使用は不可能である。ゆえに、従来から,金属探知機を使用した検査を可能とする包装袋が望まれている。
また,包装袋にALを使用すると,使用済みの包装袋を焼却する際,残渣が残るため廃棄処理に手間がかかるという問題が発生する。
また,ALは透明性がないため,包装袋を形成するフィルムに使用すると,包装体内の中身(充填物)を視認することができない。
以上の問題点を回避するために,ALを使用しないフィルムが望まれるが,そのためには,ALを使用しなくとも,充填物の品質保持のため,ガスバリア性,防湿性が必要となり,また,充填後に加熱殺菌が必要な場合,耐熱性が必要となる。
さらに,上述の他,食品等を充填する包装袋としては,充填物の取り出しを容易にするために,手で簡単に包装袋を開口できるよう易開封性が必要である。
本発明は,上述した問題点を鑑みてなされたもので,アルミニウムが積層されていないフィルムを使用した包装袋であって,ガスバリア性,防湿性を有し,加熱・ボイル殺菌可能な耐熱性,耐ピンホール性,易開封性をも有する包装袋を提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするために記載したものであり,言うまでもなく,本願発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
本発明の包装袋1は,
シーラント層(内層)11と,延伸ナイロンフィルムからなる基材層(中間層)13と,ポリエチレンテレフタレートフィルムからなるバリア層(外層)15の3層からなる積層フィルム10からなり,
前記積層フィルム10を合掌状に融着した合掌シール部3を有し,一端が閉塞し,他端が開口する合掌袋(例えば,図1に示す,本発明の一実施形態である包装袋1のように,合掌シール部3を形成した後,包装袋1の下端を横シールして底シール部4を形成し,上端は開口させる。)であって,
前記基材層13が,前記合掌シール部3の側端から該合掌シール部3を横切り,連続して袋本体の全周にわたる切目線20を,間隔を介して並設すると(例えば,図1の包装袋1は,切目線20が所定間隔をおいて平行に3本形成されている。)共に,前記バリア層(外層)15が有機・無機ハイブリッドバリア剤がコーティングされたバリア層(ポリエチレンテレフタレートフィルム)又は,セラミックスが蒸着されたバリア層(ポリエチレンテレフタレートフィルム)のいずれかからなることを特徴とする(請求項1)。
また,前記基材層13が,前記合掌シール部3の側端において,前記複数の切目線20と略等間隔で平行又は略平行に伸びる複数の補助切目線21を備え(例えば,図1の包装袋1は,前記合掌シール部3の側端において,前記3本の切目線20の上方に,3本の切目線20と略等間隔で平行に伸びる3本の補助切目線21が形成されている。),複数の前記補助切目線21の各終端を繋ぎ,前記複数の切目線20のうちの少なくとも一つに連結するように伸びる誘導用補助切目線22を備えるもの(例えば,図1の包装袋1は,前記3本の補助切目線21の終端を繋ぎ,3本の切目線20のうちの上段の切目線20に連結するように,斜めに伸びる誘導用補助切目線22が形成されている。)としても良い(請求項2)。
また,本発明の包装袋1は,前記合掌シール部3の側端に,前記切目線20に沿う切り込み30を設けて,手による引き裂きの開始をよりやりやすくすることができる(請求項3)。
また,本発明の包装袋1は,袋本体に厚み幅を持たせるために,両側部に袋本体の内側に向けて折り込んだガゼット折り込み部40を有するガゼット袋としてもよい(請求項4)。
本発明の包装袋1は,前記シーラント層11,前記基材層13及び,前記バリア層15が透明材料から構成され,透明性を有するものとすることができる(請求項5)。
本発明の包装袋1は,前記シーラント層11が低密度ポリエチレン又は無延伸ポリプロピレンのいずれかからなるものとすることができる(請求項6)。
また,前記有機・無機ハイブリッドバリア剤について,有機材料にポリビニルアルコール(PVA)又は変性ポリビニルアルコールを使用し,無機材料にシリカ(SiO2)系無機物を使用したものが好適である(請求項7)。
前記セラミックスは,シリカ又はアルミナが好適である(請求項8)。
上述の構成を有する本発明の包装体1は,ALを使用していなくとも,優れたバリア性,ボイル殺菌可能な耐熱性を有する。さらに,切目線20によって引き裂きが誘導されるため,開封が容易である。
また,本発明の包装袋1は,ALを使用していないため,金属探知機による異物検査の実施を可能にし,また,透明材料を使用した本発明の包装袋1については,外部から中身の視認を可能にする。
また,本発明の包装袋1は,前記切目線20が,所定間隔おいて平行に複数配列した構成となっているため,前記切目線20に沿って引き裂いて開封する際に,引き裂き線が1の切目線20から逸脱したとしても,平行に伸びる隣の他の切目線20に誘導される。このため,引き裂きが切目線20の誘導から逸脱して開封に失敗する恐れがなくなる。
同図(A)は,本発明の包装袋1の一実施形態を示す正面図。同図(B)は,同図(A)の一点鎖線で示した円内の拡大図。 図1の包装袋1に切り込み30が形成された本発明の包装袋1の他の実施形態を示す正面図。 本発明の包装袋1の他の実施形態を示す図で,図2の包装袋1にガゼット折り込み部40を設けた包装袋1の上端の開口部を示す平面図。 図3の包装袋1に内容物を充填し,密封した状態を示す斜視図。 図1の包装袋1に使用される積層フィルム10の部分断面図。 他の実施形態の包装袋1に使用される積層フィルム10の部分断面図。 図1の包装袋1の切目線20の形成パターンを示す図。 ボイル加熱した後の包装袋1の切目線20を有する領域の部分拡大図。
次に,本発明の実施形態につき添付図面を参照しながら説明する。
本発明の包装袋1は,図1に示すように,最内層にシーラント層(熱融着性樹脂層)11を有し,引き裂きを誘導する切目線20を有する積層フィルム10を,前記シーラント層11を内側にして筒状に折り曲げて,両側縁部を合掌状に重ね合わせて,該重ね合わせを縦シール(熱融着)して合掌シール部3を形成し,次いで,2つの開放端の内の一方(図1では,下端)を横シールして底シール部4を形成して得られる。
なお,本発明の包装袋1は,図3に示すように,厚み幅を持たせるために,上述の合掌袋の両側部を,内方に折り込むことで,ガゼット折り込み部40を形成したガゼット袋としても良い。
本発明の包装袋1をガゼット袋にする場合は,例えば,前記縦シールして合掌シール部3を形成した筒状の積層フィルム10の両側部を袋内側に折り込んで偏平にした状態で前記横シールして,袋の両側部に前記ガゼット折り込み部40を形成することで得られる。
本発明の包装袋1に物を充填する際は,包装袋1の天部の開放端から物を充填した後,該天部を横シールして天シール部5を形成して密封することができ,図4には,本発明の包装袋1をガゼット袋にした場合に,内容物を充填して密封した包装袋1の状態を示す。
次に,本発明の包装袋に使用される前記積層フィルム10については,図5に示すように,内側からシーラント層(内層)11,基材層(中間層)13,バリア層(外層)15の3層構造となっている。また,図5に示すとおり,前記基材層13には,引き裂きを誘導する切目線20が形成されている。
前記シーラント層11には,熱融着性樹脂を使用し,例えば,直鎖状低密度ポリエチレン(L‐LDPE),無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)が好適に使用される。
基材層13には,延伸された状態のナイロンフィルム(Ny)が好適に使用される。基材層13に形成される切目線20については,後述する。
本願発明の包装袋1は,基材層(中間層)13が易開封機能を備えることによりボイル耐性の向上,例えば,ラミ浮きといった不具合を低減することができる。
本発明の積層フィルム10の最外層に位置するバリア層15には,有機・無機ハイブリッドバリア剤がコーティングされたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム又は,セラミックスが蒸着されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを使用する。前記有機・無機ハイブリッドバリア剤のコーティングは,前記PETフィルムの片面,両面いずれでも良い。前記セラミックスとして,例えば,アルミナ,シリカが挙げられる。
上記の有機・無機ハイブリッドとは,有機材料と無機材料の組み合わせを意味し(中條善樹著「有機―無機ハイブリッド材料の可能性」,第33−45頁,2003年9月2日発行),特に,本発明においては,コンポジット(複合)材のような単なる混合物ではなく,その混ざり合いがナノオーダまたは分子オーダのもの(ナノコンポジット)が好適である。
PETフィルムに有機・無機ハイブリッドバリア剤をコーティングしたものは,均質・透明であり,高いガスバリア性を有し,高い硬度も示す。これらの特性は,上述したとおり,有機・無機ハイブリッドバリア剤に使用される有機材料(有機化合物)と無機材料(無機化合物)が分子レベルで均質に分散しているためであると考えられる。
本発明では,前記有機・無機ハイブリッドバリア剤は,有機材料にポリビニルアルコール(PVA)又はポリビニルアルコールの変性物を使用し,無機材料にシリカ(SiO2)系無機物を使用したものが特に好適である。
一例として,有機・無機ハイブリッドガスバリア剤の作成はゾル‐ゲル法により行うことができる。例えば,ゾルは,テトラエトキシシラン(TEOS,Si(OC254),3官能のケイ素アルコキシドとしてフェニルトリエトキシシラン(PhTEOS,C65Si(OC254)またはメチルトリエトキシシラン(MeTEOS,CH3Si(OC253),ジメチルスルホキシド(DMSO,(CH3)SO),硝酸,蒸留水,PVA(平均重合度約500,けん化度86〜90mol%)を所定の組成で秤量し,攪拝することにより調製する。調製したゾルをポリエチレンテレフタレート(PET)基板上にスピンコータ(ACT‐300A,アクティブ)を用いてスピンコーティングし,焼成することで,有機・無機ハイブリッドバリア剤がコーティングされたPETフィルムが得られる。
また,ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに,シリカ又はアルミナ等のセラミックスを蒸着する方法は,特に限定されず,プラズマCVDや,真空蒸着法,イオンプレーティング法,スパッタリング法等のPVDにより,シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム,アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムを形成しても良い。
なお,蒸着物は,厚みが約500Å(0.05μm)と薄く,透明性を有する。
また,上述した通り,本発明の基材層13には,レーザー加工により切目線20が形成される。なお,レーザー加工の他,刃物を使用する機械的方法によりハーフカット線を形成して切目線20を設けるものとしても良い。この切目線20により切り裂きが誘導され,包装袋1の開封を容易にすることができる。
図5に示す,切目線20は,基材層13を貫通していないが,図6に示すように,切目線20は基材層13を貫通しても良い。
本発明の包装袋に切目線20を形成するために用いるレーザー加工機としては,連続またはパルス発振形式を有する炭酸ガスレーザー,YAGレーザー,エキシマレーザーなどを用いたレーザー加工機が挙げられる。
例えば,レーザー加工に炭酸ガスレーザーを使用する場合,基材層13に使用されるナイロンフィルムは,前記炭酸ガスレーザーを吸収するので,炭酸ガスレーザーを集光してナイロンフィルム面に照射することより,ナイロンフィルムの照射された部分が発熱・溶融・ミスト化,あるいは発熱・分解・灰化等により除去されて切目線20が形成される。
また,炭酸ガスレーザー加工による切目線20の形成は,好ましくは,シーラント層11と基材層13をラミネートした後で,バリア層15をラミネートする前に,実施すると良い。ポリオレフィン樹脂は,炭酸ガスレーザーを吸収しないためレーザーの影響がないが,ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムは,炭酸ガスレーザーを吸収するため,レーザーの影響を受ける。
次に,図1に示す実施形態について,包装袋1の製袋前に形成された切目線20の形成パターン(レーザーパターン)を図7に示す。図7に示すように,フィルムの一側端から他側端へ一直線状に切目線20を所定間隔おいて平行に3本形成して引き裂き誘導部20aとし,該引き裂き誘導部20aの両側端において,切目線20の上方に,2本の切目線20と略等間隔で平行に伸び,上に向かって段々と短くなる3本の補助切目線21を形成し,3本の補助切目線21の各終端を繋ぎ,3本の切目線20の一方(図1では,上段の切目線20)に連結するように斜めに伸びる誘導用補助切目線22を形成して,一対の前記引き裂き開始部20bを設けるものとしても良い。
上述の形成パターン通り切目線20が設けられた積層フィルム10の両側端縁を重ね合わせて合掌袋を製袋すると,図1に示すように,合掌シール部3の側端に前記引き裂き開始部20bが配置され,そして,合掌シール部3の側端から合掌シール部3を横切るように袋本体に向かって伸び,連続して,袋本体を一周するように前記引き裂き誘導部20aが配置された状態となる。
包装袋1の前記引き裂き開始部20bから引き裂きを開始し,そのまま,引き裂き誘導部20aに沿って引き裂くことで,包装袋1に開口が形成される。上述の切目線20を有する本発明の包装袋1は,引き裂き途中で引っ掛かることなく容易に一回開封が可能であるため,羊羹などの成形された食料品を密封したものでも,引き裂きの際,余計な負荷がかかり中身を傷つける恐れが無く,包装袋1からの取り出しがスムーズに行える。
また,図4に示すように,切目線20を,充填された内容物の側面でなく,内容物の底面側又は頂面側に位置するように設けることで,開封の際に内容物の形を損なう恐れが無くなる。
つまり,切目線20を,開封時に内容物とレーザー線が干渉しない位置(内容物の端からシール面の間に配置)に形成すると,開封時に内容物の角が崩れたりすることを防止できる。
また,上述したように,本発明の包装袋1には,切目線20が,所定間隔おいて平行に複数本配列した構成となっているため,切目線20に沿って引き裂いて開封する際に,引き裂き線が1の切目線20から逸脱したとしても,平行に伸びる隣の切目線20に誘導されるため,引き裂きが切目線20の誘導から逸脱して開封に失敗する恐れがなくなる。例えば,図1に示す包装袋1は,同一幅の切目線20が,同一間隔で平行に3本配列されている。
なお,手で引き裂きの開始をより容易に行うために,図2に示すように,合掌シール部の側端に,開封のきっかけとなる切り込み30を切目線20に沿うように形成しても良い。切り込み30の形状は特に限定されず,例えば,Iノッチ,Vノッチ,Uノッチ,五角ノッチ等が好適である。
積層フィルム10の製造方法は,一例として,印刷が施された基材層13とシーラント層11とをドライラミネートした後,レーザー加工を施して基材層13のナイロンフィルムに切目線20を形成し,その後,基材層13にバリア層15をドライラミネートして積層フィルム10を形成することができる。この後,前記切り込み30を切目線20に沿うように形成してもよい。
本発明の積層フィルム10のバリア性を確認するため,L‐LDPE50μm/Ny15μm(印刷)/バリアPET(有機・無機ハイブリッドバリア剤をコーティングしたPET),の3層構造とし,切目線20を形成した積層フィルム10を使用して製袋した包装袋1の実施例について,透湿度,酸素透過度を測定し,屈曲試験を実施した。
また,上記各測定を,内容物を充填する前(常態),及び,内容物を充填してボイル殺菌後における,切目線20が形成されたレーザー部と切目線20が形成されていない非レーザー部について行った。
また,比較例として,現行品(L‐LDPE70μm/(印刷)透明蒸着Ny)についても上記各測定を行った。
測定結果を以下の表1に示す。
上記表より,本発明の包装袋1はALを使用していなくとも,現行品(比較例)と比べて,バリア性が優れていることが分かる。
特に,本発明の包装袋1は,酸素透過度,透湿度の数値が低く,現行品と比べても,高いバリア性を有していることが分かり,とりわけ,切目線20が形成されるレーザー部であっても,高いバリア性を有していることが分かる。また,ボイル後において,現行品は,数値が高くなりバリア性が低下しているが,本発明の包装袋1は,レーザー部及び非レーザー部において,高いバリア性を維持していることが分かる。
本発明の包装袋1の屈曲試験の測定結果の数値は良好で,また,ボイル後も外観に異常は見られず,本発明の包装袋1の耐熱性が確認できる。
また,図8は,内容物を充填してボイル殺菌後における包装袋1の切目線20を有する領域の部分拡大図であるが,切目線20の間隔について,5箇所で計測した数値が,それぞれ,「94.94μm」,「92.15μm」,「97.74μm」,「90.06μm」,「90.06μm」と略一定で,ボイル加熱した後も,切目線20は,略平行に保たれている。つまり,本発明の包装袋1は,ボイル加熱後で有っても大きく変形することがなく,優れた耐熱性を有することが分かる。
1…包装袋
3…合掌シール部
4…底(下端)シール部
5…天(上端)シール部
10…積層フィルム
11…シーラント層(内層)
13…基材層(中間層)
15…バリア層(外層)
20…切目線(易開封部)
20a…引き裂き誘導部
20b…引き裂き開始部
21…補助切目線
22…誘導用補助切目線
30…切り込み
40…ガゼット折り込み部

Claims (8)

  1. シーラント層と,延伸ナイロンフィルムからなる基材層と,ポリエチレンテレフタレートフィルムからなるバリア層の少なくとも3層からなる積層フィルムからなり,
    前記積層フィルムを合掌状に融着した合掌シール部を有し,一端が閉塞し,他端が開口する合掌袋であって,
    前記基材層が,前記合掌シール部の側端から該合掌シール部を横切り,連続して袋本体の全周にわたる切目線を,間隔を介して並設すると共に,前記バリア層が有機・無機ハイブリッドバリア剤がコーティングされたバリア層又は,セラミックスが蒸着されたバリア層のいずれかからなることを特徴とする包装袋。
  2. 前記基材層が,前記合掌シール部の側端において,複数の前記切目線と略等間隔で平行又は略平行に伸びる複数の補助切目線を備え,複数の前記補助切目線の各終端を繋ぎ,前記複数の切目線のうちの少なくとも一つに連結するように伸びる誘導用補助切目線を備えることを特徴とする請求項1記載の包装袋。
  3. 前記合掌シール部の側端に,前記切目線に沿う切り込みが設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の包装袋。
  4. 両側部に袋本体の内側に向けて折り込んだガゼット折り込み部を有することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の包装袋。
  5. 前記シーラント層,前記基材層及び,前記バリア層が透明材料から構成され,透明性を有することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の包装袋。
  6. 前記シーラント層が低密度ポリエチレン又は無延伸ポリプロピレンのいずれかからなることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の包装袋。
  7. 前記有機・無機ハイブリッドバリア剤について,有機材料がポリビニルアルコール又は変性ポリビニルアルコールからなり,無機材料がシリカ系無機物からなることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の包装袋。
  8. 蒸着される前記セラミックスが,シリカ又はアルミナのいずれかであることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の包装袋。

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