JP2018203128A - 車体と外装部品の連結構造 - Google Patents

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嘉剛 臼田
Yoshitake Usuda
嘉剛 臼田
晋太郎 能野
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Abstract

【課題】互いに突き合わされて連結された車体と外装部品との連結端部同士の連結が解除されにくい車体と外装部品の連結構造を提供する。
【解決手段】車体1と外装部品2との連結端部6,7同士が突き合わされ、ホルダ8を介して連結されている。外装部品2の連結端部7は車両内部側W1に延びる突き合わせ部9を備えている。ホルダ8は、車体1の連結端部6とは反対側から突き合わせ部9に重なる重なり部10と、突き合わせ部9を重なり部10と協働して突き合わせ方向に挟持する挟持部11とを備えている。突き合わせ部9と挟持部11とのいずれか一方に、他方に向かって突出する係合爪12が形成され、他方に、係合爪12が挿入係合する係合孔13が形成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は車体と外装部品の連結構造に関する。
特許文献1に開示されているように、従来、上記の車体と外装部品の連結構造として、フェンダーパネル(車体の一例)とフロントバンパ(外装部品の一例)の連結端部同士が突き合わされ、バンパホルダを介して連結された構造があった。
この構造は、次の[A],[B]のように構成されている(特許文献1の明細書の[段落0048],図9〜図10参照)。
[A] 「図9(a),図9(b),図10に示すように、バンパホルダ10の第3係合爪17がバンパサイド部2の突き合わせフランジ20Fの第3係合孔22に挿入係合」している。
[B] 「バンパサイド部2の突き合わせフランジ20Fの薄肉の段差状の被係合部45が前記対向壁11Bの第4係合爪46の一対の爪部46A,46B間に挿入係合」している。
特開2011ー20617号公報
バンパサイド部2にはフェンダーパネル3側に向かう力、すなわち、特許文献1の図面の図9(a)において、紙面左側から右側に向かう力が加わることがある。この力は、第3係合孔22が形成されたバンパサイド部2の突き合わせフランジ20Fを、バンパホルダ10の第3係合爪17から遠ざける。そのために、単に前記[A],[B]のように構成しただけの上記従来の構造では、前記力がバンパサイド部2に加わった場合、第3係合爪17が第3係合孔22から外れる虞があった。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、互いに突き合わされて連結された車体と外装部品との連結端部同士の連結が解除されにくい車体と外装部品の連結構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
車体と外装部品との連結端部同士が突き合わされ、ホルダを介して連結されている車体と外装部品の連結構造であって、
前記外装部品の連結端部は車両内部側に延びる突き合わせ部を備え、
前記ホルダは、前記車体の連結端部とは反対側から前記突き合わせ部に重なる重なり部と、前記突き合わせ部を前記重なり部と協働して突き合わせ方向に挟持する挟持部とを備え、
前記突き合わせ部と前記挟持部とのいずれか一方に、他方に向かって突出する係合爪が形成され、前記他方に、前記係合爪が挿入係合する係合孔が形成されている点にある。
本発明によれば、互いに突き合わされて連結された車体と外装部品との連結端部同士が連結解除されにくい車体と外装部品の連結構造を提供することができる。
自動車の前部構造を右前方から見た斜視図 自動車の前部構造を右前方から見た斜視図(ヘッドライトとサイドスカートを非表示) フロントグリルとフェンダーパネルとホルダを示す平面図 図3のX部の拡大図 図3のX部をさらに拡大した図 図5のフェンダーパネルを半透明表示にした図 第3係合爪と第3係合孔の係合構造の断面を示す図 第1係合爪と第1係合孔の係合構造の断面を示す図 ホルダの斜視図 フロントグリルの第1係合爪と第3係合孔とその周りの構造を示す斜視図 第1係合爪の断面を示す図 車体と外装部品の連結構造の斜視図 車体と外装部品の連結構造の斜視図(サイドスカートとバンパは非表示)
本発明の車体と外装部品の連結構造は、車体と外装部品の連結端部同士が突き合わされ、ホルダを介して連結され、外装部品の連結端部とホルダに各別に形成された係合爪と係合孔が突き合わせ方向に係合されており、連結端部同士が連結解除されにくくなっている。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に車両の前部構造を示してある。この車両の前部構造は、左右一対のフェンダーパネル1(車体に相当)と、左右両側部が車両後方側Rrに折曲したフロントグリル2(外装部品に相当)と、フロントバンパ3と、ホイールアーチを形成する左右一対のサイドスカート4とを備えている。フェンダーパネル1の上部とフロントグリル2の上部の間にはヘッドライト5が設けられている。
そして、フェンダーパネル1の前部の上下方向中間部に設けられたフェンダーパネル連結端部6と、フロントグリル2の左右両側部の下側後部に設けられたグリル連結端部7とが連結している。次に、その連結構造について説明する。車体左側の連結構造と車体右側の連結構造とは左右対称であり、本実施例では車体右側の連結構造について説明する。
[フェンダーパネル連結端部6とグリル連結端部7の連結構造]
図2,図12に示すように、フェンダーパネル連結端部6とグリル連結端部7とは側面視で車両斜め前後方向に突き合わされ、ホルダ8を介して連結されている。図4〜図6に示すように、グリル連結端部7は、車両内部側W1に延びる突き合わせフランジ9(突き合わせ部に相当)を備えている。
図6,図7,図9に示すように、ホルダ8は、フェンダーパネル連結端部6とは反対側から突き合わせフランジ9に重なる重なり部10と、突き合わせフランジ9を重なり部10と協働して突き合わせ方向に挟持する挟持片11(挟持部に相当)とを備えている。また、図7,図10に示すように、突き合わせフランジ9に、挟持片11に向かって突出する断面長方形状の第1係合爪12が形成され、図6〜図9に示すように、挟持片11に、第1係合爪12が挿入係合する角孔状の第1係合孔13が形成されている。
この構成によれば、フロントグリル2にフェンダーパネル1側に向かう力が加わった場合、グリル連結端部7の突き合わせフランジ9の第1係合爪12が、ホルダ8の挟持片11に形成された第1係合孔13に、より深く入り込む。従って、グリル連結端部7がフェンダーパネル連結端部6から連結解除されにくく(外れにくく)なる。
前記連結構造についてさらに詳しく説明する。
[フェンダーパネル連結端部6の構造]
図5,図13に示すように、フェンダーパネル連結端部6は、断面L字状に折曲した第1連結壁部14を備えている。この第1連結壁部14は、フェンダーパネル連結端部6の上下方向中間部から車両内部側W1に延びる第1折曲壁15と、第1折曲壁15の車両内部側W1側の端部から側面視で車両前方側Frに延びる第2折曲壁16とから成る。第1折曲壁15の下端部には第2係合孔17が形成され、第2折曲壁16には車両内部側W1に膨出する第1膨出部18が形成されている。そして、第1膨出部18に複数の第1連結孔19が形成されている。
[グリル連結端部7の構造]
図10に示すように、グリル連結端部7の突き合わせフランジ9の基端部に、複数の角孔状の第3係合孔20が、グリル連結端部7の幅方向に並んで形成されている。また、突き合わせフランジ9の複数の第3係合孔20間に、一段下がった扁平な凹面状の被挟持面21が、突き合わせフランジ9の先端側まで形成されている。前述の第1係合爪12は、突き合わせフランジ9の先端部の被挟持面21から突出している。
[ホルダ8の構造]
図8,図9,図12に示すように、ホルダ8は、グリル連結端部7の車両内部側W1の面に対向する対向壁38を備えている。この対向壁38は、フロントグリル2の幅方向に長い長方形状に形成され、グリル連結端部7の略全幅にわたる長さに設定されている。さらに、対向壁38の車両内部側W1の面に、車両内部側W1に立ち上がる格子状の補強壁23と、車両内部側W1に膨出する第2膨出部24とが形成され、第2膨出部24に第2連結孔25が形成されている。
そして、対向壁38のフェンダーパネル1側の端部から車外側W2に延びるホルダ側壁22がホルダ8に設けられている。前記重なり部10は前記ホルダ側壁22に設けられている。図7,図9に示すように、重なり部10は、ホルダ側壁22の長手方向(グリル連結端部7の幅方向)に間隔を空けて位置する複数の第1支持壁10A,10Bから成る。第1支持壁10A,10Bは、車両の内外方向に沿うリブ状にホルダ側壁22から立ち上がっている。第1支持壁10A,10Bの車両内部側W1の端部はフェンダーパネル1側に突出している。
図12に示すように、ホルダ側壁22に、フェンダーパネル連結端部6の第2係合孔17に挿入係合される第2係合爪27が形成されている。また、図7に示すように、ホルダ側壁22に、グリル連結端部7の複数の第3係合孔20に各別に挿入係合される複数の断面長方形状の第3係合爪26が形成されている。図9に示すように、複数の第3係合爪26は、ホルダ側壁22の車外側W2の端部からフェンダーパネル1側に突出し、複数の第1支持壁10A,10Bを挟んで位置している。
図9に示すように前記ホルダ8は、前記複数の第1支持壁10A,10Bの車両内部側W1の端部と挟持片11の基部とを連結する連結部32を備えている。この連結部32は、ホルダ側壁22の車両内部側W1の端部からフェンダーパネル1側に延びており、複数の第1支持壁10A,10Bの車両内部側W1の端部間に位置する。前記複数の第1支持壁10A,10Bと挟持片11と連結部32とで、突き合わせフランジ9を挟持する断面U字状の挟持体を構成している。
前記挟持片11は、ホルダ側壁22との間隔が挟持片11の先端側ほど広くなるように少し傾斜している。また、挟持片11は、前記突き合わせ方向から見て、複数の第1支持壁10A,10B間に位置し、挟持片11の先端部は、複数の第3係合爪26の先端よりもフェンダーパネル1側に位置する。
また、ホルダ側壁22に、複数の第1支持壁10A,10B及び複数の第3係合爪26を挟んで位置する複数の第2支持壁40A,40Bが立設されている。第2支持壁40A,40Bは第1支持壁10A,10Bと同一形状に形成され、複数の第2支持壁40A,40Bが、フェンダーパネル連結端部6とは反対側から前記突き合わせフランジ9に重なって突き合わせフランジ9を支持する。
図12に示すように、ホルダ側壁22の第2係合爪27が、フェンダーパネル連結端部6の第2係合孔17に挿入係合されている。また、フェンダーパネル連結端部6の第1膨出部18(図13参照)の第1連結孔19とホルダ8の第2膨出部24の第2連結孔25に連結部材(図示せず)が挿入されて、ホルダ8がフェンダーパネル連結端部6に連結されている。
そして、図7〜図9に示すように、複数の第1支持壁10A,10Bと挟持片11で、突き合わせフランジ9を挟持し、複数の第3係合爪26が複数の第3係合孔20に各別に挿入係合された状態で、第1係合爪12が第1係合孔13に挿入係合されている。これにより、第1係合爪12の車外側W2の第1爪面28(図8,図11参照)と第1係合孔13の第1内面29が対向している。また、第1係合爪12の車両内部側W1の第2爪面30(図8,図11参照)と第1係合孔13の第2内面31が対向している。
前記第1爪面28と第1内面29と第2爪面30と第2内面31はそれぞれ車両の内外方向を向く面に形成され、第1爪面28と第1内面29が車両の内外方向で略平行に対向し、第2爪面30と第2内面31が車両の内外方向で略平行に対向している。そして、前記第1爪面28と前記第1内面29との距離が、前記第2爪面30と前記第2内面31との距離よりも小さく設定されている。
第1爪面28と第1内面29との距離が、第2爪面30と第2内面31との距離よりも小さく設定されているから、グリル連結端部7の突き合わせフランジ9がホルダ8から車外側W2に離間しようとしても、第1爪面28を第1内面29がすぐに受け止める。その結果、第1係合爪12が第1係合孔13から外れることを防止することができ、グリル連結端部7がフェンダーパネル連結端部6からより連結解除されにくくすることができる。
また、第1爪面28と第1内面29と第2爪面30と第2内面31がそれぞれ車両の内外方向を向く面に形成されて、第1爪面28と第1内面29、第2爪面30と第2内面31が車両の内外方向で略平行に対向しているから前記効果をより確実に得ることができる。
図12,図13に示すように、フェンダーパネル1の前部の下部には、サイドスカート4に連結する断面L字状の第2連結壁部50が設けられている。この第2連結壁部50は、フェンダーパネル1の前部の下部から車両内部側W1に延びる第3折曲壁51と、第3折曲壁51の車両内部側W1側の端部から車両前方側Frに延びる第4折曲壁52とを備えている。第4折曲壁52には車両内部側W1に膨出する複数の第3膨出部53が形成され、第3膨出部53に第3連結孔54が形成されている。そして、第3連結孔54に挿通された連結部材55により、第2連結壁部50がサイドスカート4に連結されている。
[別実施例]
前記外装部品はフロントグリル2に限られず、フロントバンパ、あるいはリアバンパであってもよく、さらに、その他の部品であってもよい。
以上、本発明の実施形態及び実施例を説明したが、上記実施形態及び実施例は、例として提示しており、発明の範囲を限定することは意図していない。
1 車体(フェンダーパネル)
2 外装部品(フロントグリル)
6 連結端部(車体の連結端部、フェンダーパネル連結端部)
7 連結端部(外装部品の連結端部、グリル連結端部)
8 ホルダ
9 突き合わせ部(突き合わせフランジ)
10 重なり部
11 挟持部(挟持片)
12 係合爪(第1係合爪)
13 係合孔(第1係合孔)
28 第1爪面
29 第1内面
30 第2爪面
31 第2内面
W1 車両内部側
W2 車外側

Claims (3)

  1. 車体と外装部品との連結端部同士が突き合わされ、ホルダを介して連結されている車体と外装部品の連結構造であって、
    前記外装部品の連結端部は車両内部側に延びる突き合わせ部を備え、
    前記ホルダは、前記車体の連結端部とは反対側から前記突き合わせ部に重なる重なり部と、前記突き合わせ部を前記重なり部と協働して突き合わせ方向に挟持する挟持部とを備え、
    前記突き合わせ部と前記挟持部とのいずれか一方に、他方に向かって突出する係合爪が形成され、前記他方に、前記係合爪が挿入係合する係合孔が形成されている車体と外装部品の連結構造。
  2. 前記係合爪の車外側の第1爪面と、前記第1爪面が対向する前記係合孔の第1内面との距離は、前記係合爪の車両内部側の第2爪面と、前記第2爪面が対向する前記係合孔の第2内面との距離よりも小さく設定されている請求項1記載の車体と外装部品の連結構造。
  3. 前記第1爪面と前記第1内面が車両の内外方向で略平行に対向し、
    前記第2爪面と前記第2内面が車両の内外方向で略平行に対向している請求項2記載の車体と外装部品の連結構造。
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