JP2018202987A - 作業車両 - Google Patents

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英知 渡部
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広武 門脇
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Abstract

【課題】ボンネット5に複数のヘッドライト50を装着する場合、ヘッドライト50をボンネット5に取り付けると同時に光軸調節が行われ、また、その際に使用するブラケット51を安価に製作することができる作業車両を提供する。【解決手段】ボンネット5の前面に複数の照射孔42fを横方向に並設し、また、その展開形状を同じくするプレートの異なる折り曲げ加工によって製作した複数のブラケット51を、ボンネット前面の背面側に設ける取付座42hに取り付け、前記照射孔の背面側外縁にヘッドライト50のレンズ50b外縁を密接させた状態で、このヘッドライトをブラケットに固定し、各ヘッドライトの光軸が設定した異なる方向を向くように構成する。【選択図】図8

Description

本発明は、トラクタ等の主に農業用の作業車両に関し、詳しくは、エンジンとラジエータ等の補器類をボンネットで覆い、このボンネットに複数灯のヘッドライトを装着する作業車両に関する。
トラクタ等の作業車両は、車体の前部寄りにディーゼルエンジンと、このエンジンを冷却するラジエータ、清浄な空気を供給するエアクリーナ、或いはバッテリ等の補器類を設ける。また、エンジンや補器類の外部への露出を防止するとともに騒音を低減するために、これらを開閉自在なボンネットで覆う。さらに、ボンネットにはヘッドライトを装着し、このヘッドライトは夜間作業時や路上走行時に十分な照明を提供することで、運転者の視界を確保して安全な走行のための後ろ盾となる。
ところで、トラクタ等の作業車両のボンネットは、前輪やその前方の視界を確保するためにボンネットの前面を左右方向に幅狭にして、全体に前後方向に細長くしている。そして、ヘッドライトは、このような幅狭なボンネットの前面に装着すると共に、このボンネットの前面には、ラジエータの冷却風を取り込む吸気孔を備えるグリル部を設けるため、ヘッドライトの配置スペースは自ずと制約される。
さらに、ボンネットの前面にヘッドライトを装着する場合、一般的に正面中央側の左右一対のヘッドライトを用いて車体前方側の照明を行う。しかし、トラクタで耕起作業を行う場合、既耕地との境界を鮮明するため、前輪の前側方を照らす側照灯を設けることが行われ、このように側照灯を加えて4灯となすと、個々のライトの配置スペースは更に制約される(例えば、特許文献1、2、3参照)。
一方、作業車両においてヘッドライトは、人目を惹くアイキャッチ要素であり、複数のヘッドライトをボンネットに装着する際にも、デザインを重視しながら種々の取り付け方法が採用される。例えば、個々のヘッドライトをボンネットの前面に個別に取り付ける場合、ヘッドライトを装着する開口部と側照灯を取り付ける湾曲部を一体成型するリフレクタ部を、フロントグリルの透光部の内側に取り付けることが知られている(特許文献1参照)。
また、フロントグリルの後面開放部内に架設したブラケットに横長状のヘッドライト支持部を設け、このヘッドライト支持部にヘッドライトを個別に取り付けることが知られている(特許文献2参照)。さらに、複数のヘッドライトを組み合わせて1つの構成部品(ユニット)としてボンネットの前面に取り付ける場合、前照灯ユニットとフロントグリルを結合してフロントパネルを構成することが知られている(特許文献3参照)。
特許第4388297号公報 特開2005−343190号公報 特開2005−335469号公報
前述のように、前面を左右方向に幅狭にして、全体に前後方向に細長くするボンネットに複数灯のヘッドライトを装着する場合、ボンネットの前面は幅狭であるため電力の大きい大型のヘッドライトを使用すると、例えば、ヘッドライトの外方となる側照灯は、電力の小さい小型のライトを使用して、ボンネットの前面から側面にかけて設けることになる。また、その場合、全体のデザインを考慮して側照灯のリフレクタ、或いはレンズは、ボンネットの外形に沿うように斜めカット状に形成することになり、専用の側照灯を用意しなければならない
また、左右一対のヘッドライトをボンネットの正面中央側に個別に取り付ける場合、特許文献1のように、その前照灯をリフレクタ部の開口部の周囲に配置したボルトにスプリングとナットを介して光軸調節可能に取り付けたり、特許文献2のように、ヘッドライトを支持部にばねを介装して、同じく光軸調節可能にねじで取り付けると、ヘッドライトの光軸のズレを調節することができる。しかし、このように光軸調節できるものでは、逆に出荷時に調節して出荷することになり、煩わしい調節作業が発生する。
さらに、特許文献3のように、複数のヘッドライトを組み合わせて1つのユニットとしてボンネットの前面に取り付ける場合、ヘッドライトユニットをボンネットにマッチした形状にして、人目を惹くヘッドライトに纏めることができる。しかし、ヘッドライトを1つのユニットに纏めると、モデルチェンジの度に新たなヘッドライトユニットを製作することになり開発費用が掛かると共に、汎用性に欠けて単品としてのコストが高くなる。
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑み、ボンネットに複数のヘッドライトを装着する場合、夜間作業時や路上走行時にヘッドライトが十分な照明を提供するのは当然として、その中でも第1に、ヘッドライトを市販されているライトを使用し、或いは汎用性の高いライトになして、ヘッドライト自体のコスト低減を図る。また、第2に、ヘッドライトを取り付けた状態で光軸が適正に保持され、光軸の煩わしい調節作業を不要にする。さらに、第3に、ヘッドライトを取り付ける介装部品(ブラケット)の製作コストを低減しながら、全体にボンネット前面のフロントマスクが作業車両の顔として注目される、作業車両を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、エンジンとラジエータ等の補器類をボンネットで覆い、このボンネットに複数灯のヘッドライトを装着する作業車両において、前記ボンネットの前面に複数の照射孔を横方向に並設し、また、その展開形状を同じくするプレートの異なる折り曲げ加工によって製作した複数のブラケットを、ボンネット前面の背面側に設ける取付座に取り付け、前記照射孔の背面側外縁にヘッドライトのレンズ外縁を密接させた状態で、このヘッドライトをブラケットに固定し、各ヘッドライトの光軸が設定した異なる方向を向くように構成することを特徴とする。
また、本発明は、前記ブラケットは、ボンネット取付部とライト固定部の折り曲げ方向を変更し、各ヘッドライトの光軸が設定した異なる方向を向くように構成することを特徴とする。さらに、本発明は、前記ブラケットは、ボンネット取付部に対してライト固定部の折り曲げ角度を変更し、各ヘッドライトの光軸が設定した異なる方向を向くように構成することを特徴とする。
そして、本発明は、前記ブラケットは、ボンネット取付部に対してライト固定部の折り曲げ位置を変更して、各ヘッドライトの光軸が設定した異なる方向を向くように構成することを特徴とする。そのうえ、本発明は、前記ブラケットは、ライト固定部の左右腕片に複数の固定穴を設け、この複数の固定穴の何れかにボルトを通してヘッドライトを固定することを特徴とする。
本発明の作業車両によれば、ボンネットの前面に複数の照射孔を横方向に並設し、また、その展開形状を同じくするプレートの異なる折り曲げ加工によって製作した複数のブラケットを、ボンネット前面の背面側に設ける取付座に取り付け、前記照射孔の背面側外縁にヘッドライトのレンズ外縁を密接させた状態で、このヘッドライトをブラケットに固定し、各ヘッドライトの光軸が設定した異なる方向を向くように構成するから、専用のライトやライトユニットを用いなくとも市販されているライトを用いてヘッドライトとして使用することができ、ヘッドライトの部品コストを低減することができる。
また、ヘッドライトの前部側は照射孔の背面側外縁にレンズ外縁を密接させることによって、その位置決めが行われ、さらに、ヘッドライトの後部側はブラケットを介してボンネットの取付座に固定することによって、ヘッドライトの光軸を設定した異なる方向に保持することができる。従って、ヘッドライトの光軸調節はボンネット前面への取り付けと同時に行われ、光軸調節用の部品を廃止してコストダウンを図ることができると共に、煩わしい光軸調節作業を不要にすることができる。
さらに、各照射孔に対応するブラケットをボンネット前面の背面側に設ける取付座に取り付けた状態で、ヘッドライトをブラケットに固定すると、上述のようにヘッドライトの光軸を設定した異なる方向に保持することができる。この場合、逆にブラケットはヘッドライトが照射孔の背面側外縁に密接して光軸が設定した異なる方向に一致するように固定できなければならないから、ボンネットの取付座の位置、並びに光軸を考慮したヘッドライトの固定位置の相違に基づいて、各ヘッドライト毎にブラケットの形状が異なるものとなり、各ヘッドライト毎にブラケットを別部品として製作する必要がある。
しかし、ブラケットは、展開形状を同じくするプレートを用い、このプレートの異なる折り曲げ加工によって各ヘッドライトの光軸が設定した異なる方向を向くように構成するから、基本となる展開形状に加工したプレートを用意し、このプレートに相互に異なる折り曲げ加工を施せば、各ブラケットを製作することができ、全く別部品として個々に製作するものよりコストダウンを図ることができる。
なお、複数のヘッドライトを全て一時に固定する単一のブラケットを製作しようとすると、非常に構造が複雑になって製作が困難で部材費、及び加工費等が高くなる。しかし、各ヘッドライト毎にブラケットを製作すると、構造を単純化することができ、他の部品等に干渉することなくヘッドライトを省スペースで装着することができる。
また、ボンネットの前面に装着する複数のヘッドライトを全て同一部品としてのライトを用いると、ヘッドライトの部品管理費用が削減できると共に、例えば、幅狭なボンネットの前面に消費電力の少ない小型のヘッドライトを3乃至4灯、横方向に並設することができる。そして、その内、中央側のヘッドライトを車両の前方側を、また、両側方のヘッドライトをそれより外側方側を照らすように各々の光軸を設定すると、個々のヘッドライトの照射範囲は少なくなるが、左右への広がりが向上し、前輪の前方を含む広角に照らして、夜間における運転者の視界を十分に確保して安全に走行することができる。
ここで、本発明の以下に続く効果を解り易くするために、本発明で用いるブラケットの基本形態について説明すると、ブラケットは、ボンネット前面の背面側に設ける例えば、2箇所の取付座にボルトを用いて取り付けるボンネット取付部と、ヘッドライトの左右2箇所の取付座にボルトを用いて取り付けるライト固定部を備え、このようにブラケットは、ボンネットとヘッドライトに夫々2箇所でボルトを用いて取付固定するので確実に取り付けることができる。
また、ボンネット取付部は、正面視で対角線上の上下2箇所にボルトを通す取付穴を設け、この2箇所の取付穴を挟んだ中途の2箇所で上下方向の折り線のもとで山折り及び谷折りして、2箇所の取付穴に前後方向の段差を生じさせる。一方、ライト固定部は、ボンネット取付部に対して所定角度後方側に折り曲げて互いに平行に対向する左右の腕片を備え、この腕片にボルトを通す固定穴を略前後方向に隔てて各二つ設ける。
係るブラケットの基本形態において本発明は、前記ブラケットは、ボンネット取付部とライト固定部の折り曲げ方向を変更し、各ヘッドライトの光軸が設定した異なる方向を向くように構成する。そして、このように構成すると、ボンネットの左右中心から等間隔離して左右対称に装着するヘッドライトの各ブラケットを容易に製作することができる。
即ち、左右対称となる位置に取り付ける一方のブラケットに対して他方のブラケットを製作する場合(図11の第1部品と図12の第2部品、又は図13の第3部品と図14の第4部品)、先ず、一方のブラケットを製作する際のプレートの表裏を反転させ、プレートの展開形状を一方のブラケットに対して他方のブラケットを左右対称になるように向ける。次に、ボンネット取付部における前後方向の段差を生じさせる折り曲げ方向を、例えば右側から左側に順に折り曲げるとすれば、一方のブラケットは山折りして谷折りするのに対して、他方のブラケットは谷折りして山折りする。
また、ライト固定部の左右の腕片のボンネット取付部に対する折り曲げ角度を、例えば一方のブラケットが後方に向けてやや右寄りに傾斜させるのに対して、他方のブラケットは逆に後方に向けてやや左寄りに傾斜させる。そして、このように折り曲げ方向を変更して製作すると、他方のブラケットは一方のブラケットに対して全体に左右対称のブラケットになすことができる。
ところで、ボンネットの左右中心から等間隔離して左右対称に装着するヘッドライトの光軸は、互いに平行とすることは少なく、両者とも車両の前方側のやや外側や内側を向くように設定する場合が多い。また、ボンネット前面の背面側に設ける段差を有する2箇所の取付座は、ボンネットの左右中心から等間隔離した左右対称位置に設けるのが一般的である。従って、夫々のブラケットを介してボンネットに装着した各ヘッドライトは、ボンネットの左右中心から左右対称の位置及び左右対称の向きに装着することができる。
また、前記ブラケットは、ボンネット取付部に対してライト固定部の折り曲げ角度を変更し、各ヘッドライトの光軸が設定した異なる方向を向くように構成すると、ボンネットの左右中心に対して右側、或いは左側の同側に所定間隔離して装着する内外のヘッドライトの各ブラケットを容易に製作することができる。
即ち、ボンネットの左右中心に近い位置に取り付ける内側のブラケットに対して、ボンネットの左右中心から遠い位置に取り付ける外側のブラケットを製作する場合(図11の第1部品と図13の第3部品、又は図12の第2部品と図14の第4部品)、ライト固定部の左右の腕片のボンネット取付部に対する折り曲げ角度を、例えば内側のブラケットが後方に向けて左寄りに87度傾斜させるのに対して、外側のブラケットは同じ向きではあるが、80度傾斜させて腕片の倒れ度合を多くする。
そして、このように製作すると、左右中心に対して内側と外側のボンネットの各2箇所ずつの取付座の3次元的な相対位置は変えずに、これらの各取付座に内外のブラケットを夫々取り付けると、ボンネット取付部に対するライト固定部の倒れ度合は相互に異なるから、内外のヘッドライトをライト固定部に夫々固定すると、外側のヘッドライトの光軸が内側のヘッドライトの光軸より車両の前方側の外側を向くように設定することができる。
また、前記ブラケットは、ボンネット取付部に対してライト固定部の折り曲げ位置を変更し、各ヘッドライトの光軸が設定した異なる方向を向くように構成すると、ボンネットの左右中心に対して右側、或いは左側の同側に所定間隔離して装着する内外のヘッドライトの各ブラケットを製作するため、ボンネット取付部に対してライト固定部の折り曲げ角度を変更する際に生ずるライト固定部の左右腕片間の間隔変化を無くして、同間隔の左右腕片間に各ヘッドライトの左右2箇所の取付座を臨ませ、ボルトを用いて確実にヘッドライトを固定することができる。
さらに、前記ブラケットは、ライト固定部の左右腕片に複数の固定穴を設け、この複数の固定穴の何れかにボルトを通してヘッドライトを固定すると、ボンネットの左右中心に対して右側、或いは左側の同側に所定間隔離して装着する内外のヘッドライトの各ブラケットを製作するため、ボンネット取付部に対してライト固定部の折り曲げ角度を変更する際に必要となる、ライト固定部の左右腕片におけるヘッドライトの固定位置の変更に対応して、ヘッドライトを確実にその対応する位置に固定することができる。
即ち、前述のようにヘッドライトの前部側は照射孔の背面側外縁にレンズ外縁を密接させることによって、その位置決めを行い、さらに、ヘッドライトの後部側はブラケットを介してボンネットの取付座に固定することによって、ヘッドライトの光軸を設定した異なる方向に保持する。そのためブラケットのライト固定部に対するヘッドライトの固定位置は、ヘッドライトの前部側を照射孔の背面側外縁に密接させることができる位置で、この位置にヘッドライトを確実に固定保持しなければならない。そこで、ライト固定部の左右腕片に固定穴を設け、この固定穴にヘッドライトの左右2箇所の取付座を臨ませ、ボルトを用いてヘッドライトを固定する。
しかし、ライト固定部の左右腕片に固定穴を一つずつ設けた場合、ボンネット取付部に対してライト固定部の折り曲げ角度を変更すると、腕片に直交する同一中心線上に設けた夫々の固定穴が折り曲げ角度の変更に伴って両者の中心線にずれを生じ、両固定穴を用いて固定しようとしてもヘッドライトの左右2箇所の取付座は腕片に対して斜めとなって、ヘッドライトを確実にボルトで固定することができなくなる。
また、ヘッドライトの前部側を照射孔の背面側外縁に密接させるため、折り曲げ角度の変更に伴ってライト固定部に対するヘッドライトの固定位置は変化し、固定穴を一つずつ設けただけではヘッドライトを適正に固定することができない。そこで、前述のようにライト固定部の左右腕片に複数の固定穴を設け、ボンネット取付部に対してライト固定部の折り曲げ角度を変更する際に必要となる固定穴の対応を簡単に行うことができるようにする。
トラクタの側面図である。 トラクタの前方斜め側から見た斜視図である。 ボンネットを開いた状態の斜視図である。 分解したボンネットの斜視図である。 ヘッドライトの取り付け状態を示す部分断面図である。 ヘッドライトの取り付け状態を示す背面図である。 フロントグリルへのヘッドライトの取り付けを示す分解斜視図である。 フロントグリルへのヘッドライトの取り付け状態を示す部分断面図である。 ヘッドライトを示し、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 ブラケットに各ヘッドライトを固定した状態を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 ブラケットの第1部品を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図、(d)は取付孔部の右側面図、(e)は取付孔部の左側面図である。 ブラケットの第2部品を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 ブラケットの第3部品を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図、(d)は取付孔部の右側面図、(e)は取付孔部の左側面図である。 ブラケットの第4部品を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 ブラケット(第4部品)の斜視図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図3に示すように作業車両としてのトラクタ1は、前方からエンジン2、クラッチハウジング3、ミッションケース4等を一体的に連結して車体(機体)を構成する。また、車体の前部側には、エンジン2とエンジン2の補器類を覆うボンネット5とアンダーカバー6を設け、ボンネット5は後部に設けるヒンジを介して前部側を開閉自在に構成する。
さらに、エンジン2に固定して前方に延びるフロントブラケツト7は、フロントアクスルケースを左右揺動自在に軸支する。このフロントアクスルケースの左右端には、前車軸ケース(キングピンケース及びファイナルケース)を取り付ける。また、前車軸ケースは前輪8を取り付ける前車軸9を軸支し、操縦部に設けるステアリングホイール10は左右の前輪8を操舵する。一方、車体の後部側にはミッションケース4の左右に連結するリアアクスルケースを設け、リアアクスルケースに軸支する後車軸11に左右の後輪12を取り付ける。
また、車体の後部には、トップリンク13と左右のロワリンク14からなる周知の三点リンク機構を設ける。この三点リンク機構は、モーアやロータリ耕耘装置等の作業機を連結し、この作業機は、ミッションケース4の上部に取り付ける油圧ハウジングの左右のリフトアームと、左右のリフトアームの先端と左右のロワリンク14の中途にそれぞれ一端を連結するリフトロッドを介して昇降する。また、ミッションケース4の後部に軸支するPTO軸(動力取出軸)からエンジン動力を作業機に伝達する。
さらに、エンジン2より後方の車体には、フロア15を防振具を介して取り付ける。このフロア15の前部寄りのステアリングコラムにはステアリングホイール10を設け、また、計器盤等を備えるメーターパネル16と、その下方側を覆うリヤパネルカバー17を設ける。さらに、フロア15の後部寄りのシート下部カバー上には運転席18を設け、運転席18の側方には左右のフェンダ19を設ける。そして、運転席18の後部には左右の下部支柱20を設け、この下部支柱20の上部に逆U字状のロールバー21を取り付け、安全フレームを構成する。
なお、22はフロア15から垂下した乗降時の踏み台となるサブステップ、23は燃料タンクのキャップであって、燃料タンクはエンジン2より後方のメーターパネル16内に設け、貯留する燃料をエンジン2に供給する。また、24及び25は乗降時のハンドレールとアシストグリップである。
また、運転席18まわりの操縦部には各種の操作具を設け、先ず、ステアリングコラムの上部を覆う左側のカバーに前後進切替えレバー26を、右側にはエンジンコントロールレバー27を設ける。また、フロア15の前部寄りの左側にはクラッチペダル28を設け、他側には左右のブレーキペダルを設ける。さらに、運転席18と右側のフェンダ19との間には作業機を昇降するポジションコントロールレバー29を、運転席18と左側のフェンダ19との間には車速を変更する主変速レバー30、副変速レバー31、PTO変速レバー32等を設ける。
次に、前述のボンネット5によって覆うエンジン2の補器類に説明すると、図3に示すようにディーゼルエンジンで構成するエンジン2の上方にはエンジン2に清浄な空気を供給するエアクリーナ33とマフラー34を左右に振り分けて前後方向に並設する。また、フロントブラケツト7上に設ける底板7aに左右のラジエータ取付けステー35とボンネットキャッチャーステー36を固着し、ラジエータ取付けステー35には、エンジン2の冷却水を冷却するラジエータ37を取り付ける。
さらに、門型に立設するボンネットキャッチャーステー36には、エンジン冷却水を貯留するリザーブタンク38を取り付け、このステー36の上部にはボンネット5を閉状態に保持するボンネットキャッチャー39を設ける。なお、40はバッテリであって、バッテリ40はフロントブラケツト7上に設ける底板7aの上に載置する。
一方、エンジン2及び補器類を覆うボンネット5について説明すると、図4及び図5に示すようにボンネット5は、鋼板で製作するフード41と、樹脂製とするフロントグリル42と、鋼板で製作する左右のサイドカバー43から構成し、フード41の内面側に固着する取付金具44やフロントグリル42に形成する舌片42a及び補強金具45やサイドカバー43に固着する補強金具46等を介して、フード41とフロントグリル42と左右のサイドカバー43の3者をボルトやビスを用いて相互に取り付けてこれを一体化する。
そして、係る一体化したボンネット5は、車体から立設するサポートフレーム47の上部にその後端部をヒンジを介して回動自在に取り付け、前部側を上下に開閉自在に構成する。なお、48は取付金具44に固着するピンであって、このピン48をボンネットキャッチャー39に係止してボンネット5を閉じ状態に保持する。
なお、ボンネット5の前面を構成するフロントグリル42と側壁を構成する左右のサイドカバー43には、ラジエータ37の冷却風を取り込む多数の吸気孔42b、42cと排風を排出する排気孔43aを設ける。また、フロントグリル42の中央下部には凹部42dを設け、この凹部42dは、フロントブラケツト7上に設ける底板7aに固着する樹脂製とするアンダーカバー6との間に指を入れる隙間を生じさせて、ボンネット5を開く際の手掛けとする。
さらに、フロントグリル42は、図7に示すように多数の吸気孔42b、42cを設けるグリル部Gの上部にライト装着部Lを一体成型し、このライト装着部Lの前面にはタッピンネジで取り付けるライトガーニッシュ49を設ける。なお、ライト装着部Lの中央部には多数の放音孔42eを設け、この放音孔42eに臨むライト装着部Lの背面には、図6に示すようにホーンHNを金具を介して取り付ける。
次に、本発明の特徴とするボンネット5の前面へのヘッドライト装着構造について説明すると、前記フロントグリル42のライト装着部Lには、照射孔42fを中心側に備えて前方に突出する円筒部42gを4つ設ける。そして、この円筒部42gは中央の放音孔42eを設ける部位を隔てて左右2つずつ横方向に並設し、フロントグリル42(ボンネット5)の左右中心から対称に配置する。
また、左右方向内側となる2つの円筒部42gはライト装着部Lの下部寄りで、その前面は左右方向外側となる2つの円筒部42gの前面より前方に位置させる。一方、左右方向外側となる2つの円筒部42gはライト装着部Lの上部寄りで、左右方向内側となる2つの円筒部42gより若干高い位置に設ける。
なお、ライトガーニッシュ49に左右の開口49aを設け、左右の内外2つずつの円筒部42gは、この左右の開口49a内に夫々臨み、また、ライトガーニッシュ49の開口49aを形成する上片49bは円筒部42gを庇とするかのように覆う。
そして、4つの円筒部42gの夫々の照射孔42fを通して車両の前方を照明する4つのヘッドライト50は、照射孔42fの背面側、即ち、ライト装着部L(フロントグリル42)の背面側にブラケット51を介して個別に固定する。より詳細に説明すると、先ずヘッドライト50は、図9に示すように一般的に市販されているライト、或いは一般的に使用可能な汎用性の高い例えば、丸形等のライトを使用し、本体にハロゲンバルブを取り付けて構成する。
なお、ライトの本体は、リフレクタ50aと、リフレクタ50aの前面を覆うレンズ50bと、リフレクタ50aの外周縁から後方に向かい後部に取付座50cを光源に近い左右に設ける取付金具50dを備え、その光源としてハロゲンバルブ50eをリフレクタ50aの中心部に取り付ける。また、このライト50は高熱を発するので、実施例においては、図8に示すようにレンズ50bの前面にドーム型の透明半球カバー52をパッキン53を介して接合し、両者の外縁に跨ってゴムバンド54を装着してライト50にカバー52を結合する。
そして、このようにレンズ50bの前方にカバー52を設けると、仮に照射孔42fの前方側から誤って指等を差し入れた場合でも、カバー52によって直接レンズ50bに触れることを防止することができ、火傷等の虞を無くすことができる。また、レンズ50bの前面にパッキン53とゴムバンド54を介してカバー52を装着するので、高圧洗浄機によってカバー52の内面とレンズ50bの表面との間の空間に水滴や汚水の侵入を防止して、ヘッドライト50の照射性能の阻害を防止する。
次に、ライト装着部Lの背面側にヘッドライト50を取り付けるブラケット51について説明すると、ブラケット51は、図15及び図5乃至図8に示すようにボンネット5前面(フロントグリル42のライト装着部L)の背面側に設ける2箇所の取付座42hにボルトを用いて取り付けるボンネット取付部51aと、ヘッドライト50の左右2箇所の取付座50cにボルトを用いて取り付けるライト固定部51bを備える。
そして、ボンネット取付部51aは、正面視で対角線上の上下2箇所にボルトを通す取付穴51cを設け、この2箇所の取付穴51cを挟んだ中途の2箇所で上下方向の折り線のもとで山折り及び谷折りして、2箇所の取付穴51cに前後方向の段差dを生じさせる。一方、ライト固定部51bは、ボンネット取付部51aに対して所定角度k後方側に折り曲げて互いに平行に対向する左右の腕片51dを備え、この腕片51dにボルトを通す固定穴51eを略前後方向に隔てて各二つずつ設ける。
なお、上記ボンネット取付部51aには、クリップ付配線バンド55を必要に応じて取り付ける取付孔51fも設け、取付孔51fに装着するクリップ付配線バンド55は、図6に示すようにヘッドライト50から引き出したワイヤーハーネスHを所定位置に配索するように保持する。
次に、係るブラケット51の製作方法について説明すると、実施例に示す4灯のヘッドライト50をボンネット5に装着する場合、各ヘッドライト50は個別に夫々のブラケット51を使用して取り付けるので、ここでは4つのブラケット51を別部品として製作する必要がある。そこで、鋼板からなるプレートを用意し、これをブラケット51の折り曲げる前の展開形状(不図示)に打ち抜き加工、或いはレーザーカット処理する。
そして、係るブラケット51の中間部品をもとにこれを折り曲げ加工して、完成品としての4つの形状が異なるブラケット51を製作する。即ち、図11乃至図14に完成品としての4つのブラケット51を示し、この内、図11に示す第1部品を製作する場合、前述の中間部品を用意し、先ず、ボンネット取付部51aの2箇所の取付穴51cを挟んだ中途の2箇所で上下方向の折り線のもとで山折り及び谷折りして、2箇所の取付穴51cに前後方向の段差dを生じさせる。そして次に、ライト固定部51bの左右の腕片51dを所定角度、例えば87度後方側に折り曲げて互いに平行に対向させると、第1部品のブラケット51が完成する。
また、図12に示す第2部品を製作する場合、この第2部品は第1部品と左右対称の形状とするので、先ず、第1部品のブラケットを製作する際の中間部品の表裏を反転させて、左右対称になるように向ける。次に、ボンネット取付部51aにおける前後方向の段差dを生じさせる折り曲げ方向を、例えば右側から左側に順に折り曲げるとすれば、第1部品は後方に向けて山折りして谷折りするのに対して、第2部品は谷折りして山折りする。
また、ライト固定部51bの左右の腕片51dの折り曲げ角度を、第1部品は後方に向けてやや左寄りに傾斜させるのに対して、第2部品は逆に後方に向けてやや右寄りに同じ87度折り曲げる。そして、このように製作すると、第2部品のブラケット51は第1部品のブラケット51に対して左右対称のブラケット51となる。
さらに、図13に示す第3部品を製作する場合、この第3部品は第1部品に対してライト固定部51bの左右の腕片51dの折り曲げ角度を87度から80度に変更すると共に、ボンネット取付部51aの取付穴51cの中心からの左右腕片51dの折り曲げ位置を、例えば、左の腕片51dは14.3から12.2に、右の腕片51dは7.4から4.8に変更するものなので、第1部品を製作する工程の腕片51dの折り曲げ角度と折り曲げ位置を変更すれば第3部品が完成する。
そして、第3部品と同様に図14に示す第4部品を製作する場合、この第4部品は第2部品に対してライト固定部51bの左右の腕片51dの折り曲げ角度を87度から80度に変更すると共に、ボンネット取付部51aの取付穴51cの中心からの左右腕片51dの折り曲げ位置を変更するものなので、第2部品を製作する工程の腕片51dの折り曲げ角度と折り曲げ位置を変更すれば第4部品が完成する。
次に、以上のように製作する4つの部品としてのブラケット51を用いてヘッドライト50をボンネット5に装着する組み立て方法について説明する。ここで、図8に示すようにフロントグリル42のライト装着部Lの背面側には、照射孔42fの中心を通る斜め対角線上の上下に2つの取付座42hを樹脂成型の型抜きの関係上、機体の前後方向における後方に向けて突出させて形成している。
そこで、この二つの取付座42hにブラケット51のボンネット取付部51aをボルトで固定するが、フロントグリル42は左右外側側が後方に向けて湾曲させているから、これに合わせて2つの取付座42hの左右方向となる取付面は、中央側が前方となり外側側が後方となり、両者間に前後方向の段差が生じる。
そのため、ボンネット取付部51aの2箇所の取付穴51cの板面に前後方向の段差dを設け、この取付穴51cを取付座42hの取付面に設ける取付穴に臨ませ、後方からボルトを取付穴51cを通すことにより、ボンネット取付部51aを取付座42hに正確に固定することができる。なお、二つの取付座42hの取付面及び2箇所の取付穴51cの板面は互いに平行とする。
そして、このようにブラケット51を取付座42hに取り付け、次いで、このブラケット51のライト固定部51bにヘッドライト50を取り付ける。この場合、ヘッドライト50のレンズ50bの前面に予めカバー52を装着しておき、このカバー52付のヘッドライト50をライト装着部Lの照射孔42fに向けて後方側からその円筒部42g内に差し込み、照射孔42fの背面側外縁aにヘッドライト50のレンズ50b外縁をカバー52の外縁を介して密接させる。
より詳細には、円筒部42gの照射孔42fを形成する内周縁の後端面aに、カバー52の外周に形成する縁の前面が当たるように押し込む。なお、ヘッドライト50にカバー52を付けない場合は、上記後端面aに直接、レンズ50bの前面側の外縁が当たるように押し込む。そして、この状態でブラケット51のライト固定部51bに設ける左右の固定穴51eと、ヘッドライト50の取付金具50dの左右の取付座50cに設ける取付穴にボルトを通してナットで締結する。
なお、ブラケット51のライト固定部51bに設ける左右の固定穴51eは、腕片51dの前後方向に各二つあり、実施例ではこの二つの固定穴51eが繋がって瓢箪形になっている。そして、上述のヘッドライト50を固定する際に用いる固定穴51e(図11乃至図14に矢印で示す穴)は、照射孔42fの背面側外縁aにヘッドライト50のレンズ50b外縁をカバー52を介して密接させた際に、このヘッドライト50の取付金具50dの左右の取付座50cに設ける取付穴に対向するので一目で判断できると共に、間違えた場合には両者の取付穴に正常にボルトを通すことができないので、すぐに気付く。
また、ボンネット5に4灯のヘッドライト50を取り付ける際、ヘッドライト50の取付箇所に基づいて4つの部品として製作するブラケット51の内、どの部品を用いるかは予め設定されている。しかし、ヘッドライト50の1つの取付箇所に、仮に誤った部品のブラケット51を取り付けようとした際には、上述した段差やボルトを通すことができないので、誤りにすぐに気付く。
そして、ボンネット5に4灯のヘッドライト50を前述のように取り付ける際、図6、図7、及び図10に示すように、ボンネット5の中央側(左右内側)に取り付ける2灯の内、前進方向左側のヘッドライト50は第1部品のブラケット51を用い、また、右側のヘッドライト50は第2部品のブラケット51を用いる。また、ボンネット5の側方側(左右外側)に取り付ける2灯の内、前進方向左側のヘッドライト50は第3部品のブラケット51を用い、また、右側のヘッドライト50は第4部品のブラケット51を用いる。
このように、ボンネット5前面に4灯のヘッドライト50を取り付けると、各ヘッドライト50の前部側は、照射孔42fの背面側外縁aにレンズ50b外縁が密接して、その位置決めが行われ、また、ヘッドライト50の後部側は、ブラケット51を介してボンネット50の取付座42hに固定することによって、ヘッドライト50のボンネット5に対する固定位置と固定方向が決定する。
より詳細に説明すると、ブラケット51のライト固定部51bに設ける左右の固定穴51eと、ヘッドライト50の取付金具50dの左右の取付座50cに設ける取付穴にボルトを通してナットで締結する際、ヘッドライト50の光源に近い後部側の固定位置と左右方向となる照射方向は決まるが、この固定位置を支点とするヘッドライト50の回動によって上下方向となる照射方向は変化する。そこで、照射孔42fの背面側外縁aにレンズ50b外縁を密接させることによって、ヘッドライト50の前部側の位置(特に上下方向となる位置)を特定し、ここでボルトで締結するとヘッドライト50は予め設定された光軸を備えることになる。
そのため、各ヘッドライト50の光軸調節は、ボンネット5前面への取り付けと同時に行われ、格別、煩わしい光軸調節作業を別途行う必要が無くなり、その工数を削減してコストダウンを図ることができる。なお、ボンネット5前面に4灯のヘッドライト50を横方向に並設すると、ヘッドライト50の装着部Lの下方に設けるグリル部Gを広くとることができ、ここに多数の吸気孔42b、42cを設け、エンジン2等の冷却のための空気の取り込み量を増大させることができる。
また、ボンネット5前面は幅狭で、デザイン上、側方側を後方に向けて湾曲させる。そのため、ボンネット5前面に4灯のヘッドライト50を横方向に並設すると、ヘッドライト50の4灯の各2つずつの取付座42hが全て左右方向に一直線上になるように設けることはできず、4灯毎に異なる位置に各2つずつの取付座42hを設けることになる。
従って、これらの取付座42hにブラケット51を設けず直接、ヘッドライト50を装着しようとすると、逆にヘッドライト50の取付座50cの位置をボンネット5側の取付座42hに合わせる必要が生じて、4灯全て異なるヘッドライト50を用いることになる。しかし、これでは市販されているヘッドライト50を用いることができず、勢い新作することになるから、その部品管理費用も含めてコストアップとなる。
そこで、ヘッドライト50は、4灯全て同じ市販されているライトを用いてコストダウンを図るため、ボンネット5側の取付座42hとヘッドライト50側の取付座50cとの間にブラケット51を介在させて対応することになる。そして、このブラケット51を製作する際、4灯全てを一時に取り付けることができる単品のブラケットとすることが考えられる。しかし、これではブラケットが複雑な形状となって製作困難であったり、4灯を繋ぐ余分な結合部位が発生し、或いは、溶接歪みやボルト結合によるブラケットの寸法精度の低下が懸念されて採用し難い。
そのため、本発明では、ブラケット51を個別に製作することとし、但し、4つの部品となるブラケット51は、前述のように展開形状を同じくするプレートを用い、このプレートの折り曲げ加工によって、各ヘッドライト50をボンネット5前面に取り付けた際に、各ヘッドライトの光軸が設定した方向を向くようになすから、展開形状を同じくする中間部品としてのプレートを用意して、この折り曲げ加工によって簡単に精度の高い4つの部品を安価に製作することができる。
なお、以上説明した実施形態では、照射孔42fの背面側外縁aにヘッドライト50のレンズ50bの外縁をカバー52の外縁を介して密接させる。しかし、前述のように照射孔42fの背面側外縁aにヘッドライト50のレンズ50bの外縁を直接、密接させてもよい。また、ヘッドライト50は4灯ではなく、左右に2灯、中央に1灯とその左右に1灯ずつの3灯、或いは5灯以上としてもよい。
さらに、4灯のヘッドライト50は全て同一部品としたが、ボンネット50側の各取付座42hの位置が同一であれば、例えば、中央側の2灯のヘッドライト50はそのまま使用し、残る左右の2灯のヘッドライトはより小型のヘッドライトを使用することもでき、この場合は例えば、ブラケット51のライト固定部51bに設ける左右の固定穴51eの間隔を、より小型のヘッドライトの左右の取付座50cの間隔に合うように折り曲げ回数を増やす等で対応することができ、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
1 トラクタ(作業車両)
2 エンジン
5 ボンネット
42 フロントグリル
42f 照射孔
42h ボンネット側の取付座
50 ヘッドライト
50b レンズ
51 ブラケット
51a ボンネット取付部
51b ライト固定部
51d ライト固定部の腕片

Claims (5)

  1. エンジンとラジエータ等の補器類をボンネットで覆い、このボンネットに複数灯のヘッドライトを装着する作業車両において、前記ボンネットの前面に複数の照射孔を横方向に並設し、また、その展開形状を同じくするプレートの異なる折り曲げ加工によって製作した複数のブラケットを、ボンネット前面の背面側に設ける取付座に取り付け、前記照射孔の背面側外縁にヘッドライトのレンズ外縁を密接させた状態で、このヘッドライトをブラケットに固定し、各ヘッドライトの光軸が設定した異なる方向を向くように構成することを特徴とする作業車両。
  2. 前記ブラケットは、ボンネット取付部とライト固定部の折り曲げ方向を変更し、各ヘッドライトの光軸が設定した異なる方向を向くように構成することを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記ブラケットは、ボンネット取付部に対してライト固定部の折り曲げ角度を変更し、各ヘッドライトの光軸が設定した異なる方向を向くように構成することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の作業車両。
  4. 前記ブラケットは、ボンネット取付部に対してライト固定部の折り曲げ位置を変更して、各ヘッドライトの光軸が設定した異なる方向を向くように構成することを特徴とする請求項3に記載の作業車両。
  5. 前記ブラケットは、ライト固定部の左右腕片に複数の固定穴を設け、この複数の固定穴の何れかにボルトを通してヘッドライトを固定することを特徴とする請求項3、又は請求項4に記載の作業車両。
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