JP2018201855A - 演出表示装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示部の一部を構成する表示体の表示領域における視認可能領域の変化時に演出効果を高め得る演出表示装置を提供する。【解決手段】演出表示装置10は、複数に分割形成される表示体を有する表示部20を備え、複数の表示体は、所定位置に固定される固定表示体40と、固定表示体40に並設されると共に該固定表示体40に回動可能に支持される可動表示体30と、を含んでいる。表示部20は、可動表示体30が回動することで、可動表示体30の表示領域AR1が視認可能となる第1表示状態と、第1表示状態よりも可動表示体30の表示領域AR1における視認可能領域が狭くなる第2表示状態と、に変化する。【選択図】図2

Description

本発明は、演出表示装置及びそれを備えた遊技機に関するものである。
特許文献1に開示されるパチンコ機は、装飾図柄を表示する装飾図柄表示手段と、装飾図柄表示手段による表示を遊技者から視認し難いように遮蔽する遮蔽手段と、を備えている。特許文献2に開示される図柄表示装置は、3桁の図柄を表示する第1表示部と、第1表示部を隠蔽する閉鎖状態と隠蔽しない開放状態とに可変の一対の表示扉と、を備えている。
特開2008−200302号公報 特開2006−20939号公報
ところで、特許文献1のパチンコ機では、図柄の遮蔽時には、装飾図柄表示手段の前方側に遮蔽手段が移動して装飾図柄表示手段を前方側から遮蔽し、図柄の表示動作時には、装飾図柄表示手段の前方側から遮蔽手段が移動して装飾図柄表示手段を露出させる構成である。このような構成では、遮蔽手段によって図柄の遮蔽及び表示という択一的で単調な動作が行われることになる。特に、図柄の遮蔽状態と表示状態との間の変化時には、図柄の一部が視認不能となり、図柄が認識できなくなることで変化が途切れ易くなってしまう。特許文献2の図柄表示装置も同様に、一対の表示扉によって図柄の遮蔽及び表示という択一的で単調な動作が行われ、図柄の遮蔽状態と表示状態との間の変化が途切れ易くなってしまう。そのため、特許文献1,2のように遮蔽手段や表示扉などの遮蔽部材を用いる構成では、図柄の遮蔽及び表示動作時に、遊技者の関心を惹くことで興趣を高めることは難しい。
さらに、特許文献2では、一対の表示扉を閉鎖状態にして一対の表示扉のそれぞれで表示される図柄が一体化して7セグメント表示が行われる状態と、一対の表示扉を開放状態にしてそれぞれの表示扉が離間することによって7セグメント表示が分離する状態と、に変化する構成である。このような構成においても、7セグメント表示の一体化及び分離という単調な動作が一対の表示扉によって行われ、7セグメント表示の一体状態と分離状態との間の変化時には、7セグメント表示が認識し難くなり、変化が途切れ易くなってしまう。そのため、7セグメント表示の一体化及び分離動作時に遊技者の興趣を高めることは難しい。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、表示部の一部を構成する表示体の表示領域における視認可能領域の変化時に演出効果を高め得る構成を提供することを目的とする。
本発明の演出表示装置は、
複数に分割形成される表示体を有する表示部を備え、
複数の前記表示体は、所定位置に固定される固定表示体と、前記固定表示体に並設されると共に該固定表示体に回動可能に支持される可動表示体と、を含み、
前記表示部は、前記可動表示体が回動することで、前記可動表示体の表示領域が視認可能となる第1表示状態と、前記第1表示状態よりも前記可動表示体の表示領域における視認可能領域が狭くなる第2表示状態と、に変化することを特徴とする。
本発明の遊技機は、上記演出表示装置を備えていることを特徴とする。
本発明の演出表示装置及び遊技機は、可動表示体を固定表示体に対して回動させることで、表示部を、可動表示体の表示領域が視認可能となる第1表示状態と、第1表示状態よりも可動表示体の表示領域における視認可能領域が狭くなる第2表示状態と、の間で切り替えた演出を行うことができる。特に、第1表示状態と第2表示状態との間の切り替えが、可動表示体が固定表示体に対して回動することでなされるため、視認可能領域の大きさが連続的に変化して、可動表示体の表示領域の視認が途切れることがない。そのため、表示部の表示状態の変化時においても、視認可能領域の大きさを変えて演出効果を高めることができる。
固定表示体に対して相対的に移動することで固定表示体を遮蔽可能な第1遮蔽部を備えてもよい。第1遮蔽部は、固定表示体を遮蔽することなく固定表示体の表示領域を視認可能とする状態と、固定表示体の前面に移動し固定表示体を遮蔽する状態とに変位することで、固定表示体の表示領域における表示可能領域を変化させるようにしてもよい。
このように、第1遮蔽部が固定表示体を遮蔽することなく固定表示体の表示領域を視認可能とする状態と、第1遮蔽部が固定表示体を遮蔽する状態とに変位することで固定表示体の表示領域における表示可能領域を変化させる構成となっている。そのため、表示部を構成する可動表示体及び固定表示体それぞれに対して、異なる動作で表示領域における表示可能領域の大きさを変化させることができ、斬新な演出を行い、演出効果を高めることができる。
可動表示体は、表示部が第1表示状態から第2表示状態に変化することで表示領域以外の視認可能領域が広くなる第1装飾部を備えていてもよい。表示部が第2表示状態で、第1遮蔽部が固定表示体を遮蔽することで第1装飾部と第1遮蔽部によって一体的な形態の第1具象体が構成されるようにしてもよい。
このように、表示部が第2表示状態で固定表示体を第1遮蔽部で遮蔽すると、第1装飾部と第1遮蔽部によって一体的な形態の第1具象体を形成して演出を行うことができる。特に、表示部が第1表示状態から第2表示状態に変化することで、可動表示体の表示領域における視認可能領域が狭くなるにつれて第1装飾部の視認可能領域が広くなる構成であり、第1表示状態から第1具象体が形成される第2表示状態に違和感なく連続的に変化させることができる。
可動表示体に対して相対的に移動することで可動表示体を遮蔽可能なる第2遮蔽部を備えていてもよい。表示部が第1表示状態で、第2遮蔽部が可動表示体を遮蔽して第1表示状態よりも可動表示体の表示領域における視認可能領域が狭くなるようにしてもよい。
このように、第2遮蔽部が可動表示体を遮蔽するようにすることで、可動表示体が回動して表示部が第1表示状態で、第2遮蔽部を出現させる演出を行うことができる。特に、可動表示体の回動動作とは異なった、変化に富んだ演出を行うことができる。
第2遮蔽部は可変可能な第2装飾部を有し、第2装飾部を収納する収納状態と、第2装飾部を拡大させる拡大状態と、に変化するようにしてもよい。表示部は、第2遮蔽部が収納状態で可動表示体を遮蔽することで第1表示状態よりも可動表示体の表示領域における視認可能領域が狭くなる第3表示状態と、第2遮蔽部が拡大状態で可動表示体を遮蔽することで第1表示状態よりも可動表示体の表示領域における視認可能領域がさらに狭くなると共に可動表示体に並設される固定表示体の表示領域における視認可能領域が狭くなる第4表示状態と、に変化するようにしてもよい。
このように、第2遮蔽部が出現する状態において、当該第2遮蔽部が第2装飾部を拡大する拡大状態と収納する収納状態との間で装飾形態を変化することで装飾効果を高めると共に、表示部の表示領域における視認可能領域を変化させて第2遮蔽部の出現時における演出効果を高めることができる。
第2遮蔽部は、第1具象体の形態に関連する形態の第2具象体を構成するようにしてもよい。第2具象体が第1具象体の形態に関連する形態であるため、第1具象体と関連する形態の第2具象体を順次出現させる等して、より変化に富んだ演出を行うことができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る演出表示装置を備えた遊技機を例示する正面図である。 図2は、図1の演出表示装置において表示部が第1表示状態であるときの斜視図である。 図3は、図2の演出表示装置の正面図である。 図4は、図2の演出表示装置の背面図である。 図5は、図2の演出表示装置の左側面図である。 図6は、図2の演出表示装置の平面図である。 図7は、図1の演出表示装置において第1遮蔽部が上方位置に位置するときの斜視図である。 図8は、図7の演出表示装置の正面図である。 図9(A)は、表示部が前方位置に位置するときの表示部およびその周辺部材を説明する左側面図であり、図9(B)は、表示部が後方位置に位置するときの表示部およびその周辺部材を説明する左側面図である。 図10(A)は、装飾扉が開放位置に位置するときの装飾扉およびその周辺部材を説明する底面図であり、図10(B)は、装飾扉が閉鎖位置に位置するときの装飾扉およびその周辺部材を説明する底面図である。 図11(A)は、第1遮蔽部が下方位置に位置するときの第1遮蔽部およびその周辺部材を説明する背面図であり、図11(B)は、第1遮蔽部が上方位置に位置するときの第1遮蔽部およびその周辺部材を説明する背面図である。 図12は、図1の演出表示装置において表示部が第2表示状態であるときの斜視図である。 図13は、図12の演出表示装置の左側面図である。 図14(A)は、表示部が第1表示状態であるときの可動表示体およびその周辺部材を説明する左側面図であり、図14(B)は、表示部が第2表示状態であるときの可動表示体およびその周辺部材を説明する左側面図である。 図15は、図1の演出表示装置において表示部が第3表示状態にあるときの斜視図である。 図16は、図15の演出表示装置の正面図である。 図17は、第2遮蔽部が下方位置に位置するときの第2遮蔽部およびその周辺部材を説明する背面図である。 図18は、第2遮蔽部が上方位置に位置するときの第2遮蔽部およびその周辺部材を説明する背面図である。 図19は、図1の演出表示装置において表示部が第4表示状態であるときの斜視図である。 図20は、図19の演出表示装置から第1遮蔽部の関連機構を外した状態の正面図である。 図21は、図19の演出表示装置の第2遮蔽部を拡大して示す拡大平面図である。 図22は、第2遮蔽部が拡大状態であるときの第2遮蔽部およびその周辺部材を説明する背面図である。 図23は、第2遮蔽部が収納状態にあるときの第1切替機構を説明する一部破断正面図である。 図24は、第2遮蔽部が拡大状態にあるときの第1切替機構を説明する一部破断正面図である。 図25は、第2遮蔽部が収納状態にあるときの第2切替機構を説明する一部破断正面図である。 図26は、第2遮蔽部が拡大状態にあるときの第2切替機構を説明する一部破断正面図である。
[第1実施形態]
以下、第1実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図1は、第1実施形態に係る演出表示装置を備えた遊技機を例示する正面図であり、まず、図1を参照して遊技機1の構成を概説する。
(遊技機の構成)
図1に示す遊技機1は、いわゆるパチンコ機として構成されており、遊技者側に配される前面枠2に形成された窓部3に透明板(ガラス板等)が配置されている。また、透明板の後方(奥側)には、遊技盤4が配置され、この遊技盤4上にガイドレール等によって区画された遊技領域4a(遊技球が流下可能な領域)が形成され、遊技者が透明板を介して遊技領域4aを視認できるように構成されている。この遊技領域4aにおいて、中央付近には2つの演出表示装置10,10が設けられ、2つの演出表示装置10,10の下方には、始動口5が設けられている。更に、始動口5の下方には、アタッカーとして構成される入賞装置6が設けられている。また、窓部3の下方側には、遊技球を受ける遊技球受皿7が形成されており、この遊技球受皿7の右側下方には発射ハンドルとして構成される操作装置8が設けられている。
なお、本明細書では、遊技盤4の前面(盤面)と直交する方向を前後方向とし、遊技盤4の前面(盤面)に対し遊技者が位置するべき側を前方側、それとは反対側(即ち、遊技機1奥側)を後方側とする。また、遊技領域4aを遊技球が流下する方向(鉛直方向)を上下方向とする。また、上記「前後方向」及び「上下方向」と直交する方向を左右方向とし、遊技機1前方側から見て左側を左方向、右側を右方向とする。
(演出表示装置の構成)
次に、図1〜図26を参照して、第1実施形態に係る演出表示装置10について説明する。
演出表示装置10は、図1に示すように、遊技盤4に直接的に又は他部材を介して間接的に固定され、その一部が遊技盤4の前方側から視認可能となるように露出した状態で配置されている。演出表示装置10は、例えば図示しない制御回路(CPUやメモリ等を備えてなる電子回路)によって電気的に制御されることで、例えば後で説明する図7〜図26のように機械的に動作する構成をなしている。なお、以下では、図1の遊技機1における右側の演出表示装置10の構成について説明するが、左側の演出表示装置10においても一部の部材の配置位置が異なるが基本的に同様の構成となっている。
演出表示装置10は、図1〜図6に示すように、複数に分割形成される可動表示体30及び固定表示体40を有する表示部20と、表示部20を前後方向に移動させる第1移動機構50(図9参照)と、固定表示体40に対して可動表示体30を回動させる回動機構60(図14参照)と、を備えている。また、演出表示装置10は、固定表示体40の左右両側でそれぞれ開閉動作する一対の装飾扉70,70と、固定表示体40に対して装飾扉70を回動させて開閉させる扉開閉機構80(図10参照)と、固定表示体40を遮蔽する第1遮蔽部90と、第1遮蔽部90を上下方向に移動させる第2移動機構100(図11参照)と、を備えている。さらに、演出表示装置10は、可動表示体30又は固定表示体40を遮蔽する第2遮蔽部110と、第2遮蔽部110を上下方向に移動させる第3移動機構140(図17、図18参照)と、第2遮蔽部110を拡大状態と収納状態とで切り替える切替機構150(図23〜図26参照)と、を備えている。さらに、演出表示装置10は、以上の各構成部分を支持して遊技盤4に固定するための支持部材181,182を備えている。以下、演出表示装置10を構成する各部材及び各機構について詳しく説明する。
まず、表示部20について説明する。表示部20は、図2、図3に示すように、可動表示体30、固定表示体40が上下に並設されており、演出動作時に様々な表示を行う構成となっている。固定表示体40は、図2、図3に示すように、筐体部41、表示部材42を備えている。筐体部41は、一端側が開放された箱状に形成され、表示部材42を用いた表示動作を行うための電子部品(例えばLED)などが収容されている。筐体部41の前面上端部には左右方向の両端にそれぞれヒンジ部44,44が設けられ、後述する可動表示体30のヒンジ部34,34がそれぞれ回動自在に係合する。また、筐体部41の開放部分の左右両端部にそれぞれヒンジ部45,45が設けられ、後述する装飾扉70,70のヒンジ部72,72と共にそれぞれヒンジ軸73を介して係合し、装飾扉70,70を回動自在に支持する。また、筐体部41には装飾扉70,70を開閉動作する扉開閉機構80が設けられている。
表示部材42は、例えば樹脂材料によって板状に形成され、図2、図3に示すように、筐体部41の開放部分を閉塞するように組み付けられている。表示部材42には、板面の中心部分の周囲に3つの透光部42A〜42Cが形成されている。透光部42A〜42Cは、例えば透光性の樹脂材料によって長手状に形成され、3つのセグメントを構成している。例えば、筐体部41に収容されたLEDが照射した光が透光部42A〜42Cを透過することで3つのセグメントが発光するようになる。表示部材42の左右方向両端部には、装飾扉70,70の閉方向の回動をそれぞれ規制する一対の規制部46,46が形成されている。規制部46は、ヒンジ部45の前方側を覆うように湾曲板状に延出している。
可動表示体30は、図2、図3に示すように、筐体部31と、表示部材32を備え、固定表示体40に回動可能に支持されている。筐体部31は、第1装飾部33と、固定表示体40のヒンジ部44,44とそれぞれ連結する一対のヒンジ部34,34と、後述する回動機構60の作用部65Cに作用を及ぼされる被作用部35を備えている。第1装飾部33は、一端側が開放された箱状に形成され、表示部材32を用いた表示動作を行うための電子部品(例えばLED)などが収容されている。第1装飾部33の外面は、装飾体として宝箱の上蓋の形態になっている。ヒンジ部34,34は、第1装飾部33の一端部(図2〜図6の状態では下端部)の左右方向の両端からそれぞれ内側に向かって突出する軸状に形成されている。ヒンジ部34,34が固定表示体40のヒンジ部44,44とそれぞれ連結することで、可動表示体30が固定表示体40に対して回動可能に支持される。被作用部35は、図4に示すように、延出部35A、軸部35Bを備えている。延出部35Aは、第1装飾部33の一端部(図2〜図6の状態では下端部)において左側のヒンジ部34寄りに設けられ、ヒンジ部34より下方側に延出している。軸部35Bは、延出部35Aの下端から左右方向に延出するように軸状に形成されている。軸部35Bの一端には、図4に示すように、筐体部41に一端が係合される弾性部材(例えばばね部材)36の他端が係合し、可動表示体30が固定表示体40に対して起立状態に位置するように付勢している。
表示部材32は、例えば樹脂材料によって板状に形成され、図2、図3に示すように、筐体部31の開放部分を閉塞するように組み付けられている。表示部材32には、板面の中心部分を囲むように4つの透光部32A〜32Dが形成されている。透光部32A〜32Dは、例えば透光性の樹脂材料によって長手状に形成され、4つのセグメントを構成している。例えば、筐体部31に収容されたLEDが照射した光が透光部32A〜32Dを透過することで4つのセグメントが発光するようになる。透光部32A〜32Dと、上述した固定表示体40の透光部42A〜42Cと、によって7つのセグメントが構成され、例えば0から9までの数字を表示部20で表示することができる。
次に、表示部20を前後方向に移動させる第1移動機構50について説明する。第1移動機構50は、図9に示すように、駆動部としてのモータ51と、第1ギヤ52と、第2ギヤ53と、第3ギヤ54と、第4ギヤ55と、リンクギヤ56と、支持部57と、スライドベース58と、スライドレール59(図2参照)を備えている。モータ51は、例えばステッピングモータとして構成され、左方向に突出する軸部51Aを備えている。第1ギヤ52は、モータ51の軸部51Aに連結し、軸部51Aと連動して回動するようになっている。第2ギヤ53は、第1ギヤ52と噛み合い、第1ギヤ52と連動して回動するようになっている。第3ギヤ54は、第2ギヤ53と噛み合い、第2ギヤ53と連動して回動するようになっている。第4ギヤ55は、第3ギヤ54と噛み合い、第3ギヤ54と連動して回動するようになっている。第1ギヤ52、第2ギヤ53、第3ギヤ54は、例えば、支持部材182に回動自在に支持されている。
リンクギヤ56は、ギヤ部56Aと、リンク部56Bを備えている。ギヤ部56Aは、扇形の板状に形成され、外周の一部に形成された外歯が第4ギヤ55と噛み合う。ギヤ部56Aには、支持部57に形成された軸部57Aが相対的に回動可能に係合する筒状の軸受部56Cが形成されている。リンク部56Bは、ギヤ部56Aの外縁から延出し、長手方向に沿って長孔56Dが形成されている。長孔56Dには、スライドベース58において左方向に突出するように形成された軸部58Aが組み付けられる。支持部57は、前方が開放した凵状に形成されており、左右両側にスライドレール59,59が敷設され、スライドレール59,59を跨ぐようにスライドベース58が設けられている。また、支持部57には、後述する装飾扉70,70のそれぞれを開状態で保持するストッパー57B,57C(図2参照)が形成されている。ストッパー57Bは、支持部57の左側の前端部から上方に延出し、左側が開放した凵状に形成されている。ストッパー57Cは、支持部57の右側の前端部から上方に延出し、前側が開放した凵状に形成されている。スライドベース58には表示部20(より具体的には固定表示体40)が固設されており、スライドレール59,59により前後方向への移動をガイドしつつ下方側から支持する構成である。以上の構成により、モータ51から生じた駆動力が第1ギヤ52、第2ギヤ53、第3ギヤ54、第4ギヤ55、リンクギヤ56、スライドベース58の順に伝達され、表示部20が前後方向に移動する。
次に、固定表示体40に対して可動表示体30を回動させる回動機構60について説明する。回動機構60は、図14に示すように、駆動部としてのモータ61と、第1ギヤ62と、第2ギヤ63と、支持部64と、可動部65を備えている。モータ61は、例えばステッピングモータとして構成され、右方向に突出する軸部61Aを備えている。第1ギヤ62は、モータ61の軸部61Aに連結し、軸部61Aと連動して回動するようになっている。第2ギヤ63は、第1ギヤ62と噛み合い、第1ギヤ62と連動して回動するようになっている。支持部64は、例えば支持部材182に固定されるように上下方向に延びる長手状に形成され、第1ギヤ62、第2ギヤ63を回動自在に支持する。
可動部65は、板部65Aと、歯部65Bと、作用部65Cを備えている。板部65Aは、長手板状に形成され、上下方向にクランク状に折れ曲がって延びる(図4参照)。歯部65Bは、板部65Aの下端部付近の前方側において、鋸歯状に形成されている。歯部65Bと第2ギヤ63によってラック・ピニオンギヤが構成されている。作用部65Cは、板部65Aの上端部に固定されるように略直方体状に形成され、可動表示体30に形成された被作用部35に作用を及ぼすようになっている。可動部65は、図4に示すように支持部64や支持部57によって上下方向に移動可能に支持されている。
以上の構成により、回動機構60は、モータ61から生じた駆動力が第1ギヤ62、第2ギヤ63、可動部65の順に伝達され、可動部65が上方向に移動する。上方向に移動する作用部65Cが可動表示体30の被作用部35(軸部35B)に対し弾性部材36の付勢に抗して作用を及ぼすことで、可動表示体30を起立状態から固定表示体40に対して屈曲回動させる。また、モータ61を逆回転させ可動部65が下方向に移動すると、可動表示体30は弾性部材36の付勢力により起立状態に復動する。
次に、固定表示体40の左右両側でそれぞれ回動する装飾扉70について説明する。一対の装飾扉70が、図2〜図6に示すように、固定表示体40の左右両端部に組み付けられている。装飾扉70は、板部71と、ヒンジ部72を備えている。板部71は、長方形の板面を有する板状に形成されており、外面に後述する宝箱の箱体側壁を構成する装飾がなされ、内面に鏡面加工を施し装飾効果を高めるようにしている。ヒンジ部72は、板部71の一端部に形成され、固定表示体40のヒンジ部45と連結し、装飾扉70,70が固定表示体40に対して回動可能に支持される。そして、ヒンジ軸73,73にトーションバネ74が巻装されており、一端を筐体部41に保持し、他端を装飾扉70,70の外面に係止することで、装飾扉70,70は常態で閉方向に付勢されている。
次に、固定表示体40の左右両側で装飾扉70,70を開閉動作する扉開閉機構80について説明する。扉開閉機構80は、図4に示すように、筐体部41に設けられており、図10に示すように、駆動部としてのソレノイド81と、第1ギヤ82と、リンク部材83と、第2ギヤ84と、リンク部材85を備えている。ソレノイド81は、コイル部81Aと、プランジャ81Bと、連結部81Cを備えている。第1ギヤ82は、長手状に形成され、回動軸部を中心とする扇状ギヤを備え、一端は係止ピン82Aを介してプランジャ81Bに連結される連結部81Cに軸支連係され、他端は長手板状に形成されるリンク部材83の一端に連結される。そして、リンク部材83の他端が右側の装飾扉70の扇状板部下面に連結されている。
第2ギヤ84は、一端に回動軸部を中心に扇状ギヤを備え、扇状ギヤの端部から延出した他端に長手板状に形成されたリンク部材85の一端に連結され、他端が左側の装飾扉70の扇状板部下面に連結されている。そして、第1ギヤ82と第2ギヤ84は筐体部41の下端部に互いに噛合するように回動自在に支持されている。以上の構成により、扉開閉機構80は、図10(B)に示す状態においてソレノイド81が励磁すると、プランジャ81Bがトーションバネ74の付勢に抗してコイル部81Aに吸引され、駆動力が第1ギヤ82及び第2ギヤ84に伝達され、リンク部材83,85を介して、左右の装飾扉70,70が図10(A)に示すように開動作する。そして、図10(A)に示す状態においてソレノイド81を消磁すると、左右の装飾扉70,70がトーションバネ74の付勢により閉動作を行い、リンク部材83,85を介して第1ギヤ82及び第2ギヤ84も回動し、図10(B)に示すようにプランジャ81Bがコイル部81Aから突出した状態に復動する。なお、図2、図6に示す装飾扉70,70は、本来はソレノイド81の励磁状態であるが、装飾扉70,70の内面がそれぞれストッパー57B,57Cに当接することでトーションバネ74の付勢による閉動作が規制され、この状態で消磁しても開状態に維持される。このため、励磁による蓄熱がなく、ソレノイド81の負荷をなくすことができ、エコ的な表示態様を実現できる。
次に、固定表示体40を遮蔽するように機能する第1遮蔽部90について説明する。第1遮蔽部90は、図7に示すように、前板部91と、右板部92と、左板部93を備え、平面凵状に形成されている。前板部91は、長方形の板面を有する板状に形成されている。右板部92は、長方形の板面を有する板状に形成され、前板部91に直交するように前板部91の右側端部に連なっている。左板部93は、長方形の板面を有する板状に形成され、前板部91に直交するように前板部91の左側端部に連なっており、下方には第1遮蔽部90の昇降をガイドする支持片94を備えている。前板部91、右板部92、左板部93の各外面には、装飾体として宝箱の箱体装飾がなされている。
次に、第1遮蔽部90を上下方向に移動させる第2移動機構100について説明する。第2移動機構100は、支持部材181に設けられ、図11に示すように、駆動部としてのモータ101と、モータ101の軸部101Aに連結されるモータギヤ102と、モータギヤ102と噛合するラックギヤ103と、第1遮蔽部90を支持するベース部材104と、第1遮蔽部90を昇降させるスライドレール105を備えている。モータ101は、例えばステッピングモータとして構成され、前方側に突出する軸部101Aを備えている。ラックギヤ103は、ベース部材104に固定され、全体が板状に形成され、右端部が鋸歯状のギヤが形成されている。ベース部材104は、前面視略凵状に形成され、左縦辺の後面に右板部92が固定さている。スライドレール105は、上下方向に長尺であり、支持部材181に固定される固定部材106と、固定部材106に保持されると共にベース部材104に固定され、固定部材106に対して所定方向にスライドし得るように構成されるスライド部材107と、固定部材106とスライド部材107とをベアリング機構を介して連結する連結部材108とを備えており、このスライドレール105によって第1遮蔽部90を上下方向に相対移動させるように案内している。
支持片94には、裏面側にローラ部材94Aが設けられ、支持部材182の左側方に形成された縦長の長孔182A(図3参照)に遊挿される。また、支持部材182の左上端に形成された係合部182B(図3参照)に一端が係合されるばね部材109(図3参照)の他端が係合する係合部94Bが形成されている。ばね部材109は、第1遮蔽部90が上方に移動するときに、第1遮蔽部90の左側部を上方側に付勢力を付与して第1遮蔽部90ががたつくことなく昇降するように寄与する。以上の構成により、第2移動機構100は、モータ101から生じた駆動力がモータギヤ102に伝達され、ラックギヤ103を上動させることで、ベース部材104に固着された第1遮蔽部90を図11(A)の下降状態から図11(B)に示す状態に上昇させる。このとき、第1遮蔽部90の左側はローラ部材94Aが長孔182Aにガイドされると共に、ばね部材109の付勢力により上方に付勢されることによりスムーズに上方向にスライド移動する。
次に、第2遮蔽部110について説明する。第2遮蔽部110は、図15、図16、図19、図20に示すように、可動表示体30を遮蔽すると共に表示部20全体を遮蔽するように機能する。第2遮蔽部110は、本体部120と、第2装飾部130を備えている。本体部120は、前側本体部121、後側本体部122を備えている。前側本体部121は、透光性樹脂により後方が開放した略円筒状に形成され、外観は装飾体として宝石を模している。そして、前側本体部121内にはLEDが配置される。後側本体部122は、板状のベース部上部に前側本体部121より一回り小径の円筒部123(図23、図25参照)と、円筒部123の下方に配置される第2装飾部130に類似する形状の装飾片124と、を備えている。円筒部123は、仕切壁123Aにより前方及び後方が開放して形成されており、後側空間部には切替機構150の一部である駆動部としてのモータ151が支持されている。そして、後側本体部122の裏面側端には図22に示すように、後述する第3移動機構140のガイド部材146とスライドレール147が設けられている。
第2装飾部130は、図20に示すように複数の装飾片132〜139を備えている。装飾片132〜139は、後側本体部122の円筒部123の外周に遊挿される円形の開口を有する環状板状に形成され、外縁の所定箇所に装飾部が延出形成されている。装飾片132〜139は、図15及び図21に示すように前側本体部121及び後側本体部122によって前後方向から挟まれるように位置し、常態では前側本体部121の下方で前後に重畳している。装飾片132及び装飾片136は、図23及び図25に示すように、環状の板部前面に後述する切替機構150のそれぞれ内歯歯車163,173がそれぞれ設けられている。第2遮蔽部110は、図15に示す装飾片132〜139を前後方向で重ねて収納する収納状態と、図19に示す装飾片132〜139が前側本体部121の周縁を囲むように拡大させる拡大状態と、に変化する構成となっている。第2装飾部130の装飾片132〜139は、第2遮蔽部110の拡大状態において、宝石の形態を有する本体部120のLED発光と相俟って本体部120が輝いているような光を表す演出装飾となる。
次に、第2遮蔽部110を上下方向に移動させる第3移動機構140について説明する。第3移動機構140は、支持部材182に設けられ、図17、図18、図20に示すように、駆動部としてのモータ141と、第1ギヤ142と、第2ギヤ143と、第3ギヤ144と、リンク部材145と、ガイド部材146と、スライドレール147と、を備え、補助部材としてリンク部材145に係止するトーションバネ148を備えている。モータ141は、例えばステッピングモータとして構成され、後方側に突出するモータ軸141Aを備え、このモータ軸141Aに第1ギヤ142が固着される。第2ギヤ143は、第1ギヤ142に噛み合うように支持部材182に軸支され、リンク部材145が同軸状に回動自在に配置される。第3ギヤ144は、外縁に一部を除いて第2ギヤ143に噛み合うギヤ部を備え、ギヤ部のない外縁の一部には、前方側に突出し、後述するリンク部材145のガイド長孔145Aに挿通する突出部144Aが形成されている。
リンク部材145は、所定の厚みを有して略逆へ字状に形成され、長辺部の板面に第3ギヤ144の突出部144Aが挿通されるガイド長孔145Aが形成されている。また、長辺部の端部には第2ギヤ143と同軸となる軸受部145Bが形成され、短辺部の端部にはガイド部材146に形成される水平長孔146Aに遊挿される軸部145Cが形成されている。軸受部145Bには、図20に示すように、トーションバネ148が巻装され、一端はリンク部材145に形成された係止片145Dに係止され、他端は支持部材182に設けられる係止部182Cに係止され、リンク部材145を上回動するように付勢している。
スライドレール147は、図18に示すように、上下方向に延びる長尺に形成され、支持部材182に固定される固定部材147Aと、固定部材147Aに保持されると共にガイド部材146と隣接して後側本体部122に固定され、固定部材147Aに対して所定方向にスライドし得るように構成されるスライド部材147Bと、固定部材147Aとスライド部材147Bとをベアリング機構を介して連結する連結部材147Cとを備えている。以上の構成により、第3移動機構140は、モータ141から生じた駆動力が第1ギヤ142、第2ギヤ143、第3ギヤ144に伝達され、第3ギヤ144が回動すると、突出部144Aがガイド長孔145Aに挿通されていることによりリンク部材145が、トーションバネ148の付勢力に助力され上方向に回動する。リンク部材145の回動により、リンク部材145の軸部145Cが水平長孔146Aに遊挿されていることによりガイド部材146を上動させると、スライドレール147によって第2遮蔽部110を支持部材182に対して図17の状態から図18の状態に上方向に相対移動させる。
次に、第2遮蔽部110を拡大状態と収納状態とで切り替える切替機構150について図19〜図26を参照にして説明する。切替機構150は、駆動部としてのモータ151と、第2遮蔽部110の左半分の装飾片132〜135を可動させる第1切替機構160と、右半分の装飾片136〜139を可動させる第2切替機構170を備えている。モータ151は、図22に示すように、例えばステッピングモータとして構成され、第2遮蔽部110の後側本体部122の円筒部123の後側空間部に組み付けられ、仕切壁123Aの前方側に突出する軸部151Aを備えている。
第1切替機構160は、図23、図24に示すように、第2切替機構170と共有するモータ151の軸部151Aに連結されるモータギヤ152と、第1従動ギヤ162、内歯歯車163を備えている。モータギヤ152と第1従動ギヤ162は、互いに噛み合うように円筒部123の前側空間部内に収納され、円筒部123を一部切欠いて第1従動ギヤ162が内歯歯車163と噛合して左半分の装飾片132〜135を可動させるようになっている。
装飾片132〜134の裏面側には、図21に示すように、それぞれ装飾片133〜135の拡大変形方向の端部側方にL字状に延出形成された第1被作用部133B〜135Bに作用して連動させる第1作用部132A〜134A(図22の破線部分も参照)が形成されている。例えば、図21に示すように、装飾片132が第1切替機構160により回動すると、装飾片132に形成された第1作用部132Aが装飾片133に形成された第1被作用部133Bに係止し、装飾片133を連動させて回動し、次に装飾片133に形成された第1作用部133Aが装飾片134に形成された第1被作用部134Bに係止して、装飾片134を連動させて回動する。あとは同じように、装飾片134に形成された第1作用部134Aが装飾片135に形成された第1被作用部135Bに係止し、装飾片135を連動させて図21及び図24の状態に回動する。また、図24に示すように、装飾片133〜135の前面端部には、装飾片132〜135の復動時に第1作用部132A〜134Aが係止する第2被作用部133C〜135Cが形成されている。例えば、第1切替機構160により装飾片132が復動し始めると、第1作用部132Aが装飾片133に形成された第2被作用部133Cに係止し、装飾片133を連動させて復回動し、あとは同じように、装飾片133,134の第1作用部133A,134Aが、装飾片134,135の第2被作用部134C,135Cに係止して図23の状態に復動する。なお、第1作用部132A〜134A、第1被作用部133B〜135B、第2被作用部133C〜135Cの回動軌跡は、正面視同じ軌跡上に位置する。
以上の構成により、第2遮蔽部110の収納状態から拡大状態への変化及び拡大状態から収納状態への変化時には、第1切替機構160は、モータ151から生じた駆動力がモータギヤ152、第1従動ギヤ162、内歯歯車163の順に伝達され、内歯歯車163が回動して、図19〜22、24、26に示すように、装飾片132が回動することで他の装飾片133〜135が追従して回動し、それぞれ前後方向で重なる状態と拡がった状態とに変形する。
第2切替機構170は、図25、図26に示すように、モータギヤ152と噛合する第2従動ギヤ171と、第3従動ギヤ172と、内歯歯車173を備えている。第2従動ギヤ171と第3従動ギヤ172は、互いに噛み合うように円筒部123の前側空間部内に収納され、円筒部123を一部切欠いて第3従動ギヤ172が内歯歯車173と噛合して右半分の装飾片136〜139を可動させるようになっている。
装飾片136〜138の裏面側には、図21に示すように、それぞれ装飾片137〜139の拡大変形方向の端部側方にL字状に延出形成された第1被作用部137B〜139Bに作用して連動させる第1作用部136A〜138A(図22の破線部分も参照)が形成されている。例えば、図21に示すように、装飾片136が第2切替機構170により回動すると、装飾片136に形成された第1作用部136Aが装飾片137に形成された第1被作用部137Bに係止して、装飾片137を連動させて回動し、次に装飾片137に形成された第1作用部137Aが装飾片138に形成された第1被作用部138Bに係止し、装飾片138を連動させて回動する。あとは同じように、装飾片138に形成された第1作用部138Aが装飾片139に形成された第1被作用部139Bに係止し、装飾片139を連動させて図21及び図26の状態に回動する。また、図24に示すように、装飾片137〜139の前面端部には、装飾片136〜138の復動時に第1作用部136A〜138Aが係止する第2被作用部137C〜139Cが形成されている。例えば、第2切替機構170により装飾片136が復動し始めると、第1作用部136Aが装飾片137に形成された第2被作用部137Cに係止し、装飾片137を連動させて復回動し、あとは同じように、装飾片137,138の第1作用部137A,138Aが、装飾片138,139の第2被作用部138C,139Cに係止して図25の状態に復動する。なお、第1作用部136A〜138A、第1被作用部137B〜139B、第2被作用部137C〜139Cの回動軌跡は、正面視同じ軌跡上に位置する。
以上の構成により、第2切替機構170は、モータ151から生じた駆動力がモータギヤ152、第2従動ギヤ171、第3従動ギヤ172、内歯歯車173の順に伝達され、内歯歯車173が回動して、図19〜22、24、26に示すように、装飾片136が回動することで他の装飾片137〜139が追従して回動し、それぞれ前後方向で重なる状態と拡がった状態とに変形する。このように、モータ151を駆動することにより、第1切替機構160と第2切替機構170が同時に作用し、左半分の装飾片132〜135と右半分の装飾片136〜139とが左右同時に拡開動作及び縮小動作を行うことになる。
(演出表示装置の動作)
次に、図1〜図26を参照して、第1実施形態に係る演出表示装置10の動作について説明する。
まず、演出表示装置10は、表示部20が図1〜図6に示す第1表示状態では、回動機構60の動作によって、可動表示体30が固定表示体40に対して起立した起立位置に位置している。可動表示体30の表示領域AR1の表示可能領域が最も広くなる。第1遮蔽部90は、下方位置に位置し、固定表示体40を前方側から遮蔽することなく固定表示体40の表示領域AR2が視認可能となる。固定表示体40の表示領域AR2の表示可能領域が最も広くなり、表示部20の表示可能領域が最も広くなる。ここで示す表示領域AR1,AR2は、表示部材32,42の前面上の領域である。表示領域AR1,AR2の表示可能領域の広さとは、遊技者が遊技盤4を前方側から見たときに、遊技者から見える表示領域AR1,AR2の広さ(視認領域)である。図1〜図6に示す第1表示状態では、表示部20は、第1移動機構50の動作によって前方位置に位置しており、一対の装飾扉70,70は、扉開閉機構80の動作によって、それぞれ開放位置に位置している。
次に、図7、図8に示すように、可動表示体30は、第1移動機構50の動作によって前方位置から後方位置にスライド移動する。具体的には、第1移動機構50において、図9(A)の状態から、モータ51から生じた駆動力が第1ギヤ52、第2ギヤ53、第3ギヤ54、第4ギヤ55、リンクギヤ56の順に伝達され、図9(B)に示すように、表示部20が支持部57に対して後方側にスライド移動し、後方位置に位置するようになる。
一対の装飾扉70,70は、図7、図8に示すように、それぞれストッパー57B,57Cと当接しなくなり、ストッパー57B,57Cによる閉動作への規制が解除され、トーションバネ74の付勢により、それぞれ開放位置(開状態)から閉鎖位置(閉状態)に回動する。具体的には、図1〜図6に示す第1表示状態では扉開閉機構80のソレノイド81は消磁しており、第1移動機構50の動作によって前方位置から後方位置にスライド移動するのに伴って、ストッパー57B,57Cの当接から解放されるトーションバネ74の付勢により左右の装飾扉70,70が閉動作を始め、リンク部材83,85を介して第1ギヤ82,第2ギヤ84が回動し、プランジャ81Bがコイル部81Aから突出して図10(B)に示す状態となり、左右の装飾扉70,70が閉状態となる。
そして、第1遮蔽部90が、図7、図8に示すように、第2移動機構100の動作によって、上方位置にスライド移動する。具体的には、第2移動機構100は、図11(A)に示す状態から、モータ101から生じた駆動力がモータギヤ102、ラックギヤ103、ベース部材104、第1遮蔽部90の順に伝達され、図11(B)に示すように、第1遮蔽部90が上方位置に位置するようになる。これにより、第1遮蔽部90が図7、図8に示すように、固定表示体40を前方側から遮蔽することで、固定表示体40の表示領域AR2における表示可能領域が第1表示状態よりも狭くなる。
次に、演出表示装置10は、可動表示体30が固定表示体40に対して回動することで、表示部20が第1表示状態から図12〜図14に示す第2表示状態となる。第2表示状態では、回動機構60の動作によって、可動表示体30が起立位置から倒伏した倒伏位置となる。具体的には、回動機構60は、図14(A)に示す状態から、モータ61から生じた駆動力が第1ギヤ62、第2ギヤ63、可動部65の順に伝達され、可動部65が上方に移動し、作用部65Cが可動表示体30の被作用部35に作用を及ぼすことで、図14(B)に示すように、可動表示体30が倒伏位置に位置する。これにより、可動表示体30の表示領域AR1における視認可能領域が第1表示状態よりも狭くなり、視認不能となる。また、固定表示体40の表示領域AR2における視認可能領域は、図14(B)に示す第2表示状態では第1表示状態と変わらないが、図12に示すように第1遮蔽部90が固定表示体40の前方側から遮蔽する状態では、固定表示体40の表示領域AR2における視認可能領域も、第1表示状態よりも狭くなり視認不能となる。
このように、表示部20の第1表示状態と第2表示状態との間の切り替えが、可動表示体30が固定表示体40に対して回動することでなされるため、可動表示体30の表示領域AR1の視認可能領域の大きさが連続的に変化して、可動表示体30の表示領域AR1の視認が途切れることがない。そのため、表示部20の表示状態の変化時においても、可動表示体30における表示領域AR1の視認可能領域の大きさを変えて演出効果を高めることができる。
表示部20が第1表示状態から第2表示状態に変化することで、図14に示すように、第1装飾部33の視認可能領域が広くなる。ここで、第1装飾部33の視認可能領域の広さとは、遊技者が遊技盤4を前方側から見たときに、遊技者から見える第1装飾部33の大きさである。表示部20が第2表示状態であるときに、図12に示すように、第1装飾部33と第1遮蔽部90によって一体的な形態(上蓋が閉まった宝箱の形態)の第1具象体B1が構成される。
次に、可動表示体30が固定表示体40に対して倒伏位置から起立した起立位置に回動することで、表示部20は第2表示状態から第1表示状態に変化する。具体的には、回動機構60は、図14(B)に示す状態から、モータ61から生じた駆動力が第1ギヤ62、第2ギヤ63、可動部65の順に伝達され、可動部65が下方に移動し、作用部65Cが可動表示体30の被作用部35に作用を及ぼさないようになることで、図14(A)に示すように、弾性部材36の付勢に基づいて可動表示体30が起立位置に変位する。このとき左右の装飾扉70,70は、閉鎖位置から扉開閉機構80のソレノイド81をトーションバネ74の付勢に抗して励磁させて、第1ギヤ82,第2ギヤ84、リンク部材83,85を介して図10(A)に示す開放位置に回動する。
そして、可動表示体30が起立位置に変位した後、第2遮蔽部110が、図15、図16に示すように、第3移動機構140の動作によって、上方位置にスライド移動する。具体的には、第3移動機構140は、図17に示す状態からモータ141で生じた駆動力が第1ギヤ142、第2ギヤ143、第3ギヤ144、ガイド部材146に伝達され、図18に示すようにスライドレール147によって第2遮蔽部110を支持部材182に対して上方向に相対移動させる。これにより、第2遮蔽部110が可動表示体30を前方側から遮蔽する第3表示状態となることで、第1表示状態(図1〜図6参照)よりも可動表示体30の表示領域AR1における表示可能領域が狭くなる。なお、図15、図16に示す状態では、表示部20は、第2遮蔽部110が収納状態となっている。第2遮蔽部110は、第1具象体B1(図12参照)の形態(宝箱の形態)に関連する形態(宝石の形態)の第2具象体B2を構成するため、第1遮蔽部90と表示部20の間から現れることで、宝石が宝箱から飛び出すような演出を行うことができる。なお、このとき一対の装飾扉70,70は、扉開閉機構80の動作によって、開状態にあり、装飾扉70,70内面に鏡面加工を施してあることから、第2遮蔽部110の本体部120(前側本体部121)内に配置されるLEDの発光を反射して、装飾及び演出効果を高めている。
次に、演出表示装置10は、第2遮蔽部110が拡大状態になることで、表示部20が図19〜図21に示す第4表示状態となる。第4表示状態では、切替機構150の動作によって、第2遮蔽部110が収納状態から拡大状態に変化する。具体的には、第1切替機構160は、図23、図25に示す状態からモータ151で生じた駆動力がモータギヤ152、第1従動ギヤ162、内歯歯車163の順に伝達され、内歯歯車163が回動して、図19〜22、24、26に示すように、装飾片132が回動することで他の装飾片133〜135が追従して回動し、それぞれ前後方向で重なる状態から拡がる状態に変形させる。同様に、第2切替機構170は、図23、図25に示す状態からモータ151で生じた駆動力がモータギヤ152、第2従動ギヤ171、第3従動ギヤ172、内歯歯車173の順に伝達され、内歯歯車173が回動して、図19〜22、24、26に示すように、装飾片136が回動することで他の装飾片137〜139が追従して回動し、それぞれ前後方向で重なる状態から拡がった状態に変形させる。これにより、第2遮蔽部110が可動表示体30及び固定表示体40を前方側から遮蔽することで、第1表示状態(図1〜図6参照)よりも可動表示体30の表示領域AR1及び固定表示体40の表示領域AR2における表示可能領域が狭くなる。このように、第2遮蔽部110が拡大状態となることで、装飾片124,132〜139が宝石の形態を有する本体部120が輝いているような光を表す装飾となる。
ここで、演出表示装置10及び遊技機1の効果を例示する。
本第1実施形態の演出表示装置10は、可動表示体30を固定表示体40に対して回動させることで、表示部20を、可動表示体30の表示領域AR1が視認可能となる第1表示状態と、第1表示状態よりも可動表示体30の表示領域AR1における視認可能領域が狭くなる第2表示状態と、の間で切り替えた演出を行うことができる。特に、第1表示状態と第2表示状態との間の切り替えが、可動表示体30が固定表示体40に対して回動することでなされるため、視認可能領域の大きさが連続的に変化して、可動表示体30の表示領域AR1の視認が途切れることがない。そのため、表示部20の表示状態の変化時においても、視認可能領域の大きさを変えて演出効果を高めることができる。例えば、実施例の7セグ表示において、固定表示体40を全灯表示させ、可動表示体30を可動させる際に表示が「6」「8」「0」と変化しても固定表示体40の表示に変化がないため遊技者に全く気付かれずに、数字変化(表示)を楽しむことができる。表示が「1」「4」「7」や「3」「5」「9」と変化しても同様である
演出表示装置10は、固定表示体40に対して相対的に移動することで固定表示体40を遮蔽可能な第1遮蔽部90を備えている。第1遮蔽部90は、固定表示体40を遮蔽することなく固定表示体40の表示領域AR2を視認可能とする状態と、固定表示体40を遮蔽する状態とに変位することで固定表示体40の表示領域AR2における表示可能領域を変化させることができる。
このように、第1遮蔽部90が固定表示体40を遮蔽することなく固定表示体40の表示領域AR2を視認可能とする状態と、第1遮蔽部90が固定表示体40を遮蔽するする状態とに変位するようにしたことで、第1遮蔽部90が固定表示体40を遮蔽すると、固定表示体40の表示領域AR2における表示可能領域を狭くする構成となっている。そのため、表示部20を構成する可動表示体30及び固定表示体40それぞれに対して、異なる動作で表示領域における表示可能領域の大きさを変化させることができ、斬新な演出を行い、演出効果を高めることができる。例えば、実施例の7セグ表示において、可動表示体30を全灯表示させ、固定表示体40を第1遮蔽部90で遮蔽させる際に表示が「8」「9」と変化しても可動表示体30の表示に変化がないため遊技者に全く気付かれずに、数字変化(表示)を楽しむことができる。表示が「2」「3」や「5」「6」の変化においても同様である。
演出表示装置10は、可動表示体30が、表示部20が第1表示状態から第2表示状態に変化することで表示領域以外の視認可能領域が広くなる第1装飾部33を備えている。表示部20が第2表示状態で、第1遮蔽部が固定表示体を遮蔽することで第1装飾部33と第1遮蔽部90によって一体的な形態の第1具象体B1が構成される。
このように、表示部20が第2表示状態で固定表示体40を第1遮蔽部90で遮蔽すると、第1装飾部33と第1遮蔽部90によって一体的な形態の第1具象体B1を形成して演出を行うことができる。特に、表示部20が第1表示状態から第2表示状態に変化することで、可動表示体30の表示領域AR1における視認可能領域が狭くなるにつれて第1装飾部33の視認可能領域が広くなる構成であり、第1表示状態から第1具象体B1が形成される第2表示状態に違和感なく連続的に変化させることができる。
演出表示装置10は、可動表示体30に対して相対的に移動することで可動表示体30を遮蔽可能であり、第1具象体B1の形態に関連する形態の第2具象体B2を構成する第2遮蔽部110を備えている。表示部20が第1表示状態で、第2遮蔽部110が可動表示体30を遮蔽して第1表示状態よりも可動表示体30の表示領域AR1における視認可能領域が狭くなる。
このように、第2遮蔽部110が可動表示体30を遮蔽するようにすることで、可動表示体30が回動して表示部20が第2表示状態から第1表示状態へ変化する際に、第2遮蔽部110を出現させる演出を行うことができる。特に、第2遮蔽部110が第1具象体B1の形態に関連する形態の第2具象体B2であるため、実施例で示したように宝箱から恰も宝石が出現するかのように、関連する形態の具象体を順次出現させることで、変化に富んだ演出を行うことができる。
演出表示装置10は、第2遮蔽部110が可変可能な第2装飾部130を有し、第2装飾部130を収納する収納状態と、第2装飾部130を拡大させる拡大状態と、に変化する。表示部20は、第2遮蔽部110が収納状態で可動表示体30を遮蔽することで第1表示状態よりも可動表示体30の表示領域AR1における視認可能領域が狭くなる第3表示状態と、第2遮蔽部110が拡大状態で可動表示体30を遮蔽することで第1表示状態よりも可動表示体30及び固定表示体40の表示領域AR2における視認可能領域が狭くなる第4表示状態と、に変化する。
このように、第2遮蔽部110が出現する状態において、当該第2遮蔽部110が第2装飾部130を拡大する拡大状態と収納する収納状態との間で装飾形態を変化することで装飾効果を高めると共に、表示部の表示領域における視認可能領域を変化させて第2遮蔽部110の出現時における演出効果を高めることができる。
演出表示装置10は、第2遮蔽部110が、第1具象体B1の形態に関連する形態の第2具象体B2を構成する。このように、第2具象体B2が第1具象体B1の形態に関連する形態であるため、第1具象体B1と関連する形態の第2具象体B2を順次出現させる等して、より変化に富んだ演出を行うことができる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上述した実施形態では、可動表示体30と固定表示体40を上下に並設して可動表示体30が固定表示体40に対して左右方向に延びる回動軸を中心として回動する構成を例示したが、その他の方向に延びる回動軸を中心として回動する構成であってもよい。例えば、可動表示体30と固定表示体40を左右に並設して、上下方向に延びる回動軸を中心として回動自在に組み付ける構成であってもよい。また、表示部20を可動表示体30と固定表示体40の2つの表示体で構成する実施例を示したが、表示部20が3つ以上の表示体を備える構成であってもよい。このとき、1つの固定表示体に対して複数の可動表示体を設けるようにしてもよく、例えば固定表示体に複数の可動表示体の回動軸線方向を異ならせて可動表示体を上下及び左右方向に並設したり、固定表示体の表示領域を例えば可動表示体の表示領域の2倍の横長に拡大して、拡大した固定表示体の上または下に複数の可動表示体を左右に並べて設けるようにしてもよい。さらに、多くの表示体を上下左右に並設してもよく、例えば9個の表示体を縦3列,横3列に並設し、中央の縦列の表示体を固定表示体として、それぞれ左右に位置する表示体を可動表示体とし、中央の縦列の固定表示体に対して左右の可動表示体が回動するようにしてもよい。このように、表示体を増やすことにより演出形態のバリエーションが増えて、遊技者の興趣をより高めることができる。
上述した実施形態では、第1遮蔽部90、第2遮蔽部110が上下方向にスライドする構成を示したが、その他の方向にスライドする構成であってもよい。例えば、第1遮蔽部90、第2遮蔽部110が左右方向にスライドする構成であってもよい。
上述した実施形態では、表示部20が第1表示状態(図2〜図6参照)から第2表示状態(図12〜図14参照)に変化するときに、回動機構60の動作によって、可動表示体30が起立位置から倒伏した倒伏位置となる構成を示した。しかしながら、可動表示体30のこのような起立位置から倒伏位置への変位を複数回行った後に、表示部20が第3表示状態(図15〜図18参照)へと変化する構成であってもよい。
上述した実施形態では、可動表示体30の表示領域AR1と固定表示体40の表示領域AR2とによって7つのセグメントが表示される構成を示したが、その他の図柄が表示されてもよい。
1…遊技機
10…演出表示装置
20…表示部
30…可動表示体
33…第1装飾部
40…固定表示体
90…第1遮蔽部
110…第2遮蔽部
130…第2装飾部
B1…第1具象体
B2…第2具象体

Claims (7)

  1. 複数に分割形成される表示体を有する表示部を備え、
    複数の前記表示体は、所定位置に固定される固定表示体と、前記固定表示体に並設されると共に該固定表示体に回動可能に支持される可動表示体と、を含み、
    前記表示部は、前記可動表示体が回動することで、前記可動表示体の表示領域が視認可能となる第1表示状態と、前記第1表示状態よりも前記可動表示体の表示領域における視認可能領域が狭くなる第2表示状態と、に変化することを特徴とする演出表示装置。
  2. 前記固定表示体に対して相対的に移動することで前記固定表示体を遮蔽可能な第1遮蔽部を備え、
    前記第1遮蔽部は、前記固定表示体を遮蔽することなく前記固定表示体の表示領域を視認可能とする状態と、前記固定表示体の前面に移動し前記固定表示体を遮蔽する状態とに変位することで前記固定表示体の表示領域における表示可能領域を変化させることを特徴とする請求項1に記載の演出表示装置。
  3. 前記可動表示体は、前記表示部が前記第1表示状態から前記第2表示状態に変化することで視認可能領域が広くなる第1装飾部を備え、
    前記表示部が前記第2表示状態で、前記第1遮蔽部が前記固定表示体を遮蔽することで前記第1装飾部と前記第1遮蔽部によって一体的な形態の第1具象体が構成されることを特徴とする請求項2に記載の演出表示装置。
  4. 前記可動表示体に対して相対的に移動することで前記可動表示体を遮蔽可能な第2遮蔽部を備え、
    前記表示部が前記第1表示状態で、前記第2遮蔽部が前記可動表示体を遮蔽して前記第1表示状態よりも前記可動表示体の表示領域における視認可能領域が狭くなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の演出表示装置。
  5. 前記第2遮蔽部は可変可能な第2装飾部を有し、前記第2装飾部を収納する収納状態と、前記第2装飾部を拡大させる拡大状態と、に変化し、
    前記表示部は、前記第2遮蔽部が前記収納状態で前記可動表示体を遮蔽することで前記第1表示状態よりも前記可動表示体の表示領域における視認可能領域が狭くなる第3表示状態と、前記第2遮蔽部が前記拡大状態で前記可動表示体を遮蔽することで前記第1表示状態よりも前記可動表示体の表示領域における視認可能領域がさらに狭くなると共に前記可動表示体に並設される前記固定表示体の表示領域における視認可能領域が狭くなる第4表示状態と、に変化することを特徴とする請求項4に記載の演出表示装置。
  6. 前記第2遮蔽部は、前記第1具象体の形態に関連する形態の第2具象体を構成することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の演出表示装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の演出表示装置を備えることを特徴とする遊技機。
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