JP5473871B2 - 遊技機の可動演出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、可動部材を動作させて演出を行うよう構成された遊技機の可動演出装置に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に枠状の枠状装飾部材(所謂センター役物)が配設されており、この枠状装飾部材の図柄表示用開口部を介して複数の図柄を変動表示して図柄変動演出を行う液晶式やドラム式等の図柄表示装置を後方から臨ませると共に、該遊技盤における枠状装飾部材の下方位置に、パチンコ球(遊技球)の入賞により図柄表示装置での変動を開始させる始動入賞装置や大当り時等に開放する特別入賞装置を配設するよう構成されたものが多数提案されている。このようなパチンコ機では、前記遊技領域に打ち出されたパチンコ球が遊技領域内に植設された遊技釘等との接触により跳ね返りながら次第に自重により流下し、該遊技領域を流下する過程で前記始動入賞装置に入賞することにより、前記図柄表示装置で図柄変動に伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされ、該図柄表示装置に図柄が所定の組み合わせで停止することにより所謂大当りが発生し、遊技盤に設けられた特別入賞装置が開放して多数の賞球を獲得し得るよう構成される。
また、前記遊技盤に所要の動作を行う複数の可動部材を備えた可動演出装置を配設し、図柄表示装置で行なわれる遊技演出に合わせて駆動モータを駆動して各可動部材を動作させることにより、視覚的な演出効果を向上させ、遊技の興趣を高めるようにしたパチンコ機も知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載されたパチンコ機では、駆動モータの駆動により駆動される可動部材と、この可動部材の自由落下に伴って作動される別の可動部材とを備え、1つの駆動モータで複数の可動部材を段階的に動作させると共に、動作させた後には各可動部材を所定の位置まで復帰させる構成が記載されている。
2007−236626号公報
しかしながら、特許文献1に開示される可動演出装置では、1つの駆動モータを利用して複数の可動部材を動作させるために、1つの可動部材だけ自由落下させて別の可動部材を連動させたり、動作後に各可動部材を所定位置に復帰するため、その駆動機構が複雑にならざるを得ない問題がある。また、駆動機構が複雑になることで動作不良等の不具合が発生する頻度が高まり、適切な遊技演出が行なわれなくなる虞がある。
そこで本発明は、従来の技術に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、簡単な構成で単一の駆動モータにより複数の可動部材を段階的に動作させ得る遊技機の可動演出装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る発明は、
駆動モータ(78)の駆動により複数の可動部材(82,84,86,88)を動作させて演出を行うよう構成された遊技機の可動演出装置であって、
前記駆動モータ(78)が配設されると共に前記複数の可動部材(82,84,86,88)が往復動作可能に支持された装置本体(79)と、
前記装置本体(79)に回転可能に支持されると共に相互に連続的に噛合するよう構成され、前記駆動モータ(78)の駆動により回転される複数の作動歯車(98,100,102,104)と、
前記各作動歯車(98,100,102,104)の円盤面に形成されると共に作動歯車(98,100,102,104)毎に形状の異なる作動溝部(134,136,138,140)と、
前記装置本体(79)に枢支されると共に、前記複数の可動部材(82,84,86,88)毎に設けられた複数の連繋部材(106,108,110,112)と、
前記各連繋部材(106,108,110,112)に設けられると共に前記作動溝部(134,136,138,140)に挿入され、前記作動歯車(98,100,102,104)の回転に伴って作動溝部(134,136,138,140)に沿って移動することで対応の連繋部材(106,108,110,112)を揺動する作動軸(146a,146b,
146c,146d)とを備え、
前記複数の可動部材として、連動して動作される第1の可動部材(82)および第2の可動部材(84)を備えると共に、個別に動作される第3の可動部材(86)および第4の可動部材(88)を備え、
前記複数の作動歯車として、前記第1〜第4の可動部材(82,84,86,88)に対応する第1〜第4の作動歯車(98,100,102,104)を有し、第3の作動歯車(102)および第4の作動歯車(104)の間に第1の作動歯車(98)および第2の作動歯車(100)を挟む配列で各作動歯車(98,100,102,104)が連続的に噛合するよう構成され、
前記作動溝部として、前記第1の作動歯車(98)および第2の作動歯車(100)の円盤面には、対称となる形状で第1の作動溝部(134)および第2の作動溝部(136)が夫々形成されて、前記第3の作動歯車(102)の円盤面には、該第1および第2の作動溝部(134,136)と異なる形状で第3の作動溝部(138)が形成されると共に、前記第4の作動歯車(104)の円盤面には、該第1〜第3の作動溝部(134,136,138)と異なる形状で第4の作動溝部(140)が形成され、
前記第1の作動歯車(98)および第2の作動歯車(100)から等距離に設けられた同一の回転軸(122)に、前記第1の可動部材(82)に接続する第1の連繋部材(106)および前記第2の可動部材(84)に接続する第2の連繋部材(108)が枢支されて、両連繋部材(106,108)において回転軸(122)から等距離となる位置に作動軸(146a,146b)が夫々形成され、該第1の連繋部材(106)の作動軸(146a)が前記第1の作動溝部(134)に挿入されると共に、該第2の連繋部材(108)の作動軸(146b)が前記第2の作動溝部(136)に挿入され、
前記第3の作動歯車(102)に隣接して設けられた回転軸(124)に、前記第3の可動部材(86)に接続する第3の連繋部材(110)が枢支されて、該第3の連繋部材(110)に形成された作動軸(146c)が前記第3の作動溝部(138)に挿入され、
前記第4の作動歯車(104)に隣接して設けられた回転軸(126)に、前記第4の可動部材(88)に接続する第4の連繋部材(112)が枢支されて、該第4の連繋部材(112)に形成された作動軸(146d)が前記第4の作動溝部(140)に挿入され、
前記駆動モータ(78)の駆動に伴って前記第1〜第4の作動歯車(98,100,102,104)を回転した際に、前記第1および第2の連繋部材(106,108)が揺動開始した後に前記第3の連繋部材(110)が揺動開始し、該第3の連繋部材(110)が揺動開始した後に前記第4の連繋部材(112)が揺動開始するよう前記第1〜第4の作動溝部(134,136,138,140)が形成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明では、複数設けた作動歯車の円盤面に非円形の作動溝部を夫々形成し、各作動溝部に挿入した作動軸を介して接続された連繋部材を個別に可動部材に接続したことで、作動歯車を回転するだけで複数の可動部材を段階的に動作させることができる。このように、各作動歯車に形成した作動溝部に連繋部材の作動軸を挿入するだけの簡単な機構により、複数の可動部材を段階的に動作させることが可能となり、動作不良等の不具合の発生も効果的に抑制し得る。
そして、連動する第1および第2の可動部材、個別に動作する第3の可動部材および第4の可動部材の夫々で段階的に動作させることができる。このとき、第1の可動部材および第2の可動部材に対応する第1の連繋部材および第2の連繋部材が共通の回転軸に支持されているから、部品点数の削減を図り得る。また、駆動モータの駆動により逆回転する第1の作動歯車および第2の作動歯車の円盤面に、第1の作動溝部および第2の作動溝部を対称となる形状で形成すると共に、該第1および第2の作動歯車から等距離に設けられた回転軸に第1の連繋部材および第2の連繋部材を枢支して、両連繋部材に回転軸から等距離となる位置に形成した作動軸を対応する第1の作動溝部および第2の作動溝部に挿入してあるから、駆動モータの駆動に伴って第1および第2の可動部材に同じ動作を行なわせることができる。また、第1〜第4の連繋部材は、対応する第1〜第4の作動歯車に隣接した位置に軸支されているから、作動歯車の回転に伴って連繋部材の揺動動作を大きくすることができ、第1〜第4の可動部材の動作により迫力のある演出を行うことが可能となる。
請求項に係る発明は、前記各作動歯車(98,100,102,104)には、各作動歯車(98,100,102,104)の配置関係を特定する識別情報(130a,130b,130c,130d,132a,132b,132c,132d)が設けられていることを要旨とする。
請求項に係る発明では、各作動歯車に識別情報を付与することで、各作動歯車を適切な配置関係で設置することができる。
請求項に係る発明は、前記各作動溝部(134,136,138,140)は、対応する作動歯車(98,100,102,104)の円盤面の回転中心を囲繞する連続した非円形状に形成されて、前記駆動モータ(78)を一方向に回転駆動することで、前記各連繋部材(106,108,110,112)が往復揺動されるよう構成されたことを要旨とする。
請求項に係る発明では、各作動歯車の円盤面の回転中心を囲繞する連続した非円形状に作動溝部を形成することで、駆動モータを一方向に回転駆動するだけの極めて簡単な駆動制御により各可動部材を揺動することが可能となる。
本発明に係る遊技機の可動演出装置によれば、簡単な構成で複数の可動部材を単一の駆動モータにより段階的に動作させることができる。
本発明の実施例に係るパチンコ機の正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る箱状部材を示す正面図である。 実施例に係る可動演出装置を示す斜視図である。 実施例に係る可動演出装置の作動歯車および連繋部材を示す正面図である。 実施例に係る可動部材が後カバー体に配設された支持部材に組付けられる様子を前側から見た分解斜視図である。 実施例に係る連繋部材およびスライド部材の連繋構造を後側から見た分解斜視図である。 実施例に係る作動歯車が装置本体に配設された状態を示す正面図である。 可動部材が初期位置に位置した状態を示す正面図である。 図9Aにおける可動部材の位置に対応した作動歯車および連繋部材の姿勢を示す正面図であって、作動歯車が初期姿勢にあり、連繋部材が第1姿勢にある状態を示す。 第1および第2の可動部材が上方へ移動する状態を示す正面図である。 図10Aにおける可動部材の位置に対応した作動歯車および連繋部材の姿勢を示す正面図であって、第1および第2の連繋部材が揺動すると共に、第3および第4の連繋部材が第1姿勢にある状態を示す。 第1および第2の可動部材が作動位置に位置すると共に、第3の可動部材が上方へ移動する状態を示す正面図である。 図11Aにおける可動部材の位置に対応した作動歯車および連繋部材の姿勢を示す正面図であって、第1および第2の連繋部材が第2姿勢で停止すると共に、第3の連繋部材が揺動する状態を示す。 第1〜第3の可動部材が作動位置に位置すると共に、第4の可動部材が移動する状態を示す正面図である。 図12Aにおける可動部材の位置に対応した作動歯車および連繋部材の姿勢を示す正面図であって、第1〜第3の連繋部材が第2姿勢で停止すると共に、第4の連繋部材が揺動する状態を示す。 第1〜第4の可動部材が作動位置に位置した状態を示す正面図である。 図13Aにおける可動部材の位置に対応した作動歯車および連繋部材の姿勢を示す正面図であって、第1〜第4の連繋部材が第2姿勢で停止した状態を示す。 第1〜第4の可動部材が下方へ移動する状態を示す正面図である。 図14Aにおける可動部材の位置に対応した作動歯車および連繋部材の姿勢を示す正面図であって、第1〜第4の連繋部材が揺動する状態を示す。 第1〜第4の作動歯車を装置本体に組付ける状態を示す分解斜視図である。
次に、本発明に係る遊技機の可動演出装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。但し、部材を後側から見た状態で示す図面を参照する場合には、当該参照した図面を基準として「右」、「左」を指称する場合がある。
実施例に係る可動演出装置72が設けられたパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠12の開口前面側に、遊技盤14が着脱可能に保持される本体枠としての中枠16が開閉および着脱可能に組み付けられる。遊技盤14の裏側に対しては、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が配設された箱状部材20が着脱自在に設けられる。また、前記中枠16の前面側には、前記遊技盤14を透視保護するガラス板を備えた装飾枠としての前枠22が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠22の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿24が開閉可能に組み付けられる。なお、前記前枠22の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿26が一体的に組み付けられており、前枠22の開閉に合わせて上球受け皿26も一体的に開閉するよう構成される。
図2に示すように、実施例の遊技盤14は、盤面に配設されたレール部材48によりパチンコ球が流下可能な遊技領域50が画成された略矩形状のベニヤ板で構成されている。前記遊技盤14の中央部に設けた貫通口(図示せず)には、前記図柄表示装置18の表示部18aが臨む図柄表示用開口部51が開設された枠状装飾部材52が配設されると共に、該枠状装飾部材52の下方位置に、パチンコ球が入賞可能な始動口54,56を備えた始動入賞装置58が配設されている。前記始動入賞装置58の始動口54,56にパチンコ球が入賞することで、図柄表示装置18での図柄変動演出が開始されるよう構成される。この図柄変動演出の結果、前記図柄表示装置18に特定の図柄組合わせ(例えば、同一図柄の三つ揃え)が表示されることで遊技者に有利な大当り(特別遊技)が発生するよう構成されている。前記遊技盤14における始動入賞装置58の下方位置には、大当り発生時に特別入賞口60を開放してパチンコ球の入賞を許容する特別入賞装置62が配設され、該特別入賞口60にパチンコ球が入賞することで、球払出装置(図示せず)から前記上球受け皿26に賞球が払出されるようになっている。なお、枠状装飾部材52の中央下部には、パチンコ球を一旦受入れて転動させるステージ部53が形成され、該ステージ部53の後側にステージ部53を転動するパチンコ球が落下するのを防止する無色透明な透明板55(図1,2に2点鎖線で図示)が立設されている。
前記箱状部材20は、図3に示すように、前記遊技盤14に対向する略矩形状の対向面部64と、該対向面部64の周縁部から前方に延出する外周壁部66とから前方に開放する箱状に形成されている。外周壁部66の前端部には、箱状部材20の開口外側へ延出する設置固定部68が複数形成されている。そして、外周壁部66の前端部および設置固定部68を遊技盤14の後面に当接した状態で、各設置固定部68を遊技盤14にネジ止めすることで、箱状部材20が遊技盤14に着脱自在に取付けられる。前記対向面部64には、上下および左右幅の大部分が開口する矩形状の表示開口部70が設けられると共に、対向面部64の後面には、表示開口部70を覆うように前記図柄表示装置18が着脱自在に配設されている。また、箱状部材20には、遊技状態に合わせて可動演出を行う可動演出装置72が、前記対向面部64における表示開口部70の下側に配設されている。更に、箱状部材20の対向面部64における表示開口部70の左側および右側には、夫々、左部演出装置74および右部演出装置76が配設されている。
〔可動演出装置について〕
図4〜図7に示すように、前記可動演出装置72は、駆動モータ78が配設されると共に第1〜第4の可動部材82,84,86,88が往復動作可能に支持された装置本体79と、該装置本体79に配設され、駆動モータ78の駆動により協働して第1〜第4の可動部材82,84,86,88を動作させる第1〜第4の作動歯車98,100,102,104および第1〜第4の連繋部材106,108,110,112とから基本的に構成されている。そして、遊技状態に応じて、該第1〜第4の可動部材82,84,86,88を初期位置(図9A参照)および作動位置(図13A参照)の間で動作させて演出を行うよう構成される。
〔装置本体の構成について〕
前記装置本体79は、前記駆動モータ78、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104および第1〜第4の連繋部材106,108,110,112が配設された後カバー体80と、該後カバー体80の前側に配設され、前記第1〜第4の可動部材82,84,86,88が配設された支持部材90と、該支持部材90を前側から覆うように後カバー体80に配設される前カバー体92とから構成される。図5,図15に示すように、前記後カバー体80は、左右に長尺な矩形板状の本体板部94の外周縁部から前方へ本体壁部96が延出して、前方に開放する箱状に形成されている。後カバー体80には、各第1〜第4の可動部材82,84,86,88に対応して、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104が回転可能に支持されると共に、第1〜第4の可動部材82,84,86,88毎に設けられた第1〜第4の連繋部材106,108,110,112が枢支されている。また、後カバー体80の左側下部には、図示しない制御装置に駆動制御される前記駆動モータ78が取付部材114を介して取付けられている。駆動モータ78の後側には、駆動軸(図示せず)が後方に延出するよう設けられており、該駆動軸の後端に駆動ギヤ116が連結されている(図8参照)。
また、後カバー体80の左下隅部には、前記第1〜第4の可動部材82,84,86,88の初期位置を検知可能な原位置検知センサ118が、前記駆動モータ78の左方に隣接するよう設けられている。この原位置検知センサ118は、前後方向に離間する一対の検知片118aを備え(図5には、前側の検知片118aのみ図示)、両検知片118aの間に第1の可動部材82に設けた被検知片156a(後述)が臨むことで、第1〜第4の可動部材82,84,86,88の初期位置を検知するよう構成される。図8,図15に示すように、本体板部94には、各第1〜第4の作動歯車98,100,102,104に対応する歯車軸部120a,120b,120c,120dが前方に突設されている。この歯車軸部120a,120b,120c,120dは、前記後カバー体80の本体板部94において、一定間隔離間して左右に直線的に並んでいる。また、本体板部94には、左から2番目および3番目の歯車軸部120a,120bの中央部上方に、上回転軸(回転軸)122が前方に突出するよう設けられる。更に、本体板部94における最も左側の歯車軸部120cの左下方には、左回転軸(回転軸)124が前方に突出するよう設けられると共に、本体板部94における最も右側の歯車軸部120dの右下方には、右回転軸(回転軸)126が前方に突出するよう設けられる。
前記後カバー体80の本体板部94には、前後方向に開放する第1〜第4の位置合わせ孔188,190,192,194が、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104に対応して設けられている。第1〜第4の位置合わせ孔188,190,192,194は、同一の開口寸法で形成されており、本体板部94において左右に直線状に並んでいる。第1の位置合わせ孔188は、左から2番目の歯車軸部120aの左上に隣接して設けられると共に、第2の位置合わせ孔190は、右から2番目の歯車軸部120bの右上に隣接して設けられる。また、第3の位置合わせ孔192は、最も左側の歯車軸部120cの右上に隣接して設けられると共に、第4の位置合わせ孔194は、最も右側の歯車軸部120dの左上に隣接して設けられる。図15に示すように、第1〜第4の位置合わせ孔188,190,192,194には、可動演出装置72の組付ライン等に設置された固定治具(図示せず)の位置決め用の棒状体D1,D2,D3,D4が後方から挿通されるようになっている。
〔作動歯車について〕
図8に示すように、前記第1〜第4の作動歯車98,100,102,104は、第1〜第4の可動部材82,84,86,88に夫々対応するものであって、全ての作動歯車98,100,102,104の直径および歯数は同一に設定されている。各作動歯車98,100,102,104の中心部には、前後方向に貫通する軸孔128a,128b,128c,128dが設けられ、各軸孔128a〜128dに前記歯車軸部120a〜120dが挿通されて、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104が後カバー体80に正逆方向に回転可能に支持される。実施例では、第3の作動歯車102および第4の作動歯車104の間に第1の作動歯車98および第2の作動歯車100を挟む配列で配置され、左右方向に隣接する作動歯車98,100,102,104同士が相互に噛合するよう構成されている。具体的には、図8の左から右にかけて、第3、第1、第2、第4の作動歯車102,98,100,104の順で配設されている。また、第3の作動歯車102は、前記駆動モータ78の駆動ギヤ116と噛合しており、該駆動モータ78が駆動することで、全ての作動歯車98,100,102,104が同期して回転するようになっている。なお、実施例では、図8の時計回り方向に駆動ギヤ116を回転させるよう駆動モータ78が駆動制御されて、第2および第3の作動歯車100,102が図8の反時計回り方向に回転すると共に、第1および第4の作動歯車98,104が図8の時計回り方向に回転されるようになっている。前記上回転軸122は、前記第1の作動歯車98および第2の作動歯車100の回転中心(歯車軸部120a,120b)から等距離に位置している。また、前記左回転軸124は、前記第3の作動歯車102の左側に隣接して位置すると共に、前記右回転軸126は、前記第4の作動歯車104の右側に隣接して位置している。
図8に示すように、各作動歯車98,100,102,104の円盤面には、該作動歯車98,100,102,104の配置関係を特定する識別情報130a,130b,130c,130d,132a,132b,132c,132dが付されている。この識別情報130a〜130d,132a〜132dは、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104の配置順序を識別するための識別数字130a〜130dと、第1〜第4の可動部材82,84,86,88が初期位置となる第1〜第4の作動歯車98,100,102,104の姿勢(以下、初期姿勢という)を特定するための識別記号132a〜132dとからなる。識別数字130a〜130dは、夫々、「2」、「3」、「1」、「4」からなる数字で構成され、左から右にかけて識別数字130a〜130dが「1」〜「4」の順序で並ぶよう各作動歯車98,100,102,104を配置することで、第1〜第4作動歯車98,100,102,104を適切な順序で後カバー体80に配設し得るようになっている。
前記識別記号132a〜132dは、各作動歯車98,100,102,104の前側の円盤面の縁部に設けた小孔で構成される。図8に示すように、第3の作動歯車102には、初期姿勢における右縁部に識別記号132cが1つ設けられている。また、第1の作動歯車98には、初期姿勢における左右の縁部に、識別記号132aが上下に離間して2つずつ設けられている。第2の作動歯車100には、初期姿勢における左右の縁部に、識別記号132bが1つずつ設けられている。第4の作動歯車104には、初期姿勢における左縁部に、識別記号132dが上下に離間して2つ設けられている。そして、各作動歯車98,100,102,104の識別数字130a〜130dを上側に位置させた状態で、第3の作動歯車102の識別記号132cを第1の作動歯車98における左側の識別記号132a,132aの間に位置させると共に、第2の作動歯車100の左側の識別記号132bを第1の作動歯車98における右側の識別記号132a,132aの間に位置させる。更に、第4の作動歯車104の識別記号132d,132dの間に第2の作動歯車100における右側の識別記号132bが位置するように配置することで、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104を適切な姿勢(初期姿勢)で配置し得るようになっている。
また、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104には、前記第1〜第4の位置合わせ孔188,190,192,194に対応して、前後方向に開放する第1〜第4の歯車整合孔196,198,200,202が夫々形成されている。この歯車整合孔196,198,200,202は、前記位置合わせ孔188,190,192,194と同一の開口寸法に設定されている。そして、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104を後カバー体80に組付ける際に、前記第1〜第4の位置合わせ孔188,190,192,194を介して後カバー体80の前側に突出した前記棒状体D1〜D4を各歯車整合孔196,198,200,202に挿通させることで、該作動歯車98,100,102,104の回転が阻止されるようになっている。
また、図15に示すように、第1の歯車整合孔196は、初期姿勢における第1の作動歯車98の軸孔128aの左上に開設されており、第1の作動歯車98を歯車軸部120aに軸支した状態で、前記第1の位置合わせ孔188に整合するようになっている。第2の歯車整合孔198は、初期姿勢における第2の作動歯車100の軸孔128bの右上に開設されており、第2の作動歯車100を歯車軸部120bに軸支した状態で前記第2の位置合わせ孔190に整合するようになっている。第3の歯車整合孔200は、初期姿勢における第3の作動歯車102の軸孔128cの右上に開設されており、第3の作動歯車102を歯車軸部120cに軸支した状態で、前記第3の位置合わせ孔192に整合するようになっている。第4の歯車整合孔202は、初期姿勢における第4の作動歯車104の軸孔128dの左上に開設されており、第4の作動歯車104を歯車軸部120dに軸支した状態で、前記第4の位置合わせ孔194に整合するようになっている。すなわち、各歯車整合孔196,198,200,202を対応する棒状体D1〜D4に挿通させて、各作動歯車98,100,102,104を歯車軸部120a,120b,120c,120dに軸支すれば、該作動歯車98,100,102,104が初期姿勢で後カバー体80に配設されるようになっている。従って、可動演出装置72の組付けライン等において前記固定治具の棒状体D1〜D4を用いることができる場合には、前記識別記号132a〜132dに頼ることなく、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104を適切な姿勢(初期姿勢)で後カバー体80に組付けることが可能となる。
ここで、前記識別数字「1」が付された第3の作動歯車102を最も右側の歯車軸部120dに軸支した場合、該第3の作動歯車102が初期姿勢では、第3の歯車整合孔200が歯車軸部120dの右上に位置して、前記第4の位置合わせ孔194に整合することはない。すなわち、第3の作動歯車102を後カバー体80に組付ける際に、第3の歯車整合孔200に最も右側の棒状体D4を挿通させると、第3の作動歯車102が初期姿勢とならないことから、第3の作動歯車102の配設位置が左右反対であることを認識し得るようになっている。同様に、識別数字「4」が付された第4の作動歯車104を最も左側の歯車軸部120cに軸支した場合にも、該第4の作動歯車104が初期姿勢では、第4の歯車整合孔202が歯車軸部120cの左上に位置して、前記第3の位置合わせ孔192に整合することはない。従って、第4の作動歯車104を後カバー体80に組付ける際に、第4の歯車整合孔202に最も左側の棒状体D3を挿通させると、第4の作動歯車104が初期姿勢とならないことから、第4の作動歯車104の配設位置が左右反対であることを認識し得るようになっている。
図8に示すように、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104の前側の円盤面には、第1〜第4の作動溝部134,136,138,140が夫々凹設されている。各作動溝部134,136,138,140は、対応する作動歯車98,100,102,104の軸孔128a〜128d(回転中心)を囲繞する連続した非円形状に形成されている。実施例では、第1の作動溝部134および第2の作動溝部136は、左右対称な形状に形成され、第3の作動溝部138は、第1,第2の作動溝部134,136と異なる形状で形成されている。また、第4の作動溝部140は、第1〜第3の作動溝部134,136,138とは異なる形状で形成されている。
ここで、第1および第2の作動溝部134,136は、各作動歯車98,100の円盤面における縁部側に設けられて、軸孔128a,128bを中心とする円弧状に延在する外側円弧状部A1,A2と、該外側円弧状部A1,A2の両端部に接続されて、円盤面の内側へ向けて延在する変動溝部B1,B2とから夫々構成される。また、第3および第4の作動溝部138,140は、各作動歯車102,104の円盤面における縁部側に設けられて、軸孔128c,128dを中心とする円弧状に延在する外側円弧状部A3,A4と、該外側円弧状部A3,A4の各端部に接続されて、円盤面の内側へ向けて延在する2つの変動溝部B3,B3,B4,B4と、該円盤面における軸孔128c,128dに近接して設けられて、該軸孔128c,128dを中心とする円弧状に延在すると共に、両端部が変動溝部B3,B3,B4,B4に接続した内側円弧状部C3,C4とから夫々構成されている。第1および第2の作動溝部134,136の外側円弧状部A1,A2は、何れも中心角が略180°の半円形状をなしており、歯車軸部120a,120bから等距離で夫々延在している。また、第1および第2の作動溝部134,136の外側円弧状部A1,A2は、初期姿勢において、第1および第2の作動歯車98,100の円盤面における下側に位置している。第1および第2の作動溝部134,136の変動溝部B1,B2は、初期姿勢において、上に凸の湾曲形状をなしており、歯車軸部120a,120bから非等距離で夫々延在している。
前記第3の作動溝部138の外側円弧状部A3は、中心角が略60°の円弧形状をなしており、歯車軸部120cから等距離で延在している。また、第3の作動溝部138の外側円弧状部A3は、初期姿勢において、第3の作動歯車102の円盤面における左下部に位置している。第3の作動溝部138の変動溝部B3,B3は、夫々、外側円弧状部A3および内側円弧状部C3の端部を結ぶように延在しており、歯車軸部120cからの距離は変化するようになっている。第3の作動溝部138の内側円弧状部C3は、前記歯車軸部120cを挟んで外側円弧状部A3と対向するように設けられ、初期姿勢において歯車軸部120cの右上方に位置している。また、内側円弧状部C3は、歯車軸部120cから等距離で延在している。
第4の作動溝部140の外側円弧状部A4は、中心角が略120°の円弧形状をなしており、歯車軸部120dから等距離で延在している。また、第4の作動溝部140の外側円弧状部A4は、初期姿勢において、第4の作動歯車104の円盤面における右下部に位置している。第4の作動溝部140の変動溝部B4,B4は、外側円弧状部A4および内側円弧状部C4の端部を結ぶように夫々延在しており、歯車軸部120dからの距離は変化するようになっている。第4の作動溝部140の内側円弧状部C4は、前記歯車軸部120dを挟んで外側円弧状部A4と対向するように設けられており、初期姿勢において歯車軸部120dの左上方に位置している。また、内側円弧状部C4は、歯車軸部120dから等距離で延在している。
〔連繋部材について〕
図5,図7に示すように、前記第1〜第4の連繋部材106,108,110,112は、長尺な薄板部材を所要形状に屈曲形成して構成され、各連繋部材106,108,110,112の一方の端部に前後方向に開放する枢支孔142a,142b,142c,142dが形成されると共に、他方の端部に前後方向に開放する長孔状の連繋孔144a,144b,144c,144dが形成されている。図7に示すように、第1〜第4の連繋部材106,108,110,112の後面には、後方に突出する作動軸146a,146b,146c,146dが形成されている。図5に示すように、第1の連繋部材106の作動軸146aが第1の作動溝部134に挿入されると共に、第2の連繋部材108の作動軸146bが第2の作動溝部136に挿入される。更に、第3の連繋部材110の作動軸146cが第3の作動溝部138に挿入されると共に、第4の連繋部材112の作動軸146dが第4の作動溝部140に挿入される。そして、各作動歯車98,100,102,104の回転に伴い、作動軸146a〜146dが対応の第1〜第4の作動溝部134,136,138,140に沿って移動することで、第1〜第4の連繋部材106,108,110,112が揺動するようになっている。各連繋部材106,108,110,112は、各可動部材82,84,86,88の初期位置に対応する第1姿勢(図9B参照)から、各可動部材82,84,86,88の作動位置に対応する第2姿勢(図13B参照)まで揺動するよう構成される。
第1の連繋部材106および第2の連繋部材108は、左右対称な形状に形成され、図7の第1の連繋部材106の左端部および第2の連繋部材108の右端部に前記枢支孔142a,142bが夫々形成されている。また、前記連繋孔144a,144bは、図7において、第1の連繋部材106の右端部および第2の連繋部材108の左端部に夫々形成される。そして、前記第1および第2の連繋部材106,108は、第1の連繋部材106の枢支孔142aの前側に第2の連繋部材108の枢支孔142bを整合させた状態で、両枢支孔142a,142bに前記上回転軸122が挿通されて、後カバー体80に枢支されている。前記第1および第2の連繋部材106,108の作動軸146a,146bは、該第1および第2の連繋部材106,108において、上回転軸122(枢支孔142a,142b)から等距離となる位置に夫々形成されている。また、第1および第2の連繋部材106,108は、作動軸146a,146bから連繋孔144a,144bまでの距離が、枢支孔142a,142bから作動軸146a,146bまでの距離より長くなるように夫々設定される。図5に示すように、第1の連繋部材106は、第1姿勢にあって、前記連繋孔144aが後カバー体80の左側における上下略中央に位置するようになっている。また、第2の連繋部材108は、第1姿勢にあって、前記連繋孔144bが後カバー体80の右側における上下略中央に位置するようになっている。
前記第3の連繋部材110は、左端部に前記枢支孔142cが形成されると共に、右端部に前記連繋孔144cが形成されている。そして、第3の連繋部材110は、枢支孔142cに前記左回転軸124が挿通されて、後カバー体80における第1の連繋部材106の下方に枢支されている。また、第3の連繋部材110は、作動軸146cから連繋孔144cまでの距離が、枢支孔142cから作動軸146cまでの距離より長くなるように設定されている。更に、第3の連繋部材110は、第1姿勢にあって、前記連繋孔144cが後カバー体80の下側における左右略中央に位置するようになっている。
前記第4の連繋部材112は、第3の連繋部材110と略左右対称な形状に形成されており、右端部に前記枢支孔142dが形成されると共に、左端部に前記連繋孔144dが形成されている。第4の連繋部材112は、枢支孔142dに前記右回転軸126が挿通されて、後カバー体80における第2の連繋部材108の下方に枢支されている。また、第4の連繋部材112は、作動軸146dから連繋孔144dまでの距離が、枢支孔142dから作動軸146dまでの距離より長くなるよう設けられている。更に、第4の連繋部材112は、第1姿勢にあって、該第4の連繋部材112の連繋孔144dが、後カバー体80の下側における左右略中央であって第3の連繋部材110の連繋孔144cの右側に位置するようになっている。
ここで、各作動溝部134,136,138,140の外側円弧状部A1〜A4は、回転中心(歯車軸部120a〜120d)からの距離が等しいため、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104が回転して作動軸146a〜146dが外側円弧状部A1〜A4を移動しても、該作動軸146a〜146dの上下の高さが変化することはない。従って、作動軸146a〜146dが外側円弧状部A1〜A4を移動する間、第1〜第4の連繋部材106,108,110,112は揺動せず、連繋孔144a〜144dは停止するよう構成される。同様に、第3および第4の作動溝部138,140の内側円弧状部C3,C4は、歯車軸部120c,120dからの距離が等しいため、第3および第4の作動歯車102,104が回転して作動軸146c,146dが内側円弧状部C3,C4を移動しても、第3および第4の連繋部材110,112は揺動することはない。一方、各作動溝部134,136,138,140の変動溝部B1〜B4は、歯車軸部120a〜120dからの距離が変化する。そのため、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104が回転して作動軸146a〜146dが変動溝部B1〜B4を移動すると、該作動軸146a〜146dの上下の高さが変化することとなる。従って、作動軸146a〜146dが変動溝部B1〜B4を移動する間、第1〜第4の連繋部材106,108,110,112は揺動して、連繋孔144a〜144dが上下動するよう構成される。
また、前記第1〜第4の作動溝部134,136,138,140は、前記第1および第2の連繋部材106,108が揺動開始した後に前記第3の連繋部材110が揺動開始し、該第3の連繋部材110が揺動開始した後に前記第4の連繋部材112が揺動開始するように形成されている。すなわち、第1および第2の作動溝部134,136は、図9Bに示すように、初期姿勢において、第1および第2の連繋部材106,108の作動軸146a,146bが、変動溝部B1,B2の左右中央位置に夫々位置するよう構成される。従って、第1および第2作動歯車100,102が回転すると、第1および第2の連繋部材106,108は、直ちに揺動を開始するようになっている。
一方、第3の作動溝部138は、図9Bに示すように、初期姿勢において、該第3の連繋部材110の作動軸146cが外側円弧状部A3の最下部に位置するよう構成されている。従って、第3の作動歯車102が回転しても、第3の連繋部材110は、第1姿勢に維持されるようになっている。また、第3の作動溝部138は、図11Bに示すように、第1および第2の連繋部材106,108が第2姿勢となった後に、第3の連繋部材110の作動軸146cが変動溝部B3に到来するよう構成されている。従って、第3の連繋部材110は、第1および第2の連繋部材106,108が第2姿勢となった後に、揺動を開始するようになっている。
また、前記第4の作動溝部140は、図9Bに示すように、初期姿勢において、第4の連繋部材112の作動軸146dが外側円弧状部A4の最下部に位置するよう構成されている。また、第4の作動溝部140は、図11Bに示すように、第3の連繋部材110が揺動を開始したときにおいても、第4の連繋部材112の作動軸146dが外側円弧状部A4に位置するよう形成されている。従って、第4の連繋部材112は、第3の連繋部材110が揺動を開始したときに、第1姿勢で停止している。更に、第4の作動溝部140は、第3の連繋部材110が揺動する途中で、第4の連繋部材112の作動軸146dが変動溝部B4に到来するよう構成される。すなわち、図12Bに示すように、第4の連繋部材112は、第3の連繋部材110が揺動を開始した後に、揺動を開始するようになっている。
〔支持部材の構成について〕
図6,図7に示すように、前記支持部材90は、左右方向に長尺な矩形状の板体であって、支持部材90には、前後方向に開放すると共に上下方向に延在する第1〜第4のスライド溝148,150,152,154が形成されている。第1のスライド溝148は、前記第1の連繋部材106の連繋孔144aの移動範囲に対応するよう支持部材90の左側に設けられている。第2のスライド溝150は、前記第2の連繋部材108の連繋孔144bの移動範囲に対応するよう支持部材90の右側に設けられている。更に、第3および第4のスライド溝152,154は、夫々、第3の連繋部材110および第4の連繋部材112の連繋孔144c,144dの移動範囲に対応するよう支持部材90の左右方向の中央位置に左右に並んで形成されている。
図6に示すように、前記支持部材90の前側には、第1〜第4の可動部材82,84,86,88に対応する第1〜第4のスライド部材156,158,160,162が上下方向にスライド自在に配設される。また、支持部材90の前側には、前記第1〜第4のスライド部材156,158,160,162を覆うようスライドベース164が配設され、支持部材90およびスライドベース164の間に、第1〜第4のスライド部材156,158,160,162が挟まれた状態となる。前記第1のスライド部材156は、略矩形状の薄板部材であって、前記支持部材90の左側に設けられる。第1のスライド部材156の前面には、前方に突出するよう取付ボス166が形成されている。また、図7に示すように、第1のスライド部材156の後面には、後方へ突出するよう連繋突起168が形成されており、該連繋突起168は、前記第1のスライド溝148を介して支持部材90の後方に突出するよう構成される。前記支持部材90の後方に突出した第1のスライド部材156の連繋突起168は、前記第1の連繋部材106の連繋孔144aに挿入されて、第1のスライド部材156および第1の連繋部材106が連繋するよう構成される。また、第1のスライド部材156の左側下部には、薄板状の被検知片156aが下方へ延出するよう形成されており、該被検知片156aが前記原位置検知センサ118の両検知片118aの間に臨むことで、第1〜第4の可動部材82,84,86,88の初期位置が検知されるよう構成される(図9A参照)。
前記第2のスライド部材158は、略矩形状の薄板部材であって、前記支持部材90の右側に配設される。第2のスライド部材158の前面には、前方に突出するよう取付ボス166が形成されると共に、第2のスライド部材158の後面には、後方へ突出するよう連繋突起168が形成されている。第2のスライド部材158の連繋突起168は、前記第2のスライド溝150を介して支持部材90の後方に突出するよう構成される。そして、前記支持部材90の後方に突出した第2のスライド部材158の連繋突起168は、前記第2の連繋部材108の連繋孔144bに挿入されて、第2のスライド部材158および第2の連繋部材108が連繋するよう構成される。前記第3のスライド部材160は、左右に延在するスライド基部170の左右の端部から延出片172,172が上方に延出すると共に、該スライド基部170の左右略中央位置から垂下部174が下方に延出した薄板部材であって、前記支持部材90の左右略中央位置に配設される。第3のスライド部材160におけるスライド基部170の前面には、左右に離間して一対の取付ボス166,166が前方に突出するよう形成されている。また、第3のスライド部材160の垂下部174における後面には、後方へ突出するよう連繋突起168が形成されており、該連繋突起168は、前記第3のスライド溝152を介して支持部材90の後方に突出するよう構成される。前記支持部材90の後方に突出した第3のスライド部材160の連繋突起168は、前記第3の連繋部材110の連繋孔144cに挿入されて、第3のスライド部材160および第3の連繋部材110が連繋するよう構成される。
前記第4のスライド部材162は、左右に延在する長尺な帯状部178と、該帯状部178から上方に延出する4つの取付板179,179,179,179とから薄板状に形成され、前記支持部材90における第1および第2のスライド部材156,158の間に配設される。また、第4のスライド部材162は、前記支持部材90に配設された状態で、前記第3のスライド部材160が真ん中の2つの取付板179,179の間に臨むよう構成される。各取付板179の前面には、取付ボス166が前方に突出するよう形成されている。また、帯状部178の後面における左右略中央位置には、後方へ突出するよう連繋突起168が形成されており、該連繋突起168は、前記第4のスライド溝154を介して支持部材90の後方に突出するよう構成される。前記支持部材90の後方に突出した第4のスライド部材162の連繋突起168は、前記第4の連繋部材112の連繋孔144dに挿入されて、第4のスライド部材162および第4の連繋部材112が連繋するよう構成される。
前記スライドベース164は、支持部材90の外郭形状に略整合する外形をなしている。スライドベース164には、第1〜第4のスライド部材156,158,160,162の取付ボス166に対応する第1〜第4のスライド凹部180,182,184,186が、上下方向に延在するよう形成されている。第1および第2のスライド凹部180,182には、前記第1および第2のスライド部材156,158の取付ボス166が夫々臨み、各取付ボス166がスライドベース164の前方に突出するよう構成される。第3のスライド凹部184は、第1,第2,第4のスライド凹部180,182,186より左右に幅広に形成されており、該第3のスライド凹部184には、前記第3のスライド部材160における2つの取付ボス166,166が臨んで、両取付ボス166,166がスライドベース164の前方に突出するよう構成される。前記第4のスライド凹部186は、前記第4のスライド部材162の各取付ボス166に対応して4つ形成されており、各取付ボス166が対応する第4のスライド凹部186に臨んで、スライドベース164の前方に突出するよう構成される。そして、前記第1〜第4のスライド凹部180,182,184,186に臨んだ取付ボス166は、第1〜第4のスライド部材156,158,160,162がスライドする際に、該各スライド凹部180,182,184,186を上下に移動するようになっている。
前記第1〜第4の可動部材82,84,86,88は、前面に所要の意匠が施された装飾部材であって、遊技状態に合わせて上下移動することで、遊技の興趣を高めるものである。第1および第2の可動部材82,84は、夫々1つの部材で構成されている。第1および第2の可動部材82,84は、夫々、第1および第2のスライド部材156,158の取付ボス166にネジ止めされて、第1および第2のスライド部材156,158に取付けられる。第3の可動部材86は、左右に離間する一対の可動体86a,86aを連結片86bで連結して構成されており、該連結片86bが前記第3のスライド部材160の2つの取付ボス166,166にネジ止めされて、第3の可動部材86が第3のスライド部材160に取付けられている。第4の可動部材88は、4つの可動体88a,88a,88a,88aで構成されており、各可動体88aは、前記第4のスライド部材162の対応する取付ボス166にネジ止めされる。
〔前カバー体について〕
図4に示すように、前記前カバー体92は、前記支持部材90の外郭形状に略整合する形状に形成された板部材であって、該支持部材90およびスライドベース164の前側を覆うように配設される。前カバー体92の前面には、所要の装飾が施された装飾面が形成されており、図2に示すように、該装飾面が枠状装飾部材52の図柄表示用開口部51を介して遊技盤14の前側から視認し得るようになっている(実際には、透明板55を介して視認される)。なお、前カバー体92は、初期位置に位置する前記第1〜第4の可動部材82,84,86,88を覆うようになっている(図1参照)。また、第1〜第4の可動部材82,84,86,88が作動位置に位置した状態では、前記スライドベース164(支持部材90)の上縁部から第1〜第4の可動部材82,84,86,88が上方に突出するようになっている(図2参照)。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る可動演出装置72の作用につき説明する。
〔可動演出装置の組付けについて〕
組付けライン等において、可動演出装置72を組付けるに際しては、後カバー体80の第1〜第4の位置合わせ孔188,190,192,194に前記固定治具の棒状体D1〜D4を後方から挿通させる。そして、左から右にかけて識別数字が「1」〜「4」の順序で並ぶよう作動歯車98,100,102,104を後カバー体80に配設する。すなわち、第1〜第4の歯車整合孔196,198,200,202に、夫々、第1〜第4の位置合わせ孔188,190,192,194を貫通した棒状体D1〜D4を挿通させる共に、各作動歯車98,100,102,104を歯車軸部120a〜120dに軸支する。これにより、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104は、識別記号132a〜132dを用いることなく、適切な姿勢で後カバー体80に配設される。次に、駆動モータ78を取付部材114を介して後カバー体80の左側下部に取付けて、駆動ギヤ116を第3の作動歯車102に噛合させる。このとき、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104は、前記棒状体D1〜D4により回転が阻止されているから、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104は、初期姿勢で固定された状態となっている。従って、第3の作動歯車102に駆動ギヤ116を噛合させる際に、該第3の作動歯車102が回転して、駆動モータ78の組付作業が繁雑となるのを防止し得る。
ここで、識別数字130a〜130dが右から左にかけて「1」〜「4」の順序で並ぶように作動歯車98,100,102,104を配設しようとすると、第3の歯車整合孔200に最も右側の棒状体D4を挿通しても、第3の作動歯車102が初期姿勢とならないことから、作業者は、第3の作動歯車102の配設位置が左右反対であることを容易に認識し得る。同様に、第4の歯車整合孔202に最も左側の棒状体D3を挿通しても、第4の作動歯車104が初期姿勢とならないことから、作業者は、第4の作動歯車104の配設位置が左右反対であることを容易に認識することができる。このように、歯車整合孔196,198,200,202に棒状体D1〜D4を挿通することで、作動歯車98,100,102,104が適切な順序であるか否かを容易に確認し得るので、組付作業を効率的に行い得る。
次に、メンテナンス時等において、固定治具の棒状体D1〜D4を用いることなく第1〜第4の作動歯車98,100,102,104を後カバー体80に配設する場合には、各作動歯車98,100,102,104に付された識別数字130a〜130dが左から右にかけて「1」、「2」、「3」、「4」の順で並ぶように該作動歯車98,100,102,104を配設する。すなわち、図8に示すように、左から右に第3、第1、第2、第4の作動歯車102,98,100,104の順で後カバー体80に配設する。このように、識別数字130a〜130dに従って第1〜第4の作動歯車98,100,102,104を並べるだけで、該作動歯車98,100,102,104を適切な順序で配設し得るので、組付作業が極めて容易となる。
また、各作動歯車98,100,102,104の識別数字130a〜130dを上側に位置させた状態で、該作動歯車98,100,102,104に付された識別記号132a〜132dを所定位置に位置させる。すなわち、第3の作動歯車102の識別記号132cを第1の作動歯車98における左側の識別記号132a,132aの間に位置させると共に、第2の作動歯車100の左側の識別記号132bを第1の作動歯車98における右側の識別記号132a,132aの間に位置させる。更に、第4の作動歯車104の識別記号132d,132dの間に第2の作動歯車100の右側の識別記号132bが位置するように配置することで、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104を適切な姿勢(初期姿勢)で配設し得るようになっている。このように、実施例の可動演出装置72では、識別数字130a〜130dや識別記号132a〜132dにより、固定治具の棒状体D1〜D4を用いなくとも、作動歯車98,100,102,104を適切な初期姿勢および順序で配設し得る。従って、作動歯車98,100,102,104の組付けを効率的に行い得ると共に、作動歯車98,100,102,104を誤った順序で配設したり、初期姿勢からズレた姿勢で配設したりして、可動演出装置72の可動演出に不具合が生ずるのを確実に防止することができる。
〔可動演出装置の可動演出について〕
次に、可動演出装置72の可動演出について説明する。図1,図4に示すように、可動演出装置72の非作動時では、第1〜第4の可動部材82,84,86,88は、前カバー体92の後方に位置するため、枠状装飾部材52の図柄表示用開口部51を介して前側から視認不能となっている。また、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104は初期姿勢にあり、第1〜第4の連繋部材106,108,110,112は第1姿勢にある。パチンコ機10が所定の遊技状態となると、前記制御装置が駆動モータ78を駆動させて、駆動ギヤ116が図8の時計回り方向に回転する。駆動ギヤ116の回転に伴なって、第2および第3の作動歯車100,102は、図8の反時計回り方向に、第1および第4の作動歯車98,104は、図8の時計回り方向に、一斉に回転を開始する。
ここで、図9Bに示すように、前記第1および第2の連繋部材106,108の作動軸146a,146bは、第1および第2の作動歯車98,100が初期姿勢において、第1および第2の作動溝部134,136の変動溝部B1,B2に位置している。従って、第1および第2の作動歯車98,100が回転すると、作動軸146a,146bが変動溝部B1,B2を上方に夫々移動し、図10Bに示すように、第1の連繋部材106は、時計回り方向に、第2の連繋部材108は、反時計回り方向に夫々揺動を開始する。これにより、第1および第2の連繋部材106,108の連繋孔144a,144bが上方へ移動して、第1および第2のスライド部材156,158が上方へスライドし、第1および第2の可動部材82,84が同時に上昇する。すなわち、実施例の可動演出装置72では、逆回転する第1の作動歯車98と第2の作動歯車100の円盤面に、第1の作動溝部134および第2の作動溝部136を左右に対称となる形状で形成すると共に、該第1および第2の作動歯車98,100から等距離に設けられた上回転軸122に第1の連繋部材106および第2の連繋部材108を枢支する構成とした。しかも、第1および第2の連繋部材106,108に上回転軸122から等距離となる位置に形成した作動軸146a,146bを対応する第1および第2の作動溝部134,136に挿入したので、駆動モータ78の駆動に伴って、第1および第2の可動部材82,84に同じ動作を行わせることができる。
一方、第3の連繋部材110の作動軸146cは、図9Bに示すように、第3の作動歯車102が初期姿勢において、外側円弧状部A3の最下部に位置している。そのため、図10Bに示すように、第3の作動歯車102が回転して、作動軸146cが外側円弧状部A3を移動しても該作動軸146cの上下の位置が変化することはない。従って、第3の連繋部材110は、所定時間、揺動することなく第1姿勢に維持されて、第3の可動部材86は初期位置に位置する(図10A参照)。同様に、図9Bに示すように、第4の連繋部材112の作動軸146dも、第4の作動歯車104が初期姿勢において、外側円弧状部A4の最下部に位置している。このため、図10Bに示すように、第4の作動歯車104が回転して作動軸146dが外側円弧状部A4を移動しても、作動軸146dの上下の位置が変化することはない。従って、第4の連繋部材112は、所定時間、揺動することなく第1姿勢に維持されて、第4の可動部材88は初期位置に位置したままとなる(図10A参照)。
第1および第2の連繋部材106,108の作動軸146a,146bが、第1および第2の作動溝部134,136の外側円弧状部A1,A2に到来すると、図10Bに示すように、両連繋部材106,108が第2姿勢となる。第1および第2の連繋部材106,108が第2姿勢となると、連繋孔144a,144bが後カバー体80の上縁部より上方に位置し、図10Aに示すように、第1および第2の可動部材82,84が作動位置に位置する。このとき、第1および第2の可動部材82,84は、前カバー体92から上方に突出し、前記枠状装飾部材52の図柄表示用開口部51を介して前側から視認可能となる(図2参照)。一方、図10Bに示すように、第3および第4の連繋部材110,112の作動軸146c,146dは、各第3および第4の作動溝部138,140の外側円弧状部A3,A4を移動しており、第3および第4の可動部材86,88は初期位置のままである。
第1および第2の連繋部材106,108の作動軸146a,146bが、第1および第2の作動溝部134,136の外側円弧状部A1,A2を移動すると、該作動軸146a,146bの上下の位置が変化しなくなり、図11A,図11Bに示すように、第1および第2の連繋部材106,108は第2姿勢に維持されて、第1および第2の可動部材82,84は作動位置に保持される。一方、第3の連繋部材110の作動軸146cは、図11Bに示すように、第3の作動溝部138の変動溝部B3に到来し、内側円弧状部C3に近接するよう該変動溝部B3に沿って上方に移動する。これにより、第3の連繋部材110が図11Bの反時計回り方向に揺動して、第3のスライド部材160を上方へスライドさせ、第3の可動部材86が上方へ移動する。一方、図11Bに示すように、第3の連繋部材110が揺動を開始した時点で、第4の連繋部材112の作動軸146dは、第4の作動溝部140の外側円弧状部A4に位置している。従って、第4の連繋部材112の作動軸146dの上下の位置は変化せず、第4の連繋部材112は第1姿勢で停止するので、第4の可動部材88は初期位置に位置したままとなる(図11A参照)。
図12A,図12Bに示すように、第3の連繋部材110が第3の作動溝部138の内側円弧状部C3に到来すると、第3の連繋部材110は、第2姿勢となり、連繋孔144cが上回転軸122に近接するまで上昇して、第3の可動部材86が作動位置に位置する。このとき、第3の可動部材86は、前記前カバー体92から上方に突出して、枠状装飾部材52の図柄表示用開口部51を介して前側から視認可能となる(図2参照)。また、第1および第2の連繋部材106,108の作動軸146a,146bは、図12Bに示すように、第1および第2の作動溝部134,136の外側円弧状部A1,A2を移動しているから、第1および第2の連繋部材106,108は第2姿勢に維持されている。従って、第1および第2の可動部材82,84は、第3の可動部材86が作動位置に到達したときも作動位置に保持されている。
一方、第4の連繋部材112の作動軸146dは、図12Bに示すように、第3の連繋部材110が第3の作動溝部138の内側円弧状部C3に近接したときに、第4の作動溝部140の変動溝部B4に位置する。すなわち、第4の連繋部材112の作動軸146dが内側円弧状部C4に近接するよう変動溝部B4を移動することで、該作動軸146dが上方へ移動して、連繋部材112が図12Bの時計回り方向に揺動する。これにより、第4の連繋部材112の連繋孔144dが上昇して、第4のスライド部材162を上方へスライドさせ、第4の可動部材88が上方へ移動する(図12A参照)。そして、図13A,図13B示すように、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104が略180°回転し、第4の連繋部材112の作動軸146dが第4の作動溝部140の内側円弧状部C4に近接すると、第4の連繋部材112は、連繋孔144dが上回転軸122に近接した第2姿勢となって、第4の可動部材88が作動位置に位置する。第4の連繋部材112が第2姿勢となると、第4の可動部材88は、前記前カバー体92から上方に突出して、枠状装飾部材52の図柄表示用開口部51を介して前側から視認可能となる(図2参照)。
ここで、図13Bに示すように、第4の連繋部材112が第2姿勢となったときに、第3の連繋部材110の作動軸146cは、第3の作動溝部138の内側円弧状部C3を移動している。そして、第3の作動溝部138の内側円弧状部C3は、歯車軸部120cから等距離で延在しているから、第4の可動部材88が作動位置へ到達したときに、第3の可動部材86は作動位置に位置している。また、第4の可動部材88が作動位置に到達したときに、第1および第2の連繋部材106,108の作動軸146a,146bは、第1および第2の作動溝部134,136の外側円弧状部A1,A2を移動しており、第1および第2の可動部材82,84も作動位置に位置する。すなわち、図2に示すように、第4の可動部材88が作動位置に到達すると、全ての可動部材82,84,86,88が作動位置に位置して、これら可動部材82,84,86,88が枠状装飾部材52の図柄表示用開口部51を介して前側から視認可能となる。
このように、実施例に係る可動演出装置72によれば、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104を回転させるだけで、第1および第2の可動部材82,84、第3の可動部材86、第4の可動部材88の順で段階的に動作させることができるので、遊技の興趣を高めることが可能となる。また、各作動歯車98,100,102,104に形成した作動溝部134,136,138,140に対応の連繋部材106,108,110,112の作動軸146a〜146dを挿入するだけの簡単な機構により、4つの可動部材82,84,86,88を段階的に動作させることが可能となり、動作不良等の不具合が発生するのを抑制し得る。また、実施例の可動演出装置72では、第1および第2の可動部材82,84が連動して動作すると共に、第3の可動部材86および第4の可動部材88は、夫々個別に動作させるようにしたので、各可動部材82,84,86,88の動作が単調とならず、趣向の凝らした遊技演出を行い得る。
また、第1および第2の連繋部材106,108は、共通の上回転軸122に支持されているから、部品点数が削減して、製品コストを抑制し得る。しかも、第1〜第4の連繋部材106,108,110,112は、対応する第1〜第4の作動歯車98,100,102,104に隣接した位置の上回転軸122、左回転軸124または右回転軸126に軸支されている。また、作動軸146a〜146dから連繋孔144a〜144dまでの距離は、各回転軸122,124,126から作動軸146a〜146dまでの距離より大きく設定されているから、各作動歯車98,100,102,104の回転に伴って、各連繋部材106,108,110,112の揺動動作(連繋孔144a〜144dの移動距離)を大きくすることができる。従って、第1〜第4の可動部材82,84,86,88を大きく移動させることができ、迫力のある演出を行うことができる。
第4の可動部材86が作動位置に到達後、第1および第2の連繋部材106,108の作動軸146a,146bは、夫々、第1および第2の作動溝部134,136の外側円弧状部A1,A2を移動すると共に、第3の連繋部材110および第4の連繋部材112の作動軸146c,146dは、夫々、第3および第4の作動溝部138,140の内側円弧状部C3,C4を移動する(図13B参照)。従って、第1〜第4の可動部材82,84,86,88は、作動位置に所定時間維持される。所定時間経過後、第1および第2の連繋部材106,108の作動軸146a,146bが第1および第2の作動溝部134,136の変動溝部B1,B2に到来すると、図14Bに示すように、該作動軸146a,146bが変動溝部B1,B2に沿って下方へ移動し、第1の連繋部材106が反時計回り方向に揺動すると共に、第2の連繋部材108が時計回り方向に揺動する。また、第1および第2の連繋部材106,108が揺動を開始すると同時に、第3の連繋部材110の作動軸146cが、第3の作動溝部138の内側円弧状部C3から離間するように変動溝部B3を移動する。これにより、第3の連繋部材110の作動軸146cが変動溝部B3に沿って下方へ移動し、図14Bに示すように、第3の連繋部材110は、時計回り方向に揺動する。更に、第4の連繋部材112の作動軸146dについても、第1〜第3の連繋部材106,108,110が揺動を開始するのと同じタイミングで、第4の作動溝部140の内側円弧状部C4から離間するように変動溝部B4を下方へ移動する。これにより、第4の連繋部材112は、図14Bの反時計回り方向に揺動する。すなわち、第1〜第4の連繋部材106,108,110,112は、同じタイミングで揺動を開始して、図14Aに示すように、第1〜第4の可動部材82,84,86,88は、一斉に下方へ移動し始める。
そして、第1〜第4の作動歯車98,100,102,104が360°回転して初期姿勢になると、図9Aに示すように、第1の可動部材82に設けた被検知片156aが原位置検知センサ118の検知片118aの間に臨んで、原位置検知センサ118が第1〜第4の可動部材82,84,86,88の初期位置を検知する。これにより、制御装置が駆動モータ78を停止制御して、図9Aに示すように、第1〜第4の可動部材82,84,86,88が初期位置で停止する。このとき、第1〜第4の可動部材82,84,86,88は、前カバー体92の後方に位置して、枠状装飾部材52の図柄表示用開口部51を介して前側から視認不能となる(図1参照)。このように、実施例に係る可動演出装置72では、第1〜第4の可動部材82,84,86,88を作動位置から初期位置に移動させる際に、一斉に下方へ移動するようにしたので、可動演出の終了時に第1〜第4の可動部材82,84,86,88を速やかに初期位置に退避させることができる。また、実施例の可動演出装置72では、各作動溝部134,136,138,140が、各作動歯車98,100,102,104の円盤面の回転中心(軸孔128a〜128d)を囲繞する連続した非円形状に形成されている。従って、駆動モータ78を一方向に回転駆動して、各作動歯車98,100,102,104を一回転させるだけで、第1〜第4の連繋部材106,108,110,112を往復揺動させることができる。これにより、簡単な駆動モータ78の制御により、各可動部材82,84,86,88を初期位置から作動位置に往復移動させることが可能となる。
〔変更例〕
なお、可動演出装置の構成としては、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。
(1) 実施例では、各可動部材が上下方向に移動する構成としたが、可動部材の動作態様は、上下方向に限定される訳でなく、可動部材が左右方向に移動する構成としたり、可動部材が揺動する構成としてもよい。また、実施例では、可動部材が同一の方向へ移動する構成としたが、例えば、第1および第2の可動部材を上方へ移動させ、第3および第4の可動部材を下方へ移動させるように、可動部材が異なる方向へ動作するようにしてもよい。
(2) 実施例では、第1の可動部材および第2の可動部材が連動して動作する構成としたが、全ての可動部材を個別に段階的に動作させるようにしてもよい。
(3) 実施例では、第1および第2の連繋部材、第3の連繋部材、第4の連繋部材の順序で揺動が開始する構成としたが、各連繋部材の揺動を開始させる順序およびタイミングは、各作動溝部の形状を変えることで、適宜変更することが可能である。
(4) 実施例では、4つの可動部材が動作する構成としたが、可動部材の数は、2以上であれば増減することが可能である。なお、可動部材の数を増減した場合には、可動部材の数に応じて、連繋部材および作動歯車の数も変更される。
(5) 実施例では、作動歯車を一回転させることで、可動部材が初期位置から作動位置へ移動し、更に、作動位置から初期位置へ移動する構成とした。しかしながら、駆動モータを反転させて、作動歯車を反対方向に半回転させることで、可動部材を作動位置から初期位置に移動させるようにしてもよい。この場合、各作動歯車の作動溝部は、作動歯車の回転中心を囲繞する連続した形状とする必要はなく、作動溝部を非連続な形状としてもよい。なお、駆動モータを反転させた場合、可動部材は、第4、第3、第2および第1の可動部材の順序で移動を開始することとなる。
(6) 実施例では、スライドベースを単一の部材で構成したが、スライドベースを複数の部材で構成してもよい。例えば、スライドベースを、左ベース体、中ベース体および右ベース体の3つの部材から構成することも可能である。このとき、左ベース体に、第1のスライド凹部および第4のスライド凹部を形成すると共に、右ベース体に、第2のスライド凹部および第4のスライド凹部を形成し、更に、中ベース体に、第3のスライド凹部および2つの第4のスライド凹部を形成した構成を採用することが可能である。
(7) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機等の従来公知の各種遊技機を採用し得る。
78 駆動モータ
79 装置本体
82 第1の可動部材
84 第2の可動部材
86 第3の可動部材
88 第4の可動部材
98 第1の作動歯車
100 第2の作動歯車
102 第3の作動歯車
104 第4の作動歯車
106 第1の連繋部材
108 第2の連繋部材
110 第3の連繋部材
112 第4の連繋部材
122 上回転軸(回転軸)
124 左回転軸(回転軸)
126 右回転軸(回転軸)
130a〜130d 識別数字(識別情報)
132a〜132d 識別記号(識別情報)
134 第1の作動溝部
136 第2の作動溝部
138 第3の作動溝部
140 第4の作動溝部
146a〜146d 作動軸

Claims (3)

  1. 駆動モータの駆動により複数の可動部材を動作させて演出を行うよう構成された遊技機の可動演出装置であって、
    前記駆動モータが配設されると共に前記複数の可動部材が往復動作可能に支持された装置本体と、
    前記装置本体に回転可能に支持されると共に相互に連続的に噛合するよう構成され、前記駆動モータの駆動により回転される複数の作動歯車と、
    前記各作動歯車の円盤面に形成されると共に作動歯車毎に形状の異なる作動溝部と、
    前記装置本体に枢支されると共に、前記複数の可動部材毎に設けられた複数の連繋部材と、
    前記各連繋部材に設けられると共に前記作動溝部に挿入され、前記作動歯車の回転に伴って作動溝部に沿って移動することで対応の連繋部材を揺動する作動軸とを備え、
    前記複数の可動部材として、連動して動作される第1の可動部材および第2の可動部材を備えると共に、個別に動作される第3の可動部材および第4の可動部材を備え、
    前記複数の作動歯車として、前記第1〜第4の可動部材に対応する第1〜第4の作動歯車を有し、第3の作動歯車および第4の作動歯車の間に第1の作動歯車および第2の作動歯車を挟む配列で各作動歯車が連続的に噛合するよう構成され、
    前記作動溝部として、前記第1の作動歯車および第2の作動歯車の円盤面には、対称となる形状で第1の作動溝部および第2の作動溝部が夫々形成されて、前記第3の作動歯車の円盤面には、該第1および第2の作動溝部と異なる形状で第3の作動溝部が形成されると共に、前記第4の作動歯車の円盤面には、該第1〜第3の作動溝部と異なる形状で第4の作動溝部が形成され、
    前記第1の作動歯車および第2の作動歯車から等距離に設けられた同一の回転軸に、前記第1の可動部材に接続する第1の連繋部材および前記第2の可動部材に接続する第2の連繋部材が枢支されて、両連繋部材において回転軸から等距離となる位置に前記作動軸が夫々形成され、該第1の連繋部材の作動軸が前記第1の作動溝部に挿入されると共に、該第2の連繋部材の作動軸が前記第2の作動溝部に挿入され、
    前記第3の作動歯車に隣接して設けられた回転軸に、前記第3の可動部材に接続する第3の連繋部材が枢支されて、該第3の連繋部材に形成された作動軸が前記第3の作動溝部に挿入され、
    前記第4の作動歯車に隣接して設けられた回転軸に、前記第4の可動部材に接続する第4の連繋部材が枢支されて、該第4の連繋部材に形成された作動軸が前記第4の作動溝部に挿入され、
    前記駆動モータの駆動に伴って前記第1〜第4の作動歯車を回転した際に、前記第1および第2の連繋部材が揺動開始した後に前記第3の連繋部材が揺動開始し、該第3の連繋部材が揺動開始した後に前記第4の連繋部材が揺動開始するよう前記第1〜第4の作動溝部が形成された
    ことを特徴とする遊技機の可動演出装置。
  2. 前記各作動歯車には、各作動歯車の配置関係を特定する識別情報が設けられている請求項1記載の遊技機の可動演出装置。
  3. 前記各作動溝部は、対応する作動歯車の円盤面の回転中心を囲繞する連続した非円形状に形成されて、前記駆動モータを一方向に回転駆動することで、前記各連繋部材が往復揺動されるよう構成された請求項1または2記載の遊技機の可動演出装置。
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