JP6820600B2 - 演出表示装置及びこれを用いた遊技機 - Google Patents

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本発明は、演出表示装置及びこれを備えた遊技機に関する。
パチンコ機などの遊技機は、球受け皿に貯留された遊技球を球発射装置の発射位置へ誘導し、前枠又は内枠に設けた発射ハンドルの操作により球発射装置を作動させて遊技盤の遊技領域に向かって遊技球を発射させる。遊技盤には、図柄表示装置や風車、チャッカー、賞球が払い出される普通入賞口や図柄表示装置で抽選が開始される始動入賞口、大当たりが発生した場合に開口するアタッカー(大入賞口)などの役物が設けられている。
始動入賞口に遊技球が入賞すると、図柄表示装置が変動して抽選を行い、判定結果を表示部に表示するようになっている。このとき、液晶表示部の図柄変化やドラム回転式の表示部による抽選が行われていたが、マンネリ化により飽きられてしまい遊技者の興趣を高めることができない。
そこで、液晶表示部のほかに演出表示部を設けて動作の意外性により興趣向上を意図した様々な遊技機が提案されている。
例えば、部分表示部H1〜H4を備えた第一可動表示部と部分表示部H5〜H7を備えた第二可動表示部により図柄(8の字)を表示する第一の表示形態と、第一可動表示部と第二可動表示部が別々に分離して変形した第二の表示形態とで切り替え表示するようになっている(特許文献1:特開2015−29651号公報参照)。
また、可変表示装置において7個の表示体を連なるように配置して8の字を表示した状態から両側の表示体4個を外向きに90度回転するように構成され、横方向に3列に並んだ状態に変形させて、漢字で一、二、三を点灯表示できるようにした遊技機も提案されている(特許文献2:特開2008−23019号公報参照)。
特開2015−29651号公報 特開2008−23019号公報
上述した特許文献1の演出表示部は、所謂7セグ表示で8の字を表示した第一の表示状態から可動表示部を分割して上下に移動させて背面の液晶表示部を表示させた第二の表示形態では、第二の表示状態の表示態様が演出表示として生かされていない。
特許文献2の可変表示部は、8の字を表示した7セグ表示体の一部を移動させて上段,中段、下段の横三列に変形させた状態では表示部として機能はしておらず、部分的に点灯表示させて表示態様を変更しているに過ぎない。
即ち、特許文献1,2に示す表示部においては、変形前の第一の表示形態と変形後の第二の表示形態とで表示態様の連続性がなく、装飾的な変化を連続して楽しむことができず遊技者の興趣を持続的に高めるまでに至っていない。
本発明の課題は、上記実情に鑑みてなされたものであり、複数のセグメント表示部が連なった表示ユニットが変形しながら連続表示を可能とし遊技者の興趣を持続的に高めることができる演出表示装置を提供しそれを備えて斬新な演出が行える遊技機を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備えることを特徴とする。
所定の始動条件に応じて演出表示する演出表示装置であって、複数のセグメント表示部の両端が互いに回動可能に連結され複数の環状部を有する表示ユニットと、前記表示ユニットに駆動伝達して前記複数の環状部を高さ方向及び幅方向に変形させる駆動部と、を備え、前記駆動部より駆動伝達して前記表示ユニットを前記複数の環状部が高さ方向又は幅方向に最大限変形した表示状態と、前記表示状態から前記複数の環状部を高さ方向及び幅方向の少なくとも一方向に変形させて可変表示する可変表示状態とで前記表示ユニットを変形表示させることを特徴とする。
これにより、例えば遊技球の入賞等の所定の始動条件に応じて駆動部を駆動して表示ユニットを複数の環状部が高さ方向又は幅方向に最大限変形した表示状態と、表示状態から複数の環状部を高さ方向及び幅方向の少なくとも一方向に変形させて可変表示する可変表示状態とで表示ユニットを変形表示させることができる。よって、遊技者は、複数の環状部を有する表示ユニットが高さ方向又は幅方向に最大限変形する表示態様の意外性と、複数の環状部を高さ方向及び幅方向の少なくとも一方向に変形させて可変表示する可変表示状態の表示態様の連続変化により大当たりへの期待感を増大させて遊技者の興趣を持続的に高めることができる。
前記表示ユニットは、第一環状部及び第二環状部の一部を形成するスライド可能な複数の分割表示部を備え、該分割表示部は前後に重なり表示する状態と、直列状にシフトして表示する状態とで変位するようにしてもよい。
これにより、複数のセグメント表示部(例えば7セグ表示部)のうち第一環状部及び第二環状部が変位する際に分割表示部は前後に重なり表示したり、直列状にシフトして表示したりする。よって、7セグ表示部の表示態様を維持したまま第一環状部及び第二環状部が高さ方向及び幅方向に連続変化(変形)させて可変表示することができる。
前記表示ユニットを隠蔽する装飾部を備え、前記装飾部は、前記表示ユニットの前面側を覆う第一装飾部と、当該表示ユニットと共に高さ方向に変位可能な第二装飾部と、を備えていることが好ましい。これにより、表示ユニットが例えば装飾部の後面に隠れた待機状態から第二装飾部と共に高さ方向に移動して出現することによる装飾変化の意外性と表示ユニットの連続する形態変化を楽しむことができる。
前記第一装飾部の後面側に配置され、前記表示ユニットの前面側に重ねて発光表示させることが可能な可動発光装飾部を備えていることが好ましい。
これにより、所定の始動条件(例えば遊技球の入賞等)により第一装飾部の後面から表示ユニットの出現と複数の環状部による高さ方向及び幅方向への連続変形のみならず、可動発光装飾部が表示ユニットの前面に光照射しながら重ねて出現することで、装飾性が高まるため、遊技者の大当たりへの期待感を増大させて、遊技者の興趣を持続的に高めることができる。
前記駆動部は、第一駆動源と、該第一駆動源の駆動を前記表示ユニットに伝達して環状部を高さ方向及び幅方向に変化させて表示態様を切り替える第一駆動機構と、第二駆動源と、該第二駆動源の駆動を可動発光装飾部に伝達して前記表示ユニットの前面側に重ねて発光表示させ、各セグメント表示部を発光表示させる第二駆動機構と、を備えていることが望ましい。
これにより、第一駆動源の駆動制御により表示ユニットの表示態様を切り替えるとともに、第二駆動源の駆動制御により、可動発光装飾部を装飾体から出現させて可変表示状態にある表示ユニットの前方に重ねて出現させて光照射して各セグメント表示部を発光表示させることで、装飾性が高まり大当たりへの期待感を高揚させることができる。
また、表示ユニットの変形動作と可動発光装飾部の出現動作を異なる駆動源により個別に駆動制御することで、より複雑で意外性のある演出をすることができる。
前記第二駆動源より前記第二駆動機構を通じて第二装飾部へ駆動伝達して当該第二装飾部のみを前記第一装飾部より高さ方向に変位させるようにしてもよい。これにより、表示ユニットの始動条件の有無にかかわらず、装飾部の形態が遊技中に随時変化するので、遊技者を飽きさせずに持続的な演出を行うことができる。
遊技機においては、上述したいずれかに記載の演出表示装置を備えることで、所定の始動条件(たとえば遊技球の入賞)に応じて演出表示装置が演出表示することで、遊技者を飽きさせることなく、斬新な演出を行うことができる。
上述した演出表示装置及び遊技機を用いれば、複数に分割された表示ユニットが変形しながらも連続表示を可能とし遊技者の興趣を高めた演出表示装置を提供し及びそれを備えて斬新な演出が行える遊技機を提供することができる。
パチンコ機の正面図である。 表示ユニットの前面側分解斜視図である。 表示ユニットの後面側分解斜視図である。 分割表示部の前面側分解斜視図である。 分割表示部の後面側分解斜視図である。 第一駆動機構及び表示部の表示状態及び待機状態を示す前面側説明図である。 第一駆動機構及び表示部の表示状態及び待機状態を示す後面側説明図である。 表示ユニットの待機状態と表示状態に至るまでの可変表示状態の前面側斜図及び後面側斜視図である。 第一駆動機構を示す後面側分解斜視図である。 表示ユニットの待機状態から表示状態までの連続変化を示す前面側状態説明図である。 表示ユニットの待機状態から表示状態までの連続変化を示す後面側状態説明図である。 可動発光装飾部及び装飾部の変化状態を示す正面図及び斜視図である。 可動発光装飾部及び第二駆動機構の変化前後の前面側状態説明図である。 可動発光装飾部の変化前後の後面側状態説明図である。 蓋を開閉する第二駆動機構の開閉動作を示す後面図及び側面図である。 蓋を開閉するための第二駆動機構の前面側分解斜視図である。 蓋を開閉するための第二駆動機構の後面側分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1を参照して本実施形態に係る演出表示装置及び遊技機の概略構成について説明する。本実施例としては、遊技機の一例としてパチンコ機について説明するものとする。
先ずパチンコ機1の概略構成について説明すると、図1においてパチンコ機1の外形をなす矩形状の外枠2の側部に対して内枠ヒンジ4a,4bにより内枠(図示せず)が開閉可能に取り付けられ、該内枠の側部に対して前枠ヒンジ5a,5bにより前面枠5が開閉可能に取り付けられている。
前面枠5の中央部には遊技者が遊技盤6を視認できる窓部(ガラス枠)7が設けられている。該窓部7の上方には装飾ランプ8などが設けられている。また、窓部7の下方には、貸球や賞球を貯留し図示しない球発射装置へ球を誘導する球受け皿9が設けられている。球受け皿9の右側には、図示しない球発射装置を作動及び遊技球の発射力を調整するための発射ハンドル10が設けられている。
遊技盤6の盤面上にガイドレール16等によって略円形に形成される遊技領域内には、センター役物11として演出表示装置12が設けられ、その周囲には図示しない釘、スルーチャッカー13、始動入賞口としての電動チューリップ14、アタッカー(大入賞口)15などの盤面部品が設けられ、遊技領域の最下端にはやアウト球(電動チューリップ14,アタッカー15に入賞しなかった遊技球)を回収するアウト口17が設けられている。また、図1では演出表示装置12として、表示ユニットU及び具象体として蓋18a及び箱本体18bとで構成される宝箱18(装飾部)が2か所に設けられている。また、前面枠5にはシリンダ錠5cが設けられている。図示しないキーを鍵穴に挿入して回転操作することでシリンダ錠5cの開錠施錠が行われる。シリンダ錠5cはキーを差し込んで一方向へ回転させると外枠2と内枠3の施錠が開錠され、他方向へ回転させると前面枠5と内枠3の施錠が開錠するようになっている。
次に、演出表示装置12の一例について、図2乃至図17を参照して説明する。演出表示装置12は、図1の遊技盤6の中央部開口に設けられるセンター役物11の枠内に組み付けられ、例えば始動入賞口としての電動チューリップ14への遊技球の入賞にともなう始動条件に応じて演出表示する。演出表示装置12は、複数のセグメント表示部、具体的には7セグメント表示部H1〜H7(以下「7セグ表示部H1〜H7」という)の両端が互いに回動可能に連結された少なくとも1以上の環状部を形成する表示ユニットUを複数箇所に備えている。表示ユニットUは、複数の環状部が高さ方向及び幅方向に最大限変形した表示状態(図1参照)と、後述する駆動部によって、複数の環状部が高さ方向及び幅方向に変形させて可変表示する可変表示状態とで表示ユニットUを連続して変形表示させるようになっている。
また、図10(A)に示すように、表示ユニットUの前方下方に位置して宝箱18の箱本体18b(第一装飾部)が設けられ、箱本体18bの後方には、後述する宝石装飾部19(可動発光装飾部:図12(A),(B)参照)が出現可能に設けられている。宝箱18を構成する箱本体18b(第一装飾部)は、後述するように表示ユニットUと共に移動するように組み付けられている(図8(C)参照)。尚、宝箱18(蓋18a及び箱本体18b)には、図示しない発光部が設けられており、該発光部を発光させることで随時装飾効果を高めることが好ましい。
7セグ表示部H1〜H7は、図1に示すように、複数の環状部として7セグ表示部H1〜H4による第一環状部HAと7セグ表示部H4〜H7による第二環状部HBを有している。これらのうち、7セグ表示部H4は、第一環状部HA(H1〜H4),第二環状部HB(H4〜H7)の一部を形成し、分割表示部H41及びH42(図2参照)を備えている。そして、図2に示すように7セグ表示部H4を除く7セグ表示部H1〜H3,H5〜H7はそれぞれ後方にLED等の光源が配置されるレンズ部材H1L〜H3L,H5L〜H7Lを備え、7セグ表示部H4は分割表示部H41と分割表示部H42にそれぞれ後方にLED等の光源が配置されるレンズ部材H41L,H42Lを備えている。分割表示部H41と分割表示部H42は、後述するように、前後に重なった表示状態と直列に連なった表示状態とで変更可能に組み付けられている。7セグ表示部H1〜H7が高さ方向に最大限変形した表示状態では互いに重なった表示状態(縮んだ状態:図6(A)参照)にあり、それ以外では互いに直列に連なった表示状態(伸びた状態:図6(B)参照)となる。
ここで、表示ユニットUを構成する7セグ表示部H1〜H7の一例について、図2乃至図5を参照して説明する。
図2及び図3に示すように、第一環状部HAの縦表示部を構成する7セグ表示部H1,H3の後面側一端部(図2上端部)にはボス孔を有するボス部h11,h31が設けられている。そして、7セグ表示部H1,H3の後面側他端部(図2下端部)にはピンh12,h32が各々突設されている。また、図3に示すように、第一環状部HAの上横表示部を構成する7セグ表示部H2の後面側両端部にはピンh21,h22が各々突設されている。ピンh21,h22をボス部h11、h31のボス孔に挿入し、捩じりコイルばね20aのコイル孔にボス部h11を挿通させてその両端部を7セグ表示部H1及びH2の係止部h13,h23に各々係止させ、捩じりコイルばね20bのコイル孔にボス部h31を挿通させてその両端を7セグ表示部H2及びH3の係止部h24,h33に各々係止させることにより、7セグ表示部H1とH2との開き角及び7セグ表示部H2とH3との開き角が各々狭まる向きに常時付勢されている(図7(E)参照)。7セグ表示部H2の上辺部には、蓋ホルダーH21が固設されている。蓋ホルダーH21は、後述する第一スライダー25にヒンジ軸66を中心に回動可能に組み付けられる蓋18aを閉じた状態で支持する。ヒンジ軸66には捩じりコイルばね18cが嵌め込まれており、蓋18aが蓋ホルダーH21に支持されるように箱本体18bに閉塞する向き(水平状態となる向き)に常時付勢されている(図15(B),(C)参照)。
図2及び図3に示すように、第二環状部HBの縦表示部を構成する7セグ表示部H5,H7の後面側一端部(図2下端部)にはボス孔を有するボス部h51,h71が設けられている。また、7セグ表示部H5,H7の後面側他端部(図2上端部)にはピンh52,h72が各々突設されている。図3に示すように、第二環状部HBの下横表示部を構成する7セグ表示部H6の後面側両端部にはピンh61,h62が各々突設されている。ピンh61,h62をボス部h71、h51のボス孔に挿入し、捩じりコイルばね20cのコイル孔にボス部h51を挿通させてその両端部を7セグ表示部H5及びH6の係止部h53,h63に各々係止させ、捩じりコイルばね20dのコイル孔にボス部h71を挿通させてその両端部を7セグ表示部H6及びH7の係止部h64,h73に各々係止させることにより、7セグ表示部H5とH6との開き角、7セグ表示部H6とH7との開き角が各々狭まる向きに常時付勢されている(図7(E)参照)。このように、捩じりコイルばね20a〜20dは、傾動変位する7セグ表示部H1,H3,H5,H7を起立する方向に付勢し、表示ユニットUの起立表示状態を保持する保持手段の機能を備えている。保持手段を備えることで、確実に起立表示状態を表出維持させることができる。
図4及び図5において、第一環状部HA及び第二環状部HBと共有する7セグ表示部H4を構成する分割表示部H41は、中間表示部41aと該中間表示部41aをスライド可能に支持する中間ベース部41bが後面側に一体に組み付けられている。また、分割表示部H42は、中間表示部42aと該中間表示部42aをスライド可能に支持する中間ベース部42bが後面側に一体に組み付けられている。
図5において、中間表示部41aの後面には長円形状のスライドブロック41cが突設されており、中間ベース部41bの長孔41dに沿ってスライド可能に挿入されている。スライドブロック41cの後面には、ねじ孔41eが設けられている。このねじ孔41eに長孔41dの後面側よりワッシャー付ねじ41fをねじ篏合させることで、スライドブロック41cが長孔41dより抜け止めされ、図2及び図3に示すように中間表示部41aと中間ベース部41bが一体的に組み付けられて、分割表示部H41を構成する。
また、中間表示部41aのスライドブロック41cの近傍には係止部41gが突設されており、中間ベース部41bの後面視左端部には係止部41hが設けられている。この係止部41gと係止部41hとの間にはコイルばね41iが架設される。図4に示すように、コイルばね41iは、中間表示部41aの右端部41jが中間ベース部41bのストッパ部41kに突き当たる向きに常時付勢する。
図5において、中間表示部42aの後面には一対のスライドボス42cが横並びに突設されており、中間ベース部42bの長孔42dに沿ってスライド可能に挿入されている。各スライドボス42cの中心部には、ねじ孔42eが設けられている。このねじ孔42eに長孔42dの後面側よりワッシャー付ねじ42fをねじ篏合させることで、スライドボス42cが長孔42dより抜け止めされ、図2及び図3に示すように中間表示部42aと中間ベース部42bが一体的に組み付けられて、分割表示部H42を構成する。
また、中間表示部42aのスライドボス42cの近傍には係止部42gが突設されており、中間ベース部42bの後面視右端部には係止部42hが設けられている。この係止部42gと係止部42hとの間にはコイルばね42iが架設される。図4に示すように、コイルばね42iは、中間表示部42aの左端部42jが中間ベース部42bのストッパ部42kに突き当たる向きに常時付勢する。
7セグ表示部H4は、図2及び図3に示すように分割表示部H41の後面側に分割表示部H42が重なるように配置構成される。具体的には、図5に示すように、中間表示部42aが中間ベース部41bの後面側に重なるように配置され、図4に示すようにレンズ部材H41Lがレンズ部材H42Lと前後に重なり合うように配置される。このとき、分割表示部H41の左端部41nは、この左端部41nと相似形に形成された分割表示部H42の左端ストッパ42n(図4参照)に突き当てられて7セグ表示部H4として表示されるようになっている(図6(A)参照)。つまり、7セグ表示部H4としては、分割表示部H41のレンズ部材H41Lが視認可能となっている。なお、分割表示部H41と分割表示部H42が図6(B)に示すように互いに直列に連なった表示状態では、図5に示すように中間ベース部41bの後面側端部に突出形成される係止片41pと中間表示部42aの前面側端部に突出形成される係止片42pとが係止して、分割表示部H41のそれ以上の拡開を規制し、7セグ表示部H4としては、分割表示部H41のレンズ部材H41Lと分割表示部H42のレンズ部材H42Lとが視認可能となる。
中間ベース部41bの一端側上部(図4の右端側上部)には、ピン孔h41aが設けられており、一端側下部(図4の右端側下部)にはピン孔h41bが各々設けられている。また、中間ベース部42bの一端側上部(図4の左端側上部)には、ピン孔h42aが設けられており、一端側下部(図4の右端側下部)にはピン孔h42bが各々設けられている。
また、図4に示すように、中間ベース部41bの後面には、駆動伝達ピン41mが突設されており、中間ベース部42bの後面には、駆動伝達ピン42mが突設されている。駆動伝達ピン41m,42mには、後述する駆動部より駆動伝達されて分割表示部42Hの手前に分割表示部41Hが前後に重なった表示状態(図6(A))と、分割表示部41Hと分割表示部42Hが直列状に連なった可変表示状態(図6(B))とで変形表示させることができる。
図3に示すように、7セグ表示部H1の後面側他端部(図3下端部)に突設されたピンh12は、中間ベース部42bのピン孔h42aに嵌め込まれ、7セグ表示部H3の後面側他端部(図3下端部)に突設されたピンh32は、中間ベース部41bのピン孔h41aに嵌め込まれ、抜け止めワッシャー21a,21bにより抜け止められて組み付けられる。
また、7セグ表示部H5の後面側他端部(図3上端部)に突設されたピンh52は中間ベース部41bのピン孔h41bに嵌め込まれ、7セグ表示部H7の後面側他端部(図3上端部)に突設されたピンh72は中間ベース部42bのピン孔h42bに嵌め込まれ、抜け止めワッシャー21c,21dにより抜け止められて組み付けられる。
次に表示ユニットUを連続して変形表示させる駆動部Mの一例について図6〜図9を参照して説明する。表示ユニットU(7セグ表示部H1〜H7)は、図9に示すように、7セグベース前面カバー22を介して7セグベース23と一体に組み付けられる。7セグベース23の後面には、その長手方向中央部に回転軸23aが突設されている。また回転軸23aより上方にはガイドピン23bが突設され、回転軸23aより下方には左右に位置をずらして板状のガイド突起23c,23dが各々突設されている。回転軸23aにはピニオンギヤ24が回転自在に組み付けられる。また、ピニオンギヤ24には、第一スライダー25に設けられたラック部25aと第二スライダー26に設けられたラック部26aとが対向位置で各々噛み合うように組み付けられる。
第一スライダー25は、下方に内向きのラック部25aが延設され、上端に軸受け部25c,25cが設けられヒンジ軸66を介して蓋18aが回動自在に軸支される。また、板状部には縦長のガイド孔25bが穿設されており、ガイド孔25bにはガイドピン23bが挿入される(図7(C),(D)参照)。第二スライダー26は、上方に内向きのラック部26aが延設され、後面側部にはローラワッシャー26d,26eが突設されている。そして、板状部には左右に位置をずらして縦長のガイド孔26b,26cが穿設されており、ガイド孔26b、26cには7セグベース23のガイド突起23c,23dが各々挿入される(図7(C),(D)参照)。ガイド孔25b,26b,26cは、表示ユニットUの高さ方向の移動量を規定している。また、7セグベース23の後面には、7セグベース後面カバー27を第一スライダー25及び第二スライダー26に重ねわせて一体に組み付けられる。7セグベース後面カバー27の後面にはボス部27a,27bが突設されており、ボス部27a,27bの中心部にはねじ孔が設けられている。
モータベース28には、正逆回転駆動可能な昇降用モータ29(第一駆動源)が一体に組み付けられる。昇降用モータ29のモータ軸29aにはモータベース28を介してモータギヤ30が一体に組み付けられる。モータベース28には軸28a,28b、28cが各々突設されている。軸28aには従動ギヤ31が回転自在に組み付けられ、軸28bには昇降用クランクギヤ32が回転自在に組み付けられる。クランクギヤ32の後側面にはクランクピン32aが突設されている。また軸28cには昇降アーム33の一端に設けられた軸孔33aが挿入されて昇降アーム33が回動可能に組み付けられる。昇降アーム33の中途部には長孔33bが穿孔されている。この長孔33bにクランクギヤ32のクランクピン32aが挿入されて組み付けられる。また、昇降アーム33の他端後面には係合ピン33cが突設されている。この係合ピン33cは、7セグベース23の下端部に水平長孔状設けられた係合孔23eに挿入されてローラワッシャー33d,33eを介してEリングにより抜け止めされて組み付けられる。また、係合孔23eの側方に、後述するガイドシャフト39に挿通するシャフト挿通部23fが形成されている。
図9に示すように、モータベース28及び表示ユニットUが一体となった7セグベース23は、駆動ベース34の前面側に各々組み付けられる。また、駆動ベース34には、中央上部に開口部34aが設けられその両側にスリット34bが各々設けられている。開口部34aには、7セグベース後面カバー27に突設されたボス部27a,27bが挿入配置される。また、一対のスリット34bには、ローラワッシャー26d,26eが各々挿入され、7セグベース23の上下動をガイドするようになっている。
図9において、駆動ベース34の背面側には、表示ユニットUを高さ方向及び幅方向に変形させる第一駆動機構MAが設けられる。具体的には、開口部34aに配置されたボス部27a、27bには一対の開閉アーム36a,36bが開閉可能に組み付けられる。開閉アーム36a,36bには軸孔36c,36dが設けられている。この軸孔36c,36dの近傍で開閉アーム36a,36bの対向する側面部には互いに噛合するギヤ歯36e,36fが各々設けられている。開閉アーム36aの先端部には長孔状の係合孔36gが穿孔されている。また開閉アーム36bの先端部には長孔状の係合孔36hが穿孔され、下端部にはボス部36iが突設されている。係合孔36gには中間ベース部41bの駆動伝達ピン41mが挿入されて抜け止めされて組み付けられる。係合孔36hには中間ベース部42bの駆動伝達ピン42mが挿入されて抜け止めされて組み付けられる。駆動ベース34の上端には、表示ユニットUが幅方向に最大限変形した表示状態で開閉アーム36a,36bと連繋する駆動伝達ピン41m、42mが位置する逃げ凹部34cが設けられている。開閉アーム36aはボス部27aが軸孔36cに挿入されて組み付けられ、開閉アーム36bはボス部27bが軸孔36dに挿入されて組み付けられる。このとき、ギヤ歯36eとギヤ歯36fが互いに噛み合って組み付けられる。これにより、一対の開閉アーム36a,36bの開閉動作が同期を取って行われる。
一対の開閉アーム36a,36bの後面には、開閉アーム36a,36bを保持する第一駆動ガイドベース37が重ねて組み付けられる。具体的には、第一駆動ガイドベース37にはボス部27a,27bに対応する一対のねじ孔37aが設けられている。また、7セグベース23の後面上端に設けられたボス部27eが篏合する篏合孔37bが設けられている。ボス部27eにもねじ孔が設けられている。ボス部27a,27bとねじ孔37aを位置合わせし、ボス部27eを篏合孔37bに篏合させて駆動ガイドベース37の後面よりねじ止めすることで一体に組み付けられる(図8(D)参照)。
また、駆動ベース34の背面側には、第一駆動ガイドベース37の後面に位置するように、第二駆動ガイドベース38が重ねて組み付けられる。第二駆動ガイドベース38には上下方向に延びる長溝と略左右方向に傾斜して延びる短溝が連続する逆L字状のカム溝38aが穿孔され、カム溝38a内にローラワッシャー38b,38bを介して開閉アーム36b下端部のボス部36iが挿入されている。このボス部36iのねじ孔に、第二駆動ガイドベース38の後面側よりねじ38cをねじ篏合させて抜け止められて組み付けられる。駆動ベース34の後面に四か所突設されたボス部34dを第二駆動ガイドベース38に設けられた篏合孔38dに篏合させてねじ篏合することで、第二駆動ガイドベース38は駆動ベース34と一体に組み付けられる(図8(D)参照)。上記ボス部36iが挿入されるカム溝38aの移動範囲により、一対の開閉アーム36a,36bが連繋する表示ユニットU(分割表示部H41,H42)の高さ方向及び幅方向の変形量が規定される。
具体的には、ボス部36iが長溝部を移動することにより図10(D)に示す表示ユニットU(7セグメント表示部H1〜H7)が幅方向に最大限変形した圧縮状態で宝箱18に収納された状態から、図10(C)に示す表示ユニットUが幅方向に最大限変形した圧縮状態で宝箱18から表出した状態に移動する。そして、短溝部を移動することによりアーム36a,36bが漸次拡開し、表示ユニットU(7セグメント表示部H1〜H7)が図10(B)に示す状態から徐々に幅方向が縮小変形すると共に高さ方向に拡大変形し図10(A)に示す高さ方向に最大限変形した表示状態となる。
また、図9において、駆動ベース34の前面側に高さ方向に沿ってガイドシャフト39が一体に組み付けられており、7セグベース23のシャフト挿通部23fをガイドシャフト39に挿通させて7セグベース23が駆動ベース34に組み付けられる。このガイドシャフト39には、蓋開閉部材35をその長手方向に2か所に設けられたガイド部35aに挿入させて組み付けられる。ガイドシャフト39は、後述するように蓋開閉部材35の昇降動作をガイドする。蓋開閉部材35は、後述する宝石装飾部19を駆動する第二駆動源(装飾昇降用モータ52)より駆動伝達されて昇降動作するようになっている。
ここで、表示ユニットUを変形表示させる第一駆動機構MAの駆動動作について説明する。以下の説明では、第一環状部HA(7セグ表示部H1〜H4)及び第二環状部HB(7セグ表示部H4〜H7)が高さ方向に最大限変化した位置を通常の表示状態(図10(A)参照:抽選待機状態)とし、それより第一環状部HA(7セグ表示部H1〜H4)及び第二環状部HB(7セグ表示部H4〜H7)が高さ方向及び幅方向に変化して箱本体18bより露出した任意の位置を可変表示状態とし(抽選状態;図10(B),(C)参照)、可変表示状態において蓋18aが箱本体18bに閉じた宝箱18の箱本体18bの背後に7セグ表示部H1〜H7が隠れた状態(図10(D)参照)を抽選確定直前状態として説明する。ここでは、7セグ表示部H1〜H7の発光パターンによって「0」〜「9」の一桁の数字を表示するものとする。
図10(A)に示すように、始動条件が揃わない場合には、表示ユニットUは、宝箱18の蓋18aと共に7セグ表示部H1〜H7は第一環状部H1〜H4及び第二環状部H4〜H7が縦長に起立した表示状態にある(図6(A)参照)。
このとき、図7(E)に示すように、7セグ表示部H1とH2に両端部が係止する捩じりコイルばね20a、7セグ表示部H2とH3に両端部が係止する捩じりコイルばね20b、7セグ表示部H5とH6に両端部が係止する捩じりコイルばね20c、7セグ表示部H6とH7に両端部が係止する捩じりコイルばね20dが各々弾発して開き角が狭まるように変形する。このため、捩じりコイルばね20a〜20dが、表示ユニットUの起立表示状態を保持する保持手段の機能を果たしている。具体的には、図6(A)に示すように7セグ表示部H2に対して7セグ表示部H1,H3が直交し、7セグ表示部H6に対して7セグ表示部H5,H7が直交する状態となり、分割表示部H41及びH42はコイルばね41i,42iの引っ張り力により分割表示部H41の後面に分割表示部H42が重なる。これにより、7セグ表示部H1〜H7は第一環状部HA(7セグ表示部H1〜H4)及び第二環状部HB(7セグ表示部H4〜H7)が幅方向に最大限変化した可変表示状態から第一環状部HA(7セグ表示部H1〜H4)及び第二環状部HB(7セグ表示部H4〜H7)が高さ方向に最大限変化した表示状態となる(図10(D)から図10(A)に示す状態となる)。尚、蓋18aも表示ユニットUと共に高さ方向に移動する。
この状態で、例えば図1に示す電動チューリップ14(始動入賞口)への遊技球の入賞(始動条件)を待って表示ユニットUに表示する数字を変化させる。表示ユニットUの数字が変化して、大当たりへのリーチ(同じ数字が揃う状態)が発生すると、図6(A)において、昇降用モータ29を反時計回り方向に回転駆動させ、モータギヤ30も同方向に回転し、これと噛み合う従動ギヤ31が時計回り方向に回転する。従動ギヤ31と噛み合うクランクギヤ32が反時計回り方向に回転する。このとき、クランクピン32aが挿入された長孔33bを通じて昇降アーム33が軸28cを中心として反時計回り方向に回転する。これにより、昇降アーム33の係合ピン33cが係合する7セグベース23が鉛直下方に移動させる。7セグベース23が下動すると、図10(B)〜図10(D)に示すように宝箱18の箱本体18bは移動せず蓋18aが表示ユニットUと共に下降する。
図7(C)において、7セグベース23が鉛直下方に押し下げられると、ピニオンギヤ24が反時計回り方向に相対回転するため、第二スライダー26は相対的に押し上げられ、第一スライダー25は相対的に押し下げられる。このため、図7(D)に示すように7セグベース23が下降するのに伴って第一スライダー25は下降し、第二スライダー26は上昇する。
このとき、図7(A)に示す状態から、ローラワッシャー38bがカム溝38aの下端に向かって移動するため、開閉アーム36bが軸孔36dを中心に時計回り方向に回転し、ギヤ歯36fと噛み合うギヤ歯36eを通じて開閉アーム36aを反時計回り方向に回転させる。このため、図7(B)に示すように開閉アーム36a,36bの係合孔36g,36hに係合する駆動伝達ピン41m,42mが互いに離間する位置、即ちアーム先端部が開く方向に移動する(図11(A)から図11(D)に向かって変化する)。
尚、図10(A)の状態においてリーチ状態になると、昇降用モータ29を反時計回り方向に回転駆動すると表示ユニットUは図10(B)から図10(C)へ高さ方向に低くかつ幅方向に広くなるように移動し、昇降用モータ29を時計回り方向に回転駆動すると、表示ユニットUは図10(C)から図10(B)へ高さ方向に高くかつ幅方向に狭くなるように移動する。よって、昇降用モータ29を正逆回転駆動することにより、表示ユニットUは、図10(B)と図10(C)の可変表示状態(抽選状態)を交互に繰り返す演出を行うことができる。具体的な演出として、表示ユニットUは図10(C)から図10(B)に上下方向の一方向に変形するときに、表示ユニットUを押し潰すような演出となることから、遊技者は恰も数字を押し潰して変化させるように認識する。
そして、表示ユニットUの可変数字の抽選が確定する直前に、図10(D)に示す宝箱18の箱本体18bの背後に7セグ表示部H1〜H7が隠れた状態(第一環状部HA及び第二環状部HBが潰れた状態:抽選確定直前状態)まで変化させる(図8(A)参照)。この抽選確定直前状態では、図7(B)に示すように、開閉アーム36a,36bは、ローラワッシャー38bがカム溝38aの下端に位置し、軸孔36c,36dを中心に上端部が左右に開いた状態にある(図8(B)参照)。また、図6(B)に示すように、宝箱18の箱本体18bの背後で7セグ表示部H1〜H7は第一環状部(H1〜H4)及び第二環状部(H4〜H7)が扁平状に潰れた状態にある。具体的には、図7(F)に示すように7セグ表示部H1〜H3及び7セグ表示部H5〜H7は、捩じりコイルばね20a〜20dの付勢に抗して開き角が鈍角となるように拡大し、分割表示部H41,H42は、中間表示部41aと中間表示部42aがコイルばね41i,42iの引っ張り力に抗して幅方向に直列に伸びた状態にある。
このように、抽選確定直前状態では、宝箱18の箱本体18bの背後で7セグ表示部H1〜H7は隠れた状態にあるため、抽選が確定したとき、即ち7セグ表示部H1〜H7が蓋18aと共に箱本体18bより高さ方向に出現して当たり数字若しくは外れ数字を表示するので、遊技者の期待感を最高潮に高める演出を行うことができる。尚、表示ユニットUで可変数字の抽選が確定すると、図6(B)において昇降用モータ29を時計回り方向に回転駆動して、表示ユニットUを高さ方向に最大限変化した通常の表示状態(図6(A)参照:抽選待機状態)に戻る(図10(A)参照)。
以上説明したように、パチンコ機1の所定の始動条件(例えば遊技球の入賞等)に応じて駆動部を駆動して表示ユニットUを第一環状部HA(7セグ表示部H1〜H4)及び第二環状部HB(7セグ表示部H4〜H7)が高さ方向及び幅方向に最大限変化した表示状態と第一環状部HA(7セグ表示部H1〜H4)及び第二環状部HB(7セグ表示部H4〜H7)を高さ方向及び幅方向に変化させて可変表示する可変表示状態とで表示ユニットUを連続して変形表示させることができる。よって、遊技者は、表示ユニットUが複数の環状部(第一環状部HA,第二環状部HB)が高さ方向に最大限変化した表示状態から、所定の始動条件を満たすと複数の環状部(第一環状部HA,第二環状部HB)が高さ方向及び幅方向に連続変化する可変表示状態となって大当たりへの期待感を増大させ遊技者の興趣を持続的に高めることができる。また、抽選結果は7セグ表示部H1〜H7が宝箱18の箱本体18bの背後に隠れた状態から再度出現することによる意外性によってさらに興趣を高めることができる。
例えば、表示ユニットUは、遊技球の入賞により始動条件が揃うと図10(A),図11(A)に示す宝箱18の蓋18aが箱本体18bより開放された表示状態(抽選待機状態)から蓋18aが下方に移動すると共に7セグ表示部H1〜H7が可変表示状態(図10(B),(C)、図11(B),(C)参照)となって可変表示しながら抽選を待つ。そして、抽選確定直前状態になると、宝箱18の箱本体18bの背後に7セグ表示部H1〜H7が隠れた状態(図10(D)、図11(D)参照)となる。
そして、抽選が確定する(大当たりが発生若しくは外れる)と、図10(A),図11(A)に示すように、宝箱18の蓋18aが箱本体18bより開放され、第一環状部HA(7セグ表示部H1〜H4)及び第二環状部HB(7セグ表示部H4〜H7)が高さ方向に最大限変化した表示状態(抽選待機状態)に戻る。
また、大当たりが出た直後においては、表示ユニットUは表示状態に戻る前に、可変表示状態において、7セグ表示部H1〜H7のうちH3、H4(H41,H42)、H5のみを点灯表示することで右向き矢印「→」を表示させて、遊技者に右打ちを案内表示させるようにすることもできる(図6(B),図10(B),(C)参照)。
また、図1に示すように複数の表示ユニットUを有するパチンコ機1においては、全ての表示ユニットUを表示状態から可変表示状態として抽選を行ってもよいし、一部の表示ユニットUは表示状態のままで、残りの表示ユニットUは可変表示状態に移行して大当たりへの期待感を高まる演出をすることも可能となる。
次に演出表示装置12に具備する装飾部の構成について図12乃至図17を参照して説明する。通常時は、宝箱18(装飾部)を構成する箱本体18b(第一装飾部)と蓋18a(第二装飾部)は、図1に示すように表示ユニットUの上下に離間して位置しており、蓋18a(第二装飾部)は、表示ユニットUと共に高さ方向に可動した状態となっている。
また、箱本体18bの後面側には宝箱18と関連する具象体として宝石装飾部19(可動発光装飾部)が配置されている。この宝石装飾部19の後面側には、一対の装飾表示部19a,19bが宝石装飾部19の後面に重なり合う収納位置と宝石装飾部19の両側に出現する表示位置との間を移動可能に設けられている。この宝石装飾部19は、例えば可変表示位置にある表示ユニットU(7セグ表示部H1〜H7)前面側に重ねて配置され発光表示する。このとき、装飾表示部19a,19bは、光を拡散させると共に宝石装飾部19がレンズとなって後面側の7セグ表示部H1〜H7に光照射して発光表示させるようになっている。
次に、宝石装飾部19の駆動部の一例について説明する。
図12(B)において、駆動ベース34の前面側には装飾ベース45が一体に組み付けられている。装飾ベース45は、駆動ベース34の前面側に複数突設されたボス部34e(図16,図17参照)に重ね合わせてねじ止めされて一体に組み付けられている。この装飾ベース45の前面側上部には、宝箱18の箱本体18bが一体に組み付けられている。また、装飾ベース45の前面には、図13に示すようにガイドシャフト46が高さ方向に一体に組み付けられると共に、ガイドシャフト46に宝石スライダー47が昇降可能に設けられている。
図13(A),(B)に示すように、宝石スライダー47の側面部には筒孔が形成された係合部47aが設けられている。宝石スライダー47は係合部47aにはガイドシャフト46を挿通させて昇降可能に組み付けられている。また、宝石スライダー47の下端部には、係合孔47b(長孔)が設けられており、該係合孔47bには宝石駆動アーム48の一端部48aがローラワッシャー49を介して回動可能に係合している。ローラワッシャー49は、装飾ベース45に設けられたスリット孔45aに案内されて移動可能に組み付けられている。宝石駆動アーム48の他端部48b側は、モータ押さえ板50にワッシャー付ねじにより抜け止めされて軸部51を中心に回動可能に組み付けられている(図12(A),(B)参照)。宝石駆動アーム48には、その長手方向沿って略への字状のカム溝48cが設けられている。
図13(A)に示すように、装飾ベース45の後面には、装飾昇降用モータ52(第二駆動源)が組み付けられている。この装飾昇降用モータ52のモータ軸52aにはモータギヤ53が組み付けられている。モータギヤ53は、クランクギヤ54と噛み合っている。クランクギヤ54は、装飾ベース45に回転可能に軸支されている。クランクギヤ54の前側面にはクランクピン54aが突設されている。このクランクピン54aは、宝石駆動アーム48のカム溝48cに挿入されている。
また、図13(A),(B)に示すように、装飾ベース45には、ガイドシャフト46の近傍に当該ガイドシャフト46と平行に高さ方向にラック部45bが形成されている。また、宝石スライダー47の後面側には、宝石ピニオンギヤ55が回転自在に支持されており、宝石ピニオンギヤ55はラック部45bと噛み合っている。
また、図13(A),(B)に示すように、宝石スライダー47の後面側には、宝石二段ギヤ56が回転自在に設けられている。宝石二段ギヤ56は大径ギヤ56aと小径ギヤ56bが同軸状に組み付けられている。また、宝石装飾部19の後面側に設けられる宝石裏カバー19cの軸部19dには、宝石駆動ギヤ57がねじ19eにより一体に組み付けられている(図14(B)参照)。これらのギヤ列は、宝石スライダー47に回転可能に各々支持されている。小径ギヤ56bは宝石駆動ギヤ57と噛み合っている。宝石駆動ギヤ57の後面側には捩じりコイルばね58のコイル部が軸部19dと同軸状に嵌め込まれている。宝石駆動ギヤ57の後面側には固定板59が一体に組み付けられ、捩じりコイルばね58が宝石駆動ギヤ57と固定板59との間に抜け止めされて組み付けられている。捩じりコイルばね58の一端58aは宝石駆動ギヤ57の後側面部に設けられた係止部57aと係止しており、他端58bは宝石スライダー47の後面部に設けられた係止部47cと係止している。宝石駆動ギヤ57には、係止部47cとの干渉を回避しかつ係止部47cの相対移動を許容する弧状スリット57bが設けられている。宝石装飾部19は、捩じりコイルばね58の両端58a,58bが弾発する向きに付勢されており、常態では、図13(A)に示すように横向き姿勢で保持されており、箱本体18bの後面側に隠れている。
宝石装飾部19を箱本体18bより出現させるには、図13(A)において装飾昇降用モータ52を起動させる。このとき、モータギヤ53が時計回り方向に所定量回転すると、クランクギヤ54が反時計回り方向に従動回転する。また、クランクピン54aが挿入された宝石駆動アーム48を、軸部51を中心として反時計回り方向に回転させる。これにより、図13(B)に示すように、宝石駆動アーム48の一端48aが係合孔47bで係合する宝石スライダー47がガイドシャフト46に沿って高さ方向に上昇する。
宝石スライダー47が上昇すると、ラック部45bに噛み合う宝石ピニオンギヤ55は時計回り方向に相対回転し、宝石二段ギヤ56は反時計回り方向に従動回転し、宝石駆動ギヤ57を捩じりコイルばね58の付勢に抗して時計回り方向に回転させる。
これにより、図13(A)において横向き姿勢にあった宝石装飾部19は、図13(B)に示すように90度回転させて箱本体18bより出現した縦向き姿勢に姿勢変更する(図12(A)参照)。このとき、捩じりコイルばね58の端部58bが係止する係止部47cは、弧状スリット57bが時計回り方向に回転するので、干渉することはない。
また、上記宝石装飾部19の姿勢変更にともなって、宝石装飾部19の後面に隠れていた装飾表示部19a,19bが左右両側に出現して表示される。このとき宝石装飾部19内の光源が発光し、装飾表示部19a,19bにより光を拡散させ宝石装飾部19をレンズとして後面側の表示ユニットUを光らせて表示することができる。以上が、装飾用昇降モータ52から宝石装飾部19へ駆動伝達する第二駆動機構MBの構成である。
宝石装飾部19を箱本体18bの背後に収納する場合には、図13(B)において装飾昇降用モータ52を逆回転駆動させる。モータギヤ53を反時計回り方向に所定量回転すると、クランクギヤ54が時計回り方向に従動回転する。このとき、クランクピン54aが挿入された宝石駆動アーム48を、軸部51を中心として時計回り方向に回転させる。これにより、図13(A)に示すように、宝石駆動アーム48の一端48aが係合孔47bで係合する宝石スライダー47が高さ方向に下降する。
宝石スライダー47が下降すると、ラック部45bに噛み合う宝石ピニオンギヤ55は反時計回り方向に相対回転し、宝石二段ギヤ56は時計回り方向に従動回転し、宝石駆動ギヤ57を捩じりコイルばね58の付勢によるアシストを受けて反時計回り方向に回転させる。これにより、図13(B)において縦向き姿勢にあった宝石装飾部19は、図13(A)に示すように90度回転して箱本体18bの背後に隠れた横向き姿勢に戻すことができる。
次に、上記宝石装飾部19の両側に装飾表示部19a,19bが出現する構成について図14(A),(B)を参照して説明する。
宝石スライダー47の後面側に配置された宝石駆動ギヤ57は、宝石スライダー47の前面に配置された宝石裏カバー19cと一体に組み付けられている。具体的には宝石裏カバー19cの軸部19dが宝石スライダー47の貫通孔に挿入されて宝石駆動ギヤ57と位置合わせをしてねじ19eにより一体に組み付けられている。また、宝石裏カバー19cの後面には回転中心近傍にボス部19fが軸部19dを中心に点対称配置で2か所に突設されている。宝石裏カバー19cと宝石スライダー47との間には、装飾用スライダー60が軸部19dを中心として点対称配置で2か所に設けられている。各装飾用スライダー60は、装飾表示部19a,19bの後面に重ね合わせて、ねじ60bにより2か所で一体に組み付けられている。各装飾用スライダー60の宝石裏カバー19cの回転中心側端部には長孔60aが設けられている。この長孔60a内にボス部19fが各々挿入されて装飾用スライダー60は装飾表示部19a,19bの後面に重ねて組み付けられている。ボス部19fが挿入される孔を長孔60aとしたのは、宝石裏カバー19cの高さ方向の並進移動を伴う回転動作をスムーズに行うためである。
また、各装飾用スライダー60の長手方向にはガイド溝60cが各々穿設されている。また、宝石スライダー47の後面側には複数(図14では2本)のガイドピン47dが軸部19dを中心として点対称配置で2か所に設けられている。複数のガイドピン47dは、対向配置された装飾用スライダー60のガイド溝60cに沿って横並びに挿入されている。
図14(A)は、宝石装飾部19(宝石裏カバー19c)が宝箱18の箱本体18b(図8(C)参照)の後面に隠れた状態を示す。このとき、宝石装飾部19は長手方向が横向き姿勢にあり、装飾表示部19a,19bは、宝石裏カバー19cの後面に重なった位置にある。また、前述したように宝石スライダー47は、装飾べース45の前面側で下降した位置にある(図13(A)参照)。
前述したように、装飾昇降用モータ52が起動して宝石スライダー47が装飾べース45に対して高さ方向に上昇すると、宝石装飾部19(宝石裏カバー19c)も上昇し、宝石駆動ギヤ57に駆動伝達されて宝石装飾部19(宝石裏カバー19c)が図14(A)の反時計回り方向に回転し始める。このとき、装飾用スライダー60はガイド溝60cに宝石スライダー47のガイドピン47dが挿入されたまま上昇するため、ガイドピン47dより作用する垂直方向の分力は宝石スライダー47の上昇によって相殺されるが、水平方向外向きの分力fが強まる。
図14(B)に示すように、宝石装飾部19(宝石裏カバー19c)が反時計回り方向に回転するにしたがって、ガイドピン47dの水平外向きの分力fが強まるので、装飾表示部19a,19bは、ガイドピン47dがガイド溝60cに挿入されたまま宝石裏カバー19cの後面に重なった位置より宝石装飾部19の幅方向両側に相対移動して、縦向き姿勢に変更した宝石装飾部19の両側に出現表示される。
これにより、昇降用モータ29(第一駆動源)の駆動制御により表示ユニットUの表示態様を切り替えるとともに、装飾昇降用モータ52(第二駆動源)の駆動制御により、宝石装飾部19を箱本体18bから出現させて可変表示状態にある表示ユニットUの前方に重ねて出現させて光照射して7セグ表示部H1〜H7を発光させることで、装飾性が高まり大当たりの期待感を高揚させることができる。
また、表示ユニットUの変形動作と宝石装飾部19の出現動作を異なる駆動源により個別に駆動制御することで、より複雑で意外性のある演出をすることができる。
次に、宝箱18の箱本体18bより蓋18aを開閉させる第二駆動機構MBの構成について図15乃至図17を参照して説明する。第二駆動機構MBは、前述したように駆動ベース34とその前方に配置される装飾ベース45との間に設けられる。上述した装飾昇降用モータ52より蓋18aに駆動伝達して箱本体18bより開閉させるようになっている。以下、その構成例について説明する。
図16及び図17において、装飾昇降用モータ52のモータ軸52aに組み付けられたモータギヤ53とクランクギヤ54が噛み合っている。このクランクギヤ54には、ギヤカム61が噛み合っている。ギヤカム61は、前面側にギヤ部61aが形成され、後面側にカム部61bが各々形成されている。ギヤカム61は、ギヤカム取付板62の前面側に回転可能に支持されている。ギヤカム取付板62は、図示しない装飾ベース45に一体に組み付けられる。
図17において、ギヤカム取付板62の後面には、高さ方向にスライド溝62aが設けられている。このスライド溝62aには、スライド部材63がスライド可能に組み付けられる。スライド溝62aには高さ方向に長孔62bが穿孔されており、その下方近傍にはボス部62cが突設されている。また、ギヤカム取付板62の後面にはアーム軸62dが突設されている。図16に示すように、スライド部材63の前面側にはカムフォロワ63aが突設されている。このカムフォロワ63aは長孔62b挿通してカム部61bのカム面に当接して組み付けられる。また、スライド部材63にはガイド孔63bが穿孔されている。このガイド孔63bにはボス部62cが挿入されてスライド部材63の高さ方向の移動範囲を規定している(図17参照)。またスライド部材63の後面には係合ピン63cが突設されている。係合ピン63cは、後面側に設けられる揺動アーム64の係合孔64aに係合する。揺動アーム64の一端には軸孔64bが設けられており、ギヤカム取付板62のアーム軸62dを軸孔64bに挿入して回動可能に組み付けられる。揺動アーム64の他端後面には作動ピン64cが突設されている。
揺動アーム64の後面側よりカバー板65がギヤカム取付板62の後面に組み付け固定される。これにより、スライド部材63はギヤカム取付板62のスライド溝62aにスライド可能に組み付けられ、揺動アーム64はギヤカム取付板62のアーム軸62dを中心に揺動可能に組み付けられる。
また、カバー板65の後面側に配置される蓋開閉部材35の前面側にはピン挿入部35bが設けられている(図16参照)。このピン挿入部35bには、揺動アーム64の作動ピン64cが挿入される。蓋開閉部材35は後面側に設けられたガイド孔35a(図17参照)をガイドシャフト39に挿通して組み付けられる。このガイドシャフト39は駆動ベース34の前面側に高さ方向に起立して組み付け固定されている(図16参照)。
次に上述した蓋18aを開閉させる第二駆動機構MBの動作例について図15を参照して説明する。先ず、図15(A),(B)は、宝箱18が閉じた状態を示す。蓋18aは箱本体18bに対して閉じた状態にある。蓋18aは第一スライダー25に対してヒンジ軸66を中心に開閉可能に組み付けられている。このヒンジ軸66には捩じりコイばね18cのコイルがはめ込まれており、捩じりコイルばね18cの両端部を蓋18aと第一スライダー25に各々係止させて蓋18aを箱本体18bに対して閉じる向きに付勢している(図15(B)参照)。また、蓋開閉部材35の上端部35cは対向する蓋18aの天面部18dに当接した状態にある。
図15(A)において、装飾昇降用モータ52を例えば時計回り方向に回転駆動すると、モータギヤ53も同方向に回転する。モータギヤ53と噛み合うクランクギヤ54は反時計回り方向に回転し、クランクギヤ54と噛み合うギヤカム61(図15(B)参照)は、時計回り方向に回転する。このとき、カム部61bに当接するカムフォロワ63aがカム面の凸面に従ってスライド部材63がスライド溝62a内で上昇する。これにより係合ピン63cに係合する揺動アーム64がアーム軸62dを中心に時計回り方向に回転する。これに伴い、図15(C)に示すように、ピン挿入部35bに作動ピン64cが挿入された蓋開閉部材35が、駆動ベース34に固定されたガイドシャフト39に沿って上昇する。これにより、図15(D)に示すように、蓋開閉部材35の上端部35cが蓋18aの天面部18dを押圧することにより、捩じりコイルばね18cの付勢に抗して蓋18aを箱本体18bより開口させることができる。
尚、蓋18aが箱本体18bより開口する場合について説明したが、カム部61bに当接するカムフォロワ63aがカム面の凹面に従ってスライド部材63がスライド溝62a内で下降すると、揺動アーム64がアーム軸62dを中心に反時計回り方向に回転する。これに伴い、ピン挿入部35bに作動ピン64cが挿入された蓋開閉部材35が、駆動ベース34に固定されたガイドシャフト39に沿って下降するため蓋18aは捩じりコイルばね18cのアシスト(付勢)を受けて閉じるように動作する。したがって、ギヤカム61のカム部61bのカム曲線を凸部と凹部が連続するように描くことで任意のタイミングで蓋18aを箱本体18bより開閉させる演出を行うことができる。或いはカム部61bのカム曲線を凸部と凹部が小刻みに連続するように描くことで、蓋18aが箱本体18bより細かく開閉させることができ、装飾変化により遊技者を持続的に楽しませることができる。
また、装飾昇降用モータ52を起動するので、図13(A),(B)で説明したように宝石スライダー47が装飾ベース45に対して上昇し始めるので、蓋18aが箱本体18bより開口する背後で宝石装飾部19も起立姿勢に変化して露出し始める。このため、宝石装飾部19を発光させて装飾性を高めることもできる。これにより、始動条件の有無にかかわらず、宝箱18(装飾部)の形態が遊技中に随時変化するので、遊技者を飽きさせずに演出効果が高まる。
また、上述した実施形態では、表示ユニットUが上下方向の一方向に圧潰変形する実施例を示したが、表示ユニットUを左右方向の一方向に圧潰変形するようにしてもよい。具体的には第一環状部HA及び第二環状部HBを構成する7セグ表示部H2,H4,H6は伸縮可能な分割表示部を備え、第一環状部HA及び第二環状部HBが幅方向に最大限変形した表示状態では7セグ表示部H2,H4,H6の分割表示部が直列状にシフトしており、表示ユニットUが左右方向に圧潰変形した状態では7セグ表示部H2,H4,H6の分割表示部が前後に重なる状態にすればよい。また、表示ユニットUに数字を表示するように示したが、数字だけではなくアルファベット表示を行うようにしてもよい。また、演出表示装置12を遊技盤6に2個設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、3個以上に設けられていてもよい。さらに、センター役物として液晶表示装置を設け、液晶表示装置で2つの表示部を形成し、この表示部の表示(数字)が揃ったのを機会に隠れていた表示ユニットUが出現して、表示ユニットUを伸縮させて表示(数字)を変化させるようにしてもよい。また、演出表示装置12をセンター役物11として遊技盤6に設けるようにしたが、前面枠5等の遊技盤6以外に設けて演出表示を行うようにしてもよい。また、演出表示装置12が演出表示する条件として、遊技球の入賞にともなう始動条件を満たした場合ついて説明したが、演出表示としてはこれに限定されるものではない。例えば、遊技者の遊技開始とは関係なく、装飾表示として演出表示を行ってよいし、遊技者が遊技を開始すると、表示ユニットUを変形表示させたり、或いは所要のタイミングで宝箱18が開閉して宝石装飾部19を発光表示させたりしてもよい。
また、装飾部の形態として宝箱18を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、表示ユニットUの圧潰方向の上下(左右)位置に怪獣の手を模した装飾部を配して、恰も怪獣が表示ユニットUを圧潰するように演出するようにしてもよい。また、可動発光装飾部の形態として宝石装飾部19を例示したがこれに限定されるものではなく、例えばロケットや花火などの他の形態であってもよい。
また、遊技機の一例としてパチンコ機について説明したが、他に例えば雀球遊技機やアレンジボール遊技機などの遊技球を使用する弾球遊技機やコイン等を使用するスロットマシンなどに適用してもよい。
1 パチンコ機
12 演出表示装置
18 宝箱(装飾部)
18a 蓋(第二装飾部)
18b 箱本体(第一装飾部)
19 宝石装飾部(可動発光装飾部)
29 昇降用モータ(第一駆動源)
52 装飾昇降用モータ(第二駆動源)
H1〜H7 7セグ表示部
H41,H42 分割表示部
HA 第一環状部
HB 第二環状部
M 駆動部
MA 第一駆動機構
MB 第二駆動機構
U 表示ユニット

Claims (7)

  1. 所定の始動条件に応じて演出表示する演出表示装置であって、
    複数のセグメント表示部の両端が互いに回動可能に連結され複数の環状部を有する表示ユニットと、
    前記表示ユニットに駆動伝達して前記複数の環状部を高さ方向及び幅方向に変形させる駆動部と、を備え、
    前記駆動部より駆動伝達して前記表示ユニットを前記複数の環状部が高さ方向又は幅方向に最大限変形した表示状態と、前記表示状態から前記複数の環状部を高さ方向及び幅方向の少なくとも一方向に変形させて可変表示する可変表示状態とで前記表示ユニットを変形表示させることを特徴とする演出表示装置。
  2. 前記表示ユニットは、第一環状部及び第二環状部の一部を形成するスライド可能な複数の分割表示部を備え、該分割表示部は前後に重なり表示する状態と、直列状にシフトして表示する状態とで変位する請求項1記載の演出表示装置。
  3. 前記表示ユニットを隠蔽する装飾部を備え、
    前記装飾部は、前記表示ユニットの前面側を覆う第一装飾部と、当該表示ユニットと共に高さ方向に変位可能な第二装飾部と、を備えている請求項1又は請求項2記載の演出表示装置。
  4. 前記第一装飾部の後面側に配置され、前記表示ユニットの前面側に重ねて発光表示させることが可能な可動発光装飾部を備えている請求項3記載の演出表示装置。
  5. 前記駆動部は、第一駆動源と、該第一駆動源の駆動を前記表示ユニットに伝達して複数の環状部を高さ方向及び幅方向に変化させて表示態様を切り替える第一駆動機構と、
    第二駆動源と、該第二駆動源の駆動を可動発光装飾部に伝達して前記表示ユニットの前面側に重ねて発光表示させる第二駆動機構と、を備えている請求項4記載の演出表示装置。
  6. 前記第二駆動源より前記第二駆動機構を通じて第二装飾部へ駆動伝達して当該第二装飾部のみを前記第一装飾部より高さ方向に変位させる請求項5記載の演出表示装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の演出表示装置を備え、所定の始動条件に応じて前記演出表示装置が演出表示する遊技機。
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