JP2018199806A - 接着剤組成物及び偏光板 - Google Patents
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Abstract
Description
[1] カルボキシル基変性ポリビニルアルコール系重合体(A)と、オキサゾリン基含有重合体(B)とを含む、接着剤組成物。
[2] オキサゾリン基含有重合体(B)が水溶性の重合体である、[1]に記載の接着剤組成物。
[3] オキサゾリン基含有重合体(B)の含有量が、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール系重合体(A)100質量部に対して100質量部以上1000質量部以下である、[1]又は[2]に記載の接着剤組成物。
[4] 偏光子と(メタ)アクリル系樹脂フィルムとの貼合に用いられる、[1]〜[3]のいずれかに記載の接着剤組成物。
[5] 偏光子と、
前記偏光子の上に接着剤層を介して積層される(メタ)アクリル系樹脂フィルムと、
を含み、
前記接着剤層が、[1]〜[4]のいずれかに記載の接着剤組成物から形成された層である、偏光板。
本発明に係る接着剤組成物は、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール重合体(A)と、オキサゾリン基含有重合体(B)とを含む。接着剤組成物は、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール重合体(A)及びオキサゾリン基含有重合体(B)以外の成分を含んでいてもよい。
また、本発明に係る接着剤組成物は、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール重合体(A)及びオキサゾリン基含有重合体(B)を含むことから、良好なポットライフ(接着剤組成物として使用できる寿命)を示すことができる。
なお、本明細書において接着剤組成物に含まれる又は含まれ得る各成分として例示する化合物は、特に断りのない限り、単独で、又は、複数種を組み合わせて使用することができる。
カルボキシル基変性ポリビニルアルコール系重合体(A)は、カルボキシル基又はその誘導体が側鎖に導入されることによって変性されたポリビニルアルコール系重合体である。
カルボキシル基の誘導体としては、カルボキシレートアニオン基が挙げられる。カルボキシレートアニオン基の対イオンとなるカチオンとしては、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン;アンモニウムイオン、スルホニウムイオン、ホスホニウムイオン等の有機カチオン等が挙げられる。好ましいカチオンの一例は、ナトリウムイオンである。
酢酸ビニルに共重合可能な他の単量体としては、不飽和カルボン酸類、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸類、及びアンモニウム基を有する(メタ)アクリルアミド類等が挙げられる。
本明細書において「(メタ)アクリル」とは、アクリル及びメタクリルからなる群より選択される少なくとも1種を表す。「(メタ)アクリロイル」及び「(メタ)アクリレート」等の表記についても同様である。
カルボキシル基変性ポリビニルアルコール系重合体(A)のケン化度は、JIS K 6726:1994に準じて測定することができる。
カルボキシル基変性ポリビニルアルコール系重合体(A)の平均重合度は、JIS K 6726:1994に準じて測定することができる。
オキサゾリン基含有重合体(B)は、分子内にオキサゾリン基を有する重合体であり、側鎖にオキサゾリン基を有する重合体であることが好ましい。重合体の主鎖は特に制限されないが、例えば、(メタ)アクリル骨格、スチレン骨格等から選択される1種以上の骨格からなることができる。
オキサゾリン基含有重合体(B)の好ましい一例は、(メタ)アクリル骨格からなる主鎖を含み、その主鎖の側鎖にオキサゾリン基を有するオキサゾリン基含有(メタ)アクリル系重合体である。
オキサゾリン基含有重合体(B)が側鎖にオキサゾリン基を有する場合、主鎖とオキサゾリン基との間に連結基があってもよいが、主鎖とオキサゾリン基とが直接結合している重合体であることが好ましい。
オキサゾリン基含有重合体(B)の数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)による標準ポリスチレン換算値として測定することができる。
オキサゾリン基含有重合体(B)は、2種以上を併用して使用することができる。
密着性、接着剤層の光学特性及び耐水性の観点より、オキサゾリン基含有重合体(B)は、エポクロスWS−300、エポクロスWS−700等のオキサゾリン基含有アクリルポリマーであることが好ましい。
接着剤組成物は、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール系重合体(A)及びオキサゾリン基含有重合体(B)以外のその他の成分を含むことができる。
その他の成分としては、多価アルデヒド、メラミン系化合物、ジルコニア化合物、亜鉛化合物、グリオキザール、グリオキザール誘導体、水溶性エポキシ樹脂等の硬化性成分や架橋剤;カップリング剤、粘着付与剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、加水分解防止剤等の添加剤が挙げられる。
カルボキシル基変性ポリビニルアルコール系重合体(A)以外の変性ポリビニルアルコール系重合体としては、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、メチロール基変性ポリビニルアルコール、アミノ基変性ポリビニルアルコール、カルボニル変性ポリビニルアルコール等が挙げられる。
酢酸ビニルに共重合可能な他の単量体としては、不飽和カルボン酸類、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸類、及びアンモニウム基を有する(メタ)アクリルアミド類等が挙げられる。
他のポリビニルアルコール系重合体のケン化度は、JIS K 6726:1994に準じて測定することができる。
アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール重合体(C)の平均重合度は、JIS K 6726:1994に準じて測定することができる。
溶剤の主成分は、水であることが好ましい。主成分とは、全溶剤の50質量%以上を占めることを意味する。
接着剤組成物の固形分濃度は、通常0.5質量%以上20質量%以下であり、好ましくは1質量%以上15質量%以下である。
固形分濃度とは、接着剤組成物に含まれる溶剤以外の成分の合計濃度をいう。
接着剤組成物におけるカルボキシル基変性ポリビニルアルコール系重合体(A)の濃度は、通常0.1質量%以上30質量%以下であり、好ましくは0.5質量%以上20質量%以下であり、より好ましくは1質量%以上15質量%以下である。カルボキシル基変性ポリビニルアルコール系重合体(A)の濃度が上記の下限値未満となると、十分な密着性が得られにくくなり、上記の上限値を超えると、接着剤組成物の粘度が上昇し、配管の目詰まり等の不具合が発生する可能性がある。
接着剤組成物の25℃における粘度は、E型粘度計によって測定することができる。
接着剤組成物のpHは、ハンディpHメーター(例えば、HORIBA製「D−51」)を用いて測定することができる。
上記本発明に係る接着剤組成物は、偏光板を構成する偏光子と、その上に積層される保護フィルムのような熱可塑性樹脂フィルムとを接着するための接着剤として好適に用いることができる。
本発明に係る偏光板は、偏光子と、その少なくとも一方の面に上記本発明に係る接着剤組成物から形成される接着剤層を介して積層される熱可塑性樹脂フィルムとを含むものである。
1つの好ましい実施形態に係る偏光板において該接着剤層は、上記本発明に係る接着剤組成物の硬化物層である。
本発明に係る偏光板の層構成の例を図1及び図2に示す。
図1に示されるように本発明に係る偏光板は、偏光子30と、その一方の面に第1接着剤層15を介して積層貼合される第1熱可塑性樹脂フィルム10とを含むものであることができる。
第1接着剤層15と第1熱可塑性樹脂フィルム10とは直接接していることが好ましい。
偏光子30と第1接着剤層15とは直接接していることが好ましい。
また図2に示されるように本発明に係る偏光板は、偏光子30と、その一方の面に第1接着剤層15を介して積層貼合される第1熱可塑性樹脂フィルム10と、偏光子30の他方の面に第2接着剤層25を介して積層貼合される第2熱可塑性樹脂フィルム20とを含むものであってもよい。
第1接着剤層15と第1熱可塑性樹脂フィルム10とは直接接していることが好ましい。
偏光子30と第1接着剤層15とは直接接していることが好ましい。
第2接着剤層25と第2熱可塑性樹脂フィルム20とは直接接していることが好ましい。
偏光子30と第2接着剤層25とは直接接していることが好ましい。
両接着剤層が本発明に係る接着剤組成物から形成される場合において、これらの接着剤組成物は、同一の組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。
偏光子30は、自然光からある一方向の直線偏光を選択的に透過する機能を有するフィルムである。偏光子30としては、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素としてのヨウ素を吸着・配向させたヨウ素系偏光子、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素としての二色性染料を吸着・配向させた染料系偏光子、及びリオトロビック液晶状態の二色性染料をコーティングし、配向・固定化した塗布型偏光子等が挙げられる。これらの偏光子は、自然光からある一方向の直線偏光を選択的に透過し、もう一方向の直線偏光を吸収するため吸収型偏光子と呼ばれている。
一方、二色性有機染料による染色処理方法としては、二色性有機染料を含有する水溶液に、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを浸漬する方法等が挙げられる。二色性有機染料を含有する水溶液は、硫酸ナトリウム等の無機塩を染色助剤として含有していてもよい。この水溶液における二色性有機染料の含有量は、水100質量部あたり1×10−4質量部以上10質量部以下であることができる。この水溶液の温度は、20℃以上80℃以下であることができる。
乾燥処理は、熱風乾燥機や遠赤外線ヒーターを用いて行うことができる。この偏光子30の片面又は両面に保護フィルム等としての熱可塑性樹脂フィルムを接着剤組成物を用いて貼合することにより、偏光板を得ることができる。
第1熱可塑性樹脂フィルム10及び第2熱可塑性樹脂フィルム20はそれぞれ、透光性を有する(好ましくは光学的に透明な)熱可塑性樹脂、例えば、鎖状ポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン系樹脂等)、環状ポリオレフィン系樹脂(ノルボルネン系樹脂等)等のポリオレフィン系樹脂;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース等のセルロースエステル系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;(メタ)アクリル系樹脂;又はこれらの混合物、共重合物等からなるフィルムであることができる。
第1熱可塑性樹脂フィルム10及び/又は第2熱可塑性樹脂フィルム20は、偏光子30を保護する役割を担う保護フィルムであってもよいし、位相差フィルム等の光学機能を併せ持つ保護フィルムであることもできる。
位相差フィルムは、画像表示素子である液晶セルによる位相差の補償等を目的として使用される光学機能性フィルムである。例えば、上記熱可塑性樹脂からなるフィルムを延伸(一軸延伸又は二軸延伸等)したり、該熱可塑性樹脂フィルム上に液晶層等を形成したりすることにより、任意の位相差値が付与された位相差フィルムとすることができる。
中でも、環状オレフィンとしてノルボルネンや多環ノルボルネン系単量体等のノルボルネン系単量体を用いたノルボルネン系樹脂が好ましく用いられる。
アセチルセルロース系樹脂としては、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート等が挙げられる。
ポリエステル系樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリトリメチレンナフタレート、ポリシクロへキサンジメチルテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチルナフタレート等が挙げられる。
中でも、機械的性質、耐溶剤性、耐スクラッチ性、コスト等の観点からポリエチレンテレフタレートが好ましく用いられる。ポリエチレンテレフタレートとは、繰返し単位の80モル%以上がエチレンテレフタレートで構成される樹脂をいい、他の共重合成分に由来する構成単位を含んでいてもよい。
ジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、4,4’−ジカルボキシジフェニル、4,4’−ジカルボキシベンゾフェノン、ビス(4−カルボキシフェニル)エタン、アジピン酸、セバシン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、1,4−ジカルボキシシクロヘキサン等が挙げられる。
ジオール成分としては、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジオール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。
ジカルボン酸成分やジオール成分は、必要に応じてそれぞれ2種類以上を組み合わせて用いることもできる。
また、上記ジカルボン酸成分やジオール成分とともに、p−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシエトキシ安息香酸、β−ヒドロキシエトキシ安息香酸等のヒドロキシカルボン酸を併用することも可能である。
他の共重合成分として、アミド結合、ウレタン結合、エーテル結合、カーボネート結合等を有するジカルボン酸成分及び/又はジオール成分が少量用いられてもよい。
ポリカーボネートとしては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(別名ビスフェノールA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン等のビスフェノールから誘導されるポリカーボネートが挙げられる。
1つの好ましい実施形態において(メタ)アクリル系樹脂は、共重合成分としてメタクリル酸メチルを含むか、又はメタクリル酸メチルとアクリル酸メチルとを含む。
アクリル酸エチル、アクリル酸n−、i−又はt−ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等のアクリル酸エステル類;
2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸メチル、2−(1−ヒドロキシエチル)アクリル酸メチル、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸エチル、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸n−、i−又はt−ブチル等のヒドロキシアルキルアクリル酸エステル類;
メタクリル酸、アクリル酸等の不飽和酸類;
クロロスチレン、ブロモスチレン等のハロゲン化スチレン類;
ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の置換スチレン類;
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の不飽和ニトリル類;
無水マレイン酸、無水シトラコン酸等の不飽和酸無水物類;
フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等の不飽和イミド類;
等の単官能単量体が挙げられる。
上記他の単官能単量体は、1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
多官能単量体としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラデカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のエチレングリコール又はそのオリゴマーの両末端ヒドロキシル基を(メタ)アクリル酸でエステル化したもの;
プロピレングリコール又はそのオリゴマーの両末端ヒドロキシル基を(メタ)アクリル酸でエステル化したもの;
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート等の2価アルコールのヒドロキシル基を(メタ)アクリル酸でエステル化したもの;
ビスフェノールA、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物、又はこれらのハロゲン置換体の両末端ヒドロキシル基を(メタ)アクリル酸でエステル化したもの;
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールを(メタ)アクリル酸でエステル化したもの、並びにこれら末端ヒドロキシル基にグリシジル(メタ)アクリレートのエポキシ基を開環付加させたもの;
コハク酸、アジピン酸、テレフタル酸、フタル酸、これらのハロゲン置換体等の二塩基酸、又はこれらのアルキレンオキサイド付加物等にグリシジル(メタ)アクリレートのエポキシ基を開環付加させたもの;
アリール(メタ)アクリレート;ジビニルベンゼン等の芳香族ジビニル化合物;
等が挙げられる。
中でも、エチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレートが好ましく用いられる。
主鎖中の環構造の含有量を大きくするほど(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移温度を高くすることができる傾向にある。
環状酸無水物構造、環状イミド構造は、無水マレイン酸、マレイミド等の環状構造を有する単量体を共重合させることによって導入する方法;重合後脱水・脱メタノール縮合反応により環状酸無水物構造を導入する方法;アミノ化合物を反応させて環状イミド構造を導入する方法等によって導入することができる。
ラクトン環構造を有する樹脂(重合体)は、高分子鎖にヒドロキシル基とエステル基とを有する重合体を調製した後、得られた重合体におけるヒドロキシル基とエステル基とを、加熱により、必要に応じて有機リン化合物等の触媒の存在下に環化縮合させてラクトン環構造を形成する方法によって得ることができる。
これらの添加剤は、熱可塑性樹脂フィルムを構成する熱可塑性樹脂として、(メタ)アクリル系樹脂以外の他の熱可塑性樹脂を用いる場合にも使用することができる。
上記弾性重合体の例として、アクリル酸アルキルを主成分とし、これに共重合可能な他のビニル系単量体及び架橋性単量体を共重合させた架橋弾性共重合体が挙げられる。
弾性重合体の主成分となるアクリル酸アルキルとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルへキシル等、アルキル基の炭素数が1以上8以下程度のものが挙げられ、炭素数4以上のアルキル基を有するアクリル酸アルキルが好ましく用いられる。
上記アクリル酸アルキルに共重合可能な他のビニル系単量体としては、分子内に重合性炭素−炭素二重結合を1個有する化合物を挙げることができ、より具体的には、メタクリル酸メチル等のメタクリル酸エステル;スチレン等の芳香族ビニル化合物;アクリロニトリル等のビニルシアン化合物等が挙げられる。
上記架橋性単量体としては、分子内に重合性炭素−炭素二重結合を少なくとも2個有する架橋性の化合物を挙げることができ、より具体的には、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート等の多価アルコールの(メタ)アクリレート類;アリル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸のアルケニルエステル;ジビニルベンゼン等が挙げられる。
本発明に係る接着剤組成物は、熱可塑性樹脂フィルムが(メタ)アクリル系樹脂フィルムである場合においてとりわけ、良好な密着性(通常環境下での密着性及び湿熱環境(高温高湿環境)下に置かれた後の密着性)を示すことができる。したがって、本発明に係る接着剤組成物は、偏光子と(メタ)アクリル系樹脂フィルムとの貼合に好適に用いることができる。
(メタ)アクリル系樹脂フィルムは、好ましくは(メタ)アクリル系樹脂からなる。
紫外線吸収剤としては、サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物等が挙げられる。
1つの実施形態において、第1熱可塑性樹脂フィルム10は(メタ)アクリル系樹脂フィルムであり、第2熱可塑性樹脂フィルム20はポリオレフィン系樹脂フィルム、セルロースエステル系樹脂又はポリエステル系樹脂フィルムである。
他の実施形態において、第1熱可塑性樹脂フィルム10及び第2熱可塑性樹脂フィルム20は、(メタ)アクリル系樹脂フィルムである。
第1熱可塑性樹脂フィルム10又は第2熱可塑性樹脂フィルム20が酢酸セルロース系樹脂フィルムの場合は、密着性向上の観点から、ケン化処理を行うことが好ましい。ケン化処理としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムのようなアルカリの水溶液に浸漬する方法が挙げられる。
偏光子30の一方の面に第1接着剤層15を介して第1熱可塑性樹脂フィルム10を積層接着することにより、図1に示される構成の偏光板を得ることができ、偏光子30の他方の面に第2接着剤層25を介して第2熱可塑性樹脂フィルム20をさらに積層接着することにより、図2に示される構成の偏光板を得ることができる。
第1熱可塑性樹脂フィルム10及び第2熱可塑性樹脂フィルム20(以下、これらを総称して単に「熱可塑性樹脂フィルム」ともいう。)の双方を有する偏光板を製造する場合、これらの熱可塑性樹脂フィルムは、段階的に片面ずつ積層接着してもよいし、両面の熱可塑性樹脂フィルムを同時に積層接着してもよい。
図2に示される構成の偏光板において第1接着剤層15及び第2接着剤層25は、それらの少なくともいずれか一方が本発明に係る接着剤組成物から形成される。第1接着剤層15及び/又は第2接着剤層25は、本発明に係る接着剤組成物の硬化物層であり得る。
他の接着剤組成物としては、従来公知の水系接着剤又は活性エネルギー線硬化性接着剤が挙げられる。
ポリビニルアルコール系樹脂は、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニルをケン化処理して得られるビニルアルコールホモポリマーのほか、酢酸ビニルとこれに共重合可能な他の単量体との共重合体をケン化処理して得られるポリビニルアルコール系共重合体であってもよい。
活性エネルギー線硬化性接着剤は、(メタ)アクリル系化合物等のラジカル重合性成分を含む場合、光ラジカル重合開始剤を含有することが好ましい。光ラジカル重合開始剤としては、例えば、アセトフェノン系開始剤、ベンゾフェノン系開始剤、ベンゾインエーテル系開始剤、チオキサントン系開始剤、キサントン、フルオレノン、カンファーキノン、ベンズアルデヒド、アントラキノン等を挙げることができる。
活性エネルギー線を照射するために用いる光源は、紫外線、電子線、X線等を発生できるものであればよい。特に波長400nm以下に発光分布を有する、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、マイクロウェーブ励起水銀灯、メタルハライドランプ等が好適に用いられる。
活性エネルギー線硬化性接着剤から形成される接着剤層の厚みは、例えば10nm以上20μm以下、好ましくは100nm以上10μm以下、より好ましくは500nm以上5μm以下である。
第1接着剤層15と第2接着剤層25とは、厚みが同じであってもよいし、異なっていてもよい。
〔5−1〕光学機能性フィルム
偏光板は、所望の光学機能を付与するための、偏光子30以外の他の光学機能性フィルムを備えることができ、その好適な一例は位相差フィルムである。
上述のように、第1熱可塑性樹脂フィルム10及び/又は第2熱可塑性樹脂フィルム20が位相差フィルムを兼ねることもできるが、熱可塑性樹脂フィルムとは別途に位相差フィルムを積層することもできる。後者の場合、位相差フィルムは、粘着剤層や接着剤層を介して第1熱可塑性樹脂フィルム10及び/又は第2熱可塑性樹脂フィルム20の外面に積層することができる。また、第1熱可塑性樹脂フィルム10又は第2熱可塑性樹脂フィルム20の代わりに位相差フィルムを積層することもできる。その具体例を挙げれば、例えば図1に示される偏光子30の一方の面に第1熱可塑性樹脂フィルム10が貼合された片面保護偏光板における偏光子30の他方の面に、位相差フィルムを貼合した構成である。この場合、位相差フィルムは、粘着剤層又は接着剤層を介して偏光子30の表面に積層することができる。
基材フィルムは通常、熱可塑性樹脂からなるフィルムであり、熱可塑性樹脂の一例は、トリアセチルセルロース等のセルロースエステル系樹脂である。
複屈折性フィルムを形成する熱可塑性樹脂としては、第1及び第2熱可塑性樹脂フィルム10,20について記述したものを使用することができる。
本発明に係る偏光板は、これを液晶セル等の画像表示素子、又は他の光学部材に貼合するための粘着剤層を含むことができる。粘着剤層は、図1に示される構成の偏光板においては偏光子30の外面、図2に示される構成の偏光板においては第1熱可塑性樹脂フィルム10又は第2熱可塑性樹脂フィルム20の外面に積層することができる。
(メタ)アクリル系粘着剤には、メチル基やエチル基やn−、i−又はt−ブチル基等の炭素数が20以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、(メタ)アクリル酸や(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル等の官能基含有(メタ)アクリル系モノマーとを、ガラス転移温度が好ましくは25℃以下、より好ましくは0℃以下となるように配合した、重量平均分子量が10万以上の(メタ)アクリル系樹脂がベースポリマーとして有用である。
粘着剤層の厚みは、その接着力等に応じて決定されるが、1μm以上50μm以下の範囲が適当であり、好ましくは2μm以上40μm以下である。
イオン性化合物を構成するカチオン成分は無機カチオンでも有機カチオンでもよい。
有機カチオンとしては、ピリジニウムカチオン、イミダゾリウムカチオン、アンモニウムカチオン、スルホニウムカチオン、ホスホニウムカチオン、ピペリジニウムカチオン、ピロリジニウムカチオン等が挙げられ、無機カチオンとしてはリチウムイオン、カリウムイオン等が挙げられる。
一方、イオン性化合物を構成するアニオン成分としては、無機アニオンでも有機アニオンでもよいが、帯電防止性能に優れるイオン性化合物を与えることから、フッ素原子を含むアニオン成分が好ましい。フッ素原子を含むアニオン成分としては、ヘキサフルオロホスフェートアニオン[(PF6 −)]、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオン[(CF3SO2)2N−]アニオン、ビス(フルオロスルホニル)イミドアニオン[(FSO2)2N−]アニオン等が挙げられる。
本発明に係る偏光板は、その表面(典型的には熱可塑性樹脂フィルム表面)を保護するためのプロテクトフィルムを含むことができる。プロテクトフィルムは、例えば画像表示素子や他の光学部材に偏光板が貼合された後、それが有する粘着剤層ごと剥離除去される。
基材フィルムを構成する樹脂は、例えば、ポリエチレンのようなポリエチレン系樹脂、ポリプロピレンのようなポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートのようなポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等の熱可塑性樹脂であることができる。好ましくは、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂である。
本発明に係る偏光板は、液晶パネル及び液晶表示装置に用いることができる。液晶パネルは、液晶セルとその両面に配置される偏光板とを含む。液晶表示装置は、液晶パネルとバックライトとを含む。
本発明に係る偏光板は、液晶セルの片面又は両面に配置することができる。偏光板と液晶セルとの貼着には、粘着剤層を用いることができる。
液晶セルは、任意のものでよく、例えば、薄膜トランジスタ型に代表されるアクティブマトリクス駆動型の液晶セル、スーパーツイステッドネマチック型に代表される単純マトリクス駆動型の液晶セルなど、種々の液晶セルを使用して液晶パネル及び液晶表示装置を形成することができる。液晶セルの両面に設ける偏光板は、同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。
本発明に係る偏光板は、有機EL装置等の他の画像表示装置にも好適に用いることができる。
表1において、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール重合体(A)及びオキサゾリン基含有重合体(B)はそれぞれ(A)、(B)と略記されている。
(メタ)アクリル系樹脂として、メタクリル酸メチル/アクリル酸メチル=96%/4%(質量比)の共重合体を用意した。またゴム粒子として、最内層がメタクリル酸メチルに少量のメタクリル酸アリルを用いて重合された硬質の重合体からなり、中間層がアクリル酸ブチルを主成分とし、さらにスチレン及び少量のメタクリル酸アリルを用いて重合された軟質の弾性体からなり、最外層がメタクリル酸メチルに少量のアクリル酸エチルを用いて重合された硬質の重合体からなる三層構造の弾性体粒子であって、中間層である弾性体までの平均粒径が240nmのものを用意した。なお、このゴム粒子において、最内層と中間層との合計質量は、粒子全体の70%であった。
平均重合度約2,400、ケン化度99.9モル%以上で厚さ60μmのポリビニルアルコールフィルムを、30℃の純水に浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の質量比が0.02/2/100の水溶液に30℃で浸漬した。その後、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の質量比が12/5/100の水溶液に56.5℃で浸漬した。引き続き、8℃の純水で洗浄した後、65℃で乾燥して、ポリビニルアルコールにヨウ素が吸着配向された偏光子を得た。延伸は、主に、ヨウ素染色及びホウ酸処理の工程で行い、トータル延伸倍率は5.5倍、得られた偏光子の厚みは23μmであった。
(1)接着剤組成物の調製
表1に示される成分を表1に示される配合量で、溶剤としての純水とともに混合して、接着剤組成物(接着剤水溶液)を調製した。表1に示される各成分の配合量の単位は質量部であり、各成分の配合量は固形分換算での量である。得られた接着剤組成物における固形分濃度(ここでいう固形分濃度とは、接着剤組成物における成分(A)及び(B)の合計濃度を意味する。他の例においても同様。)は、6.0質量%とした。
上記製造例1で作製した(メタ)アクリル系樹脂フィルムの片面にコロナ処理を施し、その(メタ)アクリル系樹脂フィルムの、コロナ処理を施した面と、ケン化処理を施したトリアセチルセルロース(TAC)フィルム〔コニカミノルタオプト(株)製の商品名「KC2UAW」、厚み:25μm〕の片面に、上記(1)で調製した接着剤組成物をバーコータを用いて塗工した。接着剤組成物層が偏光子側となるように、上記製造例2で作製した偏光子の一方の面に(メタ)アクリル系樹脂フィルムを積層し、他方の面にケン化済みTACフィルムを積層して、(メタ)アクリル系樹脂フィルム/接着剤組成物層/偏光子/接着剤組成物層/TACフィルムの層構成を有する積層体を得た。この積層体を熱風乾燥機に通すことにより80℃、300秒間の加熱処理を行った後、25℃で72時間養生させて、偏光板を作製した。
上記(2)で得られた偏光板における(メタ)アクリル系樹脂フィルムと偏光子との間の初期密着性を下記に従って評価した。
次いで、(メタ)アクリル系樹脂フィルムと偏光子との間にカッターの刃を入れ、長さ方向に端から30mm剥離し、その剥離部分を万能引張試験機〔(株)島津製作所製の商品名「AG−1」〕のつかみ部でつかんだ。この状態の試験片を、温度23℃相対湿度55%の雰囲気中にて、JIS K 6854−2:1999「接着剤−はく離接着強さ試験方法−第2部:180度はく離」に準じて、つかみ移動速度300mm/分で180度はく離試験を行い、つかみ部の30mmを除く170mmの長さにわたる平均剥離力を求めて、これを密着力とした。結果を表1に示す。表1中、「※」は、密着力が高いために、上記はく離試験を行うと、(メタ)アクリル系樹脂フィルムと偏光子との界面でのはく離が生じる前に(メタ)アクリル系樹脂フィルム又は偏光子が破断してしまったことを意味する。
また、得られた密着力の測定値に基づき、(メタ)アクリル系樹脂フィルムと偏光子との間の初期密着性を以下のように評価した。結果を併せて表1に示す。
A:密着力が1Nを超える。
B:密着力が1N未満である。
配合成分及びそれらの配合量を表1に示されるとおりに変更したこと以外は実施例1と同様にして接着剤組成物を調製した。
得られた接着剤組成物における固形分濃度を表1に併せて示す。
また、得られた接着剤組成物を用いたこと以外は実施例1と同様にして偏光板を作製し、(メタ)アクリル系樹脂フィルムと偏光子との間の初期密着力を測定するとともに、初期密着性を評価した。結果を表1に示す。
a1:日本酢ビ・ポバール株式会社製の商品名「AP−17」〔カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、平均重合度:1700、ケン化度:88〜90モル%〕
a2:日本酢ビ・ポバール株式会社製の商品名「AF−17」〔カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、平均重合度:1700、ケン化度:96.5モル%以上〕
b1:株式会社日本触媒製の商品名「エポクロス WS−300」〔2−オキサゾリン基を側鎖として有するオキサゾリン基含有アクリル系重合体の水溶液、固形分濃度:10質量%、オキサゾリン価(理論値):130g solid/eq.、オキサゾリン基量(理論値):7.7mmol/g,solid、数平均分子量:4×104、重量平均分子量:12×104〕
調製した接着剤組成物を、温度23℃相対湿度55%の環境下にて保管し、12時間ごとに、調製した接着剤組成物を観察し、ゲル化の発生の有無を確認した。ゲル化が起きない場合を「A」とし、ゲル化が起きた場合を「B」とした。
(5)接着剤組成物の密着性の経時変化
調製した接着剤組成物を、温度23℃相対湿度55%の環境下にて保管し、12時間ごとに、保管した接着剤組成物を用いて上記実施例1の(2)と同様にして偏光板を作製した。作製した偏光板について、上記実施例1の(3)と同様にして密着性を評価し、密着性の変化の有無を確認した。初期密着力(1.5N)と比較して、密着力が1N未満となった場合を密着性に変化があるとし、それ以外の場合を密着性に変化がないとした。密着性に変化がなかった場合を「A」とし、密着性に変化があった場合を「B」とした。
(6)偏光板の光学特性の経時変化
調製した接着剤組成物を、温度23℃相対湿度55%の環境下にて保管し、12時間ごとに、保管した接着剤組成物を用いて上記実施例1の(2)と同様にして偏光板を作製した。得られた偏光板の一方の保護フィルム面にコロナ処理を施し、そのコロナ放電処理面に(メタ)アクリル系粘着剤シートを貼合して粘着剤層付の偏光板とした。得られた粘着剤層付偏光板からそれぞれ30mm×30mmのサイズに裁断し、剥離フィルムを剥し、その粘着層側に無アルカリガラス〔商品名「EAGLE XG」、コーニング社製〕を貼合した。各サンプルに温度50℃、圧力5kg/cm2(490.3kPa)で1時間オートクレーブ処理を施した後、温度23℃相対湿度55%の環境下で24時間放置した。このサンプルについて、紫外可視分光光度計(UV2450、(株)島津製作所製)にオプションアクセサリーの「偏光フィルム付フィルムホルダー」をセットして、波長380〜700nmの範囲における偏光板の透過軸方向と吸収軸方向の透過スペクトルを測定し、それらをもとに、偏光度Py(単位:%)を求めた。
上記のとおり求めた偏光度Py(単位:%)に変化の有無を確認した。接着剤組成物を調製した直後に作製した偏光板における偏光度Pyと比較して、偏光度Pyの値が、1.0%以上変化した場合を光学特性に変化があるとした。偏光度Pyの値に1.0%以上変化がなかった場合を「A」とし、1.0%以上変化があった場合を「B」とした。
Claims (5)
- カルボキシル基変性ポリビニルアルコール系重合体(A)と、オキサゾリン基含有重合体(B)とを含む、接着剤組成物。
- オキサゾリン基含有重合体(B)が水溶性の重合体である、請求項1に記載の接着剤組成物。
- オキサゾリン基含有重合体(B)の含有量が、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール系重合体(A)100質量部に対して100質量部以上1000質量部以下である、請求項1又は2に記載の接着剤組成物。
- 偏光子と(メタ)アクリル系樹脂フィルムとの貼合に用いられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の接着剤組成物。
- 偏光子と、
前記偏光子の上に接着剤層を介して積層される(メタ)アクリル系樹脂フィルムと、
を含み、
前記接着剤層が、請求項1〜4のいずれか1項に記載の接着剤組成物から形成された層である、偏光板。
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