JP2018199555A - ジブ引込装置およびジブ引込方法 - Google Patents

ジブ引込装置およびジブ引込方法 Download PDF

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【課題】上下方向に対して前側にブームが傾斜するとともにジブが垂下した姿勢から、ジブをブーム側に引き込めるようにし、そのための装置を簡易に構成できるようにする。【解決手段】被引込部50は、ジブ40に取り付けられる。引込部70は、ブーム30に取り付けられ、横方向Y(ブーム30幅方向)の回転軸70aを中心にブーム30に対して回転自在である。引込部70は、ブーム30およびジブ40がブーム傾斜ジブ垂下姿勢のときに、被引込部50に前側X1から接触可能に構成される。回転軸70aは、ブーム30およびジブ40がブーム傾斜ジブ垂下姿勢のときに被引込部50に対して上側Z1または下側Z2に配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、ジブをブーム側に引き込む、ジブ引込装置およびジブ引込方法に関する。
例えば特許文献1などに、従来の技術が記載されている。特許文献1の図1に記載のクレーンは、ブームと、ブームに起伏自在に取り付けられたジブと、を備えている。このクレーンでは、ブームに対してジブが起こされた状態(作業姿勢)から、ブームの中心軸とジブの中心軸とが平行または略平行となるようにジブがブーム側に近づけられた姿勢(内抱き姿勢)に変えられる。この内抱き姿勢で、ブームおよびジブが地面に降ろされ、ジブに関する作業(例えば分解など)が行われる。
特開2000−281281号公報
特許文献1に記載の技術では、ジブを作業姿勢から内抱き姿勢にするには、ブームを地面に対して垂直にする必要がある。しかし、ブームを地面に対して垂直にし、ジブを内抱き姿勢にした状態は、見た目が不安定である。そのため、上下方向に対して前側にブームが傾斜した状態で、垂下したジブを、ブーム側に引き込むことが望まれている。また、ジブをブーム側に引き込む装置が、簡易な構成であることが望まれている。
そこで本発明は、上下方向に対して前側にブームが傾斜するとともにジブが垂下した姿勢から、ジブをブーム側に引き込むことができ、そのための装置を簡易に構成できる、ジブ引込装置およびジブ引込方法を提供することを目的とする。
本発明のジブ引込装置は、ブームと、ジブと、被引込部と、引込部と、回転力付与部と、を備える。前記ジブは、前記ブームに起伏自在に取り付けられる。前記被引込部は、前記ジブに取り付けられる。前記引込部は、前記ブームに取り付けられ、ブーム幅方向の回転軸を中心に前記ブームに対して回転自在である。前記回転力付与部は、前記ブームに対して前記引込部を回転させる。前記引込部は、上下方向に対して前側に前記ブームが傾斜するとともに前記ジブが垂下した姿勢であるブーム傾斜ジブ垂下姿勢のときに、前記被引込部に前側から接触可能に構成される。前記回転軸は、前記ブームおよび前記ジブがブーム傾斜ジブ垂下姿勢のときに、前記被引込部に対して上側または下側に配置される。
上記構成により、上下方向に対して前側にブームが傾斜するとともにジブが垂下した姿勢から、ジブをブーム側に引き込むことができ、そのための装置を簡易に構成できる。
クレーンを横から見た図である。 図1に示すブーム30を傾斜させ、ジブ40を垂下させた状態のクレーンを横から見た図である。 図2のF3部分を拡大した図である。 図3に示すF4の向きに、被引込部50および引込部70などを見た図である。 図2に示すブーム30が接地した状態を示す図2相当図である。 図5に示すブーム30が起こされ、ジブ40が地面に置かれた状態を示す図5相当図である。 図6に示すストラット17aが接地した状態を示す図6相当図である。 図7に示すジブ基端部40fが引き上げられた状態を示す図7相当図である。 図8に示すジブ先端部40tが引き上げられた状態を示す図8相当図である。 図2に示すジブ40がブーム30側に引き込まれた状態を示す図2相当図である。 図2に示す引込部70が、図2に示す状態よりもブーム30に対して開かれた状態を示す図2相当図である。 図3に示す引込部70がジブ40に格納された状態を横から見た図である。
図1〜図12を参照して、図1に示すジブ引込装置20を備えるクレーン1について説明する。
クレーン1は、建設作業などに用いられる建設機械である。クレーン1は、移動式でもよく、固定式でもよい。例えば、クレーン1は、タワークレーンでもよく、ラッフィングクレーンでもよい。クレーン1は、下部走行体11と、上部旋回体13と、ブーム起伏装置15と、ジブ起伏装置17と、ジブ引込装置20と、保持装置90と、を備える。
下部走行体11は、クレーン1を走行させる部分である。下部走行体11は、クローラ式でもよく、ホイール式でもよい。下部走行体11は、設けられなくてもよい。
上部旋回体13は、下部走行体11に対して旋回可能であり、下部走行体11よりも上側Z1に配置される。上部旋回体13は、キャブ13aと、ウエイト13bと、を備える。上部旋回体13の長手方向かつ水平方向を、前後方向Xとする。前後方向Xにおいて、ウエイト13bからキャブ13aに向かう側を前側X1とし、その逆側を後側X2とする。前後方向Xおよび上下方向Z(鉛直方向)に直交する方向を、横方向Y(ブーム30幅方向、ジブ40幅方向)とする。上下方向Zには、上側Z1と、下側Z2と、がある。
ブーム起伏装置15は、上部旋回体13に対してブーム30を起伏させる。ブーム起伏装置15は、ガントリ15aと、ブーム起伏ロープ15bと、ブームガイライン15cと、を備える。ガントリ15aは、上部旋回体13に取り付けられ、ブーム30よりも後側X2に配置される。ブーム起伏ロープ15bおよびブームガイライン15cは、ガントリ15aの先端部とブーム30の先端部とにつながれる。図示しないウインチがブーム起伏ロープ15bを巻き取りおよび繰り出しすることで、ブーム30が、上部旋回体13に対して起伏する。
ジブ起伏装置17は、ブーム30に対してジブ40を起伏させる。ジブ起伏装置17は、ストラット17aと、ジブ起伏ロープ17bと、ジブガイライン17c・17dと、ジブ起伏用ウインチ17eと、を備える。ストラット17aは、ブーム30の先端部に回転自在に取り付けられる。ジブ起伏ロープ17bおよびジブガイライン17cは、ジブ起伏用ウインチ17eとストラット17aとにつながれる。ジブガイライン17dは、ストラット17aとジブ40の先端部とにつながれる。ジブ起伏用ウインチ17eがジブ起伏ロープ17bを巻き取りおよび繰り出しすることで、ジブ40が、ブーム30に対して起伏する。
ジブ引込装置20は、図2に示すように、垂下した姿勢のジブ40をブーム30側に引き込む装置であり、ジブ40を内抱き姿勢にする装置(内抱き機構)である。ジブ引込装置20は、ブーム30と、ジブ40と、図3に示す被引込部50と、固定部60と、引込部70と、回転力付与部80と、受け部89と、を備える。
ブーム30は、図2に示すように、上部旋回体13に起伏自在に取り付けられ、上部旋回体13に対して横方向Yの回転軸を中心に回転する。ブーム30の長手方向に延びるブーム30の中心軸を、ブーム中心軸30aとする。ブーム中心軸30aの方向を、ブーム30軸方向という。ブーム30軸方向におけるブーム30の両端のうち、上部旋回体13に取り付けられる側の端部をブーム基端部30fとし、ブーム基端部30fとは反対側の端部をブーム先端部30tとする。「端部」は、端およびその近傍の部分を意味する(以下同様)。ブーム中心軸30aを水平方向としたときにブーム30の上面(上側Z1の面)となる面をブーム背面30bとし、ブーム30の下面(下側Z2の面)となる面をブーム腹面30vとする。ブーム30の横方向Y外側の面を、ブーム側面30sとする。
このブーム30は、ラチス構造を有するラチスブームである。ブーム30は、複数のパイプにより構成される。ブーム30を構成するパイプには、ブーム主柱30p1と、ブーム縦横材30p3と、ブーム斜材30p5と、がある。ブーム主柱30p1は、ブーム30軸方向に延び、ブーム30軸方向から見たブーム30の角の部分に配置される。ブーム縦横材30p3は、ブーム主柱30p1どうしを連結し、ブーム30軸方向に直交する方向に延びる。ブーム斜材30p5は、ブーム主柱30p1どうしを連結し、ブーム30軸方向に対して傾斜する方向に延びる。なお、図2では、ブーム30を構成するパイプの一部にのみ符号を付した。ブーム30は、複数の部品がブーム30軸方向に連結されたものである。ブーム30を構成する部品には、下部ブーム31と、中間ブーム33と、上部ブーム35と、がある。
下部ブーム31は、上部旋回体13に取り付けられ、ブーム基端部30fを含む。中間ブーム33は、下部ブーム31の先端側(ブーム先端部30t側)に連結される。上部ブーム35は、中間ブーム33の先端側に連結され、ブーム先端部30tを含む。
ジブ40は、ブーム30に起伏自在に取り付けられ、ブーム30に対して横方向Yの回転軸を中心に回転する。ジブ40は、ブーム30とほぼ同様に構成される。ジブ40の長手方向に延びるジブ40の中心軸を、ジブ中心軸40aとする。ジブ中心軸40aの方向を、ジブ40軸方向という。ジブ40の長手方向におけるジブ40の両端のうち、ブーム30に取り付けられる側の端部をジブ基端部40fとし、ジブ基端部40fとは逆側の端部をジブ先端部40tとする。図1に示すようにクレーン1が作業姿勢のときに、ジブ40の上面となる面をジブ背面40bとし、ジブ40の下面となる面をジブ腹面40vとする。ジブ40の横方向Y外側の面を、ジブ側面40sとする。図2に示すように、ジブ40は、ブーム30よりも小さい。ジブ40軸方向におけるジブ40の長さは、ブーム30のブーム30軸方向における長さよりも短い。ジブ40の横方向Yの幅は、ブーム30の横方向Yの幅よりも狭い。
このジブ40は、ラチス構造を有するラチスジブである。ブーム30と同様に、ジブ40を構成するパイプには、ジブ主柱40p1と、ジブ縦横材40p3と、ジブ斜材40p5と、がある。なお、図2では、ジブ40を構成するパイプの一部にのみ符号を付した。ジブ40は、複数の部品がジブ40軸方向に連結されたものである。ジブ40を構成する部品には、下部ジブ41と、先端側ジブ42(中間ジブ43および上部ジブ45)と、を備える。
下部ジブ41は、ブーム先端部30tに取り付けられ、ジブ基端部40fを含む。先端側ジブ42は、下部ジブ41の先端側(ジブ先端部40t側)に連結される部分である。先端側ジブ42は、中間ジブ43と、上部ジブ45と、を備える。中間ジブ43は、下部ジブ41の先端側に連結される。上部ジブ45は、中間ジブ43の先端側に連結され、ジブ先端部40tを含む。
(ブーム傾斜ジブ垂下姿勢)
ブーム30およびジブ40は、ブーム傾斜ジブ垂下姿勢になることが可能である。ブーム傾斜ジブ垂下姿勢は、ブーム30が上下方向Zに対して前側X1に傾斜するとともに、ジブ40が垂下した姿勢である。この姿勢では、水平方向とブーム30軸方向とが成す角度(ブーム30の起伏角度)は、90°未満である。この姿勢では、ジブ40軸方向は、上下方向Zと一致する、またはほぼ一致する。以下では、ブーム30およびジブ40が、ブーム傾斜ジブ垂下姿勢である場合について説明する。
被引込部50は、後述する引込部70により、ブーム30側に引き込まれる部分である。被引込部50は、ジブ40に取り付けられ、例えばジブ40に固定される。被引込部50の位置は、次のように設定される。ジブ40軸方向における被引込部50の位置が、ジブ基端部40fに近いほど、引込部70が被引込部50に届きやすくなり、引込部70を短くできる。そこで、被引込部50は、下部ジブ41に取り付けられる。なお、被引込部50は、中間ジブ43または上部ジブ45に取り付けられてもよい。ジブ40高さ方向(ジブ背面40bとジブ腹面40vとが対向する方向)における被引込部50の位置が、ブーム30に近いほど、引込部70が被引込部50に届きやすくなり、引込部70を短くできる。そこで、図3に示すように、被引込部50は、ジブ腹面40vに取り付けられる。なお、被引込部50は、ジブ40のうち、ジブ腹面40vよりもジブ背面40b側の部分に取り付けられてもよい。被引込部50は、ジブ40のうち、できるだけ強度の高い位置に取り付けられることが好ましい。そこで、被引込部50は、ジブ主柱40p1に取り付けられる。なお、被引込部50は、ジブ縦横材40p3(図2参照)およびジブ斜材40p5の少なくともいずれかに取り付けられてもよい。また、被引込部50は、ジブ40を構成するパイプに固定された部材(例えば図示しない板など)に取り付けられてもよい。被引込部50は、ジブ取付部51と、被引込部突出部53と、被引込部本体55と、鍔状部57と、を備える。
ジブ取付部51は、ジブ40に取り付けられ、ジブ40に固定され、ジブ40と接触する部分である。ジブ取付部51は、例えば板状などである。ジブ取付部51は、例えば締結部材(例えばUボルトなど)により着脱自在にジブ40に取り付けられる。ジブ取付部51は、溶接などにより、ジブ40に着脱不可能に固定されてもよい。
被引込部突出部53は、ジブ取付部51からブーム30側に突出する。被引込部突出部53は、ジブ腹面40vよりもブーム30側に突出する。被引込部突出部53により、引込部70が被引込部本体55に届きやすくなり、引込部70を短くできる。
被引込部本体55は、引込部70が接触する部分である。被引込部本体55は、被引込部突出部53のブーム30側の端部に固定される。被引込部本体55は、横方向Y(ジブ40の幅方向)に延びる。図4に示すように、被引込部本体55は、例えば棒状(バー)などである。被引込部本体55の長手方向は、横方向Yである。被引込部本体55は、中実でもよく、中空(例えばパイプなど)でもよい。被引込部本体55は、ジブ側面40sよりも横方向Y外側に突出する。なお、被引込部本体55は、ジブ側面40sよりも横方向Y外側に突出しなくてもよく、ジブ側面40sよりも横方向Y内側のみに配置されてもよい。
鍔状部57は、図4に示すように、被引込部本体55の横方向Y外側の両端部に設けられる。鍔状部57は、被引込部本体55に対して、被引込部本体55の長手方向に直交する方向に突出する。
固定部60は、図3に示すように、ブーム30に取り付けられ、ブーム30に固定される。固定部60は、ブーム30に対する引込部70の回転軸70aを有する。固定部60の配置は、次のように設定される。図2に示すブーム背面30bとブーム腹面30vとが対向する方向を、ブーム30高さ方向とする。図3に示すように、ブーム30高さ方向における回転軸70aの位置が、ジブ40に近いほど、引込部70が被引込部50に届きやすくなり、引込部70を短くできる。そこで、固定部60は、ブーム腹面30vに取り付けられる。なお、固定部60は、ブーム30のうち、ブーム腹面30vよりもブーム背面30b(図2参照)側に取り付けられてもよい。固定部60は、ブーム30のうち、できるだけ強度の高い位置に取り付けられることが好ましい。そこで、固定部60は、ブーム主柱30p1に取り付けられる。なお、固定部60は、ブーム縦横材30p3(図2参照)、またはブーム斜材30p5に取り付けられてもよい。また、固定部60は、ブーム30を構成するパイプに固定された部材(例えば図示しない板など)に取り付けられてもよい。固定部60は、ブーム取付部61と、回転支持部63と、締結部材65と、を備える。
ブーム取付部61は、ブーム30に取り付けられ、ブーム30に固定され、ブーム30と接触する部分である。ブーム取付部61は、例えば板状などである。
回転支持部63は、ブーム30に対して引込部70を回転自在に支持する。回転支持部63は、ブーム腹面30vよりもジブ40側に突出する。この回転支持部63の配置により、引込部70が被引込部50に届きやすくなり、引込部70を短くできる。そこで、回転支持部63は、ブーム取付部61からジブ40側に突出する。なお、回転支持部63は、ブーム取付部61からジブ40側に突出しなくてもよい。
締結部材65は、ブーム取付部61をブーム30に着脱自在に締結する。締結部材65は、例えばUボルトなどである。なお、ブーム取付部61は、溶接などにより、ブーム30に着脱不可能に固定されてもよい。
引込部70は、被引込部50をブーム30側に引き込む部分である。引込部70は、固定部60を介してブーム30に取り付けられる。引込部70は、横方向Y(ブーム30幅方向)の回転軸70aを中心に、ブーム30に対して回転自在である。引込部70は、ブーム30に対して振り子のように回転自在である。引込部70は、ブーム30に対して開いた状態、および閉じた状態に可変である。
この引込部70が被引込部50に接触した状態で、回転軸70aを中心に引込部70をブーム30側に回転させたときに、被引込部50がブーム30側に引き込まれるように、引込部70は構成される。引込部70は(下記の引込部本体71は)、被引込部50に前側X1から接触可能に構成される。引込部70は、被引込部50の前側X1の真正面から、被引込部50に接触可能である必要はない。引込部70のうち被引込部50に接触する面の法線ベクトルであって、引込部70から被引込部50に向かう向きの法線ベクトルは、後側X2(ブーム30)の向きの成分を有する。引込部70は、前側X1と、上下方向Zの少なくとも一方側(例えば下側Z2)と、から被引込部50に接触可能に構成される。回転軸70aは、被引込部50に対して上側Z1または下側Z2に配置される。例えば、回転軸70aは、被引込部50に対して下側Z2に配置される。引込部70は、引込部本体71と、連結部73と、引込部突出部75と、保持用ブラケット77と、を備える。
引込部本体71は、被引込部50に接触する部分である。引込部本体71は、回転軸70aに直交する方向(横方向Yに直交する方向)に延びる。横方向Yから見たとき、引込部本体71は、例えば略直線状に延び、例えば略棒状であり、例えばアームである。
この引込部本体71は、ジブ側面40sよりも横方向Y外側に配置される。そのため、引込部本体71は、ジブ40と干渉しない。なお、引込部本体71がジブ40と干渉しないのであれば、引込部本体71は、ジブ側面40sよりも横方向Y内側に配置されてもよい。引込部本体71は、1つ(1本)のみ設けられてもよく、複数設けられてもよい。
この引込部本体71は、図4に示すように、例えば2つ設けられる。引込部本体71は、第1引込部本体71Aと、第2引込部本体71Bと、を備える。第2引込部本体71Bは、第1引込部本体71Aに対して、横方向Yに間隔をあけて配置される。引込部本体71は(第1引込部本体71Aおよび第2引込部本体71Bのそれぞれは)、フレーム部71cと、スライド部71dと、を備える。
フレーム部71cは、引込部本体71の大部分を構成する。フレーム部71cは、例えば板状である。フレーム部71cの厚さ方向は、横方向Yである。フレーム部71cの長手方向の長さは、例えば数mであり、例えば約1.5mなどである。
スライド部71dは、被引込部本体55が接触する部分である。スライド部71dに対して被引込部本体55がスライドする。スライド部71dは、フレーム部71cの先端部(回転軸70aから遠い側の端部)に固定される。スライド部71dは、例えば板状である。スライド部71dは、回転軸70aに直交する方向、および横方向Yに延びる。スライド部71dは、締結部材取付部71d1を備える。締結部材取付部71d1は、締結部材65(図3参照)を取り付け可能な部分であり、例えば孔である。なお、締結部材取付部71d1は、締結部材65とは異なる締結部材を取り付け可能に構成されてもよい。
連結部73は、第1引込部本体71Aと第2引込部本体71Bとを連結する。連結部73は、横方向Yに延びる。連結部73は、1つ(1本)のみ設けられてもよく、複数設けられてもよい。連結部73は、例えば2つ設けられる。連結部73は、第1連結部73aと、第2連結部73bと、を備える。
第1連結部73aは、第1引込部本体71Aおよび第2引込部本体71Bの基端部(回転軸70aに近い側の端部)どうしを連結する。第1連結部73aは、例えば棒状などである。
第2連結部73bは、第1連結部73aよりも、引込部本体71における先端側に配置される。第2連結部73bは、第1引込部本体71Aおよび第2引込部本体71Bそれぞれの長手方向中央よりも先端側の部分どうしを連結する。図3に示すように、横方向Yから見た第2連結部73bの断面形状は、例えばC字状などである。第2連結部73bは、回転力付与部取付部73b1を備える。回転力付与部取付部73b1は、回転力付与部80が取り付けられる部分である。回転力付与部取付部73b1は、例えば、ロープ85、または、ロープ85に取り付けられた金具(図示なし)などが取り付けられる部分である。図4に示すように、回転力付与部取付部73b1は、第2連結部73bの横方向Y中央部に配置される。回転力付与部取付部73b1は、例えば横方向Yに延びるピンなどを備える。
引込部突出部75は、図3に示すブーム30に対して引込部70が閉じた状態のとき(図10参照)に、ブーム30に接触する部分である。引込部突出部75は、ブーム30および引込部70の損傷などを抑制する。引込部突出部75は、クッションとして機能し、例えば樹脂などのパッドなどを備える。引込部突出部75は、ブーム腹面30vに接触可能であり、例えばブーム主柱30p1に接触可能である。引込部突出部75は、引込部本体71から、ブーム30側に突出する。
保持用ブラケット77は、ブーム30に対して引込部70を閉じた状態で保持するための部分である。保持用ブラケット77は、引込部本体71から、ブーム30側に突出する。保持用ブラケット77は、例えばピンなどを用いて、ブーム30に対して引込部70を保持させるものである。この場合、保持用ブラケット77にピン孔が設けられ、ブーム30にもピン孔が設けられる。
回転力付与部80は、ジブ40を(被引込部50を)ブーム30側に引き込むための回転力を引込部70に与える。回転力付与部80は、ブーム30に対して引込部70を回転(開閉)させる。回転力付与部80は、回転軸70aを中心に引込部70を回転させる。例えば、回転力付与部80は、ロープ85を用いたものなどである(その他の例は後述)。回転力付与部80は、シーブ支持フレーム81と、シーブ83と、ロープ85と、引込用ウインチ87(図2参照)と、を備える。
シーブ支持フレーム81は、ブーム30に対してシーブ83を回転自在に支持する。シーブ支持フレーム81は、ブーム30に取り付けられ、ブーム30に固定される。例えば、シーブ支持フレーム81は、ブーム腹面30vに取り付けられ、ブーム斜材30p5に取り付けられる。なお、図3では、ブーム腹面30vを構成するブーム斜材30p5の図示を省略している。シーブ支持フレーム81は、ブーム腹面30vからブーム背面30b側に突出する。シーブ支持フレーム81に対するシーブ83の回転軸は、ブーム腹面30vよりもブーム背面30b側に配置される。シーブ支持フレーム81は、2つの(左右の)ブーム側面30sの間に配置される。なお、シーブ支持フレーム81は、ブーム側面30sおよびブーム背面30bの少なくともいずれかに取り付けられてもよい。シーブ支持フレーム81は、ブーム主柱30p1およびブーム縦横材30p3(図2参照)の少なくともいずれかに取り付けられてもよい。シーブ支持フレーム81は、ブーム30を構成するパイプに固定された部材など(板など)に取り付けられてもよい。
シーブ83は、ロープ85の延びる方向を変える滑車である。シーブ83は、横方向Yの回転軸を中心に、ブーム30に対して(シーブ支持フレーム81に対して)回転自在である。シーブ83は、ブーム腹面30vに配置される。
ロープ85の一端は、引込部70に取り付けられ、回転力付与部取付部73b1に取り付けられる。ロープ85の他端は、引込用ウインチ87(図2参照)に取り付けられる。ロープ85は、1本のみ設けられてもよく、複数本設けられてもよい。シーブ83および回転力付与部取付部73b1の数は、ロープ85の本数に応じた数とされる。
引込用ウインチ87は、図2に示すように、ロープ85の巻き取りおよび繰り出しをする。引込用ウインチ87は、ブーム30に取り付けられ、例えば下部ブーム31に取り付けられる。引込用ウインチ87は、上部旋回体13に取り付けられてもよい。引込用ウインチ87が上部旋回体13に取り付けられる場合、ブーム30が起伏すると、ブーム30内のロープ85がブーム30軸方向に移動し、引込部70が回転する。そのため、ブーム30の起伏と同時に、ロープ85の調整(引込用ウインチ87によるロープ85の巻き取りまたは繰り出しなど)を行う必要がある。一方、引込用ウインチ87がブーム30に取り付けられる場合は、このようなロープ85の調整は不要である。
受け部89は、図12に示すように、ジブ40に引込部70を格納する場合に用いられる(後述)。受け部89は、第1連結部73aをジブ40側から受ける(支持する)ための部分である。受け部89は、ジブ腹面40vに固定され、例えばジブ主柱40p1などに固定される。
保持装置90は、図2に示すブーム30に対してジブ40を内抱き姿勢(図10参照)で保持する装置である。内抱き姿勢は、ブーム中心軸30aとジブ中心軸40aとが平行または略平行となるようにジブ40がブーム30側に近づけられた姿勢である。保持装置90は、ジブ40に取り付けられるジブ側部材90aと、ブーム30に取り付けられるブーム側部材90bと、を備える。保持装置90は、ジブ側部材90aとブーム側部材90bとが互いに引っ掛かり合うことで、ブーム30に対してジブ40を内抱き姿勢で保持する装置(ラッチ装置)である。例えば、保持装置90から離れた位置での操作により、ジブ側部材90aとブーム側部材90bとの引っ掛けが解除可能となるように、保持装置90が構成される。例えば、引っ掛けを解除するための部材(例えば図示しないロープやリンク部材など)が操作されると、引っ掛けが解除されるように、保持装置90が構成される。
(ジブ40の張出)
クレーン1の状態を、ブーム30にジブ40が取り付けられていない状態(図5参照)から、作業姿勢(図1参照)に変える作業は、次のように行われる。以下では、作業の手順に沿って説明する。なお、作業の手順は、ジブ40の張出が成立する範囲内で変更されてもよい。
図5に示す状態では、ブーム30が上部旋回体13に取り付けられた状態である。ブーム中心軸30aは、水平方向または略水平方向である。ブーム先端部30tは、接地している。ストラット17aは、ブーム先端部30tに取り付けられている。引込部70は、ブーム30に対して閉じた状態であり、ブーム30に格納されている。例えば、引込部70は、保持用ブラケット77(図3参照)により、ブーム30に保持されている。
ロープ85が、引込用ウインチ87から繰り出され、引込部70に取り付けられる。このとき、ロープ85が、シーブ83に掛けられる。ロープ85が、回転力付与部取付部73b1(図3参照)に取り付けられる。
次に、図6に示すように、ブーム30が、ブーム30の下側Z2(真下)にジブ40を置ける程度に起こされる。このときのブーム30の起伏角度は、例えば約20°などである。次に、ジブ40が組み立てられ、ジブ40がブーム30の下側Z2(真下)に置かれる。引込部70が、ブーム30に対して開いた状態とされる。なお、保持装置90のブーム側部材90bは、ジブ側部材90aに取り付けられた(格納された)状態である。
次に、図7に示すように、ブーム30が伏せられる(地面に降ろされる)。すると、ストラット17aが接地する。
次に、図8に示すように、ジブ基端部40fが上側Z1に移動するように、ジブ40が、補助クレーンにより引き上げられる。補助クレーンは、クレーン1を組み立てるための(または分解するための)クレーンである。そして、ジブ基端部40fが、ブーム先端部30tに取り付けられる。
次に、図9に示すように、ジブ先端部40tが上側Z1に移動するように、ジブ40が、補助クレーンにより引き上げられる。すると、ジブ40が、内抱き姿勢になる。また、引込部70が、ブーム30に対して閉じた状態とされ、被引込部50を下側Z2から支持する。保持装置90のブーム側部材90bが、ブーム30に取り付けられる。このとき、ジブ側部材90aとブーム側部材90bとが互いに引っ掛けられた状態である。保持装置90の引っ掛けを解除するための部材(例えば図示しないロープやリンク部材など)が、ブーム側部材90bに取り付けられる。
次に、図10に示すように、ブーム30が、上下方向Zに対して前側X1に傾斜するように(傾斜姿勢となるように)起こされる。ブーム30の起伏角度が90°未満とされる。図10に示す例では、ブーム30の起伏角度は80°である。
次に、ブーム30に対するジブ40の保持が、次のように解除される。保持装置90による引っ掛けが解除される。また、引込部70が、ブーム30に対して開いた状態とされる。この際、ジブ40が前側X1に急激に振り出されることを抑制することが好ましい。そのために、保持装置90による引っ掛けが解除された後、引込部70がジブ40を保持しながら、引込部70がブーム30に対して徐々に開かれる。これにより、ジブ40が前側X1に徐々に振り出される。
すると、図2に示すように、ジブ40が、垂下姿勢になる。その結果、ブーム30およびジブ40が、ブーム傾斜ジブ垂下姿勢になる。図11に示すように、引込部70が、被引込部50から十分離れた位置に配置される。後の工程でジブ40が起こされるとき(図1参照)に、被引込部50と引込部70とが干渉しないように、引込部70がブーム30に対して開かれる。
次に、図1に示すように、ジブ40が引き起こされる。そして、クレーン1が、クレーン作業(ジブ40で吊荷を吊り上げる作業など)を行える状態(作業姿勢)となる。クレーン作業時には、ブーム30の起伏角度は、90°でもよく、90°未満でもよい。
クレーン作業時には、引込部70は、ブーム30に対して閉じた状態(格納された状態)とされる。このとき、引込部70は、ブーム30に沿うように配置される。引込部70は、横方向Yから見たときにブーム30軸方向に延びるように配置される。この引込部70の配置により、引込部70がクレーン作業の邪魔になることを抑制できる。
(ジブ40の格納)
ジブ40の格納は、基本的には、ジブ40の張出の逆の手順により行われる。以下では、ジブ40の格納のうち、主にジブ40の引き込み(ジブ引込方法)について説明する。
図1に示すように、ジブ40が引き起こされた状態のときに、引込部70が、ブーム30に対して開いた状態にされる(引込部70開き工程)。なお、図1において、ブーム30に対して開いた状態の引込部70を、二点鎖線で示す。このとき、引込部70が、被引込部50から十分離れた位置に配置される。後の工程でジブ40が伏せられるときに(図11参照)に、引込部70と被引込部50とが干渉しないように、引込部70がブーム30に対して開かれる。
次に(引込部70開き工程の後)、図11に示すように、ジブ40が伏せられ、ブーム30およびジブ40がブーム傾斜ジブ垂下姿勢にされる(ジブ40垂下工程)。
次に(ジブ40垂下工程の後)、引込部70が、ブーム30に対して閉じた状態とされる。さらに詳しくは、図3に示すように、引込部70が被引込部50に前側X1から接触した状態で、回転力付与部80により回転軸70aを中心にブーム30側に引込部70が回転させられる(引込工程)。すると、被引込部50がブーム30側に引き込まれる。その結果、ジブ40が、ブーム30側に引き込まれる。その結果、図10に示すように、ジブ40が内抱き姿勢になる。このとき、保持装置90のジブ側部材90aとブーム側部材90bとは、自動的に互いに引っ掛けられる。その後、ジブ40およびブーム30が地面に伏せられる(図9参照)。
(輸送など)
例えば図12に示すように、引込部70は、ジブ40に格納され、ジブ40と一体的に輸送される。引込部70のジブ40への格納は、例えば次のように行われる。図3に示すロープ85が、引込部70から外され、引込用ウインチ87(図5参照)により巻き取られる。固定部60が、ブーム30から取り外される。このとき、締結部材65が、ブーム30および固定部60から取り外される。その結果、引込部70が、ブーム30から取り外される。
図12に示すように、引込部70は、ジブ40を構成する部品(図2に示す下部ジブ41、中間ジブ43など)のうち、図12に示す被引込部50が固定される部品に取り付けられる。引込部70は、例えば下部ジブ41に取り付けられる。引込部70は、輸送姿勢(輸送されるときの姿勢)のジブ40の上面に載せられ、例えばジブ腹面40vに載せられる。引込部本体71は、被引込部50に取り付けられる。さらに詳しくは、スライド部71dは、被引込部50に固定される。スライド部71dと被引込部50との固定には、例えば締結部材が用いられる。この締結部材として、図3に示すブーム取付部61をブーム30に固定するための締結部材65を用いることが好ましい。
図12に示す連結部73は、ジブ40に下側Z2から支持される。例えば、第1連結部73aは、受け部89に受けられ、受け部89を介してジブ40に支持される。第2連結部73bが、ジブ40に下側Z2から支持されてもよい。なお、固定部60は、引込部70に取り付けられた状態で輸送されてもよく、引込部70から取り外された状態で輸送されてもよい。また、図12では、輸送姿勢のジブ40の例として、ジブ40軸方向を前後方向Xとし、ジブ腹面40vを上面とし、ジブ背面40bを下面とした場合を図示した。例えば、輸送姿勢のジブ40のジブ中心軸40aは、前後方向Xに対して傾いてもよい。引込部70は、ジブ40と一体的に輸送されなくてもよい。
(第1の発明の効果)
図3に示すジブ引込装置20による効果は次の通りである。ジブ引込装置20は、ブーム30と、ジブ40と、被引込部50と、引込部70と、回転力付与部80と、を備える。ジブ40は、ブーム30に起伏自在に取り付けられる。
[構成1]被引込部50は、ジブ40に取り付けられる。引込部70は、ブーム30に取り付けられ、横方向Y(ブーム30幅方向)の回転軸70aを中心にブーム30に対して回転自在である。回転力付与部80は、ブーム30に対して引込部70を回転させる。図2に示すように、上下方向Zに対して前側X1にブーム30が傾斜するとともにジブ40が垂下した姿勢を、ブーム傾斜ジブ垂下姿勢とする。図3に示すように、引込部70は、ブーム30およびジブ40がブーム傾斜ジブ垂下姿勢のときに、被引込部50に前側X1から接触可能に構成される。回転軸70aは、ブーム30およびジブ40がブーム傾斜ジブ垂下姿勢のときに、被引込部50に対して上側Z1または下側Z2に配置される。
ジブ引込装置20は、上記[構成1]を備える。この構成において、ブーム30およびジブ40がブーム傾斜ジブ垂下姿勢(図2参照)のときに、引込部70を被引込部50に前側X1から接触させる。そして、回転力付与部80により、回転軸70aを中心にブーム30側に引込部70を回転させる。すると、被引込部50をブーム30側に近づけることができる。よって、上下方向Zに対して前側X1にブーム30が傾斜するとともにジブ40が垂下した姿勢(図2参照)で、ジブ40をブーム30側に引き込むことができる。また、ブーム30に対する引込部70の回転を利用しない場合に比べ、被引込部50および引込部70を簡易に構成できる。「ブーム30に対する引込部70の回転を利用しない場合」には、例えば、引込部70の代わりに、ジブ40とブーム30とを連結する伸縮可能な部材(シリンダなど)を用いる場合などがある。
(第2の発明の効果)
[構成2]図4に示すように、被引込部50は、横方向Y(ジブ40幅方向)に延びる被引込部本体55を備える。図3に示すように、引込部70は、回転軸70aに直交する方向に延びる引込部本体71を備える。引込部本体71は、ブーム30およびジブ40がブーム傾斜ジブ垂下姿勢のとき(図2参照)に、被引込部本体55に前側X1から接触可能に構成される。
上記[構成2]により、被引込部50の主要な部分、および、引込部70の主要な部分を、例えば略棒状部材などの簡易な構成で実現できる。その結果、ジブ引込装置20を簡易な構成にできる。
(第3の発明の効果)
[構成3]図4に示すように、引込部本体71は、第1引込部本体71Aと、第1引込部本体71Aに対して横方向Y(ブーム30幅方向)に間隔をあけて配置される第2引込部本体71Bと、を備える。引込部70は、第1引込部本体71Aと第2引込部本体71Bとを連結する連結部73を備える。
上記[構成3]により、例えば引込部本体71が1本の部材で構成される場合などに比べ、引込部本体71の強度を高くできる。その結果、ジブ40をブーム30側に、より確実に引き込める。
(第4の発明の効果)
図2に示すように、ジブ40は、下部ジブ41と、先端側ジブ42と、を備える。下部ジブ41は、ブーム先端部30t(ブーム30の先端部)に取り付けられる。先端側ジブ42は、下部ジブ41のジブ先端部40t側(先端側)に取り付けられる。
[構成4]被引込部50は、下部ジブ41に取り付けられる。
ジブ引込装置20は、上記[構成4]を備える。よって、被引込部50が先端側ジブ42に取り付けられる場合に比べ、ブーム30およびジブ40がブーム傾斜ジブ垂下姿勢のときのブーム30から被引込部50までの距離(前後方向Xの距離)を短くできる。よって、引込部70を小さくできる。
(第5の発明の効果)
ジブ引込装置20を用いたジブ引込方法による効果は次の通りである。
[構成5]ジブ引込方法は、引込部70開き工程(図1参照)と、ジブ40垂下工程(図11参照)と、引込工程(図3、図10参照)と、を備える。図1に示すように、引込部70開き工程は、ブーム30に対して引込部70を開いた状態にする工程である。図11に示すように、ジブ40垂下工程は、引込部70開き工程の後、ジブ40を伏せ、ブーム30およびジブ40をブーム傾斜ジブ垂下姿勢にする工程である。図3に示すように、引込工程は、ジブ40垂下工程の後、引込部70が被引込部50に前側X1から接触した状態で、回転力付与部80により、回転軸70aを中心にブーム30側に引込部70を回転させる工程である。
上記[構成5]により、上記「(第1の発明の効果)」と同様の効果が得られる。
(変形例)
上記実施形態は様々に変形されてもよい。上記実施形態の構成要素の配置や形状などは変更されてもよい。上記実施形態の構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。固定は、直接的な固定でも間接的な固定でもよい。
例えば、図3に示すように、ブーム30およびジブ40がブーム傾斜ジブ垂下状態のときに、回転軸70aは、上記実施形態では被引込部50よりも下側Z2に配置されたが、被引込部50よりも上側Z1に配置されてもよい。また、引込部本体71は、上記実施形態では前側X1および下側Z2から被引込部50に接触したが、前側X1および上側Z1から被引込部50に接触してもよい。
例えば、上記実施形態では、回転力付与部80は、引込用ウインチ87(図2参照)の動力を、ロープ85により引込部70に伝えるものであったが、様々に変形されてもよい。[例1]回転力付与部80は、引込部70の近傍に設けられるアクチュエータを用いたものでもよい。[例1−1]例えば、上記アクチュエータは、伸縮シリンダでもよい。例えば、この伸縮シリンダの一端部はブーム30に接続され、他端部は引込部70に接続される。[例1−2]例えば、上記アクチュエータは、モータでもよい。このモータは、例えば固定部60などに取り付けられる。
[例2]アクチュエータの動力を引込部70に伝える物として、ロープ85以外の物が含まれてもよい。[例2−1]例えば、アクチュエータの動力を引込部70に伝える物は、リンク部材でもよい。このリンク部材は、例えば、ブーム30軸方向に延びる部材を備えてもよい。ブーム30軸方向に延びる部材がブーム30軸方向に移動したときに、回転軸70aを中心に引込部70が回転するように、リンク部材が構成される。この例では、アクチュエータは、例えばリンク部材を移動させる伸縮シリンダなどである。[例2−2]例えば、アクチュエータの動力を引込部70に伝える物は、リンク部材とロープ85とが連結されたものでもよい。この例では、アクチュエータは、例えば引込用ウインチ87でもよく、リンク部材を移動させる伸縮シリンダでもよい。[例2−3]例えば、アクチュエータの動力を引込部70に伝える物には、チェーンが含まれてもよい。この例では、アクチュエータは、チェーンを巻き取りおよび繰り出しする引込用ウインチ87でもよい。
上記[例1]および[例2]のアクチュエータは、例えば電気式でもよく、例えば流体圧式(例えば空圧式、油圧式など)でもよい。引込部70の近傍にアクチュエータが配置される場合([例1])、アクチュエータは、流体圧式よりも電気式が好ましい。例えば上部旋回体13(図2参照)から、引込部70の近傍のアクチュエータまで流体圧配管(例えば油圧配管など)を配策するよりも、上部旋回体13から引込部70の近傍のアクチュエータまで電線を配策する方が、容易に配策できる。また、高所のアクチュエータに圧力流体(例えば圧油など)を供給するよりも小さいエネルギーで、高所のアクチュエータに電力を供給できる。
例えば、図10に示す保持装置90は、設けられなくてもよい。例えば、保持装置90を用いることなく、引込部70の引き込みの力(引張力)で、図9に示すような姿勢にすることができる場合などには、保持装置90は設けられなくてもよい。
20 ジブ引込装置
30 ブーム
40 ジブ
41 下部ジブ
42 先端側ジブ
50 被引込部
55 被引込部本体
70 引込部
70a 回転軸
71 引込部本体
71A 第1引込部本体
71B 第2引込部本体
73 連結部
80 回転力付与部

Claims (5)

  1. ブームと、
    前記ブームに起伏自在に取り付けられるジブと、
    前記ジブに取り付けられる被引込部と、
    前記ブームに取り付けられ、ブーム幅方向の回転軸を中心に前記ブームに対して回転自在である引込部と、
    前記ブームに対して前記引込部を回転させる回転力付与部と、
    を備え、
    前記引込部は、上下方向に対して前側に前記ブームが傾斜するとともに前記ジブが垂下した姿勢であるブーム傾斜ジブ垂下姿勢のときに、前記被引込部に前側から接触可能に構成され、
    前記回転軸は、前記ブームおよび前記ジブがブーム傾斜ジブ垂下姿勢のときに、前記被引込部に対して上側または下側に配置される、
    ジブ引込装置。
  2. 請求項1に記載のジブ引込装置であって、
    前記被引込部は、ジブ幅方向に延びる被引込部本体を備え、
    前記引込部は、前記回転軸に直交する方向に延びる引込部本体を備え、
    前記引込部本体は、前記ブームおよび前記ジブがブーム傾斜ジブ垂下姿勢のときに、前記被引込部本体に前側から接触可能に構成される、
    ジブ引込装置。
  3. 請求項2に記載のジブ引込装置であって、
    前記引込部本体は、
    第1引込部本体と、
    前記第1引込部本体に対してブーム幅方向に間隔をあけて配置される第2引込部本体と、
    を備え、
    前記引込部は、前記第1引込部本体と前記第2引込部本体とを連結する連結部を備える、
    ジブ引込装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のジブ引込装置であって、
    前記ジブは、
    前記ブームの先端部に取り付けられる下部ジブと、
    前記下部ジブの先端側に取り付けられる先端側ジブと、
    を備え、
    前記被引込部は、前記下部ジブに取り付けられる、
    ジブ引込装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のジブ引込装置を用いたジブ引込方法であって、
    前記ブームに対して前記引込部を開いた状態にする引込部開き工程と、
    前記引込部開き工程の後、前記ジブを伏せ、前記ブームおよび前記ジブをブーム傾斜ジブ垂下姿勢にするジブ垂下工程と、
    前記ジブ垂下工程の後、前記引込部が前記被引込部に前側から接触した状態で、前記回転力付与部により、前記回転軸を中心に前記ブーム側に前記引込部を回転させる引込工程と、
    を備える、
    ジブ引込方法。
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