JP2018198474A - モータの給電装置及びモータ - Google Patents

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正和 志賀
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【課題】安定した電気ノイズの低減効果を得る。【解決手段】モータの給電装置20は、一対の3端子コンデンサ40と、モータ本体の回転子と一体に回転する整流子と摺動する一対のブラシ32、34と、外部電源が接続されるプラス側ターミナル36及びマイナス側ターミナル38と、を備えている。プラス側ターミナル36と一方のブラシ32とが、一方の3端子コンデンサ40の第1導電部を介して接続され、マイナス側ターミナル38と他方のブラシ34とが、他方の3端子コンデンサ42の第1導電部を介して接続されている。また、一方の3端子コンデンサ40の他方の3端子コンデンサ42に対する相対変位が規制されている。【選択図】図8

Description

本発明は、モータの給電装置及びモータに関する。
下記特許文献1には、電気ノイズを低減することを可能としたフィルタ回路が開示されており、このフィルタ回路は、5次のT型LCフィルタ回路である。
国際公開第2011/155238号
しかしながら、上記特許文献1に記載されたフィルタ回路では、当該フィルタ回路を構成する回路素子の位置等のバラつきによって、電気ノイズの低減効果にバラつきが生じることが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、安定した電気ノイズの低減効果を得ることができるモータの給電装置及びモータを得ることが目的である。
請求項1記載のモータの給電装置は、直列に配置された第1インダクタンス部及び第2インダクタンス部を有する第1導電部と、コンデンサ部を有しかつ一端部が前記第1導電部における前記第1インダクタンス部と前記第2インダクタンス部との間に接続された第2導電部と、第3インダクタンス部を有しかつ前記第2導電部の他端部とグランドとをつなぐ第3導電部と、を有する一対の3端子コンデンサと、モータ本体の回転子と一体に回転する整流子と摺動する一対のブラシと、外部電源が接続されるプラス側ターミナル及びマイナス側ターミナルと、を備え、前記プラス側ターミナルと一方の前記ブラシとが、一方の前記3端子コンデンサの前記第1導電部を介して接続され、前記マイナス側ターミナルと他方の前記ブラシとが、他方の前記3端子コンデンサの前記第1導電部を介して接続され、一方の前記3端子コンデンサの他方の前記3端子コンデンサに対する相対変位が規制されている。
請求項1記載のモータの給電装置によれば、外部電源によってプラス側ターミナルとマイナス側ターミナル間に電圧が印加されると、電流がプラス側ターミナルから一方の3端子コンデンサの第1導電部を介して一方のブラシへ流れる。また、一方のブラシから整流子を通じてモータ本体内を流れた電流は、整流子から他方のブラシ及び他方の3端子コンデンサの第1導電部を介してマイナス側ターミナルへ流れる。これにより、モータ本体の回転子を回転させることができる。ここで、請求項1記載のモータの給電装置によれば、一対の3端子コンデンサの第1導電部を流れる電流のうち、第2導電部のコンデンサ部の静電容量や抵抗及びインダクタンスの成分並びに第3導電部の第3インダクタンス部のインダクタンスの成分に対応する周波数の電流が、当該第2導電部及び第3導電部を通じてグランドに流れる。これにより、電気ノイズを低減することができる。また、請求項1記載のモータの給電装置では、一方の3端子コンデンサの他方の3端子コンデンサに対する相対変位が規制されている。これにより、一対の3端子コンデンサによって安定した電気ノイズの低減効果を得ることができる。
請求項2記載のモータの給電装置は、請求項1記載のモータの給電装置において、一方の前記ブラシと他方の前記ブラシとが、前記回転子の回転周方向へ不等間隔に配置されており、一対の前記3端子コンデンサが、一方の前記ブラシと他方の前記ブラシとの間における前記回転子の回転周方向への間隔が狭い側に配置されている。
請求項2記載のモータの給電装置によれば、一対の3端子コンデンサを上記の位置に配置することにより、電気ノイズの発生源となる一対のブラシと3端子コンデンサとをより近接して配置することができる。これにより、電気ノイズをより一層低減することができる。
請求項3記載のモータの給電装置は、請求項2記載のモータの給電装置において、前記プラス側ターミナル及び前記マイナス側ターミナルにおいて前記外部電源が接続される部分が、一方の前記ブラシと他方の前記ブラシとの間における前記回転子の回転周方向への間隔が広い側に配置されている。
請求項3記載のモータの給電装置によれば、プラス側ターミナル及びマイナス側ターミナルにおいて外部電源が接続される部分が上記の位置に配置されている。これにより、プラス側ターミナルにおいて外部電源が接続される部分と一方の3端子コンデンサに接続される部分との間の部位及びマイナス側ターミナルにおいて外部電源が接続される部分と他方の3端子コンデンサに接続される部分との間の部位の配索が、一対の3端子コンデンサによって制限される(制約される)ことを抑制することができる。
請求項4記載のモータの給電装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のモータの給電装置において、前記一対の3端子コンデンサが一体に形成されている。
請求項4記載のモータの給電装置によれば、一対の3端子コンデンサが一体に形成されていることにより、一方の3端子コンデンサの他方の3端子コンデンサに対する相対変位を確実に規制することができる。これにより、一対の3端子コンデンサによって安定した電気ノイズの低減効果を得ることができる。
請求項5記載のモータの給電装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のモータの給電装置において、一対の前記3端子コンデンサの前記第1導電部には、コイル部が形成されており、一方の前記3端子コンデンサの前記第1導電部に形成された前記コイル部と他方の前記3端子コンデンサの前記第1導電部に形成された前記コイル部とが、両コイル部の軸方向に向かい合って配置されている。
請求項5記載のモータの給電装置によれば、一方の3端子コンデンサの第1導電部に形成されたコイル部と他方の3端子コンデンサの第1導電部に形成されたコイル部とが、両コイル部の軸方向に向かい合って配置されている。これにより、一方の3端子コンデンサのコイル部から出た磁力線と他方の3端子コンデンサのコイル部から出た磁力線とを干渉させることができる。これにより、一対の3端子コンデンサの第1導電部内の電気ノイズを低減することができる。
請求項6記載のモータの給電装置は、請求項5記載のモータの給電装置において、一方の前記3端子コンデンサの前記第1導電部に形成された前記コイル部及び他方の前記3端子コンデンサの前記第1導電部に形成された前記コイル部の内部に芯部材が挿入されている。
請求項6記載のモータの給電装置によれば、一方の3端子コンデンサの第1導電部に形成されたコイル部及び他方の3端子コンデンサの第1導電部に形成されたコイル部の内部に芯部材が挿入されている。これにより、一方の3端子コンデンサのコイル部の他方の3端子コンデンサのコイル部に対する姿勢を安定させることができる。その結果、一対の3端子コンデンサの第1導電部内の電気ノイズを安定して低減することができる。
請求項7記載のモータの給電装置は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のモータの給電装置において、一方の前記3端子コンデンサの前記第3導電部及び他方の前記3端子コンデンサの前記第3導電部が、互いに同じ位置で前記グランドに接続されている。
請求項7記載のモータの給電装置によれば、一方の3端子コンデンサの第3導電部及び他方の3端子コンデンサの第3導電部が、互いに同じ位置でグランドに接続されている。これにより、モータの給電装置の回路内の電気ノイズの大部分を当該回路内で巡回させることができる。これにより、電気ノイズがモータの給電装置の回路から放出されることを抑制することができる。
請求項8記載のモータは、回転子及び固定子を有するモータ本体と、前記外部電源と前記モータ本体との間に設けられた請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のモータの給電装置と、を備えている。
請求項8記載のモータによれば、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のモータの給電装置を含んで構成されていることにより、安定した電気ノイズの低減効果を得ることができる。
請求項9記載のモータは、請求項8記載のモータにおいて、前記固定子は、内部に前記回転子が配置されると共に前記モータの給電装置が取付けられたヨークを備えており、前記第3導電部が、前記ヨークに接地されている。
請求項9記載のモータによれば、第3導電部がヨークに接地される構成とすることにより、第3導電部の長さが長くなることを抑制することができる。これにより、電気ノイズをより一層低減することができる。
本実施形態のモータを示す側面図である。 給電装置を示す斜視図である。 給電装置を示す平面図である。 一体化された一対の3端子コンデンサを示す斜視図である。 3端子コンデンサを模式的に示す側面図である。 3端子コンデンサの回路を示す回路図である。 グランドターミナルが取付けられた給電装置を示す図2に対応する斜視図である。 グランドターミナルが取付けられた給電装置を示す図3に対応する斜視図である。 グランドターミナルを示す斜視図である。 一対の3端子コンデンサの各々のコイル部に芯部材が挿入された状態を示す側面図である。 一対の3端子コンデンサの各々のコイル部に芯部材が挿入された状態を示す斜視図である。 芯部材を備えていると共に一体化された一対の3端子コンデンサを模式的に示す側面図である。 3端子コンデンサを示す側面図である。 他の形態のグランドターミナルにグランド線が接合された一対の3端子コンデンサを示す斜視図である。 図14に示された一対の3端子コンデンサがブラシホルダに取付けられた状態を示す平面図である。 他の形態のグランドターミナルにグランド線が接合されていると共に当該グランドターミナルに支持された一対の3端子コンデンサを示す斜視図である。 図16に示された一対の3端子コンデンサがブラシホルダに取付けられた状態を示す平面図である。
次に、図1〜図9を用いて本発明の実施形態に係るモータの給電装置及びモータについて説明する。なお、図中に適宜示す矢印Z方向、矢印R方向及び矢印C方向は、モータの回転軸(回転子)の回転軸方向、回転径方向及び回転周方向をそれぞれ示すものとする。また以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、回転軸(回転子)の回転軸方向、回転径方向、回転周方向を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態のモータ10は、パワーシート等に用いられる直流モータである。このモータ10は、当該モータ10の外郭の一部を構成するヨーク12を備えた固定子14と、固定子14の内側に配置された回転子16と、を含んで構成されたモータ本体18を備えている。また、モータ10は、モータ本体18に給電するためのモータの給電装置20(以下単に「給電装置20」というものとする)を備えている。
(固定子14の構成)
固定子14は、軸方向一方側(矢印Z方向側)が開放されていると共に軸方向他方側が閉止された有底円筒状のヨーク12と、このヨーク12の内周面に固定されたマグネット22と、を含んで構成されている。ヨーク12は、金属板にプレス加工等が施されることによって形成されている。このヨーク12は、筒状に形成されていると共に径方向内側の面にマグネット22が固定された筒状部12Aと、当該筒状部12Aの軸方向他方側の端部を閉止すると共に回転軸24の軸方向他方側の端部を支持する軸受が固定された底壁部12Bと、を備えている。また、筒状部12Aの開放端側には、後述するブラシホルダ30がかしめ等により取付けられるようになっている。
(回転子16の構成)
回転子16は、棒状に形成された回転軸24と、回転軸24の軸方向他方側の部位に固定された回転子コア26と、回転軸24において回転子コア26が固定された部位よりも軸方向一方側に固定された整流子28と、を含んで構成されている。回転軸24において後述するブラシホルダ30と径方向に対向する部位は、当該ブラシホルダ30に軸受を介して回転自在に支持されている。そして、回転軸24の軸方向一方側の端部には、パワーシート等を作動させる作動機構と連結するための連結部材29が取付けられている。
回転子コア26は、ヨーク12の筒状部12Aの径方向内側に配置されている。また、回転子コア26は、径方向に延びると共に周方向に沿って間隔を空けて配置された複数のティース部を備えている。そして、導電性の巻線が複数のティースの回りに巻回されることによって、当該ティースの回りにはコイルが形成されている。
整流子28は、周方向に沿って配列された複数の整流子片28Aを有しており、整流子片28Aは整流子28の外周面に同心状に配列されている。また、整流子28の各整流子片28Aは、隣接する整流子片28A同士が電気的に絶縁された状態で固定されている。そして、各整流子片28Aには、前述のコイルを形成する巻線の端末部が電気的に接続されている。そして、後述する一対のブラシ32、34(図2参照)が、整流子28の各整流子片28Aと摺動することで、各々のコイル部に流れる電流が切替えられるようになっている。
(給電装置20の構成)
図1及び図2に示されるように、給電装置20は、ブラシホルダ30と、ブラシホルダ30に支持された一対のブラシ32、34と、ブラシホルダ30に支持されていると共に外部電源が接続されるプラス側ターミナル36及びマイナス側ターミナル38と、を備えている。また、給電装置20は、ブラシホルダ30に支持されていると共に、一対のブラシ32、34とプラス側ターミナル36及びマイナス側ターミナル38とを繋ぐ一対の3端子コンデンサ40、42と、を備えている。
図2及び図3に示されるように、ブラシホルダ30は、樹脂等の絶縁性の材料を用いて形成されている。このブラシホルダ30は、回転軸24(図1参照)が挿入される貫通孔30Aを備えており、また貫通孔30Aの内周部には、回転軸24を支持する図示しない軸受が固定されている。また、ブラシホルダ30は、一対のブラシ32、34がそれぞれ収容されると共に当該一対のブラシ32、34を径方向に移動可能に支持する一対のブラシ格納部30B、30Cを備えている。このブラシ格納部30B、30C内に配置された一対のブラシ32、34が図示しないスプリングによって径方向内側に向けて付勢されることで、一対のブラシ32、34における径方向内側の面が整流子28(図1参照)に押し付けられるようになっている。また、本実施形態では、一方のブラシ格納部30Bが他方のブラシ格納部30Cに対して周方向へ90°ずらした位置に配置されている。これにより、一方のブラシ32の移動方向と他方のブラシ34の移動方向とのなす角度が90°となっている。また、一方のブラシ格納部30Bと他方のブラシ格納部30Cとの間において、両者の周方向への間隔が狭い側には、後述する一対の3端子コンデンサ40、42が固定されるコンデンサ固定部30Dが形成されている。
プラス側ターミナル36及びマイナス側ターミナル38は、所定の形状とされた導電性の板状の素材が折り曲げられること等により形成されている。これらプラス側ターミナル36及びマイナス側ターミナル38は、一対のブラシ32、34に対して後述する一対の3端子コンデンサ40、42が配置された側とは反対側に配置された状態で(一方のブラシ格納部30Bと他方のブラシ格納部30Cとの間において、両者の周方向への間隔が広い側に配置された状態で)、ブラシホルダ30に支持(固定)されている。
図4に示されるように、本実施形態の一対の3端子コンデンサ40、42は、その一部が絶縁性の部材44で覆われることによって一体に構成されている。なお、絶縁性の部材44は、3端子コンデンサ40、42の一部に含まれるものとする。
図5には、絶縁性の部材44で覆われる前の一方の3端子コンデンサ40の側面図が示されている。この図に示されるように、3端子コンデンサ40は、導電性の線状の部材である第1線材46及び第2線材48と、コンデンサ部としてのチップコンデンサ50と、を含んで構成されている。第1線材46の長手方向の中央部には、当該第1線材46の一部がループ状に巻回されることによってコイル部52が形成されている。また、第1線材46の一方側の端部46A及び他方側の端部46Bは、コイル部52に対して略同一方向に延在している。また、コイル部52の中央部には、チップコンデンサ50を介して第2線材48が接合されている。また、第2線材48は、コイル部52に対して第1線材46の一方側の端部46A及び他方側の端部46Bと略同一方向に延在している。そして、コイル部52及びチップコンデンサ50の周縁部が、絶縁性の部材44で覆われる(絶縁性の部材44にモールドされる)ことによって、3端子コンデンサ40が形成されている。なお、3端子コンデンサ40の一部を構成する第1線材46において絶縁性の部材44から延出している部分(一方側の端部46A及び他方側の端部46B)をそれぞれ第1信号線54及び第2信号線56というものとする。また、3端子コンデンサ40の他の一部を構成する第2線材48において絶縁性の部材44から延出している部分をグランド線58というものとする。なお、他方の3端子コンデンサ42は、一方の3端子コンデンサ40と同様に構成されている。そのため、他方の3端子コンデンサ42において一方の3端子コンデンサ40と対応する部分には、一方の3端子コンデンサ40と対応する部分と同一の符号を付してその説明を省略する。
図4及び図5に示されるように、本実施形態では、一方の3端子コンデンサ40を構成する第1線材46のコイル部52と他方の3端子コンデンサ42を構成する第1線材46のコイル部52とが、両コイル部52の軸方向に向かい合って配置された状態で、絶縁性の部材44を介して一体化されている。
図6には、以上説明した3端子コンデンサ40(3端子コンデンサ42)の回路図が示されている。この図に示されるように、3端子コンデンサ40において第1線材46によって構成されている部分を、直列に配置された第1インダクタンス部L1及び第2インダクタンス部L2を有する第1導電部D1というものとする。また、3端子コンデンサ40においてチップコンデンサ50によって構成されている部分を、一端部が第1導電部D1における第1インダクタンス部L1と第2インダクタンス部L2との間に接続された第2導電部D2というものとする。なお、チップコンデンサ50には、抵抗やインダクタンス成分が存在しているため、本回路図においては、この抵抗やインダクタンス成分を回路図記号で示している。さらに、3端子コンデンサ40において第2線材48によって構成されている部分を、第3インダクタンス部L3を有しかつ第2導電部D2の他端部に繋がれた第3導電部D3というものとする。なお、本実施形態の3端子コンデンサ40(3端子コンデンサ42)では、第1信号線54、第2信号線56及びグランド線58の長さが変化することで、第1インダクタンス部L1、第2インダクタンス部L2及び第3インダクタンス部L3のそれぞれのインダクタンスが変化するようになっている。
図7及び図8に示されるように、以上説明した一対の3端子コンデンサ40、42は、ブラシホルダ30のコンデンサ固定部30Dに絶縁性の部材44が差し込まれることで固定されている。
そして、図8において配線経路が二点鎖線で模式的に示されるように、一方の3端子コンデンサ40の第1信号線54及び第2信号線56は、プラス側ターミナル36及び一方のブラシ32にそれぞれ接続されている。また、他方の3端子コンデンサ42の第1信号線54及び第2信号線56は、マイナス側ターミナル38及び他方のブラシ34にそれぞれ接続されている。さらに、一対の3端子コンデンサ40、42のグランド線58は、グランドターミナル60を介してグランドであるヨーク12(図1参照)に接地されている。
ここで、グランドターミナル60について説明すると、図9に示されるように、グランドターミナル60は、プラス側ターミナル36及びマイナス側ターミナル38(図8参照)を形成する素材と同様の素材に曲げ加工等が施されることによって形成されている。このグランドターミナル60は、矩形板状に形成されたベース板部60Aと、ベース板部60Aの端部からU字状に折り返されてベース板部60Aと略平行に延在する一対の係止片部60Bと、を備えている。また、グランドターミナル60は、ベース板部60Aの端部から当該ベース板部60Aの厚み方向一方側へ向けて屈曲して延びる一対の接地片部60Cを備えている。そして、図8に示されるように、一方の3端子コンデンサ40のグランド線58は、グランドターミナル60の一方の係止片部60Bとベース板部60Aとの間に係止されている(挟み込まれている)。また、他方の3端子コンデンサ42のグランド線58は、グランドターミナル60の他方の係止片部60Bとベース板部60Aとの間に係止されている(挟み込まれている)。また、一対の3端子コンデンサ40、42の両グランド線58が、グランドターミナル60の係止片部60Bとベース板部60Aとの間に係止された状態では、一対の接地片部60Cの先端側がブラシホルダ30の外周部に配置されている。そして、図1に示されるように、ブラシホルダ30がヨーク12に取付けられることで、一対の接地片部60Cの先端側がブラシホルダ30とヨーク12との間に挟み込まれる。これにより、一対の3端子コンデンサ40、42のグランド線58が、グランドターミナル60を介してグランドであるヨーク12に接地されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1、図6及び図8に示されるように、本実施形態のモータ10では、外部電源によってプラス側ターミナル36とマイナス側ターミナル38間に電圧が印加されると、電流がプラス側ターミナル36から一方の3端子コンデンサ40の第1導電部D1を介して一方のブラシ32へ流れる。また、一方のブラシ32から整流子28を通じてモータ本体18内を流れた電流は、整流子28から他方のブラシ34及び他方の3端子コンデンサ42の第1導電部D1を介してマイナス側ターミナル38へ流れる。これにより、モータ本体18の回転子16を回転させることができる。
ここで、本実施形態では、一対の3端子コンデンサ40、42の第1導電部D1を流れる電流のうち、第2導電部D2のチップコンデンサ50の静電容量や抵抗及びインダクタンスの成分並びに第3導電部D3の第3インダクタンス部L3のインダクタンスの成分に対応する周波数の電流が、当該第2導電部D2及び第3導電部D3を通じてグランドであるヨーク12に流れる。これにより、電気ノイズを低減することができる。また、本実施形態では、一対の3端子コンデンサ40、42が絶縁性の部材44を介して一体に形成されていることにより、一方の3端子コンデンサ40の他方の3端子コンデンサ42に対する相対変位を確実に規制することができる。これにより、一対の3端子コンデンサ40、42によって安定した電気ノイズの低減効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、図4及び図5に示されるように、一方の3端子コンデンサ40を構成する第1線材46のコイル部52と他方の3端子コンデンサ42を構成する第1線材46のコイル部52とが、両コイル部52の軸方向に向かい合って配置された状態で、絶縁性の部材44を介して一体化されている。これにより、一方の3端子コンデンサ40のコイル部52から出た磁力線と他方の3端子コンデンサ42のコイル部52から出た磁力線とを干渉させることができる。これにより、一対の3端子コンデンサ40、42の第1導電部D1内の電気ノイズを低減することができる。なお、図10〜図12に示されるように、一方の3端子コンデンサ40のコイル部52の内部及び他方の3端子コンデンサ42のコイル部52の内部に芯部材62を挿入した状態で、一対の3端子コンデンサ40、42を一体化させてもよい。当該構成によれば、一方の3端子コンデンサ40のコイル部52と他方の3端子コンデンサ42のコイル部52との同芯度を向上させることができる。すなわち、一方の3端子コンデンサ40のコイル部52の他方の3端子コンデンサ42のコイル部52に対する姿勢を安定させることができる。その結果、一対の3端子コンデンサ40、42の第1導電部D1内の電気ノイズを安定して低減することができる。なお、図10及び図11においては、チップコンデンサ50及び第2線材48の図示を省略している。
また、本実施形態では、図4及び図8に示されるように、一対の3端子コンデンサ40、42が絶縁性の部材44を介して一体に形成されていることにより、一方の3端子コンデンサ40の他方の3端子コンデンサ42に対する相対変位が規制されている。これにより、一対の3端子コンデンサ40、42によって安定した電気ノイズの低減効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、ブラシホルダ30の一方のブラシ格納部30Bと他方のブラシ格納部30Cとの間において、両者の周方向への間隔が狭い側に一対の3端子コンデンサ40、42が配置されている。これにより、電気ノイズの発生源となる一対のブラシ32、34と3端子コンデンサ40、42とをより近接して配置することができる。これにより、電気ノイズをより一層低減することができる。
また、本実施形態では、プラス側ターミナル36及びマイナス側ターミナル38が、ブラシホルダ30の一方のブラシ格納部30Bと他方のブラシ格納部30Cとの間において、両者の周方向への間隔が広い側に配置されている。これにより、プラス側ターミナル36において外部電源が接続される部分と一方の3端子コンデンサ40に接続される部分との間の部位及びマイナス側ターミナル38において外部電源が接続される部分と他方の3端子コンデンサ42に接続される部分との間の部位の配索が、一対の3端子コンデンサ40、42によって制限される(制約される)ことを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、一方の3端子コンデンサ40の第3導電部D3であるグランド線58及び他方の3端子コンデンサ42の第3導電部D3であるグランド線58が、互いに同じ位置であるグランドターミナル60を介してヨーク12に接地している。これにより、給電装置20の回路内の電気ノイズの大部分を当該回路内で巡回させることができる。これにより、電気ノイズが給電装置20の回路から放出されることを抑制することができる。また、一方の3端子コンデンサ40のグランド線58及び他方の3端子コンデンサ42のグランド線58がヨーク12に接地される構成とすることにより、図6に示された第3導電部D3に対応する部分の長さが長くなることを抑制することができる。これにより、電気ノイズをより一層低減することができる。
なお、本実施形態では、一対の3端子コンデンサ40、42が絶縁性の部材44を介して一体に形成されている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図13及び図14に示されたタイプの2つの3端子コンデンサ40(3端子コンデンサ42)を用いて図15に示された給電装置64を構成してもよい。なお、給電装置64において前述の給電装置20(図8参照)の各部材及び部分と対応する部材及び部分には、当該給電装置20の各部材及び部分と同一の符号を付している。そして、この給電装置64では、一対の3端子コンデンサ40、42が、ブラシホルダ30のコンデンサ固定部30Dにそれぞれ差し込まれている。これにより、一方の3端子コンデンサ40の他方の3端子コンデンサ42に対する相対変位が規制されている。
また、図16及び図17に示されるように、一対の3端子コンデンサ40、42の一部(絶縁性の部材44)をグランドターミナル60の一部に係止させることで、一方の3端子コンデンサ40の他方の3端子コンデンサ42に対する相対変位を規制してもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 モータ
12 ヨーク
18 モータ本体
20 モータの給電装置
32 ブラシ
34 ブラシ
36 プラス側ターミナル
38 マイナス側ターミナル
40 3端子コンデンサ
42 3端子コンデンサ
52 コイル部
62 芯部材
D1 第1導電部
D2 第2導電部
D3 第3導電部
L1 第1インダクタンス部
L2 第2インダクタンス部
L3 第3インダクタンス部

Claims (9)

  1. 直列に配置された第1インダクタンス部及び第2インダクタンス部を有する第1導電部と、コンデンサ部を有しかつ一端部が前記第1導電部における前記第1インダクタンス部と前記第2インダクタンス部との間に接続された第2導電部と、第3インダクタンス部を有しかつ前記第2導電部の他端部とグランドとをつなぐ第3導電部と、を有する一対の3端子コンデンサと、
    モータ本体の回転子と一体に回転する整流子と摺動する一対のブラシと、
    外部電源が接続されるプラス側ターミナル及びマイナス側ターミナルと、
    を備え、
    前記プラス側ターミナルと一方の前記ブラシとが、一方の前記3端子コンデンサの前記第1導電部を介して接続され、
    前記マイナス側ターミナルと他方の前記ブラシとが、他方の前記3端子コンデンサの前記第1導電部を介して接続され、
    一方の前記3端子コンデンサの他方の前記3端子コンデンサに対する相対変位が規制されているモータの給電装置。
  2. 一方の前記ブラシと他方の前記ブラシとが、前記回転子の回転周方向へ不等間隔に配置されており、
    一対の前記3端子コンデンサが、一方の前記ブラシと他方の前記ブラシとの間における前記回転子の回転周方向への間隔が狭い側に配置されている請求項1記載のモータの給電装置。
  3. 前記プラス側ターミナル及び前記マイナス側ターミナルにおいて前記外部電源が接続される部分が、一方の前記ブラシと他方の前記ブラシとの間における前記回転子の回転周方向への間隔が広い側に配置されている請求項2記載のモータの給電装置。
  4. 前記一対の3端子コンデンサが一体に形成されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のモータの給電装置。
  5. 一対の前記3端子コンデンサの前記第1導電部には、コイル部が形成されており、
    一方の前記3端子コンデンサの前記第1導電部に形成された前記コイル部と他方の前記3端子コンデンサの前記第1導電部に形成された前記コイル部とが、両コイル部の軸方向に向かい合って配置されている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のモータの給電装置。
  6. 一方の前記3端子コンデンサの前記第1導電部に形成された前記コイル部及び他方の前記3端子コンデンサの前記第1導電部に形成された前記コイル部の内部に芯部材が挿入されている請求項5記載のモータの給電装置。
  7. 一方の前記3端子コンデンサの前記第3導電部及び他方の前記3端子コンデンサの前記第3導電部が、互いに同じ位置で前記グランドに接続されている請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のモータの給電装置。
  8. 回転子及び固定子を有するモータ本体と、
    前記外部電源と前記モータ本体との間に設けられた請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のモータの給電装置と、
    を備えたモータ。
  9. 前記固定子は、内部に前記回転子が配置されると共に前記モータの給電装置が取付けられたヨークを備えており、
    前記第3導電部が、前記ヨークに接地されている請求項8記載のモータ。
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