JP6133126B2 - Dcモータ - Google Patents

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Description

この発明は、DCモータに関し、特に、PTCサーミスタを備えており回転軸に垂直な断面において略四角形の外形を有する角形のDCモータに関する。
DCモータとしては、回転軸に垂直な断面において略四角形の外径を有する角形のものが知られている。ここでいう略四角形とは、例えば、コーナー部に半径Rの丸みを有する形状が設けられていたり、コーナー部に面取りが施されている形状であったりするものも含まれる。この角形のDCモータの本体外周は、4つの平面、又はコーナー部の半径Rよりも大きな曲面が、その隣り合うもの同士で接続されて構成されており、DCモータの本体は、略四角柱形状を有している。
下記特許文献1には、PTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタを用いた角形のDCモータの構造が開示されている。PTCサーミスタは、所定温度を超えると抵抗が急激に上昇する電流制限素子として機能させる回路保護素子として用いられており、このDCモータにおいては、平板状のPTCサーミスタが用いられている。PTCサーミスタは、DCモータの本体外周を構成する1つの平面に対して略平行な姿勢で、配置される。
特開2009−165209号公報
ところで、角形のDCモータにPTCサーミスタを配置する場合において、DCモータが小型になればなるほど、PTCサーミスタを配置するためのスペースをモータの内部に確保することが困難になるという問題がある。このような問題は、上述の特許文献1に記載の発明においても、同様に発生する。
図8は、従来の角形のDCモータのブラシの配置を説明する断面図である。
図8に示される断面図は、モータの回転軸に垂直な断面におけるものである。図8に示されるように、モータのフレーム810は、各コーナー部がR形状(丸みを帯びた形状)となる略四角形状の断面を有している。フレーム810の各角に対応するように、磁極が設けられている。モータの中心部には、シャフト802に取り付けられた整流子807が配置されている。整流子807には、2つのブラシ825(825a,825b)が接触するように配置されている。各ブラシ825は、ブラシ接続部827(827a,827b)を介して、モータの端子826(826a,826b)に接続されている。
ブラシ825aとブラシ825bとは、モータのフレーム810の互いに隣り合う2つのコーナー部近辺のそれぞれから、整流子807に向けて突出するように配置されている。すなわち、ブラシ825aとブラシ825bとは、フレーム810の中央部から見て、整流子807の回転方向に90度の間隔を設けて配置されている。したがって、各ブラシ825間に電位差が設けられることにより、モータが駆動可能となっている。
ここで、図8に示されるようなモータにおいて、磁極の切替ポイント(N極とS極とが切り替わる点)の一つと、ブラシ825aの取り付け点とブラシ825bの取り付け点との中間地点とは、シャフト802の回転中心から見て、同一の角度(方位)にある。すなわち、ブラシ825aとブラシ825bとは、それぞれ、図8においてフレーム810の上部の平面の中央を基準C0(0度)としたフレーム810の中央部から見た360度式で示すとき、135度、225度(−135度)となる位置にあり、ブラシ825aの取り付け点とブラシ825bの取り付け点との中間地点は、図8においてC2(180度)の位置となる。この位置は、同一の位置にある磁極の切替ポイントと一致している。
ところで、DCモータの内部にPTCサーミスタを配置する場合には、整流子807、ブラシ825、ブラシ接続部827、及び端子826を避けるようにしてPTCサーミスタを配置する必要がある。しかしながら、従来のDCモータでは、ブラシ825や端子826がコーナー部に配置されているため、PTCサーミスタを配置できる領域に限りがある。すなわち、図8に示される例においては、幅寸法がL4である比較的小さいサイズのPTCサーミスタ890を配置することができるのにとどまり、それより大きいPTCサーミスタを配置することは困難であるという問題がある。
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、PTCサーミスタを配置するための広いスペースを確保でき、かつ、小型であるDCモータを提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、DCモータは、コイルが巻回されたアマチュアコアと、アマチュアコア及びコイルに接続された整流子が取り付けられた回転軸と、回転軸に垂直な断面において略四角形状を構成する4つの略平坦部及び4つの略平坦部のうち互いに隣り合うもの同士を接続する4つのコーナー部を内周面に有し、回転軸を軸支するフレームと、それぞれフレームの内周面側から整流子に向けて伸び、整流子に接触する第1のブラシ及び第2のブラシと、第1のブラシに通電可能に配置された第1の給電端子と、第2のブラシに通電可能に配置された第2の給電端子と、フレームの回転軸方向の一方の端部に配置されており、第1の給電端子及び第2の給電端子が固定されたブラケットと、第1の給電端子と第1のブラシとの間の給電経路内に配置されたPTCサーミスタとを有し、PTCサーミスタと第1のブラシとが、ブラシ接続部を介して接続されており、ブラシ接続部は、ブラケットの回転軸方向においてコイルに近い側に位置しており、第1の給電端子から第1のブラシまでの距離が第2の給電端子から第2のブラシまでの距離よりも長くなっており、第1のブラシと第2のブラシとは、回転軸に垂直な断面において回転軸を通る取付中心線を中心として互いに線対称となる位置に配置されており、取付中心線は、回転軸に垂直な断面において、回転軸を通り略平坦部に垂直な直線のいずれにも重ならないように設定されている。
好ましくは、回転軸に垂直な断面において、回転軸を通り略平坦部に垂直な直線のうち一つと、取付中心線とがなす角は、60度である。
好ましくは、回転軸に垂直な断面において、回転軸を通り略平坦部に垂直な直線のうち一つと、取付中心線とがなす角は、45度である。
好ましくは、第1の給電端子と第2の給電端子とは、4つのコーナー部のうち一つのコーナー部の近傍とそのコーナー部に隣り合うコーナー部の近傍とにそれぞれ配置されている。
好ましくは、第1の給電端子は、4つのコーナー部のうち第1の給電端子の近傍にあるコーナー部に沿うような形状に形成されており、PTCサーミスタは、第1の給電端子の近傍にあるコーナー部に近接するように配置されている。
これらの発明に従うと、PTCサーミスタを配置するための広いスペースを確保でき、かつ、小型であるDCモータを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるDCモータを示す側断面図である。 図1のA−A線における断面図である。 PTCサーミスタの一例を示す斜視図である。 図1のC−C線における断面図である。 本実施の形態の一変型例に係るDCモータのブラシの位置について説明する図である。 第2の実施の形態に係るDCモータのブラシ及び給電端子の位置について説明する図である。 第3の実施の形態に係るDCモータのブラシの位置について説明する図である。 従来の角形のDCモータのブラシの配置を説明する断面図である。
以下、本発明の実施の形態におけるDCモータについて説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるDCモータ1を示す側断面図である。
図1に示される断面は、後述の図2においてB−B線として示される断面に対応する。DCモータ1は、大まかに、フレーム組立体1aと、フレーム組立体1aに対して回転可能に軸支されたアマチュア組立体1bとを有している。
アマチュア組立体1bは、回転軸(シャフト)2と、アマチュア部4と、整流子部6などを有している。アマチュア部4は、回転軸2に圧入等により取り付けられている。アマチュア部4は、ラジアル方向に複数突出する突極を有するアマチュアコア5と、各突極に巻回されたコイル5bとを有している。整流子部6は、回転軸2の一方の端部近傍に設けられている。整流子部6は、複数の整流子片で構成された整流子7を有し、アマチュア部4のコイル5bに接続されている。整流子7は、後述のようにしてフレーム組立体1aに設けられているブラシ25に接触する。
フレーム組立体1aは、フレーム(モータケース)10、ブラケット30、プレート40、及びマグネット50などで構成されている。
フレーム10は、フレーム10の一端部から回転軸2が突出するようにして塞がれた筒形状を有している。フレーム10の他端部(図1において右側の端部)の開口部は、ブラケット30を介してプレート40により塞がれている。詳しくは後述するが、フレーム10の内周面には、マグネット50が配置されている。フレーム10の一端部の中央部及びプレート40の中央部には、それぞれ、軸受21,22が保持されていて、アマチュア組立体1bの回転軸2は、2箇所の軸受21,22により、フレーム組立体1aに対して回転可能に軸支されている。すなわち、アマチュア組立体1bは、フレーム10とプレート40とで囲まれた空間内に収納されていて、アマチュア組立体1bのアマチュアコア5とマグネット50は、隙間を有して対向するように配置されている。
ブラケット30には、ブラシ25や給電端子26(図4に示す。)が保持されている。給電端子26は、DCモータ1に供給される電流を受ける端子であって、ブラシ25に通電可能に接続されて配置されている。ブラシ25は、給電端子26からの電流を整流子7に送るため、整流子7に接触している。
図2は、図1のA−A線における断面図である。
図2に示されるように、フレーム組立体1aにおいて、マグネット50の外周面はフレーム10の内周面に当接している。このマグネット50の内周側にアマチュア部4が配置されている。
フレーム10は、磁性材料を用いて形成されていて、略平坦部11とR形状のコーナー部(角部)12とをそれぞれ4つずつ有する略四角形の外形を有している。略平坦部11は、断面が直線状となるような平面でもよいし、断面がコーナー部12よりも大きなR形状となる若干の曲率を有する曲面でもよい。フレーム10は、回転軸2の回転方向に隣り合う2つの略平坦部11同士が1つのコーナー部12を介して接続され、全体として角型に形成されている。すなわち、DCモータ1は、略四角形の断面を有する角形の小型モータである。DCモータ1の外径幅(フレーム10の断面の一辺の寸法)は、例えば、約20ミリメートル以下であるが、これに限られない。
マグネット50は、例えば、1ピース(一体)構造である。マグネット50は、大まかに、外周を略四角形で内周を円形の円筒形状を有しており、アマチュアコア5との間にわずかなエアギャップを有するような、内周面50bを有している。マグネット50は、例えば希土類材料を用いて形成されたボンド磁石や焼結型の磁石である。
マグネット50は、合計4つの磁極61(61a,61b,61c,61d)を有している。各磁極61の中心位置は、図2においてフレーム10の上部の平面(上面)の中央を基準(0度)としたフレーム10の中央部から見た360度式で示すとき、磁極61aは、45度の位置(方位)にある。磁極61bは、135度の位置にある。磁極61cは、225度(−135度)の位置にある。磁極61dは、315度(−45度)の位置にある。すなわち、マグネット50は、回転軸2に垂直な断面において、DCモータ1の外形のコーナー部12の数と同一の数の磁極61を有している。
磁極61は、極性が互い違いになるように配置されている。すなわち、本実施の形態では、磁極61a,61cはS極であり、磁極61b,61cはN極である。
1ピース構造のマグネット50は、フレーム10の内周面に圧入等により固定されている。マグネット50の固定には、接着剤などを用いてもよい。マグネット50の複数の磁極61の切替え部分(各磁極61a,61b,61c,61dの切替え部)は、それぞれ、フレーム10の平面部11に位置している。すなわち、上述の磁極61の位置と同様に説明すると、4つの磁極61の切替え部は、0度、90度、180度(−180度)、270度(−90度)の各位置(方位)C0,C1,C2,C3にある。なお、マグネット50は、1ピース(一体)構造ではなく、フレーム10の4つのコーナー部12のそれぞれに分割したマグネットを配置してもよい。
本実施の形態において、アマチュア部4の突極及びコイル5bと、整流子部6の整流子7とは、6組設けられている。すなわち、DCモータ1は、6スロット4極着磁のものである。
図3は、PTCサーミスタの一例を示す斜視図である。
DCモータ1は、PTCサーミスタ90を有している。PTCサーミスタ90は、単板型のものである。PTCサーミスタ90は、単板状のコア91の両面をそれぞれ側面電極92で挟んで構成されている。
図4は、図1のC−C線における断面図である。
図4は、DCモータ1の回転軸方向から見たブラケット30部分を示す図であって、回転軸2周辺の位置関係が、図2におけるそれと同一になるように示されている。図2におけるDCモータ2の上面と右側面とのそれぞれが、図4においても上面と右側面とのそれぞれと一致する。図4に示されるように、ブラケット30には、2つの給電端子26(第1の給電端子26a、第2の給電端子26b)と、2つのブラシ25(第1のブラシ25a、第2のブラシ25b)と、2つのブラシ接続部27(第1のブラシ接続部27a、第2のブラシ接続部27b)と、2つのばね28(28a,28b)と、PTCサーミスタ90とが配置されている。本実施の形態において、PTCサーミスタ90は、DCモータ1の右側面(図4においてフレーム10の右側となる側面)に対して略平行となる姿勢で配置されている。
各給電端子26は、ブラケット30に固定されている。給電端子26の先端部は、外部のコネクタの端子などに接続される。第1の給電端子26aと第2の給電端子26bとは、図4においてブラケット30の上部となる部分において、互いの先端部同士が向き合うように配置されている。第1の給電端子26aは、4つのコーナー部12のうち磁極61aに対応する部分の近傍に設けられている。第2の給電端子26bは、第1の給電端子26aの近傍のコーナー部に隣り合う、磁極61dに対応するコーナー部12の近傍に設けられている。第1の給電端子26aと第2の給電端子26bとは、回転軸2に垂直な断面において、回転軸2を通りフレーム10の上側の平面部11に垂直な直線について互いに対称となるように配置されている。
第1の給電端子26aは、PTCサーミスタ90のうちフレーム10側の側面電極92(図3参照)に接続されている。PTCサーミスタ90のうち整流子7側の側面電極92には、他端が第1のブラシ25aに接続された第1のブラシ接続部27aが接続されている。すなわち、PTCサーミスタ90は、第1の給電端子26aと第1のブラシ25aとの間の給電経路内に配置されている。これにより、第1のブラシ25aと第1の給電端子26aとは通電可能となっている。
他方、第2の給電端子26bは、第2のブラシ接続部27bを介して、第2のブラシ25bに接続されている。これにより、第2のブラシ25bと第2の給電端子26bとは通電可能となっている。
ブラシ25a,25bは、カーボンブラシである。ブラシ25a,25bは、それぞれ、ばね28a,28bにより整流子7に向けて付勢されている。これにより、ブラシ25a,25bの先端部が整流子7に接触した状態が確実に保たれる。なお、ブラシ25a,25bはカーボンブラシに限られず、例えば、金属製のブラシであってもよい。
第1のブラシ25aと第2のブラシ25bとは、回転軸2を軸として90度の角度で配置されている。本実施の形態では、上述の磁極61の位置関係と同様に説明すると、第1のブラシ25aは、165度の位置にある。また、第2のブラシ25bは、255度(−105度)の位置にある。すなわち、第1のブラシ25aと第2のブラシ25bとの中間となる位置(方位)P1は、210度となる。よって、第1のブラシ25aと第2のブラシ25bとの取付中心線Pは、回転軸2の中心と位置P1を通る線で、取付中心線Pを中心として互いに線対称となる位置に配置されている。
ブラシ25a,25bの中間となる位置P1は、180度の位置にある磁極61bと磁極61cとの切替ポイントC2と同一の位置にはない。すなわち、取付中心線Pは、平面部11に垂直で回転軸2を通る直線のいずれにも重ならないように設定されている。この取付中心線Pと、回転軸2と切替ポイントC2とを通る直線とは、30度ずれている。換言すると、回転軸2に垂直な断面において、取付中心線Pと、回転軸2と切替ポイントC3とを通る直線とがなす角は、60度である。
このように、本実施の形態では、第1のブラシ25aと第2のブラシ25bは、図8に示して説明した従来のDCモータと比較して、回転軸2を中心に右回り(時計回り)に30度分だけ回転した位置に配置されている。各給電端子26a,26bは、従来のDCモータと同じ位置に配置されているため、第1の給電端子26aから第1のブラシ25aまでの距離(回転軸2に垂直な断面における直線距離であって、第1の給電端子26aのうち外部のコネクタの端子などに接続される先端部から、第1のブラシ25aのうち整流子7に接触する先端部までの距離)は長くなっており、第2の給電端子26bから第2のブラシ25bまでの距離(回転軸2に垂直な断面における直線距離であって、第2の給電端子26bのうち外部のコネクタの端子などに接続される先端部から、第2のブラシ25bのうち整流子7に接触する先端部までの距離)は短くなっている。すなわち、第1の給電端子26aから第1のブラシ25aまでの距離は、第2の給電端子26bから第2のブラシ25bまでの距離よりも長くなっている。
第1のブラシ25aと第1の給電端子26aまでの距離が長いことにより、磁極61bに対応するコーナー部12付近に、スペースが生まれている。そのため、PTCサーミスタ90を設けるためのスペースが広くできる。本実施の形態では、DCモータ1の右側面に平行な姿勢で、幅寸法が従来のDCモータに搭載可能な寸法L4(図8に示す。)よりも大きい寸法L1であるPTCサーミスタ90を搭載することができる。したがって、DCモータ1が小型であっても、比較的大型なPTCサーミスタ90をDCモータ1に搭載することができるようになる。
なお、上述のように、磁極61の切替ポイントC1とブラシの取付中心線Pとが60度だけずれているため、それに合わせて、磁極61の着磁方向や、アマチュアコア5の巻線の位置が調整されている。すなわち、磁極61の着磁方向は、従来とは反対に設定されている。また、アマチュアコア5のコイル5bの配置は、従来とは異なり、1スロットシフトされている。このようにコイル5bを巻回することで、ブラシ25に対する整流子7等の位置関係を適正にすることができ、従来と同一の性能を有するDCモータ1を得ることができる。
[変型例の説明]
次に、上述の実施の形態の変型例について説明する。
上述の実施の形態において、ブラシの取付中心線と磁極61の切替ポイントとの位置関係すなわちフレーム10とブラシ25との位置関係は、上述のものに限られず、適宜設定可能である。すなわち、従来と比較してブラシ25の位置をずらして、第1の給電端子26aから第1のブラシ25aまでの距離が、第2の給電端子26bから第2のブラシ25bまでの距離よりも大きくなるようにすればよい。これにより、DCモータ1の1つのコーナー部12の近傍に、PTCサーミスタを設置するための広いスペースを確保することができる。
図5は、本実施の形態の一変型例に係るDCモータのブラシ25の位置について説明する図である。
図5は、上述の実施の形態における図4に対応する。上述の実施の形態と本変型例とで同一の構成のものについては、同一の符号が付されている。
本変型例では、第1のブラシ25aと第2のブラシ25bとの中間となる位置(方位)P2は、磁極61の切替ポイントC2に対して、時計回りに45度ずれている。すなわち、図5を参照して、第1のブラシ25aは、180度の位置にあり、第2のブラシ25bは、270度の位置にある。回転軸2に垂直な断面において、ブラシ25a,25bの取付中心線Pと、回転軸2と切替ポイントC2とを通る直線とは、45度ずれている。換言すると、回転軸2に垂直な断面において、取付中心線Pと、回転軸2と切替ポイントC3とを通る直線とがなす角は、45度である。
本変形例では、各ブラシ25が上述の実施の形態よりもさらに時計回りに回転した位置にあるため、第2のブラシ接続部27b(図4)よりも短い第2のブラシ接続部127bが用いられている。また、PTCサーミスタ90と第1のブラシ25aとの間には、第1のブラシ接続部27a(図4)よりも長い第1のブラシ接続部127aとが配置されている。
なお、本変型例では、磁極61の切替ポイントC1とブラシの取付中心線Pとが45度だけずれているため、それに合わせて、整流子7と、アマチュアコア5との配置が調整されている。具体的には、図8に示されるような従来のモータと比較して、アマチュアコア5に対する整流子7の配置が15度だけシフトされている(ずらされている。)。また、磁極61は、従来のもの(例えば、図8に示されるモータ)と同様であり、磁極61a,61cがN極となり、磁極61b,61dがS極となっている。これにより、ブラシ25と、コイル5bと、磁極61との位置関係が適正になり、従来と同一の性能を有するDCモータ1を得ることができる。
このように各ブラシ25が配置されていることにより、図5において整流子7の右側に、上述の実施の形態よりもさらに広いスペースを確保することができ、従来と比較してさらに大きな寸法のPTCサーミスタ90を用いつつ、DCモータ1を小型化することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態におけるDCモータの基本的な構成は、第1の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。第2の実施の形態においては、給電端子の形状が第1の実施の形態とは異なる。
第2の実施の形態において、DCモータ1は、第1の実施の形態における給電端子26とは形状が異なる給電端子226(第1の給電端子226a、第2の給電端子226b)を有している。以下、第1の実施の形態のDCモータ1と同一の態様で形成されている部分については、第1の実施の形態と同一の符号を付して説明する。
図6は、第2の実施の形態に係るDCモータ1のブラシ25及び給電端子226の位置について説明する図である。
図6は、上述の図4に対応する。図6に示されるように、第2の実施の形態において、2つの給電端子226は、それぞれ、外側から這い回すようにして、フレーム10の内壁に沿うように配置されている。すなわち、第1の給電端子226aは、第1のブラシ25a側の部分から、フレーム10の右側面の内面とフレーム10の右側面と上面との間のコーナー部12(磁極61aに対応するコーナー部12)の内面とに沿うようにして上方に伸び、先端部においてフレーム10の上面近傍から下方に折れ曲がった形状を有している。また、第2の給電端子226bは、第2のブラシ25b側の部分から、フレーム10の左側面の内面とフレーム10の左側面と上面との間のコーナー部12(磁極61dに対応するコーナー部12)の内面とに沿うようにして上方に伸び、先端部においてフレーム10の上面近傍から下方に折れ曲がった形状を有している。これにより、給電端子226aの先端部と給電端子226bの先端部とは、上述の給電端子26a及び給電端子26bと同様の所定の位置で、互いに向き合うように配置されている。
ブラシ25の位置は、上述の第1の実施の形態と同様である。すなわち、回転軸2に垂直な断面において、ブラシ25a,25bの取付中心線Pは、磁極61の切替ポイントC2と回転軸2とを通る直線と30度の角度をなす。
このように、第2の実施の形態においては、第1の給電端子226aがフレーム10の内壁に沿うように形成されている。したがって、上述の第1の実施の形態と比較して、フレーム10の上面と右側面との間のコーナー部12(磁極61aに対応するコーナー部12)の内側に広いスペースを確保することができる。第1の実施の形態よりもさらに広いスペースをDCモータ1の内部に確保することができるので、図6に示されるように、PTCサーミスタ90の幅寸法L1よりも長い幅寸法L2を有する、より大型のPTCサーミスタ290を搭載することができる。換言すると、大型のPTCサーミスタ290を、磁極61aに対応するコーナー部12に近接するようにして配置することができる。
なお、本実施の形態において、ブラシ25の位置は、図5に示されるような、上述の第1の実施の形態の変型例と同様であってもよい。すなわち、ブラシの取付中心線Pが、磁極61の切替ポイントC1から45度ずれるようにしてもよい。この場合、DCモータ1の内部により広いスペースを確保することができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態におけるDCモータの基本的な構成は、第2の実施の形態におけるそれと同じであるためここでの説明を繰り返さない。第3の実施の形態においては、ブラシと磁極との位置関係が、第2の実施の形態とは異なる。以下、上述の実施の形態のDCモータ1と同一の態様で形成されている部分については、上述の実施の形態と同一の符号を付して説明する。
図7は、第3の実施の形態に係るDCモータ1のブラシ25の位置について説明する図である。
図7に示されるように、DCモータ1は、フレーム10の内面に沿うように配置された給電端子326(第1の給電端子326a、第2の給電端子326b)を有している。第2の給電端子326bは、第2の給電端子226bと略同様に形成されている。第1の給電端子326aの形状は、後述のようにPTCサーミスタ390が配置されていることにより、第1の給電端子226aとは若干異なっている。
第3の実施の形態において、ブラシ25は、第1のブラシ25aと第2のブラシ25bとの中間となる位置(方位)P3が磁極61の切替ポイントC2と同一の位置(180度の位置)となるように、配置されている。すなわち、第1のブラシ25aは、135度の位置にあり、第2のブラシ25bは、225度の位置にある。ブラシ25の取付中心線は、磁極61の切替ポイントC2と回転軸2とを結ぶ直線と重なっている。第2のブラシ25bは、第2のブラシ接続部327bを介して、第2の給電端子326bに接続されている。第1のブラシ25aは、第1のブラシ接続部327a及びPTCサーミスタ390を介して、第1の給電端子326bに接続されている。
第1の給電端子326aは、フレーム10の内面に沿うように形成されている。したがって、上述の第1の実施の形態と比較して、フレーム10の上面と右側面との間のコーナー部12(磁極61aに対応するコーナー部12)の内側に広いスペースを確保することができる。PTCサーミスタ390は、このように広がっているスペースを利用して、磁極61aに対応するコーナー部12に近接するようにして、DCモータ1の右側面に対して若干傾斜した角度で配置されている。
第3の実施の形態においては、ブラシ25が図8に示されるような従来のDCモータと同一の位置に配置されているが、フレーム10の上面と右側面との間のコーナー部12の内側に確保できた広いスペースを利用することで、従来のDCモータと比較して幅寸法L3が大きなPTCサーミスタ390を搭載することができる。したがって、大きなPTCサーミスタ390を用いつつ、小型化が可能なDCモータ1を提供することができる。
[その他]
上述の実施の形態において、DCモータは、6スロット4極着磁のものであるが、これに限られるものではない。例えば、DCモータは、10スロット4極着磁の角形のものであってもよい。このとき、ブラシが標準的な配置と比較して回転軸を中心に回転した位置に配置されていることにより、磁極の着磁方向やコイルの巻き配置、及び整流子とアマチュアコアと位置関係などを適宜設定するようにすればよい。ブラシを標準的な配置からずらして、磁極の切替ポイントと整流子の切替ポイントとをずらすことにより、PTCサーミスタを配置するためのスペースを確保することができる。したがって、DCモータの小型化を進めつつ、比較的大型のPTCサーミスタを配置することができる。
上述の第2の実施の形態や第3の実施の形態において、第2の給電端子は、必ずしも、フレーム10の内面に沿うように形成されていなくてもよい。例えば、第2の給電端子は、第1の実施の形態と同様に形成されていてもよい。
DCモータのフレームの形状は、上述の実施の形態のものに限られない。すなわち、フレームは、回転軸に垂直な断面において略四角形状を構成する4つの略平坦部と、4つの略平坦部のうち互いに隣り合うもの同士を接続する4つのコーナー部とを内周面に有しているものであればよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 DCモータ
2 回転軸
5a コイル
7 整流子
10 フレーム
11 略平坦部
12 コーナー部
25a 第1のブラシ
25b 第2のブラシ
26a,226a,326a 第1の給電端子
26b,226b,326b 第2の給電端子
27(27a,27b),127(127a,127b),227(227a,227b),327(327a,327b) ブラシ接続部
30 ブラケット
40 プレート
50 マグネット
61(61a〜61d) 磁極
90,290,390 PTCサーミスタ

Claims (5)

  1. コイルが巻回されたアマチュアコアと、
    前記アマチュアコア及び前記コイルに接続された整流子が取り付けられた回転軸と、
    前記回転軸に垂直な断面において略四角形状を構成する4つの略平坦部及び前記4つの略平坦部のうち互いに隣り合うもの同士を接続する4つのコーナー部を内周面に有し、前記回転軸を軸支するフレームと、
    それぞれ前記フレームの内周面側から前記整流子に向けて伸び、前記整流子に接触する第1のブラシ及び第2のブラシと、
    前記第1のブラシに通電可能に配置された第1の給電端子と、
    前記第2のブラシに通電可能に配置された第2の給電端子と、
    前記フレームの前記回転軸方向の一方の端部に配置されており、前記第1の給電端子及び前記第2の給電端子が固定されたブラケットと、
    前記第1の給電端子と前記第1のブラシとの間の給電経路内に配置されたPTCサーミスタとを有し、
    前記PTCサーミスタと前記第1のブラシとが、ブラシ接続部を介して接続されており、
    前記ブラシ接続部は、前記ブラケットの前記回転軸方向において前記コイルに近い側に位置しており、
    前記第1の給電端子から前記第1のブラシまでの距離が前記第2の給電端子から前記第2のブラシまでの距離よりも長くなっており、
    前記第1のブラシと前記第2のブラシとは、前記回転軸に垂直な断面において前記回転軸を通る取付中心線を中心として互いに線対称となる位置に配置されており、
    前記取付中心線は、前記回転軸に垂直な断面において、前記回転軸を通り前記略平坦部に垂直な直線のいずれにも重ならないように設定されている、DCモータ。
  2. 前記回転軸に垂直な断面において、前記回転軸を通り前記略平坦部に垂直な直線のうち一つと、前記取付中心線とがなす角は、60度である、請求項1に記載のDCモータ。
  3. 前記回転軸に垂直な断面において、前記回転軸を通り前記略平坦部に垂直な直線のうち一つと、前記取付中心線とがなす角は、45度である、請求項1に記載のDCモータ。
  4. 前記第1の給電端子と前記第2の給電端子とは、前記4つのコーナー部のうち一つのコーナー部の近傍とそのコーナー部に隣り合うコーナー部の近傍とにそれぞれ配置されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のDCモータ。
  5. 前記第1の給電端子は、前記4つのコーナー部のうち前記第1の給電端子の近傍にあるコーナー部に沿うような形状に形成されており、
    前記PTCサーミスタは、前記第1の給電端子の近傍にあるコーナー部に近接するように配置されている、請求項1から4のいずれか1項に記載のDCモータ。
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