JP2012165586A - 電動モータ、および電動モータの製造方法 - Google Patents

電動モータ、および電動モータの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熱保護素子とブラシホルダとの衝突による異音の発生を抑制し、かつ低コストな電動モータ、およびこの電動モータの製造方法を提供する。
【解決手段】アーマチュアに給電を行う少なくとも一対のブラシ30と、過熱時に前記アーマチュアへの給電を遮断する熱保護素子35と、アーマチュアの端部に取り付けられ、一対のブラシ30、および熱保護素子35を保持するブラシホルダ22と、を備えた電動モータにおいて、ブラシホルダ22に、熱保護素子35のアーマチュア側への移動を規制する規制壁73(規制部)を設けたことを特徴としている。
【選択図】図3

Description

この発明は、電動モータ、および電動モータの製造方法に関するものである。
電動モータとして、例えば、有底筒状のヨークの内周面にマグネットを複数配置し、このマグネットよりも径方向内側にアーマチュアを回転自在に設けたブラシ付きの電動モータがある。アーマチュアは、回転軸に外嵌固定されたアーマチュアコアと、複数のセグメントが配設されたコンミテータとを有している。アーマチュアコアには、径方向外側に向かって延びる複数のティースが設けられ、これらティース間に軸方向に長いスロットが複数形成されている。このスロットから巻線が挿通され、各ティースに集中巻や分布巻にて巻線が巻装されている。
巻線は、コンミテータのセグメントに導通している。各セグメントは給電を行うためのブラシに摺接しており、このブラシを介して巻線に電流が供給されるようになっている。巻線に電流が供給されると励磁されて磁界が発生し、この磁界とマグネットとの間に生じる磁気的な吸引力、および反発力によってアーマチュアが回転する。
また、近年の電動モータには、フェールセーフ等の観点から様々な素子が搭載されている。例えば、特許文献1に記載の電動モータは、略有底筒状のヨークハウジングの開口部を閉塞するように固定されるブラシホルダを備え、ブラシホルダには、サーキットブレーカ(本願の「熱保護素子」に相当、以下「熱保護素子」という。)が設けられている。
熱保護素子は、例えば、電動モータに高負荷が発生して過電流が流れ、電動モータが所定温度以上に発熱した場合に、アーマチュアへの電流の供給を遮断して電動モータを保護する素子である。熱保護素子は、一般に、鉄やニッケル等の強磁性材料からなり、例えばPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタが採用される。
ところで、特許文献1の熱保護素子は、ブラシホルダのアーマチュア側から組み付けられ、ブラシホルダのアーマチュア側に配置されている(特許文献1の図3、および図9参照)。
特開2002−165413号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、電流を供給してアーマチュアを励磁すると、熱保護素子は発生した磁力により吸引されて、アーマチュア側に移動する。また、電流の供給を遮断してアーマチュアを消磁すると、アーマチュア側に吸引されていた熱保護素子はブラシホルダ側に移動し、ブラシホルダと衝突する。このように、アーマチュアの励磁、および消磁を繰り返すことにより、熱保護素子が軸方向に移動してブラシホルダと衝突することにより、電動モータから異音が発生するおそれがある。
また、真鍮等の非磁性材料からなる、磁力に吸引されない熱保護素子を採用することも考えられる。しかし、一般に、真鍮等の非磁性材料は、鉄等の強磁性材料よりも高価であるため、熱保護素子が高コストとなるおそれがある。
そこで本発明は、熱保護素子とブラシホルダとの衝突による異音の発生を抑制し、かつ低コストな電動モータ、およびこの電動モータの製造方法の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る電動モータは、アーマチュアに給電を行う少なくとも一対のブラシと、過熱時に前記アーマチュアへの給電を遮断する熱保護素子と、前記アーマチュアの端部に取り付けられ、前記一対のブラシ、および前記熱保護素子を保持するブラシホルダと、を備えた電動モータにおいて、前記ブラシホルダに、前記熱保護素子の前記アーマチュア側への移動を規制する規制部を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、アーマチュアを励磁して磁界が発生し、アーマチュア側に熱保護素子が吸引されても、ブラシホルダに設けられた規制部により、熱保護素子のアーマチュア側への移動を規制できる。したがって、アーマチュアを励磁、および消磁しても熱保護素子が移動することがないので、熱保護素子とブラシホルダとの衝突による異音の発生を抑制できる。
また、本発明の請求項2に係る電動モータは、前記熱保護素子は、平板状の本体部と、前記本体部の一側から延出され、制御回路に電気的に接続される一対の接続部とを有し、 前記ブラシホルダには、前記熱保護素子の抜け方向で前記本体部の一部に当接する規制壁が形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、規制壁は熱保護素子の抜け方向で本体部の一部に当接しているので、熱保護素子の抜け方向への移動を規制できる。したがって、熱保護素子とブラシホルダとの衝突による異音の発生を抑制するとともに、熱保護素子がブラシホルダから抜けるのを防止できる。
また、本発明の請求項3に係る電動モータは、前記熱保護素子は、前記本体部の一側であって、この一側の長手方向両端からそれぞれ前記一対の接続部が延出されて平面視U字状に形成され、前記ブラシホルダには、前記本体部の前記一対の接続部の間に対応する部位に、前記規制壁が形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、規制壁は、熱保護素子の接続部間に対応する部位に形成されているので、接続部をアーマチュア側に向けた状態で、熱保護素子の移動を強固に規制することができる。したがって、ブラシホルダのアーマチュア側での配線を容易にできると共に、熱保護素子とブラシホルダとの衝突による異音の発生を確実に抑制できる。
また、一般に、熱保護素子として用いられるPTCサーミスタは、2枚の電極板の間に絶縁層を挟んだ構造となっている。本発明によれば、規制壁は、熱保護素子の接続部間に対応する部位に形成されているので、ブラシ磨耗粉等の塵埃が、アーマチュア側から2枚の電極板の間に入り込むのを防止できる。これにより、熱保護素子としてPTCサーミスタを採用した場合、塵埃によるPTCサーミスタの短絡を防止できる。
また、本発明の請求項4に係る電動モータは、前記ブラシホルダの前記アーマチュアとは反対側面に、前記アーマチュアとは反対側から前記アーマチュア側に向かって、前記熱保護素子を挿入可能な挿入部を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、アーマチュアとは反対側からアーマチュア側に向かって、挿入部に熱保護素子を挿入した後、規制部に突き当てた状態で熱保護素子を配置できる。これにより、熱保護素子のアーマチュア側への移動が確実に抑制できるので、熱保護素子とブラシホルダとの衝突による異音の発生を防止できる。
また、本発明の請求項5に係る電動モータは、熱保護素子が強磁性材料からなることを特徴としている。
本発明によれば、規制部を設けているので、強磁性材料からなる低コストな熱保護素子を採用しても、熱保護素子のアーマチュア側への移動を抑制できる。したがって、熱保護素子とブラシホルダとの衝突による異音の発生を抑制し、かつ低コストに電動モータを形成できる。
また、本発明の請求項6に係る電動モータの製造方法は、アーマチュアに給電を行う少なくとも一対のブラシと、過熱時に前記アーマチュアへの給電を遮断する熱保護素子と、 前記アーマチュアの端部に取り付けられ、前記一対のブラシ、および前記熱保護素子を保持するブラシホルダと、を備えた電動モータの製造方法において、前記ブラシホルダに、前記アーマチュアとは反対側から前記アーマチュア側に向かって、前記熱保護素子を挿入する熱保護素子挿入工程を有することを特徴としている。
本発明によれば、アーマチュアとは反対側からアーマチュア側に向かって熱保護素子を挿入した後、ブラシホルダに突き当てた状態で熱保護素子を配置できる。これにより、熱保護素子のアーマチュア側への移動が確実に抑制できるので、熱保護素子とブラシホルダとの衝突による異音の発生を防止できる。
本発明によれば、アーマチュアを励磁して磁界が発生し、アーマチュア側に熱保護素子が吸引されても、ブラシホルダに設けられた規制部により、熱保護素子のアーマチュア側への移動を規制できる。したがって、アーマチュアを励磁、および消磁しても熱保護素子が移動することがないので、熱保護素子とブラシホルダとの衝突による異音の発生を抑制できる。
電動モータの部分断面図である。 電動モータの分解斜視図である。 ブラシホルダユニットの斜視図である。 ブラシホルダユニットの平面図である。 ブラシホルダユニットの背面図である。 熱保護素子の斜視図である。 ブラシホルダの溝部の説明図である。 制御回路の説明図である。
以下に、図1および図2を用いて電動モータ1(請求項の「駆動装置」に相当)の説明をする。図1および図2に示す電動モータ1は、例えば車両のパワーウィンドウ、サンルーフ、電動シートおよびワイパ装置等の駆動用モータとして用いられる。
電動モータ1は、ヨーク5の筒部53内にアーマチュア6が回転自在に設けられ、筒部53の開口縁53bに形成されたブラシホルダ収納部90に、ブラシ30等を収納するブラシホルダユニット20が内嵌固定されたものである。
ヨーク5は、例えば鉄等の金属からなる有底筒状の部材であり、深絞りによるプレス加工等により成型される。
ヨーク5の大部分を占める筒部53は、軸方向平面視で中心軸Oを挟んで径方向で対向する三対(6個)の平坦部61(図2参照)と、各平坦部61を連結する三対(6個)の弧状部63(図2参照)と、が形成されている。平坦部61、および弧状部63は、周方向に沿って交互に配置されており、三対の平坦部61、および三対の弧状部63はそれぞれ対向して配置されている。
対向する平坦部61の離間距離は、筒部53内に配置されるアーマチュア6の直径に、後述するマグネット7の厚み寸法を加えた寸法よりも若干広くなるように設定される。また、弧状部63は、隣り合う6個の平坦部61の間に跨るように、隣り合う平坦部61の周方向端部を接続している。
ヨーク5の筒部53の内周面53aには、マグネット7が設けられており、6個のマグネットがそれぞれ平坦部61の内周面61aに接着材等により貼付されている。
マグネット7には、ネオジ焼結磁石およびネオジボンド磁石の希土類磁石や、フェライト磁石等が使用され、平板状のセグメント型に形成されている。
マグネット7の軸方向の長さは、ヨーク5の筒部53の軸方向の長さと略同一か、若干短くなるように設定される。マグネット7の周方向の幅は、平坦部61の内周面61aにおける周方向の幅よりも若干狭くなるように設定される。
6個のマグネット7は、周方向に沿ってN極およびS極の磁極が交互になるように配置されている。そして、6個のマグネット7は、N極およびS極が異極同士でそれぞれ対向するように配置されている。また、隣り合うマグネット7のピッチ角は、約60°になるように設定されている。すなわち、電動モータ1は、3極対(6極)のモータを構成している。
ヨーク5の底壁51の略中央には、中心軸Oに沿って外側に突出するボス19が形成されている。ボス19の内周面には、円環状の金属等からなる軸受18が圧入固定されている。モータ回転軸3の一端側(図1における右側)は、軸受18を介してヨーク5のボス19に軸支されている。
また、ボス19の底部には、スラストプレート54が設けられている。スラストプレート54は、スチールボール55を介してモータ回転軸3のスラスト荷重を受けている。スチールボール55は、モータ回転軸3とスラストプレート54との間の摺動抵抗を減少するとともにモータ回転軸3の芯ズレを吸収している。
ヨーク5の筒部53には、開口縁53b側(図1における左側)に、ブラシホルダ収納部90が一体成形されている。ブラシホルダ収納部90の周壁90aは、後述のブラシホルダユニット20を収納するためのものである。ブラシホルダ収納部90の周壁90aは、軸方向平面視で略長円形状に形成されており、径方向の一方向(図2における左右方向)が長手方向となり、径方向の他方向(図2における上下方向)が短手方向となっている。
ブラシホルダ収納部90の周壁90aは、短手方向で対向する平坦面を有する一対の平坦部91と、一対の平坦部91に跨るように形成されており、長手方向において対向する平坦部91の周方向端部を接続する一対の弧状部92とを有している。ブラシホルダ収納部90には、後述するブラシホルダユニット20が圧入等により内嵌固定される。
また、ブラシホルダ収納部90側の周壁90aには、電動モータ1を外部機器に固定するための外フランジ部52が設けられている。なお、外部機器としては、例えばウォームギヤを収納する減速機構(不図示)等がある。
外フランジ部52にはボルト孔52aが複数個(本実施形態では3個)形成されており、ボルト(不図示)が挿通されて、電動モータ1が外部機器に締結固定される。
また、外フランジ部52の内周には、ブラシホルダユニット20の圧入位置を規制するための位置規制溝52bが形成されている。
(アーマチュア)
ヨーク5の筒部53内に回転自在に設けられたアーマチュア6は、モータ回転軸3に外嵌固定されたアーマチュアコア8と、アーマチュアコア8に巻装されたアーマチュアコイル16a(図2参照)と、モータ回転軸3の他端側に配置されたコンミテータ10とを備えている。アーマチュアコア8は、電磁鋼板等からなるリング状の板部材11を軸方向に複数枚積層したものである。
図2に示すように、板部材11の外周部には、軸方向平面視で略T字状に形成された9個のティース12が、周方向に沿って等間隔かつ放射状に配置されている。ティース12の先端部は周方向に沿って延在しており、アーマチュアコア8の外周部を形成している。すなわち、ティース12の先端部は、ヨーク5の平坦部61の内周面61aに設けられているマグネット7に、径方向で対向した状態になっている。
アーマチュアコア8の外周には、軸方向に沿って延在する溝状のスロット13が形成されている。スロット13は、モータ回転軸3に複数枚の板部材11を外嵌固定することにより形成され、隣接するティース12の外周部間に形成される。前述のとおりティース数が9個であるため、ティース12間のスロット13も9スロット形成される。また、ティース12が周方向に沿って等間隔に配置されているため、各スロット13も周方向に沿って等間隔に複数形成される。
さらに、ティース12には、絶縁性のインシュレータ14が装着されている。そして、スロット13間にエナメル被覆の巻線16を挿通し、ティース12にインシュレータ14の上から巻線16が巻装される。これにより、アーマチュアコア8の外周に、複数のアーマチュアコイル16aが形成される。
モータ回転軸3の他端側(図1における左側)に外嵌固定されるコンミテータ10の外周面には、導電材で形成されたセグメント15が9枚取り付けられている。
セグメント15は、軸線方向に長い板状の金属片により形成されている。そして、セグメント15は、互いに離間して絶縁された状態で周方向に沿って等間隔に並列に固定されている。したがって、電動モータ1は、マグネット7が6個、スロット13が9スロット、セグメント15が9枚の、6極9スロット9セグメントで構成された直流モータとなっている。
各セグメント15のアーマチュアコア8側の端部には、外径側に折り返す形で折り曲げられたライザ(不図示)が一体成形されている。ライザには、アーマチュアコイル16aの巻線16が掛け回わされ、巻線16は例えばヒュージングによりライザに固定されている。これにより、セグメント15と、これに対応するアーマチュアコイル16aとが導通される。
セグメント15には、このセグメント15に電力を供給するためのブラシ30(図3参照)が摺接されている。ここでブラシ30は、ブラシホルダ収納部90の周壁90aに収納されているブラシホルダユニット20に設けられている。
(ブラシホルダユニット)
図3は、ブラシホルダユニット20の斜視図、図4は、ブラシホルダユニット20の平面図、図5は、ブラシホルダユニット20の背面図である。
ブラシホルダユニット20は、本体部分を構成するブラシホルダ22と、ブラシホルダ22を貫通する一対のターミナル32(第1ターミナル32a、および第2ターミナル32b)と、ブラシ30を付勢するスプリング21と、外部電源から供給される電流のノイズを抑制するチョークコイル27およびコンデンサ26と、過電流から電動モータ1を保護する熱保護素子35と、ブラシホルダユニット20上の各部品(チョークコイル27、コンデンサ26、および熱保護素子35)を電気的に接続する第1バスバー65および第2バスバー67(図5参照)と、により構成されている。
なお、以下の説明では、ブラシホルダユニット20、およびブラシホルダ22のアーマチュア6側の面を第1面Fとし、ブラシホルダ22のアーマチュア6とは反対側の面を第2面Sとして説明する。
(ブラシホルダ)
ブラシホルダ22は、軸方向平面視で略長円形状に形成された、樹脂等からなる部材である。ブラシホルダ22は、短手方向で対向した平坦面を有する一対の平坦壁22aと、長手方向両端に配置され、一対の平坦壁22aに跨るように設けられた一対の弧状壁22bと、を有している。ブラシホルダ22の第1面Fには、一対の平坦壁22aと、一対の弧状壁22bとにより囲まれた領域に、ブラシ30、ターミナル32a,32b、チョークコイル27、コンデンサ26、および熱保護素子35が配置されている。
ブラシホルダ22の略中央には、ブラシホルダ22の第1面Fと第2面Sとを貫通する貫通孔22cが形成されており、モータ回転軸3(図1参照)を軸支する軸受部となっている。貫通孔22cには、すべり軸受40が圧入されている。すべり軸受40は、外形が略球形状をしており、貫通孔22cに組み付けられた状態で傾動する。したがって、すべり軸受40が傾動することにより、モータ回転軸3が軸ずれした場合でも、摺動抵抗により発生する負荷を最小限に抑制し、モータ回転軸3が効率よく回転できるようにしている。
また、ブラシホルダ22は、一対の弧状壁22bの第2面S側から径方向の一方に向けて形成される位置規制突部22dを有する。位置規制突部22dは、ブラシホルダユニット20をヨーク5に組み付ける際に、ヨーク5に形成された位置規制溝52bと当接することで、ヨーク5に対するブラシホルダユニット20の軸方向の組み付け位置を規制している。
また、ブラシホルダ22には、貫通孔22cよりも弧状壁22b側(図4における上側)であって、軸方向平面視で中心軸Oを通り長手方向に沿った直線L(図4参照)を挟んで両側に、ターミナル32が設けられている。ターミナル32は、銅等の金属からなる部材である。
ターミナル32は、ブラシホルダ22の第1面Fと第2面Sとを軸方向に貫通しており、ブラシホルダ22の外側では、ターミナル32に外部電源から延出されたハーネス(不図示)等が接続され、外部電源と電気的に接続される。
また、ブラシホルダ22の長手方向における弧状壁22bの内側には、ブラシ30を収納するホルダ部31が設けられている。ホルダ部31は、ブラシ30に対応した形状でブラシ30を覆うように、略直方体形状に形成されている。ホルダ部31は、機械角で180°周方向に間隔を空けた状態で、中心軸Oを挟んでホルダ部31の長手方向の両側に形成されており、径方向における両端が開口している。すなわち、ホルダ部31は略直方体の箱状に形成されており、ホルダ部31の内部に、径方向に沿ってブラシ30が収納されている。
また、ホルダ部31のヨーク側(図3における上側)の壁部には、スリット31cが形成されている。スリット31cは、ホルダ部31の長手方向に沿った直線Lに沿うように形成されている。スリット31cの幅は、後述のブラシ30から延出されたピグテール36の直径よりも広くなるように設定されている。
ホルダ部31の外径側の開口部31aには、後述のスプリング21の押圧部21aが配置されている。また、ホルダ部31の内径側の開口部31bからは、スプリング21により押圧されたブラシ30の内径側端面が突出し、セグメント15(図1参照)に摺接している。このように、ホルダ部31には、ブラシ30の内径側端面が径方向に沿って出没自在に収納されている。
ブラシホルダ22に収納されるブラシ30は、略直方体形状をしたカーボン等の導電性材料からなる、略直方体形状に形成された部材である。ブラシ30は、ブラシホルダ22に2個設けられており、一方が陽極ブラシ、他方が陰極ブラシとなっている。一対のブラシ30は、機械角で180°周方向に間隔を空けた状態で、ブラシ30の長手方向が直線Lに沿うように配置されている。
ブラシ30の長手方向における外径側端面30aは、平坦に形成されており、後述するスプリング21の押圧部21aが当接する。そして、ブラシ30は、スプリング21によって内径側に押圧される。
また、ブラシ30からは、軸方向に沿ってピグテール36が延出している。ピグテール36は銅等からなる撚線である。ピグテール36の一端側は、例えばハンダ等によりブラシ30に接続されている。また、ピグテール36の他端側は、例えばハンダ等により後述するチョークコイル27に接続されている。ピグテール36は、ホルダ部31に形成されたスリット31cを介してホルダ部31の外側に延出されている。
ブラシ30の側方には、スプリング21がホルダ部31に隣接して配置されている。スプリング21は、機械角で180°周方向に間隔を空けて、中心軸O(図4参照)に対して点対称となるように一対配置される。
スプリング21は、鋼等の線状の金属部材からなるいわゆるねじりコイルばねであり、線状の金属部材が螺旋状に巻回された筒状の巻回部21cを有している。巻回部21cは、軸方向に沿うようにホルダ部31に隣接して立設形成されたスプリング挿入部23に挿入される。
また、巻回部21cの一端側には、巻回部21cの接線方向に延出された押圧部21aが形成されている。押圧部21aの先端は、内径側に湾曲して形成されている。押圧部21aは、ホルダ部31の外径側に形成された係止部25により係止されて保持されると共に、押圧部21a先端の湾曲部分がブラシ30の外径側端面30aに当接する。そして、スプリング21の付勢力によりブラシ30を内径側に押圧している。
巻回部21cの他端側には、巻回部21cの接線方向に延出された係止部21bが形成されている。係止部21bは、ホルダ部31のスプリング21側であって、スプリング挿入部23の内径側に形成された支持壁24を押圧した状態で、スプリング21の付勢力により係止される。
ブラシ30を挟んでスプリング21と反対側には、チョークコイル27が配置されている。チョークコイル27は、フェライト等の磁性材料からなる円柱状のコア27aに、導線27bを巻きつけたものである。チョークコイル27は、ブラシホルダユニット20に形成されている制御回路39(図8参照)を構成し、制御回路39は、モータ回転時のブラシ30とコミテータ10のセグメント15との接触、離間によって発生する高周波ノイズを抑制するために用いられている。
チョークコイル27の導線27bの一端側27cは、ブラシ30のピグテール36に接続されている。また、チョークコイル27の導線27bの他端側27dは、後述するブラシホルダ22の第2面Sに配置された第1バスバー65、および第2バスバー67を介して、外部電源を供給するターミナル32a,32bにそれぞれ接続されている。
チョークコイル27は、ブラシ30を挟んでスプリング挿入部23とは反対側に形成されたチョークコイル収納部33に収納される。チョークコイル収納部33は、一対の対向する収納壁部33aにより形成されている。収納壁部33aは、チョークコイル27の外周に沿うように平面視略円弧形状に形成されており、チョークコイル27の径方向への移動が規制される。
また、一対の収納壁部33aのうち、いずれか一方の収納壁部33aにおけるアーマチュア6側の先端には、係止爪33bが形成されている。係止爪33bは、収納壁部33aの先端から、チョークコイル27の径方向内側に向かって突設されており、チョークコイル27のコア27aのアーマチュア6側の端部と当接している。チョークコイル27は、例えば係止爪33bにより係止され、一対の収納壁部33a、および係止爪33bにより囲まれた領域に配置される。
ここで、チョークコイル27のコア27aは、フェライト等の磁性材料により形成されているため、アーマチュア6の励磁、および消磁を繰り返すことにより、チョークコイル27がアーマチュア6に吸引されて移動するおそれがある。しかし、この係止爪33bは、チョークコイル27のコア27aにおけるアーマチュア6側端部と当接しているので、チョークコイル27の軸方向への移動が規制される。
直線Lを挟んで、ブラシホルダ22の短手方向の一端側(図4における左側)には、平坦壁22aに沿うように、雑防素子としてコンデンサ26が配置されている。コンデンサ26は、ブラシホルダユニット20に構成されている制御回路39に電流の高周波成分が流れるのを阻止している。コンデンサ26は長手方向に沿うように、直列に2個設けられており、第1バスバー65、および第2バスバー67によって、一対のターミナル32a,32bに対して並列に接続されている。
2個のコンデンサ26の間には、中点端子37が接続されている。中点端子37はグラウンドに接地されており、高周波成分を放出している。なお、本実施形態ではコンデンサ26を2個使用しているが、ノイズを除去するために要求される静電容量によりコンデンサの個数は変更しうる。
図4に示すように、直線Lを挟んでコンデンサ26の反対側には、電動モータ1への連続通電によるアーマチュアコイル16aの焼き切れを防止するための熱保護素子35が配置されている。熱保護素子35としては、例えばPTCサーミスタ(Positive Temperature Coefficient Thermistor)が採用される。PTCサーミスタは、温度が上昇するにつれて電気抵抗が増大する素子である。
図6は、熱保護素子35の斜視図である。
図6に示すように、熱保護素子35は、2枚の電極板45と、2枚の電極板45の間に配置される絶縁層47とにより構成されている。
電極板45は、鉄やニッケル、コバルト等の強磁性材料からなる平板部材であり、平面視略L字形状に形成されている。具体的には、略矩形状の本体部45aと、本体部45aの長手方向(図6における左右方向)の端部から、短手方向(図6における上下方向)の一方側に突出する接続部45bと、により形成されている。
絶縁層47は、雲母板やセラミック系材料、樹脂等の絶縁材料からなる平板状の部材であり、2枚の電極板45間に配置することで、2枚の電極板45間の電気的絶縁を確保している。
熱保護素子35は、長手方向両端において、短手方向の一方側に接続部45bが突出するように、2枚の電極板45を表裏反転させて配置し、さらに2枚の電極板45の本体部45aで絶縁層47を挟み込むことにより形成されている。そして、熱保護素子35は、長手方向両端から、それぞれ一対の接続部45bが延出され平面視で略U字形状に形成される。
このように形成された熱保護素子35は、ブラシホルダ22の第2面Sに形成された熱保護素子挿入部70(挿入部)に挿入されることで、ブラシホルダ22に取り付けられている。
熱保護素子挿入部70は、ブラシホルダ22の第2面S側において、第2ターミナル32bと平坦壁22aとの間に、ブラシホルダ22の長手方向に沿うように形成される。
また、図4に示すように、ブラシホルダ22の第1面Fには、熱保護素子35の接続部45bに対応した位置に、接続部挿通孔71が形成されている。第2面S側から挿入された熱保護素子35は、接続部45bが接続部挿通孔71を貫通して、第1面F側から突出される。
さらに、接続部挿通孔71の間には、熱保護素子35の接続部45b間を覆うように規制壁73が形成されている。規制壁73は、熱保護素子挿入部70の第1面F側において、熱保護素子挿入部70に対応した接続部挿通孔71以外の、熱保護素子35の接続部45b間に形成されている。規制壁73と、熱保護素子35の接続部45b間における本体部45a(図7参照)とが当接することで、熱保護素子35の第2面S側への移動を規制する規制部として機能している。
電動モータ1の製造工程では、熱保護素子挿入工程で熱保護素子35をブラシホルダ22に取り付けている。具体的には、図2に示すように、ブラシホルダ22の第2面S側から第1面F側(アーマチュア6とは反対側からアーマチュア6側)に向かって、熱保護素子挿入部70に熱保護素子35を挿入する。そして、規制壁73と、熱保護素子35の本体部45aとが当接するまで、熱保護素子35を押し込んでいる。その後、規制壁73に熱保護素子35の本体部45aが突き当たった状態で、第2ターミナル32bおよび第1バスバー65に、熱保護素子35を溶接等により取り付けている。
ブラシホルダ22の第2面S側には、チョークコイル27、コンデンサ26、および熱保護素子35の各電子部品を電気的に接続する第1バスバー65、および第2バスバー67が配置されている。
図5に示すように、第1バスバー65、および第2バスバー67は、銅等の金属からなる平板上の部材であり、プレス加工により形成される。
第1バスバー65は、ブラシホルダ22の長手方向(図5における上下方向)において、中心軸Oを挟んでターミナル32a,32bとは反対側(図5における下側)に、ブラシホルダ22の短手方向(図5における左右方向)に延在するように配置されている。
第1バスバー65は、熱保護素子35の接続部45b(図6参照)に接続される接続端部65bと、チョークコイル27に接続されるチョークコイルランド部65aと、コンデンサ26に接続されるコンデンサランド部65cと、により構成されている。
接続端部65bは、第2面S側から、第1面F側に配置された熱保護素子35の接続部45bに向かって、第2面Sの鉛直方向に沿うように延設されている。接続端部65bは、第1面F側において、例えば溶接やハンダ等により熱保護素子35の接続部45bの側面に接続される。
チョークコイルランド部65aは、第2面Sにおけるチョークコイル27に対応した位置に形成されており、平面視で略円形状に形成される。チョークコイルランド部65aの略中央には、スルーホール68が形成されており、チョークコイル27の導線27bの他端側27dがスルーホール68に挿通された後、チョークコイルランド部65aにハンダ等により接続される。
コンデンサランド部65cは、第2面Sにおけるコンデンサ26に対応した位置に形成されており、平面視で略円形状に形成される。チョークコイルランド部65aと同様に、コンデンサ26のリード部26aがスルーホール68に挿通された後、コンデンサランド部65cにハンダ等により接続される。
第2バスバー67は、第1ターミナル32aの周囲を囲むように配置されている。第2バスバー67は、第1バスバー65と同様に、第1ターミナル32aに接続される接続端部67bと、チョークコイル27に接続されるチョークコイルランド部67aと、コンデンサ26に接続されるコンデンサランド部67cと、により構成される。第2バスバー67の各電子部品との接続態様は、第1バスバー65と同様のため、説明を省略する。
ここで、図5に示すように、ブラシホルダ22の第2面Sには、第1バスバー65、および第2バスバー67を固定するための第1溝部75、および第2溝部76が形成されている。なお、第1溝部75の構成と、第2溝部76の構成とは同一である。したがって、以下では、第1溝部75の構成についてのみ説明をし、第2溝部76の構成については説明を省略する。
図7は、ブラシホルダ22の第1溝部75の説明図である。
第1溝部75は、第2面Sにおける第1バスバー65の配置位置に対応した位置に形成されている。第1溝部75の外形は、第1バスバー65の外形よりも若干大きくなるように設定されている。また、第1溝部75の深さは、第1バスバー65の板厚よりも十分深くなるように設定されている。
また、第1溝部75のチョークコイルランド部65a、およびコンデンサランド部65cに対応した位置には、平面視略円形状のランド固定部78が形成されている。ランド固定部78は、チョークコイルランド部65a、およびコンデンサランド部65cよりも若干大径となるように設定されている。
ここで、ランド固定部78には、ランド固定部78の内径側に向かって突出する突起部78aが4個形成されている。突起部78aは、第1バスバー65のスルーホール68を挟んで対向するように二組形成されており、各組の対向する突起部78aの離間距離は、チョークコイルランド部65a、およびコンデンサランド部65c(図7ではコンデンサランド部65cのみ図示)の直径よりも若干小さくなるように設定される。このため、チョークコイルランド部65a、およびコンデンサランド部65cは、各組の対向する突起部78a間に圧入されることでブラシホルダ22に仮固定される。
上述のように、突起部78aにより、第1バスバー65および第2バスバー67は、ブラシホルダ22に仮固定できる。これにより、スルーホール68にチョークコイル27の他端側27d、およびコンデンサ26のリード部26aを挿通し、ハンダ等により接続する際、第1バスバー65および第2バスバー67の位置がずれるのを抑制している。このため、第1バスバー65および第2バスバー67と各電子部品とを接続する際、作業性が良好である。
図8は、制御回路39の説明図である。
図8に示すように、ブラシホルダユニット20の第1面Fに配置されたブラシ30、チョークコイル27、熱保護素子35、およびコンデンサ26が、第2面Sに配置された第1バスバー65および第2バスバー67によって電気的に接続されることにより、制御回路39が構成されている。
ブラシ30とチョークコイル27とは、チョークコイル27の一端側27cおよびピグテール36を介して直列接続されている。コンデンサ26は、第1バスバー65および第2バスバー67を介してチョークコイル27と並列接続されており、チョークコイル27とともに、いわゆるローパスフィルタを構成している。
(効果)
本実施形態によれば、アーマチュア6を励磁して磁界が発生し、アーマチュア6側に熱保護素子35が吸引されても、ブラシホルダ22に設けられた規制壁73(規制部)により、熱保護素子35のアーマチュア6側への移動を規制できる。したがって、アーマチュア6を励磁、および消磁しても熱保護素子35が移動することがないので、熱保護素子35とブラシホルダ22との衝突による異音の発生を抑制できる。
また、規制壁73は、熱保護素子35の抜け方向で熱保護素子35の本体部45aに当接しているので、熱保護素子35の抜け方向への移動を規制できる。したがって、熱保護素子35がブラシホルダ22から抜けるのを防止できる。
また、本実施形態によれば、規制壁73は、熱保護素子35の接続部45b間に対応する部位に形成されているので、接続部45bをアーマチュア6側に向けた状態で、熱保護素子35の移動を強固に規制することができる。したがって、ブラシホルダ22のアーマチュア6側での配線を容易にできると共に、熱保護素子35とブラシホルダ22との衝突による異音の発生を確実に抑制できる。
また、本実施形態の熱保護素子35として用いられるPTCサーミスタは、2枚の電極板45の間に絶縁層47を挟んだ構造となっている。本実施形態によれば、規制壁73は、熱保護素子35の接続部45b間に対応する部位に形成されているので、ブラシ磨耗粉等の塵埃が、アーマチュア6側から2枚の電極板45の間に入り込むのを防止できる。したがって、ブラシ磨耗粉等の塵埃によるPTCサーミスタの短絡を防止できる。
また、本実施形態によれば、アーマチュア6とは反対側からアーマチュア6側に向かって、ブラシホルダ22に形成された熱保護素子挿入部70に熱保護素子35を挿入した後、規制壁73に突き当てた状態で熱保護素子35を配置できる。これにより、熱保護素子35のアーマチュア6側への移動が確実に抑制できるので、熱保護素子35とブラシホルダ22との衝突による異音の発生を防止できる。
また、本実施形態によれば、鉄等の強磁性材料からなる低コストな熱保護素子35を採用しており、アーマチュア6を励磁するとアーマチュア6側に熱保護素子35が吸引される。しかし、ブラシホルダ22に規制壁73を設けているので、熱保護素子35のアーマチュア6側への移動を抑制できる。したがって、熱保護素子35とブラシホルダ22との衝突による異音の発生を抑制し、かつ低コストに電動モータを形成できる。
なお、この発明は上述した実施の形態に限られるものではない。
本実施形態では、電動モータ1は、例えば車両のパワーウィンドウ、サンルーフ、電動シートおよびワイパ装置の少なくとも何れか1つの駆動用として用いられる旨を説明した。しかしながら、電動モータ1の用途はこれらに限られるものではなく、例えば車両の電動パワーステアリングや車両以外の電装品など、さまざまな装置に適用することが可能である。
また、電動モータ1の連結先はウォームギヤからなる減速機構である旨を説明した。しかしながら、電動モータ1の連結先は減速機構に限られるものではなく、減速機構4以外のアクチュエータ機構や、他の外部機器に連結するようにしてもよい。
本実施形態では、6極9スロット9セグメントの電動モータ1を例にして説明したが、電動モータ1の極数や、スロット数、セグメント数等は、本実施形態に限られない。
本実施形態では、規制壁73は、熱保護素子挿入部70の第1面F側において、熱保護素子35の接続部45b間の全体を覆うように形成されていた。しかし、熱保護素子35の接続部45b間の全体を覆うように形成する必要はなく、熱保護素子35の接続部45b間の一部を覆うように形成してもよい。ただし、熱保護素子35の接続部45b間の全体を覆うことで、2枚の電極板45の間に塵埃が入り込むのを防止し、PTCサーミスタの短絡を防止できる点で本実施形態に優位性がある。
本実施形態では、熱保護素子35として、PTCサーミスタを例に説明をした。しかし、熱保護素子35は、PTCサーミスタに限られず、例えばヒューズ等であってもよい。
本実施形態では、ノイズ対策としてコンデンサ26およびチョークコイル27をそれぞれ2個設けている。しかし、コンデンサ26およびチョークコイル27の個数はこれに限られず、アーマチュアコイル16aの巻数等により適宜設定される設計事項である。
1 電動モータ
6 アーマチュア
22 ブラシホルダ
30 ブラシ
35 熱保護素子
39 制御回路
45a 本体部
45b 接続部
70 熱保護素子挿入部(挿入部)
73 規制壁(規制部)

Claims (6)

  1. アーマチュアに給電を行う少なくとも一対のブラシと、
    過熱時に前記アーマチュアへの給電を遮断する熱保護素子と、
    前記アーマチュアの端部に取り付けられ、前記一対のブラシ、および前記熱保護素子を保持するブラシホルダと、
    を備えた電動モータにおいて、
    前記ブラシホルダに、前記熱保護素子の前記アーマチュア側への移動を規制する規制部を設けたことを特徴とする電動モータ。
  2. 前記熱保護素子は、平板状の本体部と、前記本体部の一側から延出され、制御回路に電気的に接続される一対の接続部とを有し、
    前記ブラシホルダには、前記熱保護素子の抜け方向で前記本体部の一部に当接する規制壁が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
  3. 前記熱保護素子は、前記本体部の一側であって、この一側の長手方向両端からそれぞれ前記一対の接続部が延出されて平面視U字状に形成され、
    前記ブラシホルダには、前記本体部の前記一対の接続部の間に対応する部位に、前記規制壁が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動モータ。
  4. 前記ブラシホルダの前記アーマチュアとは反対側面に、前記アーマチュアとは反対側から前記アーマチュア側に向かって、前記熱保護素子を挿入可能な挿入部を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電動モータ。
  5. 前記熱保護素子は、強磁性材料からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電動モータ。
  6. アーマチュアに給電を行う少なくとも一対のブラシと、
    過熱時に前記アーマチュアへの給電を遮断する熱保護素子と、
    前記アーマチュアの端部に取り付けられ、前記一対のブラシ、および前記熱保護素子を保持するブラシホルダと、
    を備えた電動モータの製造方法において、
    前記ブラシホルダに、前記アーマチュアとは反対側から前記アーマチュア側に向かって、前記熱保護素子を挿入する熱保護素子挿入工程を有することを特徴とする電動モータの製造方法。
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