JP2018194675A - 光素子実装装置及び光素子実装方法 - Google Patents

光素子実装装置及び光素子実装方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発光素子に電流を供給できるようにしてアクティブアライメントを行なえるようにし、発光素子と他の光素子の位置合わせを十分な精度で行なえるようにする。【解決手段】光素子実装装置を、発光素子1を保持する保持部2と、発光素子からの光を結合させる光導波路を備える光素子3が載置されるステージ4と、アクティブアライメントを行なう際に発光素子に電流を供給する電流源5と、発光素子が保持部に保持された状態で発光素子の第1電極6と電流源の第1端子を接続する第1電源配線7と、発光素子の第2電極8に接続される光素子の電極9から延びる引出配線10と電流源の第2端子を接続する第2電源配線11とを備えるものとする。【選択図】図1

Description

本発明は、光素子実装装置及び光素子実装方法に関する。
従来、発光素子を光らせることなく発光素子と他の光素子の位置合わせを行なうパッシブアライメントがある。
また、発光素子を光らせ、発光素子からの光を他の光素子に結合させ、他の光素子から出力される光をモニタして、発光素子と他の光素子の位置合わせを行なうアクティブアライメントもある。
特開2004−109255号公報 特開昭62−219974号公報
しかしながら、パッシブアライメントでは、位置合わせを十分な精度で行なうのは難しい。
一方、アクティブアライメントでは、発光素子を光らせるために発光素子に電流を供給する必要がある。
しかしながら、アクティブアライメントを行なうべく、他の光素子上に発光素子を載せた状態では、発光素子の下側の間隙は狭く、発光素子の下側の電極に電源配線を接続するのが難しく、発光素子に電流を供給するのが難しいため、アクティブアライメントを行なうのが困難である。
本発明は、発光素子に電流を供給できるようにしてアクティブアライメントを行なえるようにし、発光素子と他の光素子の位置合わせを十分な精度で行なえるようにすることを目的とする。
1つの態様では、光素子実装装置は、発光素子を保持する保持部と、発光素子からの光を結合させる光導波路を備える光素子が載置されるステージと、アクティブアライメントを行なう際に発光素子に電流を供給する電流源と、発光素子が保持部に保持された状態で発光素子の第1電極と電流源の第1端子を接続する第1電源配線と、発光素子の第2電極に接続される光素子の電極から延びる引出配線と電流源の第2端子を接続する第2電源配線とを備える。
1つの態様では、光素子実装方法は、保持部によって発光素子を保持して、発光素子の第1電極と電流源の第1端子を第1電源配線によって接続し、発光素子からの光を結合させる光導波路を備え、ステージ上に載置された光素子の電極から延びる引出配線と電流源の第2端子を第2電源配線によって接続し、発光素子の第2電極と光素子の電極を接続することによって電流源から発光素子に電流を供給してアクティブアライメントを行なって、光素子に発光素子を実装する。
1つの側面として、発光素子に電流を供給してアクティブアライメントを行なうことができ、発光素子と他の光素子の位置合わせを十分な精度で行なえるという効果を有する。
本実施形態にかかる光素子実装装置の構成を示す模式的断面図である。 本実施形態にかかる光素子実装装置による実装方法を説明するための模式的断面図である。 本実施形態にかかる光素子実装装置の構成及び光素子の構成を示す模式的平面図である。 本実施形態にかかる光素子実装装置による実装方法を説明するための模式的断面図である。 本実施形態にかかる光素子実装装置による実装方法を説明するための模式的断面図である。 本実施形態にかかる光素子実装装置による実装方法を説明するための模式的断面図である。 本実施形態にかかる光素子実装装置による実装方法を説明するための模式的断面図である。 本実施形態にかかる光素子実装装置による実装方法を説明するための模式的断面図である。 本実施形態にかかる光素子実装装置による実装方法を説明するための模式的断面図である。 本実施形態にかかる光素子実装装置の第1具体例の構成を示す模式的断面図である。 本実施形態にかかる光素子実装装置の第1具体例の構成を示す模式的断面図である。 本実施形態にかかる光素子実装装置の第1具体例の構成を示す模式的断面図である。 本実施形態にかかる光素子実装装置の第2具体例の構成を示す模式的断面図である。 本実施形態にかかる光素子実装装置の第2具体例の構成を示す模式的断面図である。 本実施形態にかかる光素子実装装置の第2具体例の構成を示す模式的断面図である。 (A)、(B)は、本実施形態にかかる光素子実装装置の第1及び第2具体例に備えられるコレットの構成を示す模式図である。 シリコンプラットフォーム上にSOAを集積した光集積素子である波長可変レーザの構成を示す模式的平面図である。 シリコンプラットフォーム上にSOAを集積した光集積素子である波長可変レーザの構成を示す模式的平面図である。 (A)、(B)は、シリコンプラットフォーム上にSOAを集積した光集積素子である波長可変レーザの構成を示す模式的断面図であり、(A)は、図18のA−A´線に沿う断面図であり、(B)は、図18のB−B´線に沿う断面図である。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる光素子実装装置及び光素子実装方法について、図1〜図19を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる光素子実装装置は、図1に示すように、発光素子1を保持する保持部2と、発光素子1からの光を結合させる光導波路を備える光素子3が載置されるステージ4と、アクティブアライメントを行なう際に発光素子1に電流を供給する電流源5と、発光素子1が保持部2に保持された状態で発光素子1の第1電極6と電流源5の第1端子を接続する第1電源配線7と、発光素子1の第2電極8に接続される光素子3の電極9から延びる引出配線10と電流源5の第2端子を接続する第2電源配線11(ここではプローブ12を含む)とを備える。
特に、アクティブアライメントを行なう際に、発光素子1の第2電極8と光素子3の電極9を接続することによって流れる電流に基づいて、保持部2(又はステージ4)の高さ方向位置を制御する制御部13を備えるものとするのが好ましい。
また、本実施形態にかかる光素子実装方法では、保持部2によって発光素子1を保持して、発光素子1の第1電極6と電流源5の第1端子を第1電源配線7によって接続し、発光素子1からの光を結合させる光導波路を備え、ステージ4上に載置された光素子3の電極から延びる引出配線10と電流源5の第2端子を第2電源配線11(ここではプローブ12を含む)によって接続し、発光素子1の第2電極8と光素子3の電極9を接続することによって電流源5から発光素子1に電流を供給してアクティブアライメントを行なって、光素子3に発光素子1を実装する。
特に、アクティブアライメントを行なう際に、制御部13が、発光素子1の第2電極8と光素子3の電極9を接続することによって流れる電流に基づいて、保持部2(又はステージ4)の高さ方向位置を制御するのが好ましい。
このように、実装時に、発光素子1の第2電極8と光素子3の電極9が接触すると、電流源5から第1電源配線7及び第2電源配線11を介して発光素子1に電流が流れ、これにより、発光素子1が発光し、その光が他方の光素子3の光導波路に最大限結合するように、アクティブアライメントを行なうようになっている。
ここでは、保持部2は、発光素子1を吸着して保持するコレットである。コレット2は、導体によって構成されており、第1電源配線7の一部として機能するものとしても良いし、吸着面まで延びる第1電源配線7を備えるものとしても良い。なお、コレット2の吸着面の第1電源配線7に接続されている部分を電極ともいう。
また、コレット2は、面内方向位置(x−y軸方向位置)及び高さ方向位置(z軸方向位置)を調整する位置調整機構を備えるものとし、この位置調整機構が制御部13(例えばコントローラなど)によって制御されるようにすれば良い。
なお、これに限られるものではなく、ステージ4が、面内方向位置(x−y軸方向位置)及び高さ方向位置(z軸方向位置)を調整する位置調整機構を備えるものとし、この位置調整機構が制御部13(例えばコントローラなど)によって制御されるようにしても良い。
また、第2電源配線11の端部には、プローブ12が設けられている。なお、プローブ12を電流プローブ、電極、あるいは、針状電極ともいう。
また、発光素子1は、例えば半導体光アンプ(SOA;半導体発光素子)であり、光素子3は、例えばシリコンプラットフォームであり、シリコンプラットフォーム3上にSOA1をアクティブアライメントでフリップチップ実装して、光集積素子とするようになっている。
このため、光素子実装装置を、半導体発光素子実装装置ともいう。また、光素子実装装置は、一の光素子である発光素子1(例えばSOA)を、他の光素子3(例えばシリコンプラットフォーム)上に、アクティブアライメントによって光結合調整して、実装する装置である。なお、発光素子1を実装物ともいい、他の光素子3を被実装物ともいう。
ところで、このような構成及び方法を採用しているのは、以下の理由による。
近年、長距離大容量光伝送システムとして市場規模が拡大しているディジタル・コヒーレント通信向けに、広い波長範囲で波長を変えられ、かつ、波長線幅が約100kHz以下と狭い波長可変レーザの開発が精力的に行なわれている。
この波長可変レーザの例として、シリコン系材料で構成されたシリコン細線導波路並びに波長フィルタ機能を有するシリコンプラットフォームと、化合物半導体で構成された利得素子(例えば半導体光アンプ:SOA)を組み合わせた波長可変レーザがある(例えば図17参照)。
このような波長可変レーザでは、例えば図17に示すように、シリコンプラットフォーム(Si導波路プラットフォーム)20は、シリコン基板上に設けられ、シリコン細線導波路コア21及びこれを覆うクラッド(ここではSiOクラッド)からなるシリコン細線導波路(Si導波路)と、ヒータ付きの2つのリング共振器22、23を備える波長フィルタ24と、ループミラー25と、位相調整器(ここでは位相調整用ヒータ)26とを備える。
そして、発光導波路コア27を備えるSOA28が、シリコンプラットフォーム20上に集積され、シリコンプラットフォーム20に設けられた電気配線29が、バンプ[図19(A)中、符号35参照]を介して、SOA28の下側に設けられた一方の電極[ここではp側電極;図19(A)中、符号33参照]に接続され、他の電気配線30が、ワイヤ(ここでは金ワイヤ)31を介して、SOA28の上側に設けられた他方の電極[ここではn側電極;図19(A)中、符号34参照]に接続される。
この波長可変レーザ32は、SOA28の導波路コア27の端部から発せられる光をシリコンプラットフォーム20側の導波路コア21に結合させることで動作する。このため、その特性を最大限に発揮させるためには、これらの2つの光素子20、28の導波路コア27、21間の光結合を最適にして、光結合損失を最小にする必要がある。
従来は、両素子20、28を組み合わせて実装する装置において、シリコンプラットフォーム20上の表面に形成されたマークとSOA28の電極表面上に形成されたマークを上からカメラで見て画像認識し、画像データを解析処理することで最適な所定の位置に移動し、位置決めした後、コレットで保持したSOA28を下降させ、図18、図19に示すように、SOA28上に形成されたテラス(突当部)とシリコンプラットフォーム20上に形成されたテラス(突当部)が接するまで押下し、SOA28のp側電極33と、SOA28のp側電極33に電流を供給するためのシリコンプラットフォーム20上に形成された電気配線(表面電気配線)29上に設けられた電極(バンプ)35を接続し、バンプ35を融着させて、両者を固定するようにしている。
これは、発光素子を光らせることなく2つの光素子(光学素子)の光結合を合わせるパッシブアライメントの例であるが、アクティブアライメントでは、例えば、発光素子は固定しておき、光を結合させたい光学素子に結合して出力される光の強度をモニタし、光を結合させたい光学素子の位置を位置調整機構で調整して、そのモニタ光強度が最大となる位置で固定するようにしている。
ところが、図17に示すような発光素子(SOA)28とシリコンプラットフォーム20をアクティブアライメントでフリップチップ実装する場合には、発光素子(SOA)28を発光させるための電流ループを確保する必要がある。
この場合、発光素子28の一方の電極[ここではn側電極;図19(A)中、符号34参照]には、発光素子28を吸着するコレットを通して電流を供給し、もう一方の電極[ここではp側電極;図19(A)中、符号33参照]、即ち、被実装素子と接する側の電極には、直接プローブ等を通して電流パスを形成することが望ましいが、その間隙はプローブを挿入するには狭いため、このままではアクティブアライメントを行なうことは困難である。
一方、上述のようなパッシブアライメントにおいては、例えば図18、図19に示すように、テラス同士の突き合わせによって2つの導波路の高さ方向(z軸方向)の位置合わせは精度良く決められるが、上から見た位置決め、即ち、x軸,y軸方向の位置決めに関してはマークを用いた画像認識の精度で決まるため、z軸方向ほどの精度は実現できず、光結合にばらつきと最適値からのズレが生じ、その結果として、光集積素子の内部損失の増加による光出力の減少、発振に必要な駆動電流の増大による消費電力の増加等の問題が生じることとなる。
そこで、本実施形態では、素子を上から見た時の素子端面に平行な方向(y軸方向)及び素子端面に直交する方向(x軸方向)のアライメントをより正確に行なえるように、上述のような構成及び方法を採用している(図1参照)。
具体的には、位置決め時にSOAに電流が流れて発光するような装置構成にし、アクティブアライメントによって、SOAからの光がシリコン導波路に結合した光の強さをモニタしてその値が最大になるようにSOAの位置決めを行なうようにしている。
実際の手順は、以下のようにしている。
まず、図1に示すように、発光素子(SOA)1を、真空吸着機構を有するコレット(保持部)2によって保持する。
ここでは、コレット2の吸着面にSOA1のn側電極(第1電極)6が接する。装置側の治具であるコレット2には、アクティブアライメントを行なう際にSOA1に電流を供給する電流源(電流供給源)5のマイナス側の回路が接続されている。
また、コレット2に電流源5のマイナス側の端子(第1端子)に接続された電源配線(第1電源配線)7が設けられており、この電源配線7によってSOA1のn側電極(第1電極)6と電流源5のマイナス側の端子(第1端子)が接続されている。なお、ここでは、コレット2を導体で構成し、コレット自体が電源配線7の一部として機能するようにしている。
一方、ステージ4上に、SOA1からの光を結合させる光導波路を備える光素子であるシリコンプラットフォーム3を載置する。
ここでは、シリコンプラットフォーム3は、装置の台座であるステージ4側に真空吸着によって仮固定される。
また、シリコンプラットフォーム3のSOA1を搭載する領域(発光素子搭載領域)には、電気配線(引出配線を含む)10、及び、この電気配線10上に設けられ、SOA1のp側電極(第2電極)8が接続されるバンプ9(バンプ電極;光素子3の電極)が設けられている。
そして、電気配線10は、バンプ9の下方からシリコンプラットフォーム3の側面へ向けて引き出されており、この電気配線10の引き出された部分(引出配線部分)の上方は開放され、表面が露出した状態になっている。なお、この表面が露出した部分を、バンプ9から配線された表面電極ともいう。
そこで、この引出配線10の表面が露出した部分を利用し、ここに電流源5のプラス側の回路を接続する。ここでは、電流源5のプラス側の端子(第2端子)に接続された電源配線(第2電源配線)11の端部に設けられたプローブ12を、引出配線10の表面が露出した部分に当てることで、電源配線11によってSOA1のp側電極8に接続されるバンプ9から延びる引出配線10と電流源5のプラス側の端子が接続されている。
そして、コレット2によって保持されたSOA1を、シリコンプラットフォーム3上に形成されたマークとSOA1上に形成されたマークを画像認識して、図1に示すように、シリコンプラットフォーム3上の所定の位置へ移動させる。
その後、図2に示すように、コレット2で保持したSOA1をゆっくりと下降させ、SOA1のp側電極8をシリコンプラットフォーム3上のバンプ9に軽く接触させる。
この場合、最初からコレット2に設けられた第1電源配線7及びプローブ12に接続された第2電源配線11を介して電流源5から電流を供給しておくことで、SOA1のp側電極8とバンプ9が接触した時点で電流が流れるため、これをスイッチ代わりとして検知して、制御部13によって、SOA1のp側電極8とバンプ9が接触(接続)することによって流れる電流に基づいて、コレット2の押下(高さ方向位置)を制御する。
なお、これに限られるものではなく、制御部13によって、SOA1のp側電極8とバンプ9が接触(接続)することによって流れる電流に基づいて、ステージ4の上昇(高さ方向位置)を制御するようにしても良い(後述の第2具体例参照)。
そして、このようにしてSOA1に電流が流れることで放射されるASE光は、シリコンプラットフォーム3上の光導波路に結合する。
このため、図3に示すように、シリコンプラットフォーム3上の光導波路の途中に例えばMMIなどによる光分岐回路14を設け、分岐されたモニタ用出力導波路15からの光出力をモニタ用光受光器(例えばフォトディテクタ;PD)16で検出し、その検出した値が最大値をなるように、図4に示すように、コレット2で保持したSOA1のx−y平面内での位置(面内方向位置)を調整する。なお、モニタ用光受光器16は実装装置側に固定しておけば良い。また、ここでは、シリコンプラットフォーム3やSOA1の基本構成は、図17〜19を参照しながら説明したシリコンプラットフォームと同様の構成になっている。
そして、図5に示すように、最適な面内方向位置で、そのまま、コレット2で保持したSOA1を下降させ、SOA1上に形成されたテラスとシリコンプラットフォーム3上に形成されたテラスが突き当たって接するまでz軸方向に押下し、バンプ9が弾性変形して若干つぶれた状態とし、SOA1のp側電極8とシリコンプラットフォーム3上のバンプ9を融着させて両者を固定する。
具体的には、コレット2に接続された移動装置(位置調整機構)をコントローラ(ここではステージコントローラ)で制御する際の最小移動グリッド単位でx−y平面上に測定点の碁盤目状マトリクスを作成する。
そして、図6に示すように、その碁盤目状マトリクス上の最初の測定点(測定ポイント)にコレット2を移動し、図7に示すように、コレット2を押下し、SOA1のp側電極8をバンプ9に軽く接触させる。
ここでは、図8に示すように、SOA1のp側電極8をバンプ9に接触させると電流が流れるため、電流が流れる閉回路の抵抗を電流計17及び電圧計18の値から測定し、抵抗値が一定値をとるように、コレット2の押下(高さ方向位置)を制御する。
そして、SOA1に電流が流れて発光し、シリコンプラットフォーム3の光導波路に結合するため、シリコンプラットフォーム3のモニタ用出力導波路15(図3参照)からの光出力を測定する。ここでは、モニタ用出力導波路15(図3参照)からの光出力をモニタ用光受光器16(図3参照)で検出し、その検出した値を記憶する。
次に、次の測定ポイントの測定に移る際に、そのままコレット2を横滑りさせると、SOA1のp側電極8とそれが接するバンプ9が擦れてしまうため、測定が終わったら、図9に示すように、SOA1のp側電極8とそれが接するバンプ9との接触が解除される程度にコレット2を上昇させて、次の測定ポイントへ移動させる。
そして、再び、コレット2を押下し、SOA1のp側電極8をバンプ9に軽く接触させる。
ここでは、SOA1のp側電極8をバンプ9に接触させると電流が流れるため、電流が流れる閉回路の抵抗を電流計17及び電圧計18の値から測定し、抵抗値が一定値をとるように、コレット2の押下(高さ方向位置)を制御する。
そして、SOA1に電流が流れて発光し、シリコンプラットフォーム3の光導波路に結合するため、シリコンプラットフォーム3のモニタ用出力導波路15(図3参照)からの光出力を測定する。ここでは、モニタ用出力導波路15(図3参照)からの光出力をモニタ用光受光器16(図3参照)で検出し、その検出した値を記憶する。
このような工程を碁盤目状マトリクス上のすべての測定ポイントで行ない、モニタ光強度が最大になる位置、即ち、各測定ポイントにおいてモニタ用光受光器16(図3参照)で検出した値の中の最大値の位置を求め、その位置へとコレット2を移動させて位置決めした後、そのままコレット2で保持したSOA1を下降させ、SOA1上に形成されたテラスとシリコンプラットフォーム3上に形成されたテラスが接するまで押下し、SOA1のp側電極8とシリコンプラットフォーム3上のバンプ9を圧力によって融着させて両者を固定する。
上述のように、各測定ポイントにおいて、バンプ9とSOA1のp側電極8との接触抵抗が一定値になるようにコレット2の押下量(z軸方向高さ)を制御することで、z軸方向のずれに依存するSOA1からの光の結合は一定に保たれるため、各測定ポイントにおける光出力の検出値からz軸方向の位置ずれによるばらつきが排除され、後述のようにしてモニタ光強度が最大になる位置を求める際の精度を高めることができる。また、最終的にバンプ9に圧力をかけて融着する前に、バンプ9がつぶれてしまい、最終的なバンプ9の接合が難しくなるのを防止することもできる。
以下、具体例を挙げて説明する。
まず、第1具体例として、コレット可動機構を備える場合を、図10〜図12、図16を参照しながら説明する。
ここで、図10〜図12は、それぞれ、第1具体例にかかる光素子実装装置を正面から見た図、正面から向かって左側から見た図、上側から見た図である。
第1具体例にかかる光素子実装装置は、図10〜図12に示すように、装置筐体101と、コレット可動機構(位置調整機構)102と、真空吸着コレット103と、プローブ104と、被実装素子固定治具(ステージ;吸着ステージ)105と、電流供給源(電流源)並びにコレット及びプローブへの電源配線(第1及び第2電源配線)113と、筐体101側に設置されたモニタ用受光素子(モニタ用光受光器)114と、マーク認識用カメラ115と、電流計123と、電圧計124と、制御部(図示せず)とを備える。
ここで、コレット可動機構102は、x軸方向、y軸方向、z軸方向へ移動させる移動機構(移動機構3軸)、及び、各軸回りに回転させる回転機構(回転機構3軸)を備える。
真空吸着コレット103は、実装素子を吸着する部分及び電流供給部が金属(導体)で構成されている。
例えば、真空吸着コレット103は、図16(A)に示すように、実装素子を吸着する部分となる先端部(図中、下側)が平坦になっている円錐形状とし、無垢の真鍮からなるものとし、それ自体がSOA100に電流を供給するための電源配線(表面電極を含む;電源供給部;第1電源配線)の一部として機能するようにすれば良い。また、SOA100を吸着する側(吸着面)の外径は約200μmとし、装置に固定される側の外径は約2mmとし、その長さは約1cm程度とし、吸着面にSOA100を真空吸着するための穴が開けられたものとし、その径は約100μmとすれば良い。
なお、これに限られるものではなく、例えば、図16(B)に示すように、耐熱プラスチック、アクリル等の絶縁材料からなるものとし、吸着面及び円錐の表面にSOA100に電流を供給するための電源配線(表面電極を含む;電源供給部;第1電源配線)126としての金属(例えば金メッキ又は金箔など)を形成した構成としても良い。
実装素子であるSOA(発光素子;光素子)100は、図10、図11に示すように、Auからなるp側電極(第2電極)110と、両サイドにフィン(テラス)が形成され、InP基板上に作製され、GaInAsP系MQW活性層導波路を内包したSOA本体111と、Auからなるn側電極(第1電極)112とを備える。
なお、ここでは、発光素子100は、両端面無反射コーティングのSOAとしているが、これに限られるものではなく、用途によっては、発振する半導体レーザとしても良い。また、発光素子としてのSOAやレーザを構成する半導体材料は、用途によって選択されるものであり、上述の例に限定されるものではない。
被実装素子であるシリコンプラットフォーム125は、図10〜図12に示すように、シリコン基板からなる部分106と、SiOからなるクラッド部及びSi導波路を内包した部分107と、表面に形成されたAlによる電気配線(引出配線を含む)108と、SOA100のp側電極110と接続されるバンプ(ここではAuSnバンプ;電極)109と、表面に形成されたAlによる電気配線116と、クラッド部内に内包されたループミラー117と、クラッド部上に形成されたTiからなる位相調整用ヒータ118と、クラッド部内に形成されたリング共振器及びクラッド部上に形成されたTiからなる波長制御用ヒータ119と、クラッド部内に形成されたリング共振器及びクラッド部上に形成されたTiからなる波長制御用ヒータ120と、MMI型光分岐器(光分岐回路)121と、モニタ光用導波路(モニタ用出力導波路)122とを備える。
なお、ここでは、被実装素子を、導波路を内包したシリコンプラットフォーム125としているが、これに限られるものではなく、例えば、石英系のPLCであっても良いし、有機ポリマー系の導波路を有するプラットフォームであっても良い。つまり、被実装素子は、実装素子との光結合を最適にしたいと望む導波路を有する素子であれば、その構造については特に限定されるものではない。また、ここでは、モニタ光導出のための光分波器(光分岐器)としてMMIを用いているが、これに限られるものではなく、例えば、Y分波器(Y分岐器)や方向性結合器など、所望の分波特性(分岐特性)が得られる光分波器(光分岐器)であれば、どのような光分波器(光分岐器)を用いても良い。
なお、図12では、コレット可動機構102、コレット103、プローブ104、電流供給源113、カメラ115は図示を省略している。
上述のように構成される装置を用い、実装素子であるSOA100と被実装素子であるシリコン導波路内包シリコンプラットフォーム125の光学的結合を上述したような手順で行なうことによって最適化する。
つまり、まず、真空吸着コレット103で保持されたSOA100を、シリコンプラットフォーム125上に形成されたマークとSOA100上に形成されたマークを画像認識して、シリコンプラットフォーム125上の所定の位置へと移動させる(例えば図1、図6参照)。
そして、真空吸着コレット103で保持されたSOA100をゆっくりと下降させ、SOA100のp側電極110をシリコンプラットフォーム125上のバンプ109に軽く接触させる(例えば図2、図7参照)。
プローブ104とコレット103には最初から電流を供給しておいて、SOA100のp側電極110とバンプ109が接触した時点で電流が流れるため、それをスイッチ代わりとして検知して、コレット103の押下を制御する(例えば図8参照)。
このとき、電流が流れる閉回路の抵抗を、電流計123と電圧計124の値から測定し、抵抗値が常にある一定値をとるように、制御部によって、コレット103の押下を制御する(例えば図8参照)。すなわち、制御部によって、バンプ109とSOA100のp側電極110との接触抵抗を一定値に制御することで、SOA100の押下量(z軸方向高さ)を制御する。
これにより、z軸方向のずれに依存するSOA100からの光の結合は一定に保たれるため、後述するSOA100のx−y平面内での光出力の検出値からz軸方向の位置ずれによるばらつきは排除されるため、x−y平面内での最大値の検出の精度を高めることができる。また、最終的にバンプ109に圧力をかけて融着する前に、バンプ109がつぶれてしまい、最終的なバンプ109の接合が難しくなるのを防止することもできる。
そして、電流を流すことで放射されるASE光はシリコンプラットフォーム125上の光導波路に結合するため、シリコンプラットフォーム125上の光導波路の途中に設けられた例えばMMIによる光分岐回路123から分岐されたモニタ光用導波路124を通した光出力(モニタ光強度)をモニタ用受光素子114で検出し、検出後はコレット103を引き上げてSOA100のp側電極110とバンプ109の接触を開放し、コレット103を次の測定点へと移動し(例えば図9参照)、コレット103の移動と押下、接触抵抗値によるz軸方向へのコレット103の押下量の制御、モニタ用受光素子114による光強度の測定、コレット103の引き上げによるコレット103とSOA100のp側電極110の接触の開放を繰り返す。
そして、その検出した値が最大値をとるように真空吸着コレット103で保持されたSOA100のx−y平面内での位置を調整し(例えば図4参照)、その最適な位置でそのまま真空吸着コレット103で保持されたSOA100を下降させ、SOA100上に形成されたテラスとシリコンプラットフォーム125上に形成されたテラスが接するまで押下し、SOA100のp側電極110とシリコンプラットフォーム125上のバンプ109を融着させて両者を固定する(例えば図5参照)。
より詳細には、以下の手順で行なうのが好ましい。
真空吸着コレット103に接続された移動装置(コレット可動機構102)をコントローラ(ここではステージコントローラ)で制御する際の最小移動グリッド単位でx−y平面上に測定点の碁盤目状マトリクスを作成する。
そして、その碁盤目状マトリクス上の最初の測定点(測定ポイント)に真空吸着コレット103を移動し(例えば図1、図6参照)、真空吸着コレット103を押下し、SOA100のp側電極110をシリコンプラットフォーム125上のバンプ109に軽く接触させる(例えば図2、図7参照)。
これにより、SOA100に電流が流れて発光し、シリコンプラットフォーム125の光導波路に結合するため、シリコンプラットフォーム125のモニタ光用導波路124からの光出力を測定する。ここでは、モニタ光用導波路124からの光出力をモニタ用受光素子114で検出し、その検出した値を記憶する。
次に、次の測定ポイントの測定に移る際に、そのまま真空吸着コレット103を横滑りさせると、SOA100のp側電極110とそれが接するバンプ109が擦れてしまうため、測定が終わったら、SOA100のp側電極110とそれが接するバンプ109との接触が解除される程度に真空吸着コレット103を上昇させ、次の測定ポイントへ移動させる(例えば図9参照)。
そして、再び、真空吸着コレット103を押下し、SOA100のp側電極110をシリコンプラットフォーム125上のバンプ109に軽く接触させる(例えば図2、図7参照)。
これにより、SOA100に電流が流れて発光し、シリコンプラットフォーム125の光導波路に結合するため、シリコンプラットフォーム125のモニタ光用導波路124からの光出力を測定する。ここでは、モニタ光用導波路124からの光出力をモニタ用受光素子114で検出し、その検出した値を記憶する。
ここでは、電流閉回路の抵抗を電流計123及び電圧計124の値から測定し、抵抗値が常に一定値となるように、即ち、SOA100のp側電極110とこれに接するバンプ109の接触抵抗が一定値となるように、制御部によって、各測定ポイントにおける真空吸着コレット103の押下量を制御し、SOA100のz軸方向位置(高さ方向位置)を制御する。
このような工程を碁盤目状マトリクス上のすべての測定ポイントで行ない、モニタ光強度が最大になる位置へと真空吸着コレット103を移動させて位置決めした後、そのまま真空吸着コレット103で保持したSOA100を下降させ、SOA100上に形成されたテラスとシリコンプラットフォーム125上に形成されたテラスが接するまで押下し、SOA100のp側電極110とシリコンプラットフォーム125上に形成された電気配線108上に設けられたバンプ109を圧力によって融着させて両者を固定する。
これにより、実装素子であるSOA100と被実装素子であるシリコン導波路内包シリコンプラットフォーム125の光学的結合が最適に行なわれ、これらの光結合を従来よりも安定して高めることが可能となり、光集積素子の特性向上、即ち、内部損失の削減による光出力の増大、発振に必要な駆動電流の低減による消費電力の削減等を実現することが可能となる。
次に、第2具体例として、ステージ可動機構を備える場合を、図13〜図16を参照しながら説明する。
ここで、図13〜図15は、それぞれ、第2具体例にかかる光素子実装装置を正面から見た図、正面から向かって左側から見た図、上側から見た図である。
第2具体例にかかる光素子実装装置は、図13〜図15に示すように、装置筐体201と、ステージ可動機構(位置調整機構)202と、真空吸着コレット203と、プローブ204と、被実装素子固定治具(ステージ;吸着ステージ)205と、電流供給源(電流源)並びにコレット及びプローブへの電源配線(第1及び第2電源配線)213と、筐体201側に設置されたモニタ用受光素子(モニタ用光受光器)214と、マーク認識用カメラ215と、電流計223と、電圧計224と、制御部(図示せず)とを備える。
ここで、ステージ可動機構202は、x軸方向、y軸方向、z軸方向へ移動させる移動機構(移動機構3軸)、及び、各軸回りに回転させる回転機構(回転機構3軸)を備える。
真空吸着コレット203は、実装素子を吸着する部分及び電流供給部が金属(導体)で構成されている。具体的は、上述の第1具体例の場合(図16参照)と同様に構成されているものとすれば良い。
実装素子であるSOA(発光素子;光素子)200は、図13、図14に示すように、Auからなるp側電極(第2電極)210と、両サイドにフィン(テラス)が形成され、InP基板上に作製され、GaInAsP系MQW活性層導波路を内包したSOA本体211と、Auからなるn側電極(第1電極)212とを備える。
なお、ここでは、発光素子200は、両端面無反射コーティングのSOAとしているが、これに限られるものではなく、用途によっては、発振する半導体レーザとしても良い。また、発光素子としてのSOAやレーザを構成する半導体材料は、用途によって選択されるものであり、上述の例に限定されるものではない。
被実装素子であるシリコンプラットフォーム225は、図13〜図15に示すように、シリコン基板からなる部分206と、SiOからなるクラッド部及びSi導波路を内包した部分207と、表面に形成されたAlによる電気配線(引出配線を含む)208と、SOA200のp側電極210と接続されるバンプ(ここではAuSnバンプ;電極)209と、表面に形成されたAlによる電気配線216と、クラッド部内に内包されたループミラー217と、クラッド部上に形成されたTiからなる位相調整用ヒータ218と、クラッド部内に形成されたリング共振器及びクラッド部上に形成されたTiからなる波長制御用ヒータ219と、クラッド部内に形成されたリング共振器及びクラッド部上に形成されたTiからなる波長制御用ヒータ220と、MMI型光分岐器(光分岐回路)221と、モニタ光用導波路(モニタ用出力導波路)222とを備える。
なお、ここでは、被実装素子を、導波路を内包したシリコンプラットフォーム225としているが、これに限られるものではなく、例えば、石英系のPLCであっても良いし、有機ポリマー系の導波路を有するプラットフォームであっても良い。つまり、被実装素子は、実装素子との光結合を最適にしたいと望む導波路を有する素子であれば、その構造については特に限定されるものではない。また、ここでは、モニタ光導出のための光分波器(光分岐器)としてMMIを用いているが、これに限られるものではなく、例えば、Y分波器(Y分岐器)や方向性結合器など、所望の分波特性(分岐特性)が得られる光分波器(光分岐器)であれば、どのような光分波器(光分岐器)を用いても良い。
なお、図15では、ステージ可動機構202、コレット203、プローブ204、電流供給源213、カメラ215は図示を省略している。
上述のように構成される装置を用い、実装素子であるSOA200と被実装素子であるシリコン導波路内包シリコンプラットフォーム225の光学的結合を上述したような手順と同様の手順(コレット可動機構に代えてステージ可動機構を用いる)で行なうことによって最適化する。
つまり、まず、ステージ205上に保持されたシリコンプラットフォーム225を、シリコンプラットフォーム225上に形成されたマークとSOA200上に形成されたマークを画像認識して、真空吸着コレット203で保持されたSOA200の下方の所定の位置へと移動させる。
そして、ステージ205上に保持されたシリコンプラットフォーム225をゆっくりと上昇させ、シリコンプラットフォーム225上のバンプ209にSOA200のp側電極210を軽く接触させる。
プローブ204とコレット203には最初から電流を供給しておいて、SOA200のp側電極210とバンプ209が接触した時点で電流が流れるため、それをスイッチ代わりとして検知して、ステージ205の押上を制御する。
このとき、電流が流れる閉回路の抵抗を、電流計223と電圧計224の値から測定し、抵抗値が常にある一定値をとるように、制御部によって、ステージ205の押上を制御する。すなわち、制御部によって、バンプ209とSOA200のp側電極210との接触抵抗を一定値に制御することで、シリコンプラットフォーム225の押上量(z軸方向高さ)を制御する。
これにより、z軸方向のずれに依存するSOA200からの光の結合は一定に保たれるため、後述するシリコンプラットフォーム225のx−y平面内での光出力の検出値からz軸方向の位置ずれによるばらつきは排除されるため、x−y平面内での最大値の検出の精度を高めることができる。また、最終的にバンプ209に圧力をかけて融着する前に、バンプ209がつぶれてしまい、最終的なバンプ209の接合が難しくなるのを防止することもできる。
そして、電流を流すことで放射されるASE光はシリコンプラットフォーム225上の光導波路に結合するため、シリコンプラットフォーム225上の光導波路の途中に設けられた例えばMMIによる光分岐回路223から分岐されたモニタ光用導波路224を通した光出力(モニタ光強度)をモニタ用受光素子214で検出し、検出後はステージ205を引き下げてSOA200のp側電極210とバンプ209の接触を開放し、ステージ205を次の測定点へと移動し、ステージ205の移動と押上、接触抵抗値によるz軸方向へのステージ205の押上量の制御、モニタ用受光素子214による光強度の測定、ステージ205の引き下げによるSOA200のp側電極210とバンプ209の接触の開放を繰り返す。
そして、その検出した値が最大値をとるようにステージ205上に保持されたシリコンプラットフォーム225のx−y平面内での位置を調整し、その最適な位置でそのままステージ205上に保持されたシリコンプラットフォーム225を上昇させ、SOA200上に形成されたテラスとシリコンプラットフォーム225上に形成されたテラスが接するまで押上し、SOA200のp側電極210とシリコンプラットフォーム225上のバンプ209を融着させて両者を固定する。
より詳細には、以下の手順で行なうのが好ましい。
ステージ205に接続された移動装置(ステージ可動機構202)をコントローラ(ここではステージコントローラ)で制御する際の最小移動グリッド単位でx−y平面上に測定点の碁盤目状マトリクスを作成する。
そして、その碁盤目状マトリクス上の最初の測定点(測定ポイント)にステージ205を移動し、ステージ205を押上し、シリコンプラットフォーム225上のバンプ209をSOA200のp側電極210に軽く接触させる。
これにより、SOA200に電流が流れて発光し、シリコンプラットフォーム225の光導波路に結合するため、シリコンプラットフォーム225のモニタ光用導波路224からの光出力を測定する。ここでは、モニタ光用導波路224からの光出力をモニタ用受光素子214で検出し、その検出した値を記憶する。
次に、次の測定ポイントの測定に移る際に、そのままステージ205を横滑りさせると、SOA200のp側電極210とそれが接するバンプ209が擦れてしまうため、測定が終わったら、SOA200のp側電極210とそれが接するバンプ209との接触が解除される程度にステージ205を下降させ、次の測定ポイントへ移動させる。
そして、再び、ステージ205を押上し、シリコンプラットフォーム225上のバンプ209をSOA200のp側電極210に軽く接触させる。
これにより、SOA200に電流が流れて発光し、シリコンプラットフォーム225の光導波路に結合するため、シリコンプラットフォーム225のモニタ光用導波路224からの光出力を測定する。ここでは、モニタ光用導波路224からの光出力をモニタ用受光素子214で検出し、その検出した値を記憶する。
ここでは、電流閉回路の抵抗を電流計223及び電圧計224の値から測定し、抵抗値が常に一定値となるように、即ち、SOA200のp側電極210とこれに接するバンプ209の接触抵抗が一定値となるように、制御部によって、各測定ポイントにおけるステージ205の押上量を制御し、シリコンプラットフォーム225のz軸方向位置(高さ方向位置)を制御する。
このような工程を碁盤目状マトリクス上のすべての測定ポイントで行ない、モニタ光強度が最大になる位置へとステージ205を移動させて位置決めした後、そのままステージ205上に保持されたシリコンプラットフォーム225を上昇させ、SOA200上に形成されたテラスとシリコンプラットフォーム225上に形成されたテラスが接するまで押上し、SOA200のp側電極210とシリコンプラットフォーム225上に形成された電気配線208上に設けられたバンプ209を圧力によって融着させて両者を固定する。
これにより、実装素子であるSOA200と被実装素子であるシリコン導波路内包シリコンプラットフォーム225の光学的結合が最適に行なわれ、これらの光結合を従来よりも安定して高めることが可能となり、光集積素子の特性向上、即ち、内部損失の削減による光出力の増大、発振に必要な駆動電流の低減による消費電力の削減等を実現することが可能となる。
したがって、本実施形態にかかる光素子実装装置及び光素子実装方法によれば、発光素子1(100、200)に電流を供給してアクティブアライメントを行なうことができ、発光素子1(100、200)と他の光素子3(125、225)の位置合わせを十分な精度で行なえるという効果を有する。
なお、本発明は、上述した実施形態、変形例及び具体例に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
以下、上述の実施形態、変形例及び具体例に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
発光素子を保持する保持部と、
前記発光素子からの光を結合させる光導波路を備える光素子が載置されるステージと、
アクティブアライメントを行なう際に前記発光素子に電流を供給する電流源と、
前記発光素子が前記保持部に保持された状態で前記発光素子の第1電極と前記電流源の第1端子を接続する第1電源配線と、
前記発光素子の第2電極に接続される前記光素子の電極から延びる引出配線と前記電流源の第2端子を接続する第2電源配線とを備えることを特徴とする光素子実装装置。
(付記2)
アクティブアライメントを行なう際に、前記発光素子の前記第2電極と前記光素子の前記電極を接続することによって流れる電流に基づいて、前記保持部又は前記ステージの高さ方向位置を制御する制御部を備えることを特徴とする、付記1に記載の光素子実装装置。
(付記3)
前記保持部は、前記発光素子を吸着して保持するコレットであり、
前記コレットは、導体によって構成されており、前記第1電源配線の一部として機能することを特徴とする、付記1又は2に記載の光素子実装装置。
(付記4)
前記保持部は、前記発光素子を吸着して保持するコレットであり、
前記コレットは、吸着面まで延びる前記第1電源配線を備えることを特徴とする、付記1又は2に記載の光素子実装装置。
(付記5)
保持部によって発光素子を保持して、前記発光素子の第1電極と電流源の第1端子を第1電源配線によって接続し、
前記発光素子からの光を結合させる光導波路を備え、ステージ上に載置された光素子の電極から延びる引出配線と前記電流源の第2端子を第2電源配線によって接続し、
前記発光素子の第2電極と前記光素子の前記電極を接続することによって前記電流源から前記発光素子に電流を供給してアクティブアライメントを行なって、前記光素子に前記発光素子を実装することを特徴とする光素子実装方法。
(付記6)
アクティブアライメントを行なう際に、制御部が、前記発光素子の前記第2電極と前記光素子の前記電極を接続することによって流れる電流に基づいて、前記保持部又は前記ステージの高さ方向位置を制御することを特徴とする、付記5に記載の光素子実装方法。
1 発光素子(SOA)
2 保持部(コレット)
3 光素子(シリコンプラットフォーム)
4 ステージ
5 電流源
6 第1電極(n側電極)
7 第1電源配線(電源配線)
8 第2電極(p側電極)
9 電極(バンプ)
10 引出配線(電気配線)
11 第2電源配線(電源配線)
12 プローブ
13 制御部
14 光分岐回路
15 モニタ用出力導波路
16 モニタ用光受光器
17 電流計
18 電圧計
20 シリコンプラットフォーム(Si導波路プラットフォーム)
21 シリコン細線導波路コア
22、23 リング共振器
24 波長フィルタ
25 ループミラー
26 位相調整器(位相調整用ヒータ)
27 発光導波路コア
28 SOA(発光素子)
29 電気配線
30 他の電気配線
31 ワイヤ
32 波長可変レーザ
33 一方の電極(p側電極)
34 他方の電極(n側電極)
35 電極(バンプ)
100 SOA(発光素子)
101 装置筐体
102 コレット可動機構(位置調整機構)
103 真空吸着コレット
104 プローブ
105 被実装素子固定治具(ステージ;吸着ステージ)
106 シリコン基板からなる部分
107 SiOからなるクラッド部及びSi導波路を内包した部分
108 表面に形成されたAlによる電気配線(引出配線を含む)
109 バンプ(電極)
110 p側電極(第2電極)
111 SOA本体
112 n側電極(第1電極)
113 電流供給源並びにコレット及びプローブへの電源配線
114 モニタ用受光素子(モニタ用光受光器)
115 マーク認識用カメラ
116 電気配線
117 ループミラー
118 位相調整用ヒータ
119 波長制御用ヒータ
120 波長制御用ヒータ
121 MMI型光分岐器(光分岐回路)
122 モニタ光用導波路(モニタ用出力導波路)
123 電流計
124 電圧計
125 シリコンプラットフォーム(光素子)
200 SOA(発光素子)
201 装置筐体
202 ステージ可動機構(位置調整機構)
203 真空吸着コレット
204 プローブ
205 被実装素子固定治具(ステージ;吸着ステージ)
206 シリコン基板からなる部分
207 SiOからなるクラッド部及びSi導波路を内包した部分
208 表面に形成されたAlによる電気配線(引出配線を含む)
209 バンプ(電極)
210 p側電極(第2電極)
211 SOA本体
212 n側電極(第1電極)
213 電流供給源並びにコレット及びプローブへの電源配線
214 モニタ用受光素子(モニタ用光受光器)
215 マーク認識用カメラ
216 電気配線
217 ループミラー
218 位相調整用ヒータ
219 波長制御用ヒータ
220 波長制御用ヒータ
221 MMI型光分岐器(光分岐回路)
222 モニタ光用導波路(モニタ用出力導波路)
223 電流計
224 電圧計
225 シリコンプラットフォーム(光素子)

Claims (5)

  1. 発光素子を保持する保持部と、
    前記発光素子からの光を結合させる光導波路を備える光素子が載置されるステージと、
    アクティブアライメントを行なう際に前記発光素子に電流を供給する電流源と、
    前記発光素子が前記保持部に保持された状態で前記発光素子の第1電極と前記電流源の第1端子を接続する第1電源配線と、
    前記発光素子の第2電極に接続される前記光素子の電極から延びる引出配線と前記電流源の第2端子を接続する第2電源配線とを備えることを特徴とする光素子実装装置。
  2. アクティブアライメントを行なう際に、前記発光素子の前記第2電極と前記光素子の前記電極を接続することによって流れる電流に基づいて、前記保持部又は前記ステージの高さ方向位置を制御する制御部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の光素子実装装置。
  3. 前記保持部は、前記発光素子を吸着して保持するコレットであり、
    前記コレットは、導体によって構成されており、前記第1電源配線の一部として機能することを特徴とする、請求項1又は2に記載の光素子実装装置。
  4. 前記保持部は、前記発光素子を吸着して保持するコレットであり、
    前記コレットは、吸着面まで延びる前記第1電源配線を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の光素子実装装置。
  5. 保持部によって発光素子を保持して、前記発光素子の第1電極と電流源の第1端子を第1電源配線によって接続し、
    前記発光素子からの光を結合させる光導波路を備え、ステージ上に載置された光素子の電極から延びる引出配線と前記電流源の第2端子を第2電源配線によって接続し、
    前記発光素子の第2電極と前記光素子の前記電極を接続することによって前記電流源から前記発光素子に電流を供給してアクティブアライメントを行なって、前記光素子に前記発光素子を実装することを特徴とする光素子実装方法。
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