JP2018193441A - 放射断熱耐火塗料及び放射断熱耐火塗料と添加剤との組み合わせ - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態の放射断熱耐火塗料は、中空粒子(中空バルーン)、有機バインダー、無機バインダー、赤外線反射性粉体、変性シリコーン、及びその他の充填剤を含んでいる。以下に、各成分について説明する。
中空粒子は、塗膜に断熱性を付与するために配合される成分である。中空粒子は、開気泡型中空粒子と閉気泡型中空粒子に分類される。本実施形態においては、これらの内、閉気泡型中空粒子が好適に使用される。閉気泡型中空粒子は、より高い断熱性能を発揮することができるからである。閉気泡型中空粒子は、1個の中空を有する単一中空型であってもよいし、2個以上の中空を有する多中空型であってもよい。中空粒子の内部には、気体が充填されているが、真空又は真空に近いものであってもよい。中空粒子中に充填可能な気体として、例えば、空気、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、塩素化炭化水素、フッ素化炭化水素、揮発性モノマー等が挙げられる。中空粒子の形状として、例えば、球形、楕円球形、偏平球形等が挙げられる。
本実施形態の放射断熱耐火塗料は、エマルジョンタイプの塗料として供給される。有機バインダーは、塗膜の基材への接着性及び強度を向上させるために配合される。エマルジョンは、液体に溶解しない他の液体(樹脂成分を含む)が微細粒子の状態で均一に分散した状態で浮遊したものである。エマルジョンとして、例えば、水性エマルジョンが挙げられる。また、エマルジョンは、塗料の分散剤としての機能をも有している。樹脂成分として、例えば、アクリル樹脂、酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、メラミンエステル樹脂、メラミン/ホルムアルデヒド樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、アルキド樹脂、変性アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アミノアルキド樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂、ジシアナミド/ホルムアルデヒド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂(グリシジルエーテル型、グリシジルエステル型、グリシジルアミン型、環状オキシラン型など)、シリコ−ン樹脂、ケイ素樹脂、フッ素樹脂などが挙げられる。また、ポリアクリル酸樹脂、スチレン−アクリル酸共重合樹脂、スチレン−メタクリル酸共重合樹脂、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル共重合樹脂、スチレン−マレイン酸共重合樹脂、アミレン−マレイン酸共重合樹脂、メチルスチレン/アクリル酸共重合樹脂、ビニルトルエン/アクリル酸共重合樹脂など、あるいはこれらのアンモニウム塩、有機アミン塩、アルカリ金属塩などが挙げられる。これらの樹脂成分は、1種又は2種以上を混合して使用することができる。
本実施形態の放射断熱耐火塗料は、有機バインダーの量を出来る限り減らし、その分、無機バインダーが配合される。無機バインダーは、放射断熱耐火塗料の熱放射性能を向上させるためのものである。また、無機バインダーは、上記の有機バインダーとともに配合されて、有機バインダーが溶融、又は分解したとしても、基材に対する塗膜の固着力を維持するためのものである。本実施形態の放射断熱耐火塗料には、無機バインダーとして鱗片状シリカが少なくとも配合されている。鱗片状シリカは、放射断熱耐火塗料の熱放射性能を向上させるのに特に優れている。鱗片状シリカとして、具体的には、例えば、サンラブリーLFS(登録商標)(AGCエスアイテック株式会社製)が使用される。
本実施形態の放射断熱耐火塗料において、赤外線反射性粉体は、赤外線を反射することにより、太陽光による塗膜の蓄熱を抑制する機能を有する成分である。赤外線反射性粉体として、例えば、アルミニウムフレーク、酸化チタン(例えば、TiO2)、硫酸バリウム、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、酸化珪素、酸化鉄、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化インジウム、アルミナ等が挙げられる。これらから1種又は2種以上を選択して使用することができる。これらのうち、酸化チタン、又は酸化チタンと酸化亜鉛の組み合わせが特に好適である。
変性シリコーンは、放射断熱耐火塗料の塗装容易性、水への溶解性・分散性、有機物との相溶性・反応性、帯電防止性、柔軟性、潤滑性などを向上するために添加される。変性シリコーンは、ジメチルシリコーンに各種有機基を導入したものである。この中で特に、非反応性の有機基が導入された変性シリコーンが好適である。有機基は、ジメチルシリコーンの末端又は側鎖に導入される。有機基として、ポリエーテル基、アルキル基、アラルキル基、フロロアルキル基、高級脂肪酸エステル基、高級脂肪酸アミド基、フェニル基などが挙げられる。変性シリコーンの含有量は、塗料中の全固形分重量に対して10〜40重量%、好ましくは20〜30重量%の範囲で調整するのが好適である。
本実施形態の放射断熱耐火塗料においては、塗膜強度や耐火性能を向上させる等の目的のため、さらに無機充填剤が添加される。無機充填剤として、上記した材料と重複する場合があるが、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、ケイ藻土、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛(ZnO)、酸化チタン(例えば、TiO2)、酸化鉄、酸化スズ、酸化アンチモン、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ハイドロタルサイト、石膏繊維、ケイ酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、活性白土、ゼオライト、ベントナイト、セピオライト、イモゴライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビーズ、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブラック、炭素繊維、各種金属粉、金属酸化物微粒子、フライアッシュ等が挙げられる。これらの無機充填剤から2種以上を混合して使用することもできる。もちろん、単独で使用することも可能である。無機充填剤の含有量は、塗料中の全固形分重量に対して10〜70、30〜70重量%、好ましくは50〜70重量%の範囲で調整するのが好適である。
本実施形態の放射断熱耐火塗料は、添加剤と組み合わせて使用される。この添加剤は、塗膜硬化・強化剤であり、放射断熱耐火塗料の使用時、塗工直前に放射断熱耐火塗料に添加される。本実施形態の放射断熱耐火塗料に対する添加剤の一例として、二価鉄を成分とするものが挙げられる。この添加剤には、シリカ及び/又はアルミナを更に含ませることができる。この添加剤は、放射断熱耐火塗料の全固形分重量に対して3%〜5%になるように加えることが好適であり、塗工膜の耐水性向上、クラックの発生防止、膨れ防止などを目的として添加される。二価鉄として、具体的には、二価の鉄イオンの化合物である第一鉄化合物が使用される。第一鉄化合物として、例えば、二価の鉄イオンの塩(二価鉄塩)が挙げられる。二価鉄塩として、具体的には、塩化第一鉄(FeCl2)、硫酸第一鉄(FeSO4)、硝酸第一鉄(Fe(NO3)2)、燐酸第一鉄(Fe3(PO4)2)等の無機塩、ギ酸第一鉄(Fe(HCOO)2)、酢酸第一鉄(Fe(CH3COO)2)、プロピオン酸第一鉄(Fe(CH3CH2COO)2)、シュウ酸第一鉄(FeC2O4)、酒石酸第一鉄(FeC4H4O6)、フマル酸第一鉄(FeC4H2O4)、乳酸第一鉄(Fe(CH3CHOHCOO)2)等の有機酸塩が挙げられる。この添加剤がシリカ、アルミナ、及び二価鉄を含むものである場合、二価鉄は、添加剤の全固形分重量に対して3%〜15%、好ましくは5%〜10%になるように配合される。シリカは、添加剤の全固形分重量に対して40%〜60%、好ましくは45%〜55%になるように配合される。アルミナは、添加剤の全固形分重量に対して30%〜55%、好ましくは35%〜50%になるように配合される。二価鉄、シリカ、及びアルミナは、添加剤中の全固形分重量に対して合わせて100重量%になるように配合される。
本実施形態の放射断熱耐火塗料は、以下のように、調整することができる。すなわち、中空粒子、有機バインダー、鱗片状シリカを含む無機バインダー、赤外線反射性粉体、及び変性シリコーンを上記した範囲で混合する。例えば、樹脂エマルジョン10Kg(固形分重量として、例えば5.8Kg)、水スラリー状鱗片状シリカ1Kg(固形分重量として、例えば0.15Kg)、中空粒子0.5Kgが混合される。なお、樹脂エマルジョンには、変性シリコーン、有機バインダー、無機バインダー、その他の充填剤が配合されている。この混合物に、必要に応じて、着色顔料などを加える。さらに、希釈用の水性媒体又は溶剤を加え、ボールミル、サンドミル、ペイントシェーカー、ジェットミル、ニーダー、三本ロールなど混合機を使用して充分混合する。水性媒体として、例えば、水を使用することができる。必要に応じて、水溶性であるメタノール、イソプロパノール、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブなどの有機溶媒を添加する。
シリカ(添加剤の全固形分重量に対して40%〜60%、好ましくは45%〜55%)、アルミナ(添加剤の全固形分重量に対して30%〜55%、好ましくは35%〜50%)、及び二価鉄(例えば、硫酸第一鉄)(添加剤の全固形分重量に対して3%〜15%、好ましくは5%〜10%)を適量の水(例えば、同量の水)でよく混合して調整する。
放射断熱耐火塗料の基材への塗布は、以下のように行われる。
(1)放射断熱耐火塗料原液10kgが入った缶に、添加剤を全固形分重量に対して3%〜5%加える。必要に応じて、水を少しずつ入れ、粘土調整を行う。(但し、水の入れすぎに注意する。)(なお、ケイ酸多孔質セラミックスを成分とする添加剤を使用する場合は、例えば、ケイ酸多孔質セラミックス300gを適量の水(例えば、同量の水)でよく混合したものを添加する。)
(2)調整液と放射断熱耐火塗料とをよく撹拌して、混合液を塗装用具としてローラー、刷毛、又はガン吹きを使用して基材に対し塗装する。1回塗りで塗装してもよいし、2〜3回、又はそれ以上の複数回塗りとしてもよいが、複数回に分けて塗装するのが好ましい。10kgの場合、塗装面積は、平滑面で、70m2(1回)又は35m2(2回)となる。2〜3回塗装した場合、膜厚は、0.14〜0.28mmとなる。本実施形態の放射断熱耐火塗料においては、膜厚が0.25mm程度に塗工するのが好ましい。このようにして得られた塗膜は、上記したように、有機バインダーとしての樹脂成分の含有量が少なく、主に特殊シリカ成分(例えば、鱗片状シリカ)や断熱性の大きい特殊無機質素材(例えば、中空粒子)を使用した無機質混合塗膜である。塗膜の熱放射性能の指標である全半球放射率は、鱗片状シリカを含まない類似塗料が複数回塗りしたとしても0.84(84%)以下であるのに対し、本実施形態の放射断熱耐火塗料においては、0.85〜1.00(85〜100%)、0.88〜1.00(88〜100%)、0.91〜1.00(91〜100%)、又は0.92〜1.00(92〜100%)を示す。
有機バインダーとしてのアクリルエマルジョン10Kg(固形分重量5.8Kg)が入った缶に、水スラリー状鱗片状シリカ1Kg(固形分重量0.15Kg)、中空粒子0.5Kgを加えた。なお、アクリルエマルジョンには、アクリル樹脂0.5Kgの他、変性シリコーン1.7Kg、酸化チタン・マイカ・水酸化アルミニウム等の充填剤3.6Kgが配合されている。更に、水を加え、混合機を使用して充分混合し、放射断熱耐火塗料を調整した。この放射断熱耐火塗料は、適宜白色又は日塗工色票番号C−75−60B(グレー色)に着色した。
シリカ、アルミナ、及び二価鉄を成分とする添加剤を調整した。すなわち、シリカ180g(添加剤の全固形分重量に対して41.9%)、アルミナ200g(添加剤の全固形分重量に対して46.5%)、及び硫酸第一鉄50g(添加剤の全固形分重量に対して11.6%)を同量の水でよく混合した。(なお、ケイ酸多孔質セラミックスを成分とする添加剤を使用する場合は、ケイ酸多孔質セラミックス300gを同量の水でよく混合する。)
(1)上記で調整した放射断熱耐火塗料原液(全固形分重量10kg)が入った缶に、シリカ、アルミナ、及び二価鉄を成分とする添加剤(全固形分重量400g)を加え、よく攪拌し、塗工液を調整した。これに、水を少しずつ入れ、粘度調整を行った。
(2)この塗工液をよく撹拌して、塗装用具としてローラーを使用し、基材に塗布した。基材として、ガルバリウム鋼板(登録商標)(150(縦)×150(横)×0.5(厚み)mm)を使用した。
実施例と対比するための比較例となる塗料を調整した。実施例の放射断熱耐火塗料に対し、鱗片状シリカを配合せずに、アクリルエマルジョンを増量(増量分は、固形分重量として0.15Kg)した塗料を比較例とした。また、塗工時に添加剤を使用しなかった。この調整液をよく撹拌して、実施例と同様、塗装用具としてローラーを使用し、基材に塗布した。
実施例の塗工膜は、添加剤を使用しているため、比較例に比べ、膜強度の向上、耐水性向上、クラック発生率の低下、膨れ発生率の低下が認められた。
図1にポータブル全半球放射率測定装置による全半球放射率の測定結果を示す。実施例及び比較例の塗膜は、いずれも白色とした。測定は、ポータブル半球放射率測定器PM−E2(株式会社システムズエンジニアリング製)を用いて行った。実施例の放射断熱耐火塗料において、全半球放射率は、2回塗りで平均0.88、3回塗りで平均0.91を示した。2回塗りの時点で、平均0.85以上となった。膜厚は、3回塗りの時点で、約0.25mm厚となった。比較例の全半球放射率は、4回塗り(約0.25mm厚)でも、平均0.84であり、実施例よりも小さい値を示した。全半球放射率は、数値が大きい程、放熱性能が大きいことを示す。よって、図1に示す表より、実施例の放射断熱耐火塗料の塗膜は、高い熱放射性能を有するため、比較例の塗料の塗膜と比べて、太陽光熱スペクトルで塗膜が暖められても放熱が多く、熱くなりにくいことを確認できた。
図2は、塗膜表面に40W白色球の光を照射し、時間経過に伴う塗膜表面の温度変化を測定した結果を示すグラフである。実施例の塗膜として、上記のガルバリウム鋼板(登録商標)に放射断熱耐火塗料を3回塗りしたものを使用した。比較例として、同じく4回塗りのものを使用した。どちらの塗膜も、色を白色とした。ブランクは、ガルバリウム鋼板(登録商標)の表面温度の測定値の変化を示す。図2に示すように、比較例は、どの経過時間においても、ブランクよりも低い表面温度を示した。これは、比較例の塗料の遮熱性能によるものであると思われる。また、実施例の塗装表面は、どの経過時間においても、ブランク、比較例に比べて、低い温度を示した。これは、実施例の塗膜は、遮熱性能に加え、鱗片状シリカを含むことによる熱放射性能の向上により、ブランク又は比較例よりも冷たい状態で維持されることを示している。
図3(A)は、白色に着色した塗膜に40W白色球の光を照射し、対面温度(塗装していない側の温度)の時間経過に伴う変化を測定した結果を示す。実施例の塗膜として、上記の大きさのガルバリウム鋼板(登録商標)に放射断熱耐火塗料を3回塗りしたものを使用した。比較例として、同じく4回塗りのものを使用した。図3(A)に示すように、実施例の放射断熱耐火塗料の塗膜は、どの経過時間においても、比較例の塗料に比べて低い対面温度を示した。
図4(A)及び図4(B)は、実施例の放射断熱耐火塗料を建物の屋根(天井面積約600m2)に塗装した場合の時刻の経過に伴う屋上外気温度、屋根裏温度、及び室内温度の変化の関係を示す。図4(A)は塗装前、図4(B)は塗装後の温度変化を示す。塗装後は、屋根裏温度の下がりが特に大きいことが判る。塗装前においては、従業員によりAM7時30分頃にクーラーの稼動が開始された。この時、室内温度はすでに約28.5℃になっていた。塗装後のAM7時30分では、室内温度約25.5℃であり、クーラーの稼動はAM9時30分頃に開始された。塗装前において、PM6時30分頃にクーラーが停止され、その後、室内温度が急上昇している。外気温度が約28℃であることから、屋根裏からの約38.4℃の輻射熱が室内温度を上昇させていることがわかる。一方で、塗装後においては、屋根裏温度が大変低くなるので、室内温度が安定している。このように、屋根裏からの輻射熱が冷房費高騰の主な原因であり、本実施例の放射断熱耐火塗料を塗装するだけでかなりの省エネ効果が発揮されることが確認された。例えば、7月〜10月における塗装後の省エネ効果は、およそ37,370KWh(削減空調電気使用量)であり、CO2削減量は約14トンであった。
Claims (7)
- 塗膜の熱放射性能が改善された放射断熱耐火塗料であって、
中空粒子と、
有機バインダーと、
無機バインダーと、を含み、
前記中空粒子は、無機材料から形成されており、
前記有機バインダーは、水性エマルジョンとして配合され、
前記無機バインダーとして、鱗片状シリカが少なくとも配合され、
前記鱗片状シリカは、前記塗膜の前記熱放射性能を向上させる、放射断熱耐火塗料。 - 請求項1に記載の放射断熱耐火塗料であって、
前記鱗片状シリカは、前記熱放射性能を示す全半球放射率が0.85〜1.00となるように配合されている、放射断熱耐火塗料。 - 請求項1又は2に記載の放射断熱耐火塗料と、
前記放射断熱耐火塗料に添加される添加剤との組み合わせであって、
前記添加剤は、ケイ酸多孔質セラミックス及び二価鉄の少なくともいずれかを含む、組み合わせ。 - 請求項3に記載の組み合わせであって、
前記二価鉄は、二価鉄塩として配合される、組み合わせ。 - 請求項4に記載の組み合わせであって、前記二価鉄塩は硫酸第一鉄である、組み合わせ。
- 請求項3ないし5のいずれかに記載の組み合わせであって、
前記添加剤が前記二価鉄を含む場合、前記添加剤はシリカ及び/又はアルミナを更に含む、組み合わせ。 - 請求項3ないし6のいずれかに記載の組み合わせであって、
前記添加剤は、使用時に前記放射断熱耐火塗料に添加される、組み合わせ。
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