JP2018193314A - アポトーシス抑制剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱処理をしたオタネニンジンの抽出物を含有するアポトーシス抑制剤及びBcl−2産生促進剤を提供する。【解決手段】加熱処理をしたオタネニンジンの抽出物を含有することを特徴とする化粧品、医薬部外品、医薬品及び食品。本発明の加熱処理をしたオタネニンジンの抽出物は優れたBcl−2産生促進効果を示すため、皮膚、毛髪等に生じるアポトーシスの亢進又はBcl−2の低下が関与する様々な疾患に対して応用できる。又、本発明のアポトーシス抑制剤及びBcl−2産生促進剤は、作用が緩和な植物の抽出物を有効成分とすることから、副作用がなく、安全性が高い。【選択図】なし

Description

本発明は、アポトーシス抑制剤及びBcl−2産生促進剤に関するものである。
生体における細胞死には、アポトーシスとネクロ―シスの二種類がある。アポトーシスとは、積極的、機能的な細胞死であり、細胞で増殖制御機構として管理・調節された能動的な細胞死のことである。細胞外より障害を受けて細胞が死に至るのではなく、細胞内で遺伝子により予め決められたプログラムに従ってもたらされる「プログラム細胞死」である。一方、ネクローシスとは、栄養不足、毒物、外傷等の外的環境要因により生じる受動的な細胞死のことである。
アポトーシスシグナルが細胞内に存在するミトコンドリアに伝達されると、外膜・内膜間隙に存在するシトクロムc(生細胞では呼吸のための必須因子)が細胞質に放出される。細胞質に放出されたシトクロムcは、その後様々な因子と作用し、アポトーシスに特異的な形態変化や生化学的変化を促す。アポトーシスにはシトクロムcの放出が重要であるが、これを左右している因子、即ち、Bcl−2ファミリータンパク質が存在する。このファミリーには、促進因子と抑制因子の相反する二種類が存在する。促進因子としてBadやBid等が知られており、これらは細胞質に存在するが、細胞死のシグナルによりミトコンドリアへと移動し、そこでシトクロムcの放出を促進することでアポトーシスを誘導する。一方、抑制因子としてBcl−2やBcl−xL等が知られており、これらはミトコンドリアの外壁に存在してシトクロムcの放出を阻害することでアポトーシスを抑制する。
Bcl−2ファミリータンパク質の中でも、Bcl−2は細胞死の負の制御因子としての機能を有し、アポトーシスにおいて重要な機能を担っている。アポトーシスの亢進に関連する疾患として、後天性免疫不全症候群(AIDS)、アルツハイマー病、筋委縮性側索硬化症、色素性網膜症、小脳変性、再生不良性貧血、心筋梗塞、アルコールによる肝臓病、歯周病等が知られている(非特許文献1)。又、Bcl−2遺伝子を欠損させたマウスでは、体毛の白髪化、骨形成異常、神経突起形成異常等の症状が認められることから、Bcl−2がこれらの組織で必須であることが分かる。
これまでに、Bcl−2の機能を高めてアポトーシスを抑制する物質として、ミッドカイン(MK)ファミリーに属するタンパク質(特許文献1)、ウルソデオキシコール酸(特許文献2)、甘草抽出物(特許文献3)等が知られているが、有効性、安定性、安全性等の点で実用上十分に満足できるものではなかった。
オタネニンジン(ウコギ科、学名Panax ginseng C.A.Mey.)は、日本、韓国、北朝鮮、中国北部の各地で栽培されている植物である。これまでに、オタネニンジンには、育毛作用(特許文献4)、白髪改善作用(特許文献5)、アロマターゼ促進作用(特許文献6)、DNA合成促進作用(特許文献7)等があることが知られている。又、オタネニンジンにアポトーシス反応阻害作用(特許文献8)、Bcl−2増加誘導作用(特許文献9)があることが既に知られている。更に、高温及び高圧処理したオタネニンジンに異常な癌細胞におけるアポトーシス誘導作用があることも既に知られている(特許文献10、非特許文献2)。しかしながら、これまでに、オタネニンジンに加熱処理を行うことで、正常細胞におけるアポトーシス抑制作用が更に高まることは全く知られていない。
WO00/02578 特開2005−132800 特開2008−239573 特開2003−238365 特開2001−288098 特開2003−104848 特開2004−107232 特開2007−22923 特開2002−80382 特表2004−537565
Thompson.C.B.,Science,267,p1456−1462(1995) Kim.Y.J. et al,Biol.Pharm.Bull.,31,p826−830(2008)
そこで、本発明が解決する課題は、加熱処理をしたオタネニンジンの抽出物にBcl−2産生をより高める効果を見出し、これを有効成分とする、作用点が明確であり、且つ優れたアポトーシス抑制剤及びBcl−2産生促進剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題の解決に向け鋭意検討を行った結果、加熱処理をしたオタネニンジンの抽出物が何の処理もしていないオタネニンジンと比較して優れたアポトーシス抑制作用及びBcl−2産生促進作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、以下の発明を包含する。
(1)100〜130℃で加熱処理をしたオタネニンジンの抽出物を含有することを特徴とするアポトーシス抑制剤。
(2)100〜130℃で加熱処理をしたオタネニンジンの抽出物を含有することを特徴とするBcl−2産生促進剤。
本発明の加熱処理をしたオタネニンジンの抽出物は、アポトーシス抑制効果及びBcl−2産生促進効果に優れていた。この抽出物を含有することを特徴とするアポトーシス抑制剤及びBcl−2産生促進剤は、正常細胞や正常組織の維持、後天性免疫不全症候群(AIDS)、アルツハイマー病、筋委縮性側索硬化症、色素性網膜症、小脳変性、再生不良性貧血、心筋梗塞、アルコールによる肝臓病、歯周病等の疾患症状進行の遅延等の効果を発揮することができる。又、本発明のアポトーシス抑制剤及びBcl−2産生促進剤は、作用が緩和な植物の抽出物を有効成分とすることから、副作用がなく安全性が高い。従って、化粧品、医薬部外品、医薬品及び食品に安心して使用できる。
本発明における加熱処理とは100〜130℃で蒸すことを意味する。好ましくは、115〜125℃で蒸すのが良い。又、加熱時間は特に限定されないが、2〜10時間が好ましく、2〜6時間がより好ましい。
本発明で用いるオタネニンジンは、人参、朝鮮人参、高麗人参とも呼ばれ、日本、韓国、中国で生薬或いは健康食品素材として多用されている。主に、根を乾燥したものが生薬として扱われており、漢方処方薬として、胃健消化薬、保健強壮薬に用いられる。製造方法の違いから、根を乾燥又は湯通ししてから乾燥させた白参と、蒸気で蒸して加熱処理をしてから乾燥させた紅参に大別できる。
本発明で用いるオタネニンジンの抽出物とは、植物体の葉、茎、花、果実、種子、根等の植物体の一部又は全草から抽出したものである。好ましくは、オタネニンジンの根から抽出して得られるものが良い。これらは白参の名称で生薬として市販されているので、これを使用すれば良い。オタネニンジンは、好ましくは、根の側根部分を使用するのが良い。
抽出する溶媒としては、例えば、水、低級アルコール類(メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール類(1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、流動パラフィン等)、エーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテル等)が挙げられる。好ましくは、水、低級アルコール及び液状多価アルコール等の極性溶媒が良く、特に好ましくは、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール及びプロピレングリコールが良い。これらの溶媒は、1種でも2種以上を混合して用いても良い。
上記抽出物は抽出した溶液のまま用いても良く、必要に応じて濃縮、希釈、濾過処理、活性炭等による脱色、脱臭処理等をして用いても良い。更には、抽出した溶液を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を行い、乾燥物として用いても良い。本発明で用いるオタネニンジンは天然由来の植物であり、オタネニンジンから抽出される成分は多様な構造の化合物が多数同時に存在する混合物である。従って、含有する成分の構造又は特性を全て明らかにすることは困難であり、抽出物として扱うことが好ましい。
本発明におけるアポトーシス抑制剤とは、プログラムされた細胞死を阻害し、正常細胞の寿命を伸ばしたり、後天性免疫不全症候群(AIDS)等の疾患症状進行を遅延させたりする剤を意味する。アポトーシスは、哺乳動物細胞、好ましくは表皮又は真皮等を構成する皮膚細胞、特に好ましくは毛髪を構成するメラノサイトにおいて生じる現象であって良い。当該細胞はヒト由来が好ましいが、マウス、ラット、モルモット、ウサギ、ブタ等、あらゆる哺乳動物由来であっても良い。
本発明におけるBcl−2産生促進剤とは、アポトーシスシグナルの上流でシグナルの伝達を抑制的に調節する最も重要なアポトーシス抑制因子の一つであるBcl−2タンパク質の産生を促す剤を意味する。Bcl−2タンパク質は、哺乳動物細胞、好ましくは表皮又は真皮等を構成する皮膚細胞、特に好ましくは毛髪を構成するメラノサイトにおいて産生されるタンパク質であって良い。当該細胞はヒト由来が好ましいが、マウス、ラット、モルモット、ウサギ、ブタ等、あらゆる哺乳動物由来であっても良い。
本発明に用いる加熱処理をしたオタネニンジンの抽出物を含有することを特徴とするアポトーシス抑制剤及びBcl−2産生促進剤を用いるには、通常、全身的又は局所的に外用や内用により投与される。投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なる。アポトーシス抑制作用及びBcl−2産生促進作用を発揮できる量である限り、特に限定はされないが、乾燥固形物重量として0.00001〜10重量%が好ましく、0.0001〜1重量%がより好ましい。投与量は種々の条件で変動するので、上記投与範囲より少ない量で十分な場合もあるし、又、範囲を超えて投与する必要のある場合もある。
外用により投与する場合は、化粧品、医薬部外品及び医薬品のいずれにも用いることができる。その剤型としては、例えば、皮膚外用剤(虫除けスプレー等)、洗浄剤、化粧水、乳液、シャンプー、リンス、ボディローション等の頭皮や身体に適用されるものが挙げられる。上記抽出物をそのまま使用しても良く、本発明の効果を損なわない範囲で外用剤に用いられる成分である、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、キレート剤等を含有することもできる。
内用により投与する場合は、医薬部外品、医薬品及び食品のいずれにも用いることができる。その製剤形態は種々のものを選択でき、例えば、練歯磨き、液体歯磨き、洗口液、軟膏剤、クリーム、口腔用ゲル、マウススプレー、マウスリンス、トローチ剤等が挙げられる。更に、散剤、顆粒剤、錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、シロップ剤、丸剤、懸濁剤、液剤、乳剤等の通常の医薬品の形態、飴、ガム、タブレット、カプセル、飲料等の食品の形態を採用することもできる。
本発明のアポトーシス抑制剤及びBcl−2産生促進剤を化粧品や医薬部外品に含有する場合は、その剤形は、水溶液系、可溶化系、乳化系、粉末系、粉末分散系、油液系、ゲル系、軟膏系、エアゾール系、水−油2層系又は水−油−粉末3層系等のいずれでも良い。又、当該医薬部外品や化粧品は、アポトーシス抑制剤及びBcl−2産生促進剤と共に、皮膚外用組成物において通常使用されている各種成分、添加剤、基剤等をその種類に応じて選択し、適宜含有し、当分野で公知の手法に従って製造することができる。その形態は、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、スプレー状等のいずれであっても良い。含有成分としては、例えば、油脂類(オリーブ油、ヤシ油、月見草油、ホホバ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油等)、ロウ類(ラノリン、ミツロウ、カルナウバロウ等)、炭化水素類(流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、ワセリン等)、脂肪酸類(ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等)、高級アルコール類(ミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等)、エステル類(ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、トリオクタン酸グリセリン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸ステアリル等)、有機酸類(クエン酸、乳酸、α−ヒドロキシ酢酸、ピロリドンカルボン酸等)、糖類(マルチトール、ソルビトール、キシロビオース、N−アセチル−D−グルコサミン等)、タンパク質及びタンパク質の加水分解物、アミノ酸類及びその塩、ビタミン類、植物・動物抽出成分、種々の界面活性剤、保湿剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、安定化剤、防腐剤、殺菌剤、香料等が挙げられる。
本発明のアポトーシス抑制剤及びBcl−2産生促進剤を医薬品に含有する場合は、薬理学的及び製剤学的に許容し得る添加物と混合し、患部に適用するのに適した製剤形態の各種製剤に製剤化することができる。薬理学的及び製剤学的に許容し得る添加物としては、その剤形、用途に応じて賦形剤、増粘剤、等張化剤、pH調整剤、安定化剤、防腐剤、保存剤、分散剤、乳化剤、ゲル化剤、色素、香料等を用いることができる。本発明の医薬品に適した形態は外用製剤であり、例えば、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、液剤、貼付剤等が挙げられる。軟膏剤は、均質な半固形状の外用製剤をいい、油脂性軟膏、乳剤性軟膏、水溶性軟膏を含む。ゲル剤は、水不溶性成分の抱水化合物を水性液に懸濁した外用製剤をいう。液剤は、液状の外用製剤をいい、ローション剤、懸濁剤、乳剤、リニメント剤等を含む。
本発明のアポトーシス抑制剤及びBcl−2産生促進剤を食品に含有する場合は、その種類に応じて通常使用される添加物を適宜含有しても良い。添加物としては、食品衛生法上許容され得る添加物であればいずれも使用できるが、例えば、甘味料(ブドウ糖、ショ糖、果糖、異性化液糖、アスパルテーム、ステビア等)、酸味料(クエン酸、リンゴ酸、酒石酸等)、賦形剤(デキストリン、澱粉等)、結合剤、希釈剤、香料、着色料、緩衝剤、増粘剤、ゲル化剤、安定剤、保存剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤、防腐剤等が挙げられる。
次に、本発明を詳細に説明するため、具体的な実施例を挙げて説明する。これらの実施例は効果を具体的に説明するもので、発明の範囲を限定するものではない。実施例中の含有量は重量%である。
[実施例1]
加熱処理をしたオタネニンジンの抽出物を、以下の通りに製造した。
(製造例1)121℃で加熱処理をしたオタネニンジンの熱水抽出物
オタネニンジンの根を121℃で4時間蒸した後、50〜70℃で乾燥させた。この加熱処理をしたオタネニンジン40gに精製水800mLを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して121℃で加熱処理をしたオタネニンジンの熱水抽出物を16.2g得た。
(製造例2)100℃で加熱処理をしたオタネニンジンの熱水抽出物
オタネニンジンの根を100℃で4時間蒸した後、50〜70℃で乾燥させた。この加熱処理をしたオタネニンジン40gに精製水800mLを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して100℃で加熱処理をしたオタネニンジンの熱水抽出物を18.7g得た。
(製造例3)121℃で加熱処理をしたオタネニンジンの50%エタノール抽出物
オタネニンジンの根を121℃で4時間蒸した後、50〜70℃で乾燥させた。この加熱処理をしたオタネニンジン100gに精製水500mL及びエタノール500mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、121℃で加熱処理をしたオタネニンジンの50%エタノール抽出物を40g得た。
(製造例4)100℃で加熱処理をしたオタネニンジンの50%エタノール抽出物
オタネニンジンの根を100℃で4時間蒸した後、50〜70℃で乾燥させた。この加熱処理をしたオタネニンジン100gに精製水500mL及びエタノール500mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、100℃で加熱処理をしたオタネニンジンの50%エタノール抽出物を43g得た。
(製造例5)121℃で加熱処理をしたオタネニンジンの1,3−ブチレングリコール抽出物
オタネニンジンの葉及び茎を121℃で4時間蒸した後、50〜70℃で乾燥させた。この加熱処理をしたオタネニンジン20gに1,3−ブチレングリコール200mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、121℃で加熱処理をしたオタネニンジンの1,3−ブチレングリコール抽出物を160g得た。
(製造例6)100℃で加熱処理をしたオタネニンジンの1,3−ブチレングリコール抽出物
オタネニンジンの葉及び茎を100℃で4時間蒸した後、50〜70℃で乾燥させた。この加熱処理をしたオタネニンジン20gに1,3−ブチレングリコール200mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、100℃で加熱処理をしたオタネニンジンの1,3−ブチレングリコール抽出物を141g得た。
(比較製造例1)オタネニンジンの熱水抽出物
オタネニンジンの根の乾燥物40gに精製水800mLを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥してオタネニンジンの熱水抽出物を12.5g得た。
(比較製造例2)オタネニンジンの50%エタノール抽出物
オタネニンジンの根の乾燥物100gに精製水500mL及びエタノール500mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮乾固して、オタネニンジンの50%エタノール抽出物を15.1g得た。
(比較製造例3)オタネニンジンの1,3−ブチレングリコール抽出物
オタネニンジンの葉及び茎20gに1,3−ブチレングリコール200mLを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、オタネニンジンの1,3−ブチレングリコール抽出物を157g得た。
[実施例2]
オタネニンジン抽出物の効果の比較評価実験を、以下の通りに行った。
(試験例1)ヒトメラノサイトにおけるBcl−2産生に及ぼすオタネニンジン抽出物の影響
試験には、Bcl−2を発現しているヒト表皮メラノサイト(Human Epidermal Melanocytes,normal neonatal foreskin、Cell Applications)を用いた。細胞を6wellプレートに1×10個播種し、Medium254にて、37℃、5%CO条件下で1週間培養した。コンフルエントになった細胞に、最終濃度が各々500μg/mLとなるように調製した、加熱処理をしたオタネニンジンの抽出物(製造例1〜6)、未処理のオタネニンジンの抽出物(比較製造例1〜3)を添加して24時間培養した後、総RNAの抽出を行った。細胞からの総RNAの抽出は、RNAiso plus(TAKARA)を用いて行った。総RNA量は分光光度計(NanoDrop)を用い、260nmにおける吸光度により求めた。mRNA発現量の測定は、細胞から抽出した総RNAを基にしてリアルタイムRT−PCR法により行った。リアルタイムRT−PCR法には、SYBR Select Master Mix(Life Technologies)を用いた。即ち、500ngの総RNAを逆転写反応後、PCR反応(95℃:15秒間、60℃:30秒間、40cycles)を行った。その他の操作は定められた方法に従い、Bcl−2 mRNAの発現量を、内部標準であるβ−アクチン mRNAの発現量に対する割合として求めた。Bcl−2発現量は、コントロールのBcl−2 mRNAの発現量に対する試料添加群のBcl−2 mRNAの発現量の比率として算出した。尚、Bcl−2及びβ−アクチン用のプライマーは、以下に示したものを使用した。
Bcl−2用のプライマーセット
CTGGGATGCCTTTGTGGAACT(配列番号1)
CAGCCAGGAGAAATCAAACAGA(配列番号2)
β−アクチン用のプライマーセット
CACTCTTCCAGCCTTCCTTCC(配列番号3)
GTGTTGGCGTACAGGTCTTTG(配列番号4)
これらの試験結果を表1に示した。全ての抽出物にBcl−2 mRNA発現量を増加させる効果が認められたが、その効果は、いずれも加熱処理をした抽出物の方が高かった。
(試験例2)ヒトケラノサイトにおけるアポトーシスに及ぼすオタネニンジン抽出物の影響
試験には、ヒトケラノサイト(HaCaT)を用いた。HaCaTを96wellプレートに1wellあたり1,000個播種し、最終濃度が300μMのHと500μg/mLの試料を添加した0.5%FBSを含むDMEM培地を用い、37℃、5%CO条件下にて4日間培養した。細胞数の測定は、染色法により行った。即ち、培養終了後培地を除き、メタノールを用いて10分間細胞を固定した。続いて、0.1%メチレンブルーを加え、1時間細胞の染色を行った。乾燥させた後、0.1N HClを各wellに100μLずつ加えてよく攪拌させ、マイクロプレートリーダーを用いて650nmの吸光度を測定した。一般的に、H等の活性酸素により、アポトーシスが誘導されることが知られている。試料のアポトーシス抑制率は、以下の計算式により算出した。
これらの試験結果を表2に示した。H添加によりアポトーシスが誘導された結果、細胞数が減少した。一方、同時に抽出物を添加するとアポトーシスが抑制され、細胞数の減少が抑えられたが、その効果は、いずれも加熱処理をした抽出物の方が高かった。
[実施例3]製品の処方例
製造例1〜6で製造した加熱処理をしたオタネニンジンの抽出物を含有した製品の処方例を以下に示す。
(処方例1)ローション
処方 含有量(重量%)
1.121℃で加熱処理をしたオタネニンジンの
熱水抽出物(製造例1) 0.1
2.1,3−ブチレングリコール 8.0
3.グリセリン 2.0
4.キサンタンガム 0.02
5.クエン酸 0.01
6.クエン酸ナトリウム 0.1
7.エタノール 5.0
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
10.香料 0.1
11.精製水 残量
[製造方法]成分1〜6及び11と、成分7〜10を各々均一に溶解した後、両者を混合し濾過し、製品とする。
(処方例2)パック
処方 含有量(重量%)
1.121℃で加熱処理をしたオタネニンジンの
50%エタノール抽出物(製造例3) 0.1
2.ポリビニルアルコール 12.0
3.エタノール 5.0
4.1,3−ブチレングリコール 8.0
5.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
6.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5
7.クエン酸 0.1
8.クエン酸ナトリウム 0.3
9.香料 適量
10.精製水 残量
[製造方法]成分1〜10を均一に溶解し、製品とする。
(処方例3)ヘヤートニック
処方 含有量(重量%)
1.121℃で加熱処理をしたオタネニンジンの
1,3−ブチレングリコール抽出物(製造例5) 2.0
2.95%エタノール 60.0
3.グリセリン 2.0
4.精製水 残量
[製造方法]成分1を成分2に溶解し、成分3及び4を加え、十分撹拌混合し、製品とする。
(処方例4)ヘヤーローション
処方 含有量(重量%)
1.121℃で加熱処理をしたオタネニンジンの
50%エタノール抽出物(製造例3) 0.2
2.ステアリン酸 5.0
3.セチルアルコール 5.0
4.流動パラフィン 2.0
5.グリセリンモノステアレート 1.3
6.ソルビタンモノオレエート 1.5
7.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(10E.О.) 0.8
8.グリセリン 6.0
9.防腐剤 適量
10.精製水 残量
[製造方法]成分2〜7を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び8〜10を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化し、かき混ぜながら冷却し、製品とする。
(処方例5)シャンプー
処方 含有量(重量%)
1.121℃で加熱処理をしたオタネニンジンの
熱水抽出物(製造例1) 0.1
2.アルキル硫酸トリエタノールアミン 18.0
3.ラウリン酸ジエタノールアミド 3.0
4.メチルセルロース 0.5
5.香料 適量
6.精製水 残量
[製造方法]成分6に成分4を均一に溶解した後、成分1及び2を加え、70〜75℃で加熱溶解した後、成分3を加え、冷却途中に成分5を加え、30℃まで冷却し、製品とする。
(処方例6)ボディシャンプー
処方 含有量(重量%)
1.121℃で加熱処理をしたオタネニンジンの
1,3−ブチレングリコール抽出物(製造例5) 0.2
2.ステアリン酸 10.0
3.パルミチン酸 8.0
4.ミリスチン酸 12.0
5.ラウリン酸 4.0
6.オレイルアルコール 1.5
7.精製ラノリン 1.0
8.ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 1.0
9.グリセリン 10.0
10.水酸化カリウム 6.0
11.香料 適量
12.防腐剤 適量
13.金属イオン封鎖剤 適量
14.精製水 残量
[製造方法]成分2〜5を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分14の適量に成分10を溶解し、油相に添加しケン化を行う。続いて、成分6〜9をケン化物に添加し、室温で更に成分1、成分11〜13及び残りの成分14を添加し、製品とする。
(処方例7)浴用剤
処方 含有量(重量%)
1.100℃で加熱処理をしたオタネニンジンの
1,3−ブチレングリコール抽出物(製造例6) 5.0
2.炭酸水素ナトリウム 50.0
3.黄色202号 適量
4.香料 適量
5.無水硫酸ナトリウム 残量
[製造方法]成分1〜5を均一に混合し、製品とする。
(処方例8)練歯磨き
処方 含有量(重量%)
1.リン酸水素カルシウム 22.0
2.ラウリル硫酸ナトリウム 1.5
3.トラネキサム酸 0.01
4.β−グリチルレチン酸 0.2
5.イソプロピルメチルフェノール 0.1
6.塩化セチルピリジニウム 0.05
7.100℃で加熱処理をしたオタネニンジンの
50%エタノール抽出物(製造例4) 0.001
8.グリセリン 20.0
9.カラギーナン 0.9
10.サッカリンナトリウム 0.001
11.香料 1.0
12.安息香酸ナトリウム 0.5
13.精製水 残量
[製造方法]成分3〜13をよく混合した後、成分1〜2を加えて練和し、脱泡後チューブに充填し、製品とする。1回に1g、1日3回使用する。
(処方例9)洗口液
処方 含有量(重量%)
1.エタノール 20.0
2.100℃で加熱処理をしたオタネニンジンの
熱水抽出物(製造例2) 0.01
3.グリセリン 10.0
4.サッカリンナトリウム 0.1
5.香料 0.1
6.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 1.5
7.パラオキシ安息香酸エチル 0.1
8.精製水 残量
[製造方法]成分1に成分2を溶解する(組成物A)。次いで成分8に成分3〜7を溶解する(組成物B)。組成物Aと組成物Bをよく混合し、製品とする。1回に10mL、1日3回使用する。
(処方例10)タブレット
処方 含有量(重量%)
1.121℃で加熱処理をしたオタネニンジンの
熱水抽出物(製造例1) 0.005
2.エリスリトール 60.4
3.クエン酸 5.0
4.ショ糖脂肪酸エステル 3.0
5.香料 0.1
6.マルチトール 残量
[製造方法]成分1〜3及び6を混合し、10%の水を結合剤として加え、流動層造粒する。成形した顆粒に成分4及び5を加えて混合し、打錠し、製品とする。1粒2g、1日6粒を口腔内で溶解させるように摂取する。
本発明に関わる加熱処理をしたオタネニンジンの抽出物を含有することを特徴とするアポトーシス抑制剤及びBcl−2産生促進剤は、優れたBcl−2増加作用を有し、それにより正常細胞や組織の維持、後天性免疫不全症候群(AIDS)、アルツハイマー病、筋委縮性側索硬化症、色素性網膜症、小脳変性、再生不良性貧血、心筋梗塞、アルコールによる肝臓病、歯周病等の疾患症状進行の遅延等の効果を発揮する。従って、加熱処理をしたオタネニンジンはBcl−2産生を促進することにより、皮膚、毛髪等に生じるアポトーシスの亢進又はBcl−2の低下が関与する様々な疾患に対して有効で、且つ、安定性及び安全性に優れた化粧品、医薬部外品、医薬品及び食品となり得る。

Claims (2)

  1. 100〜130℃で加熱処理をしたオタネニンジンの抽出物を含有することを特徴とするアポトーシス抑制剤。
  2. 100〜130℃で加熱処理をしたオタネニンジンの抽出物を含有することを特徴とするBcl−2産生促進剤。
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