JP2018193104A - チューブ容器 - Google Patents

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【課題】肩部などに残留して取り出し難い内容物を無駄なく取り出すことができるチューブ容器を提供する。【解決手段】筒状の胴部10と、胴部の上端縁に外周縁が融着された円錐台状の肩部20を有し、肩部の中央に口頸部21が起立し、胴部下端がシールされたチューブ容器1であって、胴部の上端縁の一所をチューブ外側に張り出させて貼り合わせてフィン状としたフィン部12を有し、フィン部以外の胴部の上端縁と肩部の外周縁が融着され、フィン部にノッチ14が設けられ、フィン部のノッチよりも上端縁側が摘み部13とされ、摘み部を持って上端縁に平行な方向に切り裂くことで胴部が上端縁に略平行なテープ状に切り取られて切取開口部が形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、練り歯磨き等の日用品などに使用されるチューブ容器に関し、特に内容物を無駄なく使い切ることができるチューブ容器に関する。
練り歯磨き等の日用品、化粧品、医薬品、食品の包装など広い範囲にわたって従来から使用されているチューブ容器は、口頸部を起立した肩部の外周縁に筒状のプラスチックフィルム等からなる胴部の上端縁を融着し、口頸部にキャップを装着して内容物を充填して、胴部下端を熱融着して密封した主にプラスチック樹脂からなる容器である。使用時には図10(a)に例示するようにキャップを開けて口頸部を開口し、胴部を押し潰して内容物を押し出して使用する。
ところがチューブ容器は、内容物が少なくなると図10(b)に例示するように胴部の上部、肩部や口頸部に残った内容物24が、肩部や口頸部がチューブの形状を維持するため肉厚であったり剛性が高くなったりしていることから、押し潰しにくくなり残ってしまうという問題があった。この内容物を取り出すためには、例えばハサミやカッターなどでチューブ容器を切り裂く必要があり、大変面倒であり、またその際に怪我をする虞もあった。このため、この残った内容物を押し出す種々の工夫が従来からなされてきた。
例えば特許文献1には、チューブ容器の肩部から胴部にかけて三角形状の凹溝と折り返し用凹溝を設け、各凹溝に沿ってチューブ容器を折りたたむことでチューブ容器の胴部を偏平に押し潰せるようにし、その部分に残った内容物が口頸部から押し出されるようにしたチューブ容器が開示されている。
また特許文献2には、絞出口を設けた封止体を、破断除去部を介して筒状の胴部に連接させ、内容物が多いうちは内容物を絞出口から押し出し、内容物が少なくなってきたら破断除去部を切り取って封止体を取り外すことで大きな開口部を得て、大きな開口部から内容物と取り出せるようにした包装チューブが開示されている。
また特許文献3には、チューブの胴部に摘みとなる部材を付加し、さらにその摘みとなる部材からチューブを引き切れる強度を持った線材を連続させてチューブに埋め込む、チューブに破線を設けるなどしてチューブを上下に分離するようにした分離型チューブが開示されている。
しかしながら特許文献1に開示されるようなチューブ容器では、口頸部の直径が胴部の直径に対して比較的小さい場合は口頸部に残った内容物の取出しが困難で、また肩部が胴部から円錐台状に張り出している形状の場合は、さらに肩部に残った内容物も残ってしまうという問題点があった。
また特許文献2に開示されているような包装チューブでは、使用途中で破断除去部を取り外す手間がかかるうえ、取り外された封止体の内部に残留する内容物は、封止体が取り去られるときに一緒に取り去られることとなって無駄になってしまうという問題点があった。
また特許文献3に開示されている分離型チューブでは、チューブに摘みとなる部材を別に付加する必要があり、また線材をチューブに埋め込む、または破線を設けるなどといった追加の加工が必要で、いずれも手間がかかり、容器のコストアップにもつながるという
問題点があった。
特許第3808283号公報 特許第5272316号公報 実用新案登録第3115207号公報
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、チューブ容器の肩部に接続する胴部に、胴部を筒周方向に切り裂くきっかけとなるノッチを設けたフィン部が胴部を張り出して設けられていることで、ノッチをきっかけに容易に胴部を切り開いて開封することができ、肩部などに残留して取り出し難い内容物を無駄なく取り出すことができるチューブ容器を提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明は、
筒状の胴部と、胴部の上端縁に外周縁が融着された円錐台状の肩部を有し、肩部の中央に口頸部が起立し、胴部下端がシールされたチューブ容器であって、胴部の上端縁の一所をチューブ外側に張り出させて貼り合わせてフィン状としたフィン部を有し、フィン部以外の胴部の上端縁と肩部の外周縁が融着され、フィン部にノッチが設けられ、フィン部のノッチよりも上端縁側が摘み部とされ、摘み部を持って上端縁に平行な方向に切り裂くことで胴部が上端縁に略平行なテープ状に切り取られて切取開口部が形成されることを特徴とするチューブ容器である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、
ノッチが設けられた部位から上端縁に平行に、胴部に脆弱化線が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のチューブ容器である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、
摘み部の、上端縁に平行に切り裂く方向と反対側の根元に、ノッチが設けられた部位と上端縁を結んで第二の脆弱化線が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のチューブ容器である。
また、本発明の請求項4に係る発明は、
フィン部が、胴部を筒状にするために貼り合せられる端部の重ね合わせ部分に設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のチューブ容器である。
本発明の請求項1にかかる発明によれば、胴部を構成するプラスチックフィルムなどの一所に設けたフィン部にノッチを設けてその一部を摘み部とし、摘み部を持って胴部の上端縁に沿って周回するような方向にノッチをきっかけにして胴部を切り裂くことにより、摘み部から胴部へと続いて上端縁に略平行なテープ状に切取開口部が形成され、筒状の胴部を周回してまたはその一部が切り取られることで胴部を開封することができ、チューブ容器内部の、特に胴部を押し潰しただけでは取出しが難しい肩部や口頸部に残留した内容物を容易に取り出すことができ、内容物を無駄なく利用できるチューブ容器を提供できる。
また請求項2にかかる発明によれば、ノッチが設けられた部位から、胴部に上端縁に平
行に脆弱化線が設けられていることにより、摘み部を持って胴部を切り裂く際に切り裂きが脆弱化線に沿って進み易くなるため切り裂きが意図しない方向に進んでしまうことがなく、テープ状の切り取りを一定の幅できれいに、かつ容易に行うことができ、胴部の開封がより好適に行えるチューブ容器を提供できる。
また請求項3にかかる発明によれば、胴部を切り裂く際の開始点となるノッチの部位の摘み部の根元に設けられた第二の脆弱化線により、切り裂きを開始する際に大きな力を要さずに切り裂く方向と反対側の摘み部の根元を容易に胴部から切り離すことができ、その後の切り裂きをより容易に、また安定して進めることができるチューブ容器を提供できる。
また請求項4にかかる発明によれば、フィン部を、シート状のプラスチックフィルムなどの端部を貼り合わせて胴部を筒状とする際の、貼り合わせる端部の重ね合わせ部分に設けることにより、フィン部以外の胴部が均一な厚みで構成されることになり、胴部の切り裂きを進める際に切り裂きに対する抵抗が大きくなってしまう部分がなく、より円滑に切り裂きを進めることができるチューブ容器を提供することができる。
本発明の一実施形態のチューブ容器の外観模式図である。 本発明の一実施形態のチューブ容器の胴部の展開図である。 本発明の一実施形態のチューブ容器を上端縁側から見た図である。 本発明の一実施形態のチューブ容器の側面模式図である。 本発明の一実施形態のチューブ容器から内容物を取り出す態様の側面模式図である。 本発明の第二の実施形態のチューブ容器の胴部の展開図である。 本発明の第二の実施形態のチューブ容器を上端縁側から見た図である。 本発明の第二の実施形態のチューブ容器の外観模式図である。 本発明の第三の実施形態のチューブ容器を上端縁側から見た図である。 従来のチューブ容器から内容物を押出す様子の説明図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は以下に例示した実施形態に限定して解釈されるものではない。
図1は、本発明の第一の実施形態のチューブ容器1の外観を示す模式図である。また図2はチューブ容器1の胴部10を平面状に展開した状態の図である。プラスチック製のフィルム、シートまたはその積層体(以下、シート等という)の端部16を対向する端部と貼り合わせて筒状とした胴部10の上端縁に、肩部20がその外周縁で溶着されている。なお胴部10は、シート等を貼り合わせて筒状とする代わりに、ブロー成型などにより初めから筒状に成型されたものであっても良い。肩部20の外周縁は筒状の胴部10に溶着可能なように円形、楕円形または長円形であり、肩部20の中央に口頸部21が起立しており、口頸部21の上部は内容物を押し出すための開口22となっている。なお開口22に封をするため適宜キャップ30を設けても良い。また口頸部21にはキャップと係合するためのリブ23が周回して設けられている。胴部10の下端は、偏平状に押し潰されてシールされたシール部15となっている。
胴部10が肩部20と融着されている上端縁17の一所に、胴部10からチューブ外側に張り出したフィン部12が設けられている。フィン部12は、胴部10のシート等をチューブ外側に突出させて折り重ね、それ自身で貼り合わせて構成されている。従ってフィン部12の上端縁17側は肩部20とは融着されていない。この様にすることで、フィン部12を設けるために特別に他の部材を付加する必要がなく、容易にフィン部12を設けることができる。フィン部12には切り込まれた形状のノッチ14が設けられ、ノッチ14よりも上端縁17側は摘み部13となっている。摘み部13を持って上端縁17に平行な方向に引っ張ると、ノッチ14の先端がきっかけとなって胴部10が上端縁17に略平行に切り裂かれて切取開口部を形成でき、胴部10を開封することができる。
このとき上端縁17は肩部20に融着しているが、胴部10が内容物を押出すために容易に押し潰し可能なように柔軟で比較的引き裂きやすいのに対し、肩部20はチューブ容器1の形状を維持するため肉厚もしくは剛性が高く比較的引き裂きにくく、互いの特性が異なるため、引っ張られることによる応力が胴部10と肩部20の境界部分に掛かりやすく、引き裂きが進みやすくなり、境界部分で引き裂きが進行する。一方、ノッチ14をきっかけとして引き裂かれる部位は、引っ張られる方向である上端縁17に平行な方向に沿って引き裂きが進むが、必ずしも上端縁17に厳密に平行でなくとも胴部10の開封には差支えがない。引き裂きを上端縁17に平行な方向に、胴部10を周回する方向に進めることで胴部10の切取部11をテープ状に切り取ることができる。なお引き裂きは胴部10の全周に亘っても、その一部を切り取るように行われても良い。
またこのとき、あらかじめ胴部10に脆弱化線18を設けておくと、切り裂きをより容易に進め、また切り裂き位置が一定となって切取部11が一定幅のテープ状となり見た目も良くなるため、より好ましい。すなわち脆弱化線18は上端縁17に平行に、ノッチ14の位置に合わせて設けることができる。さらに第二の脆弱化線19を、摘み部13の根元となる部位に、上端縁17からノッチ14の位置に亘って設けることができる。摘み部13の根元となる部位は2箇所あるが、このうち切り裂きを進める方向と反対側の根元、図2で説明するならば、切り裂きを矢印で示したように右方向に進める場合は、左側の根元に第二の脆弱化線19を設けることにより切り裂きを進める際に摘み部13を切取部11に連続した形で容易に切り取ることができる。脆弱化線18、19を設ける方法は公知の方法を適宜採用でき、ハーフカット加工、レーザー加工、ミシン目加工、キズ加工などから適宜採用できる。また脆弱化線18、19は胴部10を構成するシート等の表面、裏面、又はシート等が積層体の場合はその内層のいずれに設けても良い。
図3はチューブ容器1から肩部20を取り去った状態の胴部10を、上端縁17側から下端のシール部15側に向かって見た図であり、摘み部13の右側の根元に第二の脆弱化線19が設けられており、摘み部13を矢印のように左向きに筒周に沿って引っ張ることにより胴部の切り裂きを行う。第二の脆弱化線19が設けられていることにより、摘み部13は切取部11と連続して容易に切り取られる。
図4は本発明のチューブ容器1に内容物が充填されている状態の外観側面図である。切取部11にはノッチ14の部位から脆弱化線18が設けられている。胴部10を白抜き矢印のように押すことで、開口22から内容物を取り出す。胴部10を押して内容物をさらに押出した状態が図5(a)であり、胴部10内の内容物24はほとんど口頸部21を通して取り出されている。この状態からはさらに胴部10を押し潰しても、円錐台状の肩部20や口頸部21に残留している内容物24をさらに取り出すことは困難である。
そこで、図5(b)に示すように摘み部13を持って切取部11を脆弱化線18にそって胴部10を周回するように切り裂くことで切取開口部25が形成される。切取部11を胴部10の全周に亘って切り取ってしまうと、図5(c)のように胴部10が完全に切り離された肩部20を得ることができ、肩部20及び口頸部21に残留している内容物24を容易に取り出すことができる。なお切取部11を完全に切り取らなくても、十分な大きさの切取開口部25が得られれば同様に内容物24を取り出すことができることは言うまでもない。
図6は、本発明の第二の実施形態のチューブ容器4の外観図である。また図7は、チューブ容器4の胴部40を平面状に展開した状態の図である。この形態においては、フィン部42が胴部40を筒状にするために貼り合わせる端部46に重なる部位に設けられている。なお、シール部45、ノッチ44、摘み部43及び脆弱化線48などは図1及び図2に示した実施形態と同様に設けられている。この形態の様にフィン部42を設けると、端部46を貼り合わせて筒状としたとき、図8に示す上端縁47側から下端のシール部45側に向かって見た図で明らかなように、胴部40の筒状の部分に、図3における端部16を貼り合わせた部分のように厚くなった部分がなく、胴部40を切り裂く際にほぼ均一な力で切り裂きを進めることができ、より好ましい。
図9は、本発明の第三の実施形態のチューブ容器として、胴部50を、シート等を貼り合わせて筒状とする代わりに、ブロー成型などにより初めから筒状に成型されたものを用いた例を、上端縁57側から下端のシール部55側に向かって見た図である。この形態においては、胴部50の筒状部分も摘み部53も貼り合わせた部分がなく、切り裂きが行いやすい態様となる。一方で、シート等を貼り合わせて筒状とする場合に比べ、シート等を積層体としてバリア層や印刷層などの各種の機能層を付加するのが難しくなるという特徴もあり、チューブ容器の用途や要求特性に合わせて適切なものを選択して胴部及びチューブ容器を構成すれば良い。
以下、各部の構成材料について具体的に例示する。
胴部を構成するシート等は、プラスチックのフィルムまたはシートを主体とした単体もしくは積層体により構成することができる。また内容物や要求特性により、紙、金属箔、金属蒸着層、無機酸化物蒸着層、印刷層などを適宜積層しても良い。またシーラント層を設けても良い。プラスチックとしては、ポリエチレン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、延伸ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、ナイロン樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、アクリロニトリル共重合樹脂などを好適に用いることができる。
肩部、口頸部は高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂などを公知の成型技術、例えば射出成型、圧縮成型などで形成することができる。
シーラント層は、胴部を筒状にする際の端部のヒートシールのため、及びチューブ容器を充填した後に密閉する際に、胴部の下端のシール部のシーラント層同士を対向させて重ね、ヒートシールすることによって密閉するために用いられる。したがってシーラント層は、少なくともチューブ容器の胴部を構成するシート等の、最も内側となる表面に設ける。シーラント層の材質としては、熱可塑性樹脂のうちポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂や、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂(PP)、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等を使用することができる。
シーラント層の形成には、押出機などを用いて溶融した樹脂を製膜して、シート等の表面に層形成することができる。あるいは、あらかじめフィルムの状態に製膜してある材料を、ラミネートによって積層することによって、胴部のチューブ容器内側表面にシーラント層を形成することも可能である。
この場合のラミネートには、たとえばシート等とシーラント層の間に、接着剤層を設けて積層することができる。この接着は、たとえばドライコーティング法によって各層を接着、積層することができる。
接着剤層の材料としては、接着強度や、内容物に対しての要求品質を満たす限りにおいて特段の制限を加えるものではないが、たとえば、ポリエステル−イソシアネート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテル系樹脂などを用いることができる。
また、チューブ容器に商品としてのイメージアップや、内容物についての必要な情報を外側から見える層に設けるための印刷層を、公知の印刷技術によって設けることができる。そのための基材となるフィルム層には、たとえば前述のプラスチックフィルムから選択して用いることができる。印刷層は、プラスチックフィルム層及びインキ層からなる。
印刷方法、及び印刷インキには特に制約を設けるものではないが、公知の印刷方法の中からプラスチックフィルムへの印刷適性、色調などの意匠性、密着性、またたとえば内容物が食品の場合には、食品容器としての安全性などを考慮すれば、適宜選択して使用することができる。
印刷方法は、たとえばグラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、フレキソ印刷法、シルクスクリーン印刷法、インクジェット印刷法などを用いることができる。中でもグラビア印刷法は、生産性や絵柄の高精細度において好ましく用いることができる。また印刷層には絵柄印刷層のほか、下地となるベタ印刷層を設けることもできる。
このように、本発明によれば、胴部を押し潰すだけでは取り出しにくかった肩部や口頸部に残留する内容物を、胴部を容易に切り取って開封するためのフィン部を、特別に部材を付加することなく設けることができ、フィン部に設けた摘み部から胴部を切り裂くことで容易に胴部を切り裂き、内部に残留する内容物を取り出すことができるチューブ容器を提供することが可能である。
以下に実施例によりさらに具体的に説明する。
<チューブ容器の構成>
・胴部
ポリエチレンフィルム(厚み278μm)/
透明無機酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)/
ポリエチレンフィルム(厚み100μm)
の3層構成とした(総厚み390μm)。
端部を接着し、直径40mm、長さ133mmの筒状とし、下端を平坦に潰してヒートシールした。
・フィン部
上端縁側での胴部からの突出幅を10mm、長さ20mmで三角形状にシールして形成した。上端縁から5mmの部位にV字状のノッチ(深さ2mm)を設け、同時に摘み部を形成した。
・脆弱化線
ノッチの部位を基点に上端縁に平行に胴部を周回するハーフカットを表面側に設けた。
・肩部及び口頸部
高密度ポリエチレン樹脂をコンプレッション成型により成型したものを胴部の上端縁に熱融着した。
・キャップ
ポリプロピレン樹脂製、ワンプッシュ開封タイプとした。
<内容物の取り出し>
・上記のように構成したチューブ容器に練り歯磨きを充填し、キャップを取り外し、胴部を押し潰して口頸部の開口から練り歯磨きを押出した。肩部などに練り歯磨きが残留していたため、摘み部を持ってハーフカットに沿って胴部を周回するように切り裂いて切裂開口部とし、全周に亘って切り裂いて胴部を切り離したところ、肩部及び口頸部に残った練り歯磨きを容易に取り出すことができた。
1、4・・・・・・・チューブ容器
10、40、50・・胴部
11・・・・・・・・切取部
12、42・・・・・フィン部
13、43、53・・摘み部
14、44・・・・・ノッチ
15、45、55・・シール部
16、46・・・・・端部
17、47、57・・上端縁
18、19、48・・脆弱化線
20・・・・・・・・肩部
21・・・・・・・・口頸部
22・・・・・・・・開口
23・・・・・・・・リブ
24・・・・・・・・内容物
25・・・・・・・・切取開口部
30・・・・・・・・キャップ

Claims (4)

  1. 筒状の胴部と、胴部の上端縁に外周縁が融着された円錐台状の肩部を有し、肩部の中央に口頸部が起立し、胴部下端がシールされたチューブ容器であって、胴部の上端縁の一所をチューブ外側に張り出させて貼り合わせてフィン状としたフィン部を有し、フィン部以外の胴部の上端縁と肩部の外周縁が融着され、フィン部にノッチが設けられ、フィン部のノッチよりも上端縁側が摘み部とされ、摘み部を持って上端縁に平行な方向に切り裂くことで、胴部が上端縁に略平行なテープ状に切り取られて切取開口部が形成されることを特徴とするチューブ容器。
  2. ノッチが設けられた部位から上端縁に平行に、胴部に脆弱化線が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のチューブ容器。
  3. 摘み部の、上端縁に平行に切り裂く方向と反対側の根元に、ノッチが設けられた部位と上端縁を結んで第二の脆弱化線が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のチューブ容器。
  4. フィン部が、胴部を筒状にするために貼り合せられる端部の重ね合わせ部分に設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のチューブ容器。
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