JP2018192419A - 有機性排水処理方法及び有機性排水処理システム - Google Patents

有機性排水処理方法及び有機性排水処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】窒素を含む有機性排水に対して、効果的に低T−N濃度の処理水を得ることができる有機性排水処理方法を提供する。【解決手段】窒素を含む有機性排水を活性汚泥中で生物処理する有機性排水処理方法であって、嫌気槽ANと好気槽Oと無酸素処理を行なう膜分離槽Aとが順に配列された生物処理ユニットUが直列に複数接続され、各生物処理ユニットUの嫌気槽ANに前記有機性排水を分割して供給し、各生物処理ユニットUの膜分離槽A内の活性汚泥を膜分離装置Mにより固液分離して得られる膜透過液を処理水として取り出す。【選択図】図1

Description

本発明は、有機性排水処理方法及び有機性排水処理システムに関する。
図4に示すように、特許文献1には、窒素含有排液を活性汚泥を用いて処理する設備であって、無酸素槽A(A1〜An)、好気槽O(O1〜On)の順に複数個の無酸素槽Aと好気槽Oが交互に直列に結合され、最前段の無酸素槽A1と2段目以降の少なくともひとつの無酸素槽A2,Anに窒素含有排水DWを供給する供給経路Sを備え、最後段の好気槽Onには活性汚泥を分離して処理水を得るための浸漬型分離装置Mを備え、最後段の好気槽Onから最前段の無酸素槽A1へ活性汚泥液を循環返送する経路Rを備えたことを特徴とする窒素含有排水の処理設備が開示されている。なお、符号Pは膜分離用の吸引ポンプ、符号P1は汚泥返送用のポンプである。
特開2000−140886号公報
上述した方法を採用した処理設備によれば、窒素除去率90%以上の窒素含有排水DWの処理設備が実現できるのであるが、曝気や送水のための動力機器、活性汚泥の循環経路を構成する配管などが大型化する。
また、脱窒処理を促進するために無酸素槽にメタノールなどの炭素源を定期的に注入する必要があり、センシング機器の故障等に起因してその際の注入量を誤ると処理後の放流水のT−N濃度が上昇する虞があった。
そこで、図5に示すように、最後段の好気槽Onのみならず全ての好気槽O(O1〜On)に浸漬型膜分離装置Mを備えた循環型の膜分離活性汚泥法(以下、「ステップ流入式MBR」と記す。なお、MBRは、Membrane Bio Reactorの略。)が提案されている。
この方法によれば、例えば無酸素槽と好気槽を各3段直列に接続し、最終段の好気槽の活性汚泥を最上段の無酸素槽に返送することで、これまで非現実的であった9Q循環(汚水の流入量Qに対して9倍の循環量に設定する)が容易に実現でき、上述した動力機器やセンシング機器が小型化でき、また点数も減少できる。
しかし、ステップ流入式MBRを採用する場合、好気槽Oで硝化液を膜分離する構成であるため、硝酸性窒素などの残留T−Nが膜透過液に流出することになり、T−N濃度の低減に限界があった。
そのため、降雨量が少なく、水道水の使用量が少ない内陸部の下水などのT−N濃度が50mg/Lの有機性排水のT−N濃度を、例えば環境基準となる3mg/L以下に浄化処理するのは困難であった。
また、ステップ流入式MBRで排水に含まれるリンを生物処理で除去する際には、いくつかの膜分離装置を停止させて好気槽を嫌気的状態に移行した場合に限り高い脱リン効果が得られるようになるが、通常は好気槽で微生物によるリンの過剰摂取が行なわれる過程で処理水としての膜透過液が取り出されるので、膜透過液に一部のT−Pが流出するという問題もあった。
さらに、分離膜の洗浄のために大量に曝気された空気を脱臭して大気放出するための設備が大型になるという問題もあった。
本発明の目的は、上述した問題に鑑み、窒素を含む有機性排水に対して、効果的に低T−N濃度の処理水を得ることができる有機性排水処理方法及び有機性排水処理装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による有機性排水処理方法の第一特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、窒素を含む有機性排水を活性汚泥中で生物処理する有機性排水処理方法であって、嫌気槽と好気槽と無酸素処理を行なう膜分離槽とが順に配列された生物処理ユニットが直列に複数接続され、各生物処理ユニットの嫌気槽に前記有機性排水を分割して供給し、各生物処理ユニットの膜分離槽内の活性汚泥を膜分離装置により固液分離して得られる膜透過液を処理水として取り出す点にある。
各生物処理ユニットの最上流の嫌気槽に分割供給された有機性排水が好気槽に導かれてアンモニア性窒素が硝酸性窒素などに硝化処理され、さらに下流側の無酸素処理が行なわれる膜分離槽で内生脱窒作用を受けて脱窒処理されて処理水が取り出されるため、処理水に含まれるT−N濃度の値を低く抑えることができる。膜分離槽に残留した微量の硝酸性窒素も、次段の生物処理ユニットの嫌気槽に供給される有機性排水が炭素源となり当該嫌気槽でほぼ完全に脱窒されるようになる。また、嫌気槽で微生物から吐き出されたリンが、好気槽で微生物に過剰摂取された後に無酸素状態の膜分離槽で固液分離されるので、処理水である膜透過液に含まれるT−P濃度の値も低く抑えることができる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、最下流部に配置される生物処理ユニットの膜分離槽から最上流部に配置される生物処理ユニットの嫌気槽に活性汚泥を返送する点にある。
直列に接続された複数の生物処理ユニットの中で活性汚泥を循環させることにより、活性汚泥の十分な循環量を確保することができる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、前記膜分離装置により固液分離して得られる膜透過液を曝気槽で曝気処理する点にある。
膜分離装置によって無酸素状態で固液分離された膜分離装置の膜透過液を河川等に放流する場合であっても、曝気処理することにより環境に影響を及ぼさない程度の溶存酸素量に調整することができるようになる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記膜分離槽の上部の気相部が閉鎖空間をなし、前記気相部のガスを活性汚泥中に浸漬して配置された膜分離装置の下部から散気するように循環させる点にある。
閉鎖空間とされた膜分離槽の気相部から回収されたガスが、膜分離槽に浸漬配置された膜分離装置の下部から散気されるように循環されるため、大気開放に伴う大型の脱臭設備などを設ける必要はない。また、運転始動時に膜分離槽の気相部のガスを窒素ガスなどの不活性ガスで置換しなくてもよい。気相部が空気であっても、初期の僅かな期間に空気に含まれる酸素が消費されるためである。
本発明による有機性排水処理システムの第一の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、窒素を含む有機性排水を活性汚泥中で生物処理する有機性排水処理システムであって、嫌気槽と好気槽と無酸素処理を行なう膜分離槽とが順に配列された生物処理ユニットを直列に複数接続した生物処理ユニット接続体と、各生物処理ユニットの嫌気槽に前記有機性排水を分割して供給する原水供給路と、各生物処理ユニットの膜分離槽内の活性汚泥を固液分離して処理水として膜透過液を取り出す膜分離装置と、を備えている点にある。
同第二の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記生物処理ユニット接続体の最下流部に配置される生物処理ユニットの膜分離槽から最上流部に配置される生物処理ユニットの嫌気槽に活性汚泥を返送する汚泥返送路を備えている点にある。
同第三の特徴構成は、同請求項7に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記生物処理ユニット接続体は、前記複数の生物処理ユニットを環状に接続して構成されている点にある。
同第四の特徴構成は、同請求項8に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記膜分離装置から得られる膜透過液を曝気処理する曝気槽を備えている点にある。
同第五の特徴構成は、同請求項9に記載した通り、上述の第一から第四の何れかの特徴構成に加えて、前記膜分離槽の上部の気相部が閉鎖空間をなし、前記気相部のガスを活性汚泥中に浸漬して配置された膜分離装置の下部から散気するように循環させる循環散気機構を備えている点にある。
以上説明した通り、本発明によれば、窒素を含む有機性排水に対して、効果的に低T−N濃度の処理水を得ることができる有機性排水処理方法及び有機性排水処理装置を提供することができるようになった。
(a)は本発明による排水処理装置の説明図、(b)は膜分離槽の説明図 本発明による排水処理装置のレイアウト説明図 本発明による排水処理装置の他のレイアウト説明図 従来例の排水処理装置の説明図 従来例のステップ流入式MBRを採用した排水処理装置の説明図
以下、本発明による排水処理方法及び排水処理システムの実施形態を説明する。
図1(a)には、本発明による有機性排水処理システム1が示されている。当該有機性排水処理システム1は、窒素を含む有機性排水DWを活性汚泥中で生物処理する有機性排水処理システム1であり、活性汚泥の流れに沿って複数段直列に接続され、嫌気槽AN(AN1〜ANn)と好気槽O(O1〜On)と無酸素状態で固液分離する膜分離槽(A1〜An)とが順に配列された生物処理ユニットU(U1〜Un)と、各生物処理ユニットU(U1〜Un)の嫌気槽ANに有機性排水DWを分割して供給する原水供給路Sと、各生物処理ユニットU(U1〜Un)の膜分離槽A(A1〜An)内の活性汚泥を固液分離して処理水としての膜透過液TWを取り出す膜分離装置Mと、を備えている。なお、nは正整数である。つまり、直列に複数接続された生物処理ユニットU(U1〜Un)によって生物処理ユニット接続体が構成される。
そして、当該生物処理ユニット接続体には、最下流部に配置される生物処理ユニットUnの膜分離槽Anから最上流部に配置される生物処理ユニットU1の嫌気槽AN1に活性汚泥を返送する汚泥返送路Rを備えている。活性汚泥の流れに沿って直列に接続された複数段の生物処理ユニットUの中で活性汚泥を循環させることにより、活性汚泥の十分な循環量を確保して効率的に脱窒処理することができる。
各好気槽O(O1〜On)の底部には微細な気泡を放出して好気性処理を促す散気装置が配置され、各散気装置に接続されたブロワBから空気が供給されている。
さらに、図1(b)に示すように、膜分離槽A(A1〜An)の気相部が閉鎖されて構成され、気相部のガスを活性汚泥中に浸漬された膜分離装置Mの下部から散気するように循環させる循環曝気機構CAを備えている。
循環曝気機構CAは、各膜分離槽A(A1〜An)の気相部からガスを吸引するブロワB1と、ブロワB1で吸引されるガスを膜分離装置Mの下部に配した散気装置に導く配管と、吸引側の配管に備えたチェッキ弁Vを備えている。循環ガスとして空気が好適に用いられる。初期の僅かな期間に空気に含まれる酸素が微生物に取り込まれ、速やかに酸素濃度が低下するので無酸素状態が実現できる。また、酸素の消費により減圧状態になるとチェッキ弁Vから微量の大気が供給されるように構成されているため、ガス循環量はほぼ一定に維持されるようになる。
つまり、閉鎖空間として構成された膜分離槽Aの気相部から回収されたガスが、膜分離槽Aに浸漬配置された膜分離装置Mの下部から散気され、散気されたガスが膜分離装置Mの分離膜面を洗浄した後に気相部に到り循環される。通常の稼働状態では気相部のガスが大気に開放されることがないので大型の脱臭設備などを設ける必要はない。また、膜分離槽Aの無酸素状態を維持するため循環ガスとして、特別のガスを用いずに空気を用いることも可能である。初期の僅かな期間に空気に含まれる酸素が消費されるためである。
窒素を含む有機性排水は、各生物処理ユニットUの最上流の嫌気槽Aに分割供給される。嫌気槽Aでは、当該有機性排水に含まれる有機成分が水素供与体として機能し、さらに上流側の生物処理ユニットUからの循環汚泥に含まれる硝酸性窒素が窒素に還元されて脱窒された後に好気槽Oに流入する。
好気槽Oでは好気性処理が促進されて有機性排水に含まれるアンモニア性窒素が硝酸性窒素は亜硝酸性窒素に硝化処理され、さらに下流側の無酸素状態の膜分離槽Aで内生脱窒作用を受けて脱窒処理されて固液分離される。
膜分離槽Aは実質的に無酸素槽として機能し、脱窒処理によって槽内の硝酸性窒素濃度が低下するため、膜分離装置Mによる分離水つまり膜透過液に含まれるT−N濃度の値が極めて低く抑えられる。膜分離槽Aに残留した微量の硝酸性窒素も、次段の生物処理ユニットUの嫌気槽ANにおいて有機性排水が水素供与体となりほぼ完全に脱窒されるようになる。
また、好気槽Oでリンが微生物に過剰摂取された後に無酸素状態の膜分離槽Aで固液分離されるので、分離水に含まれるT−P濃度の値も低く抑えることができる。
上述した有機性排水処理システム1には、膜分離装置Mにより固液分離して得られる膜透過液TWを曝気処理する曝気槽AEがさらに設けられている。膜分離装置Mによって無酸素状態で固液分離された膜透過液を河川等に放流する場合であっても、曝気処理することにより環境に影響を及ぼさない程度の溶存酸素量に調整することができるようになる。
本発明の有機性排水処理方法は、上述した有機性排水処理システム1で実行され、嫌気槽ANと好気槽Oと無酸素処理を行なう膜分離槽Aとが順に配列された生物処理ユニットUが、活性汚泥の流れに沿って直列に複数接続され、各生物処理ユニットUの嫌気槽ANに有機性排水を分割して供給し、各生物処理ユニットUの膜分離槽A内の活性汚泥を膜分離装置Mにより固液分離して得られる膜透過液を処理水として取り出すように構成されている。
また、最下流部に配置される生物処理ユニットUnの膜分離槽Anから最上流部に配置される生物処理ユニットU1の嫌気槽AN1に活性汚泥を返送するように構成され、膜分離装置Mにより固液分離して得られる膜透過液を曝気槽AEで曝気処理するように構成されている。
以下、別実施形態を説明する。上述した実施形態では、生物処理ユニットUを構成する嫌気槽AN、好気槽O、膜分離槽AN及び複数の生物処理ユニットUがともに、活性汚泥の流れに沿って物理的に直線状に配された例を説明したが、嫌気槽AN、好気槽O、膜分離槽ANの配置は直線状に限るものでないことは言うまでもなく、複数の生物処理ユニットUの配置も直線状に限るものでないことは言うまでもない。
図2に示す例では、複数の生物処理ユニットUは直線状に配されているものの、膜分離槽ANに対して嫌気槽AN及び好気槽Oが隣接するように、各生物処理ユニットUは活性汚泥の蛇行流路に沿って配されている。
図3に示す例では、有機性排水が循環する環状流路が形成され、環状流路に沿って各生物処理ユニットUが配置されている。つまり、各生物処理ユニットUの膜分離槽に隣接するように下流側の生物処理ユニットUの嫌気槽が隣接配置されて、生物処理ユニット接続体が構成されている。従って、図1や図2に示した例のように、活性汚泥液を循環返送する経路Rを長い配管で構成する必要が無く、従って送水量の大きな大型のポンプ設備を用いる必要が無くなる。
図3の例では、例えば、嫌気槽Aと好気槽Oとの仕切り壁に面して嫌気槽A側にエアリフトポンプを設けて、嫌気槽Aから好気槽Oに有機性排水を送水するように構成すればよい。
図2,3の何れの例でも、生物処理ユニットUの段数が4段で構成されている。単位時間あたりの有機性排水の流入量をQ、各生物処理ユニットUの嫌気槽ANへの有機性排水の流入量をQ/4とし、各膜分離装置Mから総量でQの膜透過液量の処理水が引抜かれ、最下流の膜分離槽Aの活性汚泥が汚泥返送経路Rを介して最上流の嫌気槽ANに3Qの汚泥が返送される場合には、汚泥の実質的な循環比が3×4となり12Qという高い循環比が実現でき、各槽の実質的な汚泥滞留時間SRTを十分な値に維持しながらも槽の容量を小さくすることができる。
浸漬型の膜分離装置Mに組み込まれる膜エレメントとして、不織布の表面に多孔性を有する有機高分子膜を備えた孔径が最大で0.4μm程度の精密ろ過膜を採用したものが好適に用いられるが、任意の種類の分離膜及び任意の形態の膜エレメント(中空糸膜エレメント、管状膜エレメント、モノリス膜エレメント等)を用いることが可能である。
上述した実施形態では膜分離槽Aに膜分離装置Mを浸漬配置した例を説明したが、本発明による膜分離装置Mは膜分離槽Aに浸漬配置する態様に限るものではなく、膜分離槽Aの外部に設置された膜分離装置Mでクロスフローろ過する態様であってもよい。このとき分離された活性汚泥の一部を膜分離槽Aまたは次段の嫌気槽Aに返送するように構成してもよい。
生物処理ユニットUの数は特に制限されるものではないが、3から5の範囲が好ましい。一般的に数を増やすと処理水質が良くなる傾向を示すが、逆に実際のHRTが短くなるために膜分離槽でファウリング物質の発生量が増して膜詰まりが生じやすく、結果として水質の低下を招く。そのため、適切にバランスのとれた数に設定する必要がある。
本発明による有機性排水処理方法によれば、水素供与体として別途の炭素源を投入することなく脱窒処理しながらも、例えばT−N濃度が50mg/Lの有機性排水のT−N濃度を3mg/L以下に浄化処理することができるようになる。そして、別途の炭素源を投入することがないため、余剰汚泥の発生量も低減できるようになる。
上述した実施形態は、本発明の一例であり、該記載により本発明が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能であることはいうまでもない。
1:排水処理装置
AN:嫌気槽
A:膜分離槽
DW:有機性排水
M:膜分離装置
O:好気槽
R:汚泥返送路
S:原水供給路
U:生物処理ユニット

Claims (9)

  1. 窒素を含む有機性排水を活性汚泥中で生物処理する有機性排水処理方法であって、
    嫌気槽と好気槽と無酸素処理を行なう膜分離槽とが順に配列された生物処理ユニットが直列に複数接続され、
    各生物処理ユニットの嫌気槽に前記有機性排水を分割して供給し、
    各生物処理ユニットの膜分離槽内の活性汚泥を膜分離装置により固液分離して得られる膜透過液を処理水として取り出す、ことを特徴とする有機性排水処理方法。
  2. 最下流部に配置される生物処理ユニットの膜分離槽から最上流部に配置される生物処理ユニットの嫌気槽に活性汚泥を返送する、ことを特徴とする請求項1に記載の有機性排水処理方法。
  3. 前記膜分離装置により固液分離して得られる膜透過液を曝気槽で曝気処理する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の有機性排水処理方法。
  4. 前記膜分離槽の上部の気相部が閉鎖空間をなし、前記気相部のガスを活性汚泥中に浸漬して配置された膜分離装置の下部から散気するように循環させる、ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の有機性排水処理方法。
  5. 窒素を含む有機性排水を活性汚泥中で生物処理する有機性排水処理システムであって、
    嫌気槽と好気槽と無酸素処理を行なう膜分離槽とが順に配列された生物処理ユニットを直列に複数接続した生物処理ユニット接続体と、
    各生物処理ユニットの嫌気槽に前記有機性排水を分割して供給する原水供給路と、
    各生物処理ユニットの膜分離槽内の活性汚泥を固液分離して処理水として膜透過液を取り出す膜分離装置と、
    を備えている、ことを特徴とする有機性排水処理システム。
  6. 前記生物処理ユニット接続体の最下流部に配置される生物処理ユニットの膜分離槽から最上流部に配置される生物処理ユニットの嫌気槽に活性汚泥を返送する汚泥返送路を備えている、ことを特徴とする請求項5に記載の有機性排水処理システム。
  7. 前記生物処理ユニット接続体は、前記複数の生物処理ユニットを環状に接続して構成されている、ことを特徴とする請求項5に記載の有機性排水処理システム。
  8. 前記膜分離装置から得られる膜透過液を曝気処理する曝気槽を備えている、ことを特徴とする請求項5から7の何れかに記載の有機性排水処理システム。
  9. 前記膜分離槽の上部の気相部が閉鎖空間をなし、前記気相部のガスを活性汚泥中に浸漬して配置された膜分離装置の下部から散気するように循環させる循環散気機構を備えている、ことを特徴とする請求項5から8の何れかに記載の有機性排水処理システム。
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