JP2018189526A - ムーブメント及び時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネルギー化を図ることができるムーブメント及び時計の提供を目的とする。【解決手段】往復回動する第1てんぷ73及び第2てんぷ87と、香箱車24の動力を第1てんぷ73に伝達可能な高振動モード、及び香箱車24の動力を第2てんぷ87に伝達可能な低振動モードを切り替えるとともに、高振動モード及び低振動モードで香箱車24を異なる回転速度で回転させる動力伝達機構と、秒針6が取り付けられるとともに、動力伝達機構を介して香箱車24から動力が伝達される秒車130と、を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、ムーブメント及び時計に関する。
機械式時計のムーブメントとして、複数の調速機を有する構成が知られている。例えば、下記特許文献1には、調速機がそれぞれ搭載された2つのトゥールビヨンの各キャリッジを、昼間と夜間とで交互に動作させる構成が開示されている。
特許第4846781号公報
しかしながら、上述した特許文献1の構成では、香箱車に噛み合う二番車の回転に基づいて時刻表示を行うため、動作するキャリッジに関わらず、香箱車の回転速度を常に一定に維持する必要があった。すなわち、特許文献1の構成では、動作させるキャリッジを切り替えても香箱車での消費エネルギーは変化しない。そのため、香箱車(ぜんまい)での省エネルギー化を図り、時計の動作時間(ぜんまいの持続時間)を増加させる点で未だ改善の余地があった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、省エネルギー化を図ることができるムーブメント及び時計の提供を目的とする。
上記課題を解決するために本発明の一態様に係るムーブメントは、往復回動する第1てんぷ及び第2てんぷと、香箱車の動力を前記第1てんぷに伝達可能な第1状態、及び前記香箱車の動力を前記第2てんぷに伝達可能な第2状態を切り替えるとともに、前記第1状態及び前記第2状態で前記香箱車を異なる回転速度で回転させる動力伝達機構と、指針が取り付けられるとともに、前記動力伝達機構を介して前記香箱車から動力が伝達される指針車と、を備えている。
本態様によれば、第1てんぷ及び第2てんぷが動力伝達機構を介して香箱車に接続されるため、例えば動力伝達機構の歯数比等を調整することで、第1状態と第2状態とで香箱車を異なる回転速度で回転させることができる。これにより、香箱車(ぜんまい)での省エネルギー化を図り、時計の動作時間(ぜんまいの持続時間)を増加させることができる。
しかも、本態様では、動力伝達機構を介して香箱車から指針車に動力が伝達されるため、指針車が香箱車と動力伝達機構との間に接続される構成と異なり、第1てんぷ及び第2てんぷの振り角や振動数、トルク等を適宜異ならせることができる。そして、第1てんぷ及び第2てんぷの振り角等を異ならせることで、動作させるてんぷを切り替えた場合にてんぷの振り角等に応じて香箱車の回転速度を切り替えることができる。そのため、時計の非装着状態や、装着状態の中でも外乱が比較的入力され難い状況等には、振り角等の小さいてんぷを動作させることで、香箱車での省エネルギー化を図り、時計の動作時間を増加させることができる。
一方、例えば時計の装着状態や、装着状態の中でも比較的外乱が入力され易い状況(スポーツ時)等には振り角等の大きいてんぷを動作させることで、外乱に対する影響を抑えることができる。その結果、計時精度を向上させることができる。
上記態様において、前記第1てんぷは、前記第2てんぷよりも振動数が高くなっており、前記動力伝達機構は、前記第1てんぷ及び前記第2てんぷの振動数に応じて前記香箱車を回転させるとともに、前記香箱車から出力される動力を変速して前記指針車を一定の回転速度で回転させてもよい。
本態様によれば、動力伝達機構が第1状態及び第2状態に応じて香箱車の動力を変速することで、第1状態及び第2状態に関わらず、同一の指針車を一定の回転速度で回転させることができる。
しかも、本態様では、第1てんぷ及び第2てんぷの振動数を異ならせることで、振動数の高いてんぷを動作させた際に、外乱に対する影響を確実に抑えることができ、計時精度を向上させることができる。
一方、振動数の少ないてんぷを動作させた際には、香箱車での省エネルギー化の更なる向上を図ることができる。
上記態様において、前記第1てんぷ及び前記第2てんぷは、トルクが互いに異なっていてもよい。
本態様によれば、第1てんぷ及び第2てんぷのトルクを異ならせることで、トルクの高いてんぷを動作させた際に、外乱に対する影響を確実に抑えることができ、計時精度を向上させることができる。
一方、トルクの小さいてんぷを動作させた際には、香箱車(ぜんまい)での省エネルギー化の更なる向上を図ることができる。
上記態様において、前記動力伝達機構は、前記第1てんぷ及び前記第2てんぷに接続された伝達機構を備え、前記伝達機構は、第1太陽車と、前記第1太陽車と同軸上に配置された第2太陽車と、前記第1太陽車及び前記第2太陽車に互いに噛合する遊星車を自転及び公転可能に支持するキャリアと、の3つの歯車を有し、前記3つの歯車のうち、第1歯車は前記第1状態において前記第1てんぷに動力を伝達し、第2歯車は、前記第2状態において前記第2てんぷに動力を伝達し、第3歯車は前記香箱車から動力が伝達されてもよい。
本態様によれば、第1伝達機構に遊星機構を採用することで、第1状態及び第2状態を簡単に切り替えることが可能になる。すなわち、第1状態では、第2歯車の回転を規制することで、第3歯車に伝達された動力が遊星車を介して第1歯車に伝達された後、指針車に伝達される。一方、第2状態では、第1歯車の回転を規制することで、第3歯車に伝達された動力が遊星車を介して第2歯車に伝達された後、指針車に伝達される。
上記態様において、前記遊星車は、前記第1てんぷ及び前記第2てんぷの振動数に応じて前記第1歯車及び前記第2歯車を異なる回転速度で回転させてもよい。
本態様によれば、遊星車の歯数を調整することで、第1歯車と第2歯車の回転速度を異ならせることができる。これにより、第1てんぷ及び第2てんぷの振動数の違いを第1伝達機構でキャンセルできる。そのため、第1状態及び第2状態に関わらず、指針車を一定の回転速度で動作させることができる。
上記態様において、前記動力伝達機構は、前記第1状態のときに前記第2てんぷの往復回動を規制し、前記第2状態のときに前記第1てんぷの往復回動を規制する規制機構を備えていてもよい。
本態様によれば、第1状態及び第2状態において、運針に寄与しないてんぷの往復回動を規制することで、運針に寄与しないてんぷのひげぜんまいを伸縮変形させた状態で保持できる(自然長になるのを抑制できる)。そのため、第1状態及び第2状態の切替後において、てんぷを速やかに正常動作に復帰させることができる。
本発明の一態様に係る時計は、上記態様のムーブメントを備えていてもよい。
本態様によれば、高品質で信頼性に優れた時計を提供できる。
本発明によれば、省エネルギー化を図ることができる。
第1実施形態に係る時計の外観図である。 第1実施形態に係るムーブメントの要部を裏側から見た平面図である。 第1実施形態に係るムーブメントの系統図である。 第1実施形態に係るムーブメントの要部の斜視図である。 第1差動機構の分解斜視図である。 第1差動機構の断面図である。 第2差動機構の分解斜視図である。 第2差動機構の断面図である。 低振動モードにおける図2に対応する平面図である。 第1実施形態の変形例に係るムーブメントの系統図である。 第1実施形態の変形例に係るムーブメントの系統図である。 第2実施形態に係るムーブメントにおいて、第1差動機構の断面図である。 高振動モードを説明するための図12に対応する断面図である。 実施形態の他の構成に係る第2差動機構の断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
[時計]
図1は、時計1の外観図である。なお、以下に示す各図では、図面を見やすくするため、時計用部品のうち一部の図示を省略しているとともに、各時計用部品を簡略化して図示している場合がある。
図1に示すように、本実施形態の時計1は、ムーブメント2や文字板3、各種指針4〜6等が時計ケース7内に組み込まれて構成されている。
時計ケース7は、ケース本体11と、ケース蓋(不図示)と、カバーガラス12と、を備えている。ケース本体11の側面のうち、3時位置(図1の右側)にはりゅうず15が設けられている。りゅうず15は、ケース本体11の外側からムーブメント2を操作するためのものである。りゅうず15は、ケース本体11内に挿通された巻真19に固定されている。
[ムーブメント]
ムーブメント2は、ムーブメント2の基板を構成する地板21に複数の歯車等が回転可能に支持されて構成されている。地板21には、上述した巻真19が組み込まれている。巻真19は、日付や時刻の修正に用いられる。巻真19は、その軸線周りに回転可能、かつ軸方向に移動可能とされている。なお、以下の説明では、地板21に対して時計ケース7のカバーガラス12側(文字板3側)をムーブメント2の「裏側」と称し、ケース蓋側(文字板3側とは反対側)をムーブメント2の「表側」と称する。また、以下で説明する各歯車は、何れもムーブメント2の表裏面方向を軸方向として設けられている。
図2は、ムーブメント2の要部を裏側から見た平面図である。図3は、ムーブメント2の系統図である。なお、図3における括弧内の数字は、後述する高振動モードでの動作速度を1とした場合の低振動モードでの動作速度の割合を示している。
図2、図3に示すように、ムーブメント2の地板21(図1参照)には、香箱車24や二番車25、切替機構(動力伝達機構)26、第1調速脱進機27、第2調速脱進機28、規制機構(動力伝達機構)29、表示輪列30等が搭載されている。
香箱車24は、時計1の動力源となるぜんまい(不図示)を内部に有している。ぜんまいは、例えば巻真19を回転させることにより巻き上げられる。香箱車24は、ぜんまいが巻き戻される際の回転力(復元力)により回転する。
二番車25の二番かな25aは、香箱車24に噛合している。二番車25の二番歯車25bは、切替機構26に接続されている。
<切替機構>
図4は、ムーブメント2の要部の斜視図である。
図4に示すように、切替機構26は、第1差動機構(伝達機構)42、第2差動機構43、第1四番車44、第2四番車45等を備えている。
第1差動機構42は、二番車25を介して香箱車24から伝達された動力を、第1四番車44及び第2四番車45の何れかに伝達する。
図5は、第1差動機構42の分解斜視図である。図6は、第1差動機構42の断面図である。
図5、図6に示すように第1差動機構42は、第1表太陽車(第1太陽車、第3歯車)51、第1キャリア(第1歯車)52、第1遊星車53及び第1裏太陽車(第2太陽車、第2歯車)54を有している。第1差動機構42のうち、第1表太陽車51、第1キャリア52及び第1裏太陽車54は、表裏面方向を軸方向として互いに同軸上に配置されるとともに、互いに相対回転可能に構成されている。
まず、第1キャリア52は、第1キャリア真52aと、第1キャリア真52aに固定されたキャリア本体部52bと、を有している。
第1キャリア真52aは、第1表太陽車51と第1裏太陽車54をそれぞれ表裏面方向に貫通している。
キャリア本体部52bは、表裏面方向において、第1表太陽車51と第1裏太陽車54との間に配置されている。キャリア本体部52bは、第1キャリア真52aに固定されたハブ部61と、ハブ部61を囲繞するリム部62と、ハブ部61とリム部62とを連結するスポーク部63と、を有している。
リム部62の外周面には、第1キャリア歯車52cが形成されている。
第1表太陽車51は、第1表太陽真51aにおける表裏面方向の両端部に、第1表太陽かな51b及び第1表太陽歯車51cがそれぞれ配設されて構成されている。
第1表太陽真51aは、筒状に形成されている。第1表太陽真51a内には、軸受64を介して上述した第1キャリア真52aの表側端部が挿通されている。これにより、第1表太陽車51は、第1キャリア52に対して回転可能に構成されている。
第1表太陽かな51bは、第1表太陽真51aの表側端部に位置している。第1表太陽かな51bは、二番車25の二番歯車25bに噛合している。
第1裏太陽車54は、第1裏太陽真54aにおける表裏面方向の両端部に、第1裏太陽かな54b及び第1裏太陽歯車54cがそれぞれ配設されて構成されている。
第1裏太陽真54aは、筒状に形成されている。第1裏太陽真54a内には、軸受65を介して上述した第1キャリア真52aの裏側端部が挿通されている。これにより、第1裏太陽車54は、第1キャリア52に対して回転可能に構成されている。
第1遊星車53は、上述した第1キャリア52(キャリア本体部52b)のスポーク部63のうち、一のスポーク部63aに回転可能に支持されている。第1遊星車53は、第1遊星真53aにおける表裏面方向の両端部に、第1遊星かな53b及び第1遊星歯車53cがそれぞれ配設されて構成されている。
第1遊星真53aは、一のスポーク部63aを表裏面方向に貫通している。第1遊星真53aは、軸受66を介して一のスポーク部63aに回転可能に支持されている。
第1遊星かな53bは、第1遊星真53aの表側端部(キャリア本体部52bに対して表側に位置する部分)に配設されている。第1遊星かな53bは、上述した第1表太陽歯車51cに噛合している。
第1遊星歯車53cは、第1遊星真53aの裏側端部(キャリア本体部52bに対して裏側に位置する部分)に配設されている。第1遊星歯車53cは、上述した第1裏太陽かな54bが噛合している。したがって、本実施形態の第1遊星車53は、第1キャリア52の回転に伴い第1太陽真51a,54aの周りを公転するとともに、太陽車51,54の回転に伴い第1キャリア52に対して自転する。
ここで、本実施形態において、第1差動機構42の歯数は、以下の表1のように設定されている。
Figure 2018189526
この場合、以下の表2に示すように、第1キャリア52を固定したとき、第1表太陽車51に対する第1裏太陽車54の変速比(増速比)は「3」となっている。一方、第1裏太陽車54を固定したとき、第1表太陽車51に対する第1キャリア52の変速比(増速比)は「1.5」となっている。すなわち、第1キャリア52を固定したときの第1表太陽車51に対する第1裏太陽車54の変速比は、第1裏太陽車54を固定したときの第1表太陽車51に対する第1キャリア52の変速比の2倍になっている。
Figure 2018189526
図4に示すように、第1四番車44の第1四番かな44aは、上述した第1キャリア歯車52cに噛合している。第1四番車44の第1四番歯車44bは、第1調速脱進機27に接続されている。
第2四番車45の第2四番かな45aは、上述した第1裏太陽歯車54cに噛合している。第2四番車45の第2四番歯車45bは、第2調速脱進機28に接続されている。なお、本実施形態において、各四番車44,45の四番かな44a,45a同士の歯数、及び四番歯車44b,45b同士の歯数は、それぞれ同数になっている。
図2、図4に示すように、第1調速脱進機27は、第1がんぎ車71と、第1アンクル72と、第1てんぷ73と、を有している。
第1がんぎ車71は、第1がんぎ歯車71a及び第1がんぎかな71bを有している。第1がんぎかな71aは、上述した第1四番車44の第1四番歯車44bに噛合している。すなわち、第1がんぎ車71は、第1四番車44の回転に伴い回転する。
第1アンクル72は、表裏面方向を軸方向として往復回動可能に構成されている。第1アンクル72は、一対のつめ石74a,74bを備えている。つめ石74a,74bは、第1アンクル72の往復回動に伴い第1がんぎ車71の第1がんぎ歯車71aに交互に係合する。第1がんぎ車71は、一対のつめ石74a,74bのうち、一方のつめ石が第1がんぎ歯車71aに係合しているとき、一時的に回転が停止する。また、第1がんぎ車71は、一対のつめ石74a,74bが第1がんぎ歯車71aから離脱しているとき、回転する。これらの動作が連続的に繰り返されることにより、第1がんぎ車71が間欠的に回転する。そして、第1がんぎ車71の間欠的な回転運動により、上述した切替機構26が間欠的に動作する。
第1てんぷ73は、第1がんぎ車71を調速する(第1がんぎ車71を一定速度で脱進させる。)。第1てんぷ73は、第1てん真81、第1てん輪82及び第1ひげぜんまい83を主に有している。
第1てん真81は、第1ひげぜんまい83から伝えられた動力によって表裏面方向を軸方向として一定の振動数で正逆回動する。第1てん真81は、第1てんぷ73の往復回動に同期して第1アンクル72のアンクルハコ(不図示)との係合及び離脱を繰り返す。これにより、第1アンクル72が往復回動することで、つめ石74a,74bが第1がんぎ車71との係合及び離脱を繰り返す。
第1てん輪82は、第1てん真81に圧入等によって固定されている。
第1ひげぜんまい83は、表裏面方向から見た平面視で渦巻状の平ひげである。第1ひげぜんまい83は、その内端部が第1てん真81に連結され、外端部がひげ持(不図示)に連結されている。
第2調速脱進機28は、第2がんぎ車85と、第2アンクル86と、第2てんぷ87と、を有している。なお、第2調速脱進機28は、第1調速脱進機27と同等の構成であるため、適宜説明を省略する。
第2がんぎ車85は、第2がんぎ歯車85a及び第2がんぎかな85bを有している。第2がんぎかな85aは、上述した第2四番車45の四番歯車45bに噛合している。すなわち、第2がんぎ車85は、第2四番車45の回転に伴い回転する。なお、第2がんぎかな85bの歯数は、第1がんぎ車71の第1がんぎかな71bの歯数に対して2倍に設定されている。
第2アンクル86は、一対のつめ石91a,91bを備えている。つめ石91a,91bは、第2アンクル86の往復回動に伴い第2がんぎ車85の第2がんぎ歯車85aに交互に係合することにより、間欠的に回転する。そして、第2がんぎ車71の間欠的な回転運動により、上述した切替機構26が間欠的に動作する。
第2てんぷ87は、第2がんぎ車85を調速する(第2がんぎ車85を一定速度で脱進させる。)。第2てんぷ87は、第2てん真92、第2てん輪93及び第2ひげぜんまい94を主に有している。
ここで、第1てんぷ73及び第2てんぷ87の振動数は、互いに異なっている。本実施形態において、第1てんぷ73の振動数は、4Hz(1秒間に8振動)に設定されている。第2てんぷ87の振動数は、第1てんぷ73の振動数の1/2倍(2Hz(1秒間に4振動))に設定されている。なお、てんぷ73,87の振動数Fは、次式(1)で表される。式(1)において、Iはてんぷの「慣性モーメント」を示し、Kはひげぜんまいの「ばね定数」を示している。
Figure 2018189526
式(1)から分かるように、てんぷ73,87の振動数Fは、てんぷ73,87の慣性モーメントIやひげぜんまい83,94のばね定数Kに応じて変化する。具体的には、慣性モーメントIが小さくなるほど振動数Fは高くなり、ばね定数Kが大きくなるほど振動数Fは高くなる。本実施形態では、第1てんぷ73の慣性モーメントI(第1てん輪82の外径)を、第2てんぷ87の慣性モーメントI(第2てん輪93の外径)よりも小さくすることで、てんぷ73,87の振動数Fを異ならせている。なお、慣性モーメントIは、てん輪82,93の材料等を変更して調整しても構わない。また、ひげぜんまい83,94のばね定数Kを異ならせることで、てんぷ73,87の振動数Fを異ならせても構わない。さらに、各てんぷ73,87の振動数Fは、互いに異なっていれば、適宜変更が可能である。
図7は、第2差動機構43の分解斜視図である。図8は、第2差動機構43の断面図である。
図7、図8に示すように、第2差動機構43は、第1差動機構42の動力を表示輪列30に伝達する。具体的に、第2差動機構43は、第2表太陽車101、第2キャリア102、第2遊星車103及び第2裏太陽車104を有している。第2差動機構43のうち、第2表太陽車101、第2キャリア102及び第2裏太陽車104は、表裏面方向を軸方向として互いに同軸上に配置されるとともに、互いに相対回転可能に構成されている。なお、以下の説明において、第1差動機構42と同様の構成については、適宜説明を省略する。
まず、第2キャリア102は、第2キャリア真102aと、第2キャリア真102aに固定されたキャリア本体部102bと、を有している。
第2キャリア真102aは、第2表太陽車101と第2裏太陽車104をそれぞれ表裏面方向に貫通している。
キャリア本体部102bは、第2表太陽車101と第2裏太陽車104との間に配置されている。キャリア本体部102bは、第2キャリア真102aに固定されたハブ部110と、ハブ部110を囲繞するリム部111と、ハブ部110とリム部111とを連結するスポーク部112と、を有している。
リム部111の外周面には、第2キャリア歯車102cが形成されている。第2キャリア歯車102cは、上述した第1キャリア52の第1キャリア歯車52cに噛合している。
第2表太陽車101は、第2表太陽真101aにおける表裏面方向の両端部に、第2表太陽かな101b及び第2表太陽歯車101cがそれぞれ配設されて構成されている。
第2表太陽真101aは、筒状に形成されている。第2表太陽真101a内には、軸受115を介して上述した第2キャリア真102aの表側端部が挿通されている。
第2裏太陽車104は、第2裏太陽真104aにおける表裏面方向の両端部に、第2裏太陽かな104b及び第2裏太陽歯車104cがそれぞれ配設されて構成されている。
第2裏太陽真104aは、筒状に形成されている。第2裏太陽真104a内には、軸受116を介して上述した第2キャリア真102aの裏側端部が挿通されている。
第2裏太陽歯車104cは、上述した第1裏太陽歯車54cに噛合している。
第2遊星車103は、上述した第2キャリア102(キャリア本体部102b)のスポーク部112のうち、一のスポーク部112aに回転可能に支持されている。第2遊星車103は、第2遊星真103aにおける表裏面方向の両端部に、第2遊星かな103b及び第2遊星歯車103cが配設されて構成されている。
第2遊星真103aは、一のスポーク部112aを表裏面方向に貫通している。第2遊星真103aは、軸受117を介して一のスポーク部112aに回転可能に支持されている。
第2遊星かな103bは、第2遊星真103aの表側端部(キャリア本体部102bに対して表側に位置する部分)に配設されている。第2遊星かな103bは、上述した第2表太陽かな101bに噛合している。
第2遊星歯車103cは、第2遊星真103aの裏側端部(キャリア本体部102bに対して裏側に位置する部分)に配設されている。第2遊星歯車103cは、上述した第2裏太陽かな104bが噛合している。したがって、本実施形態の第2遊星車103は、第2キャリア102の回転に伴い第2太陽真101a,104aの周りを公転するとともに、太陽車101,104の回転に伴い第2キャリア102に対して自転する。
ここで、本実施形態において、第2差動機構43の歯数は、以下の表3のように設定されている。
Figure 2018189526
この場合、以下の表4に示すように、第2キャリア102を固定したとき、第2裏太陽車104に対する第2表太陽車101の変速比(減速比)は「0.5」となっている。一方、第2裏太陽車104を固定したとき、第2キャリア102に対する第2表太陽車101の変速比(減速比)は「0.5」となっている。すなわち、第2裏太陽車104に対する第2表太陽車101の変速比は、第2キャリア102に対する第2表太陽車101の変速比と等しく設定されている。
Figure 2018189526
図2に示すように、規制機構29は、上述したてんぷ73,87の往復回動を交互に規制する。具体的に、規制機構29は、回動軸120、回動レバー121、第1ブレーキシュー122及び第2ブレーキシュー123を備えている。
回動軸120は、表裏面方向に延在している。回動軸120は、例えば巻真19の軸線回りの回転操作に連係して、表裏面方向を軸方向として回動可能に構成されている。
回動レバー121は、回動軸120に固定されている。回動レバー121は、回動軸120を中心にして表裏面方向に直交する方向の両側に延在している。
第1ブレーキシュー122は、回動レバー121の第1端部に連結されている。第2ブレーキシュー123は、回動レバー121の第2端部(回動軸120を間に挟んで回動レバー121の第1端部と反対側の端部)に連結されている。第1ブレーキシュー122及び第1てんぷ73(第1てん輪82)同士と、第2ブレーキシュー123及び第2てんぷ87(第2てん輪93)同士と、は回動軸120の回動(巻真19の回転操作)に伴い交互に接離する。具体的に、第1ブレーキシュー122と第1てん輪82とが当接しているとき、第2ブレーキシュー123と第2てん輪93とは離間する。これにより、第1てんぷ73の回動が規制される一方、第2てんぷ87の回動が許容される。また、第1ブレーキシュー122と第1てん輪82とが離間しているとき、第2ブレーキシュー123と第2てん輪93とが当接する。これにより、第1てんぷ73の回動が許容される一方、第2てんぷ87の回動が規制される。
規制機構29は、各てんぷ73,87の回動が交互に規制される構成であれば、適宜変更が可能である。例えば、本実施形態では、各ブレーキシュー122,123が回動レバー121に一体に連結されているが、この構成のみに限らず、各ブレーキシュー122,123をそれぞれ独立して設けても構わない。
ブレーキシュー122,123によるてんぷ73,87の規制方法は、てんぷ73,87とブレーキシュー122,123との間の摩擦力に限らず、適宜変更が可能である。例えば、てんぷ73,87と、対応するブレーキシュー122,123と、が凹凸等により係合する構成であっても構わない。
本実施形態では、各ブレーキシュー122,123が対応するてん輪82,93に対して接離する構成について説明したが、この構成のみに限られない。てんぷ73,87の回動が交互に規制される構成であれば、てん輪82,93以外の部分(例えば、てん真81,92等)に接離する構成であっても構わない。
図4に示すように、表示輪列30は、秒車130、分車(不図示)及び時車(不図示)を有している。
秒車130は、上述した第2表太陽車101の第2表太陽歯車101cに噛合している。秒車130には、上述した秒針6が取り付けられている。秒車130は、60秒で1回転するように歯数が設定されている。
分車は、例えば秒車に噛合している。分車には、分針5が取り付けられている。分車は、60分で1回転するように歯数が設定されている。
時車は、例えば分車に噛合している。時車には、時針4が取り付けられている。時車は、12時間で1回転するように歯数が設定されている。
[作用]
次に、上述した時計1の作用について説明する。
本実施形態の時計1は、香箱車24の回転を第1調速脱進機27によって制御する高振動モード(第1状態)と、香箱車24の回転を第2調速脱進機28によって制御する低振動モード(第2状態)と、に切り替えて動作させることができる。図2に示すように、各モードの切り替えは、例えば上述したように巻真19の回転操作によって規制機構29を操作することで行われる。すなわち、高振動モードは、第1ブレーキシュー122と第1てん輪82とが互いに離間して、第1てんぷ73の回動が許容された状態である。低振動モードは、第2ブレーキシュー123と第2てん輪93とが互いに離間して、第2てんぷ87の回動が許容された状態である。
<高振動モード>
まず、高振動モードについて説明する。
図2、図3に示すように、ぜんまいの動力によって香箱車24が回転すると、二番車25が回転する。二番車25の回転力が、第1差動機構42の第1表太陽車51に伝達されることで、第1表太陽車51が回転する。
ここで、高振動モードでは、第2てんぷ87の回動が規制されているため、第2調速脱進機28、第2四番車45及び第1裏太陽車54の動作が停止している。したがって、高振動モードでは、香箱車24の動力が第2てんぷ87には伝達されず、第1てんぷ73に伝達されるようになっている。具体的に、高振動モードにおいて、第1表太陽車51が回転すると、第1遊星車53が第1太陽真51a,54aの周りを公転しながら自転するとともに、第1キャリア52が回転する。第1キャリア52が回転すると、第1四番車44が回転することで、第1がんぎ車71に回転力が伝達される。
第1がんぎ車71の回転に伴い、第1アンクル72が回動することで、第1てんぷ73に第1がんぎ車71の回転力が付与される。第1てんぷ73は、第1がんぎ車71の回転力と第1ひげぜんまい83のばね力によって、第1てん真81回りに一定の振動数(4Hz)で往復回動する。第1てんぷ73が往復回動することで、つめ石74a,74bが第1がんぎ歯車71aに交互に係脱する。これにより、第1がんぎ車71が間欠的に回転することで、第1四番車44や第1差動機構42(第1表太陽車51、第1キャリア52及び第1遊星車53)が間欠的に動作する。
一方、第1差動機構42において、第1キャリア52の回転力は、第2キャリア102を介して第2差動機構43に伝達される。このとき、第1裏太陽車54は停止しているため、第2裏太陽車104は停止した状態を維持する。これにより、高振動モードにおいて、第2キャリア102が回転すると、第2遊星車103が第2太陽真101a,104aの周りを公転しながら自転する。その結果、第2表太陽車101が第2キャリア102の半分の回転速度で回転する(表4参照)。第2表太陽車101の回転力が表示輪列30に伝達されることで、時計1が時を刻む。すなわち、高振動モードでは、第1てんぷ73が8振動することで、秒針6(秒車130)が1秒を8ステップで運針する。
<低振動モード>
次に、低振動モードについて説明する。図9は、低振動モードにおける図2に対応する平面図である。なお、以下の説明では、高振動モードと同様の動作については適宜説明を省略する。
図3、図9に示すように、低振動モードでは、第1てんぷ73の回動が規制されているため、第1調速脱進機27、第1四番車44及び第1キャリア52の動作が停止している。したがって、低振動モードでは、香箱車24の動力が第1てんぷ73には伝達されず、第2てんぷ87に伝達されるようになっている。具体的に、低振動モードにおいて、二番車25の回転に伴い第1表太陽車51が回転すると、第1遊星車53が自転することで、第1裏太陽車54が回転する。これにより、第2四番車45が回転することで、第2がんぎ車85に回転力が伝達される。
第2がんぎ車85の回転に伴い、第2アンクル86が回動することで、第2てんぷ87に第2がんぎ車85の回転力が付与される。第2てんぷ87は、第2がんぎ車85の回転力と第2ひげぜんまい94のばね力によって、第2てん真92回りに一定の振動数(2Hz)で往復回動する。第2てんぷ87が往復回動することで、つめ石91a,91bが第2がんぎ歯車85aに交互に係脱する。これにより、第2がんぎ車85が間欠的に回転することで、第2四番車45や第1差動機構42(第1表太陽車51、第1遊星車53及び第1裏太陽車54)が間欠的に動作する。
ここで、第2てんぷ87の振動数は、第1てんぷ73の振動数の半分に設定されている。また、第1差動機構42では、表2に示すように、第1キャリア52を固定したときの第1裏太陽車54に対する第1表太陽車51の変速比、及び第1裏太陽車54を固定したときの第1キャリア52に対する第1表太陽車51の変速比は、それぞれ「1」に設定されている。そのため、低振動モードにおける香箱車24の回転速度は、高振動モードにおける香箱車24の回転速度の半分になる。
一方、第1差動機構42では、表2に示すように、第1キャリア52を固定したときの第1表太陽車51に対する第1裏太陽車54の変速比が、第1裏太陽車54を固定したときの第1表太陽車51に対する第1キャリア52の変速比の2倍になっている。そのため、低振動モードでの第1裏太陽車54の回転速度は、高振動モードでの第1キャリア52の回転速度と同じになる。すなわち、高振動モード及び低振動モードにおけるてんぷ73,87の振動数の差が、第1差動機構42でキャンセルされることで、低振動モード及び高振動モードにおいて、第1差動機構42から第2差動機構43への出力が同等になる。
そして、第1差動機構42において、第1裏太陽車54の回転力は、第2裏太陽車104を介して第2差動機構43に伝達される。このとき、第1キャリア52は停止しているため、第2キャリア102は停止した状態を維持する。これにより、低振動モードにおいて、第2裏太陽車104が回転すると、第2遊星車103が自転する。そのため、第2表太陽車101が第2裏太陽車104の半分の回転速度で回転する(表4参照)。これにより、低振動モード及び高振動モードの双方において、第2表太陽車101の回転速度が同じになる。そして、第2表太陽車101の回転力が表示輪列30に伝達されることで、時計1が時を刻む。すなわち、低振動モードでは、第2てんぷ87が4振動することで、秒針6(秒車130)が1秒を4ステップで運針する。
このように、本実施形態では、第1差動機構42が香箱車24を異なる回転数で回転させるとともに、香箱車24の動力が第1差動機構42を介して表示輪列30に伝達される構成とした。
この構成によれば、表示輪列30が香箱車24と第1差動機構42との間に接続される構成と異なり、動作させるてんぷ73,87を切り替えた場合にてんぷ73,87の振動数等に応じて香箱車24の回転速度を切り替えることができる。これにより、例えば時計1の装着状態や、装着状態の中でも比較的外乱が入力され易い状況(スポーツ時)等には高振動モードに設定することで、外乱に対する影響を抑えることができる。その結果、計時精度を向上させることができる。
一方、時計1の非装着状態や、装着状態の中でも外乱が比較的入力され難い状況等には、低振動モードに設定することで、香箱車24(ぜんまい)での省エネルギー化を図り、時計1の動作時間(ぜんまいの持続時間)を増加させることができる。また、各歯車の摩耗を抑えることができる。
本実施形態では、切替機構26が、第1てんぷ73及び第2てんぷ87の振動数に応じて香箱車24を回転させるとともに、香箱車24から出力される動力を変速して秒車130を一定の回転速度で回転させる構成とした。
この構成によれば、各モードにおいて、同一の秒車130を一定の回転速度で回転させることができる。しかも、第1てんぷ73の振動数を第2てんぷ87の振動数よりも高く設定することで、高振動モードにおいて、外乱に対する影響を確実に抑えることができ、計時精度を向上させることができる。
一方、第2てんぷ87の振動数を第1てんぷ73の振動数よりも少なく設定することで、低振動モードにおいて、香箱車24(ぜんまい)での省エネルギー化の更なる向上を図るとともに、各歯車の摩耗を抑えることができる。
本実施形態では、第1差動機構42に遊星機構を採用する構成とした。
この構成によれば、第1差動機構42に遊星機構を採用することで、高振動モード及び低振動モードを簡単に切り替えることが可能になる。すなわち、高振動モードでは、第2てんぷ87の回動が規制されているため、第1裏太陽車54の回転が停止している。そのため、第1表太陽車51に伝達された動力が第1遊星車53を介して第1キャリア52に伝達された後、表示輪列30に伝達される。一方、低振動モードでは、第1てんぷ73の回動が規制されているため、第1キャリア52の回転が停止している。そのため、第1表太陽車51に伝達された動力が第1遊星車53を介して第1裏太陽車54に伝達された後、表示輪列30に伝達される。
特に、本実施形態では、第1遊星車53の歯数を調整することで、第1キャリア52と第1裏太陽車54の回転速度を異ならせることができる。これにより、第1てんぷ73及び第2てんぷ87の振動数の違いを第1差動機構42でキャンセルできる。そのため、高振動モード及び低振動モードに関わらず、表示輪列30を一定の回転速度で動作させることができる。
本実施形態では、高振動モードにおいて第2てんぷ87の往復回動を規制し、低振動モードにおいて第1てんぷ73の往復回動を規制する規制機構29を備える構成とした。
この構成によれば、各モードにおいて、運針に寄与しないてんぷ73,87の往復回動を規制することで、運針に寄与しないてんぷ73,87のひげぜんまい83,94を伸縮変形させた状態で保持できる(自然長になるのを抑制できる)。そのため、モード切替後において、てんぷ73,87を速やかに正常動作に復帰させることができる。
本実施形態の時計1では、上述したムーブメント2を備えているため、高品質で信頼性に優れた時計1を提供できる。
(変形例)
次に、上述した第1実施形態の変形例について説明する。
上述した実施形態では、第1差動機構42及び第2差動機構43が直接接続された構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、図10に示すように、第1差動機構42及び第2差動機構43が四番車44,45を介して接続された構成であっても構わない。
上述した実施形態では、第1差動機構42が四番車44,45や調速脱進機27,28に接続された構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、図11に示すように、第1差動機構42が第2差動機構43を介して四番車44,45や調速脱進機27,28に接続される構成であっても構わない。
上述した実施形態では、第1てんぷ73及び第2てんぷ87の振動数の違いを第1差動機構42でキャンセルする構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、第1差動機構42と調速脱進機27,28との間に設けられた歯車(例えば、四番車44,45等)の歯数を調整することで、第1てんぷ73及び第2てんぷ87の振動数の違いをキャンセルする構成であっても構わない。
上述した実施形態では、第1表太陽車51が二番車25に接続され、第1キャリア52が第1四番車44に接続され、第1裏太陽車54が第2四番車45に接続された構成について説明したが、この構成のみに限られない。すなわち、第1差動機構42は、3つの歯車に、二番車25、四番車44,45が別々に接続されていれば構わない。
上述した実施形態では、規制機構29の動作によって、各モードに応じて第1キャリア52及び第1裏太陽車54の何れかの回転が停止する構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、各モードにおいて第1キャリア52及び第1裏太陽車54の何れかの回転を停止させるストッパ機構を別途設けても構わない。特に、規制機構29を有さない場合には、ストッパ機構によっててんぷ73,87への動力伝達の切り替えを行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、例えば第1差動機構242にクラッチ機構を採用した点で上述した実施形態と相違している。図12は、第1差動機構242の断面図である。以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図12に示すムーブメント202において、第1差動機構242は、表歯車210、裏歯車211、中間歯車212、クラッチ板(表クラッチ板213及び裏クラッチ板214)を主に有している。
まず中間歯車212は、中間真212aと、中間真212aに固定された歯部212bと、を有している。
中間真212aは、表歯車210及び裏歯車211を表裏面方向に貫通するとともに、表裏面方向を軸方向として回転可能に構成されている。また、中間真212aは、歯部212bとともに表裏面方向に移動可能に構成されている。
歯部212bは、上述した二番車25に噛合している。
表歯車210は、中間歯車212の歯部212bに対して表側に配設されている。表歯車210は、軸受220を介して中間真212aに回転可能に支持されている。表歯車210は、上述した第2四番車45(例えば、第2四番かな45a)に接続されるとともに、第2差動機構43の何れかの歯車(例えば、第2裏太陽車104)に接続されている。
裏歯車211は、中間歯車212の歯部212bに対して裏側に配設されている。裏歯車211は、軸受221を介して中間真212aに回転可能に支持されている。裏歯車211は、上述した第1四番車44(例えば、第1四番かな44a)に接続されるとともに、第2差動機構43の何れかの歯車(例えば、第2キャリア102)に接続されている。
表クラッチ板213は、中間真212aにおける歯部212bに対して表側に固定されている。表クラッチ板213は、中間歯車212の表裏面方向の移動に伴い、表歯車210に接離可能に構成されている。すなわち、表クラッチ板213が表歯車210に当接した状態において、表クラッチ板213と表歯車210との間の摩擦力によって中間歯車212に対する表歯車210の回転が規制される。これにより、中間歯車212及び表歯車210が共回りするように構成されている。一方、表クラッチ板213が表歯車210から離間した状態では、中間歯車212に対する表歯車210の回転が許容される。
裏クラッチ板214は、中間真212aにおける歯部212bに対して裏側に固定されている。裏クラッチ板214は、中間歯車212の表裏面方向の移動に伴い、裏歯車211に接離可能に構成されている。なお、各クラッチ板213,214と、対応する歯車210,211と、の係合方法は摩擦に限らず、適宜変更が可能である。例えば、各クラッチ板213,214と、対応する歯車210,211と、が凹凸等により係合する構成であっても構わない。
本実施形態のムーブメント202は、中間歯車212の表裏面方向への移動を操作する切替レバー230を備えている。切替レバー230は、例えば中間真212aの表側端部及び裏側端部を介して、中間歯車212を表裏面方向に押圧可能に構成されている。なお、切替レバー230は、例えば巻真19等によって操作することが可能である。
図13は、高振動モードを説明するための図12に対応する断面図である。
図13に示すように、本実施形態のムーブメント202において、高振動モードの際には、規制機構29によって第2てんぷ87の往復回動を規制した状態で、裏クラッチ板214を介して中間歯車212と裏歯車211とを接続状態とする。これにより、香箱車24の動力が二番車25を介して第1差動機構242に伝達される。そして、第1差動機構242において、中間歯車212及び裏歯車211が共回りすることで、第1四番車44や第2差動機構43に動力が伝達される。その結果、表示輪列30が動作して、時計1が時を刻む。すなわち、高振動モードでは、第1てんぷ73が8振動することで、秒針6(秒車130)が1秒を8ステップで運針する。なお、高振動モードにおいて、中間歯車212は、表歯車210に対して空転する。そのため、第2調速脱進機28に香箱車24の動力が伝達されないようになっている。
図12に示すように、低振動モードの際には、規制機構29によって第1てんぷ73の往復回動を規制した状態で、表クラッチ板213を介して中間歯車212と表歯車210とを接続状態とする。これにより、二番車25を介して第1差動機構242に伝達された動力によって、中間歯車212及び表歯車210が共回りする。これにより、第2四番車45や第2差動機構43に動力が伝達されることで、時計1が時を刻む。なお、低振動モードにおいて、中間歯車212は、裏歯車211に対して空転する。そのため、第1調速脱進機27に香箱車24の動力が伝達されないようになっている。
ここで、第1てんぷ73及び第2てんぷ87の振動数の違いは、例えば表歯車210及び裏歯車211の歯数をそれぞれ異ならせることで、キャンセルできる。具体的に、中間歯車212に対する表歯車210の変速比が、中間歯車212に対する裏歯車211の変速比に対して半分になるように、表歯車210及び裏歯車211の歯数を設定する。これにより、第1てんぷ73及び第2てんぷ87の振動数の違いを、第1差動機構242でキャンセルできる。すなわち、低振動モードにおける表歯車210の回転速度が高振動モードにおける裏歯車211の回転速度と同じなる。その結果、低振動モードでは、第2てんぷ87が4振動することで、秒針6(秒車130)が1秒を4ステップで運針する。但し、第1てんぷ73及び第2てんぷ87の振動数の違いは、各四番車44,45や第2差動機構43でキャンセルする構成であっても構わない。
このように、本実施形態では、第1差動機構242にクラッチ機構を採用することで、香箱車24と各てんぷ73,87との接続を各モードによって簡単に切り替えることができる。特に、本実施形態では、表歯車210及び裏歯車211の歯数をそれぞれ異ならせることで、第1てんぷ73及び第2てんぷ87の振動数の違いを、第1差動機構242でキャンセルできる。これにより、上述した実施形態と同様の作用効果を奏することができる。なお、本実施形態では、上述した規制機構29を有さなくても構わない。
上述した実施形態では、第1差動機構242にクラッチ機構を採用した構成について説明したが、この構成のみに限らず、上述した第1差動機構242と同様の構成からなるクラッチ機構を第2差動機構43に採用しても構わない。
また、第2差動機構243に採用するクラッチ機構としては、図14に示すワンウェイクラッチ機構を採用しても構わない。図14に示す第2差動機構243は、中間歯車250と、表歯車251と、裏歯車252と、を主に備えている。
中間歯車250は、中間真250aと、中間真250aに固定された歯部250bと、を有している。
中間真250aは、表歯車210及び裏歯車211を表裏面方向に貫通するとともに、表裏面方向を軸方向として回転可能に構成されている。
歯部250bは、上述した表示輪列30の秒車130に噛合している。
表歯車251は、表クラッチ260を介して中間真250aに支持されている。表クラッチ260は、例えばカム式のワンウェイクラッチ機構である。すなわち、表クラッチ260は、表歯車251に固定された外輪(不図示)と、中間真250aに固定された内輪と、外輪と内輪との間に介在するローラ(不図示)と、ローラを付勢する付勢部材(不図示)と、を主に備えている。表クラッチ260は、中間歯車250に対して表歯車251が一方向に回転しようとした場合に、ローラを介して内輪と外輪とが接続される。これにより、中間歯車250及び表歯車251が共回りする。一方、中間歯車250に対して表歯車251が他方向に回転しようとした場合、内輪と外輪との接続状態が解除される。これにより、中間歯車250に対する表歯車251の他方向への回転が許容される。
裏歯車252は、裏クラッチ261を介して中間真250aに支持されている。裏クラッチ261は、上述した表クラッチ260と同等の構成となっている。裏クラッチ261は、中間歯車250に対して裏歯車252が一方向に回転しようとした場合に、ローラを介して内輪と外輪とが接続される。これにより、中間歯車250及び裏歯車252が共回りする。一方、中間歯車250に対して裏歯車252が他方向に回転しようとした場合、内輪と外輪との接続状態が解除される。これにより、中間歯車250に対する裏歯車252の他方向への回転が許容される。
この構成によれば、高振動モードにおいて、第1差動機構42から伝達される動力に伴い表歯車251が一方向に回転すると、表歯車251及び中間歯車250が接続状態となり、表歯車251及び中間歯車250が共回りする。これにより、秒車130が他方向に回転する。なお、高振動モードでは、中間歯車250が裏歯車252に対して一方向に回転することで、中間歯車250が裏歯車252に対して空転する。そのため、第2調速脱進機28に香箱車24の動力が伝達されないようになっている。
一方、低振動モードにおいて、第1差動機構42から伝達される動力に伴い裏歯車252が一方向に回転すると、裏歯車252及び中間歯車250が接続状態となり、裏歯車252及び中間歯車250が共回りする。これにより、秒車130が他方向に回転する。なお、低振動モードでは、中間歯車250が表歯車251に対して一方向に回転することで、中間歯車250が表歯車251に対して空転する。そのため、第1調速脱進機27に香箱車24の動力が伝達されないようになっている。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、切替機構に遊星機構やクラッチ機構を採用した場合について説明したが、この構成のみに限られない。切替機構は、香箱車24から出力される動力を第1てんぷ73及び第2てんぷ87の何れかに伝達できる構成であれば構わない。この場合、切替機構は、例えば各モードに応じて各四番車44,45に交互に噛合する構成であっても構わない。
上述した実施形態では、第1てんぷ73の振動数を4Hz、第2てんぷ87の振動数を2Hzに設定した場合について説明したが、この構成のみに限らず、各てんぷ73,87の振動数は適宜変更が可能である。
上述した実施形態では、2つのてんぷ73,87を有する構成について説明したが、この構成のみに限らず、3つ以上のてんぷを有する構成であっても構わない。
上述した実施形態では、低振動モードにおける香箱車24の回転速度が、高振動モードにおける香箱車24の回転速度の半分に設定された場合について説明したが、この構成のみに限られない。すなわち、各モードにおいて、香箱車24の回転速度が異なっていれば構わない。
上述した実施形態では、振動数の異なる第1てんぷ73及び第2てんぷ87を用いる構成について説明したが、この構成のみに限られない。すなわち、第1状態(上述した実施形態では高振動モード)と第2状態(上述した実施形態では低振動モード)とにおいて、香箱車24の回転速度が異なる構成であれば構わない。例えば、第1てんぷ73及び第2てんぷ87において、振り角、振動数及びトルクの少なくとも何れかを異ならせることで、香箱車24の回転速度を異ならせても構わない。
第1てんぷ73及び第2てんぷ87のトルクを異ならせる場合には、トルクの大きいてんぷを動作させた際に、外乱に対する影響を確実に抑えることができ、計時精度を向上させることができる。一方、トルクの小さいてんぷを動作させた際には、香箱車での省エネルギー化の更なる向上を図ることができる。
また、第1てんぷ73及び第2てんぷ87の振り角を異ならせる場合には、振り角の大きいてんぷを動作させた際に、外乱に対する影響を確実に抑えることができ、計時精度を向上させることができる。一方、振り角の小さいてんぷを動作させた際には、香箱車での省エネルギー化の更なる向上を図ることができる。
なお、第1てんぷ73及び第2てんぷ87において、振り角、振動数及びトルクの大小関係は適宜変更が可能である。この場合、例えば第1てんぷ73の振り角、振動数及びトルクの全てが、第2てんぷ87よりも大きくてもよい。また、第1てんぷ73の振り角、振動数及びトルクの何れか一の値が、第2てんぷ87よりも大きくてもよい(第1てんぷ73における他の値は、第2てんぷ87以下でもよい)。
さらに、同一の性能(振り角、振動数及びトルクが同一)を有するてんぷを用いた場合であっても、動力伝達機構において歯数比等を変更することで、第1状態及び第2状態で香箱車24の回転速度を異ならせることが可能である。このような構成においても、香箱車での省エネルギー化を図り、時計の動作時間を増加させることができる。
上述した実施形態では、第1状態及び第2状態において、動力伝達機構の動力が同一の表示輪列30(秒車130)に伝達する構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、第1状態及び第2状態において、動力伝達機構が異なる表示輪列30に動力を伝達する構成であっても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせても構わない。
1…時計
2…ムーブメント
3…文字板
6…秒針(指針)
24…香箱車
26…切替機構(動力伝達機構)
29…規制機構(動力伝達機構)
42…第1差動機構(伝達機構)
51…第1表太陽車(第1太陽車)
52…第1キャリア(キャリア)
53…第1遊星車(遊星車)
54…第1裏太陽車(第2太陽車)
73…第1てんぷ
87…第2てんぷ
130…秒車(指針車)
202…ムーブメント
242…第1差動機構(伝達機構)

Claims (7)

  1. 往復回動する第1てんぷ及び第2てんぷと、
    香箱車の動力を前記第1てんぷに伝達可能な第1状態、及び前記香箱車の動力を前記第2てんぷに伝達可能な第2状態を切り替えるとともに、前記第1状態及び前記第2状態で前記香箱車を異なる回転速度で回転させる動力伝達機構と、
    指針が取り付けられるとともに、前記動力伝達機構を介して前記香箱車から動力が伝達される指針車と、を備えていることを特徴とするムーブメント。
  2. 前記第1てんぷ及び前記第2てんぷは、振動数が互いに異なっており、
    前記動力伝達機構は、前記第1てんぷ及び前記第2てんぷの振動数に応じて前記香箱車を回転させるとともに、前記香箱車から出力される動力を変速して前記指針車を一定の回転速度で回転させることを特徴とする請求項1に記載のムーブメント。
  3. 前記第1てんぷ及び前記第2てんぷは、トルクが互いに異なっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のムーブメント。
  4. 前記動力伝達機構は、前記第1てんぷ及び前記第2てんぷに接続された伝達機構を備え、
    前記伝達機構は、
    第1太陽車と、
    前記第1太陽車と同軸上に配置された第2太陽車と、
    前記第1太陽車及び前記第2太陽車に互いに噛合する遊星車を自転及び公転可能に支持するキャリアと、の3つの歯車を有し、
    前記3つの歯車のうち、第1歯車は前記第1状態において前記第1てんぷに動力を伝達し、
    第2歯車は、前記第2状態において前記第2てんぷに動力を伝達し、
    第3歯車は前記香箱車から動力が伝達されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のムーブメント。
  5. 前記遊星車は、前記第1てんぷ及び前記第2てんぷの振動数に応じて前記第1歯車及び前記第2歯車を異なる回転速度で回転させることを特徴とする請求項4に記載のムーブメント。
  6. 前記動力伝達機構は、前記第1状態のときに前記第2てんぷの往復回動を規制し、前記第2状態のときに前記第1てんぷの往復回動を規制する規制機構を備えていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載のムーブメント。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載のムーブメントを備えることを特徴とする時計。
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