JP2018189207A - クラッチレリーズ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチディスクの摩耗量を推定できる構造を実現する。【解決手段】クラッチ装置1を構成するクラッチレリーズ装置6のうち、レリーズ荷重が作用する部材にひずみゲージ18を取り付ける。これにより、クラッチレリーズ装置6に作用するレリーズ荷重を測定する。制御装置14を構成する摩耗量推定部14aは、レリーズ荷重のピーク値の経時変化から、クラッチディスク3の摩耗量を推定する。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や産業機械などに使用される、マニュアルトランスミッション(MT)やオートメーテッドマニュアルトランスミッション(AMT)用のクラッチ装置に組み込まれ、クラッチの断接を行うために利用するクラッチレリーズ装置に関する。
自動車用の変速機は、マニュアルトランスミッションとオートマチックトランスミッション(AT)とに大別される。マニュアルトランスミッションは、オートマチックトランスミッションに比べて、構造が簡単で製造コストを抑えやすい、修理が容易であるなどの理由から、新興国など一部の地域で高い需要がある。
また、欧州の自動車メーカを中心に、低燃費化を目的として、高速巡航時などのアクセルオフ時に、エンジンとトランスミッションとを切り離して惰性走行を行うといった、コースティング走行を積極的に採用することが考えられている。このようなコースティング走行を行うには、変速操作とは別に、クラッチを切り離す操作が必要になるため、クラッチの操作回数の増加に繋がる。これに対し、近年、女性ドライバの増加や交通渋滞の増加などの理由により、クラッチ操作を簡便にするイージードライブ化への要求が高まっている。
そして、イージードライブ化を図るべく、クラッチ制御の自動化、すなわち、シフトレバー操作はこれまで通り手動で行い、クラッチペダル操作のみを自動化することが考えられている。また、このようなクラッチ制御の自動化に適用可能な、クラッチレリーズ装置の構造も考えられ始めている。
特開2008−101643号公報には、制御装置から出される信号に基づいてレリーズシリンダ内に所定の圧油を送り込むことで、レリーズフォークの動きを制御し、クラッチの制御を行う技術が記載されている。また、特開2010−91043号公報には、制御装置から出される信号に基づいてコンセントリックスレーブシリンダ(CSC)に導入する油圧を制御することで、クラッチの制御を行う技術が記載されている。
特開2008−101643号公報 特開2010−91043号公報
ただし、特開2008−101643号公報及び特開2010−91043号公報に記載されたいずれの構造も、オイルリザーバや複雑な油圧配管が必要になる。また、特開2008−101643号公報に記載された構造は、レリーズシリンダやレリーズフォークがさらに必要であり、特開2010−91043号公報に記載された構造は、コンセントリックスレーブシリンダがさらに必要である。このため、重量が増加しやすくなるとともに、設置スペースが嵩むといった問題を生じる。また、特開2008−101643号公報及び特開2010−91043号公報に記載されたいずれの構造も、油圧制御を行うため、油漏れの問題を生じる可能性がある。
また、従来構造のクラッチレリーズ装置は、フライホイールに押し付けられるクラッチディスクの摩耗量を検知する手段を備えていない。このため、クラッチディスクの摩耗量が使用限度を超えた状態で使用される可能性があり、クラッチ装置の故障に繋がる可能性がある。これに対し、クラッチディスクの摩耗量を検知することなく、車両の定期点検時などの所定の運用期間経過後に、クラッチディスクを交換することも考えられる。ただし、この場合には、クラッチディスクの摩耗量が少なく、寿命に余裕があるタイミングで、クラッチディスクを交換する場合があり、ランニングコスト上昇の原因になる。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、クラッチ制御の自動化を図れるだけでなく、装置の軽量化及び小型化を図れ、かつ、油漏れを防止でき、しかもクラッチディスクの摩耗量を推定することができる、クラッチレリーズ装置の構造を実現することを目的としている。
本発明のクラッチレリーズ装置は、電動アクチュエータと、変換機構と、レリーズ軸受、制御装置とを備える。
前記電動アクチュエータは、回転する出力軸を有する。
前記変換機構は、前記出力軸の回転運動を並進運動に変換する。
前記レリーズ軸受は、トランスミッション用の入力軸の周囲に前記入力軸の軸方向に関する移動を可能に支持されており、前記変換機構により前記入力軸の軸方向に押圧され、ダイヤフラムばねを介して、クラッチディスクをフライホイールに押し付ける。
前記制御装置は、前記電動アクチュエータを制御するものであり、かつ、、前記クラッチディスクの摩耗に応じて経時変化する物理量に基づき前記クラッチディスクの摩耗量を推定する摩耗量推定部を備える。
本発明では、前記クラッチレリーズ装置に、該クラッチレリーズ装置に作用するスラスト方向の荷重であるレリーズ荷重を検出するための荷重検出手段をさらに備えることができる。
この場合、前記摩耗量推定部は、前記荷重検出手段により検出されるレリーズ荷重のピーク値の経時変化に基づき、前記クラッチディスクの摩耗量を推定することができる。
あるいは、本発明では、前記クラッチレリーズ装置に、前記レリーズ軸受の軸方向位置を検出するための位置検出手段と、前記クラッチレリーズ装置に作用するレリーズ荷重を検出するための荷重検出手段とをさらに備えることができる。
この場合には、前記摩耗量推定部は、前記レリーズ軸受の軸方向位置と当該軸方向位置で作用するレリーズ荷重との関係の経時変化に基づき、前記クラッチディスクの摩耗量を推定することができる。
あるいは、本発明では、前記クラッチレリーズ装置に、前記レリーズ軸受の軸方向位置を検出するための位置検出手段と、前記入力軸に入力されるトルクを検出するためのトルクセンサとをさらに備えることができる。
この場合には、前記摩耗量推定部は、前記レリーズ軸受の軸方向位置と当該軸方向位置で前記入力軸に入力されるトルクとの関係の経時変化に基づき、前記クラッチディスクの摩耗量を推定することができる。
本発明のクラッチレリーズ装置によれば、クラッチ制御の自動化を図れるだけでなく、装置の軽量化及び小型化を図れ、かつ、油漏れを防止でき、しかもクラッチディスクの摩耗量を推定することができる。
図1は、本発明の実施の形態の第1例を示す、クラッチ装置の断面模式図である。 図2は、クラッチレリーズ装置を取り出して示す断面模式図である。 図3は、カム装置の動作を説明するためにカム装置を径方向外側から見た模式図であり、図3(A)は駆動側カムと被駆動側カムとの中立状態(初期状態)を示しており、図3(B)は駆動側カムを被駆動側カムに対して相対回転させた状態を示している。 図4は、クラッチディスクが新品の状態と使用限度まで摩耗が進行した状態とのそれぞれに関して、ダイヤフラムばねのたわみ量(レリーズ軸受の軸方向位置)とレリーズ荷重との関係の1例を示した線図である。 図5は、クラッチディスクの摩耗量に応じて変化するダイヤフラムばねのたわみ量を説明するために示す模式図である。 図6は、実施の形態の第2例にかかるクラッチレリーズ装置を示す、図2に相当する図である。 図7は、実施の形態の第3例にかかるクラッチレリーズ装置を示す、図2に相当する図である。 図8は、実施の形態の第3例に関して、クラッチディスクが新品の状態と使用限度まで摩耗が進行した状態とのそれぞれに関して、レリーズ軸受の軸方向位置(ストローク)と入力軸に入力されるトルクとの関係の1例を示した線図である。
[実施の形態の第1例]
本発明の実施の形態の第1例について、図1〜図5を用いて説明する。
本例のクラッチ装置1は、マニュアルトランスミッションに対するエンジンの動力の伝達状態を切り換えるもので、フライホイール2と、クラッチディスク(摩擦板)3と、プレッシャプレート4と、ダイヤフラムばね5と、電動式のクラッチレリーズ装置6とを備えている。また、クラッチ装置1は、トランスミッションの入力軸7の周囲で、かつ、トランスミッション用のフロントケース8の内側に配置されている。本例では、クラッチレリーズ装置6によって、クラッチディスク3の摩耗量を推定し、クラッチディスク3の摩耗量が使用限度を超えることを防止する。
フライホイール2は、例えば鋳鉄などの金属製で、図示しないエンジンのクランクシャフトの端部に、例えば複数本のボルトなどを用いて結合固定されており、クランクシャフトと同期して回転する。
クラッチディスク3は、図示は省略するが、径方向外側部にエンジントルクが入力される入力部(摩擦部)を有し、径方向内側部に入力軸7にトルクを伝達する出力部を有し、径方向中間部にダンパ部を有している。クラッチディスク3は、径方向外側の入力部を、フライホイール2に対し軸方向に対向させた状態で、径方向内側の出力部を、入力軸7にスプライン嵌合させている。なお、本明細書で、軸方向とは、特に断わらない限り、入力軸7の軸方向をいう。
フライホイール2の径方向外側部には、クラッチカバー9が固定されている。クラッチカバー9の内側には、クラッチディスク3をフライホイール2に向けて押圧するためのプレッシャプレート4、及び、プレッシャプレート4をクラッチディスク3に向けて押圧するためのダイヤフラムばね5が、それぞれ配置されている。
ダイヤフラムばね5は、クラッチカバー9に対して支持されている。なお、図示のクラッチ装置1は、プッシュ式のクラッチ装置であるため、ダイヤフラムばね5の中央部が軸方向一方側(図1の左側)に向けて押圧されると、プレッシャプレート4がクラッチディスク3から退避する方向(図1の右側)に移動し、フライホイール2とクラッチディスク3との接続が断たれる構造を有している。ただし、本発明は、プッシュ式のクラッチ装置に限らず、レリーズ軸受を、ダイヤフラムばねを押圧する力が大きくなる方向に移動させることで、クラッチを接続し、反対に押圧する力が小さくなる方向に移動させることで、クラッチの接続を断つ構成を採用しても良い。
本例のクラッチレリーズ装置6は、該クラッチレリーズ装置6に作用するスラスト方向(図1及び図2の左右方向)のレリーズ荷重のみを利用して、クラッチディスク3の摩耗量を推定する機能を有している。クラッチレリーズ装置6は、ハウジング10と、案内筒11と、変換装置に相当するカム装置12と、電動アクチュエータに相当する電動モータ13と、制御装置14と、ウォーム減速機15と、レリーズ軸受16と、付勢ばね17と、荷重検出手段に相当するひずみゲージ18とを備えている。また、クラッチレリーズ装置6は、フロントケース8の内側に配置されており、ダイヤフラムばね5の軸方向他方側(図1の右側)で、かつ、入力軸7の周囲に設けられている。
ハウジング10は、全体が中空筒状に構成されており、円筒部10aと、該円筒部10aの軸方向他方側の端部から径方向内方に伸長した円輪状の底部10bとを備えている。このようなハウジング10は、フロントケース8の側板部8aの内面に底部10bを固定することによって、フロントケース8の内側に支持されている。
案内筒11は、ハウジング10よりも小径の中空筒状に構成されており、ハウジング10の底部10bに対して固定されている。案内筒11は、段付円筒状の筒部本体11aと、該筒部本体11aの軸方向他方側の端部に設けられた円輪状の外フランジ11bとを有している。筒部本体11aの内側には、入力軸7が挿通されており、筒部本体11aの内径寸法は、入力軸7の外径寸法よりもわずかに大きい。
カム装置12は、ハウジング10の円筒部10aの内周面と案内筒11の筒部本体11aの外周面と間に配置されており、軸方向他方側に配置された駆動側カム12aと、軸方向一方側に配置された被駆動側カム12bと、これら駆動側カム12aと被駆動側カム12bとの間に配置された複数本のローラ12cと、これら複数本のローラ12cを円周方向等間隔に保持する保持器12dとを有している。
駆動側カム12aは、断面クランク形で、径方向外側部の軸方向一方側面(図1及び図2の左側面)に、ローラ12cと同数だけ、円周方向に亙る凹凸面である駆動側カム面12a1が形成されている。駆動側カム面12a1は、軸方向に関する高さが円周方向に関して漸次変化している。また、駆動側カム12aは、案内筒11の筒部本体11aの軸方向他方部に対し、相対回転可能に、かつ、軸方向に関して被駆動側カム12bから離れる方向(軸方向他方側)への変位を不能に支持されている。先ず、駆動側カム12aを筒部本体11aの周囲で回転可能とするために、駆動側カム12aの内径寸法を筒部本体11aの軸方向他方側部の外径寸法よりもわずかに大きくしている。なお、駆動側カム12aと筒部本体11aとの間には、滑り軸受や転がり軸受を配置することもできる。また、駆動側カム12aが、筒部本体11aに対し、軸方向に関して被駆動側カム12bから離れる方向に変位することを防止するために、駆動側カム12aと外フランジ11bとの間に、スラストニードル軸受19を設けている。
スラストニードル軸受19は、駆動側カム12aの軸方向他方側面に直接形成したスラスト軌道と、外フランジ11bの軸方向一方側に添設されたスラストレース19aに形成されたスラスト軌道との間に、複数本のニードル19bを、円周方向に関して等間隔に、それぞれの中心軸を放射方向に向けた状態で配置することにより構成されている。
これに対し、被駆動側カム12bは、略円輪状に構成されており、駆動側カム面12a1に対向する軸方向他方側面に、各ローラ12cと同数だけ、円周方向に亙る凹凸面である被駆動側カム面12b1が形成されている。被駆動側カム面12b1は、軸方向に関する高さが円周方向に関して駆動側カム面とは逆方向に漸次変化している。また、被駆動側カム12bは、筒部本体11aに対し、相対回転不能に、且つ、軸方向に関する相対変位を可能に支持されている。このために本例では、被駆動側カム12bを、円筒状のガイド筒20に対し、圧入や溶接により相対回転不能に外嵌固定している。かつ、ガイド筒20の軸方向他方側部に設けられた内フランジ20aの内周面に形成した雌スプラインを、筒部本体11aの外周面に形成した雄スプラインに対し、スプライン係合させている。
複数本のローラ12cは、それぞれ円柱状に構成されている。また、複数本のローラ12cは、ガイド筒20の周囲に円周方向に関して等間隔に配置され、駆動側カム面12a1と被駆動側カム面12b1との間に、それぞれの中心軸を放射方向に向けた状態で挟持されている。
本例のカム装置12では、図3の(A)に示すように、駆動側カム面12a1のうちで軸方向に関する高さが最も低くなった部分と、被駆動側カム面12b1のうちで軸方向に関する高さが最も低くなった部分とを、軸方向に対向させた中立状態(初期状態)から、図3の(B)に示すように、駆動側カム12aを、被駆動側カム12bに対して所定方向(図4の左方向)に相対回転させると、ローラ12cが、駆動側カム面12a1及び被駆動側カム面12b1のうちで、軸方向に関する高さの高い側に向けてそれぞれ転動する。この結果、図3の(B)に示すように、被駆動側カム12bが、軸方向に関して駆動側カム12aから離れる方向(図3の上側)に並進移動する。また、図3の(B)に示した状態から、駆動側カム12aを、被駆動側カム12bに対し、前記所定方向とは反対方向(図3の右方向)に相対回転させた場合、ローラ12cが、駆動側カム面12a1及び被駆動側カム面12b1のうちで、軸方向に関する高さの低い側に向けてそれぞれ転動する。この結果、図3の(A)に示すように、被駆動側カム12bが、軸方向に関して駆動側カム12aに近づく方向(図3の下側)に並進移動する。このように、本例のカム装置12は、駆動側カム12aを被駆動側カム12bに対して相対回転させることで、この被駆動側カム12bを軸方向に並進移動させる(駆動側カム12aに対し遠近動させる)ことができる。
本例では、カム装置12を構成する駆動側カム12aを、電気的に作動する電動モータ13により回転駆動する。電動モータ13は、例えばサーボモータであり、制御装置14からの指令に基づき、所定の方向(両方向または一方向)に所定量(所定角度)だけ回転するように制御されている。また、電動モータ13は、モータ出力軸を入力軸7に対し直交する方向(図1及び図2の表裏方向)に配置した状態で、ハウジング10に支持されている。
本例では、電動モータ13の回転駆動力を、駆動側カム12aに対し、ウォーム15aとウォームホイール15bとを備えたウォーム減速機15を介して伝達する。このために、ウォーム15aをモータ出力軸に固定し、かつ、ウォームホイール15bを駆動側カム12aに外嵌固定している。このような構成により、電動モータ13の回転駆動力を、ウォーム減速機15により減速して、駆動側カム12aに伝達する。
軸方向に並進移動可能とされた被駆動側カム12bは、軸受ガイド21、及び、レリーズ軸受16を介して、ダイヤフラムばね5を軸方向一方側に向けて押圧する。軸受ガイド21は、段付円筒状に構成されており、大径筒部21aと、小径筒部21bと、円輪部21cとを備えている。大径筒部21aは、カム装置12とハウジング10の円筒部10aと間に配置されている。また、大径筒部21aの外周面には弾性材製のシール部21dが設けられており、該シール部21dを円筒部10aの内周面に対して弾性的に接触させている。小径筒部21bは、案内筒11の筒部本体11aに外嵌されている。小径筒部21bの内周面には弾性材製のシール部21eが設けられており、該シール部21eを筒部本体11aの外周面に対して弾性的に接触させている。これらシール部21d、21eにより、カム装置12が配置された空間にグリースを保持している。また、円輪部21cは、被駆動側カム12bの軸方向一方側に位置しており、被駆動側カム12bによって押圧される。
本例では、軸受ガイド21を構成する円輪部21cと、ガイド筒20を構成する内フランジ20aとの間に、コイル状の付勢ばね17を弾性的に圧縮した状態で配置している。これにより、ガイド筒20を軸受ガイド21に対して軸方向他方側に向けて押圧している。そして、ガイド筒20に固定された被駆動側カム12bを軸方向他方側に向けて押圧し、被駆動側カム面12b1とローラ12cと駆動側カム面12a1との間にがたつき(位相ずれ)が生じることを防止できるため、カム装置12の機能を保証できる。また、レリーズ軸受16を、ダイヤフラムばね5に対して常に押し付けることができるため、レリーズ軸受16及びクラッチレリーズ装置6に、衝撃荷重が入力されることを防止することもできる。なお、付勢ばね17による付勢力の大きさは、好ましくは、ダイヤフラムばね5を変形(または移動)させない程度とする。また、本例では、付勢ばね17を、カム装置12の径方向内側に配置しているため、付勢ばね17を設けた場合にも、クラッチレリーズ装置6の軸方向全長が大きくなることを防止できる。また、案内筒11を構成する筒部本体11aの軸方向一方側には、付勢ばね17の弾力により軸受ガイド21が軸方向一方側に脱落することを防止するために、円輪状のストッパ22が固定されている。
レリーズ軸受16は、外周面に深溝型の内輪軌道を有する内輪16aと、内周面にアンギュラ型の外輪軌道を有する外輪16bと、これら外輪軌道と内輪軌道との間に保持器16cにより保持された状態で転動自在に設けられた複数個の玉16dとを備えた、玉軸受である。図示の例では、内輪軌道として深溝型のものを、外輪軌道としてアンギュラ型のものを、それぞれ使用している。このため、レリーズ軸受16は、ラジアル荷重の他、スラスト荷重(外輪16bに加わる図1及び図2の右向きのスラスト荷重)を支承可能である。このようなレリーズ軸受16のうち、内輪16aは、軸受ガイド21を構成する小径筒部21bに外嵌固定(圧入)されている。このため、内輪16a(レリーズ軸受16全体)は、案内筒11に対し、相対回転不能に、かつ、軸方向に関する相対変位を可能に支持されている。これに対し、外輪16bは、円輪状の押圧板23を介して、ダイヤフラムばね5の中央部に接触している。このため、外輪16bは、ダイヤフラムばね5と共に回転する。
本例のクラッチ装置1では、レリーズ軸受16の軸方向位置を検出するための位置センサやその他のセンサの検出信号に基づき、制御装置14が、電動モータ13の回転方向及び回転量(回転角度)を、計算式や予め用意したマップ(表)を元に算出する。そして、制御装置14からの指令信号に基づき、電動モータ13を所定の方向に所定量だけ回転させる。すると、電動モータ13の回転駆動力が、ウォーム減速機15を介して、駆動側カム12aに伝達され、駆動側カム12aを、被駆動側カム12bに対し所定方向に所定量だけ相対回転させる。これにより、各ローラ12cが、駆動側カム面12a1と被駆動側カム面12b1との間で転動し、被駆動側カム面12b1を軸方向に押圧する。このようにして、レリーズ軸受16を所定位置まで軸方向に並進移動させる。この結果、本例のプッシュ式のクラッチ装置1では、レリーズ軸受16を軸方向一方側に移動させ、ダイヤフラムばね5の中央部を軸方向一方側に押圧することにより、フライホイール2からクラッチディスク3を離隔させて、クラッチの接続を断つことができる。反対に、レリーズ軸受16を軸方向他方側に移動させ、ダイヤフラムばね5に付与する押圧力を小さくすることにより、フライホイール2とクラッチディスク3とを接触させて、クラッチを接続することができる。
制御装置14は、上述のような電動モータ13の制御機能を有するだけでなく、クラッチディスク3の摩耗量を推定する摩耗量推定部14aを有している。本例の摩耗量推定部14aは、クラッチレリーズ装置6に作用するレリーズ荷重のみを利用して、クラッチディスク3の摩耗量を推定する。このために本例では、クラッチレリーズ装置6のうち、レリーズ荷重(スラスト荷重)を支承する部材に、ひずみゲージ18を取り付けている。図示の例では、ひずみゲージ18を、軸受ガイド21を構成する大径筒部21aの外周面に固定している。これにより、クラッチレリーズ装置6に作用するレリーズ荷重を直接測定する。ひずみゲージ18の取付位置は、大径筒部21aの外周面に限らず、例えばカム装置12を構成する被駆動側カム12bなど、レリーズ荷重が作用する部材であれば良い。また、ひずみゲージ18は、1個に限らず、レリーズ荷重が作用する部材に複数個取り付けることもできる。ひずみゲージ18の出力信号は、制御装置14の摩耗量推定部14aに送信される。
摩耗量推定部14aは、レリーズ荷重のピーク値の経時変化を監視することで、クラッチディスク3の摩耗量を推定する。レリーズ荷重が、クラッチディスク3の摩耗に応じて変化する理由について、図4及び図5を参照して説明する。なお、図4の横軸は、ダイヤフラムばね5に生じるたわみ量の大きさを示しており、図4の縦軸は、荷重の大きさを表している。また、図4中に、破線で示した波線1は、ダイヤフラムばね5単品を、自由状態から撓ませた際に発生する荷重(ダイヤフラム荷重)の変化を示している。これに対し、図4中に実線で示した波線2は、クラッチディスク3が新品の状態で、レリーズ軸受16をクラッチ接続位置Xaからクラッチ遮断位置Xbに向けて軸方向に並進移動させた(ダイヤフラムばね5のたわみ量を増大させた)際に生じる、レリーズ荷重の変化を示している。また、図4中に1点鎖線で示した波線3は、クラッチディスク3が使用限度まで摩耗した状態で、レリーズ軸受16をクラッチ接続位置Xcからクラッチ遮断位置Xdに向けて軸方向に並進移動させた(ダイヤフラムばね5のたわみ量を増大させた)際に生じる、レリーズ荷重の変化を示している。また、図5には、自由状態でのダイヤフラムばね5を破線で示しており、クラッチディスク3が新品の状態でのダイヤフラムばね5を実線で示しており、クラッチディスク3が使用限度まで摩耗した状態でのダイヤフラムばね5を1点鎖線で示している。
図4の波線1から分かるように、ダイヤフラムばね5をたわませた際に発生するダイヤフラム荷重は、たわみ量に応じて直線的には増大せずに、たわみ量が所定量(図4の例では10mm程度)に達すると一旦減少し、その後増大する傾向がある。そこで、通常は、波線2のように、レリーズ荷重のピーク値となるクラッチ遮断時におけるレリーズ荷重が、クラッチディスク3が新品の状態で最も小さくなるように、レリーズ軸受16の軸方向位置(ダイヤフラムばね5の初期たわみ量)を設定する。ところが、クラッチディスク3に摩耗が生じ、クラッチディスク3の厚さが減少すると、図5から分かるように、クラッチ接続時に必要なダイヤフラムばね5のたわみ量(自由状態からのたわみ量)が減少するため、クラッチ遮断時におけるレリーズ荷重(ピーク値)は徐々に大きくなり、新品の状態から使用限度まで摩耗するまでの間にP1からP2へと変化する。したがって、本例では、摩耗量推定部14aにより、レリーズ荷重のピーク値の経時変化を監視することで、現在のクラッチディスク3の摩耗量を推定する。具体的には、レリーズ荷重の値(絶対値)から直接推定することもできるし、新品時ピーク値P1からの変化の割合で推定することもできる。いずれにしても、摩耗量推定部14aにて推定される摩耗量が、所定の閾値を超えた場合には、運転者にクラッチディスク3の交換を促すための警報を鳴らしたり、警告灯を点灯させたりする。さらに、摩耗量推定部14aは、運転席のメータパネルなどにメンテナンス時期を表示(出力)することもできる。
クラッチレリーズ装置6に作用するレリーズ荷重は、レリーズ荷重を支承する部材にひずみゲージを直接取り付ける以外に、例えば次の手段によって求めることができる。
荷重検出手段の別例1:駆動側カム12a、電動モータ13、ウォーム15a、又はウォームホイール15bなどの回転体に、ひずみゲージを取り付け、回転体に作用するトルクを算出したのち、レリーズ荷重を推定する。
荷重検出手段の別例2:電動モータ13のモータ負荷電流を測定し、モータ特性からモータトルクを推定したのち、レリーズ荷重を推定する。この場合、電動モータ13のモータ負荷電流を測定するための電流センサは、クラッチレリーズ装置6内に設置しても良いし、クラッチレリーズ装置6に接続される車両内の電子制御ユニットに設置することもできる。
荷重検出手段の別例3:スラストレース19aと外フランジ11bとの間など、スラスト方向に挟持される部分に、1乃至複数の圧電素子を例えば円環状に配置するなどして、レリーズ荷重を測定する。
本例では、以上のような構成をする電動式のクラッチレリーズ装置6を使用するため、クラッチ制御の自動化を図れるだけでなく、装置の軽量化及び小型化を図れ、かつ、油漏れも防止でき、しかもクラッチディスク3の摩耗量を推定することもできる。
すなわち、本例では、電気的に作動する電動モータ13によりカム装置12を駆動することで、レリーズ軸受16を軸方向に並進移動させ、ダイヤフラムばね5を軸方向に押圧し、クラッチの断接を行うことができる。このように本例では、電気的にクラッチの断接制御を行えるため、クラッチ制御の自動化を図ることができる。このため、イージードライブ化を図れるとともに、コースティング走行を積極的に採用することによる低燃費化(燃費向上)を実現することもできる。また、本例では、前述した従来構造で必要であった、オイルリザーバ、複雑な油圧配管、及び、シリンダ(レリーズシリンダ、コンセントリックスレーブシリンダ)などの油圧関連部品を不要にできるとともに、レリーズフォークを不要にできる。したがって、装置全体の軽量化及び小型化を図れる。しかも、本例では、クラッチの断接制御(係脱制御)を、電気的に行え、油を使用しなくて済むため、油漏れの問題が生じることも防止できる。
また、制御装置14が備える摩耗量推定部14aが、クラッチディスク3の摩耗量に応じて経時的に変化するレリーズ荷重のピーク値を監視しており、新品時からの変化の割合(変化率)などから、現在のクラッチディスク3の摩耗量を推定する。このため、クラッチディスク3の摩耗量が許容量を超えた状態で使用されることを防止でき、クラッチ装置1の故障を有効に防止できる。また、クラッチディスク3を、寿命に余裕がある状態で交換する必要がないため、ランニングコストの低減を図ることもできる。
また、電動モータ13の回転駆動力を、ウォーム減速機15を介して、駆動側カム12aに伝達するため、電動モータ13として、出力トルクの小さい小型のものを使用できる。このため、装置全体としての小型化、及び、軽量化を図れる。また、電動モータ13の設置方向に関する自由度を高めることもできるため、設置スペースの小型化(省スペース化)を図ることもできる。なお、本例に使用するウォーム減速機15は可逆性を有しないため、電動モータ13として、両方向に回転可能なものを使用する。ただし、このような構成を採用することで、クラッチ切断状態や半クラッチ状態を、電動モータ13に電気を通電せずに保持することができる。また、ウォーム減速機として、諸元により可逆性を持たせた場合には、電動モータとして一方向にのみ回転可能なものを使用することができる。
[実施の形態の第2例]
実施の形態の第2例について、図6を参照して説明する。本例では、実施の形態の第1例の場合と同様に、ひずみゲージ18を、軸受ガイド21を構成する大径筒部21aの外周面に固定している。加えて、レリーズ軸受16の軸方向位置を検出するために、レリーズ軸受16と一体となって並進移動する大径筒部21aの外周面に、位置センサ24を取り付けている。
以上のような構成を有する本例のクラッチレリーズ装置6Aでは、制御装置14を構成する摩耗量推定部14aに、ひずみゲージ18により検出されるレリーズ荷重に関する情報と、位置センサ24により検出されるレリーズ軸受16の軸方向位置に関する情報とが、それぞれ入力される。このため、本例の摩耗量推定部14aは、図4に示したような、レリーズ軸受16の軸方向位置(ダイヤフラムばね5のたわみ量)と当該軸方向位置で作用するレリーズ荷重との関係の経時変化に基づき、クラッチディスク3の摩耗量を推定する。例えば、摩耗量推定部14aは、特定のレリーズ荷重が生じるレリーズ軸受16の軸方向位置を監視したり、反対に、レリーズ軸受16の特定の軸方向位置でのレリーズ荷重を監視することで、クラッチディスク3に生じる摩耗量3を推定する。具体的には、摩耗量推定部14aは、レリーズ荷重が0になるクラッチの接続位置(Xa、Xc)を監視することで、摩耗量を推定することができる。
レリーズ軸受16の軸方向位置は、レリーズ軸受16と同期して並進移動する部材に位置センサを直接取り付ける以外に、例えば次の手段によって求めることができる。
位置検出手段の別例1:駆動側カム12a、電動モータ13、ウォーム15a、又はウォームホイール15bなどの回転体に、回転角センサを取り付け、回転体の回転角を算出し、カム装置12のカムリードを利用して、レリーズ軸受16の軸方向位置を推定する。
以上のような本例では、レリーズ荷重がピーク値以外の場合にも、クラッチディスク3の摩耗量を推定することができるため、クラッチディスク3の摩耗量の推定に関する精度を高めることができる。その他の構成及び作用は、実施の形態の第1例と同じである。
[実施の形態の第3例]
実施の形態の第3例について、図7及び図8を参照して説明する。本例では、実施の形態の第2例の場合と同様に、位置センサ24を、レリーズ軸受16と一体となって並進移動する大径筒部21aの外周面に取り付けている。加えて、クラッチ装置1を介してトランスミッションの入力軸7(図1参照)に入力されるトルクを検出するために、ハウジング10を構成する底部10bの内周面に、円環状のトルクセンサ25を内嵌固定している。そして、トルクセンサ25の検出部を、入力軸7の被検出部である外周面に近接対向させている。本例では、トルクセンサ25は、ブリッジ回路を構成する複数のコイル層を備えた磁歪式のトルクセンサであり、入力軸7により伝達しているトルクの大きさ及び方向を、入力軸7に生じる逆磁歪効果を利用して測定する。このため、入力軸7は、被検出部を含む一部又は全部が、磁歪特性を有する材料により造られている。
トルクセンサによるトルク検出方式は、磁歪式に限らず、例えば2点間のねじれ位相のずれを検出する位相差式などの各種方式を採用できる。位相差式のトルクセンサを利用する場合には、入力軸7のうち軸方向に離隔した2個所位置に1対のエンコーダを取り付け、かつ、それぞれの検出部をエンコーダの被検出部に対向させるように1対のトルクセンサをハウジングなどに取り付ける。そして、1対のトルクセンサの出力信号の位相差に基づいて入力軸7に入力されるトルクの大きさ及び方向を検出する。また、トルクセンサ25の取付位置に関しても、底部10bの内周面に限定されず、例えば案内筒11を構成する筒部本体11aやその他の部分に対して取り付けることもできる。
以上のような構成を有する本例のクラッチレリーズ装置6Bでは、制御装置14を構成する摩耗量推定部14aに、位置センサ24により検出されるレリーズ軸受16の軸方向位置に関する情報と、トルクセンサ25により検出される入力軸7に入力される実トルク情報とが、それぞれ入力される。ここで、図8に示すように、レリーズ軸受16の軸方向位置と入力軸7に入力されるトルクの大きさとの関係は、クラッチディスク3(図1参照)の摩耗に応じて変化する。このため、本例の摩耗量推定部14aは、レリーズ軸受16の軸方向位置と当該軸方向位置で入力されるトルクとの関係の経時変化に基づき、クラッチディスク3の摩耗量を推定する。その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例及び第2例と同じである。
1 クラッチ装置
2 フライホイール
3 クラッチディスク
4 プレッシャプレート
5 ダイヤフラムばね
6、6A、6B クラッチレリーズ装置
7 入力軸
8 フロントケース
8a 側板部
9 クラッチカバー
10 ハウジング
10a 円筒部
10b 底部
11 案内筒
11a 筒部本体
11b 外フランジ
12 カム装置
12a 駆動側カム
12a1 駆動側カム面
12b 被駆動側カム
12b1 被駆動側カム面
12c ローラ
12d 保持器
13 電動モータ
14 制御装置
14a 摩耗量推定部
15 ウォーム減速機
15a ウォーム
15b ウォームホイール
16 レリーズ軸受
16a 内輪
16b 外輪
16c 保持器
16d 玉
17 付勢ばね
18 ひずみゲージ
19 スラストニードル軸受
19a スラストレース
19b ニードル
20 ガイド筒
20a 内フランジ
21 軸受ガイド
21a 大径筒部
21b 小径筒部
21c 円輪部
21d シール部
21e シール部
22 ストッパ
23 押圧板
24 位置センサ
25 トルクセンサ

Claims (4)

  1. 回転する出力軸を有する電動アクチュエータと、
    前記出力軸の回転運動を並進運動に変換する変換機構と、
    トランスミッションの入力軸の周囲に前記入力軸の軸方向に関する移動を可能に支持されており、前記変換機構により前記入力軸の軸方向に押圧され、ダイヤフラムばねを介して、クラッチディスクをフライホイールに押し付けるレリーズ軸受と、
    前記電動アクチュエータを制御し、かつ、前記クラッチディスクの摩耗に応じて経時変化する物理量に基づき前記クラッチディスクの摩耗量を推定する摩耗量推定部を有する制御装置と、
    を備えたクラッチレリーズ装置。
  2. 前記クラッチレリーズ装置は、前記クラッチレリーズ装置に作用するレリーズ荷重を検出するための荷重検出手段をさらに備えており、前記摩耗量推定部は、前記荷重検出手段により検出されるレリーズ荷重のピーク値の経時変化に基づき、前記クラッチディスクの摩耗量を推定する、請求項1に記載したクラッチレリーズ装置。
  3. 前記クラッチレリーズ装置は、前記レリーズ軸受の軸方向位置を検出するための位置検出手段と、前記クラッチレリーズ装置に作用するレリーズ荷重を検出するための荷重検出手段とをさらに備えており、前記摩耗量推定部は、前記レリーズ軸受の軸方向位置と当該軸方向位置で作用するレリーズ荷重との関係の経時変化に基づき、前記クラッチディスクの摩耗量を推定する、請求項1に記載したクラッチレリーズ装置。
  4. 前記クラッチレリーズ装置は、前記レリーズ軸受の軸方向位置を検出するための位置検出手段と、前記入力軸に入力されるトルクを検出するためのトルクセンサとをさらに備えており、前記摩耗量推定部は、前記レリーズ軸受の軸方向位置と当該軸方向位置で前記入力軸に入力されるトルクとの関係の経時変化に基づき、前記クラッチディスクの摩耗量を推定する、請求項1に記載したクラッチレリーズ装置。
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