JP2018188526A - 透明スクリーンを形成するための塗料、塗料、および、透明スクリーン - Google Patents
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Abstract
Description
本発明について以下詳細に説明する。本発明にかかる透明スクリーンは、透明シートと、光散乱層とを備える。
透明シートは、周知の透明な素材からなるシートである。その素材は特に限定されない。その素材の例には、ポリエチレンテレフタレート、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ビニル樹脂がある。透明シートの構造も特に限定されない。本発明にかかる透明シートは、一様な構造であってもよいし、互いに異なる素材からなる複数の層を有していてもよい。そのような構造の例には、周知のガラス板とポリエチレンテレフタレート製のフィルムとを有するものがある。
本発明にかかる透明スクリーンは、上述された透明シートの表面へ本発明にかかる塗料を塗布することで形成できる。その塗料がその透明シートの表面で乾燥することで、その塗料は光散乱層となる。本発明にかかる塗料は、ジルコニア粒子と、黒鉛粒子と、溶剤と、被膜形成透明樹脂とを含む。
本発明にかかる透明スクリーンの製造方法は特に限定されない。その一例は、上述されたように、透明シートの表面へ本発明にかかる塗料を塗布することである。その他、透明シートの表面に光散乱層を形成するために適用可能な任意の方法が用いられ得る。
本発明にかかる塗料は、本発明にかかる透明スクリーンの製造に用いられる。本発明にかかる透明スクリーンは、静止画および動画の少なくとも一方を映し出すために用いられる。その具体的な使用方法は従来から用いられている周知のスクリーンと同様である。
(1) 塗料の調製
(A) ジルコニア粒子分散液の調製
作業者は、以下の手順に従って本実施例にかかるジルコニア粒子分散液を調製した。まず、作業者は、プロピレングリコールモノメチルエーテル中に株式会社アイテック製ジルコニア粒子であるZirconeo(登録商標)を混入させた。混入されたジルコニア粒子のBET値は242m2毎グラムであった。そのジルコニア粒子入りプロピレングリコールモノメチルエーテルにおけるジルコニア粒子の質量%は10質量%であった。次に、作業者は、そのジルコニア粒子入りプロピレングリコールモノメチルエーテルに粒子粉砕用の周知のビーズを投入した。次に、作業者は、そのジルコニア粒子入りプロピレングリコールモノメチルエーテルをマグネティックスターラで撹拌した。これにより、ジルコニア粒子はビーズによって砕かれた。ジルコニア粒子入りプロピレングリコールモノメチルエーテルの撹拌中、そのジルコニア粒子の粒径は、粒径測定装置(メーカー:大塚電子株式会社、型番:FPAR−1000)によりくり返し測定された。測定方法は動的光散乱法(DLS)であった。ジルコニア粒子の平均粒径が400ナノメートルとなるまで、ジルコニア粒子を砕く作業が継続された。作業終了後、ビーズは取り除かれた。
作業者は、以下の手順に従って本実施例にかかる黒鉛粒子分散液を調製した。まず、作業者は、メチルエチルケトン中に株式会社アイテック製黒鉛粒子であるiGurafen(登録商標)を混入させた。混入された黒鉛粒子のBET値は27m2毎グラムであった。その黒鉛粒子入りメチルエチルケトンにおける黒鉛粒子の質量%は5質量%であった。次に作業者は、その黒鉛粒子入りメチルエチルケトンをジェットミル(メーカー:株式会社スギノマシン、型番:スターバーストHJP−25008)に入れた。ジェットミル内で黒鉛粒子は砕かれた。黒鉛粒子の平均粒径が5マイクロメートルとなるまで、黒鉛粒子を砕く作業が継続された。
作業者は、メチルエチルケトン中に東洋紡株式会社製ポリエステル樹脂であるバイロン(登録商標)を混入させることにより、本実施例にかかる合成樹脂液を調製した。そのポリエステル樹脂入りメチルエチルケトンにおけるポリエステル樹脂の質量%は45質量%であった。これが本実施例にかかる被膜形成透明樹脂溶液である。
まず、作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、ジルコニア粒子の質量と黒鉛粒子の質量とポリエステル樹脂の質量との和に対するジルコニア粒子の質量%が0.625質量%となるというものである。その第2の要件は、ジルコニア粒子と黒鉛粒子とポリエステル樹脂との和に対する黒鉛粒子の質量%が0.375質量%となるというものである。その結果、ジルコニア粒子の質量と黒鉛粒子の質量とポリエステル樹脂の質量との和が「質量和」と定義されるとき、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、1.000質量%となる。次に、作業者は、総重量がポリエステル樹脂の重量の3.46倍になるまで、プロピレングリコールモノメチルエーテルを添加した。プロピレングリコールモノメチルエーテルが添加されたものが本実施例にかかる塗料である。
まず、作業者は、ハガキと同じ大きさの平板形ガラスに、イソプロピルアルコールを垂らした。次に、作業者は、その平板形ガラスにポリエチレンテレフタレートフィルムを被せた。ポリエチレンテレフタレートフィルムは東レ株式会社製のルミラー(登録商標)T60であった。次に、作業者は、平板形ガラスとポリエチレンテレフタレートフィルムとの間に挟まれた気泡を押し出した。気泡が押し出されると、作業者は、平板形ガラスおよびポリエチレンテレフタレートフィルムの一端と他端とに厚さ40マイクロメートルの市販のテープを貼った。これにより、平板形ガラスとポリエチレンテレフタレートフィルムとは貼り合わされた。次に、作業者は、平板形ガラスおよびポリエチレンテレフタレートフィルムの残る縁も同様にして貼り合わせた。これにより、平板形ガラスおよびポリエチレンテレフタレートフィルムの四方の縁が貼り合わされた。次に、作業者は、四方の縁が貼り合わされたポリエチレンテレフタレートフィルムへ本実施例にかかる塗料を垂らした。塗料が垂らされると、作業者は、まっすぐな金属製円柱棒を用いてその塗料をポリエチレンテレフタレートフィルムのうちテープで囲まれた領域に広げた。その塗料の量は、テープで囲まれた領域に広げられた際にそのテープと同じ高さになる量であった。次に、作業者は、塗料が広げられたポリエチレンテレフタレートフィルムおよび平板形ガラスを乾燥炉内で乾燥させた。乾燥炉内の温度は摂氏120度であった。これにより、塗料は光散乱層となった。光散乱層の厚さは10マイクロメートルであった。塗料が光散乱層となったことにより、本実施例にかかる透明スクリーンが完成した。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、日本電色工業株式会社のヘイズメータNDH7000を用いることにより、本実施例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は82%であった。測定されたヘイズは6.65%であった。
作業者は、株式会社日立サイエンスシステムズのカラーアナライザーC−2000Sを用いることにより、本実施例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。これらのL*、a*、および、b*は、分光反射率がまず測定された後に、その分光反射率に基づいて測定されたものである。ただし本実施例にかかる透明スクリーンをいったん透過した光がどこかで反射して再びその透明スクリーンを透過することを防ぐため、その透明スクリーンの背後にはライトトラップが設けられた。その透明スクリーンをいったん透過した光はそのライトトラップの内面に入ることでその透明スクリーンを再度透過することはできなくなった。測定されたL*値は13.0153であった。測定されたa*値は−0.3328であった。測定されたb*値は−2.8519であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が1.25質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が0.25質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、1.50質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本実施例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は82.73%であった。測定されたヘイズは6.95%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本実施例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は10.885であった。測定されたa*値は−0.1651であった。測定されたb*値は−2.641であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が1.875質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が0.125質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、2.000質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本実施例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は88.46%であった。測定されたヘイズは5.42%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本実施例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は9.547であった。測定されたa*値は−0.0487であった。測定されたb*値は−5.2785であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が2.1875質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が0.0625質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、2.2500質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本実施例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は86.59%であった。測定されたヘイズは7.23%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本実施例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は11.8526であった。測定されたa*値は−0.3113であった。測定されたb*値は−5.1488であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が2.3435質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が0.03125質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、2.37475質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本実施例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は87.66%であった。測定されたヘイズは6.44%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本実施例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は11.1067であった。測定されたa*値は−0.3789であった。測定されたb*値は−4.9282であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が2.5質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が0.01質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、2.51質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本実施例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は88.31%であった。測定されたヘイズは6.24%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本実施例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は10.9759であった。測定されたa*値は−0.4978であった。測定されたb*値は−5.3946であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が2.5質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が0.1質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、2.6質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本実施例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は87.07%であった。測定されたヘイズは6.55%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本実施例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は9.48であった。測定されたa*値は−0.3242であった。測定されたb*値は−4.7368であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が0.625質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が0.5質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、1.125質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は76%であった。測定されたヘイズは8.84%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は18.26であった。測定されたa*値は−0.177であった。測定されたb*値は−2.161であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が0.625質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が1.0質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、1.625質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は71.89%であった。測定されたヘイズは11.36%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は20.5652であった。測定されたa*値は−0.5242であった。測定されたb*値は−1.6932であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が1.25質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が0.5質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、1.75質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は77.74%であった。測定されたヘイズは11.96%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は13.3055であった。測定されたa*値は−0.0958であった。測定されたb*値は−1.7414であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が1.25質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が1.0質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、2.25質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は72.06%であった。測定されたヘイズは13.63%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は21.7576であった。測定されたa*値は−0.1659であった。測定されたb*値は−2.0661であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が2.5質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が0.5質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、3.0質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は79.83%であった。測定されたヘイズは11.31%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は15.436であった。測定されたa*値は−0.4533であった。測定されたb*値は−3.1075であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が2.5質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が1.0質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、3.5質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は70.73%であった。測定されたヘイズは14.66%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は17.1678であった。測定されたa*値は−0.2232であった。測定されたb*値は−1.7017であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が5.0質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が0.1質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、5.1質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は84.42%であった。測定されたヘイズは12.07%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は15.158であった。測定されたa*値は−0.5547であった。測定されたb*値は−5.476であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が5.0質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が0.5質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、5.5質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は77.63%であった。測定されたヘイズは16.00%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は16.3883であった。測定されたa*値は−0.2609であった。測定されたb*値は−3.0212であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が0.625質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が0.01質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、0.635質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は88.41%であった。測定されたヘイズは3.44%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は8.6154であった。測定されたa*値は−0.3224であった。測定されたb*値は−4.7987であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が1.25質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が2.0質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、3.25質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は58.7%であった。測定されたヘイズは19.74%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は24.63であった。測定されたa*値は−0.1387であった。測定されたb*値は−0.7801であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が5.0質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が1.0質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、6.0質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は69.34%であった。測定されたヘイズは22.56%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は19.7022であった。測定されたa*値は−0.1775であった。測定されたb*値は−1.7485であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が5.0質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が2.0質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、7.0質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は53.4%であった。測定されたヘイズは35.79%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は25.6488であった。測定されたa*値は−0.1312であった。測定されたb*値は−0.7911であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が10質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が1.0質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、11質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は69.62%であった。測定されたヘイズは22.84%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は24.3643であった。測定されたa*値は−0.524であった。測定されたb*値は−2.6793であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の2つの要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その第1の要件は、質量和に対するジルコニア粒子の質量%が10質量%となるというものである。その第2の要件は、質量和に対する黒鉛粒子の質量%が2.0質量%となるというものである。その結果、質量和に対する黒鉛粒子の質量%と質量和に対するジルコニア粒子の質量%との和は、12質量%となる。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は53.47%であった。測定されたヘイズは38.73%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は26.2355であった。測定されたa*値は−0.2037であった。測定されたb*値は−1.2559であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その要件は、ジルコニア粒子とポリエステル樹脂との和に対するジルコニア粒子の質量%が0.3125質量%となるというものである。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は89.1%であった。測定されたヘイズは2.81%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は6.7536であった。測定されたa*値は−0.1228であった。測定されたb*値は−4.017であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その要件は、ジルコニア粒子とポリエステル樹脂との和に対するジルコニア粒子の質量%が0.625質量%となるというものである。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は88.93%であった。測定されたヘイズは3.14%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は6.9542であった。測定されたa*値は−0.1301であった。測定されたb*値は−4.7726であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その要件は、ジルコニア粒子とポリエステル樹脂との和に対するジルコニア粒子の質量%が1.25質量%となるというものである。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は88.73%であった。測定されたヘイズは4.49%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は7.5094であった。測定されたa*値は−0.3298であった。測定されたb*値は−5.0782であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その要件は、ジルコニア粒子とポリエステル樹脂との和に対するジルコニア粒子の質量%が2.5質量%となるというものである。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は88.77%であった。測定されたヘイズは5.36%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は9.6688であった。測定されたa*値は−0.2991であった。測定されたb*値は−5.4833であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その要件は、ジルコニア粒子とポリエステル樹脂との和に対するジルコニア粒子の質量%が5.0質量%となるというものである。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は88.09%であった。測定されたヘイズは11.27%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は16.9984であった。測定されたa*値は−0.7858であった。測定されたb*値は−6.3418であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の要件が満たされるように、ジルコニア粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その要件は、ジルコニア粒子とポリエステル樹脂との和に対するジルコニア粒子の質量%が10質量%となるというものである。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は87.5%であった。測定されたヘイズは16.51%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は20.3171であった。測定されたa*値は−1.0199であった。測定されたb*値は−6.9866であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、ポリエステル樹脂液に対し、総重量がポリエステル樹脂の重量の3.46倍になるまで、プロピレングリコールモノメチルエーテルを添加した。プロピレングリコールモノメチルエーテルが添加されたものが本比較例にかかる塗料である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本実施例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は89.06%であった。測定されたヘイズは1.89%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本実施例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は5.3675であった。測定されたa*値は0.2322であった。測定されたb*値は−3.817であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の要件が満たされるように、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その要件は、黒鉛粒子とポリエステル樹脂との和に対する黒鉛粒子の質量%が0.01質量%となるというものである。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は88.95%であった。測定されたヘイズは1.95%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は4.721であった。測定されたa*値は−0.0222であった。測定されたb*値は−3.0976であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の要件が満たされるように、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その要件は、黒鉛粒子とポリエステル樹脂との和に対する黒鉛粒子の質量%が0.1質量%となるというものである。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は87.17%であった。測定されたヘイズは2.97%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は6.4747であった。測定されたa*値は−0.0312であった。測定されたb*値は−3.2847であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の要件が満たされるように、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その要件は、黒鉛粒子とポリエステル樹脂との和に対する黒鉛粒子の質量%が1.0質量%となるというものである。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は71.91%であった。測定されたヘイズは10.58%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は23.2348であった。測定されたa*値は−0.2608であった。測定されたb*値は−1.188であった。
(1) 塗料の調製
作業者は、次の要件が満たされるように、黒鉛粒子分散液と、ポリエステル樹脂液とを混合した。その要件は、黒鉛粒子とポリエステル樹脂との和に対する黒鉛粒子の質量%が2.0質量%となるというものである。その他の点は実施例1と同様である。
透明スクリーンの作成手順は実施例1と同様である。
(A) 全光線透過率およびヘイズの測定
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンの全光線透過率およびヘイズを測定した。測定された全光線透過率は57.73%であった。測定されたヘイズは17.4%であった。
作業者は、実施例1と同様にして、本比較例にかかる透明スクリーンのD65光源におけるL*値、a*値、および、b*値を測定した。測定されたL*値は24.4753であった。測定されたa*値は−0.0867であった。測定されたb*値は−0.3863であった。
図1は本発明の実施例および比較例において全光線透過率に及ぼすジルコニア粒子の質量%の影響を示す図である。図1では、黒鉛粒子の質量%が同一の実施例および比較例にかかる印の間が線でつながれている。黒鉛粒子の質量%に関わらず、全光線透過率に及ぼすジルコニア粒子の質量%の影響は小さい。むしろ、黒鉛粒子の質量%の方が全光線透過率へ大きな影響を及ぼすことが明らかである。すなわち、光散乱層に対してジルコニア粒子に加えて黒鉛粒子を含ませることで、光散乱層に対してジルコニア粒子のみを含ませる場合に比べ、全光線透過率の設定が容易になる。
Claims (4)
- ジルコニア粒子と、
溶剤と、
前記溶剤が気化すると透明な被膜を形成する被膜形成透明樹脂とを含む塗料であって、
黒鉛粒子をさらに含むことを特徴とする塗料。 - 前記ジルコニア粒子の質量と前記黒鉛粒子の質量と前記被膜形成透明樹脂の質量との和である質量和に対する前記黒鉛粒子の質量%が0.01%以上1.00%以下であり、
前記質量和に対する前記黒鉛粒子の質量%と前記質量和に対する前記ジルコニア粒子の質量%との和が、0.635%以上5.5%以下であることを特徴とする請求項1に記載の塗料。 - 前記質量和に対する前記ジルコニア粒子の質量%が0.625%以上2.5%以下であり、
前記質量和に対する前記黒鉛粒子の質量%が0.01%以上0.375%以下であることを特徴とする請求項2に記載の塗料。 - 透明シートと、
前記透明シートの表面に形成され入射してくる光を散乱させる光散乱層とを備え、
前記光散乱層が、
ジルコニア粒子と、
透明な被膜を形成する被膜形成透明樹脂とを含む透明スクリーンであって、
前記光散乱層が黒鉛粒子をさらに含むことを特徴とする透明スクリーン。
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