JP2018187855A - グラデーションフィルム、加飾成形品及びグラデーションフィルムの製造方法 - Google Patents

グラデーションフィルム、加飾成形品及びグラデーションフィルムの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】近距離及び遠距離での美観に優れ、かつ、ドットジャンプが抑制されたグラデーションフィルム、加飾成形品及びグラデーションフィルムの製造方法を提供する。【解決手段】基材層と、グラデーション模様を有するグラデーション印刷層と、を備え、上記グラデーション模様は、少なくとも一色から構成される複数の図形を含み、上記図形は、1cm2あたり100個以上、200個以下配置され、上記グラデーション印刷層において、同一色で構成される上記図形の面積は、上記グラデーション模様の階調が変化する方向に沿って減少し、上記階調が変化する方向における上記図形の最大の長さをA、上記階調が変化する方向と直交する方向における上記図形の最大の長さをBとしたとき、0.8≦B/A≦1を満たすグラデーションフィルム。【選択図】 図1

Description

本発明は、グラデーションフィルム、加飾成形品及びグラデーションフィルムの製造方法に関するものである。
従来、意匠面を有するフィルムを成形品(被着体)に貼り付けることによって、成形品を装飾する方法が利用されてきた。意匠面を有するフィルムについては、用途拡大や意匠性向上の観点から、更に多様な意匠を実現できることが求められている。
例えば、特許文献1では、基体フィルム上に模様を有する装飾用フィルムであって、該模様が、基体フィルムの地の色と異なる色を有する、等間隔に配置された多数の図形で構成され、図形の各々は、その外周輪郭の内側の地の部分の面積がフィルムの長さ方向に漸増又は漸減することにより、意匠性に優れたグラデーションを形成することができる技術が開示されている。
更に、特許文献2では、基体シート上に等ピッチで並んだ微小なドットの大小で階調表現された下地層が形成された加飾シートにおいて、上記ドットの形状が、0.1≦短径/長径≦0.78の条件を満たす楕円形状とすることにより、ドットの楕円形状が伸展により長径方向に沿って伸びるように変形してもドットとしての機能を維持できるため、濃度段差の発生しない加飾成形品を得ることができる技術が開示されている。
また、特許文献3では、スクリーン印刷によってパターンを形成する技術において、スクリーン保持枠の内側開口の四隅を略円弧形状とする、又は、スクリーン保持枠の内側開口形状を略楕円形状とすることより、スクリーン保持枠に貼着した紗の伸張が少なく、同一印刷スクリーンを長期間使用できるとともに、印刷に使用した印刷ペーストの除去が容易となる技術が開示されている。
特開2006−231880号公報 特開2003−251781号公報 特開2000−263750号公報
上記特許文献1の技術は、遠方から眺めた場合のデザイン性を向上させた技術であり、近距離から眺めた場合にグラデーション模様のドットが目立ち、見た目が粗い。上記特許文献2は、短径/長径が0.1以上、0.78以下であるドットを用いることにより、グラデーションを表現することは可能であるが、近距離で見た場合、ドットの形状が明確に見えてグラデーションの見栄えは良くない。上記特許文献3では、グラデーションに関する技術については何ら記載されていない。以上のように、グラデーションフィルムにおいて、遠距離だけではなく、近距離での美観を向上させるには未だ改良の余地があった。
本発明は上記現状に鑑みてなされたものであり、近距離及び遠距離での美観に優れ、かつ、ドットジャンプが抑制されたグラデーションフィルム、加飾成形品及びグラデーションフィルムの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、近距離及び遠距離での美観に優れ、かつ、ドットジャンプが抑制されたグラデーションフィルム、加飾成形品及びグラデーションフィルムの製造方法について種々検討したところ、グラデーション模様を構成する図形を特定の形状とし、かつ、上記図形の密度を特定の範囲とすることにより、グラデーションの美観が向上することを見出し、本発明に到達した。
本発明のグラデーションフィルムは、基材層と、グラデーション模様を有するグラデーション印刷層と、を備え、上記グラデーション模様は、少なくとも一色から構成される複数の図形を含み、上記図形は、1cmあたり100個以上、200個以下配置され、上記グラデーション印刷層において、同一色で構成される上記図形の面積は、上記グラデーション模様の階調が変化する方向に沿って減少し、上記階調が変化する方向における上記図形の最大の長さをA、上記階調が変化する方向と直交する方向における上記図形の最大の長さをBとしたとき、0.8≦B/A≦1を満たすことを特徴とする。
上記基材層は、ポリ塩化ビニルを含むことが好ましい。
上記基材層と上記グラデーション印刷層との間に、更に、下地層を備えることが好ましい。
上記グラデーション印刷層の、上記基材層側と反対側の面に、更に、オーバーコート層を備えることが好ましい。
上記オーバーコート層は、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂又はポリカーボネートを含むことが好ましい。
上記オーバーコート層は、2μm以上、200μm以下の厚さを有することが好ましい。
上記グラデーション印刷層は、第1の色から構成される複数の第1の図形と、上記第1の色とは異なる第2の色から構成される複数の第2の図形と、を含むことが好ましい。
上記複数の第1の図形の面積が減少する方向と、上記複数の第2の図形の面積が減少する方向とは、互いに異なることが好ましい。
本発明の加飾成形品は、成形品と、上記成形品を覆う本発明のグラデーションフィルムとを備え、上記成形品と上記グラデーションフィルムとは、粘着剤層を介して積層されていることを特徴とする。
本発明のグラデーションフィルムの製造方法は、少なくとも1色のインクを用いたスクリーン印刷により、グラデーション模様を有するグラデーション印刷層を形成する印刷工程を有し、上記印刷工程では、メッシュ数が1cmあたり100個以上、200個以下のスクリーン版を用い、かつ、上記メッシュ1個に対して充填される上記インクの量を、上記グラデーション模様の階調が変化する方向に沿って減少させ、上記スクリーン版の上記メッシュの形状は、上記グラデーション模様の階調が変化する方向における上記形状の最大の長さをA、上記階調が変化する方向と直交する方向における上記形状の最大の長さをBとしたとき、0.8≦B/A≦1を満たすことを特徴とする。
上記印刷工程では、第1の色を有する第1のインクと、上記第1の色とは異なる第2の色を有する第2のインクとを用い、上記メッシュ1個に対して充填される、上記第1のインクの量が減少する方向と、上記第2のインクの量が減少する方向とは、互いに異なることが好ましい。
本発明によれば、近距離及び遠距離での美観に優れ、かつ、ドットジャンプが抑制されたグラデーションフィルム、加飾成形品及びグラデーションフィルムの製造方法を提供することができる。
実施形態1のグラデーションフィルムの一例を示した断面模式図である。 実施形態1のグラデーション印刷層の一例を示した拡大平面模式図である。 実施形態1の変形例1に関する図であり、(a)はグラデーションフィルムを示した断面模式図であり、(b)はグラデーション印刷層を示した拡大平面模式図である。 実施形態1の変形例2に関する図であり、(a)はグラデーションフィルムを示した断面模式図であり、(b)はグラデーション印刷層を示した拡大平面模式図である。 実施形態2の加飾成形品の一例を模式的に示した断面図である。 実施例1のグラデーションフィルムにおけるグラデーション模様の評価方法を説明した図である。 160mm領域における図形の形状を説明した図である。
以下に実施形態を掲げ、本発明について図面を参照して更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。また、各実施形態の構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜組み合わされてもよいし、変更されてもよい。
[実施形態1]
(グラデーションフィルム)
図1は、実施形態1のグラデーションフィルムの一例を示した断面模式図である。図1に示したグラデーションフィルム10は、基材層1、下地層2、グラデーション印刷層3及びオーバーコート層4が順に積層された積層体である。なお、本実施形態のグラデーションフィルムは、少なくとも基材層1とグラデーション印刷層3とを有するものであればよいが、図1に示したように、基材層1とグラデーション印刷層3との間に下地層2を有してもよい。また、グラデーション印刷層3の基材層1側と反対の面に、オーバーコート層4を有してもよい。
グラデーションフィルム10は、例えば、成形品の表面の加飾、保護、広告等に用いることができる。また、グラデーションフィルム10の表面に文字、図柄等を転写し、上記成形品に貼り付けて、広告として用いることもできる。グラデーションフィルム10は、自動二輪・自動四輪等の車両製品;建築用壁紙等に用いられることが好ましい。
<基材層>
基材層1は、グラデーション印刷層3又は下地層2を形成する面である。基材層1に含まれる材料は特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC);アクリル樹脂;ポリカーボネート;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン等のポリオレフィン;ポリウレタン;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル等が挙げられる。なかでも、基材層1は、ポリ塩化ビニルを含むことが好ましい。基材層1がポリ塩化ビニルを含むことにより、グラデーションフィルム10の製造コストを抑制し、グラデーションフィルム10をプラスチック樹脂に貼り付ける際の成形加工性を向上させることが可能となる。ここで、上記材料は、単独で使用されてもあるいは2種以上の混合物の形態で使用されてもよい。
上記ポリ塩化ビニルとしては、例えば、塩化ビニルの単独重合体、塩化ビニルと他の単量体との共重合体を挙げることができる。上記他の単量体としては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル;エチレン、プロピレン、スチレン等のオレフィン;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸エステル;マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジエチル等のマレイン酸ジエステル;フマル酸ジブチル、フマル酸ジエチル等のフマル酸ジエステル;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル;塩化ビニリデン、臭化ビニル等のハロゲン化ビニル;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル等のビニルエーテル等を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記他の単量体の共重合体における含有量は、通常、50重量%以下であり、好ましくは10重量%以下である。上記ポリ塩化ビニルのなかでも、寸法安定性が得られる点から、塩化ビニルの単独重合体が好ましい。
上記ポリ塩化ビニルの平均重合度は特に限定されず、求められるフィルムの硬さや、硬さの調整に用いられる可塑剤の量に応じて調整されるものであり、上記ポリ塩化ビニルの平均重合度は800〜1200であることが好ましい。このような態様とすることにより、加工性を高めることができる。なお、本明細書において、ポリ塩化ビニルの平均重合度は、JIS K6721「塩化ビニル樹脂試験方法」に準拠して測定した平均重合度を意味する。
上記アクリル樹脂としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
基材層1の膜厚は、100μm以上、500μm以下とすることが好ましい。基材層1の膜厚を上記範囲とすることで、印刷等の加工作業がし易くなる。また、基材層1の膜厚が100μm以上であると、グラデーションフィルム10を被着体に貼り付けた際に、被着体自体の色が透け難いため、グラデーションフィルム10のグラデーション模様を忠実に表現することができる。一方、上記膜厚が100μm未満であると、基材層1がカールしてしまい加工し辛くなる場合がある。また、薄くて取り扱いが困難であり、延伸時に抗張力不足により破断等してしまうおそれがある。上記膜厚が500μmを超えると、トリミング時に切削が困難となり、加工し辛くなる場合がある。また、コストも増加してしまう。上記膜厚は、200μm以上、400μm以下とすることがより好ましく、250μm以上、350μm以下とすることが更に好ましい。
<グラデーション印刷層>
グラデーション印刷層3は、グラデーション模様を付与する層である。図2は、実施形態1のグラデーション印刷層の一例を示した拡大平面模式図である。なお、図2、後述する図3の(b)及び図4の(b)は、グラデーション模様を構成する図形を明示するために拡大して図示しており、各グラデーションフィルムを実際に観察する場合、観察者は肉眼で各々の図形を認識するわけではなく、グラデーション印刷層に含まれる複数の図形全体からグラデーション模様を認識する。図2に示したように、グラデーション印刷層3は、グラデーション模様を有し、上記グラデーション模様は、一色から構成される複数の図形30を含む。図形30は互いに独立して配置されている。
本実施形態では、図形30の面積を変化させることで、上記グラデーション模様の階調を変化させることができる。具体的には、上記グラデーション印刷層3において、同一色で構成される図形30の各々の面積を上記グラデーション模様の階調が変化する方向Dに沿って減少させることで、グラデーション模様を実現することができる。
上記階調が変化する方向Dにおける図形30の最大の長さをA、階調が変化する方向Dと直交する方向における図形30の最大の長さをBとしたとき、0.8≦B/A≦1を満たす。図形30が0.8≦B/A≦1を満たすことにより、近距離及び遠距離での美観を向上させることができる。特に、B/A≦1である場合は、B/A>1である場合に比べて階調が変化する方向Dにおける図形30の長さが長く、階調が滑らかに変化するため、近距離及び遠距離での優れた美観が得られる。
本明細書において、図形30のB/Aは、次のように求めることができる。図形30が形成された40mm四方の領域を、図形30の面積が減少していく方向に3分割して上部、中部及び下部の3つのサブ領域とし、各々のサブ領域について任意の3つの図形30のB/A(個別値)を算出する。そして、各々のサブ領域について、3つのB/A(個別値)を平均してB/A(サブ領域)を求める。更に、3つのサブ領域について求めたB/A(サブ領域)を平均してB/Aを求めるものとする。
図形30のB/Aは、0.83≦B/A≦1を満たすことが好ましい。このような態様とすることにより、近距離及び遠距離でのグラデーションの美観をより向上させることができる。図形30のB/Aは、0.85≦B/A≦1を満たすことがより好ましく、0.85≦B/A≦0.98を満たすことが更に好ましく、0.85≦B/A≦0.94を満たすことが特に好ましい。
図形30の形状は0.8≦B/A≦1を満たせばよく、例えば、円形、楕円形、多角形、涙滴形等を挙げることができる。多角形としては、三角形、四角形、五角形、六角形等が挙げられる。四角形としては、長方形、正方形、平行四辺形、ひし形等が挙げられる。涙滴形とは、円弧状の先端部と、上記円弧状の先端部から後方に延在して互いに交わって終端する二つの側面部とを有する形状をいう。
図形30の形状は、円形(B/A=1)又は正方形(B/A=1)であることが好ましい。図形30の形状を円形又は正方形とすることにより、近距離及び遠距離でのグラデーションの美観をより向上させることができる。なお、本明細書において円形とは、真円であることが好ましいが、本発明の効果の観点から円と同視できるもの(実質的な円)であってもよく、例えば、円の一部に凹凸があるもの等の円に類似する形状、実質的に円と同視できる多角形であってもよい。また、本明細書において正方形とは、本発明の効果の観点から正方形と同視できるもの(実質的な正方形)であってもよく、例えば、正方形の一部に凹凸があるもの等の正方形に類似する形状であってもよい。
図形30は、1cmあたり100個以上、200個以下配置される。図形30が1cmあたり100個以上、200個以下配置されることにより、ドットジャンプを抑制することができ、美観に優れた高意匠性のグラデーションフィルム10を得ることができる。1cmあたりに配置される図形30の数が100個未満の場合、図形30同士の重なりが大きくなり、視認可能なドットジャンプが生じてしまう。1cmあたりに配置される図形30の数が200個を超える場合、図形30を印刷する際に不具合が生じる場合がある。例えば、図形30をスクリーン印刷法により形成する場合、インクがスクリーン版の網目を設計通りすり抜けることができず、網目にインクが詰まり、印刷上の不具合が生じる場合がある。ここで、ドットジャンプとは、複数の図形30の少なくとも一部が重なることであり、ドットジャンプが起こることにより、グラデーション模様において色の境界線が目立ちやすくなる場合がある。
図形30は、1cmあたり110個以上、190個以下配置されることが好ましい。このような態様とすることにより、ドットジャンプをより抑制することができる。図形30は、1cmあたり120個以上、180個以下配置されることがより好ましい。なお、1cmあたりに配置される図形30の個数は、図形30の密度ともいう。上記図形30の密度は、上記B/Aを求めた40mm四方の領域内の任意の1cm四方の領域における図形30の数をカウントすることにより求めることができる。
図形30が1cmあたり100個以上、200個以下配置される場合、図形30の面積は、0.1×10−3mm以上、20×10−3mm以下であることが好ましい。図形30が1cmあたり110個以上、190個以下配置される場合、図形30の面積は、0.5×10−3mm以上、18×10−3mm以下であることが好ましい。図形30が1cmあたり120個以上、180個以下配置される場合、図形30の面積は、1×10−3mm以上、16×10−3mm以下であることが好ましい。
図形30は、0.8≦B/A≦1を満たし、かつ、1cmあたり100個以上、200個以下配置されていれば、どのように並んでいてもよいが、階調が変化する方向D及び階調が変化する方向Dに直交する方向に沿って並ぶことが好ましい。例えば、図形30は、図2のような六方格子状に配置されることが好ましいが、正方格子状に配置されてもよい。また、階調が変化する方向Dと直交する方向において、図形30は等間隔に配置されることが好ましい。なお、図形30が六方格子状に配置されるとは、複数の三角形が、各々の辺を隣接する三角形の一辺と共有するような配置において、各三角形の頂点に対応する位置に図形30が配置されることをいう。また、図形30が正方格子状に配置されるとは、複数の四角形が、各々の辺を隣接する四角形の一辺と共有するような配置において、各四角形の頂点に対応する位置に図形30が配置されることをいう。
グラデーション印刷層3における図形30の面積は、減少するのみでもよく、減少及び増加を周期的に繰り返してもよい。グラデーション印刷層3における図形30の面積が減少及び増加を周期的に繰り返すことにより、より複雑なグラデーション模様を形成することができる。
グラデーション印刷層3は、例えば、基材層1又は下地層2上にインクを塗布することにより得られる。なお、本明細書においてインクとは、色材及び溶剤を含有する組成物である。上記色材としては、顔料、染料、酸化チタン等の無機フィラーが挙げられる。
<下地層>
下地層2は、グラデーション印刷層3により形成されるグラデーション模様の下地を構成するものである。下地層2を設けることにより、グラデーションフィルム10の意匠性を高めることができる。下地層2としては、例えば、面状印刷層、有色フィルム、金属蒸着膜、又はこれらの組み合わせ等が挙げられる。
上記面状印刷層とは、下地層2は、間断なく面状(面一状)に形成された有色層であって、上記面内に基材層1が露出していない層をいう。上記面状印刷層は、特に限定されず、例えば、基材層1上にインクを塗布することにより得られ、青色、黄色、赤色、黒色等、所望の色を単色又は複数色用いることにより形成することができる。この場合、下地層2は、例えば、グラデーション印刷層3の形成において挙げたインクと色のみが異なるインクを、面状に塗布(ベタ塗り)することにより形成することができる。
上記有色フィルムとしては、例えば、顔料、染料、酸化チタン等の無機フィラー等を含有する樹脂組成物からなるものが挙げられる。上記有色フィルムは、遮蔽性を有してもよいし、透明性を有してもよい。
上記金属蒸着膜としては、例えば、アルミ、スズ、又は、インジウム等を含むものが挙げられる。上記金属蒸着膜を形成する方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の蒸着法が挙げられる。
<オーバーコート層>
オーバーコート層4は、グラデーション印刷層3の表面を覆い、グラデーション印刷層3を保護するものである。オーバーコート層4は、特に限定されず、オーバーコート層4に含まれる材料としては、具体的には、ポリ塩化ビニル;アクリル樹脂;ポリカーボネート;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン等のポリオレフィン;ポリウレタン;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル等が挙げられる。なかでも、オーバーコート層4は、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂又はポリカーボネートを含むことが好ましい。このような態様とすることにより、グラデーションフィルム10の平滑性を高めることが可能となる。ここで、上記材料は、単独で使用されてもあるいは2種以上の混合物の形態で使用されてもよい。また、オーバーコート層4は透明であることが好ましい。オーバーコート層4が透明であることにより、グラデーション印刷層3に形成されたグラデーション模様の視認性を確保することができる。オーバーコート層4は、無色透明であってもよいが、有色透明であってもよい。オーバーコート層4を有色透明とすることにより、グラデーションフィルム10の意匠性をより高めることができる。なお、本明細書において透明とは、可視光の透過率が60%以上であることを示し、好ましくは可視光の透過率が80%以上であり、特に好ましくは可視光の透過率が90%以上である。
また、オーバーコート層4には、金属粒子が含まれていてもよい。このような態様とすることにより、グラデーションフィルム10に光沢を付与することが可能となり、グラデーションフィルム10の意匠性を高めることができる。
オーバーコート層4の膜厚は、2μm以上、200μm以下であることが好ましい。このような態様とすることにより、グラデーションフィルム10の表面を保護する機能を高め、かつ、グラデーションフィルム10の透明性を向上させることができる。また、オーバーコート層4とグラデーション印刷層3とは、粘着剤層を介して積層されていてもよい。
<粘着剤層>
グラデーションフィルム10は、基材層1の、グラデーション印刷層3とは反対側の面に、粘着剤層を有していてもよい。粘着剤層を有することにより、グラデーションフィルム10を容易に成型品へ貼付することができる。
粘着剤層は、粘着機能(感圧接着性)を有するものであれば特に限定されず、具体的には、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等の粘着剤を含有するものが挙げられる。なかでも、粘着性、加工性、耐熱老化性、耐湿老化性、耐候性に優れるとともに、比較的安価である点から、アクリル系粘着剤が好適に用いられる。粘着剤層の厚さは、10μm以上、60μm以下が好ましい。粘着剤層の厚さのより好ましい下限は、20μm、より好ましい上限は、50μmである。
<セパレータ>
グラデーションフィルム10は、更に、セパレータを有していてもよい。セパレータを設けることにより、グラデーションフィルム10の製造、運搬、保存中に上記粘接着剤層が露出しないようにして、上記粘接着剤層の劣化防止や、グラデーションフィルム10の取扱い性向上が可能となる。セパレータは、成形品への貼付の直前に剥離すればよい。セパレータは、上記粘着剤層に貼着される面に離型処理が施されたものであればよく、特に限定されるものではない。セパレータとしては、離型フィルムや離型紙等が挙げられる。
上記離型フィルム及び上記離型紙としては、フィルムの分野において通常使用されるものを用いることができる。上記離型フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等の表面をシリコーン系、アルキド系、フッ素系剥離剤等でコーティングしたものが挙げられる。上記離型紙としては、例えば、上質紙の表面をシリコーン系、アルキド系、フッ素系剥離剤等でコーティングしたものが挙げられる。上記離型フィルム又は離型紙は、上記粘着剤層側の表面だけ表面処理が施されてもよい。
[実施形態1の変形例1]
上記実施形態1では、図形30は一色から構成されたが、図形30は2色から構成されてもよい。図3は、実施形態1の変形例1に関する図であり、(a)はグラデーションフィルムを示した断面模式図であり、(b)はグラデーション印刷層を示した拡大平面模式図である。図3に示すように、本変形例1のグラデーションフィルム10Aは、基材層1、下地層2、グラデーション印刷層3A及びオーバーコート層4が順に積層された積層体である。
グラデーション印刷層3Aは、第1の色から構成される複数の第1の図形31Aと、第1の色とは異なる第2の色から構成される複数の第2の図形32Aとを含み、複数の第1の図形31Aの面積が減少する方向と、複数の第2の図形32Aの面積が減少する方向とは、互いに異なっている。すなわち、グラデーション印刷層3Aは一層から構成され、グラデーション印刷層3A内に、複数の第1の図形31A及び複数の第2の図形32Aが配置されている。このような態様とすることにより、より複雑なグラデーション模様を形成することが可能となる。なお、本明細書において、複数の第1の図形31A及び複数の第2の図形32Aのうち、一方の図形の面積の減少する方向が複数存在する場合は、一方の図形の面積が減少する方向のうち少なくとも1つの方向と、他方の図形の面積が減少する方向とが互いに異なればよい。例えば、一方の図形の面積が減少する方向のうち少なくとも1つの方向と、他方の図形の面積が減少する方向とは互いに逆方向(反対方向)であってもよい。また、複数の第1の図形31A及び複数の第2の図形32Aのそれぞれについて、図形の面積が減少する方向が複数存在する場合は、一方の図形の面積が減少する方向のうち少なくとも1つの方向と、他方の図形の面積が減少する方向のうち少なくとも1つの方向とが互いに異なればよい。例えば、一方の図形の面積が減少する方向のうち少なくとも1つの方向と、他方の図形の面積が減少する方向のうち少なくとも1つの方向とは互いに逆方向(反対方向)であってもよい。
本変形例では、第1の色及び第2の色の2色を用いてグラデーション印刷層3Aを形成したが、3色以上を用いて、グラデーション印刷層3Aを形成してもよい。
[実施形態1の変形例2]
上記変形例1では、1層から構成されるグラデーション印刷層3A内に、複数の第1の図形31A及び複数の第2の図形32Aが配置されたが、複数の第1の図形31Aと複数の第2の図形32Aとは異なるグラデーション印刷層に配置されてもよい。
図4は、実施形態1の変形例2に関する図であり、(a)はグラデーションフィルムを示した断面模式図であり、(b)はグラデーション印刷層を示した拡大平面模式図である。図4に示すように、本変形例2のグラデーションフィルム10Bは、基材層1、下地層2、グラデーション印刷層3B及びオーバーコート層4が順に積層された積層体であり、グラデーション印刷層3Bは、第1のグラデーション印刷層3B1及び第2のグラデーション印刷層3B2から構成される。
第1のグラデーション印刷層3B1は、第1の色から構成される複数の第1の図形31Bを含み、第2のグラデーション印刷層3B2は、第1の色とは異なる第2の色から構成される複数の第2の図形32Bとを含み、複数の第1の図形31Bの面積が減少する方向と、複数の第2の図形32Bの面積が減少する方向とは、互いに異なっている。すなわち、グラデーション印刷層3Bは二層から構成され、複数の第1の図形31Bは、複数の第2の図形32Bとは異なる層に配置されている。このような態様とすることにより、より複雑なグラデーション模様を形成することが可能となる。
本変形例では、第1の色を用いて第1のグラデーション印刷層3B1を形成し、第2の色を用いて第2のグラデーション印刷層3B2を形成したが、更なる色を用いて、更なるグラデーション印刷層を形成してもよい。すなわち、互いに異なる色を用いて形成されたグラデーション印刷層を3層以上積層してもよい。
[実施形態2]
(加飾成形品)
本実施形態の加飾成形品は、成形品と、上記成形品を覆うグラデーションフィルム10とを備え、上記成形品とグラデーションフィルム10とは、粘着剤層を介して積層されている。
図5は、実施形態2の加飾成形品の一例を模式的に示した断面図である。図5に示したように、加飾成形品100は、成形品20の表面をグラデーションフィルム10が被覆している。成形品20とグラデーションフィルム10とは、粘着剤層5を介して接着されている。
グラデーションフィルム10の施工方法は、例えば、離型フィルム又は離型紙を剥離したグラデーションフィルム10を成形品20に重ね、真空成形、圧空成形、真空・圧空成形、インモールド成形、フィルムインサート成形、ラミネート等の方法を用いて施工する方法が挙げられる。なかでも、真空・圧空成形を用いることが好ましい。
真空・圧空成形は、TOM(Three dimension Overlay Method)ともいい、例えば、真空・圧空成形装置を用いて行うことができる。真空・圧空成形の一例を説明すると、まず、離型フィルム又は離型紙を剥離したグラデーションフィルム10と、成形品20とを大気圧状態で、成形室内にセットする。次に、成形室を気密状態とした後、真空タンクを用いて真空吸引し、成形室内を真空状態とする。続いて、真空状態を維持しつつ、ヒーターを用いて所望の成形温度まで加熱し、グラデーションフィルム10を軟化させる。軟化させたグラデーションフィルム10に成形品20を接触させた後、成形室の真空を開放して大気圧状態とし、更に成形室内に圧空タンクから圧縮空気を入れることにより、グラデーションフィルム10を成形品20に押圧させ、その形状に沿って張り付ける。その後、必要に応じて、成形品20からはみ出た余剰フィルムをトリミングする。これにより、グラデーションフィルム10が粘着剤層5を介して成形品20に貼り付けられた加飾成形品100を得ることができる。
成形品20の材質は、特に限定されず、例えば、ポリカーボネート、アクリル樹脂、スチレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)等の樹脂;鉄、銅、アルミニウム等の金属;合金等が挙げられる。
成形品20としては、特に限定されないが、例えば、自転車、バイク、自動車、バス、電車等の車両;ヘルメット;船;飛行機、ヘリコプター等の航空機;家具、家電製品等の家庭用品;キャビネット、事務机、パソコン等のオフィス用品;建造物の壁面、床面、天井、屋根、柱、看板、ドア、門;若しくは建築現場の建築材料等、又は、これらの部品が挙げられる。成形品20としては、自動二輪・自動四輪の車両製品又は建造物の壁面であることが好ましい。
[実施形態3]
(グラデーションフィルムの製造方法)
本実施形態では、実施形態1のグラデーションフィルム10の製造方法について説明する。本実施形態のグラデーションフィルム10の製造方法は、少なくとも1色のインクを用いたスクリーン印刷により、グラデーション模様を有するグラデーション印刷層3を形成する印刷工程を有し、上記印刷工程では、メッシュ数が1cmあたり100個以上、200個以下のスクリーン版を用い、かつ、上記メッシュ1個に対して充填される上記インクの量を、上記グラデーション模様の階調が変化する方向Dに沿って減少させる。更に、上記スクリーン版の上記メッシュの形状は、上記グラデーション模様の階調が変化する方向Dにおける上記形状の最大の長さをA、上記階調が変化する方向Dと直交する方向における上記形状の最大の長さをBとしたとき、0.8≦B/A≦1を満たす。
上記印刷工程では、上記インクが透過可能な箇所が形成されたメッシュスクリーンを有するスクリーン版を用いることができる。上記スクリーン版としては、特に限定されないが、上記メッシュスクリーンをフレームに取り付けたものが挙げられる。上記印刷工程では、スクリーン版のフレームの枠内にインクを注いでメッシュにインクを充填し、メッシュスクリーンの上側からインクを加圧し、インクをスクリーン版の下方に透過させることにより印刷を行う。メッシュ1個に対して充填されるインクの量は、上記実施形態1、実施形態1の変形例1及び実施形態1の変形例2に係る加飾成形品における図形30、31A、31B、32A、32Bの面積等を考慮して適宜調整される。
本実施形態では、上記メッシュ1個に対して充填される上記インクの量を変化させることで、上記グラデーション模様の階調を変化させることができる。具体的には、上記メッシュ1個に対して充填される上記インクの量を、上記グラデーション模様の階調が変化する方向Dに沿って減少させることで、グラデーション模様を実現することができる。
上記メッシュの形状は、上記グラデーション模様の階調が変化する方向Dにおける上記形状の最大の長さをA、上記階調が変化する方向Dと直交する方向における上記形状の最大の長さをBとしたとき、0.8≦B/A≦1を満たす。上記メッシュの形状が0.8≦B/A≦1を満たすことにより、近距離及び遠距離での美観を向上させることができる。
上記メッシュの形状は、0.83≦B/A≦1を満たすことが好ましい。このような態様とすることにより、近距離及び遠距離でのグラデーションの美観をより向上させることができる。上記メッシュの形状は、0.85≦B/A≦1を満たすことがより好ましい。
上記メッシュの形状は0.8≦B/A≦1を満たせばよく、例えば、円形、楕円形、多角形、涙滴形等を挙げることができる。多角形としては、三角形、四角形、五角形、六角形等が挙げられる。四角形としては、長方形、正方形、平行四辺形、ひし形等が挙げられる。涙滴形とは、円弧状の先端部と、上記円弧状の先端部から後方に延在して互いに交わって終端する二つの側面部とを有する形状をいう。
上記メッシュの形状は、円形(B/A=1)又は正方形(B/A=1)であることが好ましい。上記メッシュの形状を円形又は正方形とすることにより、近距離及び遠距離でのグラデーションの美観をより向上させることができる。
上記メッシュ数は、1cmあたり100個以上、200個以下である。上記メッシュ数が1cmあたり100個以上、200個以下であることにより、ドットジャンプを抑制することができる。なお、本明細書において、メッシュとは、メッシュスクリーンに形成された、インクが透過可能な箇所をいい、メッシュ数とは、メッシュスクリーンに形成された、インクが透過可能な箇所の数をいう。また、1cmあたりのメッシュ数は、メッシュの密度ともいう。
上記メッシュ数は、1cmあたり110個以上、190個以下であることが好ましい。このような態様とすることにより、ドットジャンプをより抑制することができる。上記メッシュ数は、1cmあたり120個以上、180個以下であることがより好ましい。
グラデーションフィルム10におけるグラデーション印刷層3は、例えば、基材層1又は下地層2上にインクを塗布することにより形成することができる。上記グラデーション印刷層3の形成に用いるインクとしては、基材層1との親和性向上の観点から、樹脂、溶媒及び着色剤を含有する樹脂系インクが好ましい。つまり、グラデーション印刷層3は、樹脂系インクにより形成されることが好ましい。上記樹脂系インクが含有する樹脂としては、基材層1との親和性の観点から、アクリル樹脂が好ましい。アクリル樹脂とは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独重合体又はこれらの共重合体等である。
上記インクの塗布方法としては、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法等が挙げられるが、グラデーション印刷層3は、スクリーン印刷法を用いて形成されることが好ましい。このような態様とすることにより、グラデーション印刷層3の形成速度を高めること可能となる。また、スクリーン印刷では、ドット模様を形成する際のインクの塗布量が多く、インクに含まれる各種添加剤(例えば、紫外線吸収剤)の含有量が多いため、スクリーン印刷でグラデーション印刷層3を形成することにより、耐候性(屋外耐久性)に優れたグラデーションフィルム10を得ることができる。また、スクリーン印刷でグラデーション印刷層3を形成することにより、明度に優れたグラデーションフィルム10を得ることができる。
グラデーションフィルム10における下地層2として面状印刷層を設ける場合、上記面状印刷層は、例えば、基材層1上に下地層用インクを面状に塗布することにより得られ、青色、黄色、赤色、黒色等、所望の色を単色又は複数色用いることにより形成することができる。上記下地層用インクを面状に塗布する方法としては、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法等が挙げられるが、下地層2は、スクリーン印刷法を用いて形成されることが好ましい。スクリーン印刷では、インクの塗布量が多く、インクに含まれる各種添加剤(例えば、紫外線吸収剤)の含有量が多いため、スクリーン印刷法を用いて下地層2を形成することにより、耐候性に優れたグラデーションフィルム10を得ることができる。
グラデーションフィルム10における下地層2として有色フィルムを設ける場合、上記有色フィルムは、例えば、顔料、染料、酸化チタン等の無機フィラー等を含有する樹脂組成物を塗布することにより形成することができる。
グラデーションフィルム10における下地層2として金属蒸着膜を設ける場合、上記金属蒸着膜は、例えば、アルミ、スズ、又は、インジウム等を真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の蒸着法を用いて蒸着させることにより形成することができる。
下地層2は、面状印刷層、有機フィルム及び金属蒸着膜のいずれか一つであってもよいし、これらを組み合わせてもよい。
グラデーションフィルム10におけるオーバーコート層4は、例えば、グラデーション印刷層3上に、樹脂組成物を塗布することにより形成することができる。上記樹脂組成物に含まれる材料としては、アクリル樹脂;ポリカーボネート;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン等のポリオレフィン;ポリ塩化ビニル;ポリウレタン;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル等が挙げられる。
オーバーコート層4は、グラビアコーター、リバースコーター、ナイフコーター、ロールコーター等を用いた公知の塗布方法を用いて、樹脂組成物を塗布することにより形成することができる。上記樹脂組成物は、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂又はポリカーボネートを含むことが好ましく、アクリル樹脂又はポリカーボネートを含むことがより好ましい。オーバーコート層4を塗布により設ける場合、オーバーコート層の膜厚は、2μm以上、10μm以下であることが好ましく、3μm以上、7μm以下であることがより好ましい。具体的には、約5μmの樹脂層が挙げられる。
また、オーバーコート層4は、グラデーション印刷層3上に樹脂フィルムを積層することにより形成してもよい。上記樹脂フィルムとしては、ポリ塩化ビニルを含むフィルム、アクリル樹脂を含むフィルム、ポリカーボネートを含むフィルム、ポリ塩化ビニルを含むフィルムを用いることが好ましく、ポリ塩化ビニルを含むフィルムを用いることがより好ましく、可塑剤を含まない透明な硬質PVCフィルムを用いることが更に好ましい。オーバーコート層4は、粘着剤層を介してグラデーション印刷層3上に樹脂フィルムを貼り付けることにより形成されてもよい。オーバーコート層4を積層することにより設ける場合、オーバーコート層の膜厚は、60μm以上、180μm以下であることが好ましく、100μm以上、150μm以下であることがより好まし。具体的には、約130μmの樹脂フィルムが挙げられる。
[実施形態3の変形例1]
上記実施形態3では、1色のインクを用いてスクリーン印刷を行う形態を説明したが、2色のインクを用いてスクリーン印刷を行ってもよい。本変形例では、グラデーション印刷層が2色から構成される実施形態1の変形例1に係るグラデーションフィルム10Aの製造方法について説明する。
本実施形態の製造方法における印刷工程では、第1の色を有する第1のインクと、上記第1の色とは異なる第2の色を有する第2のインクとを用い、1回のスクリーン印刷により、グラデーション印刷層3Aを形成する。上記メッシュ1個に対して充填される、上記第1のインクの量が減少する方向と、上記第2のインクの量が減少する方向とは、互いに異なる。このような態様とすることにより、グラデーション印刷層3A内に、複数の第1の図形31A及び複数の第2の図形32Aを配置することができ、より複雑なグラデーション模様を形成することが可能となる。
なお、本明細書において、第1のインク及び第2のインクのうち、一方のインクの量が減少する方向が複数存在する場合は、一方のインクの量が減少する方向のうち少なくとも1つの方向と、他方のインクの量が減少する方向とが互いに異なればよい。また、第1のインク及び第2のインクのそれぞれについて、インクの量が減少する方向が複数存在する場合は、一方のインクの量が減少する方向のうち少なくとも1つの方向と、他方のインクの量が減少する方向のうち少なくとも1つの方向とが互いに異なればよい。
[実施形態3の変形例2]
上記実施形態3では、1色のインクを用いてスクリーン印刷を行う形態を説明したが、2色のインクを用いてスクリーン印刷を行ってもよい。本変形例では、グラデーション印刷層が2色から構成される実施形態1の変形例2に係るグラデーションフィルム10Bの製造方法について説明する。
本実施形態の製造方法における印刷工程では、第1のインクを用いて第1のグラデーション印刷層3B1を形成し、上記第1のグラデーション印刷層3B1上に、上記第2のインクを用いて第2のグラデーション印刷層3B2を形成することにより、前記グラデーション印刷層を形成する。上記メッシュ1個に対して充填される、上記第1のインクの量が減少する方向と、上記第2のインクの量が減少する方向とは、互いに異なる。このような態様とすることにより、上記第1のインクから構成される複数の第1の図形31Bと、上記第2のインクから構成される複数の第2の図形32Bとを、互いに異なる層に、すなわち、第1のインクから構成される複数の第1の図形31Bを第1のグラデーション印刷層3B1に配置し、上記第2のインクから構成される複数の第2の図形32Bを第2のグラデーション印刷層3B2に配置することが可能となる。その結果、より複雑なグラデーション模様を形成することが可能となる。
以下、本発明について実施例を掲げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
平均重合度が800のポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、フタル酸系可塑剤を15重量部添加し、バンバリーミキサーで溶融混練後、カレンダー本体の各ロールを通して支持体を作製し、膜厚250μmの基材層を得た。
上記基材層上に、黄緑色のインクを面状に塗布(ベタ塗り)し、黄緑色の下地層を形成した。
メッシュの形状が正方形(B/Aが略1)であり、かつ、メッシュ数が1cmあたり131個であるスクリーン版を用意した。グラデーション模様の階調を低下させたい方向にインクの量が減少するよう、上記スクリーン版上に青色インクを注ぎ、上記下地層上に上記青色インクをスクリーン印刷し、グラデーション印刷層を形成し、積層体を得た。グラデーション印刷層において、グラデーション模様を構成する図形は、1cmあたり131個配置されていた。
上記積層体の基材層側に膜厚40μmの第1粘着剤層を形成した。上記積層体を、上記第1粘着剤層を介し、真空・圧空成形を用いて、二輪車の外装部材(成形品)に貼り付けた。更に、真空・圧空成形を用いて、上記積層体のグラデーション印刷層上に、膜厚40μmの第2粘着剤層を介して、アクリル樹脂を含むフィルム(オーバーコート層)を積層した。上記アクリル樹脂を含むフィルムの膜厚は130μmであった。このようにして実施例1のグラデーションフィルム及び実施例1のグラデーションフィルムを備えた実施例1の加飾成形品を得た。なお、実施例1のグラデーションフィルムは、基材層、下地層、グラデーション印刷層、第2粘着剤層及びオーバーコート層をこの順に有するフィルムである。
更に、上記実施例1で得られたグラデーションフィルムについて、グラデーション模様を構成する図形の形状を次の方法により詳細に評価した。図6は、実施例1のグラデーションフィルムにおけるグラデーション模様の評価方法を説明した図である。図6に示すように、実施例1のグラデーションフィルムを、縦400mm、横700mmに裁断し、青色の濃度の高い側を上側に置き、青色の濃度が高い側を上端、青色の濃度が低い側を下端、左側を左端、右側を右端としたとき、上端から下端に向かって140〜180mm、左端から右端に向かって20mm〜60mmの範囲における40mm四方の領域(以下、160mm領域ともいう)について、複数の図形の形状を評価した。
図形の形状の評価にあたっては、160mm領域を上端から下端に向かって3分割して上部、中部及び下部の3つのサブ領域とし、各々のサブ領域について任意の3つの図形のB/A(個別値)を算出した後、各々のサブ領域について3つのB/A(個別値)を平均してB/A(サブ領域)を求めた。更に、3つのサブ領域から算出した3つのB/A(サブ領域)を平均して、160mm領域のB/Aを求めた。160mm領域における図形の形状を図7に示した。160mm領域におけるB/Aは0.92であり、0.8≦B/A≦1が満たされていた。
(実施例2)
メッシュの形状を、正方形から円に変更した以外は、実施例1と同様にして実施例2のグラデーションフィルム及び加飾成形品を得た。実施例1と同様にして、実施例2で得られたグラデーションフィルムのグラデーション模様を構成する図形のB/Aを測定したところ、1.00であった。
(実施例3)
スクリーン版のメッシュ数を1cmあたり100個に変更したこと以外は、実施例1と同様にして実施例3のグラデーションフィルム及び加飾成形品を得た。実施例1と同様にして、実施例3で得られたグラデーションフィルムのグラデーション模様を構成する図形のB/Aを測定したところ、0.96であった。
(実施例4)
スクリーン版のメッシュ数を1cmあたり200個に変更したこと以外は、実施例1と同様にして実施例4のグラデーションフィルム及び加飾成形品を得た。実施例1と同様にして、実施例4で得られたグラデーションフィルムのグラデーション模様を構成する図形のB/Aを測定したところ、0.89であった。
(比較例1)
メッシュの形状を、B/A=0.70である楕円に変更した以外は、実施例1と同様にして比較例1のグラデーションフィルム及び加飾成形品を得た。実施例1と同様にして、比較例1で得られたグラデーションフィルムのグラデーション模様を構成する図形のB/Aを測定したところ、0.70であった。
(比較例2)
スクリーン版のメッシュ数を1cmあたり87個に変更したこと以外は、実施例1と同様にして比較例2のグラデーションフィルム及び加飾成形品を得た。実施例1と同様にして、比較例2で得られたグラデーションフィルムのグラデーション模様を構成する図形のB/Aを測定したところ、0.98であった。
(比較例3)
スクリーン版のメッシュ数を1cmあたり210個に変更したこと以外は、実施例1と同様にして比較例3のグラデーションフィルム及び加飾成形品を得た。実施例1と同様にして、比較例3で得られたグラデーションフィルムのグラデーション模様を構成する図形のB/Aを測定したところ、0.88であった。
(比較例4)
メッシュの形状を、B/A=1.05である楕円に変更した以外は、実施例1と同様にして比較例4のグラデーションフィルム及び加飾成形品を得た。実施例1と同様にして、比較例4で得られたグラデーションフィルムのグラデーション模様を構成する図形のB/Aを測定したところ、1.05であった。
(実施例1〜4及び比較例1〜4の評価)
実施例1〜4及び比較例1〜4の加飾成形品について、以下の方法により、(1)近距離でのグラデーションの美観、(2)遠距離でのグラデーションの美観、(3)明度、(4)屋外耐久性、及び(5)ドットジャンプを評価した。結果を下記表1に示す。
(1)近距離でのグラデーションの美観(近距離での美観)
蛍光灯及び太陽光の下で、加飾成形品を約40cmの距離で目視し、以下の基準により評価した。
〇:グラデーション模様を構成する図形を視認することができない。
×:グラデーション模様を構成する図形を視認することができて意匠が粗いと感じる。
(2)遠距離でのグラデーションの美観(遠距離での美観)
蛍光灯及び太陽光の下で、目線の高さに配置した加飾成形品を約5mの距離で目視し、以下の基準により評価した。
〇:グラデーション模様を構成する図形を視認することができない。
×:グラデーション模様を構成する図形を視認することができて意匠が粗いと感じる。
(3)明度
加飾成形品の明度を、コニカミノルタ社製の分光測色計(CM−3600A)で計測し、以下の基準により評価した。
〇:L*値が50以上
×:L*値が50未満
(4)屋外耐久性
スガ試験機社製、サンシャインウェザーメーターSWOMを用いて、加飾成形品の屋外耐久性をJIS D 0205に準拠し評価した。色差ΔEは、上記分光測色計(CM−3600A)で計測した。
〇:400時間で色差ΔEが3以下、かつ、1000時間で著しい変化(色、膨れ、破れ等)がない。
×:400時間で色差ΔEが3以上、又は、1000時間で著しい変化(色、膨れ、破れ等)が見られる。
(5)ドットジャンプ
蛍光灯及び太陽光の下で、加飾成形品を約40cmの距離で目視し、以下の基準により評価した。
〇:グラデーション意匠に線を視認できず、滑らかなグラデーションとなっている。
×:グラデーション意匠に線が明確に視認でき、滑らかなグラデーションとなっていない。
Figure 2018187855
上記表1に示すように、実施例1〜4は、比較例1〜4に比べて、近距離及び遠距離での美観に優れ、ドットジャンプが抑制され、かつ、良好な明度及び屋外耐久性を有していた。
一方、図形のB/Aを0.70(楕円)とした比較例1の加飾成形品は、近距離での美観及び遠距離での美観に優れなかった。図形の密度を87個/cmとした比較例2の加飾成形品は、近距離での美観に優れず、ドットジャンプも発生していた。図形の密度を210個/cmとした比較例3の加飾成形品は、近距離での美観及び遠距離での美観に優れず、ドットジャンプも発生していた。図形のB/Aが1.05(楕円)である比較例4の加飾成形品は、近距離での美観及び遠距離での美観に優れず、ドットジャンプも発生していた。
1:基材層
2:下地層
3、3A、3B:グラデーション印刷層
3B1:第1のグラデーション印刷層
3B2:第2のグラデーション印刷層
4:オーバーコート層
5:粘着剤層
10、10A、10B:グラデーションフィルム
20:成形品
30:図形
31A、31B:第1の図形
32A、32B:第2の図形
100:加飾成形品
D、D1、D2:階調が変化する方向

Claims (11)

  1. 基材層と、グラデーション模様を有するグラデーション印刷層と、を備え、
    前記グラデーション模様は、少なくとも一色から構成される複数の図形を含み、
    前記図形は、1cmあたり100個以上、200個以下配置され、
    前記グラデーション印刷層において、同一色で構成される前記図形の面積は、前記グラデーション模様の階調が変化する方向に沿って減少し、
    前記階調が変化する方向における前記図形の最大の長さをA、前記階調が変化する方向と直交する方向における前記図形の最大の長さをBとしたとき、0.8≦B/A≦1を満たすことを特徴とするグラデーションフィルム。
  2. 前記基材層は、ポリ塩化ビニルを含むことを特徴とする請求項1に記載のグラデーションフィルム。
  3. 前記基材層と前記グラデーション印刷層との間に、更に、下地層を備えることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のグラデーションフィルム。
  4. 前記グラデーション印刷層の、前記基材層側と反対側の面に、更に、オーバーコート層を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のグラデーションフィルム。
  5. 前記オーバーコート層は、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂又はポリカーボネートを含むことを特徴とする請求項4に記載のグラデーションフィルム。
  6. 前記オーバーコート層は、2μm以上、200μm以下の厚さを有することを特徴とする請求項4又は5に記載のグラデーションフィルム。
  7. 前記グラデーション印刷層は、第1の色から構成される複数の第1の図形と、前記第1の色とは異なる第2の色から構成される複数の第2の図形と、を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のグラデーションフィルム。
  8. 前記複数の第1の図形の面積が減少する方向と、前記複数の第2の図形の面積が減少する方向とは、互いに異なることを特徴とする請求項7に記載のグラデーションフィルム。
  9. 成形品と、前記成形品を覆う請求項1〜8のいずれかに記載のグラデーションフィルムとを備え、
    前記成形品と前記グラデーションフィルムとは、粘着剤層を介して積層されていることを特徴とする加飾成形品。
  10. 少なくとも1色のインクを用いたスクリーン印刷により、グラデーション模様を有するグラデーション印刷層を形成する印刷工程を有し、前記印刷工程では、メッシュ数が1cmあたり100個以上、200個以下のスクリーン版を用い、かつ、前記メッシュ1個に対して充填される前記インクの量を、前記グラデーション模様の階調が変化する方向に沿って減少させ、
    前記スクリーン版の前記メッシュの形状は、前記グラデーション模様の階調が変化する方向における前記形状の最大の長さをA、前記階調が変化する方向と直交する方向における前記形状の最大の長さをBとしたとき、0.8≦B/A≦1を満たすことを特徴とするグラデーションフィルムの製造方法。
  11. 前記印刷工程では、第1の色を有する第1のインクと、前記第1の色とは異なる第2の色を有する第2のインクとを用い、前記メッシュ1個に対して充填される、前記第1のインクの量が減少する方向と、前記第2のインクの量が減少する方向とは、互いに異なることを特徴とする請求項10に記載のグラデーションフィルムの製造方法。
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