JP2018187570A - ディスペンサ、及び、ディスペンサによる描画方法 - Google Patents

ディスペンサ、及び、ディスペンサによる描画方法 Download PDF

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【課題】記録媒体に対して、絵柄や模様等の装飾を施すのに適したディスペンサを提供する。【解決手段】ディスペンサは、高精細な仕上がりを優先するか、作業のスピードを優先するかのモードを入力するインターフェースを備えると共に、ノズルの走査方式、単位時間あたりのインク吐出量、ノズルの移動速度の各パラメータ値の組み合わせからなるセットをモードに関連付けて記憶している。ユーザからモードの入力を受け付けると(S11)、制御部は、モードに対応して、メニュー記憶部からパラメータ値のセットを読み出し(S12)、絵柄データに基づいて描画を行う(S13)。【選択図】図4

Description

本発明は、ディスペンサ、及び、ディスペンサによる描画方法に関する。
従来から、所望の量の液体を安定して供給する「ディスペンサ」と呼ばれる液体定量吐出装置が知られている。ディスペンサは、例えば、電子回路基板へ接着剤やはんだを塗布したり、液晶材を注入したりする等の用途に用いられている。
特許文献1は、回路基板上に、パターンを描画する直接描画装置を開示している。この直接描画装置は、パターンの輪郭線を最初に描画し、その内側を所定ピッチで描画して塗り潰す装置である。
特開平4−111490号公報
従来のディスペンサは、上述した電子回路基板へのパターンの描画のほか、樹脂によるICコーティング、UV接着剤によるチップ仮固定等のような工業的な用途で用いられていた。従来のディスペンサは、装飾を目的とするものではないので、塗布した後の色ムラや塗りムラ等は大きな問題ではなかった。
本発明は、記録媒体に対して、絵柄や模様等の装飾を施すのに適したディスペンサ、及びディスペンサによる描画方法を提供することを目的とする。
本発明のディスペンサは、記録媒体に対して材料を吐出するノズルと、記録媒体と前記ノズルとの相対的な位置を変える駆動機構と、絵柄のデータを入力するデータ入力部と、前記絵柄のデータに基づいて前記ノズル及び前記駆動機構を制御する制御部と、単位時間あたりの材料吐出量、前記ノズルと記録媒体との相対的な移動速度、前記ノズルの走査パターン、のうちの複数のパラメータの値を組み合わせたセットからなるメニューを記憶したメニュー記憶部とを備え、前記制御部は、描画に用いるパラメータ値のセットを前記メニュー記憶部から読み出し、読み出したセットに基づいて、前記ノズル及び前記駆動機構を制御する。
この構成により、メニューから、絵柄等に合ったパラメータ値のセットを読み出してノズルや駆動機構を制御するので、色ムラや塗りムラ等を減らした絵柄を描画することができる。複数のパラメータの値を組み合わせたセットをメニューとして記憶しているので、パラメータの設定を簡易かつ適切に行える。
本発明のディスペンサは、高精細な仕上がりを優先するか、作業のスピードを優先するかのモードを入力するインターフェースを備え、前記制御部は、モードに対応して、前記メニュー記憶部から読み出すセットを変更してもよい。この構成により、ユーザが要望するモードに対応したパラメータ値を用いて、絵柄を描画することができる。
本発明のディスペンサにおいて、前記制御部は、高精細な仕上がりを優先するモードでは、単位時間あたりの材料吐出量を少なくするパラメータ値を含むセットを前記メニュー記憶部から読み出してもよい。これにより、単位時間あたりの材料吐出量を少なくすることによって線幅が細くなり、高精細な絵柄を描画できる。
本発明のディスペンサにおいて、前記制御部は、高精細な仕上がりを優先するモードでは、ラスター方式で走査を行うパラメータ値を含むセットを前記メニュー記憶部から読み出し、作業のスピードを優先するモードでは、オフセット方式で走査を行うパラメータ値を含むセットを前記メニュー記憶部から読み出してもよい。ラスター方式の走査は塗りムラが発生しにくいので、高精細な描画を行うことができる。また、オフセット方式の走査は、塗り潰しの形状による折返し回数の変動が少なく、作業スピードを速くすることができる。
本発明のディスペンサにおいて、前記制御部は、前記絵柄を構成するパーツの面積又は形状に基づいて、前記パーツに応じて、前記メニュー記憶部から読み出すセットを変更してもよい。この構成により、仕上がりの精細さと作業のスピードとを両立することができる。
本発明のディスペンサにおいて、前記制御部は、面積が所定の閾値以上のパーツについてはラスター方式で走査を行うパラメータ値を含むセットを前記メニュー記憶部から読み出してもよい。面積が所定の閾値以上のパーツは、ラスター方式で走査することで、精細さを保ちつつ作業のスピードを高めることができる。この場合、ノズルの走査方向をパーツの長手方向とする。これにより、1回1回の走査の線分を長くし、描画作業を速やかに行える。
本発明のディスペンサは、ユーザに前記セットを選択させるインターフェースを備えてもよい。この構成により、ユーザがメニューの中からセットを直接に選択することが可能になる。
本発明のディスペンサにおいて、前記制御部は、ラスター方式での走査を行う前に、描画対象の外枠をその輪郭に沿って描画してもよい。この構成により、描画対象の輪郭を滑らかに仕上げることができる。
本発明のディスペンサにおいて、前記制御部は、オフセット方式で走査を行う際には、描画対象の内部から外側に向けて走査を行ってもよい。この構成により、材料の吐出を開始する際に、液だれが起きたとしても、垂れた液体が描画対象からはみ出す可能性を低減できる。
本発明のディスペンサによる描画方法は、記録媒体に対して材料を吐出するノズルと、記録媒体と前記ノズルとの相対的な位置を変える駆動機構と、絵柄のデータを入力するデータ入力部と、前記絵柄のデータに基づいて前記ノズル及び前記駆動機構を制御する制御部と、単位時間あたりの材料吐出量、前記ノズルと記録媒体との相対的な移動速度、前記ノズルの走査パターン、のうちの複数のパラメータの値を組み合わせたセットからなるメニューを記憶したメニュー記憶部とを備えるディスペンサによって描画を行う方法であって、ユーザから、高精細な仕上がりを優先するか、作業のスピードを優先するかのモードの入力を受け付けるステップと、前記制御部が、前記モードに基づいて、前記メニュー記憶部から前記セットを読み出すステップと、前記制御部が、前記絵柄のデータ及び読み出した前記セットに基づいて絵柄を描画するステップとを備える。この構成により、ユーザが要望するモードに対応するパラメータ値のセットを使って、絵柄を描画することができる。
本発明のディスペンサによる描画方法は、記録媒体に対して材料を吐出するノズルと、記録媒体と前記ノズルとの相対的な位置を変える駆動機構と、絵柄のデータを入力するデータ入力部と、前記絵柄のデータに基づいて前記ノズル及び前記駆動機構を制御する制御部と、単位時間あたりの材料吐出量、前記ノズルと記録媒体との相対的な移動速度、前記ノズルの走査パターン、のうちの複数のパラメータの値を組み合わせたセットからなるメニューを記憶したメニュー記憶部とを備えるディスペンサによって描画を行う方法であって、前記制御部が、前記メニュー記憶部から、前記絵柄を構成するパーツの大きさ又は形状に基づいて前記セットを読み出すステップと、前記制御部が、前記絵柄のデータ及び読み出した前記セットに基づいて、絵柄を描画するステップとを備える。この構成により、仕上がりの精細さと作業のスピードとを両立することができる。
本発明のディスペンサによる描画方法は、記録媒体に対して材料を吐出するノズルと、記録媒体と前記ノズルとの相対的な位置を変える駆動機構と、絵柄のデータを入力するデータ入力部と、前記絵柄のデータに基づいて前記ノズル及び前記駆動機構を制御する制御部と、単位時間あたりの材料吐出量、前記ノズルと記録媒体との相対的な移動速度、前記ノズルの走査パターン、のうちの複数のパラメータの値を組み合わせたセットからなるメニューを記憶したメニュー記憶部とを備えるディスペンサによって描画を行う方法であって、前記メニュー記憶部に記憶されたメニューから、描画に用いるセットをユーザに選択させるステップと、前記制御部が、前記絵柄のデータ及び選択された前記セットに基づいて、絵柄を描画するステップとを備える。この構成により、ユーザがメニューの中から所望のセットを直接に選択することが可能になる。
本発明によれば、適切なパラメータ値のセットを用いて、色ムラや塗りムラ等を減らした絵柄を描画することができる。
実施の形態のディスペンサの外観を示す斜視図である。 実施の形態のディスペンサの構成を示す図である。 メニュー記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。 第1の実施の形態のディスペンサの動作を示す図である。 (a)ラスター方式の走査を示す図である。(b)オフセット方式の走査を示す図である。 第2の実施の形態のディスペンサの動作を示す図である。 第3の実施の形態のディスペンサの動作を示す図である。
以下、本発明の実施の形態のディスペンサ及びこれを用いた描画方法について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態のディスペンサ1の外観を示す斜視図である。本実施の形態のディスペンサ1は、装飾に適したディスペンサであり、テーブル10上に載置された布地等の記録媒体Mにカラーインクで絵柄を描くことができる。ディスペンサ1は、塗布ヘッド11の先端にインクを吐出するノズル12を有する。ディスペンサ1は、スクリューの回転によってインクを下方に送り出すスクリュー方式のディスペンサである。インクの吐出量は、スクリューの回転量によって制御され、高精度な定量安定吐出が可能である。なお、インクとしては、再帰反射インクを用いてもよい。
塗布ヘッド11を支えるキャリッジ13は、図1には示していない駆動機構によりXY方向に移動可能である。これにより、記録媒体Mに対してノズル12の位置を変更することができる。なお、本実施の形態では、塗布ヘッド11がXY方向に移動する例を挙げているが、テーブル10の方をXY方向に移動することとしてもよい。
また、塗布ヘッド11は、モータ14によりZ方向にも移動可能である。これにより、ノズル12と記録媒体Mとの距離を変えることができる。ディスペンサ1は、ノズル12を下げて記録媒体Mに接触させた状態で、ノズル12からのインクを記録媒体Mに塗布する。
図2は、ディスペンサ1の構成を示す図である。ディスペンサ1は、ノズル12と、駆動機構15と、これらを制御する制御部16と、描画すべき絵柄のデータを入力するデータ入力部17と、表示部18及び操作部19を含むユーザインターフェース20と、ディスペンサ1を制御するパラメータ値のセットからなるメニューを記憶したメニュー記憶部21とを有している。
制御部16は、データ入力部17より入力された絵柄のデータに基づいて、絵柄を描画するようにノズル12と駆動機構15を制御する。具体的には、ノズル12から吐出するインク吐出量を制御し、また、駆動機構15を通じてノズル12の移動方向や移動速度を制御する。ユーザインターフェース20は、表示部18にユーザへのメッセージを表示し、操作部19からユーザの操作の入力を受け付ける。
図3は、メニュー記憶部21に記憶されたメニューのデータの例を示す図である。メニュー記憶部21には、複数のパラメータ値のセットが記憶されている。また、各セットのデータは、モードに関連付けられている。すなわち、モードに応じて、適用すべきパラメータ値のセットが定められている。
図3に示す例では、モードとしては、高精細モードとスピード優先モードを示している。高精細モードは、多少時間がかかっても美しい仕上げるモードであり、スピード優先モードは仕上がりの美しさは通常で、速く印刷するモードである。図3に示すモードおよびパラメータの値のセットは一例であり、図3に示す以外のモードやセットを有してもよい。
図4は、本実施の形態のディスペンサ1の動作を示すフローチャートである。ディスペンサ1は、まず、描画すべき絵柄のデータの入力を受け付ける(S10)。次に、ディスペンサ1は、ユーザからモードの入力を受け付ける(S11)。ここで入力されるモードは、高精細な仕上がりを優先する高精細モードか、作業のスピードを優先するスピード優先モードかのいずれかである。
ディスペンサ1は、メニュー記憶部21から入力されたモードに応じたパラメータ値のセットを読み出す(S12)。ディスペンサ1は、読み出したパラメータ値を用いてディスペンサ1を制御し、絵柄データに基づいて絵柄の描画を行う(S13)。
ここで、パラメータ値のセットの例について説明する。高精細モードの場合のセットは、インクの吐出量を少なく、ノズル移動速度を低速、走査方式をラスター方式としたセットである(図3参照)。図5(a)は、ラスター方式を示す図である。ラスター方式は、上下または左右に走査して描画対象を塗り潰す方式である。なお、ラスター方式で塗り潰しを行う場合には、塗り潰しを行う前にその塗り潰しの対象となる形状の輪郭を描いておき、その後にラスター方式で塗り潰しを行う。
モードが、スピード優先のモードの場合のセットは、インク吐出量を多く、ノズル12の移動速度を高速、走査方式をオフセット方式としたセットである(図3参照)。図5(b)は、オフセット方式を示す図である。オフセット方式は、対象となる形状の輪郭に沿った等高線に沿って走査を行い、塗り潰す方式である。本実施の形態では、オフセット方式で走査するときには、対象となる形状の内部から外側に向けて走査を行う。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態のディスペンサ1について説明する。第2の実施の形態のディスペンサ1の基本的な構成は、第1の実施の形態のディスペンサ1と同じである(図1、図2参照)。第2の実施の形態のディスペンサ1は、絵柄に含まれるパーツに応じて、ディスペンサ1が自動でパラメータを設定する構成を有する。メニュー記憶部21に記憶されたパラメータ値のセットは、モードではなく、パーツの面積の大きさに関連付けられている。
図6は、第2の実施の形態のディスペンサ1の動作を示すフローチャートである。ディスペンサ1は、まず、描画すべき絵柄のデータの入力を受け付ける(S20)。次に、ディスペンサ1は、絵柄のデータを分析し、絵柄を複数のパーツに分解する。ここで、パーツとは、絵柄の中のまとまりのある部分であり、ノズル12を記録媒体Mから離さずに描画できる部分である。
ディスペンサ1は、絵柄を構成するパーツの中から描画対象のパーツを選択し(S21)、描画対象のパーツの面積を算出する(S22)。続いて、ディスペンサ1は、描画対象のパーツの面積に対応するパラメータ値のセットをメニュー記憶部21から読み出す(S23)。
続いて、ディスペンサ1は、読み出したパラメータ値のセットを用いて、絵柄データに係る絵柄を描画する(S24)。なお、本実施の形態においても、ラスター方式で描画を行う場合には、パーツの外枠をその輪郭に沿って走査して描いておき、その後にラスター方式で描画を行う。
ディスペンサ1は、他に描くべきパーツがあるか否かを判定し(S25)、他にも描くべきパーツがある場合には(S25でYES)、描画対象のパーツ選択のステップ(S21)に戻る。他には描くべきパーツがない、すなわち、絵柄データに係る絵柄をすべて描画した場合には(S25でNO)、描画処理を終了する。
ここで、パラメータ値のセットの例について説明する。パーツの面積が閾値以上の場合のパラメータ値のセットにおいては、走査方式のパラメータはラスター方式である。パーツの面積が閾値より小さい場合のパラメータ値のセットにおいては、走査方式のパラメータはオフセット方式である。インク吐出量およびノズル移動速度は、適宜の設定値としておくことができる。なお、ラスター方式で印刷を行うときには、ノズル12の走査方向をパーツの長手方向とする。これにより、連続的に走査を行う線分を長くとり、ノズル12の移動速度が大きい状態を長く維持できると共に、走査の折り返し回数を減らし、描画作業を速やかに行える。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態のディスペンサ1について説明する。第3の実施の形態のディスペンサ1の基本的な構成は、第1の実施の形態のディスペンサ1と同じである(図1、図2参照)。第3の実施の形態のディスペンサ1は、ユーザによって設定されたパラメータに基づいてディスペンサ1が絵柄を描画する構成を有している。メニュー記憶部21は、複数のパラメータ値の組み合わせからなる複数のセットを記憶している。また、メニュー記憶部21は、各セットの特徴を説明する記述(例えば、「高精細」「仕上がりが早い」「大面積向き」等)を含んでもよい。これにより、ユーザは、パラメータ値のセットを選択しやすくなる。
図7は、第3の実施の形態のディスペンサ1の動作を示すフローチャートである。ディスペンサ1は、まず、描画すべき絵柄のデータの入力を受け付ける(S30)。次に、ディスペンサ1は、絵柄のデータを分析し、絵柄を複数のパーツに分解する。続いて、ディスペンサ1は、パラメータの設定対象のパーツを表示し(S31)、そのパーツに対するパラメータのセットをユーザに入力させる(S32)。具体的には、表示部18にメニュを表示し、操作部19より、パラメータ値のセットの選択の入力を受け付ける。
ディスペンサ1は、パラメータを設定すべきパーツがあるか否かを判定し(S33)、他にもパラメータの設定が必要なパーツがある場合には(S33でYES)、パーツを表示するステップ(S31)に戻る。他にはパラメータを設定すべきパーツがない、すなわち、絵柄データに含まれるすべてのパーツについてパラメータの設定を完了した場合には(S33でNO)、各パーツについて設定されたパラメータを用いて、絵柄の描画処理を行う(S34)。
(変形例)
以上、本実施の形態のディスペンサ1及びディスペンサ1を用いた描画方法について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。上記した実施の形態におけるパラメータ値のセットは一例であり、上に説明した以外のパラメータ値のセットを用意してもよい。
上記した第2の実施の形態においては、パーツの面積によってパラメータを設定する例を挙げたが、例えば、パーツにおける直線部分の長さといった形状によってパラメータのセットを選択してもよい。この構成では、直線部分が長い場合には、ラスター方式を含むセットを選択し、直線部分が短い場合には、オフセット方式を含むセットを選択する。
上記した第3の実施の形態においては、絵柄を構成するパーツごとにパラメータ値のセットを選択する例を挙げたが、パラメータ値のセットは、必ずしもパーツごとに設定しなくてもよく、絵柄全体に対して、パラメータ値のセットを設定してもよい。さらに、ディスペンサ1は、ユーザによって設定されたパラメータ値のセットを基本としてパーツの大きさや形状などによって、パラメータを調整して描画を行うこととしてもよい。
上記した実施の形態では、ノズル12を記録媒体Mに接触させて描画を行うディスペンサ1を例として挙げたが、ノズル12を記録媒体Mから離した状態でインクを吐出するディスペンサを用いてもよい。
上記した実施の形態では、絵柄データに基づいて、記録媒体Mに絵柄を描画するディスペンサ1を例としたが、本発明のディスペンサ1は、材料として樹脂を用いて、絵柄の上にドーム状に樹脂をコーティングするドーミングにも用いることができる。
(実施の形態の効果)
(1)本実施の形態のディスペンサ1は、記録媒体Mに対してインクを吐出するノズル12と、記録媒体Mに対してノズル12の位置を移動する駆動機構15と、絵柄のデータを入力するデータ入力部17と、絵柄のデータに基づいてノズル12及び駆動機構15を制御する制御部16と、単位時間あたりのインク吐出量、ノズル12と記録媒体Mとの相対的な移動速度、ノズル12の走査パターンの各パラメータの値を組み合わせたセットからなるメニューを記憶したメニュー記憶部21とを備え、制御部16は、描画に用いるパラメータ値のセットをメニュー記憶部21から読み出し、読み出したセットに基づいて、ノズル12及び駆動機構15を制御する。この構成により、絵柄に合わせてパラメータを変更することができ、色ムラや塗りムラ等を減らした絵柄を描画することができる。
(2)第1の実施の形態のディスペンサ1は、高精細な仕上がりを優先するか、作業のスピードを優先するかのモードを入力するユーザインターフェース20を備え、制御部16は、モードに対応してメニュー記憶部21から読み出すパラメータ値のセットを変更するので、ユーザが要望するモードに応じたパラメータ値のセットを用いて、絵柄を描画することができる。
(3)第1の実施の形態のディスペンサ1において、制御部16は、高精細な仕上がりを優先するモードには、単位時間あたりのインク吐出量を少なくするパラメータを含むセットが関連付けられているので、線幅が細くなり、高精細な絵柄を描画できる。
(4)第1の実施の形態のディスペンサ1において、制御部16は、高精細な仕上がりを優先するモードには、ラスター方式を含むパラメータ値のセットが関連付けられており、作業のスピードを優先するモードには、オフセット方式を含むパラメータ値のセットが関連付けられている。ラスター方式の走査は塗りムラが発生しにくいので、高精細な描画を行うことができる。また、オフセット方式の走査は、塗り潰しの形状によって折返しの回数が極端に多くなったり少なくなったりすることがなく、作業スピードを速くすることができる。
(5)第2の実施の形態のディスペンサ1において、制御部16は、絵柄を構成するパーツの面積に基づいて、パーツに応じてパラメータ値のセットを設定する。このように一つの絵柄に含まれるパーツに対応して、パラメータ値のセットを変えることにより、仕上がりの精細さと作業のスピードとを両立することができる。
(6)第2の実施の形態のディスペンサ1において、制御部16は、パーツの面積が所定の閾値以上の場合には、ラスター方式を含むパラメータ値のセットが関連付けられているので、精細さを保ちつつ作業のスピードを高めることができる。
(7)第3の実施の形態のディスペンサ1は、メニューの中からユーザにパラメータ値のセットを選択させるインターフェース20を備えているので、ユーザの要望に応じてきめ細かくパラメータ値のセットを変更することができる。
(8)本実施の形態のディスペンサ1において、制御部16は、ラスター方式での走査を行う前に、パーツの外枠をその輪郭に沿って描画する。ラスター方式では輪郭と走査方向とのなす角度によっては輪郭がギザギザになることがあるが、先に外枠をその輪郭に沿って描画することで、パーツの輪郭を滑らかに仕上げることができる。
(9)本実施の形態のディスペンサ1において、制御部16は、オフセット方式で走査を行う際には、パーツの内部から外側に向けて走査を行う。この構成により、インクの吐出を開始する際に、液だれが起きたとしても、垂れた液体がパーツからはみ出す可能性を低減できる。
(10)第1の実施の形態のディスペンサ1による描画方法は、ユーザから、高精細な仕上がりを優先するか、作業のスピードを優先するかのモードの入力を受け付けるステップ(S11)と、制御部16が、モードに基づいて、メニュー記憶部21からパラメータ値のセットを読み出すステップ(S12)と、制御部16が、絵柄のデータ及び読み出したセットに基づいて絵柄を描画するステップ(S13)とを備える。この構成により、ユーザの要望に応じたモードで、絵柄を描画することができる。
(11)第2の実施の形態のディスペンサ1による描画方法は、制御部16が、絵柄を構成するパーツの大きさ又は形状に基づいてメニュー記憶部21からパラメータ値のセットを読み出すステップ(S22〜S23)と、制御部16が、絵柄のデータ及び設定されたパラメータに基づいて、絵柄を描画するステップ(S24)とを備える。この構成により、仕上がりの精細さと作業のスピードとを両立することができる。
(12)第3の実施の形態のディスペンサ1による描画方法は、メニュー記憶部21に記憶されたメニューの中から、セットを選択させるステップ(S31〜S32)と、制御部16が、絵柄のデータ及び選択されたセットに基づいて、絵柄を描画するステップ(S33)とを備える。この構成により、ユーザによるきめ細かなパラメータの設定が可能になる。
本発明は、絵柄を描画するディスペンサとして有用である。
1 ディスペンサ
10 テーブル
11 塗布ヘッド
12 ノズル
13 キャリッジ
14 モータ
15 駆動機構
16 制御部
17 データ入力部
18 表示部
19 操作部
20 ユーザインターフェース
21 メニュー記憶部

Claims (12)

  1. 記録媒体に対して材料を吐出するノズルと、
    記録媒体と前記ノズルとの相対的な位置を変える駆動機構と、
    絵柄のデータを入力するデータ入力部と、
    前記絵柄のデータに基づいて前記ノズル及び前記駆動機構を制御する制御部と、
    単位時間あたりの材料吐出量、前記ノズルと記録媒体との相対的な移動速度、前記ノズルの走査パターン、のうちの複数のパラメータの値を組み合わせたセットからなるメニューを記憶したメニュー記憶部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    描画に用いるパラメータ値のセットを前記メニュー記憶部から読み出し、読み出したセットに基づいて、前記ノズル及び前記駆動機構を制御するディスペンサ。
  2. 高精細な仕上がりを優先するか、作業のスピードを優先するかのモードを入力するインターフェースを備え、
    前記制御部は、モードに対応して、前記メニュー記憶部から読み出すセットを変更する請求項1に記載のディスペンサ。
  3. 前記制御部は、高精細な仕上がりを優先するモードでは、単位時間あたりの材料吐出量を少なくするパラメータ値を含むセットを前記メニュー記憶部から読み出す請求項2に記載のディスペンサ。
  4. 前記制御部は、高精細な仕上がりを優先するモードでは、ラスター方式で走査を行うパラメータ値を含むセットを前記メニュー記憶部から読み出し、作業のスピードを優先するモードでは、オフセット方式で走査を行うパラメータ値を含むセットを前記メニュー記憶部から読み出す請求項2または3に記載のディスペンサ。
  5. 前記制御部は、前記絵柄を構成する描画対象の面積又は形状に基づいて、前記パーツに応じて、前記メニュー記憶部から読み出すセットを変更する請求項1に記載のディスペンサ。
  6. 前記制御部は、面積が所定の閾値以上の描画対象については、ラスター方式で走査を行うパラメータ値を含むセットを前記メニュー記憶部から読み出す請求項5に記載のディスペンサ。
  7. ユーザに前記セットを選択させるインターフェースを備える請求項1に記載のディスペンサ。
  8. 前記制御部は、ラスター方式での走査を行う前に、パーツの外枠をその輪郭に沿って描画する請求項1乃至7のいずれかに記載のディスペンサ。
  9. 前記制御部は、オフセット方式で走査を行う際には、パーツの内部から外側に向けて走査を行う請求項1乃至8のいずれかに記載のディスペンサ。
  10. 記録媒体に対して材料を吐出するノズルと、記録媒体と前記ノズルとの相対的な位置を変える駆動機構と、絵柄のデータを入力するデータ入力部と、前記絵柄のデータに基づいて前記ノズル及び前記駆動機構を制御する制御部と、単位時間あたりの材料吐出量、前記ノズルと記録媒体との相対的な移動速度、前記ノズルの走査パターン、のうちの複数のパラメータの値を組み合わせたセットからなるメニューを記憶したメニュー記憶部とを備えるディスペンサによって描画を行う方法であって、
    ユーザから、高精細な仕上がりを優先するか、作業のスピードを優先するかのモードの入力を受け付けるステップと、
    前記制御部が、前記メニュー記憶部から、前記モードに基づいて前記セットを読み出すステップと、
    前記制御部が、前記絵柄のデータ及び読み出した前記セットに基づいて、絵柄を描画するステップと、
    を備えるディスペンサによる描画方法。
  11. 記録媒体に対して材料を吐出するノズルと、記録媒体と前記ノズルとの相対的な位置を変える駆動機構と、絵柄のデータを入力するデータ入力部と、前記絵柄のデータに基づいて前記ノズル及び前記駆動機構を制御する制御部と、単位時間あたりの材料吐出量、前記ノズルと記録媒体との相対的な移動速度、前記ノズルの走査パターン、のうちの複数のパラメータの値を組み合わせたセットからなるメニューを記憶したメニュー記憶部とを備えるディスペンサによって描画を行う方法であって、
    前記制御部が、前記メニュー記憶部から、前記絵柄を構成するパーツの大きさ又は形状に基づいて前記セットを読み出すステップと、
    前記制御部が、前記絵柄のデータ及び読み出した前記セットに基づいて、絵柄を描画するステップと、
    を備えるディスペンサによる描画方法。
  12. 記録媒体に対して材料を吐出するノズルと、記録媒体と前記ノズルとの相対的な位置を変える駆動機構と、絵柄のデータを入力するデータ入力部と、前記絵柄のデータに基づいて前記ノズル及び前記駆動機構を制御する制御部と、単位時間あたりの材料吐出量、前記ノズルと記録媒体との相対的な移動速度、前記ノズルの走査パターン、のうちの複数のパラメータの値を組み合わせたセットからなるメニューを記憶したメニュー記憶部とを備えるディスペンサによって描画を行う方法であって、
    前記メニュー記憶部に記憶されたメニューから、描画に用いるセットをユーザに選択させるステップと、
    前記制御部が、前記絵柄のデータ及び選択された前記セットに基づいて、絵柄を描画するステップと、
    を備えるディスペンサによる描画方法。
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