JP2018185940A - El素子用光取出しフィルム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の他の特徴は、前記拡散剤を含む樹脂が紫外線硬化性樹脂である上記記載のEL素子用光取出しフィルムである。
本発明の更に他の特徴は、前記樹脂に含まれる拡散剤の量が8〜45重量%である上記記載のEL素子用光取出しフィルムである。
本発明の更に他の特徴は、前記樹脂に含まれる拡散剤の屈折率が1.00〜1.540である上記記載のEL素子用光取出しフィルムである。
本発明の更に他の特徴は、前記樹脂の光屈折率が1.560〜1.670である上記記載のEL素子用光取出しフィルムである。
本発明の更に他の特徴は、前記EL素子用光取出しフィルムの一面側に基材層が設けられている上記記載のEL素子用光取出しフィルムである。
本発明の更に他の特徴は、前記基材層の屈折率が1.450〜1.700である上記記載のEL素子用光取出しフィルムである。
本発明の更に他の特徴は、前記基材層がポリエチレンテレフタレートからなる上記記載のEL素子用光取出しフィルムである。
本発明の更に他の特徴は、前記記載の光取出しフィルムの光取出し面の反対面に粘着剤層が設けられているEL素子用光取出しフィルムである。
本発明の更に他の特徴は、前記粘着剤層に用いる粘着剤の屈折率が1.500〜1.800である上記記載のEL素子用光取出しフィルムである。
尚、本発明において、用語フィルムはシートを含む用語として使用する。
市販のものとしては、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社のトスパール120(平均粒径:2 μm、屈折率:1.43)、積水化成品社の架橋ポリメタクリ酸メチルの球状微粒子MBX シリーズ(粒径:5〜12μm、屈折率:1.49)、MMA-ST共重合架橋微粒子MSX (粒径:5 μ〜、屈折率:1.495 〜1.595 )、同SMX (粒径:5 μ〜、屈折率:1.495 〜1.595 )などが使用できる。拡散剤は、樹脂層に使用する樹脂との分散性の良いものが適している。
市販のものとしては、共栄化学社のHIC−P003I、GS−A002、GA−1など、日本化薬のGYO−111A、荒川化学工業社のビームセット、JSR社のオプスター、日本合成化学の紫光などが好適に使用できる。
表面の光学構造は、平滑面でもよいが、梨地等規則的なあるいは不規則な凹凸形状でもよい。また凹状、凸状のマイクロレンズ形状、あるいはこれらの組み合わせでもよい。その他の形状の構造でもよい。
紫外線硬化性樹脂の場合の屈折率は、紫外線照射による硬化後の屈折率であり、光取出し効率や、色差を低く抑える点で、拡散剤の屈折率との差が0.130〜0.400であることが必要である。
上記樹脂の屈折率と拡散剤の屈折率との差は光取出し効率の観点から0.135〜0.250程度がより好ましい。更に好ましくは0.150〜0.195程度である。
基材層としては、透明な樹脂であれば特に限定されず、例えば、PMMA、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン、環状ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリアミド、ポリアリレート、ポリイミド等が挙げられる。これらの中で、特にポリエステルが好ましく、特にポリエチレンテレフタレートは厚み精度、寸法安定性、透明性の点で好ましい。基材層には、必要に応じ、拡散剤を分散・含有させることができる。
基材層の厚さは、作業性と光取出し効率の観点から1.0〜100μmが好ましい。基材層の屈折率は、光取出し効率の観点から1.450〜1.700が好ましい。更に好ましくは、1.500〜1.650である。
本発明の粘着剤層に使用できる粘着剤は、特に限定はなく、市販の粘着剤が使用できるが、使用の目的から透明性の高いものが好ましい。特に紫外線硬化性の粘着剤が、紫外線照射の程度によって粘度がコントロールできるという点で好ましい。市販の粘着剤としては、大日精化工業の紫外線硬化型粘着剤セイカビームPSA−P1HR2などが使用できる。積層する方法としては通常のコーティング方法、塗布方法が採用できる。粘着剤層には、必要に応じ、拡散剤を分散・含有させることができる。
粘着剤層の厚さは、粘着強度や光取出し効率の観点から5〜30μm程度が好ましい。
測定し、得られた値をEL素子用光取出しフィルムを貼着する前の有機EL発光装置の輝度の値で除することによって算出した。
拡散剤(商品名:トスパール120、平均粒子径:2 μm、屈折率:1.43、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)を30重量%配合した紫外線硬化性樹脂(商品名:HIC−P0031、屈折率:1.620、共栄化学株式会社製)を、基材層としてのポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂製フィルム(商品名:コスモシャイン、品番:A4300、厚さ:23μm、屈折率:1.60、東洋紡株式会社製)上に、厚さ20μmでコートした。
次いで、梨地表面のポリプロピレン製フィルムの原板を紫外線硬化性樹脂層側にあてPET樹脂製フィルム側から、紫外線照射装置(株式会社GSユアサ製GS30L−1)を用い、1100mJ/cm2 の条件で紫外線照射し表面に梨地の凹凸形状(粗度 Ra:1.06)の光学構造を形成しながら硬化をした。
次いで、PET樹脂製フィルムの反対面に、粘着剤として紫外線硬化性粘着剤(商品名:セイカビーム、品番:PSA−P1HR2、屈折率:1.512、大日精化工業株式会社製)をコートし、その表面にシリコーン処理をしたPET樹脂製フィルム(東洋紡製、品番:E7006、厚さ:50μm)をのせて、上記の紫外線照射装置を用い、上記の同じ条件で硬化させ粘着剤層を形成した。粘着剤層の厚さは17μmであった。その後、上記シリコーン処理したPET樹脂製フィルムを剥がして光取出しフィルムを得た。
得られた光取出しフィルムを有機EL発光装置(OLED青森株式会社製)のガラス基板に貼着し、使用した発光装置に対する輝度上昇率、色差ΔEu’v ’、光取出し効率を測定した。結果を表1に示した。
表1に示す屈折率の異なる紫外線硬化性樹脂を用いて実施例1と同様にして光取出しフィルムを作製し、輝度上昇率、色差ΔEu’v ’、光取出し効率を測定した。結果を表1に示した。
紫外線硬化性樹脂として日本化薬製GYO-111A(屈折率:1.539)を用いた他は、実施例1 と同様にして、光取出しフィルムを作製し、輝度上昇率、色差ΔEu’v ’、光取出し効率を測定した。結果を表1に示した。
硬化後の紫外線硬化性樹脂層の厚さを表2に示すように変えて光取出しフィルムを作製し、輝度上昇率、色差ΔEu’v ’、光取出し効率を測定した。結果を実施例1 の結果とともに表2に示した。
拡散剤として、架橋ポリメタクリル酸メチルの球状粒子(積水化成品工業(株) のテクポリマーMBX-5 屈折率:1.49、平均粒子径:5 μm)を用い、前記実施例1−3及び比較例1 で用いた樹脂と組み合わせて光取出しフィルムを作製し、輝度上昇率、色差ΔEu’v ’、光取出し効率を測定した。結果を表3に示した。
Claims (10)
- 拡散剤を含有する樹脂からなる厚さ5〜27μmのフィルムであって、
前記拡散剤の屈折率と前記樹脂の屈折率との差が0.130〜0.400であることを特徴とするEL素子用光取出しフィルム。 - 前記拡散剤を含む樹脂が紫外線硬化性樹脂である請求項1に記載のEL素子用光取出しフィルム。
- 前記樹脂に含まれる拡散剤の量が8〜45重量%である請求項1又は2に記載のEL素子用光取出しフィルム。
- 前記樹脂に含まれる拡散剤の屈折率が1.00〜1.540である請求項1〜3いずれか1項に記載のEL素子用光取出しフィルム。
- 前記樹脂の光屈折率が1.560〜1.670である請求項1〜4いずれか1項に記載のEL素子用光取出しフィルム。
- 前記EL素子用光取出しフィルムの一面側に基材層が設けられれている請求項1〜5のいずれか1項に記載のEL素子用光取出しフィルム。
- 前記基材層の屈折率が1.450〜1.700である請求項6記載のEL素子用光取出しフィルム。
- 前記基材層がポリエチレンテレフタレートからなる請求項6又は7に記載のEL素子用光取出しフィルム。
- 前記請求項1〜8のいずれか1項に記載の光取出しフィルムの光取出し面の反対面に粘着剤層が設けられているEL素子用光取出しフィルム。
- 前記粘着剤層に用いる粘着剤の屈折率が1.500〜1.800である請求項9に記載のEL素子用光取出しフィルム。
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