JP2018185004A - 温度センサ - Google Patents
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Abstract
Description
センサ本体は、車軸と連動するブレーキドラム(51)にブレーキライニング(53)を押し付けることで制動力を生じさせるドラムブレーキ(5)の温度を検出するため、ブレーキライニングが取り付けられるブレーキシュー(52)が予め設定された許容量を超えて摩耗した場合に、ブレーキドラムと接触する位置に配置される。
このような構成によれば、正常時には、センサ本体と抵抗器とによる並列抵抗の抵抗値に応じた検出信号が得られる。ブレーキライニングが摩耗して、センサ本体がブレーキドラムと接触する等して破損すると、並列接続されたセンサ本体の部分が断線することにより検出信号は、抵抗器の抵抗値に応じたものとなる。しかも、このときの検出信号は、センサ本体および抵抗器に至る電線が断線又はショートした場合の検出信号とは異なったものとなる。
[1.全体構成]
異常判定装置1は、トラック、バス等の自動車や、自動車に牽引されるトレーラ等の被牽引車両に搭載することができる。異常判定装置1は、車両が有する各車軸の両端に設けられたドラムブレーキの異常を判定する。ここでは、ドラムブレーキの異常として、ブレーキライニングが許容量を超えて摩耗した異常状態であるか否かを少なくとも判定する。以下、異常判定装置1をトレーラに適用した例について説明する。
ドラムブレーキ5は、図2に示すように、ブレーキドラム51、ブレーキシュー52、ブレーキライニング53、Sカム54、リターンスプリング55を備える。
ブレーキシュー52は、円弧状に形成された部位を有する部材である。ブレーキシュー52は、一つのドラムブレーキ5に二つ設けられる。一対のブレーキシュー52は、円弧状の部位が、ドラムの内周壁と一定の隙間をあけて対向する位置に配置され、それぞれの一端が、アンカピンによって回動自在に軸支されている。以下では、ブレーキシュー52において、アンカピンによって軸支されている端部とは反対側の端部を開放端という。
図1に戻り、トレーラ10は、複数の温度センサ2と、判定部3と、警告装置4と、車載機器群6とを備え、これらが、異常判定装置1を構成する。
表示デバイス34は、液晶パネルを含み、各タイヤの異常を判定した結果を、その異常が発生した部位と共に表示するように構成されている。
次に、演算部33が実行する温度センサ監視処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。本処理は、予め設定された間隔C(例えば、100ms)で周期的に実行される。本処理が実行される周期を処理サイクルという。また、本処理は、AD変換部31のそれぞれ、即ち、温度センサ2のそれぞれについて実行する。
S120では、S110で取得した直流レベルが正常レベルであるか否かを判断する。正常レベルは、温度センサ2の抵抗値、即ち、センサ本体21と抵抗器22とによる並列抵抗の抵抗値と、抵抗器Rの抵抗値とで電源電圧を分圧した値に設定する。但し、センサ本体21の抵抗値は、周囲の温度によって変動するため、検出対象となる温度範囲内での抵抗値の変動を考慮して、正常レベルを設定する。
S130では、S110で取得した直流レベルが、異常レベルであるか否かを判断する。異常レベルは、抵抗器22の抵抗値と、抵抗器Rの抵抗値とで電源電圧を分圧した値に設定する。抵抗器22の抵抗値は、正常レベルと異常レベルとで明確なレベル差が生じるように設定される。
S140では、ブレーキシュー52の摩耗によりセンサ本体21が破損したものとして、その旨を、警告装置4や表示デバイス34を介して報知して、本処理を終了する。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(3a)温度センサ2は、センサ本体21に対して抵抗器22が並列に接続され、センサ本体21が破損した場合に、検出信号の直流レベルが変化するように構成されている。しかも、センサ本体21は、ブレーキライニング53が許容値を超えて摩耗した場合に、ブレーキドラム51と接触することによって破損する位置に配置されている。従って、異常判定装置1では、温度センサ2からの検出信号の直流レベルを監視することで、ブレーキライニング53の摩耗を判定し、その結果をドライバーに報知することができる。その結果、ブレーキドラム51から摩耗警告音を発生させることなく、即ち、ドラムブレーキを損傷させることなく、走行中であっても、ブレーキライニング53が摩耗した異常状態をドライバーに認識させることができる。これにより、今までドライバーが知ることが困難であったライニング交換時期を、ドライバーに知らせることができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
Claims (2)
- 車軸と連動するブレーキドラム(51)にブレーキライニング(53)を押し付けることで制動力を生じさせるドラムブレーキ(5)の温度を検出するため、前記ブレーキライニングが取り付けられるブレーキシュー(52)が予め設定された許容量を超えて摩耗した場合に、前記ブレーキドラムと接触する位置に配置されたセンサ本体(21)と、
前記センサ本体に対して並列接続され、前記ブレーキシューが前記許容量を超えて摩耗した場合でも、前記ブレーキドラムとは非接触となる位置に配置された抵抗器(22)と、
を備える温度センサ。 - 請求項1に記載の温度センサであって、
前記センサ本体は、前記ブレーキシューと前記ブレーキドラムの間に配置された、
温度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017087384A JP2018185004A (ja) | 2017-04-26 | 2017-04-26 | 温度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017087384A JP2018185004A (ja) | 2017-04-26 | 2017-04-26 | 温度センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018185004A true JP2018185004A (ja) | 2018-11-22 |
Family
ID=64355696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017087384A Pending JP2018185004A (ja) | 2017-04-26 | 2017-04-26 | 温度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018185004A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7472843B2 (ja) | 2021-04-06 | 2024-04-23 | 株式会社デンソー | 異常検知装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51132491U (ja) * | 1975-04-16 | 1976-10-25 | ||
JPH01299334A (ja) * | 1988-04-13 | 1989-12-04 | Abex Corp | 熱電対、ブレーキブロック及びブレーキパッド |
JP2007187311A (ja) * | 2005-12-13 | 2007-07-26 | Arvinmeritor Technology Llc | ライニング・ブロック間のブレーキ・ライニング摩耗センサ |
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2017
- 2017-04-26 JP JP2017087384A patent/JP2018185004A/ja active Pending
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