JP6850189B2 - 異常検知装置 - Google Patents

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Description

本開示は、車両ブレーキの異常を検知する技術に関する。
特許文献1には、トラクタに牽引されるトレーラで使用されるドラムブレーキにおいて、異常な温度状態を検出して、運転者に報知する温度状態検出装置が開示されている。上記装置は、ドラムブレーキの温度が、所定の温度変化状態で温度閾値を超え、且つ、所定時間、温度閾値を超えた状態が継続した場合に、異常状態と判定し、報知してドライバーに対応を促している。
特開2004−197894号公報
上記装置は、異常状態の判定条件に、ドラムブレーキの温度が、所定の温度変化状態で温度閾値を超えたことを用いているが、実際の走行状態によって、温度変化は異なる。例えば、低速走行している場合の温度変化と、高速走行している場合の温度変化は大きく異なる。そのため、上記装置では、ブレーキの温度状態が異常状態であるにも関わらず、異常状態を検出できなかったり、異常状態でないにも関わらず異常状態を誤検知してしまったりするという問題がある。
本開示は、上記実情を鑑みてなされたものであり、車両の運行状態に関わらず、ブレーキの異常状態を早期に精度良く検知することが可能な異常検知装置を提供することを主たる目的とする。
本開示は、異常検出装置であって、温度検出部(2)と、軌跡長算出部(3)と、異常判定部(3)と、報知部(34,4)と、を備える。温度検出部は、車両(10)の車軸に設けられた複数のドラムブレーキ(5)の温度であるブレーキ温度をそれぞれ検出する。軌跡長算出部は、予め設定された算出期間において、温度検出部により検出された各ブレーキ温度の変動を表す軌跡の長さである軌跡長を算出する。異常判定部は、軌跡長算出部により算出された複数の軌跡長を互いに比較し、他の軌跡長よりも予め設定されている長さ乖離閾値を超えて長い軌跡長が存在する場合に、当該軌跡長に対応するドラムブレーキを異常と判定する。報知部は、異常判定部によりドラムブレーキの異常と判定された場合に、異常の発生を報知する。
本開示によれば、複数のブレーキのブレーキ温度の軌跡長が算出され、算出された軌跡長が互いに比較される。ここで、ブレーキの引き摺り時には、温度変化が大きくなり、軌跡長が長くなる傾向がある。よって、ブレーキの軌跡長を用いて、ブレーキの異常状態を検知することができる。また、走行時の風や雨等の水滴によりブレーキ温度が低下した場合でも、軌跡長は温度変化の分だけ長くなる。よって、軌跡長からブレーキの異常状態を検知することで、ブレーキの異常を早期に検知することができる。
さらに、引き摺り程度が弱く、ブレーキ温度の変化が小さい場合でも、引き摺りを生じていないブレーキの軌跡長と比べると長くなる。よって、複数のブレーキの軌跡長を比較
することで、引き摺り程度が弱い場合でも、ブレーキの異常を検知することができる。したがって、車両の運行状況に関わらず、ブレーキの異常を早期に精度良く検知し、ドライバーに警告することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
異常検知装置が搭載された車両の全体構成及び異常検知装置を構成する各部の配置を示すブロック図である。 ドラムブレーキの構成を示す説明図である。 異常検知装置の構成を示すブロック図である。 制御ボックスに設置された判定部を示す図である。 正常状態及び異常状態のブレーキの温度変化を示す図である。 正常状態及び異常状態のブレーキの温度変化を示す図である。 異常検知処理のフローチャートである。 制動状態に応じた閾値の設定を説明する図である。 ブレーキONの割合に応じて勾配閾値を変化させる処理のフローチャートである。 ブレーキの頻度に応じて長さ乖離閾値を変化させる処理のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。
[1.全体構成]
まず、本実施形態に係る異常検知装置1を搭載する車両の全体構成について、図1を参照して説明する。異常検知装置1は、トラック、バス等の自動車や、自動車に牽引されるトレーラ等の被牽引車両に搭載することができる。異常検知装置1は、車両が有する各車軸の両端に設けられたドラムブレーキの異常を検知する。ここでは、ドラムブレーキの異常として、ドラムブレーキの引き摺りが生じている異常状態であるか否かを少なくとも判定する。以下、異常検知装置1をトレーラ10に搭載した例について説明する。
図1に示すように、トレーラ10は、トラクタヘッド11の後方に連結して牽引されるものである。トレーラ10は、両端にタイヤが取り付けられた3本の車軸を有する。また、各車軸の両端には、それぞれドラムブレーキ5が設けられている。
[1−1.ドラムブレーキ]
ドラムブレーキ5は、図2に示すように、ブレーキドラム51、ブレーキシュー52、ブレーキライニング53、Sカム54、及びリターンスプリング55を備える。
ブレーキドラム51は、底面が除去された円筒状の部材である。ブレーキドラム51は、車軸に連結され、タイヤと共に回転するように構成されている。
ブレーキシュー52は、円弧状に形成された部位を有する一対の部材である。一対のブレーキシュー52は、円弧状の部位が、ドラムの内周壁と一定の隙間を空けて対向する位置に配置されている。
ブレーキライニング53は、各ブレーキシュー52のブレーキドラム51との対向面に、2枚ずつ取り付けられる。ブレーキライニング53は、ブレーキドラム51の内周壁に押し付けられることによって、制動力を発生させる。2つのブレーキライニング53は、
両者の間にブレーキシュー52が露出する露出部位521が形成されるように、数mm〜十数mm程度話して配置される。
Sカム54は、一対のブレーキシュー52の一方の端部にそれぞれ接触する回動自在に取り付けられたS字状の部材である。ブレーキペダルが踏み込まれると、アクチュエータ541が、一対のブレーキシュー52の端部の間を広げる方向、すなわち、ブレーキライニング53をブレーキドラム51に押し付ける方向に、Sカム54を回動させる。その結果、ブレーキライニング53とブレーキドラム51との間で発生する摩擦力によって制動が行われる。
リターンスプリング55は、一対のブレーキシュー52の端部の間に接続される。ブレーキペダルの踏込が解除されると、アクチュエータ541が、一対のブレーキシュー52の端部の間を狭める方向に、Sカム54を回動させる。その結果、リターンスプリング55の付勢力により、ブレーキライニング53とブレーキドラム51との間に隙間ができ、制動が解除される。ここでは、Sカム54を用いた例を示したが、Sカム54はトレーラで採用されることが多く、トラックでは、Sカム54の代わりにウエッチが採用されることが多い。
ここで、ブレーキの引き摺りとは、トレーラ10のブレーキシステムの故障により、ブレーキライニング53がブレーキドラム51に押し付けられたままとなり、ドラムブレーキ5に制動力が発生し続ける状態のことである。このようなブレーキの引き摺りが発生すると、ドラムブレーキ5の温度が上昇し、ドラムブレーキ5内のグリス等油脂類が発火したり、タイヤの破裂・火災に至ったりするおそれがある。なお、一般に、トレーラ10のブレーキシステムが故障した場合、ドラムブレーキ5に制動力が発生する方向に、フェールセーフ制御が実施される。以下では、ドラムブレーキ5に制動力が発生している状態をドラムブレーキ5のオン、ドラムブレーキ5に制動力が発生していない状態をドラムブレーキ5のオフと称する。
[1−2.異常検知装置]
次に、図1に戻り、異常検知装置1の構成について説明する。異常検知装置1は、複数の温度検出部2、判定部3、警告装置4、及び車載機器群6を備えている。
温度検出部2は、接触式の温度検出素子を備える周知の温度センサである。接触式の温度センサとしては、例えば、周囲の温度によって抵抗値が変化するサーミスタが挙げられる。温度検出部2は、トレーラ10が有する複数のドラムブレーキ5のそれぞれに設けられ、ドラムブレーキ5又はドラムブレーキ5の周辺の温度を、ブレーキ温度として検出する。
具体的には、温度検出部2は、図2に示すように、ブレーキシュー52の露出部位521に取り付けられ、ブレーキシュー52の温度をブレーキ温度として検出する。温度検出部2は、一つのドラムブレーキ5が有する一対のブレーキシュー52のうちの一方に取り付けられる。ただし、一対のブレーキシュー52の両方に取り付けられていてもよい。また、温度検出部2は、ブレーキライニング53に取り付けられ、ブレーキライニング53の温度をブレーキ温度として検出してもよいし、ブレーキドラム51の周辺に取り付けられ、周辺の温度をブレーキ温度として検出してもよい。
警告装置4は、トレーラ10の前端、即ち、トラクタヘッド11との境界付近で、トラクタヘッド11に乗車中のドライバーが、サイドミラーを介して視認することが可能な位置に設置されている。
車載機器群6は、車両の挙動を表す信号(以下、挙動信号)を検出または伝送する機器である。車載機器群6が提供する挙動信号には、ブレーキ信号および車速が少なくとも含まれている。車速は、トラクタヘッド11のタイヤに設けられた車速センサから得られる情報を用いて求める以外に、車両に搭載されたGPS受信機で受信されたGPS受信信号や、加速度センサにより検出された加速度を用いて求めるようにしてもよい。GPSは、グローバルポジショニングシステムの略語である。
判定部3は、図3に示すように、複数のAD変換部31、情報取得部32、演算部33、及び表示デバイス34を備えた制御基板である。判定部3は、複数の温度検出部2、車載機器群6、及び警告装置4と、ワイヤ7で接続されており、ワイヤ7を介して、信号のやり取りを行っている。
判定部3は、図4に示すように、制御ボックス8に収納されて、トレーラ10下部の作業しやすい場所に設置される。制御ボックス8は、前面が開口した方形状の本体部81と、開閉扉82とを備え、判定部3は、本体部81の後面に、表示デバイス34が前方を向いた状態で設置される。開閉扉82には、透明な覗き窓83が設けられており、覗き窓83から表示デバイス34を視認できるようになっている。また、判定部3に接続されたワイヤ7は、本体部81の底面に設けられた貫通孔から外部へ取り出される。そして、本体部81と開閉扉82との隙間、及び貫通孔とワイヤ7との隙間には、発泡ゴム材84が配置されて、防水処置がなされている。
複数のAD変換部31は、複数の温度検出部2のそれぞれに対応づけて設けられている。AD変換部31は、対応づけられた温度検出部2からの検出信号をデジタルデータに変換して演算部33に供給する。
情報取得部32は、車載機器群6からブレーキ信号や車速信号を取得して演算部33に供給する。
表示デバイス34は、液晶パネルを含み、各ドラムブレーキ5の異常を検知した結果を、その異常が発生した部位、つまりどのドラムブレーキ5が異常であるかと共に、表示するように構成されている。なお、本実施形態では、表示デバイス34及び警告装置4が報知部に相当する。
演算部33は、CPU331と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリであるメモリ332と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。演算部33の各種機能は、CPU331が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。本実施形態では、メモリ332が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に相当し、演算部33の各種機能は、勾配算出部、軌跡長算出部、異常判定部、閾値設定部、期間設定部である。閾値設定部には、長さ乖離閾値設定部及び軌跡長閾値設定部が含まれる。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、演算部33を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
演算部33は、CPU331がプログラムを実行することにより、複数のAD変換部31および情報取得部32から得られる情報に従ってブレーキの異常を判定し、判定結果を警告装置4や表示デバイス34を介して報知する異常検知処理を少なくとも実行する。また、演算部33の機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の要素について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現してもよい。
[2.処理]
[2−1.異常検知処理]
まず、ブレーキの異常の検知に用いるパラメータについて、図5及び図6を参照して説明する。図5及び図6は、停車状態から加速期間→速度一定期間→減速期間→停車期間と走行パターンを変化させた場合における、ブレーキ温度の変化パターンA〜Iを示したものである。
変化パターンA,E,F,Gは、ドラムブレーキ5が正常状態の場合の例である。変化パターンA,E,F,Gでは、加速期間及び速度一定期間において、ドラムブレーキ5はオフとなっているため、ブレーキ温度は略一定となっている。そして、変化パターンA,E,F,Gでは、減速期間になると、ドラムブレーキ5がオンになって、ブレーキ温度は緩やかに上昇し、停車期間になると、ドラムブレーキ5がオフになって、ブレーキ温度は略一定となっている。
一方、変化パターンB,C,D,H,Iは、ドラムブレーキ5が異常状態の場合の例である。
変化パターンC及びDは、前回の走行時に故障しており、加速期間の前からドラムブレーキ5に蓄熱されている例である。変化パターンC及びDでは、加速期間開始の位置P3及び位置P4において、すでに温度閾値を超えている。よって、変化パターンC及びDでは、ブレーキ温度の現在温度値と温度閾値との比較により、加速期間の開始時点においてブレーキの異常が検知される。
また、変化パターンBは、車両の走行開始前または加速期間の開始後にトレーラ10のブレーキシステムが故障した例である。変化パターンBでは、ドラムブレーキ5がオフになっている加速期間及び速度一定期間でも、ブレーキ温度が徐々に上がっている。しかしながら、変化パターンBでは、ブレーキ温度は、減速期間になるまで温度閾値未満となっている。つまり、変化パターンBでは、ブレーキ温度の現在温度値を用いても、減速期間になるまでブレーキの異常が検知されない。
ここで、変化パターンBでは、減速期間よりも前の位置P2におけるブレーキ温度の温度勾配が、位置P2に対応する位置P1における変化パターンAの温度勾配と比べて大きくなっている。よって、変化パターンBでは、ブレーキ温度の温度勾配と勾配閾値との比較により、早期にブレーキの異常が検知される。温度勾配は、上昇勾配を正の値、下降勾配を負の値とする。
さらに、変化パターンBでは、ドラムブレーキ5が正常状態の場合よりも、ブレーキ温度が大きく変動している。そのため、変化パターンBでは、加速期間開始から位置P2までのブレーキ温度の軌跡長が、加速期間開始から位置P1までの変化パターンAの軌跡長よりも長くなっている。軌跡長は、ブレーキ温度の変動を示す軌跡の長さ、つまり変化パターンBの曲線の長さである。言い換えると、軌跡長は、軌跡長の算出期間におけるブレーキ温度の変化量の総和である。ブレーキ温度の変化量は、処理周期での変化量である。軌跡長は、車両の走行時の風や雨水等の水滴によりブレーキ温度が低下した場合でも、温度変化の分だけ長くなる。よって、変化パターンBでは、ブレーキ温度の軌跡長と軌跡長閾値との比較により、早期にブレーキの異常が検知される。
さらに、変化パターンHは、車両の走行開始前または加速期間の開始後にトレーラ10のブレーキシステムが故障した例であり、変化パターンBと比べて引き摺りが弱い例である。また、変化パターンIは、加速期間の前からドラムブレーキ5に蓄熱されているが、変化パターンC及びDに比べて蓄熱量が少ない例であり、且つ、変化パターンBと比べて
引き摺りが弱い例である。変化パターンH及びIに示すように、引き摺りが弱い場合、ブレーキ温度の上昇が緩やかになるため、変化パターンB〜Dと同様に、変化パターンを個別に見ても、ブレーキの異常の検知が遅くなったり、検知されなかったりすることがある。ここで、変化パターンHでは、位置P6において、他の正常な変化パターンE,F,Gと比較すると、温度勾配及び軌跡長が、変化パターンE,F,Gの温度勾配及び軌跡長から乖離している。また、変化パターンIでは、位置P5において、他の正常な変化パターンE,F,Gと比較すると、温度勾配が、変化パターンE,F,Gの温度勾配から乖離している。よって、引き摺りが弱い変化パターンH及びIでは、複数のドラムブレーキ5のブレーキ温度の温度勾配及び軌跡長を互いに比較するとよい。そして、他のブレーキ温度との温度勾配の乖離量と勾配乖離閾値とを比較する、又は、他のブレーキ温度との軌跡長の乖離量と長さ乖離閾値とを比較することにより、早期にブレーキの異常が検知される。
また、弱い引き摺り例の変化パターンH及びIは、変化パターンB〜Dと比較してブレーキ温度の上昇が緩やかになっており、過酷なブレーキ操作が行われた場合のブレーキ温度の変化パターンと似た変化パターンとなる。よって、変化パターンH及びIのような、ブレーキ温度が緩やかに上昇する変化パターンが見られた場合には、弱い引き摺りによるブレーキ温度の上昇か、過酷なブレーキ操作によるブレーキの温度の上昇かを判別する必要がある。ここで、弱い引き摺り状態時のブレーキ温度の上昇は、ドラムブレーキ5がオフのときでも表れるのに対して、過酷なブレーキ操作時のブレーキ温度の上昇は、ドラムブレーキ5がオフのときには表れない。つまり、ドラムブレーキ5がオフの場合や、軌跡長を算出する算出期間における制動期間の割合(以下、ON割合)が少ない場合に、ブレーキ温度の上昇が見られれば、引き摺り状態と判別できる。
以上より、本実施形態では、所定の算出期間におけるブレーキ温度の温度勾配、温度勾配の乖離量、算出期間におけるブレーキ温度の軌跡長、軌跡長の乖離量、ブレーキ温度、及びブレーキのオフ信号又はON割合を用いて、ブレーキの異常を判定する。
次に、異常検知処理の処理手順について、図7のフローチャートを参照して説明する。本処理手順は、演算部33により予め設定された間隔で周期的に実行される。本実施形態では、演算部33は1s間隔で本処理手順を実行する。なお、本処理手順が実行される周期を処理サイクルと称する。
まず、ステップS10では、複数のAD変換部31及び情報取得部32を介して、各種情報を取得する。取得する情報には、各タイヤのブレーキ温度、車速、ブレーキ信号のオンオフ、及びブレーキ信号がオンである場合はその継続期間(以下、制動期間)が含まれる。ここでの制動期間は、ブレーキ摩擦による制動期間であり、ドラムブレーキ5がオンになっていて、車速が減速している期間であり、ドラムブレーキ5をオンにして車両を停止状態にしている期間は含まない。
続いて、ステップS20では、異常判定に用いる各種パラメータを算出する。具体的には、各種パラメータの算出期間、処理サイクル間のブレーキ温度の温度勾配、他のブレーキ温度の温度勾配との乖離量、算出期間における軌跡長、他のブレーキ温度の軌跡長との乖離量を算出する。その際、直近のN回の処理サイクルにおいて温度検出部2により検出されたブレーキ温度の値を移動平均し、移動平均した値をブレーキ温度として用いる。Nは自然数であり、例えば10とする。また、算出期間は、車速に応じて変化させる。具体的には、車速が高いほど算出期間を短くする。例えば、算出期間は、時速50km/hで10sとする。温度勾配の算出期間と軌跡長の算出期間は異なる期間にしてもよい。なお、直近のN回の処理サイクルの期間が、平均期間に相当する。
さらに、各種パラメータとして、車両の制動状態及び各種閾値を算出する。車両の制動
状態は、算出期間における制動期間の割合、及び、算出期間におけるドラムブレーキ5のオンからオフへの切り替え回数である。また、各種閾値は、勾配閾値、温度閾値、勾配乖離閾値、軌跡長閾値、及び長さ乖離閾値である。各種閾値の算出については、詳細を後述する。
続いて、ステップS30では、各ドラムブレーキ5について、ステップS20で算出したパラメータと閾値とを比較して、ドラムブレーキ5ごとに異常か否か判定する。具体的には、ドラムブレーキ5のオフ信号又はON割合を考慮した上で、(1)温度勾配が勾配閾値よりも大きいか、(2)現在温度値が温度よりも大きいか、(3)温度勾配の乖離量が勾配乖離閾値よりも大きいか、(4)軌跡長が軌跡長閾値よりも大きいか、(5)軌跡長の乖離量が長さ乖離閾値よりも大きいか、を判定する。そして、どのドラムブレーキ5においても、(1)〜(5)のいずれの条件も満たさない場合は、どのドラムブレーキ5も正常であると判定して、本処理を終了する。
一方、いずれかのドラムブレーキ5において、(1)〜(5)のいずれかの条件を満たす場合は、ステップS40へ進み、ブレーキの異常を検知したことを報知する。このとき、誤報知を抑制するため、2回の処理サイクルで続けてブレーキの異常が検知されたことを条件に、報知するようにしてもよい。具体的には、警告装置4を作動させるとともに、表示デバイス34に、異常が検出された部位や、異常の内容すなわち(1)〜(5)のどの条件を満たしているかについて表示する。これにより、整備の必要な個所が報知されるため、メンテナンス性が向上する。さらに、異常が検出された部位や異常内容をメモリ332に格納する。メモリ332に格納された情報は、後日、故障の解析に用いることができる。以上で、本処理を終了する。
なお、本実施形態では、ステップS20の処理が、勾配算出部、軌跡長算出部、閾値設定部、期間設定部の機能の実現により実行される処理に相当する。また、ステップ30の処理が異常判定部の機能の実現により実行される処理に相当する。
[2−2.閾値設定処理]
次に、各種の閾値の設定について説明する。過酷なブレーキ操作が行われた場合、ブレーキの引き摺りが生じていなくても、ON割合が大きいほど、温度勾配は大きくなり軌跡長は長くなる傾向がある。また、ドラムブレーキ5をオンからオフに切り替えると、ブレーキ温度が一旦上がった後で、一定となる変化が起こるため、引き摺りが生じている場合よりも逆に軌跡長が長くなることが起こり得る。つまり、過酷なブレーキ操作が行われて、ドラムブレーキ5をオンからオフへ切り替える回数(以下、切り替え回数)が多くなるほど、軌跡長は長くなる傾向がある。
図8に、ドラムブレーキ5の弱い引き摺りが生じている場合に、ブレーキ温度が上昇する様子を示す。図8では、温度変化を示す5分の間、ドラムブレーキ5はオフのままで緩やかに温度が上昇しており、1分時点及び5分時点の温度勾配は、0.167℃/sとなっている。ここで、勾配閾値を0.167℃/sよりも小さい値にとすると、図8に示す例では、弱い引き摺り状態のブレーキの異常が検知される。しかしながら、勾配閾値を0.167℃/sよりも小さい値に固定すれば、過酷なブレーキ操作が行われた場合に、正常であるにもかかわらず異常と誤検知してしまうおそれがある。そこで、過酷なブレーキ操作が行われていない場合には、弱い引き摺り状態を早期に検知できるように勾配閾値を比較的小さく設定し、過酷なブレーキ操作が行われている場合には、異常を誤検知しないように勾配閾値を比較的大きく設定するとよい。他の閾値についても同様のことが言える。よって、本実施形態では、軌跡長閾値を、ON割合及び車速に応じて変化させる。また、長さ乖離閾値を、算出期間における切り替え回数に応じて変化させる。
次に、軌跡長閾値の設定処理の処理手順について、図9のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS100では、軌跡長閾値を基準となる値であるBASEに設定する。続いて、ステップS110では、算出期間における制動期間の割合(以下、ON割合)が0%以上10%未満か否か判定する。ON割合が0%以上10%未満の場合は、ステップS210へ進む。一方、ON割合が10%以上の場合は、ステップS120へ進む。
ステップS120では、ON割合が10%以上30%未満か否か判定する。ON割合が10%以上30%未満の場合は、ステップS130へ進み、軌跡長閾値をBASE×1.2倍の値に設定する。一方、ON割合が30%以上の場合は、ステップS140へ進む。ステップS140では、ON割合が30%以上50%未満か否か判定する。ON割合が30%以上50%未満の場合は、ステップS150へ進み、軌跡長閾値をBASE×1.4倍の値に設定する。一方、ON割合が50%以上の場合は、ステップS160へ進む。
ステップS160では、ON割合が50%以上70%未満か否か判定する。ON割合が50%以上70%未満の場合は、ステップS170へ進み、軌跡長閾値をBASE×1.6倍の値に設定する。一方、ON割合が70%以上の場合は、ステップS180へ進む。ステップS180では、ON割合が70%以上90%未満か否か判定する。ON割合が70%以上90%未満の場合は、ステップS190へ進み、軌跡長閾値をBASE×1.8倍の値に設定する。一方、ON割合が90%以上の場合は、ステップS200へ進む。ステップS200では、軌跡長閾値をBASE×2.0倍の値に設定し、ステップS210へ進む。
ステップS210では、高速での制動ブレーキであるか否か判定する。具体的には、車速が高速閾値よりも高いか否か判定する。高速閾値は例えば60km/hとする。高速での制動ブレーキでない場合は、すでに設定されている軌跡長閾値をそのまま軌跡長閾値として用いる。一方、高速での制動ブレーキの場合は、すでに設定されている勾配閾値を1.5倍した値を軌跡長閾値として用いる。以上で本処理を終了する。なお、ON割合の代わりに制動期間を用いてもよい。その場合、制動期間が長いほど、軌跡長閾値を大きな値に設定すればよい。また、勾配閾値も同様に設定すればよい。
次に、長さ乖離閾値の設定処理の処理手順について、図10のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS400では、長さ乖離閾値を基準となる値であるBASEに設定する。続いて、ステップS410では、切り替え回数が1回未満か否か判定する。切り替え回数が1回未満の場合は、そのまま本処理を終了する。すなわち、BASEに設定された長さ乖離閾値を用いる。一方、切り替え回数が1回以上の場合は、ステップS420へ進む。
ステップS420では、切り替え回数が1回以上3回未満か否か判定する。切り替え回数が1回以上3回未満の場合は、ステップS430へ進み、長さ乖離閾値をBASE×1.2倍の値に設定する。一方、切り替え回数が3回以上の場合は、ステップS440へ進む。ステップS440では、切り替え回数が3回以上5回未満か否か判定する。切り替え回数が3回以上5回未満の場合は、ステップS450へ進み、長さ乖離閾値をBASE×1.4倍の値に設定する。一方、切り替え回数が5回以上の場合は、ステップS460へ進む。
ステップS460では、切り替え回数が5回以上7回未満か否か判定する。切り替え回数が5回以上7回未満の場合は、ステップS470へ進み、長さ乖離閾値をBASE×1.6倍の値に設定する。一方、切り替え回数が7回以上の場合は、ステップS480へ進
む。ステップS480では、切り替え回数が7回以上9回未満か否か判定する。切り替え回数が7回以上9回未満の場合は、ステップS490へ進み、長さ乖離閾値をBASE×1.8倍の値に設定する。一方、切り替え回数が9回以上の場合は、ステップS500へ進む。ステップS500では、長さ乖離閾値をBASE×2.0倍の値に設定する。以上で本処理を終了する。
[3.効果]
以上説明した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)ブレーキ温度の軌跡長を用いることにより、走行時の風や雨等の水滴によりブレーキ温度が低下した場合でも、ブレーキの異常を早期に精度良く検知することができる。
(2)複数のブレーキ温度の軌跡長を互いに比較することにより、引き摺り程度が弱く、ブレーキ温度の変化量が小さい場合でも、ブレーキの異常を検知することができる。
(3)複数のブレーキ温度の軌跡長のそれぞれと軌跡長閾値とを比較することにより、すべてのドラムブレーキ5が引き摺り状態の場合でも、ブレーキの異常を検知することができる。
(4)過酷なブレーキ操作が行われた場合、軌跡長の乖離量が大きくなる傾向がある。よって、長さ乖離閾値は、ドラムブレーキ5の制動状態に応じて可変に設定される。これにより、過酷なブレーキ操作が行われた場合には、長さ乖離閾値を大きくして、ドラムブレーキ5の正常状態を異常状態と誤検知することを抑制することができる。また、過酷なブレーキ操作が行われていない場合には、長さ乖離閾値を小さくして、弱い引き摺り状態の場合でも、ブレーキの異常を早期に検知することができる。
(5)過酷なブレーキ操作が行われた場合、軌跡長は長くなり、ブレーキ温度の温度勾配は大きくなる傾向がある。また、車速が高い場合、軌跡長は長くなり、ブレーキ温度の温度勾配は大きくなる傾向がある。よって、軌跡長閾値及び勾配閾値は、ブレーキ5の制動状態及び車速に応じて可変に設定される。これにより、過酷なブレーキ操作が行われている、または車速が高い場合には、勾配閾値を大きくして、ドラムブレーキ5の正常状態を異常状態と誤検知することを抑制することができる。また、過酷なブレーキ操作が行われておらず、車速が低い場合には、勾配閾値を小さくして、弱い引き摺り状態の場合でも、ブレーキの異常を早期に検知することができる。
(6)ブレーキ温度を移動平均して平滑化することで、S/N比を高くし、精度よく温度勾配及び軌跡長を算出することができる。ひいては、精度良く、ブレーキの異常を検知することができる。
(7)複数のブレーキ温度の温度勾配を比較することにより、引き摺り程度が弱く、ブレーキ温度の温度勾配が緩やかな場合でも、ブレーキの異常を検知することができる。
(8)現在温度を用いてブレーキの異常を検知することにより、すべてのドラムブレーキ5が引き摺り状態で、且つ引き摺り程度が弱い場合でも、ブレーキの異常を検知することができる。
(9)車両が高速走行している場合には、車両が低速走行している場合よりも、ブレーキの異常が危険につながりやすいため、ブレーキの異常を早期に検出する必要がある。一方、算出期間を短くすると、ブレーキの異常の検知精度が低下するおそれがある。よって、車速に応じて算出期間を変化させることにより、ブレーキの異常の早期検知と、ブレーキの異常の検知精度とを、適切にバランスさせることができる。
(10)車両の制動状態は、正確な車速を用いなくても、GPS受信信号から算出され
た低精度の車速や、加速度から推定した車速を用いて判定することができる。また、車速センサと比べて、GPS受信機やGセンサは、異常検知システムの基板内に配置が可能なため、車速センサを用いる代わりに、GPS受信機やGセンサを用いることで、取付工数を削減することができる。
(11)回転体ではないブレーキシュー又はライニングの温度を検出するため、温度の検出が容易である。
(12)接触式の温度センサは、非接触式の温度センサと比べて、ブレーキダスト、泥、オイルなどの影響を受けないため、温度検出の経年変化が少なく、回路も簡素である。また、接触式の温度センサは、非接触式の温度センサと比べて、安価で取付けも容易である。
[他の実施形態]
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(a)上記実施形態では、各種閾値をそれぞれ一つ設定し、警告を一段階で行っているが、これに限定されるものではない。例えば、各種閾値のそれぞれに、注意を促すための注意閾値と、注意閾値よりも大きな値の緊急な対処を要求するための警告閾値との二つを設定する。そして、判定値が注意閾値と警告閾値との間の場合と、判定値が警告閾値を超える場合とで報知態様を変え、ドライバーに危険水準を報知するようにしてもよい。
(b)上記実施形態では、異常状態を警告装置4や表示デバイス34を用いて報知しているが、これに限定されるものではない。例えば、スピーカ等を用いて聴覚的に、異常状態を報知するように構成してもよい。または、ポケットベルやスマートフォン等の通信手段を用いてドライバーに警告を発信するようにしてもよい。
(c)上記実施形態では、温度検出部2として、接触式の温度検出素子を備える温度センサを用いているが、非接触式の温度検出措置を備える温度センサを用いてもよい。
(d)上記実施形態では、温度検出部2がブレーキシュー52の露出部位521に取り付けられているが、これに限定されるものではない。例えば、温度検出部2は、ブレーキライニング53に埋め込まれていてもよい。また、温度検出部2は、ブレーキドラム51側に設けられていてもよい。但し、この場合、ブレーキ温度を無線にて送受信する必要があり、例えば、既存のTPMS装置を用いてもよい。TPMSは、タイヤ空気圧監視システム、即ち、Tire Pressure Monitoring Systemの略語である。
(e)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
(f)上述した異常検知装置の他、当該異常検知装置を構成要素とするシステム、当該異常検知装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、ブレーキの異常検知方法など、種々の形態で本発明を実現することもできる。
1…異常検知装置、2…温度検出部、3…判定部、4…警告装置、5…ドラムブレーキ、6…車載機器群、7…ワイヤ、8…制御ボックス、10…トレーラ、34…表示デバイス。

Claims (7)

  1. 車両(10)の車軸に設けられた複数のドラムブレーキ(5)の温度であるブレーキ温をそれぞれ検出する温度検出部(2)と、
    予め設定された算出期間において、前記温度検出部により検出された各ブレーキ温度の変動を表す軌跡の長さである軌跡長を算出するように構成された軌跡長算出部(3)と、
    前記軌跡長算出部により算出された複数の前記軌跡長を互いに比較し、他の前記軌跡長よりも予め設定されている長さ乖離閾値を超えて長い前記軌跡長が存在する場合に、当該軌跡長に対応する前記ドラムブレーキを異常と判定するように構成された異常判定部(3)と、
    前記異常判定部により前記ドラムブレーキの異常と判定された場合に、異常の発生を報知するように構成された報知部(34,4)と、
    を備える、異常検知装置。
  2. 前記算出期間における前記車両の制動状態に応じて、前記長さ乖離閾値を変化させるように構成された長さ乖離閾値設定部(3)を備える、請求項1に記載の異常検知装置。
  3. 前記異常判定部は、前記軌跡長算出部により算出された前記軌跡長が、予め設定されている軌跡長閾値よりも長い場合に、当該軌跡長に対応する前記ドラムブレーキを異常と判定するように構成されている、請求項1又は2に記載の異常検知装置。
  4. 前記算出期間における前記車両の制動状態に応じて、前記軌跡長閾値を変化させるように構成された軌跡長閾値設定部(3)を備える、請求項3に記載の異常検知装置。
  5. 前記車両の制動状態は、前記算出期間における前記ドラムブレーキのオンからオフへの切り替え回数、ブレーキ摩擦による制動期間、及び前記算出期間における前記制動時間の割合のいずれかである、請求項2又は4に記載の異常検知装置。
  6. 前記車両の速度に応じて、前記算出期間を変化させるように構成された期間設定部(3)を備える、請求項1に記載の異常検知装置。
  7. 前記閾値設定部は、前記GPS受信信号又は加速度センサにより検出された加速度から前記車両の速度を推定し、推定した前記車両の速度を用いて前記車両の制動状態を判定するように構成されている、請求項2又は3に記載の異常検知装置。
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