JP7053359B2 - 異常検知装置 - Google Patents

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本開示は、異常検知装置に関する。
車両のドラムブレーキの異常を判定して運転者に報知する技術が知られている。例えば特許文献1には、車両のブレーキの引き摺り故障による過熱を運転者に知らせるブレーキ過熱警告装置が開示されている。このブレーキ過熱警告装置では、温度センサにより測定された、ブレーキ温度とこれより一定時間経過後に測定されたブレーキ温度との差、つまり、ブレーキ温度の温度変化が算出される。そして、ブレーキ温度の温度変化と車速ごとに設定された温度差警報値とが比較され、ブレーキ温度の温度変化が温度差警報値に達している場合、ブレーキの異常が報知される。
特許第3277351号公報
ところで、ブレーキ温度の温度変化は、ブレーキの使用頻度や車両重量などの要因によっても異なり得る。このため、上述したように、ブレーキ温度の温度変化を、温度差警報値という車速ごとに設定された固定の閾値と比較する構成の場合、誤った報知をしてしまうという問題があった。なお、この対策として、例えば、ブレーキの使用状態に応じて閾値を変化させたり、車両ごとに閾値を設定したりすることも考えられるが、閾値の数が膨大となり管理が煩雑となってしまう。
本開示の一局面は、ドラムブレーキの異常について誤った報知をしてしまうことを抑制することを目的としている。
本開示の一態様は、車両に設けられるドラムブレーキ(5)の異常を検知する異常検知装置(1)であって、温度検出部(2)と、ブレーキ検出部(6)と、算出部(S12)と、異常判定部(S13)と、報知部(4,34)と、を備える。温度検出部は、ドラムブレーキの温度であるブレーキ温度を検出する。ブレーキ検出部は、車両のブレーキの操作であるブレーキオン操作又はブレーキオフ操作を検出する。算出部は、ブレーキオフ操作が継続される期間であるブレーキオフ期間(T1)におけるブレーキ温度の温度変化の傾向を算出する。異常判定部は、算出部により算出された温度変化の傾向からドラムブレーキの異常を判定する。報知部は、異常判定部によりドラムブレーキの異常と判定された場合に、異常の発生を報知する。
このような構成によれば、ブレーキオフ期間におけるブレーキ温度の温度変化の傾向からドラムブレーキの異常を判定することが可能となる。なぜなら、ブレーキの引き摺りが発生しない正常状態において、ブレーキオフ期間におけるブレーキ温度は上昇することはない一方、ブレーキの引き摺りが発生する異常状態において、ブレーキオフ期間におけるブレーキ温度は上昇し得るからである。したがって、閾値を用いない方法によりブレーキ温度の異常を検出することが可能となる。
異常検知装置が搭載された車両の全体構成及び異常検知装置を構成する各部の配置を示すブロック図である。 ドラムブレーキの構成を示す説明図である。 異常検知装置の構成を示すブロック図である。 異常検知処理のフローチャートである。 ドラムブレーキのブレーキ温度の温度変化を示すグラフである。 ブレーキオフ期間におけるオフ直後期間を示すグラフである。 短い期間においてブレーキオン操作が複数回行われた場合のドラムブレーキのブレーキ温度の温度変化の一例を示すグラフである。
以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.全体構成]
まず、本実施形態に係る異常検知装置1を搭載する車両の全体構成について、図1を参照して説明する。異常検知装置1は、トラック及びバス等の自動車や、自動車に牽引されるトレーラ等の被牽引車両に搭載することができる。異常検知装置1は、車両が有する各車軸の両端に設けられたドラムブレーキ5の異常を検知する。ここでは、ドラムブレーキ5の異常として、ドラムブレーキ5の引き摺りが発生している異常状態であるか否かを少なくとも判定する。以下、異常検知装置1をトレーラ10に搭載した例について説明する。
図1に示すように、トレーラ10は、トラクタヘッド11の後方に連結して牽引されるものである。トレーラ10は、両端にタイヤが取り付けられた3本の車軸を有する。また、各車軸の両端には、それぞれドラムブレーキ5が設けられている。
[1-1.ドラムブレーキ]
図2に示すように、ドラムブレーキ5は、ブレーキドラム51と、ブレーキシュー52と、ブレーキライニング53と、Sカム54と、リターンスプリング55と、を備える。
ブレーキドラム51は、底面が除去された円筒状の部材である。ブレーキドラム51は、車軸に連結され、タイヤと共に回転するように構成されている。
ブレーキシュー52は、円弧状に形成されたリム部521と、リム部521の凹面側から垂直に突出し、リム部521の長手方向に沿って形成された補強部522と、を有する。ブレーキシュー52は、1つのドラムブレーキ5に2つ設けられる。一対のブレーキシュー52は、円弧状の部位が、ブレーキドラム51の内周壁と一定の隙間を空けて対向する位置に配置されている。
ブレーキライニング53は、各ブレーキシュー52のブレーキドラム51との対向面に2枚ずつ取り付けられる。ブレーキライニング53は、ブレーキドラム51の内周壁に押し付けられることによって、制動力を発生させる。ブレーキライニング53は、各ブレーキシュー52に対して2つずつ取り付けられる。ここでは、同じブレーキシュー52に取り付けられる2つのブレーキライニング53は、両者の間にブレーキシュー52が露出する部位52Aが形成されるように、数mm~十数mm程度離して配置される。
Sカム54は、一対のブレーキシュー52の一方の端部にそれぞれ接触する回動自在に取り付けられたS字状の部材である。そして、ブレーキペダルが踏み込まれると、アクチュエータ541が、一対のブレーキシュー52の端部の間を広げる方向、すなわち、ブレーキライニング53をブレーキドラム51に押し付ける方向に、Sカム54を回動させる。その結果、ブレーキライニング53とブレーキドラム51との間で発生する摩擦力によって制動が行われる。
リターンスプリング55は、一対のブレーキシュー52の端部の間に接続される。そして、ブレーキペダルの踏み込みが解除されると、アクチュエータ541が、一対のブレーキシュー52の端部の間を狭める方向に、Sカム54を回動させる、その結果、リターンスプリング55の付勢力により、ブレーキライニング53は、ブレーキドラム51とは隙間を空けた位置に保持されることで制動が解除される。ここでは、Sカム54を用いた例を示したが、Sカム54はトレーラで採用されることが多く、トラックでは、Sカム54の代わりにウエッチが採用されることが多い。
ここで、ブレーキの引き摺りとは、トレーラ10のブレーキシステムの故障により、ブレーキライニング53がブレーキドラム51に押し付けられたままとなり、ドラムブレーキ5に制動力が発生し続ける状態のことである。このようなブレーキの引き摺りが発生すると、ドラムブレーキ5の温度が上昇し、ドラムブレーキ5内のグリス等油脂類が発火したり、タイヤの破裂や火災に至ったりする恐れがある。なお、一般にトレーラ10のプレーキシステムが故障した場合、ドラムブレーキ5に制動力が発生する方向に、フェールセーフ制御が実施される。以下では、ドラムブレーキ5に制動力を発生させる状態、つまりブレーキペダルが踏まれる操作をブレーキオン操作と称し、ドラムブレーキ5に制動力を発生させない状態、つまりブレーキペダルが踏まれた状態から解放される操作をブレーキオフ操作と称する。
[1-2.異常検知装置]
次に、図1に戻り、異常検知装置1の構成について説明する。異常検知装置1は、複数の温度センサ2と、判定装置3と、警告装置4と、車載機器群6と、を備える。
温度センサ2は、接触式の温度検出素子を備える周知のセンサである。接触式の温度センサ2としては、例えば周囲の温度によって抵抗値が変化するサーミスタが挙げられる。温度センサ2は、トレーラ10が有する複数のドラムブレーキ5のそれぞれに設けられ、ドラムブレーキ5の温度をブレーキ温度として検出する。
具体的には、図2に示すように、温度センサ2は、リム部521におけるブレーキシュー52の露出する部位52Aとは反対側の面に取り付けられ、ブレーキシュー52の温度をブレーキ温度として検出する。温度センサ2は、1つのドラムブレーキ5が有する一対のブレーキシュー52のうちの一方に取り付けられる。ただし、一対のブレーキシュー52の両方に取り付けられていてもよい。また、温度センサ2は、ブレーキライニング53に取り付けられ、ブレーキライニング53の温度をブレーキ温度として検出してもよいし、ブレーキドラム51の周辺に取り付けられ、周辺の温度をブレーキ温度として検出してもよい。
図1に戻り、警告装置4は、複数のドラムブレーキ5のいずれかの異常が検知された場合に、ドラムブレーキ5の異常の発生を点灯状態で報知する装置である。本実施形態では、警告装置4として警告ランプを備え、ドラムブレーキ5の異常が発生した場合に警告装置4が点灯し、異常なしの場合に警告装置4が消灯する。警告装置4は、トレーラ10の前端、すなわち、トラクタヘッド11との境界付近で、トラクタヘッド11に乗車中の運転者が、サイドミラーを介して視認することが可能な位置に設置されている。
車載機器群6は、車両の挙動を表す信号である挙動信号を検出及び伝送する機器である。車載機器群6が提供する挙動信号には、ブレーキペダルの操作状態を表すブレーキ信号及び車両の走行速度を表す車速信号が少なくとも含まれている。車速は、トラクタヘッド11のタイヤに設けられた車速センサから得られる情報を用いて求める以外に、車両に搭載されたGPS受信機で受信されたGPS受信信号や、加速度センサにより検出された加速度を用いて求めるようにしてもよい。GPSは、グローバルポジショニングシステムの略語である。
判定装置3は、制御ボックスに収納され、トレーラ10の下部の作業しやすい場所に設置されている。判定装置3は、複数の温度センサ2、車載機器群6及び警告装置4と、ワイヤ7で接続されており、ワイヤ7を介して、信号のやり取りを行っている。
図3に示すように、判定装置3は、複数のAD変換部31と、情報取得部32と、演算部33と、表示デバイス34と、を備えた制御基板である。
複数のAD変換部31は、複数の温度センサ2のそれぞれに対応づけて設けられている。AD変換部31は、対応づけられた温度センサ2からの検出信号をデジタルデータに変換して演算部33に供給する。
情報取得部32は、車載機器群6からブレーキ信号や車速信号を取得して演算部33に供給する。
表示デバイス34は、各ドラムブレーキ5の異常を検知した結果を、その異常が発生した部位、つまりどのドラムブレーキ5が異常であるかと共に、表示するように構成されている。
演算部33は、CPU331と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリであるメモリ332と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。演算部33の各種機能は、CPU331が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。本実施形態では、メモリ332が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に相当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、演算部33を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
演算部33は、CPU331がプログラムを実行することにより、複数のAD変換部31及び情報取得部32から得られる情報に従ってドラムブレーキ5の異常を判定し、判定結果を警告装置4や表示デバイス34を介して報知する異常検知処理を少なくとも実行する。また、演算部33の機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の要素について、1つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現してもよい。
[2.処理]
次に、演算部33が実行する異常検知処理について、図4のフローチャート及び図5のグラフを用いて説明する。この異常検知処理は、所定時間ごとに実行される。本実施形態では、演算部33は1秒間隔で異常検知処理を実行する。なお、異常検知処理が実行される周期を処理サイクルと称する。
まず、S10で、演算部33は、複数のAD変換部31及び情報取得部32を介して、各タイヤのブレーキ温度、ブレーキ信号及び車速信号等の各種情報を取得する。
続いて、S11で、演算部33は、取得されたブレーキ信号からブレーキオフ操作が検出されたか否かを判定する。演算部33は、S11でブレーキオフ操作が検出されていないと判定した場合には、図4の異常検知処理を終了する。
一方、演算部33は、S11でブレーキオフ操作が検出されたと判定した場合には、S12へ移行する。
S12で、演算部33は、ブレーキオフ操作が継続される期間であるブレーキオフ期間T1におけるブレーキ温度の温度変化の傾向を算出する。本実施形態では、複数のドラムブレーキ5のそれぞれについて、ブレーキ温度の温度変化の傾向としてブレーキ温度の勾配を算出する。具体的には、例えば、現在の処理サイクルにおいて取得されたブレーキ温度と、10秒前の処理サイクルにおいて取得されたブレーキ温度と、の温度差からブレーキ温度の勾配を算出する。算出したブレーキ温度の勾配がプラスの値となる場合、つまり10秒前よりも温度が高い場合、ブレーキ温度の温度変化の傾向は、上昇傾向にあるとする。一方、算出したブレーキ温度の勾配がマイナスの値となる場合、つまり10秒前よりも温度が低い場合、ブレーキ温度の温度変化の傾向は、下降傾向にあるとする。なお、本実施形態では、現在の処理サイクルにおいて取得されたブレーキ温度と、10秒前の処理サイクルにおいて取得されたブレーキ温度と、が同じ温度である場合、ブレーキ温度の温度変化の傾向は、下降傾向にあるとする。
続いて、S13で、演算部33は、ブレーキ温度の温度変化の傾向からドラムブレーキ5の異常が発生しているか否かを判定する。本実施形態では、演算部33は、ブレーキオフ期間T1における所定の期間である異常判定期間T2において処理サイクルごとに算出されたブレーキ温度の勾配のうち、ブレーキ温度が上昇傾向にあることを示す勾配の数が所定割合以上である場合、ドラムブレーキ5の異常と判定する。
具体的には、例えば、異常判定期間T2を60秒間、つまり60回の処理サイクルとした場合について説明する。60回の処理サイクルにおいて算出されたブレーキ温度の勾配のうち、ブレーキ温度が上昇傾向にあることを示す勾配の数が、例えば6割以上、つまり36回以上ブレーキ温度が上昇傾向を示した場合、ドラムブレーキ5の異常と判定する。なお、演算部33は、ブレーキオフ期間T1が異常判定期間T2に満たない場合には、S13でドラムブレーキ5の異常が発生しているか否かを判定することなく、図4の異常検知処理を終了する。
図5には、ドラムブレーキ5のブレーキ温度の温度変化の一例が示されている。この例では、6つのドラムブレーキ5a~5fのうちドラムブレーキ5aに引き摺りが発生している。ドラムブレーキ5b~5fは、異常判定期間T2においてブレーキ温度が下降する一方、ドラムブレーキ5aは、異常判定期間T2においてもブレーキ温度の上昇が継続する。このため、ドラムブレーキ5aの異常が発生していると判定される。
なお、図6に示すように、ブレーキオフ期間T1においてブレーキオフ操作が検出された直後の所定の期間であるオフ直後期間T3、例えば10秒間については、ブレーキ温度の温度変化の傾向を算出する期間から除外するようにしてもよい。
演算部33は、S13でドラムブレーキ5の異常が発生していると判定した場合には、S14へ移行する。
S14では、演算部33は、警告装置4を点灯させ、また表示デバイス34に各ドラムブレーキ5の異常を検知した結果を、異常が発生した部位が分かるように表示させて、ドラムブレーキ5の異常の発生を運転者に報知する。その後、図4の異常検知処理を終了する。
一方、演算部33は、S13でドラムブレーキ5の異常が発生していないと判定した場合には、図4の異常検知処理を終了する。
[3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(3a)本実施形態によれば、ブレーキオフ期間T1におけるブレーキ温度の温度変化の傾向からドラムブレーキ5の異常を判定することができる。すなわち、ブレーキの引き摺りが発生しない正常状態において、ブレーキオフ期間T1におけるブレーキ温度は上昇することはない一方、ブレーキの引き摺りが発生する異常状態において、ブレーキオフ期間T1におけるブレーキ温度は上昇し得る。このため、ブレーキオフ期間T1におけるブレーキ温度が上昇する傾向にある場合、ドラムブレーキ5の異常が発生していると判定できる。したがって、本実施形態によれば、閾値を用いない方法によりブレーキ温度の異常を検出することが可能となる。その結果、例えば、ブレーキの使用頻度や車両重量などの要因に関係なく固定の閾値を用いる場合と比較して、誤った報知をしてしまうことを抑制することができる。また、例えば、ブレーキの使用状態に応じて閾値を変化させたり、車両ごとに閾値を設定したりする場合と比較して、膨大な数の閾値を管理する手間が生じなくなる。加えて、弱いブレーキの引き摺りによるドラムブレーキ5の異常についても検出することができる。
(3b)本実施形態では、異常判定期間T2において算出されたブレーキ温度の勾配のうち、ブレーキ温度が上昇傾向にあることを示す勾配の数が所定割合以上である場合、ドラムブレーキ5の異常と判定する。これにより、引き摺りが発生しているにも関わらず何らかの理由で一時的に温度が下降した場合にも異常と判定することができるため、例えばブレーキ温度の上昇傾向が一定期間継続する場合にドラムブレーキ5の異常と判定するような構成と比較して、異常を判定する精度を向上させることができる。したがって、ドラムブレーキ5の異常を見逃してしまうことを低減することができる。
なお、本実施形態では、温度センサ2が温度検出部に相当し、車載機器群6がブレーキ検出部及び車速検出部に相当し、警告装置4及び表示デバイス34が報知部に相当する。また、S12が算出部としての処理に相当し、S13が異常判定部としての処理に相当する。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(4a)上記実施形態では、ブレーキオフ期間T1が異常判定期間T2に満たない場合には、当該ブレーキオフ期間T1において算出されたブレーキ温度の勾配がドラムブレーキ5の異常の判定に用いられない構成を例示した。しかし、ブレーキオフ期間T1が異常判定期間T2に満たない場合の処理はこれに限定されるものではない。例えば、ブレーキオフ期間T1が異常判定期間T2に満たない場合、当該ブレーキオフ期間T1において算出されたブレーキ温度の勾配、及び、その後のブレーキオフ期間T1において算出されたブレーキ温度の勾配、のうち、ブレーキ温度が上昇傾向にあることを示す勾配の数が所定割合以上である場合、ドラムブレーキ5の異常と判定してもよい。
図7には、比較的短い期間においてブレーキオン操作が複数回行われた場合のドラムブレーキ5のブレーキ温度の温度変化の一例が示されている。第1のブレーキオフ期間T1aは、異常判定期間T2未満の長さである。第2のブレーキオフ期間T1bは、第1のブレーキオフ期間T1aと足し合わせても異常判定期間T2以上とならない長さである。第3のブレーキオフ期間T1cは、第1のブレーキオフ期間T1a及び第2のブレーキオフ期間T1bと足し合わせて異常判定期間T2以上となる長さである。
この例においては、第1のブレーキオフ期間T1aにおいて算出されたブレーキ温度の勾配、第2のブレーキオフ期間T1bにおいて算出されたブレーキ温度の勾配、及び、第3のブレーキオフ期間T1cの所定期間において算出されたブレーキ温度の勾配、のうち、ブレーキ温度が上昇傾向にあることを示す勾配の数が所定割合以上である場合、ドラムブレーキ5の異常と判定してもよい。なお、第3のブレーキオフ期間T1cの所定期間とは、異常判定期間T2から第1のブレーキオフ期間T1a及び第2のブレーキオフ期間T1bを差し引いた長さの期間である。具体的には、例えば、ブレーキオフ期間T1a~T1cがそれぞれ20秒であって、ブレーキオフ期間T1aとブレーキオフ期間T1bとの間でブレーキオン操作が継続された時間であるブレーキオン期間が10秒、そしてブレーキオフ期間T1bとブレーキオフ期間T1cとの間のブレーキオン期間が10秒である場合には、異常判定期間T2に達するブレーキオフ期間T1a~T1cを足し合わせた期間において算出されたブレーキ温度の勾配でドラムブレーキ5の異常が判定される。つまり、ブレーキオン期間は、異常判定期間T2から除外される。
これにより、複数のブレーキオフ期間T1a~T1cにおいて算出されたブレーキ温度の勾配のうち、ブレーキ温度が上昇傾向にあることを示す勾配の数が所定割合以上である場合、ドラムブレーキ5の異常と判定することができる。このため、例えばブレーキオフ期間T1が異常判定期間T2に達する前にブレーキオン操作が短時間行われたような場合でも、当該ブレーキオン操作が行われる前に算出されたブレーキ温度の勾配を用いてドラムブレーキ5の異常を判定することができる。その結果、ブレーキオフ期間T1が異常判定期間T2に満たない場合に当該ブレーキオフ期間T1において算出されたブレーキ温度の勾配がドラムブレーキ5の異常の判定に用いられない構成と比較して、ドラムブレーキ5の異常を早期に検出することができる。したがって、ドラムブレーキ5の異常の発生を運転者に早期に報知することができる。なお、ブレーキオフ期間T1が異常判定期間T2に達する前に行われるブレーキオン操作が異常判定期間T2と比較して十分に短い場合、当該ブレーキオン操作が継続される期間に算出したブレーキ温度の勾配についてもドラムブレーキ5の異常の判定に用いるようにしてもよい。具体的には、例えば、ブレーキオフ期間T1a~T1cがそれぞれ20秒であって、ブレーキオフ期間T1aとブレーキオフ期間T1bとの間のブレーキオン期間が2秒、そしてブレーキオフ期間T1bとブレーキオフ期間T1cとの間のブレーキオン期間が3秒である場合には、ブレーキオフ期間T1a~T1cを足し合わせた60秒の期間に5秒のブレーキオン期間を加えた65秒の異常判定期間T2において算出されるブレーキ温度の勾配でドラムブレーキ5の異常が判定されるようにしてもよい。なお、ブレーキオフ期間T1が所定時間以上、例えば10秒以上のブレーキオフ期間T1のみを足し合わせた期間において算出されたブレーキ温度の勾配でドラムブレーキ5の異常を判定するようにしてもよい。つまり、所定時間未満のブレーキオフ期間T1を異常判定期間T2から除外するようにしてもよい。これにより、ブレーキオフ期間が短すぎる場合に考えられる温度センサ2のぶれの影響を抑制することができる。
(4b)車両の速度が第1の速度である場合、第1の速度よりも遅い第2の速度である場合と比較して、異常判定期間T2が短く設定されるようにしてもよい。例えば、車両の速度が60キロ未満である場合の異常判定期間T2を60秒間に設定し、速度が60キロ以上である場合の異常判定期間T2を30秒間に設定してもよい。これにより、ドラムブレーキ5の異常を判定する精度の低下を抑制しつつ、ドラムブレーキ5の異常の発生を運転者に早期に報知することができる。すなわち、速度が速いほど、ブレーキの引き摺り故障が発生した場合に、ブレーキ温度が急激に上昇しやすくなる。このため、速度が速いほど、ブレーキ温度が上昇しすぎる前にドラムブレーキ5の異常の発生を運転者に早期に報知する必要がある。一方で、異常判定期間T2が短いほどドラムブレーキ5の異常を判定する精度が低下し得る。そこで、速度が速い場合には異常判定期間T2を短くして、ドラムブレーキ5の異常を判定するタイミングを早くすることで、ドラムブレーキ5の異常を判定する精度の低下を抑制しつつ、ドラムブレーキ5の異常の発生を運転者に早期に報知することができる。なお、ここでは、速度が所定の閾値以上である場合に異常判定期間T2が短く設定される構成を例示したが、複数の速度条件とそれらに対応する異常判定期間T2との予め設定された対応関係に基づいて異常判定期間T2をより細かく変化させるようにしてもよい。
(4c)上記実施形態では、ブレーキオフ期間T1において、オフ直後期間T3については、ブレーキ温度の温度変化の傾向を算出する期間から除外するようにしてよいと例示した。これに加えて更に、ブレーキオフ操作が検出された直前のブレーキオン操作が継続された期間であるブレーキオン期間が第1の期間である場合、第1の期間よりも短い第2の期間である場合と比較して、オフ直後期間T3が長く設定されるようにしてもよい。例えば、ブレーキオン期間が10秒未満である場合のオフ直後期間T3を10秒間に設定し、ブレーキオン期間が10秒以上である場合のオフ直後期間T3を15秒間に設定してもよい。これにより、ドラムブレーキ5の異常を判定する精度を向上させることができる。すなわち、ブレーキオフ操作が検出された直後は、直前のブレーキオン操作によるブレーキの発熱の影響が残るため、ブレーキ温度の上昇傾向が生じ得る。また、ブレーキオン期間が長いほど、ブレーキの発熱の影響が長く続く傾向にある。このため、ブレーキオン期間が長い場合、オフ直後期間T3を長くすることによって、ドラムブレーキ5の異常を判定する精度を向上させることができる。なお、ここでは、ブレーキオン期間が所定の閾値以上である場合にオフ直後期間T3を長く設定する構成を例示したが、複数のブレーキオン期間の条件とそれらに対応するオフ直後期間T3との予め設定された対応関係に基づいてオフ直後期間T3をより細かく変化させるようにしてもよい。
(4d)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(4e)本開示は、前述した異常検知装置の他、当該異常検知装置の構成要素である演算部33、当該演算部33としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、異常検知方法など、種々の形態で実現することができる。
1…異常検知装置、2…温度センサ、3…判定装置、4…警告装置、5…ドラムブレーキ、6…車載機器群、31…AD変換部、32…情報取得部、33…演算部、34…表示デバイス、51…ブレーキドラム、52…ブレーキシュー、331…CPU、332…メモリ、T1…ブレーキオフ期間、T2…異常判定期間、T3…オフ直後期間、T4…ブレーキオン期間。

Claims (7)

  1. 車両に設けられるドラムブレーキ(5)の異常を検知する異常検知装置(1)であって、
    前記ドラムブレーキの温度であるブレーキ温度を検出する温度検出部(2)と、
    前記車両のブレーキの操作であるブレーキオン操作又はブレーキオフ操作を検出するブレーキ検出部(6)と、
    前記ブレーキオフ操作が継続される期間であるブレーキオフ期間(T1)における前記ブレーキ温度の温度変化の傾向を算出する算出部(S12)と、
    前記算出部により算出された前記温度変化の傾向から前記ドラムブレーキの異常を判定する異常判定部(S13)と、
    前記異常判定部により前記ドラムブレーキの異常と判定された場合に、異常の発生を報知する報知部(4,34)と、
    を備え
    前記算出部は、前記ブレーキオフ期間において、前記ブレーキオフ操作が検出された直後の所定の期間であるオフ直後期間(T3)を、前記温度変化の傾向を算出する期間から除外する、異常検知装置。
  2. 請求項に記載の異常検知装置であって、
    前記異常判定部は、前記ブレーキオフ操作が検出された直前の前記ブレーキオン操作が継続された期間が第1の期間である場合、前記第1の期間よりも短い第2の期間である場合と比較して、前記オフ直後期間を長くする、異常検知装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の異常検知装置であって、
    前記算出部は、前記温度変化の傾向として、前記ブレーキ温度の勾配を所定時間ごとに算出する、異常検知装置。
  4. 請求項に記載の異常検知装置であって、
    前記異常判定部は、前記ブレーキオフ期間における所定の期間である異常判定期間(T2)において算出された前記勾配のうち、前記ブレーキ温度が上昇傾向にあることを示す前記勾配の数が所定割合以上である場合、前記ドラムブレーキの異常と判定する、異常検知装置。
  5. 車両に設けられるドラムブレーキ(5)の異常を検知する異常検知装置(1)であって、
    前記ドラムブレーキの温度であるブレーキ温度を検出する温度検出部(2)と、
    前記車両のブレーキの操作であるブレーキオン操作又はブレーキオフ操作を検出するブレーキ検出部(6)と、
    前記ブレーキオフ操作が継続される期間であるブレーキオフ期間(T1)における前記ブレーキ温度の温度変化の傾向を算出する算出部(S12)と、
    前記算出部により算出された前記温度変化の傾向から前記ドラムブレーキの異常を判定する異常判定部(S13)と、
    前記異常判定部により前記ドラムブレーキの異常と判定された場合に、異常の発生を報知する報知部(4,34)と、
    を備え
    前記算出部は、前記温度変化の傾向として、前記ブレーキ温度の勾配を所定時間ごとに算出し、
    前記異常判定部は、前記ブレーキオフ期間における所定の期間である異常判定期間(T2)において算出された前記勾配のうち、前記ブレーキ温度が上昇傾向にあることを示す前記勾配の数が所定割合以上である場合、前記ドラムブレーキの異常と判定する、異常検知装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の異常検知装置であって、
    前記異常判定部は、前記ブレーキオフ期間が前記異常判定期間に満たない場合、当該ブレーキオフ期間、及び、その後の前記ブレーキオフ期間の少なくとも一部、を少なくとも含む期間において算出された前記勾配のうち、前記ブレーキ温度が上昇傾向にあることを示す前記勾配の数が前記所定割合以上である場合、前記ドラムブレーキの異常と判定する、異常検知装置。
  7. 請求項4から請求項6までのいずれか一項に記載の異常検知装置であって、
    前記車両の速度を検出する車速検出部(6)を更に備え、
    前記異常判定部は、前記車速検出部により検出される速度が第1の速度である場合、前記第1の速度よりも遅い第2の速度である場合と比較して、前記異常判定期間を短くする、異常検知装置。
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