JP7053359B2 - 異常検知装置 - Google Patents
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[1.全体構成]
まず、本実施形態に係る異常検知装置1を搭載する車両の全体構成について、図1を参照して説明する。異常検知装置1は、トラック及びバス等の自動車や、自動車に牽引されるトレーラ等の被牽引車両に搭載することができる。異常検知装置1は、車両が有する各車軸の両端に設けられたドラムブレーキ5の異常を検知する。ここでは、ドラムブレーキ5の異常として、ドラムブレーキ5の引き摺りが発生している異常状態であるか否かを少なくとも判定する。以下、異常検知装置1をトレーラ10に搭載した例について説明する。
図2に示すように、ドラムブレーキ5は、ブレーキドラム51と、ブレーキシュー52と、ブレーキライニング53と、Sカム54と、リターンスプリング55と、を備える。
ブレーキシュー52は、円弧状に形成されたリム部521と、リム部521の凹面側から垂直に突出し、リム部521の長手方向に沿って形成された補強部522と、を有する。ブレーキシュー52は、1つのドラムブレーキ5に2つ設けられる。一対のブレーキシュー52は、円弧状の部位が、ブレーキドラム51の内周壁と一定の隙間を空けて対向する位置に配置されている。
次に、図1に戻り、異常検知装置1の構成について説明する。異常検知装置1は、複数の温度センサ2と、判定装置3と、警告装置4と、車載機器群6と、を備える。
複数のAD変換部31は、複数の温度センサ2のそれぞれに対応づけて設けられている。AD変換部31は、対応づけられた温度センサ2からの検出信号をデジタルデータに変換して演算部33に供給する。
表示デバイス34は、各ドラムブレーキ5の異常を検知した結果を、その異常が発生した部位、つまりどのドラムブレーキ5が異常であるかと共に、表示するように構成されている。
次に、演算部33が実行する異常検知処理について、図4のフローチャート及び図5のグラフを用いて説明する。この異常検知処理は、所定時間ごとに実行される。本実施形態では、演算部33は1秒間隔で異常検知処理を実行する。なお、異常検知処理が実行される周期を処理サイクルと称する。
続いて、S11で、演算部33は、取得されたブレーキ信号からブレーキオフ操作が検出されたか否かを判定する。演算部33は、S11でブレーキオフ操作が検出されていないと判定した場合には、図4の異常検知処理を終了する。
S12で、演算部33は、ブレーキオフ操作が継続される期間であるブレーキオフ期間T1におけるブレーキ温度の温度変化の傾向を算出する。本実施形態では、複数のドラムブレーキ5のそれぞれについて、ブレーキ温度の温度変化の傾向としてブレーキ温度の勾配を算出する。具体的には、例えば、現在の処理サイクルにおいて取得されたブレーキ温度と、10秒前の処理サイクルにおいて取得されたブレーキ温度と、の温度差からブレーキ温度の勾配を算出する。算出したブレーキ温度の勾配がプラスの値となる場合、つまり10秒前よりも温度が高い場合、ブレーキ温度の温度変化の傾向は、上昇傾向にあるとする。一方、算出したブレーキ温度の勾配がマイナスの値となる場合、つまり10秒前よりも温度が低い場合、ブレーキ温度の温度変化の傾向は、下降傾向にあるとする。なお、本実施形態では、現在の処理サイクルにおいて取得されたブレーキ温度と、10秒前の処理サイクルにおいて取得されたブレーキ温度と、が同じ温度である場合、ブレーキ温度の温度変化の傾向は、下降傾向にあるとする。
S14では、演算部33は、警告装置4を点灯させ、また表示デバイス34に各ドラムブレーキ5の異常を検知した結果を、異常が発生した部位が分かるように表示させて、ドラムブレーキ5の異常の発生を運転者に報知する。その後、図4の異常検知処理を終了する。
[3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
Claims (7)
- 車両に設けられるドラムブレーキ(5)の異常を検知する異常検知装置(1)であって、
前記ドラムブレーキの温度であるブレーキ温度を検出する温度検出部(2)と、
前記車両のブレーキの操作であるブレーキオン操作又はブレーキオフ操作を検出するブレーキ検出部(6)と、
前記ブレーキオフ操作が継続される期間であるブレーキオフ期間(T1)における前記ブレーキ温度の温度変化の傾向を算出する算出部(S12)と、
前記算出部により算出された前記温度変化の傾向から前記ドラムブレーキの異常を判定する異常判定部(S13)と、
前記異常判定部により前記ドラムブレーキの異常と判定された場合に、異常の発生を報知する報知部(4,34)と、
を備え、
前記算出部は、前記ブレーキオフ期間において、前記ブレーキオフ操作が検出された直後の所定の期間であるオフ直後期間(T3)を、前記温度変化の傾向を算出する期間から除外する、異常検知装置。 - 請求項1に記載の異常検知装置であって、
前記異常判定部は、前記ブレーキオフ操作が検出された直前の前記ブレーキオン操作が継続された期間が第1の期間である場合、前記第1の期間よりも短い第2の期間である場合と比較して、前記オフ直後期間を長くする、異常検知装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の異常検知装置であって、
前記算出部は、前記温度変化の傾向として、前記ブレーキ温度の勾配を所定時間ごとに算出する、異常検知装置。 - 請求項3に記載の異常検知装置であって、
前記異常判定部は、前記ブレーキオフ期間における所定の期間である異常判定期間(T2)において算出された前記勾配のうち、前記ブレーキ温度が上昇傾向にあることを示す前記勾配の数が所定割合以上である場合、前記ドラムブレーキの異常と判定する、異常検知装置。 - 車両に設けられるドラムブレーキ(5)の異常を検知する異常検知装置(1)であって、
前記ドラムブレーキの温度であるブレーキ温度を検出する温度検出部(2)と、
前記車両のブレーキの操作であるブレーキオン操作又はブレーキオフ操作を検出するブレーキ検出部(6)と、
前記ブレーキオフ操作が継続される期間であるブレーキオフ期間(T1)における前記ブレーキ温度の温度変化の傾向を算出する算出部(S12)と、
前記算出部により算出された前記温度変化の傾向から前記ドラムブレーキの異常を判定する異常判定部(S13)と、
前記異常判定部により前記ドラムブレーキの異常と判定された場合に、異常の発生を報知する報知部(4,34)と、
を備え、
前記算出部は、前記温度変化の傾向として、前記ブレーキ温度の勾配を所定時間ごとに算出し、
前記異常判定部は、前記ブレーキオフ期間における所定の期間である異常判定期間(T2)において算出された前記勾配のうち、前記ブレーキ温度が上昇傾向にあることを示す前記勾配の数が所定割合以上である場合、前記ドラムブレーキの異常と判定する、異常検知装置。 - 請求項4又は請求項5に記載の異常検知装置であって、
前記異常判定部は、前記ブレーキオフ期間が前記異常判定期間に満たない場合、当該ブレーキオフ期間、及び、その後の前記ブレーキオフ期間の少なくとも一部、を少なくとも含む期間において算出された前記勾配のうち、前記ブレーキ温度が上昇傾向にあることを示す前記勾配の数が前記所定割合以上である場合、前記ドラムブレーキの異常と判定する、異常検知装置。 - 請求項4から請求項6までのいずれか一項に記載の異常検知装置であって、
前記車両の速度を検出する車速検出部(6)を更に備え、
前記異常判定部は、前記車速検出部により検出される速度が第1の速度である場合、前記第1の速度よりも遅い第2の速度である場合と比較して、前記異常判定期間を短くする、異常検知装置。
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