JP2018183826A - バイアスカット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルトをカットする際の丸刃への負荷を低減しつつ、バイアスカット面が平滑なVベルトを形成可能なバイアスカット装置を提供する。【解決手段】バイアスカット装置20は、ベルト40に張力を付与して巻き掛けることが可能な駆動軸21及び従動軸22と、駆動軸21を駆動する原動機と、駆動軸21と従動軸22との間に巻き掛けられたベルト40の外周空間に配置される第1丸刃416と、第1丸刃416を回転させるモータ415と、第1丸刃416を、周動するベルト40の、駆動軸21に巻き掛けられた部位に対して斜めに進入させる右カッター部41と、右カッター部41による第1丸刃416のベルト40への進入距離に応じて算出される、第1丸刃416がベルト40に当接する位置でのベルト周速と、第1丸刃416の丸刃周速とが、設定された周速比で維持されるようにモータ415の回転数を制御するコンピュータとを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、ベルトの両端をバイアスにカットするバイアスカット装置に関する。
一般に伝動ベルトであるVベルトは、ベルトスリーブに成型して加硫した、断面矩形状のベルトの両端を、断面台形状になるように切断する(バイアスにカット)ことによって製造されている。もし、このように製造されたVベルトの両端のバイアスカット面(傾斜角度)にバラツキやムラがあると、Vベルトが、プーリ間を走行する際に振動並びにテンション変動を起こし、機械の振動原因になる場合がある。
このような問題を解決して製品規格に準じた狙いの寸法を確保するために、特許文献1〜4には、矩形状断面のベルトをバイアスにカットしてローエッジVベルトを製造するバイアスカット装置等が開示されている。これらは、二本の回転軸(駆動軸と従動軸)にベルトを巻き掛けて、回転軸に巻き掛かっていない位置(駆動軸と従動軸との間の位置)でベルトを1枚または2枚のカッター刃を備えたカッターヘッドにより、側面をV状にカット(Vカット)する方式の装置である。
特公平4−2425号公報 特開2006−205335号公報 特開2006−200732号公報 特開2016−179538号公報
上記方式の装置では、二本の回転軸間で固定されずフリーな状態のベルト部位にカッター刃を挿入するため、ベルト背面を押圧するプッシュロールや、側面を挟持するガイドロールなどの、ベルト固定手段が必要になる。さらに、これらの固定手段でベルトを固定した場合でも、カッター刃の切リ込みに対して生じる幅方向へ「逃げる」抵抗力を抑制し切れず、その結果、カット後のベルトのバイアスカット面(カットライン)が内側に反った形状になり、ベルト側面が平滑でなくなる場合がある。このようなVベルトは、摩擦伝動面である側面がVプーリと充分に接触できないので、ベルトの伝達効率が低下してしまう場合がある。
更に、上記方式の装置では、カッター刃(丸刃)を一定の回転速度で回転させることによりベルトをバイアスカットしている。このような場合、ベルトの厚みが比較的薄い小型のベルトであれば問題ないが、ベルトの厚みが増した大型のベルトをバイアスカットする場合、ベルトをカットする切り込み量が大きくなり、カッター刃(丸刃)への負荷が増大することにより、カッター刃(丸刃)に過剰な摩擦熱が発生し、ベルトの品質に悪影響を及ぼしたり、カッター刃(丸刃)の駆動装置への過度な負荷が生じ、バイアスカット装置の故障を招いたりするおそれがある。
そこで、本発明は、ベルトをカットする際の丸刃への負荷を低減しつつ、バイアスカット面が平滑なVベルトを形成可能なバイアスカット装置を提供することを目的とする。
本発明は、ベルトに対して張力を付与しつつ、ベルト周長方向に巻き掛けることが可能な少なくとも2本の軸と、
前記軸の一つを駆動可能な軸駆動部と、
前記軸間に巻き掛けられた前記ベルトの外周空間に配置される丸刃と、
前記丸刃を回転させる丸刃駆動部と、
前記丸刃を、前記軸間を周動する前記ベルトの、前記軸に巻き掛けられた部位に対して、斜めに進入させる方向に移動自在にする移動機構と、
前記移動機構による前記丸刃の前記ベルトへの進入距離に応じて算出される、前記丸刃が前記ベルトに当接する位置でのベルト周速と、前記丸刃の外周部における丸刃周速とが、設定された周速比で維持されるように前記丸刃駆動部の回転数を制御する制御装置と、
を備えていることを特徴とする、バイアスカット装置である。
軸間を周動するベルトの軸に巻き掛けられた部位(円弧状)に対して丸刃を斜めに徐々に進入させて行くと、軸芯から丸刃がベルトに当接する位置までの距離が徐々に短くなって行く。このため、丸刃がベルトに当接する位置でのベルト周速は、見掛け上、下がって行く。このような場合、丸刃周速が一定であれば、ベルト周速と丸刃周速との周速比が変動してしまう。その結果、ベルトのカット面にムラが生じたり、丸刃への負荷が変動することにより、丸刃に過剰な摩擦熱が発生したり、丸刃駆動部への過度な負荷が生じたりする場合がある。
上記構成によれば、制御装置により、丸刃のベルトへの進入距離に応じて変動するベルト周速(丸刃がベルトに当接する位置での周速)に応じて、丸刃周速が設定された周速比で維持されるように丸刃駆動部の回転数を変動させることができる。即ち、丸刃のベルトへの進入距離に応じて変動するベルト周速と丸刃周速との周速比を常に一定の値に維持することができる。
これにより、ベルトのカット面にムラを生じ難くすることができる。また、丸刃への負荷が変動することを防止することにより、丸刃に過剰な摩擦熱が発生するのを防ぎ、丸刃駆動部への過度な負荷が生じることを防止することができる。その結果、丸刃駆動部の駆動電力の軽減により省エネを図ることができる。
また、本発明は、上記バイアスカット装置において、前記移動機構が、前記丸刃の前記ベルトへの進入方向に対する移動を自在にするサーボモータを有し、
前記丸刃の前記ベルトへの前記進入距離は、前記サーボモータの回転角度に基づく位置情報によって算出されることを特徴としている。
上記構成によれば、丸刃のベルトへの進入距離は、サーボモータの回転角度に基づく位置情報によって把握されることから、別個に位置検出器(光学系など)を設けることなく丸刃のベルトへの進入距離を算出することができる。
また、本発明は、上記バイアスカット装置において、前記ベルト周速と前記丸刃周速との周速比は、1.0:1.1〜1.0:0.8の範囲で設定されることを特徴としている。
ベルト周速に対して丸刃周速を大きくし過ぎると、ベルトのカット面のムラは減少し品質は向上するが、丸刃駆動部に過度な負荷が生じる。一方、ベルト周速に対して丸刃周速を小さくし過ぎると、丸刃駆動部への負荷は減少するが、ベルトのカット面にムラが生じ品質が下がってしまう。そこで、ベルト周速と丸刃周速との周速比を、1.0:1.1〜1.0:0.8の範囲に設定することにより、ベルトのカット面のムラを減少させ品質を向上させつつ、丸刃駆動部への負荷を抑制することができる。
ベルトをカットする際の丸刃への負荷を低減しつつ、ベルトのバイアスカット面が平滑なVベルトを形成可能なバイアスカット装置を提供することができる。
バイアスカット装置で製造されるVベルトの断面斜視図である。 本実施形態に係るバイアスカット装置の全体的な構成を示した斜視図である。 第1丸刃及び第2丸刃がベルトをバイアスカットする態様を説明した説明図である。 第1丸刃がベルトの厚み方向へ切り込んでいく態様を説明した説明図である。 駆動軸の構成を示す説明図である。 コンピュータを備えたバイアスカット装置のブロック図である。 従来のバイアスカット装置における、残りのベルトの厚みに対する周速比の値、及び、残りのベルトの厚みに対する第1丸刃を駆動するモータの負荷電流値のグラフである。 本実施形態のバイアスカット装置における、残りのベルトの厚みに対する周速比の値、及び、残りのベルトの厚みに対する第1丸刃を駆動するモータの負荷電流値のグラフである。 実施例に係るローエッジコグドVベルトの外観写真である。
(Vベルト1)
先ず、本実施形態のバイアスカット装置20により製造されるVベルト1の構成について、図1を参照して説明する。このVベルト1は、繊維コードからなる心線3が接着ゴム層2内に埋め込まれ、この接着ゴム層2の上部には補強布4を含む伸張ゴム層5が、下部には同様に補強布4を含む圧縮ゴム層6が配置されている。圧縮ゴム層6には、一定ピッチでベルト周長方向に沿ってコグ谷部7とコグ山部8とを交互に配したコグ部9が設けられている。
ベルト側面10の形状は、伸張ゴム層5の背面12に対して直角である直角カット面13と、後述のバイアスカット装置20で形成されるバイアスカット面15と、を有するものとなっている。具体的には、伸張ゴム層5の背面12から心線3の上端Pまでの距離をLとしたとき、伸張ゴム層5の背面12からLの90〜100%に相当する境界位置Uまでの領域が、前記直角カット面13になっている。一方、上記境界位置Uから圧縮ゴム層6の底面14にかけての領域が、バイアスカット面15になっている。
心線3としては、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維が使用され、中でも、エチレン−2,6−ナフタレートを主たる構成単位とするポリエステル繊維フィラメント群を寄り合わせた総デニール数が4,000〜8,000の接着処理したコードが、ベルトスリップ率を低くでき、ベルト寿命を延長させるために好ましい。本実施形態において、コードの上撚り数は10〜23/10cmであり、また下撚り数は17〜38/10cmである。総デニール数が4,000未満の場合には、心線のモジュラス、強力が低くなってしまい、また8,000を超えると、ベルトの厚みが厚くなって、屈曲疲労性が良好でない。
上記圧縮ゴム層6及び伸張ゴム層5に使用するゴムとしては、天然ゴム、ブチルゴム、スチレン・ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレン・プロピレンゴム(EPM、EPDM)、アルキル変性クロロスルフォン化ポリエチレン、水素化ニトリルゴム、不飽和カルボン酸金属塩を含む水素化ニトリルゴム、等のゴム材の単独、またはこれらの混合物が使用される。
そして、上記圧縮ゴム層6に使用される短繊維16としては、アラミド繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、綿等の繊維からなり、繊維の長さは繊維の種類によって異なるが1〜10mm程度であり、例えばアラミド繊維であると3〜5mm程度、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、綿であると5〜10mm程度のものが用いられる。そして、上記圧縮ゴム層6中の短繊維16の方向は、ベルトの周長方向に対して垂直方向を向いているのを90°としたときに、殆どの短繊維16が70〜110°の範囲内に配向されていることが好ましい。
伸張ゴム層5には、短繊維16を含めなくても良い。また、接着ゴム層2には、上記短繊維16を含めても良いが、含めない方が好ましい。
補強布4は、綿、ポリエステル繊維、ナイロン等からなり、平織、綾織、朱子織等に製織した布で、経糸と緯糸との交差角を90°〜120°程度に広角度化した織布でもよい。補強布4はRFL処理した後、ゴム組成物のフリクション(すり込み)、積層などの処理をしてゴム付織布とする。RFL液はレゾルシンとホルムアルデヒドとの初期縮合物をラテックスに混合したものであり、ここで使用するラテックスとしてはクロロプレンゴム、スチレン・ブタジエン・ビニルピリジン三元共重合体、水素化ニトリルゴム、ニトリルゴムなどである。
また、本実施形態では、Vベルト1の製造工程において、バイアスカット装置20によりバイアスカットされるベルト40は比較的大型であり、そのベルト内周長が1900〜6000mm、幅25〜120mm、厚み18〜40mmのベルトを扱う。
(バイアスカット装置20)
次に、上記Vベルト1を製造するためのバイアスカット装置20の構成について、図2〜図6を参照しながら説明する。
図2に示すように、このバイアスカット装置20は、その本体23に、断面矩形状のベルト40を張架することが可能な、互いに平行な駆動軸21と従動軸22を備えている。この2本の駆動軸21及び従動軸22は、本体23の前面から手前側に向けて突出されている。また、従動軸22は、駆動軸21に対して近接または離間する方向に移動可能であり、様々な周長のベルト40を張架できるようになっている。
駆動軸21は、本体23に内蔵されたモータ等の原動機24(軸駆動部)に連結されており、この原動機24からの駆動力を受けて回転して、ベルト40を走行させることができるようになっている。
なお、この矩形断面のベルト40は、圧縮ゴム層6と伸張ゴム層5との間に心線3を介在させるようにこれらを積層一体化したベルトスリーブを、所定幅に直角にカットして製造される。図2ではベルト40のコグ部9を図示していないが、ベルト40はコグ部9を外周側に向けた状態でバイアスカット装置20にセットされる。
ここで、図5に示すように、駆動軸21の外周の両端には、ベルト40を幅方向で挟持するフランジ211・212が設けられている。更に、駆動軸21の外周、及び、フランジ211の内側(ベルト40の収容側)には、駆動軸21の外周に沿ったリング形状のキャストナイロン製のリング213(樹脂体)が設けられている。また、フランジ212の内側にも、リング形状のキャストナイロン製のリング214が設けられている。リング213・214は、後述する第1丸刃416・第2丸刃426と駆動軸21とが直接接触しないように設けるものであり、素材としては樹脂が好ましい(なお、リング213・214は、交換可能とされている)。これにより、図5に示すように、リング213が設けられたフランジ211とリング214が設けられたフランジ212との間にベルト40を収容することができる。
また、フランジ211とフランジ212との幅は図示しないエアシリンダによって変更可能(チャッキング可能)に構成されており、これにより、ベルト40の側面をフランジ211とフランジ212とで挟持した状態で、駆動軸21と従動軸22との間にベルト40を掛け渡すことが可能になっている。
従動軸22は、駆動軸21同様に、その外周の両端に、ベルト40を幅方向で挟持するフランジ221・222が設けられている(図2参照)。また、フランジ221とフランジ222との幅は図示しないエアシリンダによって変更可能(チャッキング可能)に構成されている。また、従動軸22は、駆動軸21に対して近接または離間する方向に移動可能にする駆動機構(図示せず)に連結されている。
次に、図2に示すように、駆動軸21に向かって右斜め下方向には、右カッター部41が設けられている。また、駆動軸21に向かって左斜め下方向には、左カッター部42が設けられている。即ち、右カッター部41及び左カッター部42は、駆動軸21と従動軸22との間に巻き掛けられたベルト40の外周空間側に配置されている。右カッター部41は、ベルト40の一方端(図2の手前側)をバイアスカット面15に沿って斜めにカットする役割を果たす。左カッター部42は、ベルト40の他端(図2の奥側)をバイアスカット面15に沿って斜めにカットする役割を果たす。
右カッター部41(移動機構)は、第1台座411と、第1台座411上を駆動軸21に対して平行方向にスライド可能であり、駆動軸21の水平面に対して45°の傾斜面412aを有する第2台座412と、第2台座412の傾斜面412a上を円弧方向にスライド可能な第3台座413と、第3台座413上を駆動軸21の中心方向にスライド可能な第4台座414と、第4台座414上に配置された、モータ415(丸刃駆動部)及びモータ415の駆動により回転駆動可能な第1丸刃416とを備えている。
第1台座411は、第2台座412を駆動軸21に対して平行方向に0.01mm単位でスライド可能なサーボ制御器(図示せず)を有している。これにより、第1丸刃416のベルト40の幅方向に対する進入位置を調整することができる。第2台座412では、傾斜面412aに設けられた円弧状のレールに配置された第3台座413をスライドすることができる(なお、円弧状のレールの旋回中心は第1丸刃416の刃の先端に設定している)。これにより、第1丸刃416のベルト40に対する進入角度を調整することができる。第3台座413は、第4台座414を駆動軸21の中心方向に0.01mm単位でスライド可能なサーボ制御器413aを有している。サーボ制御器413aは、サーボモータを有し、このサーボモータの回転角度に基づく位置情報によって、第1丸刃416のベルト40に対する進入距離(ベルト40への切り込み量)を把握することができる。これにより、第1丸刃416のベルト40に対する進入距離及び進入速度を調整することができる。
モータ415(刃駆動部)は、後述するコンピュータ60の制御により、回転数(rpm)を調整可能としている。これにより、モータ415の回転に連動する第1丸刃416の回転数(rpm)を変動させることができる。また、第1丸刃416の回転方向は、ベルト40の走行方向と同じ方向になるように設定されている。
左カッター部42は、第1台座421と、第1台座421上を駆動軸21に対して平行方向にスライド可能であり、駆動軸21の水平面に対して45°の傾斜面422aを有する第2台座422と、第2台座422の傾斜面422a上を円弧方向にスライド可能な第3台座423と、第3台座423上を駆動軸21の中心方向にスライド可能な第4台座424と、第4台座424上に配置された、モータ425(丸刃駆動部)及びモータ425の駆動により回転駆動可能な第2丸刃426とを備えている。なお、左カッター部42の各機構は、右カッター部41と同様であるため説明を省略する。
本実施形態のバイアスカット装置20は、図6に示すように、コンピュータ60(制御装置)を備え、このコンピュータ60は、入力部61(操作ボタン、キーボード、タッチパネル等)、CPU62、記憶装置63を備えており、上記の駆動軸21の原動機24、サーボ制御器413a・423a等のサーボ制御器やモータ415やモータ425等は、コンピュータ60によってプログラム制御され、入力部61やからの情報入力や記憶装置63に記憶された情報により駆動制御可能となっている。これにより、バイアスカット装置20では、右カッター部41の第1丸刃416及び左カッター部42の第2丸刃426のベルト40に対する、ベルト40の幅方向への移動制御、ベルト40に対する進入角度の調整制御、ベルト40の厚み方向への移動制御(進入距離、進入速度)、が可能になっている。特に、サーボ制御器413aのサーボモータ(サーボ制御器423aのサーボモータ)では、このサーボモータの回転角度に基づく位置情報によって、第1丸刃416(第2丸刃426)のベルト40に対する進入距離(ベルト40への切り込み量)を把握することができる。また、バイアスカット装置20では、原動機24の駆動制御も可能として、駆動軸21の回転速度、駆動軸21と従動軸22に巻き掛けられたベルト40の走行速度も調整可能としている。即ち、駆動軸21の回転速度、及び、ベルト40の走行速度も把握することができる。更に、バイアスカット装置20では、モータ415(モータ425)の回転駆動制御により、第1丸刃416(第2丸刃426)の回転数(rpm)を変動させることができる。
(Vベルト1の製造方法)
次に、バイアスカット装置20を使用してV字状のVベルト1を製造する方法について説明する。
先ず、矩形断面のベルト40を、駆動軸21のフランジ211とフランジ212との間、及び、従動軸22のフランジ221とフランジ222との間に巻き掛ける。ここで、ベルト40は、コグ部9を外周側に向けた状態で駆動軸21と従動軸22との間に巻き掛けられる。
その後、駆動軸21のエアシリンダを駆動すると、ベルト40の側面を駆動軸21のフランジ211とフランジ212とで挟持する。同様に、従動軸22のエアシリンダを駆動すると、ベルト40の側面を従動軸22のフランジ221とフランジ222とで挟持する。これにより、ベルト40を駆動軸21と従動軸22との間に張架することができる。また、従動軸22に連結された駆動機構(図示せず)によって、従動軸22を上下方向に移動調整させることにより、ベルト40の周長に合わせたテンション(張力)に設定することができる。
次に、入力部61によって、ベルト40の両端に形成するバイアスカット面15の傾斜角度(進入角度)やベルト40の幅方向に対する進入位置を入力・選択する。その他、入力部61からは、ベルト40の幅、厚み、周長などのベルト40に関する情報や、駆動軸21・従動軸22の径、回転数などの情報や、第1丸刃416及び第2丸刃426の径、回転数などの情報や、駆動軸21と従動軸22との間を走行するベルト40の走行速度(以下、ベルト周速)や、このベルト40のベルト周速と第1丸刃416(第2丸刃426)の回転速度(以下、丸刃周速)との比(以下、周速比)などが入力・選択・設定される。なお、入力された情報は記憶装置63に記憶される。
その後、入力部61からのスタート指令により、バイアスカット装置20は、記憶装置に記憶された情報に基づき、コンピュータ60によってプログラム制御される。
具体的なプログラム制御として以下の工程を実行する。まず、図2に示すように、原動機で駆動軸21を回転駆動し、ベルト40に張力を付与しつつ走行させる。
次に、右カッター部41に関して、各サーボ制御器により、第1丸刃416のベルト40の幅方向に対する進入位置、及び、ベルト40に対する進入角度が調整された後、モータ415により第1丸刃416が回転される。このとき、第1丸刃416は、ベルト40のベルト周速、及び、設定された周速比に基づいた丸刃周速で回転される。そして、図3及び図5に示すように、サーボ制御器413a(サーボモータ)により、第1丸刃416がベルト40の一方端(図2の手前側)に対して駆動軸21の中心方向に所定の進入速度で進入する。これにより、ベルト40の一端側の側面を斜め(入力した進入角度)にカットして、ベルト40の一端側にバイアスカット面15を形成する。なお、本実施形態では、第1丸刃416を、図3に示すように、駆動軸21を正面から見て、ベルト40が巻き掛けられた駆動軸21の頂点から右に45°の位置で、ベルト40に進入させている。
ここで、駆動軸21と従動軸22との間を周動するベルト40の駆動軸21に巻き掛けられた部位(円弧状:図3参照)に対して第1丸刃416を斜めに徐々に進入させて行くと、駆動軸21の軸芯から第1丸刃416がベルト40に当接する位置までの距離が徐々に短くなって行く。このため、第1丸刃416がベルト40に当接する位置でのベルト40のベルト周速は、見掛け上、下がって行く。このような場合、仮に第1丸刃416の丸刃周速が一定であれば、ベルト周速と丸刃周速との周速比が変動してしまう。その結果、ベルト40のカット面にムラが生じたり、第1丸刃416への負荷が変動することにより、第1丸刃416に過剰な摩擦熱が発生したり、モータ415への過度な負荷が生じたりする場合がある。具体的には、図7の「残りのベルト40の厚みに対する周速比の値(丸刃周速/ベルト周速)」、及び、「残りのベルト40の厚みに対する第1丸刃416を駆動するモータ415の負荷電流値」のグラフに示すように、横軸の、まだ切り込まれていない残りのベルト40の厚みが薄くなるように、第1丸刃416をベルト40に徐々に進入させて行くと、周速比の値(丸刃周速/ベルト周速)は上昇する。そうなると、図7のグラフに示すように、第1丸刃416を駆動するモータ415の負荷電流が増大し、過度な負荷電流が発生する。
そこで、本実施形態のバイアスカット装置20では、コンピュータ60が、右カッター部41のサーボ制御器413a(サーボモータ)による第1丸刃416のベルト40への進入距離に応じて算出される、第1丸刃416がベルト40に当接する位置でのベルト周速と、第1丸刃416の外周部における丸刃周速とが、設定された周速比で維持されるように、モータ415の回転数をプログラム制御し、第1丸刃416の丸刃周速を調整する。
例えば、駆動軸21の径(軸芯からベルト40が巻き掛けられる外周面までの距離)をφ200mm、ベルト40の厚み40mmとして、ベルト40のベルト周速を5m/s、第1丸刃416の丸刃周速を5m/s、ベルト周速:丸刃周速=1:1(周速比1:1)と設定してカットする場合、ベルト40の外周面(図4のAの位置)でのベルト周速が5m/sとなるようにベルト40を走行させるには、駆動軸21には次式(1)で求められる回転数(rpm)が必要になる。
5000[mm/s]=(φ200+40+40)×π×回転数[rpm]/60
回転数=341[rpm] ・・・式(1)
一方で、ベルトの外周面(図4のAの位置)で当接する、第1丸刃416の外周部での丸刃周速も5m/sとなるような第1丸刃416の回転数を算出すると、第1丸刃416の径がφ100mmの場合、次式(2)で求められる回転数になる。
5000[mm/s]=φ100×π×回転数[rpm]/60
回転数=955[rpm] ・・・式(2)
従って、コンピュータ60は、第1丸刃416がベルト40の外周面(図4のAの位置)にある場合(切り込み開始時)は、駆動軸21と第1丸刃416とはそれぞれ上記の回転数で回転するように制御する。
続いて、第1丸刃416は、サーボ制御器413aのサーボモータの回転制御によりベルト40の厚み方向へ切り込んでいく。このとき、コンピュータ60は、サーボ制御器413aのサーボモータの回転角度に基づく位置情報によって、第1丸刃416のベルト40に対する進入距離(ベルト40への切り込み量)を読み取る。これにより、第1丸刃416のベルト40への切り込み位置(切り込んだベルト40の厚み、まだ切り込まれていない残りのベルト40の厚み)を算出する。
そして、例えば、第1丸刃416のベルト40に対する進入距離(ベルト40への切り込み量)が10mmであると読み取られた場合(切り込んだベルト40の厚みが10mm、まだ切り込まれていない残りのベルト40の厚みが30mm)、その位置(図4のBの位置)でのベルト周速は、次式(3)のように算出される。
(φ200+30+30)×π×341[rpm]/60=4.64m/s・・・式(3)
このように、第1丸刃416のベルト40に対する進入距離が10mmの位置(図4のBの位置)では、ベルト周速がベルト40の外周面(図4のAの位置)に比べて見掛け上、下がったことになるので、周速比1:1が維持されるように、第1丸刃416の回転数が次式(4)により算出される。
4640[mm/s]=φ100×π×回転数[rpm]/60
回転数=886[rpm] ・・・式(4)
そして、コンピュータ60は、式(4)で求められた第1丸刃416の回転数になるようにモータ415の回転数を制御し、第1丸刃416の回転数を減速させ(955rpmから886rpmに減速)、第1丸刃416の丸刃周速を調整する。
上記コンピュータ60のプログラム制御によれば、第1丸刃416のベルト40への進入距離に応じて変動するベルト周速(第1丸刃416がベルト40に当接する位置での周速)に応じて、第1丸刃416の丸刃周速が設定された周速比で維持されるようにモータ415の回転数を変動させることができる。即ち、第1丸刃416のベルト40への進入距離に応じて変動するベルト周速と丸刃周速との周速比を常に一定の値に維持することができる。
同様に、左カッター部42に関して、各サーボ制御器により、第2丸刃426のベルト40の幅方向に対する進入位置、及び、ベルト40に対する進入角度が調整された後、モータ425により第2丸刃426が回転される。このとき、第2丸刃426は、ベルト40のベルト周速、及び、設定された周速比に基づいた丸刃周速で回転される。そして、図3及び図5に示すように、サーボ制御器423aにより、第2丸刃426がベルト40の他端(図2の奥側)に対して駆動軸21の中心方向に所定の進入速度で進入する。これにより、ベルト40の他端側の側面を斜め(入力した進入角度)にカットして、ベルト40の他端側にバイアスカット面15を形成する。なお、本実施形態では、第2丸刃426を、図3に示すように、駆動軸21を正面から見て、ベルト40が巻き掛けられた駆動軸21の頂点から左に45°の位置で、ベルト40に進入させている。
また、左カッター部42においても右カッター部41同様に、コンピュータ60が、左カッター部42のサーボ制御器423a(サーボモータ)による第2丸刃426のベルト40への進入距離に応じて算出される、第2丸刃426がベルト40に当接する位置でのベルト周速と、第2丸刃426の外周部における丸刃周速とが、設定された周速比で維持されるように、モータ425の回転数をプログラム制御し、第2丸刃426の丸刃周速を調整する。
上記のように、右カッター部41及び左カッター部42は、駆動軸21に巻き掛けられたベルト40の外周側から内周側に向けてベルト幅方向の断面幅が広がるように、第1丸刃416及び第2丸刃426刃を斜め方向に作動させてバイアスカットする(図5参照)。
バイアスカット終了後は、ベルト40の掛け外しを阻害しない位置まで右カッター部41及び左カッター部42を退避させる。
上記動作がプログラム制御により行われた結果、ベルト40の両端の側面が、それぞれ斜めにカットされ、図1に示すようにベルト40の両側面にバイアスカット面15を形成することができる。こうして、断面V字状のVベルト1が完成する。
なお、上記バイアスカット装置20では、第1丸刃416(第2丸刃426)のベルト40への進入距離に応じて変動するベルト周速と丸刃周速との周速比を、コンピュータ60の入力部61により入力設定した値に維持することができるようにしているが、その周速比は、『ベルト周速:丸刃周速=1.0:1.1〜1.0:0.8』の範囲で設定されることが望ましい。
ベルト周速に対して丸刃周速を大きくし過ぎると、ベルト40のバイアスカット面15のムラは減少し品質は向上するが、第1丸刃416(第2丸刃426)を駆動するモータ415(第2丸刃426)に過度な負荷が生じる。一方、ベルト周速に対して丸刃周速を小さくし過ぎると、第1丸刃416(第2丸刃426)を駆動するモータ415(第2丸刃426)への負荷は減少するが、ベルト40のバイアスカット面15にムラが生じ品質が下がってしまう。そこで、ベルト周速と丸刃周速との周速比を、1.0:1.1〜1.0:0.8の範囲に設定することにより、ベルト40のバイアスカット面15のムラを減少させ品質を向上させつつ、第1丸刃416(第2丸刃426)を駆動するモータ415(第2丸刃426)への負荷を抑制することができる。
(効果)
上記バイアスカット装置20によれば、図8の「残りのベルト40の厚みに対する周速比の値(丸刃周速/ベルト周速)」、及び、「残りのベルト40の厚みに対する第1丸刃416を駆動するモータ415の負荷電流値」のグラフに示すように、横軸に示す、まだ切り込まれていない残りのベルト40の厚みが薄くなるように、第1丸刃416(第2丸刃426)をベルト40に徐々に進入させて行ったとしても、周速比の値(丸刃周速/ベルト周速)を一定の値に維持することができる。その結果、図8のグラフに示すように、第1丸刃416を駆動するモータ415への負荷電流も一定のまま維持することができ、モータ415への過度な負荷電流も防止することができる。
これにより、ベルト40のバイアスカット面15にムラを生じ難くすることができる。また、第1丸刃416・第2丸刃426への負荷が変動することを防止することにより、第1丸刃416・第2丸刃426に過剰な摩擦熱が発生するのを防ぎ、モータ415・モータ425への過度な負荷が生じることを防止することができる。その結果、モータ415・モータ425の駆動電力の軽減により省エネを図ることができる。
また、上記バイアスカット装置20では、第1丸刃416(第2丸刃426)のベルト40への進入距離は、サーボ制御器413a・423aの各サーボモータの回転角度に基づく位置情報によって把握されることから、別個に位置検出器(光学系など)を設けることなく第1丸刃416(第2丸刃426)のベルト40への進入距離を算出することができる。
また、上記バイアスカット装置20によれば、ベルト40の駆動軸21に巻き掛けられた部位に対して第1丸刃416(第2丸刃426)を進入させてバイアスカットすることができる。これによれば、第1丸刃416(第2丸刃426)が進入するベルト40の部位は、駆動軸21の外周により押圧されるため第1丸刃416(第2丸刃426)の切込(進入)に対して生じるベルト厚み方向への「逃げ」を抑制することができる。また、第1丸刃416(第2丸刃426)が進入するベルト40の部位は、駆動軸21の外周に対して面接触しているため、摩擦力を高めることができ、第1丸刃416(第2丸刃426)のベルト40に対する斜めの切込(バイアスカット)に対して生じるベルト幅方向への「逃げ」も抑制することができる。このように、ベルト40をバイアスカットする際に、ベルト40が「逃げ」るのを抑制して強固に固定することにより、バイアスカット面15(カットライン)が内側に反ることを防止して、平滑なベルト側面を有するVベルト1を形成することができる。更に、平滑なバイアスカット面15を有するVベルト1を形成することができることから、Vベルト1の伝達効率を高めることができる。
(その他の実施形態)
以上に本発明の好適な実施形態を示したが、上記の実施形態は更に以下のように変更することができる。
上記実施形態では、バイアスカット装置20は、駆動軸21と従動軸22の2本の軸を備えた構成としたが、これに限らず、例えば3本以上配置しても良い。
また、上記実施形態では、駆動軸21に巻き掛けられたベルト40に対して第1丸刃416及び第2丸刃426を進入させてバイアスカットをしているが、従動軸22に巻き掛けられたベルト40に対して第1丸刃416及び第2丸刃426を進入させてバイアスカットする構成にしてもよい。
また、上記実施形態に係るバイアスカット装置20では、図2に示すように、駆動軸21を下側、従動軸22を上側に配置し、ベルト40を上下方向に巻き掛ける構成をしている。これは、仮に駆動軸21と従動軸22とを水平方向に配置した場合、ベルト40が長尺の大型であれば、バイアスカット装置20の水平方向での設置スペースが大きくなってしまうことから、本実施形態のバイアスカット装置20では、従動軸22と駆動軸21とを上下方向に配置している。さらに、作業性やメンテナンスや重心などを考慮し、従動軸22を上側に配置し、駆動軸21を下側に配置することにより、右カッター部41及び左カッター部42が下側に配置する構成にしている。従って、設置スペースが確保できる場合には、駆動軸21と従動軸22とを水平方向に配置し、ベルト40を水平方向に巻き掛ける構成にしてもよい。
具体的には、駆動軸21の中心軸及び従動軸22の中心軸が水平方向に対して垂直になるように配置し、ベルト40の両側面が上下方向を向くように、ベルト40を駆動軸21と従動軸22との間に巻き掛ける構成や、駆動軸21の中心軸及び従動軸22の中心軸が水平方向になるように配置し、ベルト40の内周側が上下方向を向くように、ベルト40を駆動軸21と従動軸22との間に巻き掛ける構成などが挙げられる。
上記実施形態のバイアスカット装置20でバイアスカットしたVベルト(ローエッジコグドVベルト)に対して、寸法精度、外観、品質の評価を行った。バイアスカットしたローエッジコグドVベルトは、厚み:30mm、幅(上幅):40.6mm、カット角度:26°、ベルト長さ:周長2665mmである。表1に、評価項目、目標、結果、判定結果に示す。
※カット角度、カット上幅は3点/本を測定した平均値。
※平滑性、カット角度は、コントレーサーで測定。
上記実施形態のバイアスカット装置20によれば、厚みが30mmの大型のVベルト(ローエッジコグドVベルト)であっても、寸法精度、外観、品質など問題なくバイアスカットすることができた。
1 Vベルト
3 心線
5 伸張ゴム層
6 圧縮ゴム層
15 バイアスカット面
20 バイアスカット装置
21 駆動軸
22 従動軸
23 本体
24 原動機
40 矩形断面のベルト
41 左カッター部
42 右カッター部
416 第1丸刃
426 第2丸刃
60 コンピュータ

Claims (3)

  1. ベルトに対して張力を付与しつつ、ベルト周長方向に巻き掛けることが可能な少なくとも2本の軸と、
    前記軸の一つを駆動可能な軸駆動部と、
    前記軸間に巻き掛けられた前記ベルトの外周空間に配置される丸刃と、
    前記丸刃を回転させる丸刃駆動部と、
    前記丸刃を、前記軸間を周動する前記ベルトの、前記軸に巻き掛けられた部位に対して、斜めに進入させる方向に移動自在にする移動機構と、
    前記移動機構による前記丸刃の前記ベルトへの進入距離に応じて算出される、前記丸刃が前記ベルトに当接する位置でのベルト周速と、前記丸刃の外周部における丸刃周速とが、設定された周速比で維持されるように前記丸刃駆動部の回転数を制御する制御装置と、
    を備えていることを特徴とする、バイアスカット装置。
  2. 前記移動機構は、前記丸刃の前記ベルトへの進入方向に対する移動を自在にするサーボモータを有し、
    前記丸刃の前記ベルトへの前記進入距離は、前記サーボモータの回転角度に基づく位置情報によって算出されることを特徴とする請求項1に記載のバイアスカット装置。
  3. 前記ベルト周速と前記丸刃周速との周速比は、1.0:1.1〜1.0:0.8の範囲で設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のバイアスカット装置。
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