JP6788475B2 - バイアスカット装置 - Google Patents
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Description
前記軸の一つを駆動可能な軸駆動部と、
前記軸間に巻き掛けられた前記ベルトの外周空間に配置される刃と、
前記刃を、前記軸間を周動する前記ベルトの、前記軸に巻き掛けられた部位に対して、斜めに進入させる方向に移動自在にする移動機構と、を備えていることを特徴とする、バイアスカット装置である。
このように、ベルトをバイアスカットする際にベルトが「逃げ」るのを抑制して強固に固定することにより、バイアスカット面(カットライン)が内側に反ることを防止して、平滑なベルト側面を有するVベルトを形成することができる。
更に、平滑なベルト側面を有するVベルトを形成することができることから、Vベルトの伝達効率を高めることができる。
また、軸の他にベルトを固定する固定手段を別途設ける必要がなくなり、全体として部品点数を減らすことができる。
しかし、上記構成のように、軸に巻き掛けられたベルトの外周側から内周側に向けてベルト幅方向の断面幅が広がるようにカットした場合、ベルトの内周側が軸の外周に対して面接触している接触面積は変わらないため、摩擦力は維持され、刃の斜めの切リ込みに対して生じるベルト幅方向への「逃げ」に対する防止機能も維持することができる。
更に、前記刃を回転させる刃駆動部を備えていることを特徴とする。
先ず、本実施形態のバイアスカット装置により製造されるVベルト1の構成について、図1を参照して説明する。このVベルト1は、繊維コードからなる心線3が接着ゴム層2内に埋め込まれ、この接着ゴム層2の上部には補強布4を含む伸張ゴム層5が、下部には同様に補強布4を含む圧縮ゴム層6が配置されている。圧縮ゴム層6には、一定ピッチでベルト周長方向に沿ってコグ谷部7とコグ山部8とを交互に配したコグ部9が設けられている。
次に、上記Vベルト1を製造するためのバイアスカット装置20の構成について、図2〜図4を参照しながら説明する。
次に、バイアスカット装置20を使用してV字状のVベルト1を製造する方法について説明する。
上記バイアスカット装置20によれば、ベルト40の駆動軸21に巻き掛けられた部位に対して左カッター部41の第1丸刃416、及び、右カッター部42の第2丸刃426を進入させてバイアスカットすることができる。これによれば、第1丸刃416及び第2丸刃426が進入するベルト40の部位は、駆動軸21の外周により押圧されるため第1丸刃416及び第2丸刃426の切込(進入)に対して生じるベルト厚み方向への「逃げ」を抑制することができる。また、第1丸刃416及び第2丸刃426が進入するベルト40の部位は、駆動軸21の外周に対して面接触しているため、摩擦力を高めることができ、第1丸刃416及び第2丸刃426のベルト40に対する斜めの切込(バイアスカット)に対して生じるベルト幅方向への「逃げ」も抑制することができる。
以上に本発明の好適な実施形態を示したが、上記の実施形態は更に以下のように変更することができる。
先行技術文献で挙げた従来の装置でバイアスカットしたVベルト、及び、本願のバイアスカット装置20でバイアスカットしたVベルトに対して、Vベルトの「断面形状」及び「伝達効率」に関する比較実験を行った。
上記バイアスカット条件で、従来の装置と本発明のバイアスカット装置20とでバイアスカットしたベルトの断面形状を比較した。ここで、比較の指標として、ベルトの側面平滑度を測定する。ベルトの側面平滑度とは、図6に示すように、ベルト断面視で、ベルトの角同士を結んだ線Xから、線Xをベルト側面の凹凸の最も大きい箇所まで平行移動させた線Yまでの距離である。そして、判定基準としては、ベルトの左側面(A面)及び右側面(B面)の側面平滑度が共に0.1mm以下であるものを「○」(良好)とした。
上記バイアスカット条件で、従来の装置と本発明のバイアスカット装置20とでバイアスカットしたベルトに対して高負荷走行試験を行い、伝達効率を比較した。ここで、伝達効率とは、ベルトが駆動軸からの回転トルクを従動軸に伝える指標であり、この伝達効率が高いほどベルトの伝動ロスが小さく、省燃費性に優れることを意味する。図8に示す駆動(Dr.)プーリ及び従動(Dn.)プーリの二つのプーリにベルトを掛架した二軸レイアウトにおいて、伝達効率は以下のようにして求めることができる。
=(ρ2×r2)/(ρ1×r1)×100
なお、実際は伝達効率が100%以上の値になることはないが、100%に近いほどベルトの伝動ロスが小さく、省燃費性に優れていることを表す。
3 心線
5 伸張ゴム層
6 圧縮ゴム層
15 バイアスカット面
20 バイアスカット装置
21 駆動軸
22 従動軸
23 本体
24 原動機
40 矩形断面のベルト
41 左カッター部
42 右カッター部
416 第1丸刃
426 第2丸刃
Claims (3)
- ベルトに対して張力を付与しつつ、ベルト周長方向に巻き掛けることが可能な少なくとも2本の軸と、
前記軸の一つを駆動可能な軸駆動部と、
前記軸間に巻き掛けられた前記ベルトの外周空間に配置される刃と、
前記刃を、前記軸間を周動する前記ベルトの、前記軸に巻き掛けられた部位に対して、斜めに進入させる方向に移動自在にする移動機構と、を備え、
前記軸の外周には、巻き掛けられた前記ベルトを幅方向でチャッキングにより挟持するフランジが設けられ、
前記軸の外周、及び、前記フランジの内側には、樹脂体が設けられていることを特徴とする、バイアスカット装置。 - 前記移動機構は、前記軸に巻き掛けられたベルトの外周側から内周側に向けてベルト幅方向の断面幅が広がるように、前記刃を斜め方向に移動自在にすることを特徴とする請求項1に記載のバイアスカット装置。
- 前記刃は、丸刃であり、前記移動機構に対して回転可能に設けられており、
更に、前記刃を回転させる刃駆動部を備えていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のバイアスカット装置。
Applications Claiming Priority (2)
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JP2015243552 | 2015-12-14 |
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Family Applications (1)
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JP2016206146A Active JP6788475B2 (ja) | 2015-12-14 | 2016-10-20 | バイアスカット装置 |
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CN113334461A (zh) * | 2021-07-06 | 2021-09-03 | 张晓维 | 一种用于防弹玻纤板的倒斜角设备 |
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- 2016-10-20 JP JP2016206146A patent/JP6788475B2/ja active Active
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