JPH116547A - Vリブドベルトを用いた多軸駆動装置 - Google Patents

Vリブドベルトを用いた多軸駆動装置

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JPH116547A
JPH116547A JP17776297A JP17776297A JPH116547A JP H116547 A JPH116547 A JP H116547A JP 17776297 A JP17776297 A JP 17776297A JP 17776297 A JP17776297 A JP 17776297A JP H116547 A JPH116547 A JP H116547A
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JP
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belt
ribbed belt
ribbed
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rib
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JP17776297A
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Takahiko Komai
隆彦 駒井
Toshimi Kumazaki
敏美 熊▲崎▼
Hiroyuki Hasegawa
博幸 長谷川
Hideaki Kono
秀明 河野
Takashi Kinoshita
隆史 木下
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトの厚みを薄くして屈曲疲労性を改善
し、そしてエンジンの燃費を低減したVリブドベルトを
用いた多軸駆動装置を提供する。 【解決手段】 Vリブドベルト1を駆動プーリ16と、
少なくとも一つの従動プーリ17、18に懸架した多軸
駆動装置10であり、この装置10に装着するVリブド
ベルト1がエチレン−2,6−ナフタレートを主たる構
成単位とするポリエステル繊維フィラメント群を諸撚し
てトータルデニール2,700〜3,300の撚糸の心
線4をもち、14,000〜17,000N/リブのベ
ルト引張弾性率を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はVリブドベルトを
用いた多軸駆動装置に係り、詳しくは屈曲疲労性を改善
したVリブドベルトを使用し、エンジンの燃費を低減し
たVリブドベルトを用いた多軸駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】Vリブドベルトは、クッションゴム部中
に心線を埋設し、該クッションゴム部の上部には必要に
応じてカバー帆布を積層し、そして該クッションゴム部
の下部に複数のリブ部を設けている。このVリブドベル
トは、Vベルトに代わって自動車のエアーコンプレッサ
ーやオルタネータ等の補機駆動の動力伝動用として広く
使用されてきており、また最近ではエンジンルームのコ
ンパクト化やエンジンの軽量化に伴ってプーリ径が小さ
くなるとともにサーペンティン駆動化が図られている。
【0003】上記サーペンティン駆動では、多数の補機
に連結されたプーリを同一平面上に配置し、複数のプー
リに一本のベルトを掛架するものであり、ベルトを大き
く曲がりくねった状態で配置したもので、ベルトにとっ
ては極めて過酷な状態に置かれている。このために、V
リブドベルトの更なる屈曲性改良が必要になってきてい
る。ベルトの屈曲性改良には、リブゴムの耐熱性向上が
必要であるばかりか、ベルトの厚みを薄くする必要があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ベルトの厚みを薄くす
るために、リブ部の高さを小さくすると、リブ部とプー
リの接触面積が減少し、伝達効率が悪くなる点が指摘さ
れている。もう1つは、心線を細くしてベルトの厚みを
薄くする方法である。しかし、ポリエチレンテレフタレ
ートを主たる構成単位とするポリエステル繊維フィラメ
ント(PET)で心線を細くすると、モジュラスが低下
し、またベルトのモジュラスも低下するために、ベルト
のスリップ率が高くなり、ベルトの摩耗、そしてベルト
の表面温度が増大する欠点があった。
【0005】また、実開平4−34545号公報には、
トータル2,000〜4,000デニールのアラミド繊
維からなるコードを心線として用いたVリブドベルトが
開示されている。しかし、心線にアラミド繊維を使用す
ることにより、心線を細くベルト厚みを薄くしてモジュ
ラスを高くすることが可能であるが、走行時のベルトの
熱収縮が起こらないために、オートテンショナーを使用
しなければならず、伝動機構が複雑になるという問題が
あった。
【0006】本発明はこのような問題点を改善するもの
であり、これに対処するものでベルトの厚みを薄くして
屈曲疲労性を改善し、そしてエンジンの燃費を低減した
Vリブドベルトを用いた多軸駆動装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本願の請求項1記
載の発明は、伸張部とベルト長手方向に沿って心線を埋
設したクッションゴム層とクッションゴム層に隣接して
ベルトの周方向に延びる複数のリブを有する圧縮部とか
らなるVリブドベルトを、駆動プーリと、少なくとも一
つの従動プーリに懸架した多軸駆動装置において、上記
Vリブドベルトの心線がエチレン−2,6−ナフタレー
トを主たる構成単位とするポリエステル繊維フィラメン
ト群を諸撚してトータルデニール2,700〜3,30
0であり、ベルトの引張弾性率が14,000〜17,
000N/リブであるVリブドベルトを使用した多軸駆
動装置にあり、引張弾性率を低下させずにその厚みを薄
くして屈曲性を改善したVリブドベルトを使用すること
により、トルク損失を小さくしてエンジンの燃費を低減
することができる。
【0008】本願の請求項2記載の発明は、心線の巻き
付けピッチが0.7〜1.0mmであるVリブドベルト
を用いた多軸駆動装置にあり、高いVリブドベルトの引
張弾性率を維持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るVリブドベル
トを用いた多軸駆動装置を示す概略図、図2はこの多軸
駆動装置に使用するVリブドベルトを示す断面斜視図で
ある。
【0010】図において、本発明の多軸駆動装置10で
は、エンジンのクランク軸を駆動軸11とし、一つの従
動軸12に例えば大きな回転慣性を有する発電機13
を、他の従動軸14に例えばウオーターポンプ15を備
え、これらの軸にそれぞれプーリ16、17、18を装
着し、これらのプーリ16、17、18にVリブドベル
ト1を懸架している。発電機13を備えた従動軸12は
大きな回転慣性を有するため、Vリブドベルト1は大き
な慣性トルクと発電トルクを担持するけれども、従動軸
12から離れたときでも伸ばれることなく走行し、従動
軸12と14間で大きく弛むことなく共振も起こらな
い。
【0011】ここで使用するVリブドベルト1は、Vリ
ブドベルト1は、カバー帆布3からなる伸張部2と、コ
ードよりなる心線4を埋設したクッションゴム部5と、
その下側に弾性体層である圧縮部6からなっている。こ
の圧縮部6は、ベルト長手方向に延びる断面略三角形で
ある台形の複数のリブ7を有している。
【0012】前記リブ7には、水素化ニトリルゴム、ク
ロロプレンゴム、天然ゴム、CSM、ACSM、SBR
が使用され、水素化ニトリルゴムは水素添加率80%以
上であり、耐熱性及び耐オゾン性の特性を発揮するため
に、好ましくは90%以上が良い。水素添加率80%未
満の水素化ニトリルゴムは、耐熱性及び耐オゾン性が極
度に低下する。耐油性及び耐寒性を考慮すると、結合ア
クリロニトリル量は20〜45%の範囲が好ましい。
【0013】また、上記リブ7には、ナイロン6、ナイ
ロン66、ポリエステル、綿、アラミドからなる短繊維
を混入してリブ7の耐側圧性を向上させるとともに、プ
ーリと接する面になるリブ7の表面に該短繊維を突出さ
せ、リブ7の摩擦係数を低下させて、ベルト走行時の騒
音を軽減させる。これらの短繊維のうち、剛直で強度を
有し、しかも耐摩耗性を有するアラミド繊維とそれ以外
の繊維を併用することが望ましい。
【0014】上記アラミド短繊維が前述の効果を充分に
発揮するためには、アラミド繊維の繊維長さは1〜20
mmで、その添加量はゴム100重量部に対して1〜3
0重量部である。このアラミド繊維は分子構造中に芳香
環をもつ、例えば商品名コーネックス、ノーメックス、
ケブラー、テクノーラ、トワロン等である。尚、アラミ
ド短繊維の添加量が1重量部未満の場合には、リブ7の
ゴムが粘着しやすくなって摩耗する欠点があり、また一
方30重量部を越えると、短繊維がゴム中に均一に分散
しなくなる。
【0015】上記アラミド短繊維はリブ7のゴムとの接
着を向上させるためにも、該短繊維をエポキシ化合物や
イソシアネート化合物から選ばれた処理液によって接着
処理される。
【0016】また、上記心線4としては、エチレン−
2,6−ナフタレートを主たる構成単位とするポリエス
テル繊維フィラメント群を下撚りと上撚りを互いに異な
る方向へ撚った、いわゆる諸撚して得られたトータルデ
ニール2,700〜3,300の接着処理したコードが
使用される。このコードの上撚り数は10〜23/10
cmであり、また下撚り数は17〜38/10cmであ
る。
【0017】エチレン−2,6−ナフタレート繊維は、
ポリエチレンテレフタレート繊維に比べてモジュラスが
高い点で優れている。このため、エチレン−2,6−ナ
フタレート繊維を心線に使用する場合には、心線の径を
細くしてもモジュラスを高く保つことができ、またベル
トの厚みを薄くして可撓性を高めることもできる。尚、
アラミド繊維では、熱収縮がないためにオートテンショ
ナーが必要になり、本発明の目的は達成されない。
【0018】上記フィラメント群を諸撚にする理由とし
ては、高水準に心線のモジュラスを維持するためであ
り、片撚の場合にはモジュラスが低くなりやすい。
【0019】トータルデニールが2,700未満の場合
には、心線のモジュラス、強力が低くなり過ぎ、また
3,300を越えると、ベルトの厚みが厚くなって、屈
曲疲労性が悪くなる。
【0020】上記心線4の接着処理は、まず(1)未処
理コードをエポキシ化合物やイソシアネート化合物から
選ばれた処理液を入れたタンクに含浸してプレディップ
した後、(2)160〜200°Cに温度設定した乾燥
炉に30〜600秒間通して乾燥し、(3)続いてRF
L液からなる接着液を入れたタンクに浸漬し、(4)2
00〜250°Cに温度設定した延伸熱固定処理機に3
0〜600秒間通して−1〜3%延伸して延伸処理コー
ドとする。
【0021】上記エポキシ化合物としては、例えばエチ
レングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール等
の多価アルコールや、ポリエチレングリコール等のポリ
アルキレングリコールとエピクロルヒドリンのようなハ
ロゲン含有エポキシ化合物との反応生成物や、レゾルシ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルメタン、
フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ホル
ムアルデヒド樹脂等の多価フェノール類やハロゲン含有
エポキシ化合物との反応生成物である。このエポキシ化
合物はトルエン、メチルエチルケトン等の有機溶剤に混
合して使用される。また、イソシアネート化合物として
は、例えば4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、トルエン2,4−ジイソシアネート、P−フェニル
ジイソシアネート、ポリアリールポリイソシアネート等
がある。このイソシアネート化合物もトルエン、メチル
エチルケトン等の有機溶剤に混合して使用される。
【0022】RFL液はレゾルシンとホルマリンとの初
期縮合体をラテックスに混合したものであり、ここで使
用するラテックスとしてはクロロプレン、スチレン・ブ
タジエン・ビニルピリジン三元共重合体、水素化ニトリ
ル、NBR等である。
【0023】上記延伸熱固定処理されたコードは、スピ
ニングピッチ、即ち心線の巻き付けピッチを0.7〜
1.0mmにすることで、モジュラスの高いベルトに仕
上げることができる。もし0.7mm未満になると、コ
ードが隣接するコードに乗り上げて巻き付けができず、
一方1.0mmを越えると、ベルトのモジュラスが徐々
に低くなる。
【0024】カバー帆布3は綿、ポリアミド、ポリエチ
レンテレフタレート、アラミド繊維からなる糸を用い
て、平織、綾織、朱子織等に製織した布である。
【0025】上記心線4を用いたVリブドベルトは、心
線がフィラメント群を諸撚してトータルデニール2,7
00〜3,300であり、しかも引張弾性率が14,0
00〜17,000N/リブであり、このような引張弾
性率の範囲であると、ベルトの厚みが薄くなって屈曲性
が向上するため、トルク損失を小さくしてエンジンの燃
費を低減することができる。
【0026】しかもベルトに147Nの初荷重をかけ、
100°C雰囲気下30分放置した後に発生したベルト
乾熱時収縮応力が100〜200Nである特性を付与す
ると、Vリブドベルト1はベルトスリップ率が小さくて
ベルト寿命が長いものを得ることを見出すことができ
た。もし、ベルト乾熱時収縮応力が100N未満の場合
には、ベルトが伸びやすくてベルト張力の低下が大き
く、スリップ率が高くなる傾向がある。また、ベルト乾
熱時収縮応力が200Nを超える場合には、ベルト長さ
の経時収縮が大きくなる傾向があり、スリップ率が小さ
くなる効果は小さい。
【0027】尚、アラミド繊維を使用した場合には、ベ
ルトのモジュラスを高めることができるが、熱収縮がな
いために別途オートテンショナーが必要になり、伝達機
構が複雑になる欠点がある。しかし、エチレン−2,6
−ナフタレートを主たる構成単位とするポリエステル繊
維を用いた心線は、熱収縮を起こすため、オートテンシ
ョナーを使用しなくてもよい。
【0028】
【実施例】以下に、本発明を具体的な実施例のより更に
詳細に説明する。 実施例1、比較例1〜4 心線として、1,000デニールのエチレン−2,6−
ナフタレート繊維(PEN繊維)、1,100デニール
のポリエチレンテレフタレート繊維(PET繊維)、お
よび1,000デニールのアラミド繊維(ケブラー)を
用いて表1に示す構成の白地ロープを準備した。
【0029】各白地ロープを表1に示す接着剤をプレデ
ィップした後、約170〜190°Cの温度設定した乾
燥炉に10〜300秒間通して乾燥し、続いて表2に示
すRFL液からなる接着剤を入れたタンクに浸漬し、約
200〜250°Cに温度設定した熱延伸固定処理機に
10〜300秒間通して−1〜3%延伸して延伸固定処
理コードとした。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】本実施例で作製したVリブドベルトでは、
上記各延伸固定処理コードからなる心線がクッションゴ
ム部内に埋設され、その上側にゴム付綿帆布を1プライ
積層し、他方クッションゴム部の下側には圧縮部があっ
て3個のリブがベルト長手方向に有している。得られた
VリブドベルトはRAM規格による長さ1,100mm
のK型3リブドベルトであり、リブピッチ3.56m
m、リブ高さ2.9mm、リブ角度40°、そして種々
のベルト厚さを有するものである。
【0033】ここで圧縮部およびクッションゴム部を、
それぞれ表3に示すゴム組成物から調製し、バンバリー
ミキサーで混練後、カレンダーで圧延したものを用い
た。圧縮部には、短繊維が含まれ、ベルト幅方向に配向
している。尚、該短繊維はあらかじめトルエン90gに
PAPI(化成アップジョン社製ポリイソシアネート化
合物)90gからなる処理液に浸漬した。
【0034】
【表3】
【0035】次いで、前記Vリブドベルトの静的および
動的性能の評価を行った。この結果を表4に示す。尚、
ベルトの試験方法は、以下の通りである。
【0036】(1)ベルト強力 JIS L−1071(1983年)に基づいて引張り
強力を測定し、1リブ当たりの引張り強力を求めた。
【0037】(2)ベルトの引張弾性率 ベルトを2つの溝付きプーリに巻き付け、一方のプーリ
を50mm/分の速度で引っ張って、プーリの移動距離
と荷重を測定し、1リブ(3.56mm)当たりの応力
に換算した。
【0038】(3)ベルトスリップ率 図1に示す多軸駆動装置10のように、Vリブドベルト
1を駆動プーリ16(直径125mm)、発電機13に
設けた従動プーリ17(直径57.5mm)、ウオータ
ーポンプ15に設けた従動プーリ18(直径108m
m)に掛架し、雰囲気温度85°Cで走行させた。駆動
プーリ16の回転数は4,900rpm、従動プーリ1
2の負荷は8.8kwとし、ベルトに200N/リブの
初張力をかけた。300時間走行後、スリップ率を測定
した。スリップ率(G)の算出は、下記の式に示す。 スリップ率(G)=(I0 −I300 )/I0 I=NDn.0/NDr.0300 =NDn.300/NDr.300Dr.0 ;試験開始時の駆動プーリの回転数(rpm) NDn.0 ;試験開始時の従動プーリの回転数(rpm) NDr.300;300時間後の駆動プーリの回転数(rp
m) NDn.300;300時間後の従動プーリの回転数(rp
m)
【0039】(4)ベルト表面温度 図1に示す多軸駆動装置10を用いて、300時間走行
後のベルト表面温度を測定した。
【0040】(5)ベルト走行時間 図1に示す多軸駆動装置10を用いて、ベルトのリブに
クラックが発生するまでの時間を測定し、実施例1を1
00とする指数で表示した。
【0041】
【表4】
【0042】(6)駆動トルク 図1に示す多軸駆動装置10を用いて、Vリブドベルト
1を駆動プーリ16(直径125mm)、発電機13に
設けた従動プーリ17(直径57.5mm)、ウオータ
ーポンプ15に設けた従動プーリ18(直径108m
m)に掛架し、雰囲気温度25°Cで走行させた。エン
ジンの回転数を2,000〜7,000rpmまで変動
させ、ベルトに980Nの初張力をかけて、Vリブドベ
ルト1を走行させた。そして、エンジンの回転数と駆動
トルクの関係をもとめた。その結果を表5に示す。
【0043】
【表5】
【0044】以上のように、本発明の多軸駆動装置で
は、従来のものに比べてトルク損失が小さく、リブのク
ラック発生までの時間が長く、また他の静的および動的
性能において優れていることが判る。
【0045】
【発明の効果】以上のように本願の請求項1記載の発明
では、伸張部とベルト長手方向に沿って心線を埋設した
クッションゴム層とクッションゴム層に隣接してベルト
の周方向に延びる複数のリブを有する圧縮部とからなる
Vリブドベルトを、駆動プーリと、少なくとも一つの従
動プーリに懸架した多軸駆動装置において、上記Vリブ
ドベルトの心線がエチレン−2,6−ナフタレートを主
たる構成単位とするポリエステル繊維フィラメント群を
諸撚してトータルデニール2,700〜3,300であ
り、ベルトの引張弾性率が14,000〜17,000
N/リブであるVリブドベルトを使用した多軸駆動装置
にあり、引張弾性率を低下させずにその厚みを薄くして
屈曲性を改善したVリブドベルトを使用することによ
り、トルク損失を小さくしてエンジンの燃費を低減する
ことができる効果がある。
【0046】本願の請求項2記載の発明では、心線の巻
き付けピッチが0.7〜1.0mmであるVリブドベル
トを用いた多軸駆動装置にあり、高いVリブドベルトの
引張弾性率を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るVリブドベルトを用いた多軸駆動
装置を示す概略図である。
【図2】本発明の多軸駆動装置に使用するVリブドベル
トを示す断面斜視図である。
【符号の説明】
1 Vリブドベルト 2 伸張部 3 カバー帆布 4 心線 5 クッションゴム部 6 圧縮部 7 リブ 10 多軸駆動装置 11 駆動軸 12 従動軸 14 従動軸 16 駆動プーリ 17 従動プーリ 18 従動プーリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 秀明 神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ 星ベルト株式会社内 (72)発明者 木下 隆史 神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ 星ベルト株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸張部とベルト長手方向に沿って心線を
    埋設したクッションゴム層とクッションゴム層に隣接し
    てベルトの周方向に延びる複数のリブを有する圧縮部と
    からなるVリブドベルトを、駆動プーリと、少なくとも
    一つの従動プーリに懸架した多軸駆動装置において、上
    記Vリブドベルトの心線がエチレン−2,6−ナフタレ
    ートを主たる構成単位とするポリエステル繊維フィラメ
    ント群を諸撚してトータルデニール2,700〜3,3
    00であり、ベルトの引張弾性率が14,000〜1
    7,000N/リブであるVリブドベルトを使用するこ
    とを特徴とするVリブドベルトを用いた多軸駆動装置。
  2. 【請求項2】 心線の巻き付けピッチが0.7〜1.0
    mmである請求項1記載のVリブドベルトを用いた多軸
    駆動装置。
JP17776297A 1997-06-17 1997-06-17 Vリブドベルトを用いた多軸駆動装置 Pending JPH116547A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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