JP2018183405A - スライドファスナー - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、連結スライドファスナーの任意の位置に簡単に取り付け可能であり、操作性が良好なスライドファスナーを提供する。【解決手段】一方のスライダー60の連結柱70とは反対側のファスナーチェーン部12に取り付けられ、ファスナーチェーン部12の表面12aを覆う表部材18と、ファスナーチェーン部12の裏面12bを覆う裏部材20が互いに係合している。一方のスライダー60側に位置する表部材18の端部18bと、一方のスライダー60側に位置する裏部材20の端部20bとの間に、ファスナーエレメント16が位置し、ファスナーチェーン部12を挟持する。他方のスライダー62には、一方のスライダー60の一部が差し込まれて連結される弾性係止部材82を備える。裏部材20の端部20bには、弾性係止部材82をファスナーチェーン部12から離れる方へ移動させて、一方のスライダー60との連結を解除するスライダー用ガイド面38を備える。【選択図】図2

Description

この発明は、部材の開閉を可能にする一対のスライダーを連結可能に保持したスライドファスナーに関する。
従来、部材を開閉するスライドファスナーには、ファスナーチェーン部を開閉するスライドファスナー用のスライダーが一対に設けられ、一対のスライダーが互いに連結可能であり、連結させた状態を保持することができるものがある。このような連結可能なスライダーを有したスライドファスナーは、例えば鞄の開口部等に取り付けられ、防犯のため不用意に開けられることを防ぐことができる。この種のスライドファスナーには、一対のスライダーの連結を解除するために、ファスナーチェーン部の端部に、連結解除用の下止が設けられている。
特許文献1に開示されているスライドファスナーは、一対のスライダーの一方にフック状突起が設けられ、他方にフック状突起が係止される被係止突起が設けられている。そして、一対のスライダーを隣接させることにより、フック状突起が被係止突起に係止され互いに連結される。また下止には、スライドファスナーの裏面に、一対のスライダーに向かって突出する解除用突起が設けられ、一対のスライダーを連結した状態で下止に当てると、解除用突起にフック状突起が押され、被係止突起から外れ、一対のスライダーの連結が解除される。この後、一方のスライダーを移動させ、他方のスライダーから離間させると、離間した部分のファスナーチェーン部が開き、鞄等を開けることができる。
中国特許100475076C
上記背景技術の場合、下止に設けられた解除用突起は裏面側にのみ設けられているので、例えばファスナー本体がスライダーを動かす力により曲がると、ファスナーチェーン部の裏面から解除用突起の先端が離れて、スライダーのフック状突起を押すことができないことがある。この場合、スライダーを下止に当てても連結が解除されないため、使用者はファスナーチェーン部の曲がりを直す等の操作が必要であり、操作性が良くないものである。また、下止はファスナーチェーン部の端部に固定され、長手方向の途中に設けることは考えられておらず、取り付ける製品の構造や製造工程に合わせてファスナーチェーン部の任意の位置に取り付けることができず、また取付位置から移動を防ぐことも考えられていないものである。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で、スライドファスナーの任意の位置に簡単に取り付け可能であり、互いに連結されたスライダーを押し付けるだけで確実に連結を解除することができ、操作性が良好なファスナーを提供することを目的とする。
本発明は、部材の開閉を可能にするファスナーチェーン部のファスナーエレメントに、互いに連結される一対のスライダーが、各々連結柱を対向させて取り付けられたスライドファスナーであって、前記ファスナーチェーン部に設けられた一方の前記スライダーの前記連結柱とは反対側の前記ファスナーチェーン部に取り付けられ、前記ファスナーチェーン部の表面を覆う表部材と、前記ファスナーチェーン部の裏面を覆う裏部材が、互いに係合して取り付けられ、前記表部材の、前記一方のスライダー側に位置する端部と、前記裏部材の、前記一方のスライダー側に位置する端部との間に、前記ファスナーエレメントが位置し、前記ファスナーチェーン部を、前記表面と前記裏面から挟んで互いに対向し、他方の前記スライダーには、前記一方のスライダーの一部が差し込まれて連結される弾性係止部材が設けられ、前記裏部材の前記端部には、前記弾性係止部材に当接して前記弾性係止部材を前記ファスナーチェーン部から離れる方へ移動させて、前記一方のスライダーとの連結を解除する係止部材用ガイド面が設けられているスライドファスナーである。
前記表部材には、前記裏部材に向かって突出する嵌合部が設けられ、前記裏部材には前記嵌合部が差し込まれる係止孔と、前記係止孔の内側に突出する弾性片が設けられ、前記嵌合部は、前記ファスナーチェーン部の前記ファスナーエレメントの噛合を解除した開き部に挿入されて前記裏面に突出し、前記裏部材の前記係止孔に嵌合され前記弾性片で固定されるものである。
前記表部材と前記裏部材は、前記一方のスライダーの一部が嵌合される収容空間が互いに対向して、前記端部に開口して形成され、前記係止部材用ガイド面は、前記一方のスライダーと前記他方のスライダーが連結された状態で、前記一方のスライダーが前記収容空間に嵌合されたときに、前記弾性係止部材に当接して前記一方のスライダーとの連結を解除する位置に設けられているものである。
前記収容空間の底部の、前記一方のスライダー側の端部には、前記一方のスライダーの外側面に当接し前記一方のスライダーを前記収容空間へ導くスライダー用ガイド面が形成されているものである。前記一方のスライダーには、前記弾性係止部材に差し込まれて連結されるフックが設けられ、前記弾性係止部材は前記他方のスライダーと別体であり、一方向に長い板体で、長手方向の一方の端部には前記他方のスライダーに取り付ける一対の取付鉤部が設けられ、反対側の端部は前記他方のスライダーの外側に突出し、前記一方のスライダーの前記フックが差し込まれて係止される透孔と、前記係止部材用ガイド面に当接する当接面と、前記フックに当接して前記弾性係止部材を前記ファスナーチェーン部から離れる方へ移動させて前記フックを乗り越えさせて前記透孔に前記フックを導く当接突起が設けられているものである。
前記表部材と前記裏部材の、一方には他方へ向かって突出する凸部が設けられ、他方には前記凸部が嵌合する凹部が設けられ、前記凸部は前記ファスナーチェーン部を挟んで前記凹部に差し込まれて前記ファスナーチェーン部を挟持し、前記ファスナーチェーン部に対して移動不可能に取り付けられるものである。
前記透孔は、一方向に長い形状で、互いに平行な一対の長い側縁部を有し、前記一方のスライダーの前記フックは、前記一対の長い側縁部に対して平行な2側面とこの2側面に交差する2側面を有する四角柱状の軸部を有し、前記軸部の角部は面取りされた逃げ部が形成されているものである。さらに、前記一方のスライダーの前記フックの前記軸部には、前記透孔の長手方向の端部に係止される係止突起が側方に突出して設けられ、前記透孔の長手方向の端部には前記係止突起が係止されるくぼみである係止凹部が設けられ、前記透孔の前記係止凹部以外の周縁部には、前記弾性係止部材の厚みより一段低い段部が設けられている。前記段部は前記係止凹部とほぼ同じ深さに設けられている。
本発明のスライドファスナーは、簡単な構造で、連結スライドライドファスナーの任意の位置に簡単に強固に取り付けられ、取り付けられた所定の位置から移動することがない。しかも、互いに連結された一対のスライダーを当てるだけで確実に連結を解除することができ、操作性が良好である。
この発明の第一実施形態のスライドファスナーの連結ファスナー用下止の表部材側から見た斜視図である。 この実施形態のスライドファスナーの連結ファスナー用下止の裏部材側から見た斜視図である。 この実施形態のスライドファスナーの連結ファスナー用下止の表部材の、外側面から見た斜視図(a)と内側面から見た斜視図(b)である。 この実施形態のスライドファスナーの連結ファスナー用下止の表部材の、平面図(a)と正面図(b)、右側面図(c)である。 この実施形態のスライドファスナーの連結ファスナー用下止の裏部材の、内側面から見た斜視図(a)と外側面から見た斜視図(b)である。 この実施形態のスライドファスナーの連結ファスナー用下止の裏部材の、平面図(a)と正面図(b)、右側面図(c)である。 この実施形態のスライドファスナーの連結ファスナー用下止のファスナーチェーン部への取り付け工程を示す縦断面図である。 この実施形態のスライドファスナーの連結ファスナー用下止の正面図である。 図8のA−A線縦断面図である。 図8のB−B線縦断面図である。 この実施形態のスライドファスナーのオススライダーの斜視図である。 図11のオススライダーの正面図(a)と右側面図(b)、背面図(c)である。 この実施形態のスライドファスナーのメススライダーの斜視図である。 図13のメススライダーの正面図(a)と右側面図(b)、背面図(c)である。 図13のメススライダーの弾性係止部材の正面図(a)と右側面図(b)、背面図(c)、縦断面図(d)である。 この実施形態のスライドファスナーの正面図である。 この実施形態のスライドファスナーのオススライダーとメススライダーが連結解除されている状態を示す縦断面図である。 図17のオススライダーとメススライダーが連結される工程を示す縦断面図である。 図18のオススライダーとメススライダーが連結された状態を示す縦断面図である。 図19のオススライダーとメススライダーが連結ファスナー用下止の収容空間に収容される工程を示す縦断面図である。 図20のオススライダーとメススライダーが連結解除される工程を示す縦断面図である。 図21のオススライダーとメススライダーが連結解除された状態を示す縦断面図である。
以下、この発明のスライドファスナーの実施形態について図面に基づいて説明する。図1、図2はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態のスライドファスナーは、図16に示すように、部材の開閉を可能にするファスナーチェーン部12のファスナーエレメント16に、互いに連結されるオススライダー60とメススライダー62が取り付けられ、ファスナーチェーン部12の端部に連結ファスナー用下止10が設けられたスライドファスナー11である。連結ファスナー用下止10は、ファスナーチェーン部12のオススライダー60側に取り付けられている。ファスナーチェーン部12には一対のファスナーテープ14が設けられ、一対のファスナーテープ14の隣接する側縁部にファスナーエレメント16が対向して各々設けられている。
連結ファスナー用下止10は、ファスナーチェーン部12の長手方向の端部付近に、一対のファスナーテープ14がファスナーエレメント16により閉じられた状態で、ファスナーエレメント16を覆って取り付けられている。連結ファスナー用下止10は、ファスナーチェーン部12の表面12aに位置する表部材18と、ファスナーチェーン部12の裏面12bに位置する裏部材20が互いに係合して設けられている。図1は、連結ファスナー用下止10をファスナーチェーン部12の表面12aから見た斜視図であり、表部材18が見えている。図2は、連結ファスナー用下止10をファスナーチェーン部12の裏面12bから見た斜視図であり、裏部材20が見えている。
まず、連結ファスナー用下止10の表部材18について、図3、図4に基づいて説明する。表部材18は、ファスナーチェーン部12の長手方向に沿って長い矩形の板体である。図3(a)は、ファスナーチェーン部12と反対側に位置する外側面18aを示す斜視図であり、外側面18aは平滑で、僅かに中央が高くなる曲面で形成されている。表部材18の、長手方向の一方の端部18bには、後述するオススライダー60の胴体64が嵌合される収容空間22が凹形状に設けられている。収容空間22は、表部材18の厚みを貫通して設けられ、外側面18aと、外側面18aの反対側の内側面18cに開口して形成されている。収容空間22は、端部18bに対して略直角に交差する一対の端縁部22aと、一対の端縁部22aの端部18bと反対の端部同士を連結し端部18bに対して平行な端縁部22bで囲まれた矩形であり、端縁部22aは、端部18bに近い部分が、互いの間隔が広くなっている。
図3(b)は、ファスナーチェーン部12に当接する内側面18cを示す斜視図であり、平面的に形成されている。内側面18cの中心には、収容空間22の端縁部22bと、端部18bと反対側の端部18dに連通する収容溝部24が設けられている。収容溝部24は内側面18cから所定の深さであり、ファスナーエレメント16が嵌合される深さに形成されている。収容溝部24は表部材18の長手方向に沿って貫通し、長手方向に交差する幅は、中央部分が広く、端縁部22bと端部18dに連通する端部がやや狭く、狭い部分はファスナーエレメント16が互いに噛合した状態で嵌合される幅である。
収容溝部24の中央部分には、差込突部26が設けられている。差込突部26は、収容溝部24の底24aから略直角に立設され、底24aに対して平行な断面形状は、表部材18の長手方向に沿って細長く、表部材18の長手方向の両端部は先端に行くほど細くなる鋭角に形成されている。差込突部26の、収容溝部24の底24aと反対側の突出面26aは、内側面18cよりも高く形成され、また内側面18cに対して平行な平面である。突出面26aには、端部18bに近い位置に、嵌合部28が一体に設けられている。嵌合部28は、突出面26aに対して平行な面を有する矩形の板状体であり、表部材18の長手方向に沿う2辺と、長手方向に略直角に交差する2辺で囲まれている。嵌合部28の、長手方向に交差する幅は差込突部26よりも広く、差込突部26の両側の側方に一部が突出している。
内側面18cには、端部18dの近傍に、内側面18cから突出する凸部30が設けられ、凸部30は収容溝部24の両側に1個ずつ設けられている。凸部30に近接して、端部18dと反対側には、凹部32が設けられ、凹部32は収容溝部24の両側に1個ずつ設けられている。
次に、連結ファスナー用下止10の裏部材20について、図5、図6に基づいて説明する。裏部材20は、表部材18と同じ形状でファスナーチェーン部12の長手方向に沿って長い矩形の板体である。図5(a)は、ファスナーチェーン部12に当接する内側面20cを示す斜視図であり、図6(b)はファスナーチェーン部12と反対側に位置する外側面20aを示す斜視図である。
内側面20cは平面的に形成され、表部材18の端部18bに対向する端部20bには、後述するオススライダー60の胴体64が嵌合される収容空間34が設けられている。収容空間34は、裏部材20の厚みの一部を所定深さで切り欠いて形成され、表部材18の収容空間22に対面して開口する同じ形状に形成されている。収容空間34の底部34aの、端部20bに連続する端部34bは、厚みの角部が両方面取りされて鋭角に形成されている。底部34a側の面取りされた傾斜面は、オススライダー60に当接してオススライダー60を収容空間34に導くオススライダー用ガイド面36となる。底部34aと反対側の外側面20a側の面取りされた傾斜面は、メススライダー62に当接してオススライダー60との連結を外す係止部材用ガイド面38となる。収容空間34の底部34aの、端部20bに連続する端部34bは、中心に矩形の切欠部40が設けられている。切欠部40は、オススライダー60の後述するフック76が嵌合される形状である。
内側面20cの中心から端部20bと反対の端部20dの近傍にかけて係止孔42が設けられている。係止孔42は、表部材18の差込突部26と嵌合部28が差し込まれて係止されるものである。係止孔42は、裏部材20の厚みを貫通して設けられ、外側面20aと内側面20cに連通して形成され、裏部材20の長手方向に沿う2辺と、長手方向に略直角に交差する2辺で囲まれた矩形である。係止孔42の、端部20dの近傍に位置する側縁部42aには、外側面20aと面一に連続する位置に、裏部材20の厚みより薄い弾性片44が一体に設けられている。
弾性片44は、係止孔42にゆとりを有して嵌合される小さい矩形であり、側縁部42aから係止孔42中心に向かって突出し、弾性片44の先端部44aは係止孔42の中心をわずかに超える位置に達している。弾性片44は、裏部材20の厚みより薄く形成されているため、外側面20aから見ると外側面20aと面一に連続し係止孔42の内側をわずかなゆとりを有して閉鎖しているように見えるが、内側面20cから見ると係止孔42が開口しているだけに見える。弾性片44の先端部44aと、係止孔42の側縁部42aと反対側の側縁部42bで囲まれた矩形の空間は、嵌合部28がわずかなゆとりを有して嵌合される矩形の形状となる。弾性片44の内側面20c側の面には、先端部44aと、先端部44aに連続する一対の側縁部に沿うコの字形の当接部46が、弾性片44の厚み方向に突出して一体に設けられている。当接部46の突出長さは、弾性片44の先端部44aが高く、弾性片44の基端部、つまり係止孔42の側縁部42aに向かって徐々に低くなり、やがて弾性片44と面一になっている。
係止孔42の側縁部42bと、側縁部42bに連続する一対の側縁部には、内側面20cと面一に連続する位置に、裏部材20の厚みより薄い嵌合部保持部48が設けられている。嵌合部保持部48は、係止孔42の側縁部42bから、弾性片44の先端部44aに付近に達する大きさである。嵌合部保持部48の中心には、長手方向に沿って細い切欠部50が設けられている。切欠部50は、表部材18と裏部材20が組み合わされた時に表部材18の差込突部26が内側面20cから差し込まれるものであり、表部材18の差込突部26が嵌合される幅に形成されている。差込突部26は外側面20aに達しない高さであり、切欠部50の側縁部42b側の端部は、側縁部42bを少し超えて端部20bに近い位置に達し、その部分は外側面20aとの間が切り残されている。嵌合部保持部48の外側面20a側の面には、嵌合部保持部48の側縁部42a側の端縁部に、僅かにくぼむ湾曲面で形成された嵌合部用ガイド面52が設けられている。嵌合部用ガイド面52は、側縁部42bに近づくほど外側面20aに近くなるように傾斜し、表部材18と裏部材20を組み付けるときに嵌合部28の差込突部26側の面に当接して嵌合部28を係止孔42の側縁部42b側の空間に導く。嵌合部保持部48は、裏部材20の厚みより薄く形成されているため、内側面20cから見ると内側面20cと面一に連続しているよう見えるが、外側面20aから見ると係止孔42が開口しているだけに見える。
内側面20cには、端部20dの近傍に、内側面20cからくぼむ凹部54が設けられ、凹部54は係止孔42の両側に1個ずつ設けられている。凹部54の、端部20dと反対側の近傍には、凸部56が設けられ、凸部56は係止孔42の両側に1個ずつ設けられている。
次に、連結ファスナー用下止10の、ファスナーチェーン部12への取付方法について説明する。ファスナーチェーン部12の取付位置に、一対のファスナーテープ14のファスナーエレメント16の噛合を解除して開き部17を作り、図3(b)に示すように開き部17に表部材18の差込突部26と嵌合部28を、ファスナーチェーン部12の表面12aから差し込む。ファスナーチェーン部12の裏面12bから、開き部17に裏部材20を当て、突出した差込突部26と嵌合部28を、係止孔42の側縁部42aに近い位置に入れる。この時、表部材18の端部18dと裏部材20の端部20dはずれている。
次に裏部材20を、端部20dが端部18dに近づく方向に摺動させる。嵌合部28の差込突部26側の面は、嵌合部保持部48の嵌合部用ガイド面52に乗り上がり、誘導されて嵌合部保持部48に重ねられ、このとき表部材18と裏部材20はファスナーチェーン部12を挟んだ状態で摺動可能であって離れなくなる。そして嵌合部28に、弾性片44の当接部46が当接し、図7に示すように当接部46の高さが高くなるにつれて弾性片44が外側に弾性変形する。
さらに裏部材20を摺動させ、弾性片44の当接部46が嵌合部28を通過すると、つまり弾性片44の先端部44aが嵌合部28を通過すると、弾性片44の弾性変形は復元し、図8、図9、図10に示すように、嵌合部28が係止孔42の側縁部42bに近い位置に嵌合され、摺動不可能となる。この時、表部材18の端部18dと、裏部材20の端部20dは一致する。
これで連結ファスナー用下止10の、ファスナーチェーン部12への取り付けが完了する。表部材18の凸部30は裏部材20の凹部54にファスナーチェーン部12のファスナーテープ14を挟持した状態で差し込まれ、また凸部56も凹部32にファスナーテープ14を挟持した状態で差し込まれ、連結ファスナー用下止10はファスナーチェーン部12の長手方向に移動することがない。なお、連結ファスナー用下止10をファスナーチェーン部12から外す時は、弾性片44を外側に弾性変形させて、裏部材20を強い力で摺動して嵌合部28を通過させ、外すことができる。
連結ファスナー用下止10は、図16に示すように、ファスナーチェーン部12を開閉するオススライダー60と、メススライダー62の、オススライダー60側のファスナーチェーン部12の端部に取り付けられ、オススライダー60とメススライダー62がファスナーチェーン部12から抜け落ちることを防ぐものである。オススライダー60とメススライダー62の間のファスナーエレメント16は、噛合が解除された開き部17となり、オススライダー60の外側とメススライダー62の外側は噛合して閉じた状態となる。オススライダー60とメススライダー62は、当接すると互いに連結され、一緒に摺動する。連結した状態でどちらの方向に摺動してもファスナーエレメント16が噛合して閉じた状態となる。オススライダー60とメススライダー62が連結した状態で連結ファスナー用下止10に当接すると、オススライダー60とメススライダー62の連結が解除される。
次に、オススライダー60について、図11、図12に基づいて説明する。オススライダー60は、ファスナーチェーン部12のファスナーエレメント16を開閉する胴体64と、胴体64を操作するための引手66と、胴体64の外側面に引手66を保持する引手取付部68とを備えている。
胴体64は、ファスナーチェーン部12のファスナーエレメント16を表面12aから挟む上板64aと、裏面12bから挟む下板64bが設けられ、上板64aと下板64bの間には連結柱70が設けられている。連結柱70は、上板64aと下板64bの、ファスナーエレメント16が分離して出てくる方向の端部60aに設けられている。上板64aと下板64bの間の空間はファスナーエレメント16が通過する案内路72であり、案内路72はファスナーエレメント16が分離して出てくる端部60a側が連結柱70により2方向に分割され、ファスナーエレメント16が噛合して出てくる端部60b側では1つの空間となり、Y字形になり上板64aと下板64は端部60bに近づくにつれて幅が細くなっている。上板64aの、端部60bに近い側縁部には、下板64bとの間を覆うガイド縁部74が設けられている。ガイド縁部74は、下板64bの側縁部に向かって上板64aの面に対して略直角に突出し、ガイド縁部74の先端と下板64bの間にはファスナーチェーン部12のファスナーテープ14が通過可能な空間がスリット状に設けられている。ガイド縁部74は、ファスナーエレメント16に沿って胴体64の摺動をガイドする。
下板64bの、上板64aと反対側の外側面には、フック76が設けられている。フック76は、下板64bの端部60aに近い位置に設けられている。フック76は、端部60a,60bに対して略平行な2側面と、略直角な2側面を有する四角柱状の軸部78を有し、軸部78の、端部60aに対面する側面78aは、下板64bから離れるにつれて端部60aから離れる傾斜面である。軸部78の先端部分には、側面78aと反対側の、端部60bに対面する側面78bから突出する係止突起80が設けられている。軸部78の、側面78bの両側に位置する角部は、面取りされて逃げ部79が設けられている。
次に、メススライダー62について、図13、図14、図15に基づいて説明する。メススライダー62は、オススライダー60と同様に、胴体64と引手66、引手取付部68、連結柱70、案内路72、ガイド縁部74が設けられている。メススライダー62は、ファスナーエレメント16が分離して出てくる方が端部62aであり、ファスナーエレメント16が噛合して出てくる方が端部62bである。
メススライダー62の下板64bの、上板64aと反対側の外側面には、後述する弾性係止部材82が取り付けられる取付突起84が一体に設けられている。取付突起84は、下板64bに対して略直角に外側に突出する支柱部84aと、支柱部84aの先端に設けられ支柱部84aの両側に広がりフランジ状となる板部84bが設けられている。板部84bは、下板64bに対して平行な板体である。取付突起84は、メススライダー62の端部62bに隣接して設けられ、板部84bの形状は、端部62bに一辺が一致する略台形状であり、端部62bと反対側の短い一辺は下板64bの中心付近に達している。
メススライダー62には、別部材の弾性係止部材82が取り付けられている。弾性係止部材82は適度な合成を有する合成樹脂で設けられている。弾性係止部材82は、図15に示すように、一方向に長い板体であり、弾性係止部材82は、メススライダー62に取り付けられた時に長手方向がメススライダー62の端部62aと端部62bを結ぶ方向、つまりファスナーエレメント16が挿通する方向に対して略平行に取り付けられるものであり、長手方向にメススライダー62よりも長い。弾性係止部材82の一方の面は、メススライダー62の下板64bに重ねられる上側面82aであり、反対側が下側面82bである。長手方向の一方の端部82cが、メススライダー62の端部62bに取り付けられ、長手方向の他方の端部82dが、メススライダー62の端部62aから側方に突出する。
端部82cにはメススライダー62の取付突起84の、支柱部84aを両側から挟んで取り付ける一対の取付鉤部86が設けられている。一対の取付鉤部86の基端部付近の中間には、係合突起87が設けられている。係合突起87は、弾性係止部材82をメススライダー62に取り付けた時にメススライダー62の取付突起84の板部84bに隣接し、取付突起84と下側面82bの間の段差を滑らかにする。
弾性係止部材82の下側面82bには、端部82dと、端部82dに連続する一対の側縁部に沿うコの字形の壁部88が、弾性係止部材82の厚み方向に突出して一体に設けられている。壁部88の突出長さは、端部82dが高く、端部82cに向かって徐々に低くなり、係合突起87の近傍で、下側面82bと面一になっている。壁部88の、端部82dに位置する部分は、壁部88の外側面が、下側面82bから離れるにつれて長手方向の外側へ向かう傾斜面90で形成されている。当接面90のほぼ中央には、当接面90から突出する当接突起92が設けられている。
弾性係止部材82の、コの字形の壁部88に囲まれた部分のほぼ中央には、オススライダー60のフック76が嵌合されて係止される透孔94が設けられている。透孔94は、弾性係止部材82の長手方向に沿って長く形成され、取付鉤部86側の端部は取付鉤部86に向かって膨出する湾曲線で形成され、当接突起92側の端部は長手方向に対して略平行な直線で形成されている。透孔94の、下側面82b側の周縁部には、下側面82bよりも低く厚みの薄い段部96が一周して設けられている。透孔94の、端部82dに近い直線の端部には、壁部88の内側面88bをわずかに切り欠いてくぼむ係止凹部98が設けられている。係止凹部98は、オススライダー60の軸部78の係止突起80が差し込まれて収容されるものである。段部96と係止凹部98は、ほぼ同じ深さに設けられている。
弾性係止部材82の、メススライダー62への取付方法は、弾性係止部材82の端部82cをメススライダー62の取付突起84に、端部62a側から押し付ける。一対の取付鉤部86は支柱部84aの太さより狭い間隔で形成されているが、支柱部84aに押し付けると弾性変形して広がり、支柱部84aが通過可能となる。支柱部84aが通過した後、一対の取付鉤部86は弾性変形が復元し、支柱部84aが通過できなくなり、係止される。これにより弾性係止部材82の弾性係止部材82への取り付けが完了する。
次に、連結ファスナー用下止10の使用方法について説明する。オススライダー60は、図16に示すように、ファスナーチェーン部12の取り付けられた連結ファスナー用下止10の表部材18の端部18b側に取り付ける。この時オススライダー60の端部60bが連結ファスナー用下止10に近い方に位置するようにする。メススライダー62は、オススライダー60の、連結ファスナー用下止10と反対側のファスナーチェーン部12に取り付ける。この時メススライダー62の端部62aがオススライダー60の端部60aに近い方に位置するようにする。メススライダー62に取り付けられた弾性係止部材82は、端部82dがオススライダー60に向かって突出する。
図16、図17に示すように、オススライダー60とメススライダー62が連結していない状態では、オススライダー60とメススライダー62は引手取付部68に取り付けられた引手66を保持して引くことにより、独立してファスナーチェーン部12に沿って移動する。オススライダー60とメススライダー62の間のファスナーエレメント16は、噛合が解除された開き部17となり、ファスナーチェーン部12が開いた状態となり、オススライダー60の端部60bの外側と、メススライダー62の端部62bの外側は、ファスナーエレメント16が噛合して閉じた状態となる。
図18に示すように、メススライダー62をオススライダー60に近づけると、メススライダー62に取り付けられた弾性係止部材82がオススライダー60に当接する。弾性係止部材82の当接突起92が、オススライダー60のフック76の側面78aに当接し、更にメススライダー62をオススライダー60に近づけると、弾性係止部材82は側面78aに沿ってファスナーチェーン部12から離れ、メススライダー62はファスナーチェーン部12を曲げて傾く。
図19に示すように、当接突起92が側面78aを乗り越えると、オススライダー60のフック76は、弾性係止部材82の透孔94に差し込まれる。メススライダー62の傾きは解消され、オススライダー60の端部60aとメススライダー62の端部62aは連接し、互いに連結された状態となる。オススライダー60のフック76の係止突起80が、弾性係止部材82の係止凹部98に嵌合され、適度な強度で係止される。
この状態で、オススライダー60とメススライダー62を互いに離す方に力を加えても、オススライダー60のフック76が、メススライダー62の弾性係止部材82の透孔94の係止凹部98側の縁に当接し、離れることがない。また、オススライダー60とメススライダー62を互いに近づける方に力を加えても、オススライダー60の端部60aとメススライダー62の端部62aがわずかな隙間を有して隣接しているため、端部60aと端部62aが当接してもフック76の係止突起80が弾性係止部材82の透孔94から外れるために必要な長さが不足し、外れることがない。オススライダー60とメススライダー62が連結されているため、ファスナーエレメント16が全長にわたって閉じた状態となり、オススライダー60とメススライダー62を移動させても開くことができない。
次に、オススライダー60とメススライダー62の連結を解除する時は、連結ファスナー用下止10に、オススライダー60を当接させる。図20に示すように、互いに連結されたオススライダー60とメススライダー62を、連結ファスナー用下止10に当接させると、まずオススライダー60の板64bの、端部60b側が、連結ファスナー用下止10のオススライダー用ガイド面36に当接してガイドされ、下板64bは裏部材20の収容空間34に入り、上板64aは表部材18の収容空間22に入る。
オススライダー60が収容空間22,34に収容される途中で、図21に示すように、メススライダー62の弾性係止部材82が、連結ファスナー用下止10の裏部材20に当接する。弾性係止部材82の当接面90が係止部材用ガイド面38に当接し、更にメススライダー62を連結ファスナー用下止10に近づけると、弾性係止部材82は係止部材用ガイド面38に沿ってファスナーチェーン部12から離れ、メススライダー62はファスナーチェーン部12を曲げて傾く。オススライダー60の係止突起80と、弾性係止部材82の透孔94の係合は、ファスナーチェーン部12に沿って互いに離れる方向には強い取り付け強度を有するが、ファスナーチェーン部12に対して離れる方向には弱く、弾性係止部材82は簡単に係止突起80から離れる。なお、当接突起92は当接面90の中心に位置するため、左右に一対設けられた係止部材用ガイド面38には当接せず、フック76とともに切欠部40に差し込まれ、支障がない。
図22に示すように、更にオススライダー60、メススライダー62を連結ファスナー用下止10に近づけると、オススライダー60は端部60bが収容空間22の端縁部22bに当接する位置まで侵入して、収容空間22,34に嵌合され、フック76は切欠部40に嵌合され、連結ファスナー用下止10にすっきりと収容される。この時、メススライダー62の係合は解除されている。メススライダー62をオススライダー60から離す方向に力を加えるとオススライダー60から離れ、ファスナーエレメント16が開く。
連結ファスナー用下止10、オススライダー60、メススライダー62を取り付けたスライドファスナー11を、図示しない鞄の開口部等に取り付ける。オススライダー60とメススライダー62を連結させると、オススライダー60とメススライダー62を移動させてもファスナーエレメント16が開かない。これにより、鞄に収容された貴重品等を安全に保管することができる。鞄の中の収容物を取り出す時は、オススライダー60とメススライダー62を、連結ファスナー用下止10に収容する位置に移動させ、連結を解除し、メススライダー62をオススライダー60から離す方向に移動させる。これによりファスナーエレメント16が開き、鞄を開けることができる。オススライダー60とメススライダー62を任意の位置に移動させることにより、ファスナーチェーン部12の開き部17を任意の位置に持ってくることができる。
この実施形態のスライドファスナー11の連結ファスナー用下止10によれば、簡単な構造で、ファスナーチェーン部12の任意の位置に簡単に取り付けられ、取り付けられた所定の位置から移動することがなく、連結されたオススライダー60とメススライダー62がファスナーチェーン部12から抜けることを防ぐことができる。また、メススライダー62が連結された状態のオススライダー60を当てるだけで、確実にメススライダー62との連結を解除することができ、操作性が良好である。必要な時にファスナーエレメント16を開くことができ、不要の時はオススライダー60とメススライダー62を簡単な操作で連結してファスナーエレメント16が開かないようにすることができる。鞄の開口部等に取り付け、収容物した貴重品等を確実に保持することができる。
この実施形態のスライドファスナー11の連結ファスナー用下止10は、表部材18と裏部材20を、ファスナーチェーン部12の表面12aと裏面12bから挟んでファスナーチェーン部12に弾性的に取り付けるものであり、取り付けが簡単で工具を必要とせず、作業効率が良い。表部材18と裏部材20の取り付けは、裏部材20の弾性片44が表部材18の嵌合部28に係止され、嵌合部28が戻ることを防ぎ、不用意に外れることがない。オススライダー用ガイド面36が設けられ、ファスナーエレメント16の下板64bに当接しながら収容空間22,34に導くため、容易にオススライダー60を収容空間22,34に嵌合することができる。また、係止部材用ガイド面38が設けられ、当接させてさらに近づけるだけで容易に弾性係止部材82をファスナーチェーン部12から離れる方へ移動させ、オススライダー60とメススライダー62の連結を容易に解除することができる。
表部材18と裏部材20は、端部18bと端部20bが互いに対向してファスナーチェーン部12に取り付けられ、ファスナーチェーン部12のファスナーエレメント16を含んで収容空間22,34を設けることができ、オススライダー60を円滑に侵入させて嵌合することができる。ファスナーチェーン部12は柔軟なため、オススライダー60を勢いよく移動させると折れ曲がることがあるが、ファスナーチェーン部12が折れ曲がっても、円滑に連結ファスナー用下止10に嵌合することができる。片手でも簡単に嵌合することができ、操作性が良好である。
オススライダー60とメススライダー62の連結は、オススライダー60のフック76がメススライダー62の82の透孔94に差し込まれて係止するだけで簡単で確実に行われる。
弾性係止部材82の透孔94の周縁部には、オススライダー60の係止突起80を係止する係止凹部98と同じ深さの段部96が設けられ、オススライダー60がねじれて係止突起80が係止凹部98から外れても連結が維持され、不用意に連結が解除されることがない。またフック76の軸部78には逃げ部79が形成され、オススライダー60がねじれても透孔94の内周面にゆとりを有するため、この点でも連結が維持される。
また表部材18の凸部30と凹部32が、裏部材20の凹部54と凸部56にファスナーテープ14を挟持して係合するため、連結ファスナー用下止10は移動することがなく、オススライダー60を強く当接しても取付位置からずれることがない。連結ファスナー用下止10をずれないように係止するための環部材や縫い糸が不要であり、製造が簡単である。さらに、表部材18の外側面18aには穴や突起がなく、外観がすっきりとするので、いろいろな物品に違和感なく取り付けることができ、マーク等を入れることもでき、デザイン性を高くすることができる。
なお、この発明のスライドファスナーは、上記実施形態に限定されず、適宜変更可能である。この連結ファスナー用下止を使用したスライドファスナーは、鞄以外のいろいろな物品に用いることができる。表部材と裏部材が取り付けられる構造は変更可能であり、簡単で確実にファスナーチェーン部に取り付けられるものであれば良い。ファスナーチェーン部に対して移動を止める凸部と凹部の位置や構造も変更可能であり、確実にファスナーチェーン部に係止されるものであれば良い。凸部と凹部は、不要な場合は無くてもよく、また高さと深さを調整してファスナーチェーン部の取り付け強度を調整することができ、一定の力を加えると移動するようにしても良い。連結ファスナー用下止の材質や表面の仕上げ等、自由に変更することができる。
10 連結ファスナー用下止
11 スライドファスナー
12 ファスナーチェーン部
16 ファスナーエレメント
17 開き部
18 表部材
20 裏部材
22,34 収容空間
28 嵌合部
30,56 凸部
32,54 凹部
36 オススライダー用ガイド面
38 係止部材用ガイド面
42 係止孔
44 弾性片
60 オススライダー
62 メススライダー
76 フック
82 弾性係止部材
86 取付鉤部
90 当接面
92 当接突起
94 透孔

Claims (7)

  1. 部材の開閉を可能にするファスナーチェーン部(12)のファスナーエレメント(16)に、互いに連結される一対のスライダー(60,62)が、各々連結柱(70)を対向させて取り付けられたスライドファスナー(11)であって、
    前記ファスナーチェーン部(12)に設けられた一方の前記スライダー(60)の前記連結柱(70)とは反対側の前記ファスナーチェーン部(12)に取り付けられ、前記ファスナーチェーン部(12)の表面(12a)を覆う表部材(18)と、前記ファスナーチェーン部(12)の裏面(12b)を覆う裏部材(20)が、互いに係合して取り付けられ、
    前記表部材(18)の、前記一方のスライダー(60)側に位置する端部(18b)と、前記裏部材(20)の、前記一方のスライダー(60)側に位置する端部(20b)との間に、前記ファスナーエレメント(16)が位置し、前記ファスナーチェーン部(12)を、前記表面(12a)と前記裏面(12b)から挟んで互いに対向し、
    他方の前記スライダー(62)には、前記一方のスライダー(60)の一部が差し込まれて連結される弾性係止部材(82)が設けられ、
    前記裏部材(20)の前記端部(20b)には、前記弾性係止部材(82)に当接して前記弾性係止部材(82)を前記ファスナーチェーン部(12)から離れる方へ移動させて、前記一方のスライダー(60)との連結を解除する係止部材用ガイド面(38)が設けられていることを特徴とするスライドファスナー。
  2. 前記表部材(18)には、前記裏部材(20)に向かって突出する嵌合部(28)が設けられ、前記裏部材(20)には前記嵌合部(28)が差し込まれる係止孔(42)と、前記係止孔(42)の内側に突出する弾性片(44)が設けられ、
    前記嵌合部(28)は、前記ファスナーチェーン部(12)の前記ファスナーエレメント(16)の噛合を解除した開き部(17)に挿入されて前記裏面(12b)に突出し、前記裏部材(20)の前記係止孔(42)に嵌合され前記弾性片(44)で固定される請求項1記載のスライドファスナー。
  3. 前記表部材(18)と前記裏部材(20)は、前記一方のスライダー(60)の一部が嵌合される収容空間(22,34)が互いに対向して、前記端部(18b,20b)に開口して形成され、
    前記係止部材用ガイド面(38)は、前記一方のスライダー(60)と前記他方のスライダー(62)が連結された状態で、前記一方のスライダー(60)が前記収容空間(22,34)に嵌合されたときに、前記弾性係止部材(82)に当接して前記一方のスライダー(60)との連結を解除する位置に設けられている請求項1記載のスライドファスナー。
  4. 前記収容空間(34)の底部(34a)の、前記一方のスライダー(60)側の端部(34b)には、前記一方のスライダー(60)の外側面に当接し前記一方のスライダー(60)を前記収容空間(34)へ導くスライダー用ガイド面(36)が形成されている請求項1又は3記載のスライドファスナー。
  5. 前記一方のスライダー(60)には、前記弾性係止部材(82)に差し込まれて連結されるフック(76)が設けられ、
    前記弾性係止部材(82)は前記他方のスライダー(62)と別体であり、一方向に長い板体で、長手方向の一方の端部(82c)には前記他方のスライダー(62)に取り付ける一対の取付鉤部(86)が設けられ、反対側の端部(82d)は前記他方のスライダー(62)の外側に突出し、前記一方のスライダー(60)の前記フック(76)が差し込まれて係止される透孔(94)と、前記係止部材用ガイド面(38)に当接する当接面(90)と、前記フック(76)に当接して前記弾性係止部材(82)を前記ファスナーチェーン部(12)から離れる方へ移動させて前記フック(76)を乗り越えさせて前記透孔(94)に前記フック(76)を導く当接突起(92)が設けられている請求項1記載のスライドファスナー。
  6. 前記表部材(18)と前記裏部材(20)の、一方には他方へ向かって突出する凸部(30,56)が設けられ、他方には前記凸部(30,56)が嵌合する凹部(32,54)が設けられ、
    前記凸部(30,56)は前記ファスナーチェーン部(12)を挟んで前記凹部(32,54)に差し込まれて前記ファスナーチェーン部(12)を挟持し、前記ファスナーチェーン部(12)に対して移動不可能に取り付けられる請求項1記載のスライドファスナー。
  7. 前記透孔(94)の周囲には厚みの薄い段部(96)が設けられ、
    前記フック(76)は、軸部(78)を有し、前記軸部(78)の側面に面取りされた逃げ部(79)を有する請求項5記載のスライドファスナー。
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