JP2018183402A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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考宏 白石
Takahiro Shiraishi
考宏 白石
松田 眞一
Shinichi Matsuda
眞一 松田
光徳 谷口
Mitsunori Taniguchi
光徳 谷口
明宏 細川
Akihiro Hosokawa
明宏 細川
鈴木 大輔
Daisuke Suzuki
大輔 鈴木
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Abstract

【課題】衣類乾燥時間の増加や消費電力量の増加を抑制し、衣類乾燥機の乾燥性能を向上させる。【解決手段】本発明の衣類乾燥機は、筐体2内に回転自在に設けられた回転槽1と、ヒートポンプ装置50と、回転槽1内の乾燥用空気を循環させる循環風路7と、循環風路7内に設けられた送風ファン5と、循環風路7に連通させて設けられ、乾燥用空気を機外へ排出する排気風路18と、循環風路7外の周囲の空気を循環風路7内に吸気する吸気風路17と、乾燥用空気の筐体2外へ排気される割合を変化させる排気割合調整装置20と、制御装置30とを備え、ヒートポンプ装置50の第1の吸熱器54は循環風路7中に、第2の吸熱器55は排気風路18中にそれぞれ設置され、排気割合調整装置20は第1の吸熱器54と第2の吸熱器55の間に設けられたことにより、乾燥時間の短縮と省エネルギー性の向上を実現できる。【選択図】図1

Description

本発明は、衣類の乾燥を行う衣類乾燥機および洗濯機能と衣類乾燥機能とを具備した洗濯乾燥機に関するものである。
ヒートポンプを用いて、衣類を効果的に乾燥する衣類乾燥機が開発されている。この種の衣類乾燥機は、衣類の乾燥に使用された熱エネルギーが吸熱器にて回収され、再利用される。これにより、衣類を効率的に乾燥させることができる(例えば、特許文献1参照)。
図8は従来の衣類乾燥機の乾燥システム構成図である。図8に示されるように、この従来の衣類乾燥機は、ヒートポンプ101と空気循環経路102とを備えている。ヒートポンプ101は、圧縮機103と凝縮器104と絞り部105と蒸発器106と冷媒配管107とを含む。冷媒配管107は、圧縮機103、凝縮器104、絞り部105、2つの蒸発器106a,106bの順に冷媒が循環するように連結する。
衣類乾燥機は、空気循環経路102を循環する乾燥用空気のうち、蒸発器106bを通過した乾燥用空気の一部を凝縮器104に流通させ、蒸発器106aを通過した乾燥用空気の他の一部を凝縮器104に流通させずに空気流出路108から衣類乾燥機の外部に排出させる。これによって、乾燥用空気の一部を凝縮器104によって加熱するとともに、衣類の乾燥に使用された乾燥用空気に含まれる熱エネルギーを蒸発器106a,106bにて回収、再利用し、効率のよい乾燥を行うことができる。
特開2012−249740号公報
しかしながら、特許文献1に記載された衣類乾燥機は、空気循環経路102を循環する乾燥用空気のうち、空気流出路108から衣類乾燥機の外部に排出させる排気割合を、乾燥運転時の環境や乾燥工程の進捗に応じて変化させることができない。特に、乾燥用空気の全部を衣類乾燥機の外部に排出させることができず、外部の温度が高い場合でも乾燥初期の冷たい衣類を温める際には前記衣類を通過した冷たい空気の一部を再度利用する。したがって、乾燥用空気の温度を効率的に上げることができず、乾燥時間が長く、消費電力量が増大するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、衣類乾燥機の乾燥時間の増加や消費電力量の増加を抑制することができる衣類乾燥機を提供することを目的とする。
本発明に係る衣類乾燥機は、本体と、前記本体内に回転自在に設けられた回転槽と、冷媒を圧縮する圧縮機と圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器と高圧の冷媒の圧力を減圧する膨張機構と減圧されて低圧となった冷媒によって周囲から熱を奪う第1の吸熱器と第2の吸熱器とを冷媒が循環可能に管路で連結して構成されたヒートポンプ装置と、前記回転槽と連通する乾燥用空気排出口と乾燥用空気吹出口とを有し前記回転槽内の乾燥用空気を循環させる循環風路と、前記循環風路内に設けられ、前記ヒートポンプ装置によって加熱
された乾燥用空気を前記回転槽内に供給する送風装置と、前記循環風路に連通させて設けられ、乾燥用空気を前記本体外へ排出する排気風路と、前記循環風路外の周囲の空気を前記循環風路内に吸気する吸気風路と、前記循環風路を流れる乾燥用空気の前記排気風路を経て前記本体外へ排気される割合を変化させることができる排気割合調整装置と、前記送風装置、前記ヒートポンプ装置および前記排気割合調整装置などを制御する制御装置とを備え、前記第1の吸熱器は前記循環風路中に、前記第2の吸熱器は前記排気風路中にそれぞれ設置され、前記排気割合調整装置は前記第1の吸熱器と前記第2の吸熱器の間に設けられた衣類乾燥機である。
上記の構成によれば、衣類等の洗濯物に対し低湿度で高温度な空気を効率良く送風することができ、衣類等の洗濯物を効率良く乾燥することができる。
また、上記の構成によれば、乾燥工程中の乾燥用空気の機外への排気割合を変えることができるので、効率的に乾燥時間の短縮と省エネルギー性を向上させた乾燥を行うことができる。また、設置空間の快適性を維持することができる。
また、上記の構成によれば、乾燥用空気の全部を排気風路から機外へ排気するとともに吸気風路から吸気できるので、本体外の空気温度に影響を受けずに乾燥用空気を効率よく暖めることもできる。特に、外部の温度が高い場合においても、乾燥初期の冷たい衣類を温める際に乾燥用空気の温度を効率的に上げることができる。
さらに、上記の構成によれば、乾燥行程中の乾燥用空気の機外への排気割合を変えても、排気される空気を全て第1の吸熱器と第2の吸熱器との両方の吸熱器を通過させることができる。これによって、熱エネルギーを効率良く回収することができ、衣類等の洗濯物を効率良く乾燥することができる。
本発明の衣類乾燥機は、本体外の空気からの採熱を行うこと及び排気による熱エネルギーのロスを抑制しながら乾燥用空気の水分を排気することが可能になる。したがって、衣類等の洗濯物を効率良く乾燥することができる。また、衣類の乾燥の進行に合わせて乾燥用空気の機外への排気割合を最適に制御することができる。これによって、乾燥工程全般において、エネルギー効率と乾燥性能の向上が可能となる。
本発明の実施の形態1における洗濯乾燥機の概略構成を示す縦断面図 本発明の実施の形態1における洗濯乾燥機の乾燥システムの構成図 本発明の実施の形態1における洗濯乾燥機の温風温度の推移を示す図 本発明の実施の形態2における洗濯乾燥機の循環風路外の温度が循環風路内の温度より高い場合の風路構成図 本発明の実施の形態3における洗濯乾燥機の循環風路外の温度が循環風路内の温度より高い場合において排気割合を100%に調整した時の風路構成図 本発明の実施の形態4における洗濯乾燥機の循環風路外の温度が循環風路内の温度より低い場合の風路構成図 本発明の実施の形態5における洗濯乾燥機の循環風路外の温度が循環風路内の温度より低い場合において排気割合を0%に調整した時の風路構成図 従来の衣類乾燥機の乾燥システム構成図
第1の発明の衣類乾燥機は、本体と、前記本体内に回転自在に設けられた回転槽と、冷媒を圧縮する圧縮機と圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器と高圧の冷媒の圧力を減圧す
る膨張機構と減圧されて低圧となった冷媒によって周囲から熱を奪う第1の吸熱器と第2の吸熱器とを冷媒が循環可能に管路で連結して構成されたヒートポンプ装置と、前記回転槽と連通する乾燥用空気排出口と乾燥用空気吹出口とを有し前記回転槽内の乾燥用空気を循環させる循環風路と、前記循環風路内に設けられ、前記ヒートポンプ装置によって加熱された乾燥用空気を前記回転槽内に供給する送風装置と、前記循環風路に連通させて設けられ、乾燥用空気を前記本体外へ排出する排気風路と、前記循環風路外の周囲の空気を前記循環風路内に吸気する吸気風路と、前記循環風路を流れる乾燥用空気の前記排気風路を経て前記本体外へ排気される割合を変化させることができる排気割合調整装置と、前記送風装置、前記ヒートポンプ装置および前記排気割合調整装置などを制御する制御装置とを備え、前記第1の吸熱器は前記循環風路中に、前記第2の吸熱器は前記排気風路中にそれぞれ設置され、前記排気割合調整装置は前記第1の吸熱器と前記第2の吸熱器の間に設けられたものである。
この構成によって、衣類等の洗濯物に対し低湿度で高温度な空気を効率良く送風することができ、衣類等の洗濯物を効率良く乾燥することができる。また、乾燥工程中の乾燥用空気の機外への排気割合を変えることができるので、効率的に乾燥時間の短縮と省エネルギー性を向上させた乾燥を行うことができる。また、設置空間の快適性を維持することができる。
また、この構成によって、乾燥用空気の全部を排気風路から機外へ排気するとともに吸気風路から吸気できるので、本体外の空気温度に影響を受けずに乾燥用空気を効率よく暖めることもできる。特に、外部の温度が高い場合においても、乾燥初期の冷たい衣類を温める際に乾燥用空気の温度を効率的に上げることができる。さらに、乾燥行程中の乾燥用空気の機外への排気割合を変えても、排気される空気を全て第1の吸熱器と第2の吸熱器との両方の吸熱器を通過させることができる。これによって、熱エネルギーを効率良く回収することができ、衣類等の洗濯物を効率良く乾燥することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記ヒートポンプ装置の前記放熱器は、前記循環風路内に設けられ、前記排気風路は、前記循環風路の乾燥用空気排出口と前記放熱器との間から分岐接続されたものである。
この構成によって、乾燥用空気の一部は、第1の吸熱器さらに第2の吸熱器を通過した後に衣類乾燥装置の外部に排出される。これにより、排気空気の温度を低くすることが可能になる。そして、乾燥工程前半の排気空気の温度が低い場合には、吸気空気よりも排気空気の温度が低くなる。結果として、第1の吸熱器と第2の吸熱器によって循環風路外の空気の熱エネルギーを採熱し、乾燥用空気の流れの下流側に位置させた放熱器によって循環風路内、さらには回転槽内に取り込むことが可能になる。
これにより、圧縮機を駆動させるための電気入力に加えて、第1の吸熱器と第2の吸熱器によって採熱した本体外の空気の熱エネルギーを循環風路内、さらには回転槽内に蓄積することで、乾燥用空気温度の温度上昇速度を向上させることが可能となり、乾燥性能を向上させることができる。
また、乾燥工程後半の排気空気の温度が高い場合にも、排気による熱エネルギーロスを抑制しながら、排気する空気に含まれる水分の全部または一部を第1の吸熱器と第2の吸熱器にて冷却除湿することなく、本体外へ排気することが可能になり、乾燥性能を向上させることができる。
したがって、乾燥工程の全般において、ヒートポンプ装置の消費電力の増加を抑えながら、乾燥時間の短縮と省エネルギー化が可能となり、乾燥性能を向上させることができる
第3の発明は、特に、第2の発明において、前記排気割合調整装置は、前記循環風路と前記排気風路との分岐部近傍に設けられたものである。この構成によって、直接的かつ高感度に排気割合を制御することができる。したがって、排気割合調整装置より上流の循環風路内に設置された第1の吸熱器と、排気割合調整装置より下流の排気風路内に設置された第2の吸熱器とを、より効率よく共働させて、乾燥時間の短縮と省エネルギー化の実現に寄与させることができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれかの発明において、前記吸気風路は、前記循環風路と前記排気風路との分岐部と前記放熱器との間において、前記循環風路に接続されたものである。この構成によって、吸気風路から吸気された空気は、必ず放熱器によって加熱された後に回転槽内に供給される。よって、吸気風路から吸気された空気による乾燥への悪影響を抑制することができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれかの発明において、前記循環風路内の乾燥用空気の温度を検知する内部温度センサーと、前記循環風路外および前記排気風路外の温度を検知する外部温度センサーとを備え、前記制御装置は、前記外部温度センサーによって検知された温度値が前記内部温度センサーによって検知された温度値より高いほど前記排気風路からの排気割合が高くなるように前記排気割合調整装置を制御するように構成されたものである。
この構成によって、循環風路外および排気風路外の空気の温度が高く乾燥初期などの循環風路内の乾燥用空気の温度が低い場合に、循環風路外および排気風路外の空気の熱を利用することで前記第1の吸熱器および第2の吸熱器を通過する空気温度を上げることができ、かつ、排気風路から排気される排気空気からも熱エネルギーを回収することができる。これによって、回転槽内の空気を短期間で上昇させることができ、衣類を効率良く乾燥させることができる。
第6の発明は、特に、第1〜第4のいずれかの発明において、前記循環風路内の乾燥用空気の温度を検知する内部温度センサーと、前記循環風路外および前記排気風路外の温度を検知する外部温度センサーとを備え、前記制御装置は、前記外部温度センサーによって検知された温度値が前記内部温度センサーによって検知された温度値より高い場合には、前記排気風路からの排気割合が100%になるように前記排気割合調整装置を制御するように構成されたものである。
この構成によって、循環風路外および排気風路外の空気の温度が高く乾燥初期などの回転槽内の温度が低い場合に、衣類を通過し乾燥用空気排出口から出てくる温度の低い空気を100%排気することができ、循環風路外および排気風路外の温度が高い空気を衣類に届けることができる。さらに、第1の吸熱器および第2の吸熱器によって排気風路から排気される排気空気から熱エネルギーを回収し、放熱器によって乾燥用空気の加熱に利用することができる。これらによって、回転槽内の空気をより短期間で上昇させることができ、衣類をより効率良く乾燥させることができる。
第7の発明は、特に、第1〜第4のいずれかの発明において、前記循環風路内の乾燥用空気の温度を検知する内部温度センサーと、前記循環風路外および前記排気風路外の温度を検知する外部温度センサーとを備え、前記制御装置は、前記外部温度センサーによって検知された温度値が前記内部温度センサーによって検知された温度値より低いほど前記排気風路からの排気割合が低くなるように前記排気割合調整装置を制御するように構成されたものである。
この構成によって、循環風路外および排気風路外の空気の温度が低い場合に、排気風路から排気される空気の割合を減らし、循環風路内を循環し放熱器によって加熱されて回転槽内に吹き出される空気の割合を増やすことができる。これによって、前記第1の吸熱器を通過する空気温度を下げることなく回転槽内の空気を短期間で上昇させることができ、衣類を効率よく乾燥させることができる。
第8の発明は、特に、第1〜第4のいずれかの発明において、前記循環風路内の乾燥用空気の温度を検知する内部温度センサーと、前記循環風路外および前記排気風路外の温度を検知する外部温度センサーとを備え、前記制御装置は、前記外部温度センサーによって検知された温度値が前記内部温度センサーによって検知された温度値より低い場合には、前記排気風路からの排気割合が0%になるように前記排気割合調整装置を制御するように構成されたものである。
この構成によって、循環風路外および排気風路外の空気の温度が低い場合に、排気風路から排気される空気の割合を0%にすることで、循環風路内の温度が高い空気を衣類に届けることができる。これによって、乾燥用空気の温度を下げることなく回転槽内の空気をより短期間で上昇させることができ、衣類をより効率よく乾燥させることができる。
以下、本発明の一実施の形態に係る洗濯乾燥機について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯乾燥機の概略構成を示す側断面図である。図2は、同洗濯乾燥機の乾燥システムの構成図である。本実施の形態においては、洗濯乾燥機を用いて説明がなされる。洗濯乾燥機は洗濯機能を有する衣類乾燥機である。したがって、洗濯乾燥機も一種の衣類乾燥機である。
図1および図2に示されるように、洗濯乾燥機は、洗濯物が収容される、底面を有する円筒状に形成された回転槽1を備えている。回転槽1は、筐体2(本体)内に揺動自在に支持された水槽3内に回転自在に設けられている。水槽3は、底面31を有する円筒状に形成されている。水槽3内には、衣類の洗濯やすすぎに供される水が貯留される。水槽3は、その下方に設けられたダンパ4によって筐体2(本体)内に揺動自在に支持されている。回転槽1は、その回転軸を水平に対して前上がりに傾斜させて設けられている。
水槽3の背面である底面31には、駆動モータ6が取り付けられている。この駆動モータ6は、回転槽1を回転軸まわりに正方向および逆方向に回転させる。洗濯乾燥機は、駆動モータ6の駆動による回転槽1の回転によって、回転槽1内に投入された衣類に対し、洗い、すすぎ、および乾燥を行なう。
筐体2の前部には、回転槽1の前部開口1aに対向させて扉体14が設けられている。使用者は、扉体14を開くことによって回転槽1に対して洗濯物(衣類)を出し入れすることができる。
また、筐体2の前部開口部の縁部には全周にわたって、弾性を有するシール部材22が備えられている。水槽3の前部開口部の縁部と筐体2の前部開口部内面の縁部との間にも、全周にわたって、弾性を有するシール部材23が備えられている。使用者が扉体14を閉じると、シール部材22が扉体14によって押圧され、弾性変形することによって、水槽3の機外に対する水密性および気密性が確保される。
給水管(図示せず)が水槽3の上部に接続されている。給水弁(図示せず)が前記給水管の途中に設けられている。給水弁は、前記給水管を経由して水槽3内に水を供給する。排水管12が水槽3の最下部に接続されている。排水弁11が排水管12の途中に設けられている。排水弁11は、水槽3内の水を排水管12を経由して機外に排出する。
なお、洗濯機能を有しない衣類乾燥機においては、洗浄水を溜める水槽3や給水弁、給水管および排水弁11は備えられていない。
また、洗濯乾燥機は、水槽3および回転槽1内の空気を循環させる循環風路7と、循環風路7を循環する乾燥用空気と熱交換を行うヒートポンプ装置50とを備えている。
循環風路7は、乾燥工程において衣類を乾燥させるための空気循環風路として、金属または樹脂製の管路で構成されている。空気循環風路には水槽3および回転槽1が含まれる。循環風路7は、水槽3の上部側面に設けられた排出口16(乾燥用空気排出口)と水槽3の後部側面に設けられた吹出口8(乾燥用空気吹出口)とに接続させて設けられている。洗濯乾燥機運転時における水槽3および回転槽1が含まれる空気循環風路の気密性は、水槽3の前部開口部に設けられたシール部材22と扉体14とが密着されることによって維持される。
送風ファン5が、送風装置として、循環風路7内に設けられている。送風ファン5は、送風用モータ(図示せず)によって駆動され、水槽3および回転槽1内の乾燥用空気を循環風路7内を循環させる。
循環風路7には、吸気風路17と排気風路18とが、それぞれ接続されている。吸気風路17は、循環風路7外もしくは筐体2外の空気が循環風路7内に案内されるものである。排気風路18は、排出口16から排出された循環風路7内の一部または全部の空気を筐体2外に排出するものである。吸気風路17および排気風路18の循環風路7に接続されていない側の端部は、それぞれ筐体2外に解放されている。吸気風路17および排気風路18は、いずれも、金属または樹脂製の管路で構成されている。
循環風路7は、排出口16から水槽3の上部側面に沿わせて奥方向に延設されている。そして、循環風路7は、水槽3の後部においては、水槽3の後部側面に沿わせて回転槽1の回転軸と略直角方向に、かつ回転槽1の回転軸に向かって配置されている。
図2に模式的に示されているように、循環風路7には、後述されるヒートポンプ装置50を構成する放熱器52が設けられている。この放熱器52は、吸気風路17より空気の流れの下流側で、水槽3の吹出口8より手前に設けられている。また、循環風路7には、ヒートポンプ装置50を構成する第1の吸熱器54が設けられている。この第1の吸熱器54は、排出口16と、排気風路18と循環風路7との接続部19との間に設置されている。
排気風路18内には、ヒートポンプ装置50を構成する第2の吸熱器55が設置されている。そして、排気風路18は、循環風路7の水槽3の排出口16(乾燥用空気排出口)と放熱器52との間から分岐されている。すなわち、排気風路18と循環風路7との接続部19は、排出口16と放熱器52との間に設けられている。
排気割合調整装置20が、排気風路18と循環風路7との接続部19近傍に設けられている。排気割合調整装置20は、循環風路7内を循環する空気のうち、排気風路18から機外へ排出される空気の割合(排気割合)を変化させることができる。排気割合調整装置
20は、第2の吸熱器55より空気の流れの上流側に設けられている。
排気割合調整装置20は、例えば、接続部19近傍の循環風路7内に回動可能に設けられたベーンおよびそのベーンを回動させるモータ等で構成することができる。制御装置30が、排気割合調整装置20の動作を制御する。制御装置30は、上記モータを駆動制御して上記ベーンを適宜回動させることによって、排気風路18と循環風路7の2風路間の分岐点における開口割合を0%〜100%の間で変化させることができる。これによって、排気割合を変化させることができる。
また、第1の吸熱器54および第2の吸熱器55の下部には、除湿水排水管路(図示せず)が設けられている。この除湿水排水管路は、第1の吸熱器54および第2の吸熱器55から流出される除湿水を循環風路7の外へ排出するものである。
さらに、内部温度センサー9が、排出口16近傍の循環風路7内に設けられている。内部温度センサー9は、回転槽1から循環風路7内に排出される乾燥用空気の温度を検知する。内部温度センサー9は、例えばサーミスタ等によって構成される。また、外部温度センサー29および外部湿度センサー39が、循環風路7外および排気風路18外の筐体2内に設けられている。外部温度センサー29および外部湿度センサー39は、循環風路7外および排気風路18外の筐体2内の温度および湿度をそれぞれ検知する。
制御装置30は筐体2内に備えられている。制御装置30は、送風ファン5、ヒートポンプ装置50、排気割合調整装置20等を制御する。制御装置30は、また、駆動モータ6、給水弁、排水弁11等を制御し、洗い、すすぎ、乾燥の各工程を逐次実行する。
次に、図2を参照して、本実施の形態1の洗濯乾燥機に搭載されたヒートポンプ装置50の構成および乾燥用空気の流れについて説明する。
図2に示されるように、ヒートポンプ装置50は、圧縮機51、放熱器52、膨張機構53、第1の吸熱器54および第2の吸熱器55を有している。これらの構成要素が上記の順で環状に循環接続されることによって、冷媒管路が形成されている。冷媒管路中には、冷媒が封入されている。圧縮機51で圧縮された高温の過熱状態の高圧ガス冷媒は圧縮機51から冷媒管路中に吐出される。冷媒管路中に吐出された高圧ガス冷媒は、放熱器52に流入する。前述されたように、放熱器52は、乾燥用空気が循環される循環風路7中に設置されている。したがって、冷媒は放熱器52内を流れる際に、乾燥用空気によって冷却される。そして、高圧ガス冷媒は、凝縮器である放熱器52によって凝縮され、高圧液冷媒へと状態変化する。
放熱器52から流出した高圧液冷媒は、膨張機構53において膨張され、低圧状態となる。そして、第1の吸熱器54へ、さらに第2の吸熱器55へ流入する。冷媒は、第1の吸熱器54および第2の吸熱器55内を流れる際に、蒸発することによって、回転槽1から排出される乾燥用空気を冷却する。そして、低圧液冷媒は、蒸発器である第1の吸熱器54および第2の吸熱器55によって蒸発され、低圧ガス冷媒へと状態変化する。
第2の吸熱器55から流出した低圧ガス冷媒は、圧縮機51に吸入される。そして、圧縮機51において再び圧縮される。以上の過程を経て、冷媒が冷媒管路内を循環する。冷媒管路内を循環させる冷媒としては、例えば、R407C等の非共沸混合冷媒、R410A等の擬似共沸混合冷媒、又は単一冷媒を用いることができる。
次に、衣類を乾燥させるための乾燥用空気の流れに関する構成および乾燥用空気の流れについて説明する。
送風ファン5が駆動されると、回転槽1内で衣類から奪われた水分によって多湿状態となった乾燥用空気は、排出口16から循環風路7に排出される。循環風路7に排出された空気は、第1の吸熱器54によって冷却および除湿される。第1の吸熱器54によって冷却および除湿された空気は、排気風路18と循環風路7とに分かれて流れる。分かれて流れる割合(排気割合)は、排気割合調整装置20によって決定される。
排気風路18側へ案内された空気は、第2の吸熱器55によって冷却および除湿される。冷却および除湿された空気は、排気口18aから筐体2外へ排出される。
一方、循環風路7側へ案内された乾燥用空気は、吸気風路17から取り入れられた筐体2外の空気と混合される。混合された空気は、放熱器52に向けて送られ、放熱器52によって加熱される。なお、吸気風路17から取り入れられる空気の量は、排気風路18から排出された空気の量と基本的には同じである。
吸気風路17は、送風ファン5の吸気側の循環風路7に連通するように設けられている。吸気風路17は、また、放熱器52より上流側の循環風路7に連通するように設けられている。したがって、吸気風路17から吸気された筐体2外の空気は、循環風路7側へ流れた乾燥用空気と混合された後、放熱器52を通過する。この際に、混合された空気は、放熱器52によって加熱される。
放熱器52によって加熱された乾燥用空気は、送風ファン5および吹出口8を通過し、再び回転槽1内へ送られる。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、衣類乾燥時の動作および作用を説明する。なお、以下の説明は、外気温度20℃、乾燥用空気の目標温度60℃〜65℃という代表的な場合を想定して成されている。
本実施の形態における洗濯乾燥機は、乾燥用空気が循環される循環風路7から分岐させて、排気風路18を有している。排気風路18は、循環風路7の水槽3の排出口16(乾燥用空気排出口)と放熱器52との間から分岐されている。排気風路18の循環風路7に接続されていない側の端部は、循環風路7外に解放されている。そして、循環風路7内にヒートポンプ装置50の蒸発器である第1の吸熱器54が、排気風路18内に第2の吸熱器55が、それぞれ配設されている。排気風路18は、循環風路7の第1の吸熱器54と放熱器52との間から分岐されているとも表現できる。
この構成によって、乾燥用空気の全部が第1の吸熱器54を通過し、その後、乾燥用空気の一部または全部は、第2の吸熱器55を通過した後に、洗濯乾燥機の外部に排出される。これにより、第1の吸熱器54は、循環される乾燥用空気のすべてと熱交換を行い、第2の吸熱器55は、排気される乾燥用空気のみと熱交換を行う。これによって、第1の吸熱器54は、採熱した熱エネルギーを循環される乾燥用空気全体の温度上昇にすべて利用することができ、第2の吸熱器55は、採熱した熱エネルギーを循環される乾燥用空気の温度上昇に利用しつつ、機外に排気される空気の温度をより低くすることが可能である。
例えば、乾燥工程前半においては、排気空気の温度が低い。吸気される筐体2外の空気の温度T1と、筐体2外へ排気される空気の温度T2との関係は、T1>T2の状態である。その結果として、ヒートポンプ装置50は、第1の吸熱器54さらには第2の吸熱器55によって筐体2外の空気の熱エネルギーを筐体2内に取り込むことができる。したがって、洗濯乾燥機は、採熱された熱エネルギーも加えられて加熱された乾燥用空気を、送
風ファン5によって、筐体2内に、さらには回転槽1内に取り込むことができる。
これにより、放熱器52による加熱に加えて、第1の吸熱器54および第2の吸熱器55によって採熱された熱エネルギーも乾燥用空気の温度上昇に利用することができる。その結果、図3に示されるように、乾燥用空気の温風温度の温度上昇速度を従来の衣類乾燥機の場合より早くすることができる。
すなわち、洗濯乾燥機は、圧縮機51を駆動させる電気入力に加えて、第1の吸熱器54および第2の吸熱器55によって取り込まれる筐体2外の空気の熱エネルギーを筐体2内に蓄積することができる。これによって、乾燥用空気温度の温度上昇速度を向上させることが可能となる。よって、乾燥時間を短縮させ、乾燥性能を向上させた洗濯乾燥機を実現することができる。
また、例えば、乾燥工程後半には排気空気の温度は高くなり、相対湿度は低くなる。このような状態になると、洗濯乾燥機は、排気空気の顕熱を奪うことによって熱エネルギーロスを抑制する。しかし、排気空気の露点温度が第2の吸熱器55の温度より低くなることにより潜熱を奪うところまではいかず、排気空気に含まれる水分の全部または一部は、第2の吸熱器55にて除湿されることなく、筐体2外へ排出される。これによって、省エネルギー性を向上させ、さらに乾燥性能を向上させた洗濯乾燥機を実現することができる。
以上に述べられたように、本実施の形態における洗濯乾燥機は、乾燥工程の全般において、ヒートポンプ装置50の消費電力の増加を抑えつつ、乾燥時間を短縮させることができる。
また、吸気風路17は、金属もしくは樹脂製の管路として構成されている。したがって、吸気風路17を通じて循環風路7内に大容量の機外の低湿度な空気を取り込むことができる。これに呼応して、排気風路18から大容量の水分を含んだ空気を機外に排出することが可能である。したがって、乾燥効率を向上させることができる。また、第1の吸熱器54および第2の吸熱器55を通過させる風量を多くすることが可能となり、第1の吸熱器54および第2の吸熱器55によって採熱される熱エネルギーを多くすることが可能となる。その結果、乾燥の短時間化をより促進させることができる。
また、吸気風路17は、循環風路7の排気風路18との分岐部と放熱器52との間で循環風路7に接続されている。この構成によって、吸気風路17から取り込まれた空気は、必ず放熱器52によって加熱されてから回転槽1内に供給される。よって、吸気風路17から進入した空気による乾燥への悪影響を抑制することができる。
さらに、本実施の形態における洗濯乾燥機は、排気風路18と循環風路7との接続部19近傍に、排気風路18から機外へ排出される空気の割合(排気割合)を変化させることができる排気割合調整装置20が配設されている。排気割合調整装置20は、言い方を変えれば、第1の吸熱器54と第2の吸熱器55との間に配置されている。また、排気割合調整装置20は、言い方を変えれば、循環風路7から排気風路18へ流れる乾燥用空気の割合を調整できる。
循環風路7内の乾燥用空気の温度および循環風路7外の温度・湿度に応じて、排気割合調整装置20により排気割合を調整することによって、乾燥運転時の環境や乾燥工程の進捗に応じた乾燥を行うことができ、ヒートポンプ装置50の消費電力の増加を抑えつつ、乾燥時間を短縮させることができる。
例えば乾燥開始時であって、乾燥用空気の温度が低い場合、制御装置30は次のように排気割合調整装置20を動作させる。制御装置30は、乾燥初期においては、回転槽1内の温度を短時間で上昇させるために、排気風路18から筐体2外への排気割合を少なくする(例えば、20%)ように、排気割合調整装置20を制御する。これによって、第2の吸熱器55の動作レベルを低く抑えてヒートポンプ装置50の消費電力の増加を抑制することができるとともに、回転槽1内の温度をさらに短時間で上昇させることができる。また、筐体2外への湿った空気の排出を抑えることによって、筐体2外の空間環境を快適に保つことが出来る。
その後、回転槽1内の温度が一定以上に上昇して定常状態に達すると、制御装置30は、排気割合を多くする(例えば、50%)ように、排気割合調整装置20を動作制御する。これによって、第2の吸熱器55によって取り込まれる熱エネルギーを循環風路7を流れる乾燥用空気の加熱に利用する割合を増加させ、効率良く乾燥を行い、乾燥時間を短縮させることができる。
また、内部温度センサー9と外部温度センサー29の値や外部湿度センサー39の値を用いて自動で排気割合を変えてもよい。また、第1の吸熱器54と第2の吸熱器55が循環風路7と排気風路18にそれぞれ複数個設けられていてもよい。
以上に説明されたように、本実施の形態における衣類乾燥機は、第1の吸熱器54と第2の吸熱器55との間に排気割合調整装置20を備えたことにより、第1の吸熱器54によって常に乾燥を行いつつ、衣類の乾燥の進行に合わせて、第2の吸熱器55に流入させる風量を最適に制御して最適な乾燥を行うことが可能である。これによって、乾燥工程の全般において、ヒートポンプ装置50の消費電力の増加を抑えながら、乾燥時間を短縮させることが可能となる。
また、筐体2外の空間湿度を抑えたい場合、例えば使用者による選択方式にて、制御装置30が排気割合を少なくするように排気割合調整装置20を動作制御する。これによって、筐体2外の空間環境を快適に保つことが出来る。また、使用者による選択方式に限らず、循環風路7外および排気風路18外の筐体2内に設けられた外部湿度センサー39によって検知される湿度値によって、制御装置30が自動で排気割合を変えるように構成しても良い。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における洗濯乾燥機の循環風路外の温度が循環風路内の温度より高い場合の風路構成図である。本発明の実施の形態2における洗濯乾燥機は、以下で説明する部分を除き、実施の形態1における洗濯乾燥機と同様に構成されている。この同様の構成については詳しい説明は省略する。
図4に示される風路構成によれば、排出口16から循環風路7内に排気された乾燥用空気の全部は、第1の吸熱器54を通過し、第1の吸熱器54によって除湿され、保有する熱エネルギーが回収される。この際、循環風路7内の乾燥用空気の温度が、内部温度センサー9によって検知される。
第1の吸熱器54を通過した乾燥用空気は、その一部は第2の吸熱器55を通過し、筐体2外へ放出されると同時に、除湿と熱エネルギー回収が行われる。その他の空気は、循環風路7内に流入し、吸気風路17から吸気された空気と合わさって放熱器52を通って加熱された後、回転槽1内へ導かれる。
例えば乾燥開始時に、内部温度センサー9によって検知された温度値よりも外部温度セ
ンサー29によって検知された温度値が高い場合、制御装置30は、排気割合調整装置20を制御して、排気風路18からの排気割合を多くし、循環風路7側に流れる風量を少なくする。これによって、乾燥初期などの内部温度センサー9によって検知される温度値が外部温度センサー29によって検知される温度値よりも低い状態の間は、吸気風路17から吸気される筐体2外の空気の熱を利用することによって、回転槽1内の空気を短期間で上昇させることができ、効率良く乾燥を行うことができる。
また、制御装置30は、外部温度センサー29によって検知された温度値が内部温度センサー9によって検知された温度値より高いほど、排気風路18からの排気割合が高くなるように排気割合調整装置20を調整する。これによって、回転槽1内の空気をより短期間で上昇させることができ、より効率良く乾燥を行うことができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における洗濯乾燥機の循環風路外の温度が循環風路内の温度より高い場合において排気割合を100%に調整した時の風路構成図である。本発明の実施の形態3における洗濯乾燥機は、以下で説明する部分を除き、実施の形態1における洗濯乾燥機と同様に構成されている。この同様の構成については詳しい説明は省略する。
本実施の形態においては、制御装置30は、排気割合調整装置20を制御して、循環風路7側の流路を完全に閉じ、排気風路18側を全開している。これによって、排気割合は100%に調整されている。
図5に示される風路構成によれば、排出口16から循環風路7内に排気された乾燥用空気の全部は第1の吸熱器54を通過し、第1の吸熱器54によって除湿され、保有する熱エネルギーが回収される。その後、乾燥用空気の全部は第2の吸熱器55を通過し、筐体2外へ放出されると同時に、除湿と熱エネルギー回収が行われる。循環風路7内には、吸気風路17から吸気された空気のみが流れ、放熱器52を通って加熱された後、回転槽1内へ導かれる。
例えば乾燥開始時に、内部温度センサー9によって検知された温度値が20℃以下で、かつ、外部温度センサー29によって検知された温度値が20℃以上の場合、制御装置30は、排気割合調整装置20を制御して、排気風路18からの排気割合を100%にする。これによって、乾燥初期などの内部温度センサー9によって検知される温度値が外部温度センサー29によって検知される温度値よりも低い状態の間は、吸気風路17から吸気される筐体2外の空気の熱を利用することによって、回転槽1内の空気を短期間で上昇させることができ、効率良く乾燥を行うことができる。ただし、上記の温度条件は一例であり、本発明を限定するものではない。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4における洗濯乾燥機の循環風路外の温度が循環風路内の温度より低い場合の風路構成図である。本発明の実施の形態4における洗濯乾燥機は、以下で説明する部分を除き、実施の形態1における洗濯乾燥機と同様に構成されている。この同様の構成については詳しい説明は省略する。
図6に示される風路構成によれば、排出口16から循環風路7内に排気された乾燥用空気の全部は、第1の吸熱器54を通過し、第1の吸熱器54によって除湿され、保有する熱エネルギーが回収される。この際、循環風路7内の乾燥用空気の温度が、内部温度センサー9によって検知される。
第1の吸熱器54を通過した乾燥用空気は、その一部は第2の吸熱器55を通過し、筐体2外へ放出されると同時に、除湿と熱エネルギー回収が行われる。その他の空気は、循環風路7内に流入し、吸気風路17から吸気された空気と合わさって放熱器52を通って加熱された後、回転槽1内へ導かれる。
例えば、内部温度センサー9によって検知された温度値よりも外部温度センサー29によって検知された温度値が低い場合、制御装置30は、排気割合調整装置20を制御して、排気風路18からの排気割合を少なくし、循環風路7側に流れる風量を多くする。これによって、回転槽1内の空気の温度を下げることなく短期間で上昇させることができ、効率良く乾燥を行うことができる。
また、制御装置30は、外部温度センサー29によって検知された温度値が内部温度センサー9によって検知された温度値より低いほど、排気風路18からの排気割合が低くなるように排気割合調整装置20を調整する。これによって、回転槽1内の空気をより短期間で上昇させることができ、より効率良く乾燥を行うことができる。
(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5における洗濯乾燥機の循環風路外の温度が循環風路内の温度より低い場合において排気割合を0%に調整した時の風路構成図である。本発明の実施の形態5における洗濯乾燥機は、以下で説明する部分を除き、実施の形態1における洗濯乾燥機と同様に構成されている。この同様の構成については詳しい説明は省略する。
本実施の形態においては、制御装置30は、排気割合調整装置20を制御して、循環風路7側を全開し、排気風路18側の流路を完全に閉じている。これによって、排気割合は0%に調整されている。
図7に示される風路構成によれば、排出口16から循環風路7内に排気された乾燥用空気の全部は第1の吸熱器54を通過し、第1の吸熱器54によって除湿され、保有する熱エネルギーが回収される。その後、乾燥用空気の全部は循環風路7内に流入し、吸気風路17から吸気された空気と合わさって放熱器52を通って加熱された後、回転槽1内へ導かれる。
例えば、外部温度センサー29によって検知された温度値が8℃以下の場合、制御装置30は、排気割合調整装置20を制御して、排気風路18からの排気割合を0%にする。これによって、加熱された乾燥用空気が無駄に機外に排気されることがなく、回転槽1内の空気の温度を下げることなく短期間で上昇させることができ、効率良く乾燥を行うことができる。ただし、上記の温度条件は一例であり、本発明を限定するものではない。
以上の各実施の形態の説明によって明らかなように、本発明によれば、乾燥性能を従来よりも格段に向上させた衣類乾燥機(洗濯乾燥機)を提供することができる。
なお、本発明はヒートポンプ方式の衣類乾燥を行う構成に限定されるものではない。例えば、ペルチェ式であってもよい。
また、上記各実施の形態においては、洗濯機能および衣類乾燥機能をともに具備する洗濯乾燥機について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、洗濯機能を具備しない衣類乾燥機にも適用できる。衣類乾燥機の構成例としては、洗濯乾燥機から洗濯機能を除いた構成とすることができる。
また、本発明の適用範囲は、上記実施の形態において説明されたドラム式の衣類乾燥機
(洗濯乾燥機)に限定されるものではない。例えば、ドラム式以外の吊り干し乾燥方式やパルセータ方式の縦型洗濯乾燥機等に適用されてもよい。
本発明の衣類乾燥機は、排熱のエネルギーロスを低減し、乾燥時間の短縮と省エネルギー性を向上させた効率の良い乾燥を提供できるものであるため、ドラム式の衣類乾燥機のみならず、ドラム式以外の吊り干し乾燥方式やパルセータ方式の縦型洗濯乾燥機等の用途にも適応できる。
1 回転槽
2 筐体(本体)
3 水槽
4 ダンパ
5 送風ファン(送風装置)
6 駆動モータ
7 循環風路
8 吹出口(乾燥用空気吹出口)
9 内部温度センサー
16 排出口(乾燥用空気排出口)
17 吸気風路
18 排気風路
18a 排気口
19 接続部
20 排気割合調整装置
29 外部温度センサー
30 制御装置
39 外部湿度センサー
50 ヒートポンプ装置
51 圧縮機
52 放熱器(凝縮器)
53 膨張機構
54 第1の吸熱器(蒸発器)
55 第2の吸熱器(蒸発器)

Claims (8)

  1. 本体と、
    前記本体内に回転自在に設けられた回転槽と、
    冷媒を圧縮する圧縮機と圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器と高圧の冷媒の圧力を減圧する膨張機構と減圧されて低圧となった冷媒によって周囲から熱を奪う第1の吸熱器と第2の吸熱器とを冷媒が循環可能に管路で連結して構成されたヒートポンプ装置と、
    前記回転槽と連通する乾燥用空気排出口と乾燥用空気吹出口とを有し前記回転槽内の乾燥用空気を循環させる循環風路と、
    前記循環風路内に設けられ、前記ヒートポンプ装置によって加熱された乾燥用空気を前記回転槽内に供給する送風装置と、
    前記循環風路に連通させて設けられ、乾燥用空気を前記本体外へ排出する排気風路と、
    前記循環風路外の周囲の空気を前記循環風路内に吸気する吸気風路と、
    前記循環風路を流れる乾燥用空気の前記排気風路を経て前記本体外へ排気される割合を変化させることができる排気割合調整装置と、
    前記送風装置、前記ヒートポンプ装置および前記排気割合調整装置などを制御する制御装置とを備え、
    前記第1の吸熱器は前記循環風路中に、前記第2の吸熱器は前記排気風路中にそれぞれ設置され、前記排気割合調整装置は前記第1の吸熱器と前記第2の吸熱器の間に設けられた衣類乾燥機。
  2. 前記ヒートポンプ装置の前記放熱器は、前記循環風路内に設けられ、前記排気風路は、前記循環風路の乾燥用空気排出口と前記放熱器との間から分岐接続された請求項1に記載の衣類乾燥機。
  3. 前記排気割合調整装置は、前記循環風路と前記排気風路との分岐部近傍に設けられた請求項2に記載の衣類乾燥機。
  4. 前記吸気風路は、前記循環風路と前記排気風路との分岐部と前記放熱器との間において、前記循環風路に接続された請求項1〜3のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
  5. 前記循環風路内の乾燥用空気の温度を検知する内部温度センサーと、前記循環風路外および前記排気風路外の温度を検知する外部温度センサーとを備え、前記制御装置は、前記外部温度センサーによって検知された温度値が前記内部温度センサーによって検知された温度値より高いほど前記排気風路からの排気割合が高くなるように前記排気割合調整装置を制御するように構成された請求項1〜4のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
  6. 前記循環風路内の乾燥用空気の温度を検知する内部温度センサーと、前記循環風路外および前記排気風路外の温度を検知する外部温度センサーとを備え、前記制御装置は、前記外部温度センサーによって検知された温度値が前記内部温度センサーによって検知された温度値より高い場合には、前記排気風路からの排気割合が100%になるように前記排気割合調整装置を制御するように構成された請求項1〜4のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
  7. 前記循環風路内の乾燥用空気の温度を検知する内部温度センサーと、前記循環風路外および前記排気風路外の温度を検知する外部温度センサーとを備え、前記制御装置は、前記外部温度センサーによって検知された温度値が前記内部温度センサーによって検知された温度値より低いほど前記排気風路からの排気割合が低くなるように前記排気割合調整装置を制御するように構成された請求項1〜4のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
  8. 前記循環風路内の乾燥用空気の温度を検知する内部温度センサーと、前記循環風路外および前記排気風路外の温度を検知する外部温度センサーとを備え、前記制御装置は、前記外部温度センサーによって検知された温度値が前記内部温度センサーによって検知された温度値より低い場合には、前記排気風路からの排気割合が0%になるように前記排気割合調整装置を制御するように構成された請求項1〜4のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
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