JP2018180018A - ベルト駆動装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

ベルト駆動装置、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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孝 大橋
敏正 遠山
Toshimasa Toyama
敏正 遠山
恵太郎 森
Keitaro Mori
恵太郎 森
越智 隆
Takashi Ochi
隆 越智
雅彦 藤田
Masahiko Fujita
雅彦 藤田
瞳子 原
Toko Hara
瞳子 原
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光太郎 荒木
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Abstract

【課題】引張力によって搬送される記録媒体に無端ベルトを押し当てる機構において、記録媒体の損傷を減らすこと。【解決手段】ベルト駆動装置4は、第1ローラ41と、第1部材42と、第1ローラ41と第1部材42とに掛け回された無端ベルト43と、無端ベルト43を挟んで第1ローラ41と対向し、搬送機構からの引張力によって搬送される記録媒体Pを無端ベルト43との間に挟み込む第2部材44と、記録媒体Pの搬送方向に対応する方向に無端ベルト43を周回させるように第1ローラ41を回転させるとともに、第1ローラ41の線速度を記録媒体Pの搬送速度よりも速くなるように制御する制御部11とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ベルト駆動装置、定着装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、ベルト定着装置における画像ずれを防止する技術が記載されている。このベルト定着装置は、無端状の定着ベルトと、この定着ベルトの内部にあって定着ニップを形成するための押圧部材と、定着ベルトの内部にあって定着ベルトを駆動するための駆動ローラと、定着ベルトを挟んで押圧部材及び駆動ローラと対向した位置に設けられた加圧ローラとを備え、押圧部材から駆動ローラまでの領域で構成される定着ニップで記録媒体上のトナー像を定着する。押圧部材は、弾性体により構成された固定パッドを有し、この固定パッドが、記録媒体搬送方向において駆動ローラの上流側で定着ベルト内面と接触して押圧することで加圧ローラとの間に定着ニップが形成される。駆動ローラは、加圧ローラの軸を中心として揺動可能なレバーに軸支され、レバーが付勢手段で付勢されることにより、駆動ローラが加圧ローラの外周に沿って定着ベルト外側に向け揺動し、定着ベルトに所定のテンションを付与するよう構成されている。定着ベルト内面と駆動ローラ表面の摩擦係数は、定着ベルト表面と加圧ローラ表面の摩擦係数より大きく設定されている。駆動ローラの線速は、加圧ローラの線速に対して、定着ニップにおいて記録媒体の裏面と加圧ローラ表面とがスリップし、トナーの粘性によって記録媒体が定着ベルトとほぼ同速で搬送される範囲内で、速く設定されている。
特許第4493418号公報
特許文献1に記載された構成例は、記録媒体に無端ベルトを押し当てる機構の一例であるが、特許文献1における無端ベルトは搬送手段を兼ねている。これに対して、ロール紙(ウェブ、巻取紙、紙匹ともいう。)のような長尺の記録媒体の場合、ニップの下流側から記録媒体に引張力を作用させることで記録媒体が搬送され、無端ベルトは記録媒体に従動するように構成される。その場合、ニップの圧力による負荷トルクを上回る引張力を記録媒体に作用させることが必要となるが、記録媒体の薄さによっては、記録媒体が破断したり、記録媒体が伸ばされることで変形やしわが生じたりするおそれがある。
そこで、本発明は、引張力によって搬送される記録媒体に無端ベルトを押し当てる機構において、記録媒体の損傷を減らすことを目的とする。
請求項1に係る発明は、第1ローラと、第1部材と、前記第1ローラと前記第1部材とに掛け回された無端ベルトと、前記無端ベルトを挟んで前記第1ローラと対向し、搬送機構からの引張力によって搬送される記録媒体を前記無端ベルトとの間に挟み込む第2部材と、前記記録媒体の搬送方向に対応する方向に前記無端ベルトを周回させるように前記第1ローラを回転させるとともに、前記第1ローラの線速度を前記記録媒体の搬送速度よりも速くなるように制御する制御手段とを備えるベルト駆動装置を提供する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のベルト駆動装置において、前記第1ローラと前記無端ベルトの内周面との摩擦抵抗が前記記録媒体と前記無端ベルトの外周面との摩擦抵抗よりも小さい。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のベルト駆動装置において、前記無端ベルトの内周面に潤滑材が塗布されている。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載のベルト駆動装置において、前記無端ベルトの内周面又は前記第1ローラの外周面にフッ素樹脂の層が形成されている。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のベルト駆動装置において、前記制御手段は、前記搬送機構による記録媒体の搬送速度を変化させることなく、前記第1ローラの線速度を変化させる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載のベルト駆動装置において、前記制御手段は、前記記録媒体の厚さが第1の厚さよりも厚い第2の厚さである場合に、前記記録媒体の厚さが前記第1の厚さである場合と比べて、前記第1ローラの線速度を速くする。
請求項7に係る発明は、請求項5又は6に記載のベルト駆動装置において、前記制御手段は、前記記録媒体の表面粗さが第1の粗さよりも大きい第2の粗さである場合に、前記記録媒体の表面粗さが前記第1の粗さである場合と比べて、前記第1ローラの線速度を速くする。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のベルト駆動装置において、前記第1ローラよりも前記記録媒体の搬送方向下流側で前記無端ベルトの内周面に接触する第3部材を備える。
請求項9に係る発明は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のベルト駆動装置において、前記制御手段は、前記第1ローラの線速度を、前記搬送機構に備えられた前記記録媒体を巻き取る巻取ローラの前記記録媒体の巻き始めの線速度よりも速くなるように制御する。
請求項10に係る発明は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のベルト駆動装置において、前記制御手段は、前記第1ローラの線速度を、前記搬送機構に備えられた前記記録媒体を挟み込んで搬送するローラ対の線速度よりも速くなるように制御する。
請求項11に係る発明は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のベルト駆動装置と、前記無端ベルトを加熱する熱源とを備える定着装置を提供する。
請求項12に係る発明は、請求項11に記載の定着装置と、前記定着装置よりも前記記録媒体の搬送方向上流側において前記記録媒体に画像を形成する形成手段とを備える画像形成装置を提供する。
請求項1に係る発明によれば、引張力によって搬送される記録媒体に無端ベルトを押し当てる機構において、記録媒体の損傷を減らすことができる。
請求項2に係る発明によれば、第1ローラと無端ベルトの内周面との摩擦抵抗が記録媒体と無端ベルトの外周面との摩擦抵抗よりも小さくない場合と比べて、無端ベルトよりも搬送方向下流側における記録媒体のたるみが抑制される。
請求項3、4に係る発明によれば、第1ローラと無端ベルトの内周面との摩擦抵抗を減らすことができる。
請求項5に係る発明によれば、画像の欠陥を増やすことなく、様々な記録媒体に適した線速度を設定することができる。
請求項6に係る発明によれば、様々な厚さの記録媒体に適した線速度を設定することができる。
請求項7に係る発明によれば、様々な表面粗さの記録媒体に適した線速度を設定することができる。
請求項8に係る発明によれば、無端ベルトからの記録媒体の剥離を促進することができる。
請求項9、10に係る発明によれば、記録媒体の搬送速度を計測しなくても、第1ローラの線速度を制御することができる。
請求項11に係る発明によれば、定着装置に起因する記録媒体の損傷を減らすことができる。
請求項12に係る発明によれば、画像形成装置における記録媒体の損傷を減らすことができる。
実施形態の構成の全体を示す図。 画像形成装置1の構成を示す図。 定着部13の構成を示す図。 画像形成装置1の電気的構成を示す図。 第1ローラ41の線速度と記録媒体Pの搬送速度との関係を示す図。 記録媒体Pの種類と搬送力との関係を示す図。 第3部材46が備えられた例。 裁断装置5が備えられた例を示す図。
[実施形態]
本発明を実施するための形態の一例について説明する。
図1は、実施形態の構成の全体を示す図である。画像形成装置1は、給紙装置2から供給された記録媒体Pに画像を形成する。本実施形態における記録媒体Pは、いわゆるロール紙(ウェブ、巻取紙、紙匹ともいう。)である。給紙装置2には、巻かれた記録媒体Pが収容される。巻取装置3は、モータなどの動力源から供給される動力によって回転駆動される巻取ローラ31を備え、巻取ローラ31で記録媒体Pを巻き取ることにより、給紙装置2から画像形成装置1を経て巻取装置3へと記録媒体Pを搬送する(搬送機構の一例)。
記録媒体Pは、巻取装置3からの引張力によって、給紙装置2から巻取装置3へと向かう方向に搬送される。巻取装置3は、決められた搬送速度が保たれるように制御される。記録媒体Pの搬送量(巻取量)が増加するにつれて巻取ローラ31における記録媒体Pの巻厚も増加するから、巻取ローラ31の角速度を巻き始めから徐々に減少させることで、決められた搬送速度が保たれる。ローラ対21、ローラ対32は、記録媒体Pに従動するローラ対である。
図2は、画像形成装置1の構成を示す図である。画像形成装置1は、画像形成部10Y、10M、10C、10K及び定着部を備える。画像形成部10Y、10M、10C、10Kは、例えば電子写真方式により、互いに異なる色のトナーを用いてトナー像を形成し、記録媒体Pにトナー像を重ねて転写する。トナー像が転写された記録媒体Pは、定着部13へと搬送される。以下、画像形成部10Y、10M、10C、10Kを画像形成部10と総称する。
図3は、定着部13の構成を示す図である。定着部13は、ベルト駆動装置4を備えた定着装置の一例である。ベルト駆動装置4は、第1ローラ41、第1部材42、無端ベルト43及び第2部材44を含み、後述する制御部11によって制御される。第1ローラ41は、モータなどの動力源から供給される動力によって回転駆動されるローラである。第1部材42は、従動ローラであることが望ましいが、回転しない部材でもよい。無端ベルト43は、第1ローラ41と第1部材42とに掛け回された環状のベルトである。第2部材44は、従動ローラであることが望ましいが、回転しない部材でもよい。第2部材44は、無端ベルト43を挟んで第1ローラ41と対向し、搬送機構(巻取装置3)からの引張力によって搬送される記録媒体Pを無端ベルト43との間に挟み込む。
定着部13は、ベルト駆動装置4と、無端ベルトを加熱する熱源45を備える。熱源45は、第1ローラ41、第1部材42、第2部材44のいずれかの内部に設けられてもよく、第1ローラ41、第1部材42、第2部材44とは別に構成された熱源が無端ベルト43の内周面又は外周面に対向する位置に設けられてもよい(図示の例)。
記録媒体Pと無端ベルト43との滑りは定着される画像の欠陥の原因となり得る。画像の欠陥を防ぐためには、記録媒体Pと無端ベルト43との間に適正な摩擦力を発生させることが必要となる。そのために、記録媒体Pと無端ベルト43は、第1ローラ41と第2部材44とによって押圧される。
図4は、画像形成装置1の電気的構成を示す図である。記憶部12は、メモリなどの記憶装置であり、プログラムやデータを記憶する。制御部11は、プロセッサと、演算のワークエリアとして用いられるメモリを備え、記憶部12に記憶されたプログラムに従う処理を実行する。制御部11は、画像形成部10、定着部13、給紙装置2、巻取装置3の動作を制御する。制御の内容については、後述する。
次に、ベルト駆動装置4の動作について説明する。理解を促進するために、最初に、第1ローラ41を回転駆動しない場合について説明する。記録媒体Pが搬送されると、記録媒体Pと無端ベルト43の外周面との摩擦力によって、無端ベルト43が記録媒体Pに従動して周回する。また、無端ベルト43の内周面と第1ローラ41との摩擦力によって、第1ローラ41が無端ベルト43に従動して回転する。要するに、第1ローラ41を回転駆動しない場合、無端ベルト43と第1ローラ41は、記録媒体Pに従動する。記録媒体Pの搬送速度をv1とし、無端ベルト43の外周面の移動速度をv2とし、第1ローラ41の線速度(第1ローラ41の外周面の移動速度)をv3とする(図3参照)。第1ローラ41を回転駆動しない場合、v2及びv3は実質的にv1と等しくなる。
次に、第1ローラ41を回転駆動しない場合に起こり得る事象について説明する。前述のとおり、記録媒体Pと無端ベルト43は、第1ローラ41と第2部材44とによって押圧される。押圧と各部材の機械的抵抗などの影響により、無端ベルトには負荷トルクが発生する。記録媒体Pを搬送するには、負荷トルクを上回る引張力で巻取装置3が記録媒体Pを引っ張ることが必要となる。従って、負荷トルクの大きさによっては、無端ベルト43と巻取装置3との間の区間において、張力によって記録媒体Pが破断したり、記録媒体Pが伸ばされることによる変形やしわが発生したりするおそれがある。
次に、第1ローラ41を回転駆動する場合について説明する。制御部11は、記録媒体Pの搬送速度を示す搬送速度情報を取得する。搬送速度情報は、記録媒体Pの表面の移動速度を速度計などで計測することで取得されてもよいが、巻取装置3の巻取ローラ31の線速度から取得されてもよい。後者の具体例については、変形例として後述する。
制御部11は、記録媒体Pの搬送方向に対応する方向に無端ベルト43を周回させるように第1ローラ41を回転させるとともに、第1ローラ41の線速度v3を記録媒体Pの搬送速度v1よりも速くなるように制御する。すると、第1ローラ41と無端ベルト43の内周面との摩擦力が、無端ベルト43の周回方向に作用し、さらに、無端ベルト43の外周面と記録媒体Pとの摩擦力が、記録媒体Pの搬送方向に作用する。その結果、無端ベルト43と巻取装置3との間の区間における記録媒体Pの張力が減少する。よって、本実施形態によれば、第1ローラ41の線速度v3が記録媒体Pの搬送速度v1よりも速くなるように第1ローラ41を制御する構成を備えない場合と比べて、記録媒体Pの損傷が減少する。
[変形例]
上記の実施形態を以下のように変形してもよい。
第1ローラ41と無端ベルト43の内周面との摩擦抵抗が記録媒体Pと無端ベルト43の外周面との摩擦抵抗よりも小さくなるように構成されてもよい。例えば、無端ベルト43の内周面に潤滑油やグリースなどの潤滑材が塗布されてもよい。あるいは、無端ベルト43の内周面又は第1ローラ41の外周面にフッ素樹脂の層が形成されてもよい。この構成によれば、第1ローラ41と無端ベルト43の内周面との摩擦抵抗が記録媒体Pと無端ベルト43の外周面との摩擦抵抗よりも小さくない場合と比べて、第1ローラ41と無端ベルト43の内周面との摩擦力が減少するから、無端ベルト43よりも搬送方向下流側における記録媒体Pのたるみが抑制される。また、無端ベルト43よりも搬送方向上流側における記録媒体Pの損傷が減少する。
図5は、第1ローラ41の線速度と記録媒体Pの搬送速度との関係を示す図である。
(a)は普通紙のロール紙であり(b)は普通紙よりも厚い厚紙のロール紙である。横軸は、第1ローラ41の線速度を表し、縦軸は、記録媒体Pの搬送速度及び無端ベルト43の周回速度を表す。記録媒体Pの搬送速度は、無端ベルト43よりも搬送方向上流側の位置で計測されている。普通紙の場合、第1ローラ41の線速度がおよそ600mm/s以下では記録媒体Pにたるみが生じて搬送速度が計測不能となる。線速度が600mm/sを超えるとたるみが解消され、搬送速度が計測され始める。線速度が増加するにつれて搬送速度も増加する傾向がある。
次に、厚紙の場合、第1ローラ41の線速度がおよそ650mm/s以下では記録媒体Pにたるみが生じて搬送速度が計測不能となる。線速度が650mm/sを超えるとたるみが解消され、搬送速度が計測され始める。このときの搬送速度は、普通紙の場合と同程度である。線速度が増加するにつれて搬送速度も増加する傾向があるが、普通紙と比べて増加量が多い。
両者の比較から、記録媒体Pの厚さが第1の厚さよりも厚い第2の厚さである場合に、記録媒体Pの厚さが第1の厚さである場合と比べて、第1ローラ41の線速度を速くするように構成されてもよい。あるいは、普通紙と厚紙を比べると、厚紙の方が表面粗さが粗いことが考えられるから、記録媒体Pの表面粗さが第1の粗さよりも大きい第2の粗さである場合に、記録媒体Pの表面粗さが第1の粗さである場合と比べて、第1ローラ41の線速度を速くするように構成されてもよい。
また、記録媒体Pの搬送速度は、画像形成部10における画像形成の速度に合わせて設定されるため、第1ローラ41の駆動により搬送速度が変化すると、画像のずれなどの欠陥が生じるおそれがある。従って、第1ローラ41の線速度は、搬送速度に影響を与えない範囲に設定される必要がある。よって、制御部11は、搬送機構による記録媒体Pの搬送速度を変化させることなく、第1ローラ41の線速度を変化させるように構成されることが望ましい。
また、線速度の増加に伴う搬送速度の増加は、無端ベルト43よりも搬送方向下流側において記録媒体Pにたるみが生じる原因となり得る。このたるみが生じない程度に線速度が制限されてもよい。
また、第1ローラと無端ベルトの内周面との摩擦は、第1ローラ又は無端ベルトの摩耗を招くから、摩耗が過大にならない程度に線速度が制限されてもよい。
図6は、記録媒体Pの種類と搬送力との関係を示す図である。横軸は、第1ローラ41の線速度を表し、縦軸は、無端ベルト43が発生する搬送力を表す。搬送力とは、無端ベルト43が記録媒体Pを搬送方向に押し出す力である。同図は、4種類の記録媒体に対する搬送力の計測値を示している。同じ線速度でも記録媒体の種類によって搬送力が異なることがわかる。従って、記録媒体Pの種類に応じて第1ローラ41の線速度を調整するように構成されてもよい。
図7は、第3部材46が備えられた例である。第3部材46は、第1ローラ41よりも記録媒体Pの搬送方向下流側で無端ベルト43の内周面に接触する。第3部材46は、無端ベルト43からの記録媒体Pの剥離を促進する。第3部材46は、無端ベルト43に従動しない部材でもよく、従動する部材でもよい。図示した断面形状は一例であり、第3部材46の断面形状はどのような形状でもよい。
前述のとおり、搬送機構として巻取装置3が備えられている場合、記録媒体Pの搬送量(巻取量)が増加するにつれて巻取ローラ31における記録媒体Pの巻厚も増加するから、巻取ローラ31の角速度を巻き始めから徐々に減少させることで、決められた搬送速度が保たれる。つまり、巻取ローラ31の線速度は、巻き始めのときが最も速い。従って、第1ローラ41の線速度は、少なくとも記録媒体Pの巻き始めの線速度よりも速くなるように制御されることが望ましい。
図8は、裁断装置5が備えられた例を示す図である。裁断装置5は、巻取装置3に代えて設けられる。裁断装置5にはローラ対51が備えられている。ローラ対51は、モータなどの動力源から供給される動力によって回転駆動され、駆動されるローラの外周面と記録媒体Pとの摩擦力によって、給紙装置2から裁断装置5へと向かう方向に記録媒体Pを搬送する(搬送機構の一例)。裁断装置5は、記録媒体Pを決められた長さに裁断する。裁断された記録媒体Pは、決められた位置に積み重ねられる。この構成においては、第1ローラ41の線速度は、搬送機構に備えられた記録媒体Pを挟み込んで搬送するローラ対51の線速度よりも速くなるように制御されることが望ましい。
本発明に係るベルト駆動装置は、定着装置以外の装置に適用されてもよい。例えば、トナー像を記録媒体に転写する転写装置、加熱された記録媒体を冷却する冷却装置、記録媒体の巻き癖を矯正する矯正装置などに適用されてもよい。
1…画像形成装置、10…画像形成部、11…制御部、12…記憶部、13…定着部、
2…給紙装置、21…ローラ対、3…巻取装置、31…巻取ローラ、32…ローラ対、4…ベルト駆動装置、41…第1ローラ、42…第1部材、43…無端ベルト、44…第2部材、45…熱源、46…第3部材

Claims (12)

  1. 第1ローラと、
    第1部材と、
    前記第1ローラと前記第1部材とに掛け回された無端ベルトと、
    前記無端ベルトを挟んで前記第1ローラと対向し、搬送機構からの引張力によって搬送される記録媒体を前記無端ベルトとの間に挟み込む第2部材と、
    前記記録媒体の搬送方向に対応する方向に前記無端ベルトを周回させるように前記第1ローラを回転させるとともに、前記第1ローラの線速度を前記記録媒体の搬送速度よりも速くなるように制御する制御手段と
    を備えるベルト駆動装置。
  2. 前記第1ローラと前記無端ベルトの内周面との摩擦抵抗が前記記録媒体と前記無端ベルトの外周面との摩擦抵抗よりも小さい
    請求項1に記載のベルト駆動装置。
  3. 前記無端ベルトの内周面に潤滑材が塗布されている
    請求項2に記載のベルト駆動装置。
  4. 前記無端ベルトの内周面又は前記第1ローラの外周面にフッ素樹脂の層が形成されている
    請求項2に記載のベルト駆動装置。
  5. 前記制御手段は、前記搬送機構による記録媒体の搬送速度を変化させることなく、前記第1ローラの線速度を変化させる
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のベルト駆動装置。
  6. 前記制御手段は、前記記録媒体の厚さが第1の厚さよりも厚い第2の厚さである場合に、前記記録媒体の厚さが前記第1の厚さである場合と比べて、前記第1ローラの線速度を速くする
    請求項5に記載のベルト駆動装置。
  7. 前記制御手段は、前記記録媒体の表面粗さが第1の粗さよりも大きい第2の粗さである場合に、前記記録媒体の表面粗さが前記第1の粗さである場合と比べて、前記第1ローラの線速度を速くする
    請求項5又は6に記載のベルト駆動装置。
  8. 前記第1ローラよりも前記記録媒体の搬送方向下流側で前記無端ベルトの内周面に接触する第3部材を備える
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載のベルト駆動装置。
  9. 前記制御手段は、前記第1ローラの線速度を、前記搬送機構に備えられた前記記録媒体を巻き取る巻取ローラの前記記録媒体の巻き始めの線速度よりも速くなるように制御する
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載のベルト駆動装置。
  10. 前記制御手段は、前記第1ローラの線速度を、前記搬送機構に備えられた前記記録媒体を挟み込んで搬送するローラ対の線速度よりも速くなるように制御する
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載のベルト駆動装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のベルト駆動装置と、
    前記無端ベルトを加熱する熱源と
    を備える定着装置。
  12. 請求項11に記載の定着装置と、
    前記定着装置よりも前記記録媒体の搬送方向上流側において前記記録媒体に画像を形成する形成手段と
    を備える画像形成装置。
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