JP2018179326A - 冷凍コンテナ管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料補給、オイル交換、バッテリーチャージの要否判断を、監視者に適切に行わせる冷凍コンテナ管理システムを提供する。【解決手段】通信サーバー装置300は、オイル交換タイマー2C1、2C2、2C3、2C4・・・・2Cnと、バッテリーチャージタイマ3C1、3C2、3C3、3C4・・・・3Cnを具備していて、冷凍コンテナの遠隔センサー装置から送信される通信データに従い、エンジン回転が直前のオイル交換からどれだけ継続しているか、及び、エンジンがどれだけ停止しているかの管理を冷凍コンテナ毎に行う。端末装置からの要求に応じて、直前のオイル交換からの冷凍機運転の継続時間、及び、エンジンの停止時間を、冷凍コンテナ毎に示す状態一覧データを作成して、要求元となる端末装置に表示させる。【選択図】図4

Description

本発明は、列車又はトラック輸送により運搬される冷凍コンテナの遠隔監視及び遠隔制御を行う冷凍コンテナ管理システムに関し、特に、複数の冷凍コンテナの状態を一覧表示に供する場合の改良に関する。
従来の冷凍コンテナは、冷凍機、冷凍機の駆動のためのエンジン、エンジンによる起電力を蓄積するバッテリー、発電機を具備していて、冷凍機からの冷風を、荷室に送り込むことで、荷室内の積荷の品質を保つ。
冷凍コンテナの積荷としては、冷凍品や氷菓、乳製品といった低温輸送物があげられる。これらの低温輸送物は、環境温度の変動に弱いので、運送事業者は、上記冷凍コンテナ管理システムを構築することで、冷凍コンテナの監視を24時間体制で行い、メンテナンスに細心の注意を払っている。
冷凍コンテナのメンテナンス項目には、大きく分けて、冷凍機やエンジンの直接操作によるものと、遠隔操作によるものとがある。前者のメンテナンス項目としては、冷凍機エンジンの燃料補給、オイル交換やバッテリーチャージが知られている。後者のメンテナンス項目としては、エンジン起動/停止、庫室の温度設定や霜取の実行が知られている。前者の燃料補給は、列車が貨物駅に停車し、荷物の乗降時以外の限られた機会に実行せねばならない。またオイル交換は、冷凍コンテナの運行時ではなく定期点検時になされる。一方、バッテリーチャージは、通常のメンテナンス時において、チャージャによる直接操作によりなされる。尚、冷凍コンテナの運行途中に、緊急トラブルが発生した場合は、これらの項目のメンテナンスを、運行途中に実行する。
尚、冷凍コンテナの遠隔監視、遠隔制御を行う通信システムとしては、特許文献1、2に記載された遠隔監視制御システムが知られている。
特開2005−172395号公報 特開2003−76751号公報
上記メンテナンス項目のうち、オイル交換やバッテリーチャージは、他のメンテナンス項目と比較して看過される可能性が高い。これは、オイル交換やバッテリーチャージの作業周期が比較的長期であることに起因する(例えば、オイル交換の作業周期は1000Hである)。しかし、オイル交換を怠ったまま、低温輸送物の輸送を継続すると、低温輸送物や冷凍コンテナのエンジンに深刻な損傷を与える可能性がある。
具体的にいうと、低温輸送物の1つであるアイスクリームの輸送中に、ダイナモ等の発電系に異常が生じ、バッテリー切れが発生して、当該バッテリー切れが看過されたまま冷凍コンテナによる運搬を継続したとする。この場合、エンジンが電子制御不能となり、冷凍機が停止してしまうので、冷凍コンテナの庫内が常温になり、アイスクリームが溶け出してしまう。その結果、冷凍コンテナの他の積荷が水浸しになり、他の積荷の破損を招いてしまう。
また、オイル交換忘れが長期にわたり看過された場合、積荷である低温輸送物のみならず、エンジンの焼付け等による深刻な損失を招きかねない。
しかし、昼夜を問わず、多くの冷凍コンテナを監視して、バッテリー切れやオイル交換忘れにも細心の注意を払うことは、監視者の重荷となり、監視者の負担増に拍車をかけてしまうという問題がある。
本発明の目的は、少数の監視者が、多数の冷凍コンテナを監視する場合でも、オイル交換時期やバッテリーチャージ時期が近づいている冷凍コンテナの見落としを減少させることができる、冷凍コンテナ管理システムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明にかかる冷凍コンテナ管理システムは、 複数の遠隔センサー装置と、サーバー装置と、端末装置とを含み、移動体通信ネットワークを通じて、複数冷凍コンテナの状態管理を行うものであり、各冷凍コンテナは、エンジン、バッテリー、遠隔センサー装置を備え、前記遠隔センサー装置は、エンジン駆動が継続しているか否かの状態検出と、冷凍機運転が継続しているか否かの状態検出を行い、移動体通信ネットワークを介して、検出結果を示す状態データをサーバー装置に送信し、
前記サーバー装置は、作業者にオイル交換を促すためのオイル交換タイマーと、バッテリーチャージを促すためのバッテリーチャージタイマーとを冷凍コンテナ毎に有しており、
何れかの冷凍コンテナが具備する遠隔センサー装置から送信される複数の状態データが、エンジン駆動の継続を示す場合、当該冷凍コンテナについてのオイル交換タイマーの計時値を増加させ、
別の何れかの冷凍コンテナが具備する遠隔センサー装置から送信される複数の状態データが、エンジン停止を示す場合、当該冷凍コンテナについてのバッテリーチャージタイマーの計時値を増加させ、
前記サーバー装置は、前記オイル交換タイマー、及び、バッテリーチャージタイマーの計時値に基づくアラートを前記端末装置に実行させ、前記アラートでは、前記複数の冷凍コンテナのうち、早期にオイル交換、又は、バッテリーチャージを実行すべきものがどれであるかを特定することを特徴としている。
前記アラートは、冷凍コンテナの一覧表示に関連させることが望ましい。つまり遠隔センサー装置により検出される状態には、冷凍コンテナの現在位置があり、前記サーバー装置は、遠隔センサー装置から送信される状態データに含まれる現在位置に基づき、複数冷凍コンテナのそれぞれが、何処に存在するかを示す一覧表示を端末装置に実行させ、前記アラートでは、前記一覧表示のうち、冷凍コンテナに対応する項目の表示態様を変化させることで、早期にオイル交換、又は、バッテリーチャージが必要な冷凍コンテナを特定してもよい。
バッテリーチャージタイマーのリセットは以下のようにすることが望ましい。何れかの冷凍コンテナが具備する遠隔センサー装置から後続して送信される複数の状態データが、所定時間以上のエンジン駆動の継続を示す場合、当該冷凍コンテナに対応するバッテリーチャージタイマーの計時値をリセットしてもよい。
オイル交換タイマーのリセットは以下のように行わせることが望ましい。つまり、何れかの冷凍コンテナが具備するエンジンについて、オイル交換がなされた旨が、何れかの端末装置から発せられた場合、当該冷凍コンテナに対応するオイル交換タイマーの計時値をリセットしてもよい。
ここで、1の冷凍コンテナが具備する遠隔センサー装置からの状態データの送信は、周期的になされ、前記サーバー装置は、状態データの送信周期に基づき、オイル交換タイマーの計時値、又は、バッテリーチャージタイマーの計時値を増加させてもよい。
ここで、冷凍コンテナ管理システムについては追加的な機能を追加することができる。具体的にいうと、前記遠隔センサー装置によって送信される状態データは、温度センサーの検出値を含み、前記サーバー装置は、複数の冷凍コンテナのうち、特定の冷凍コンテナに取り付けられた遠隔センサー装置から周期的に送信されてきた複数の状態データから、温度センサーの検出値を取り出して、特定コンテナの温度履歴として保持しており、前記特定冷凍コンテナについての温度遷移表示が要求された場合、特定コンテナについての温度履歴に基づき、現在時刻から一定の時間遡った範囲の冷凍コンテナの温度推移を示すグラフを作成して、端末装置に表示させてもよい。
本発明のサーバー装置は、オイル交換タイマー、バッテリーチャージタイマーに基づくアラートを、端末装置に実行させるので、監視者はオイル交換、又は、バッテリーチャージを早期に行うべき冷凍コンテナがどれであるかを確実に掌握することができる。これにより、緊急時には、冷凍機整備のための作業者を、確実に、冷凍コンテナ列車の次の停車駅に急行させることができる。
たとえ、少数の監視者が、多数の冷凍コンテナの状態監視を行う場合でも、オイル交換忘れや、バッテリーチャージ忘れに起因する低温輸送物の損傷を、より少なくすることができる。
冷凍コンテナ管理システムのシステム構成を示す図である。 冷凍コンテナの機能構成を示すブロック図である。 図3(a)は、コンテナ取得情報の一例を示す。図3(b)は、冷凍コンテナからサーバへの発呼電文の送信se1、se2、se3、se4、se0と、サーバからのレスポンスの受信re1、re2、re3、re4とで構成されるシーケンスを示す。図3(c)は、複数冷凍コンテナのそれぞれを相手側にした、ポーリングによるシーケンスを示す。図3(d)は、複数冷凍コンテナのうち、冷凍機を制御すべき特定のものを相手側にしたシーケンスを示す。 通信サーバー装置300の構成を、機能的に示す図である。 コンテナ取得情報の一例を示す図である。 通信サーバー装置300による処理のメインルーチンを示すフローチャートである。 図6における個々のコンテナ行に具体的なデータ内容を記述し、展開して示す。 オイル交換タイマー2Cxの更新、バッテリーチャージタイマー3Cxの更新の詳細な処理手順を示すフローチャートである。 図9(a)は、オイル交換タイマーの計時値増加、OIL欄の表示態様の変更過程を示し、図9(b)は、バッテリーチャージタイマーの計時値増加、BAT欄の表示態様の変更過程を示す。 冷凍機CPU15の制御手順を示すフローチャートである。 端末装置401の画面操作に応じた処理手順を示すフローチャートである。 ユーザ操作に応じた画面切り替え例を示す。 制御画面の一例を示す。 温度推移グラフの作成手順を示すフローチャートである。 温度遷移グラフの一例を示す 図16(a)は、列車一覧表ta1に対応付けて、プルダウンリストpu11、12、13を配置した運行登録画面の一例を示す。図16(b)は、JRコンテナ発送表の一例を示す。 図17(a)はJRコンテナ稼働表を示し、図17(b)は、検温表の一例を示す。 冷凍コンテナ101を斜め上から俯瞰して示す斜視図である。
(第1実施形態)
以下、冷凍コンテナ管理システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]冷凍コンテナ管理システムの全体構成
図1は、冷凍コンテナ管理システムのシステム構成を示す図である。本図に示すように、冷凍コンテナ管理システムは、移動体通信システム1001と、データセンター1002と、社内交換網1003と、運送拠点ネットワーク1004、1005、1006とで構成され、冷凍コンテナ101、102、103、104、105、106の状態管理を行う。冷凍コンテナの運送には、列車によるものと、自動車によるものとがある。列車による運送では、冷凍コンテナ101、102、103・・・106が、行先が異なる複数の貨物列車(例えば図中の列車2001、2002、2003)の何れかに積載される。かかる列車への積載時には、1つの貨車に2つの冷凍コンテナ(冷凍コンテナ101、102、103、104参照)が積載される。また自動車による運送では、1つのトラック500に1つの冷凍コンテナ107が積載される。
移動体通信網1001は、IMT-2000 (W-CDMA) を基盤とした Freedom Of Mobile multimedia Access(FOMA)システムであり、移動体通信交換機200と、鉄道路線沿いに存在する基地局201、202、203、204、205、206と、専用回線(DA128回線)による接続のための通信装置210とを含み、コンテナ列車2001、2002、2003に積載された冷凍コンテナ101、102、103、104、105、106を対象とした移動体通信を実行する。
データセンター1002は、通信サーバー装置300と、専用回線(DA128回線)による接続のための通信装置211、212とを含み、冷凍コンテナを運行管理するためのデータベースを構築し、かかるデータベースに対する運行情報の新規登録や変更、削除を実行する。また、端末装置401、402、403からのアクセス要求に対して、複数冷凍コンテナの状態管理のための状態一覧データを提供する。
拠点構内ネットワーク1004、1005、1006は、日本全国の監視拠点(例えば、南九州、北九州、関西、名古屋、湘南、京浜、関越、東北等に存在する)に設けられていて、端末装置401、402、403と、専用回線による接続のための通信装置213、214、215とを含む。
端末装置401、402、403は、冷凍コンテナ101、102、103、104・・・・の状態監視を実行するのと共に、冷凍コンテナ101におけるエンジン、冷凍機の遠隔制御を実行する。具体的にいうと、端末装置は、制御モード、監視モードという2つのモードを有していて、対話画面を通じて、かかるモードを切り替える操作を受け付ける。制御モードでは、冷凍機又はエンジンの始動、停止を切り替える。尚、端末装置には、自動車500の運転手によって所持され、監視モードのみの実行が可能な端末装置411が存在する。
[2]冷凍コンテナの構成
以下、図1を参照しながら、システムによる状態管理の管理対象となる冷凍コンテナについて説明する。尚、図1に示した複数の冷凍コンテナは、何れも共通の構成を有しており、その共通構成の1つとして、冷凍コンテナ101を対象として説明を進めるものとする。
図2は、冷凍コンテナ101の機能構成を示すブロック図である。図2のブロック図に示すように、冷凍コンテナ101は、保冷機能を有した箱体100と、冷凍機10と、冷凍機を駆動する冷凍機駆動部20と、冷凍機の運転状況を検出するための遠隔センサー装置30とで構成される。
冷凍機10は、エバポレータ11、12、コンプレッサ13、コンデンサ14、配管13p、14p、専用の中央処理ユニット(冷凍機CPU)15から構成される。エバポレータ11、12は、箱体100のそれぞれの庫室(前室、後室)の天井部111f、111rに設置されており、コンプレッサ13、コンデンサ14は、前室101fの前壁部に設けられたキャビネット部101cに収容されている。エバポレータ11、12と、コンプレッサ13、コンデンサ14とは、配管13p、14pによって接続されている。
冷凍機CPU15は、端末装置401、402、403からの遠隔操作による指示に従い、冷凍機10の運転を開始するか停止するかの制御を行う。本明細書における「冷凍機の運転」は、コンプレッサ13のファンを回転させることで、気体冷媒をコンデンサ14に送り込み、コンデンサ14による液化、エバポレータ11、12による再気化に供して、配管13p、14pの内部に冷媒の循環f1、f2を生じさせることをいう。冷媒を、エバポレータ11、12による再気化に供することで、前室内、後室内がそれぞれ冷却される。
冷凍機駆動部20は、燃料タンク21と、燃料タンク21から燃料供給を受けるディーゼルエンジン(以下、エンジンと略す)22と、エンジン22の回転と連動して動作するダイナモである発電機23と、発電機23のダイナモによる起電力を蓄電するバッテリー24と、エンジン22にトラブルが発生した際、エンジン22を低速運転に供するか、エンジン22を停止するかの設定を示すバックアップスィッチ26とで構成され、冷凍機10と同様、前室101fの前壁部に設けられたキャビネット部101cに収容されている。尚、発電機23から供給される電力は、エンジン22の動作に優先して利用される。そうしてエンジン22の動作に利用した電力の余剰電力が、バッテリー24に蓄電される。
遠隔センサー装置30は、GPS情報処理部31、動態情報処理部32、周波数センサー33、通電監視部34、ドアセンサー35、接点情報処理部36、温度センサー情報処理部37、燃料残量センサー38、電文送受信部39で構成される。
GPS情報処理部31は、所定の監視周期毎に、衛星軌道上を周回するGPS衛星から送信される信号を受信し、かかる受信信号に従い、冷凍コンテナの現在位置の緯度、経度の測位を行う。かかる測位で得られた緯度、経度に、測位時刻(GPS測位時刻)を示すタイムスタンプを付した上で出力する。こうして、タイムスタンプを付して出力される緯度、経度の組を「GPS座標」という。
動態情報処理部32は、所定の監視周期毎に、鉄道路線沿いに設置された基地局201、202、203・・・206から送信される測位信号を受信することで、GPS信号の受信による現在位置の測位がどのような状態でなされているか(平野部の走行中になされたか、山間部の走行中になされたか、トンネル内の走行中になされたか)を検出する。また動態情報処理部32は、所定の監視周期毎に、GPS衛星からの受信信号に基づき、冷凍コンテナが進行する進行方向の方位の測定を行う。更に、所定の監視周期毎に、冷凍コンテナの進行速度を測定する速度センサーを備え、こうして検出された方位、進行速度、測位状態を、GPS情報に対応付けることで、任意のGPS測位時刻に対応する動態情報(冷凍コンテナのGPS座標、方位、速度、測位状態からなる)を生成する。
周波数センサー33は、冷凍機駆動部20のエンジン22に設けられたフライホイル回転センサの出力端子に、外部モニタリングのための分岐線を取り付けて専用のインターフェイス基板に導くことで、フライホイル回転センサから出力される信号の信号周波数を測定する。測定された信号周波数が例えば20Hz以上(エンジン回転にして約10rpm以上)である場合、「エンジン回転ON」であると判断する。当該信号周波数が20Hz未満である場合、「エンジン回転OFF」であると判断する。
通電監視部34は、冷凍機側の制御基板の冷凍機稼働信号の振幅レベルを判定することで、冷凍機CPUを含む制御系に通電がなされているかどうかの監視を行う。当該冷凍機稼働信号の振幅レベルが例えば12Vであれば、冷凍機ONであると検出する。一方、当該冷凍機稼働信号の振幅が0Vであれば、冷凍機OFFであると検出する。
ドアセンサ35は、箱体100の後方壁におけるドア枠100wに設けられ、所定の監視周期毎に、ドア枠100wと、ドアとの接触、非接触を検出することで、ドアの開閉を検知する。
接点情報処理部36は、所定の監視周期が到来する度に得られる周波数センサー33による検出結果(エンジン22が回転しているか否か)、電圧センサー34による検出結果(冷凍機が運転中かどうか)、ドアセンサー35による検出結果(ドアが開いているか否か)をひとつにまとめ、GPS測位時刻に対応する冷凍機接点情報(エンジン回転のON/OFF、冷凍機運転ON/OFF,ドア開閉を示す)として出力する。
温度センサー情報処理部37は、前室101fに設置された温度センサー37aの検出値、後室101rに設置された温度センサー37bの検出値、箱体の屋根部100eに設置された温度センサー37cの検出値を、所定の監視周期毎に取得して、これら、前室101fに設置された温度センサー37aの検出値、後室101rに設置された温度センサー37bの検出値、冷凍コンテナの屋根部100eに設置された温度センサー37cの検出値をひとつにまとめることで、GPS測位時刻に対応する温度センサ情報として出力する。尚、温度センサーには、エバポレータ11、12の吹出し口、吸入口に設置されたもの(温度センサー37f、g、h、i)が存在する。これらの温度センサーf、g、h、iは冷凍機CPU15による制御内容を、通信サーバー装置300にフィードバックする目的で使用される。
燃料残量センサー38は、燃料タンク21に設置され、軽油燃料の残量を256段階の数値により表して出力する。
電文送受信部39は、所定の監視周期毎に、動態情報処理部32が出力する動態情報、温度センサー情報処理部37が出力する温度センサー情報、接点情報処理が出力する接点情報を組み合わせることで、図3(a)に示す冷凍コンテナのコンテナ取得情報を作成する。図3(a)に示すコンテナ取得情報は、タイムスタンプ情報、動態情報、冷凍機接点情報、温度センサ情報、燃料残量、冷凍機CPU情報(冷凍機CPU15が、冷凍機の制御に用いる情報であり、その詳細については後述する)を含む。こうして作成された冷凍機情報を含む電文を、通信サーバー装置300に送信する。
[3]通信シーケンス
図3(b)〜(d)を参照しながら、冷凍コンテナのコントローラと、サーバとの間でなされる通信シーケンスについて説明する。通信サーバー装置300と、冷凍コンテナ101との間でなされる通信シーケンスには、冷凍コンテナ101が発信側になるものと(図3(b))、通信サーバー装置300が発信側になるもの(図3(c))と、端末装置401が発信側になるもの(図3(d))とがある。
図3(b)のシーケンスは、冷凍コンテナ101から通信サーバー装置300への発信電文の送信se1、se2、se3、se4、se0と、通信サーバー装置300からのレスポンスの受信re1、re2、re3、re0とで構成される。尚、ここで送信される発信電文には、所定の監視周期が到来したことで送信されるもの(se1、se2、se3)と、冷凍コンテナ101の状態が変化した際、送信されるもの(se0)とがある、冷凍コンテナ101の状態報知のため、冷凍コンテナから送信される発信電文を、「状態データ」という。
図3(c)のシーケンスは、複数冷凍コンテナのそれぞれを相手側にしたもので、通信サーバー装置300から冷凍コンテナ101、102、103へのポーリング電文の一斉送信se11、se12、se13と、冷凍コンテナ101からのレスポンスの受信re11、re12、re13とで構成される。
図3(d)のシーケンスは、複数冷凍コンテナ101、102、103・・・・のうち、冷凍機10を制御すべき特定のものを相手側にしたもので、端末装置から通信サーバー装置300への冷凍機制御電文の送信se21と、通信サーバー装置300から冷凍コンテナ101への冷凍機制御電文の送信se22と、冷凍コンテナ101が発したレスポンス(応答電文)の通信サーバー装置300による受信re22と、通信サーバー装置300が発したレスポンス(応答電文)の端末装置401による受信re21とで構成される。尚、電文としては、上述したもの以外に、通信制御ユニットの動作パラメータの取得・更新のための電文、通信制御ユニットの起動報告のための電文が存在する。
図3(b)に示すように、一定の監視周期置きに個々の冷凍コンテナから発せられる任意発信電文は、冷凍機運転情報を含むから、各電文内の冷凍機運転情報を参照することで、直前のオイル交換からのエンジン駆動の継続期間、直前のエンジン回転の停止からのバッテリーによる駆動期間の把握が可能になる。
[4]サーバー装置300の構成
以下、通信サーバー装置300の構成について説明する。図4は、通信サーバー装置300の構成を、機能的に示す図である。本図に示すように、通信サーバー装置300は、電文処理部1と、オイル交換タイマー2C1、C2、C3、C4・・・・Cnと、バッテリーチャージタイマ3C1、C2、C3、C4・・・・Cnと、燃料残量テーブル4と、温度履歴テーブル5と、運行登録情報データベース6と、画面構成部7とで構成される。
電文処理部1は、冷凍コンテナのコントローラに対して電文を送信する処理、冷凍コンテナのコントローラが発した応答電文を受信する処理を実行する
オイル交換タイマー2C1、C2、C3、C4・・・・Cnは、冷凍コンテナ毎に、オイル交換タイマーの計時値の保持及び更新を行う。何れかの冷凍コンテナ(冷凍コンテナxという)から受信した制御電文に示される状況が、オイル交換の完了を示す場合、当該冷凍コンテナxに対応するオイル交換タイマー(オイル交換タイマー2Cxという)の計時値をゼロにリセットする。一方、同じ冷凍コンテナxからその後に受信した応答電文に示される最新の状況が、「エンジン回転ON」であれば、当該冷凍コンテナxに対応するオイル交換タイマー2Cxの計時値を増加させる。
バッテリーチャージタイマー3C1、C2、C3、C4・・・・Cnは、冷凍コンテナ毎に、バッテリーチャージタイマーの計時値の保持及び更新を行う。バッテリーチャージタイマー3C1、C2、C3、C4・・・・Cnの計数値は、エンジン22が回転していないため、バッテリーが充電されていない期間(バッテリー非充電期間)が、1つの冷凍コンテナにおいてどれだけ継続しているかを示す。つまり、エンジンを使用しない常温運用が長く継続するとバッテリー上がりが発生する恐れが生じる。そのようなバッテリー上がりが発生すると、冷凍機CPUが全く動作しなくなってしまう。そのような事態を避けるため、バッテリー非充電期間の計数を、バッテリーチャージタイマー3C1、C2、C3、C4・・・・Cnに行わせている。何れかの冷凍コンテナ(冷凍コンテナx)が発した任意発信電文に示される最新の状況が、冷凍機運転中(冷凍機ON)であり、尚且つ、エンジン非回転(エンジン回転OFF)であれば、当該冷凍コンテナxに対応するバッテリーチャージタイマー3Cxの計時値を増加させる。一方、同じ冷凍コンテナxから受信した応答電文に示される最新の状況が、冷凍機運転中(冷凍機ON)、尚且つ、エンジン回転中(エンジン回転ON)であり、エンジン回転期間が1時間以上継続している場合、当該冷凍コンテナxに対応するバッテリーチャージタイマー3Cxの計時値をゼロにリセットする。
燃料残量テーブル4は、冷凍コンテナ101、102、103、104のそれぞれの燃料残量を保持する。本テーブルに保持される燃料残量は、一定監視周期置きに、各冷凍コンテナから送信される発信電文に記載されていた燃料残量であり、新たな燃料残量を含む発信電文が同じ冷凍コンテナから送信される度に、燃料残量テーブル4に記載される燃料残量は上書きされる。
温度履歴テーブル5は、各冷凍コンテナの温度履歴を庫室毎に保持する。本テーブルに保持される温度履歴は、一定監視周期置きに、各冷凍コンテナから送信される発信電文に記載されていた検出温度からなり、新たな検出温度を含む発信電文が同じ冷凍コンテナから送信される度に、温度履歴テーブル5に記載される検出温度のうち、もっとも古いものが上書きされる。これにより、温度履歴テーブル5には、これまでの検出温度のうち、最新の所定数のものが庫室毎の温度履歴として保存されることになる。
運行登録情報データベース6は、列車又は自動車により運搬されるものとして登録された複数の冷凍コンテナの運行情報(運行登録情報1、2、3、4、5・・・・n)が格納される。ここで格納される運行登録情報1、2、3、4、5・・・・nは、冷凍コンテナの識別番号、冷凍コンテナの形式番号、行程(発地、荷降地)、積荷(製品名)、荷主、荷積予定を示す。
画面構成部7は、通信サーバー装置300の全体制御を行い、運行登録がなされた複数の冷凍コンテナの状態一覧データを構成する。端末装置から閲覧要求があった場合、画面構成部7は、その要求元の端末装置に送信する。状態一覧データの構成にあたって、オイル交換タイマー2C1、C2、C3、C4・・・Cnの計時値、バッテリーチャージタイマー3C1、C2、C3、C4・・・Cnの計時値、燃料残量テーブル4に示される燃料残量に応じた表示を行う。また、状態一覧データによるユーザ操作に応じて、対話画面の切り替えを行う。状態一覧データは、可変長データであり、図5に示すように「コンテナ行」と呼ばれる固定長のレコードを、複数配してなる(図中のコンテナ行r1、r2、r3、r4、r5、r6、r7・…参照)。引出線aw1は、コンテナ行の内部構成をクローズアップして示す。コンテナ行r1、r2、r32、r4、r5・・・は、複数冷凍コンテナのそれぞれに対応していて、複数の設定欄を有する。設定欄にはNo欄C1、現在地欄C2、制御欄C3、温度欄C4、状態欄C5、ドア欄C6、前室欄C7、後室欄C8、指示欄C9、セット欄C10、運転欄C11、BAT欄C12、OIL欄C13、燃料欄C14、青函欄C15、測位時刻欄C16といった種別がある。
尚、図6では、簡略化のため、指示欄、セット欄、運転欄を1つのみとしている。仮にエバポーレータを2つ動作させている場合、かかる指示欄、セット欄、運転欄は2組表示される。
[5]サーバー装置300及び冷凍コンテナ101の動作説明
[5−1]サーバー装置300の動作
図4に内部構成を示した通信サーバー装置300は、一般的なハードウェア構成のコンピューター(CPU,ROM,RAM,HDD,SSDを備える)に、図6、図8のフローチャートに示す処理手順を実行させることで実現される。
以下、図6、図8のフローチャートを参照しながら、サーバー装置300、冷凍コンテナ101、端末装401の動作について説明する。図6は、サーバー装置300による処理のメインルーチンを示すフローチャートである。本図において、ステップS2の変数aは、新規な運送業務の登録があった場合に、その新規運送業務に割り当てられた冷凍コンテナ及びコンテナ行を一意に指示する変数である。また、ステップS1における(x、t)は、任意のGPS測位時刻tにおいて、任意の冷凍コンテナxから送信された冷凍機任意発呼電文を指示する変数である。
本フローチャートでは、何れかの冷凍コンテナxから応答電文(x、t)を受信したか(ステップS1)、新規の運送業務として、冷凍コンテナによるa番目の運送が登録されたか(ステップS2)、端末装置401、402、403からのアクセスがあったかどうかの判定を行っている(ステップS3)。運行登録がなされた際(ステップS2でYes)、上記の設定欄のうち、No欄のみに、冷凍コンテナaに割り当てられた識別番号を記述し、残りの設定欄を空欄としたコンテナ行aを追加する(ステップS4)。冷凍コンテナaのNo欄には、5641、5642、5643といった4桁の数値が設定されることになる。
次に、コンテナ行aの設定欄に、初期的な内容を記述してゆく。コンテナ行aの制御欄、温度欄については初期的な内容(遠隔制御を示す「遠隔」の文字列、温度グラフの表示を促す「グラフ」の文字列)を記述する(ステップS5)。コンテナ行aの指示欄については、運行登録時に設定された指示温度を記述する(ステップS6)。
冷凍コンテナaに青函トンネル通過の予定があるかどうかを判定して(ステップS7)、通過の予定がある場合、追加したコンテナ行の青函欄を「予定」と記述する(ステップS8)。応答電文(x、t)を受信すると(ステップS1でYes)、ステップS11〜S20に示される設定項目の記述処理を実行する。
始めに、応答電文(x、t)に示されるGPS測位時刻tを、冷凍コンテナxに対応するコンテナ行xの測位時刻欄C16に記述する(ステップS11)。
次に、応答電文(x、t)のGPS座標が属する都道府県を選んで、その都道府県名を、コンテナ行xに対応する現在地欄C2に記述する(ステップS12)。これにより、コンテナ行xの現在地欄C2は、都道府県名(福岡県、神奈川県、栃木県、宮城県等)により、冷凍コンテナxが帰属する現在地を示す。
また、画面構成部7は、対応する冷凍コンテナxから受信した最新の応答電文(x、t)における冷凍機接点情報のドア開閉に関する内容に従い、コンテナ行xのドア欄C6を閉、開の何れかに設定する(ステップS13)。
冷凍コンテナxから受信した最新の応答電文(x、t)における温度センサーの検出値(前室101f、後室101rに設置された温度センサー37a、b、c、dが検出した検出温度)を示す摂氏温度を、コンテナ行xの前室欄C7、後室欄C8に記述する(ステップS14)。
画面構成部7は、対応する冷凍コンテナxから受信した最新の応答電文(x、t)における冷凍機接点情報の冷凍機運転に関する内容(冷凍機が加温状態であるか、冷却状態であるか、霜取状態であるか)を、コンテナ行xの運転欄に記述する(ステップS15)。
応答電文(x、t)に応じて、オイル交換タイマー2C1、C2、C3、C4・・・Cnのうち、冷凍コンテナxに対応するもの(オイル交換タイマー2Cx)、及び、バッテリーチャージタイマー3C1、C2、C3、C4・・・Cnのうち、冷凍コンテナxに対応するもの(バッテリーチャージタイマー3Cx)を更新する(ステップS16)。
オイル交換タイマー2C1、C2、C3、C4・・・Cnのうち、冷凍コンテナxに対応するもの(オイル交換タイマー2Cx)の計時値をOIL欄C13に記述し、バッテリーチャージタイマー3C1、C2、C3、C4・・・Cnのうち、冷凍コンテナxに対応するもの(バッテリーチャージタイマー3Cx)の計時値を、BAT欄C12に記述する(ステップS17)。
また画面構成部7は、対応する冷凍コンテナxから受信した最新の応答電文(x、t)における燃料残量に従い、燃料欄C14に、リットル単位の残量を記述する(ステップS18)。 表示にあたっては、256段階で表される燃料タンク21における軽油燃料の残量を10段階に変換し、燃料残量とする。燃料残量については、残量が50%以上であるか、30%以上の50%未満であるか、30%未満であるかに応じて、燃料欄C14の表示態様を変化させる。
冷凍コンテナxに青函トンネル通過の予定がある場合、応答電文(x、t)のGPS測値が青森−函館間のトンネル周辺地域(以下、青函停止エリアという)への進入を示しているかどうかを判定する(ステップS19)。青函停止エリアへの進入を示すと判定された場合、青函欄C15を、「予定」から「通過」に更新する(ステップS20)。以降、列車が青函トンネルを通過して、青函停止エリアからの離脱を示す応答電文を受信した場合、青函欄C15を空白にする。
運行登録がなされた複数の冷凍コンテナから受信した応答電文について、上記の処理を行えば、図7に示すような、識別番号5641、5642、5643、5644、5645・・・・・が付与された冷凍コンテナの最新の状態が一覧表示に供される。図7は、図5における個々のコンテナ行に具体的なデータ内容を記述して展開した図である。
この図7の状態一覧データを参照すれば、コンテナ行r6に対応する冷凍コンテナ(NO.5646の冷凍コンテナ)は、バッテリーによる運転継続時間が長く(245H)、また燃料残量も少ないため(3H)、早急な燃料補給と、バッテリーチャージとが必要であると理解できる。また、コンテナ行r12に対応する冷凍コンテナ(NO.5652の冷凍コンテナ)は、前回のオイル交換から長い期間が経過しており(952H)、次の列車の停止の機会に、オイル交換を実行する必要があると理解することができる。こうして、燃料補給やバッテリーチャージ、オイル交換を迅速に指示することで、低温輸送物やエンジンの保護が可能になる。
図8は、オイル交換タイマー2Cx、バッテリーチャージタイマー3Cxの更新の詳細な処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートに特有のカウンタとして、エンジン稼働時間カウンタxを設ける。これは、冷凍コンテナxのエンジン回転の継続時間をカウントするためのカウンタである。
応答電文(x,t)を受信した場合、冷凍コンテナの冷凍機は運転ONの状態になっているかどうかを判定する(ステップS32)。このような判断を行うのは、冷凍機が運転中(運転ON)の場合のみ、エンジン22の作動/停止といったオペレーションが可能になるからである。逆に運転OFFであれば、そのようなオペレーションは行えない。よって、運転OFFであれば、本フローチャートの処理を終了する。
運転ONであれば、冷凍コンテナxの前回の状態取得からの経過時間Pxを算出して(ステップS33)、ステップS34の判定を実行する。ステップS34は、応答電文(x,t)が、エンジン回転検知を示すかどうかの判定である。
エンジン回転がOFFである場合(ステップS34がNo)、エンジン回転を伴わない冷凍機駆動が継続していると考えられ、バッテリーチャージタイマー3Cxの計時値に、経過時間Pxを加算する(ステップS35)。
エンジン回転がONである場合(ステップS34でYes)、エンジン稼働時間カウンターxに、経過時間Pxを加算する(ステップS36)。その後、ステップS37において、エンジン稼働時間カウンタに示される継続時間が1時間以上であるかどうかを判定する。エンジン稼働時間カウンタxに示される時間が1時間以上であれば(ステップS37でYes)、バッテリーチャージタイマー3Cx、及び、エンジン稼働時間カウンタxをリセットして(ステップS38、S39)、冷凍コンテナxのオイル交換がなされた旨を示す制御電文が、端末装置401、402、403の何れかから送信されたかどうかを判定する(ステップS40)。オイル交換を示す場合、冷凍コンテナxについてのオイル交換タイマー2Cxをリセットする(ステップS41)。オイル交換を示していない場合、オイル交換タイマー2Cxに、経過時間Pxを加算することで、オイル交換タイマー2Cxの計時値を増加させる(ステップS42)。
かかる計時値の増加後、オイル交換タイマー2Cx、バッテリーチャージタイマー3Cxの計数値が、注意喚起を要する数値範囲に属するか、警告を要する数値範囲に属するかを判定する(ステップS43)。もし、オイル交換タイマー2Cx、バッテリーチャージタイマ3Cxの計数値が、これらの数値範囲に属する場合、コンテナ行xのOIL欄、バッテリー欄を、注意喚起を促す表示態様、又は、警告を促す表示態様に設定する(ステップS44)。ここでの表示態様の変更には、OIL欄、バッテリー欄の表示色の変更、欄中数値の強調表示、欄枠の線幅拡大、欄表示の点滅化といったものがある。尚、監視者の注意を惹きつけるのであれば、表示態様の変更以外の態様で監視者に通知してもよい。具体的にいうと、サイレン、ブザーの鳴動や識別番号の読み上げにより、監視者に通知してもよい。
オイル交換タイマー2Cxの計時値増加、及び、OIL欄、バッテリー欄の表示態様変更は、図9(a)のようになされる。2017年10月1日の午前9時8分に、オイル交換がなされ、かつ、エンジン回転「ON」を示す応答電文が冷凍コンテナxから送信されたものとする。その後、10分間隔で、エンジン回転「ON」を示す応答電文が冷凍コンテナxから送信されたものとする。この場合、応答電文の送信タイミングからの経過時間を示すよう、オイル交換タイマー2Cxの計時値を増加させてゆく(図8のステップS42)。このオイル交換タイマー2Cxの計時値が、複数の時間範囲の何れに属するかに応じて、状態一覧データにおけるOIL欄の表示態様を変化させる。表示態様の変化は以下のようになされる。オイル交換タイマー2Cxの計時値が899時間以下であれば平常状態を表す態様em1、900時間以上999時間以下であれば注意を喚起する態様em2、1000時間以上であれば警戒を促す態様em3で表示する。
バッテリーチャージタイマー3Cxの計時は図9(b)のようになされる。2017年10月2日の午前9時8分に、冷凍機の運転継続を示し、かつ、エンジン回転「ON」を示す応答電文が冷凍コンテナから送信されたものとする。その後、10分間隔で、冷凍機の運転継続を示し、かつ、エンジン回転「OFF」を示す応答電文が冷凍コンテナから送信されたものとする。この場合、応答電文の送信タイミングからの経過時間を示すよう、バッテリーチャージタイマーの計数値を増加させる(図8のステップS35)。また、バッテリーチャージタイマーの計数値が、複数の時間範囲の何れに属するかに応じて、状態一覧データにおけるオイルの表示態様を変化させる。表示態様の変化は以下のようになされる。
バッテリーチャージタイマー3Cxに示される、バッテリー非充電期間が120時間以下であれば平常状態を表す態様em4、121時間以上240時間以下であれば注意を喚起する態様em5、241時間以上であれば警戒を促す態様em6で表示する。尚、上記のOIL欄、BAT欄の表示態様の変更には、平常状態であれば緑色、注意を喚起する場合は黄色、警告を促す場合は赤色に変更するといったものがある。このように、OIL欄、BAT欄の表示態様が変化したコンテナ行が、監視者の目にとまれば、監視者は車両整備部門の作業者を、貨物列車の次の停車駅に向かわせることができる。このように、車両整備部門の監視者を向かわせることで、エンジン22の焼き付けや、エンジン22の長時間停止に伴うバッテリー切れを未然に防止することができる。
[6]まとめ
以上のように本実施形態によれば、端末装置401、402、403の何れかが通信サーバー装置300にアクセスした際、各冷凍コンテナの現在位置や燃料残量を示す状態一覧表を端末装置によるメイン画面の表示に供する。そして、かかるメイン画面の状態一覧表において、オイル交換時期、又は、バッテリーチャージ時期が間近に迫っているものを特殊な態様で表示するので、端末装置401、402、403、404を操作する監視者の誰かに、オイル交換、又は、バッテリーチャージを早期に行うべき冷凍コンテナの存在を気づかせることができる。端末装置401、402、403・・・・405を操作する複数の監視者に対し、一斉の注意喚起を促すことで、オイル交換忘れやバッテリー切れに起因する低温輸送物の被害を最小限に留めることができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、端末装置が通信サーバー装置300をアクセスする際、各冷凍コンテナの一覧表示を端末装置に行わせ、OIL欄、BAT欄の表示を通じてオイル交換、又は、バッテリーチャージを早期に行うべき冷凍コンテナがどれであるかを監視者に提示した。これに対して第2実施形態は、冷凍コンテナの一覧表示時において、監視者からリモートな制御指示を受け付け、かかるリモート制御指示に応じて、冷凍機運転のON/OFF制御、エンジン回転のON/OFF制御を実行する改良に関する。
端末装置401による冷凍機10のリモート制御は、(1)冷凍機30の周期的な制御状況の検出及び送信、(2)監視者に対する検出結果のフィードバック、及び、新たな制御内容の受け付け、(3)新たな制御内容に基づく冷凍機CPU15に対する制御指示という(1)〜(3)の過程を経てなされる。以下、これらの過程の詳細について説明する。
[1]冷凍機30の周期的な制御状況の検出及び送信
第1実施形態で述べたように、冷凍機10は自身の状態検出を周期的に行っており、検出結果を示す冷凍機任意発呼電文を周期的に通信サーバー装置300に送信している。図10のフローチャートを参照しながら、かかる状態検出及び冷凍機任意発呼電文の送信について説明する。図10は、冷凍機CPUは制御手順を示すフローチャートである。冷凍機CPU15は、ステップS101〜S104のループを実行する。このループは、監視周期が到来したか(ステップS101)、制御電文を受信したか(ステップS102)、温度センサー37a、b、c、dの検出値がセット温度に達したか(ステップS103)、エンジントラブルが発生したか(ステップS104)を判定するものである。監視周期が到来した場合(ステップS101でYes)、運転モードの設定、バックアップスィッチ16の設定、リターン温度、ディスチャージ温度を取得する(ステップS111)。
リターン温度とは、冷凍機より吹き出された空気が、コンテナ庫内を循環してエバポレータ11、12に吸い込まれる際の温度であり、冷凍機10が作動している場合に、エバポレータ11、12に設置された温度センサー37f、hにより検出される。ディスチャージ温度とは、上記のエバポレータ11、12の吸入口を介して冷凍機に吸い込まれた庫内の空気が、再度、庫内に吹き出される際の温度であり、冷凍機が作動している場合、エバポレータ11、12に設置された温度センサー37g、iにより検出される。
これに併せて、冷凍機10の運転状態(加温状態であるか、冷却状態であるか、霜取状態であるか)を取得するのと共に、また庫室温度がセット温度に到達した場合の動作として、どのような運転モードが設定されているかを取得する。ここでの運転モードには、庫内温度がセット温度に到達した際、エンジン回転、及び、エンジン停止を交互に繰り返すモード(自動運転モード)と、庫内温度がセット温度に到達した際、エンジン回転、及び、エンジンの低速回転を繰り返すモード(連続運転モード)とが存在する。こうして得られた運転状態の情報、運転モードの情報を組み合わせることで、冷凍機運転を示す情報(冷凍機運転情報)を得る。こうして得た、温度制御情報、冷凍機運転情報を組み合わせることで冷凍機CPU情報を形成して、冷凍機CPU情報を含む冷凍機任意発信電文を、通信サーバー装置300に送信する(ステップS112)。
[2]監視者への検出結果のフィードバック、及び、新たな制御内容の受け付け、
監視者に対する、周期的な検出結果のフィードバックは、一覧表示に対する対話制御時に実行される。図11は、端末装置の画面操作に応じた処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートにおいて変数「j」は、状態一覧データで一覧表示されている複数のコンテナ行のうち、監視者による操作がなされたものを指示する変数である。
メイン画面の画像データを端末装置に送信した後、通信サーバー装置300は図11のステップS51〜S53からなるループを実行する。かかるループでは、コンテナ行jの都道府県名がクリックされたか(ステップS51)、コンテナ行jの温度欄C4がクリックされたか(ステップS52)、コンテナ行jの制御欄C3がクリックされたか(ステップS53)の判定を行っている。
何れかのコンテナ行jの都道府県名がクリックされた場合(ステップS51でYes)、冷凍コンテナ101の現在位置が属する地区の地図画像を形成して端末装置401に送信し(ステップS56)、ステップS51〜ステップS54のループに戻る。以上の画像形成及び送信により、端末装置401の画面では、図12の矢印sw2に示すように、メイン画面m0から地図画面m2への画面切り替えが実行される。
何れかのコンテナ行の温度欄がクリックされた場合(図11のステップS52でYes)、現在から所定の時間だけ遡った時間範囲における温度遷移グラフを形成して、要求元の端末装置401に送信示する(ステップS57)。以上の画像形成及び送信により、図12の矢印sw3に示すように、メイン画面m0から温度遷移グラフ画面m3への画面切り替えが実行される。
ここで、送信元の冷凍コンテナに対応するコンテナ行の制御欄が、端末装置401を操作するユーザによりクリックされたとする。この場合、図11のステップS53がYesになり、ステップS58〜S60の処理を実行する。具体的にいうと、始めに、冷凍機における制御内容のフィードバックのためのインディケータと、制御内容の変更操作を受け付けるためのボタンとを画面に配置する(ステップS58)。これらのインディケータ配置、ボタン配置により、図13の制御画面が作成される。図13の制御画面は、制御コンソールP1、P2、P3、監視コンソールP4、地図画像mp1、温度推移グラフgf0からなる。この制御画面の作成にあたって、コンテナ行に対応する冷凍コンテナから受信した最新の冷凍機任意発信電文に含まれる冷凍機CPU情報の内容、過去に当該冷凍コンテナに発した制御内容に従い、冷凍機における制御内容のフィードバックのためのインディケータir1〜ir8の内容を定める。
これにより、図13の制御画面の一例に示すように、冷凍機電源がONされているかどうか(ir1)、バックアップスイッチ制御が有効になっているかどうか(ir2)、冷凍機の運転モードの現在の設定が、連続運転モードであるかどうか(ir3)、冷凍機の運転状態が、冷却運転中であるかどうか(ir4)、冷凍機の運転状態が、霜取運転中であるか否か(ir5)、エンジン回転がONであるかどうか(ir6)、リターン温度がどの程度であるか(ir7)、ディスチャージ温度がどの程度であるか(ir8)といった、制御対象となる複数冷凍コンテナの最新の状態が制御コンソールP1、P2、P3に示される。同様の内容は、監視コンソールP4にも示される。
これらのインディケータに対応付けて、インディケータに示される状態内容、設定内容を受け付けるためのボタンbn1〜bn12を制御コンソールP1、P2に配置する。これにより、端末装置による制御モードを、監視モードに変更する変更指示や(bn1)、制御モードに変更する変更指示(bn2)、冷凍機の始動や停止(bn3、bn4)、バックアップスイッチ制御の有効化(bn5)、バックアップスイッチ制御の無効化(bn6)、連続運転モードへの運転モードの変更(bn7)、自動運転モードへの運転モードの変更(bn8)、霜取運転の開始(bn9)、エンジンが停止している場合の運転開始(bn10)、エンジンのスタンバイ状態への移行(bn11)が受け付け可能となる(ステップS59)。
またセット温度の数値入力(nm1)や、数値入力の内容の確定操作(bn12)も受け付け可能になる。以上の制御コンソールP1、P2、P3、監視コンソールP4を含む制御画面が、端末装置401に配置される。かかる制御コンソールP1、P2のボタンに対する設定入力や、数値入力がユーザによりなされれば、当該設定入力、数値入力を示す冷凍機CPU情報を作成し、当該冷凍機CPU情報を含む制御電文を、対象となる冷凍コンテナxに送信する(ステップS60)。
[3]新たな制御内容に基づく冷凍機CPUによる制御
図10のフローチャートを再度参照して、制御電文受信時の冷凍機CPUの動作について説明する。新たな制御電文が冷凍コンテナ101によって受信されると(ステップS102でYes)、冷凍機10の現在の状態が冷凍機OFFであり、端末装置401から送信されてきた最新の制御電文は、冷凍機10の運転ONを示すかどうかを判定する(ステップS121)。もしそうであれば、冷凍機10の運転をONにする(ステップS122)。一方、エンジン22の現在の状態が回転OFFであり、冷凍機10から送信されてきた最新の制御電文は、エンジン回転ONを示すかどうかを判定する(ステップS123)。もしそうである場合(S123でYes)、エンジン回転を開始する(ステップS124)。
次に、冷凍機10のセット温度は、制御電文のセット温度と同じであるかを判定する(ステップS125)。同じである場合、制御電文におけるセット温度を冷凍機10にセットし、セット温度になるよう、冷凍機における送風量を制御する(ステップS126)。
続くステップS127において、冷凍機CPU15は、冷凍機10の運転モード設定、バックアップスイッチ設定は、制御電文の運転モード設定、バックアップスイッチ設定と同じであるかどうかを判定する(ステップS127)。異なるなら、制御電文に従い、冷凍機の運転状態、セット温度到達後の運転モード、バックアップスイッチを設定する(ステップS128)。
温度センサー37a、b、c、dの検出値が、セット温度に達した場合(ステップS103でYes)、冷凍機CPU15は、冷凍機10の運転モードが、連続運転モードに設定されているか、自動運転モードに設定されているかの判定を行う(ステップS131)。自動運転モードの設定時において(ステップS131でYes)、セット温度と庫内温度との差に従い、高速回転と、エンジン停止とを繰り返す(ステップS132)。
連続運転モードの設定時では(S131でNo)、冷凍機CPU15は、セット温度と庫内温度との差に従い、高速回転と低速回転とを繰り返す(ステップS133)。
冷凍機にトラブルが発生した場合(ステップS104でYes)、冷凍機CPU15は、バックアップスィッチがONかどうかを判定する(ステップ134)。バックアップスィッチがONであれば(ステップS134でYes)、エンジンの低速運転を開始させる(ステップS135)。バックアップスィッチがOFFであれば(ステップS134でNo)、エンジンを停止させる(ステップS136)。
冷凍コンテナが青函停止エリアに進入する際、以上の制御画面を通じて、エンジン停止の指示、及び、エンジン回転の再開の指示を監視者から受け付けることで、青函停止エリアの通過を円滑に行うことができる。
尚、青函停止エリアについては、上記制御画面を経ることなく、自動的にエンジン22の停止・動作再開が実行される。具体的にいうと、冷凍機CPU15には、エリアの地理的範囲を示すGPS座標(緯度、経度の組からなる)が設定されている。かかる地理的範囲に冷凍コンテナが進入すると、GPS情報処理部31は、青函停止エリアのGPS座標を示す信号を受信する。かかる信号に基づき、冷凍機CPU15は、青函停止エリアへの進入を検知し、エンジン22を自動的に停止する。
また、地理的範囲から冷凍コンテナが離脱すると、GPS情報処理部31は、青函停止エリア以外の地域のGPS座標を示す信号を受信する。かかる信号に基づき、冷凍機CPU15は、青函停止エリアからの離脱を検知し、エンジン22の回転を自動的に再開させる。
[4]まとめ
以上のように本実施形態によれば、冷凍機から周期的に送信される冷凍機任意発呼電文に、冷凍機CPU情報を含ませて、サーバー装置300に通知し、一覧表示において、何れかのコンテナ行の制御欄がクリックされた場合、その冷凍機CPU情報の内容に応じたインディケータを端末装置に表示させ、対話的な操作により、冷凍機の制御内容の変更操作をユーザから受け付けるから、冷凍機運転のON/OFFの切り替えや、冷凍機エンジンON/OFFの切り替えが容易になる。
(その他の変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(変形例1)
複数コンテナ行のうち、何れかのものの温度欄がクリックされた場合は、前室温度、吹出口温度、外気温度のそれぞれについて、温度の時間的遷移を表すことが望ましい。図14は、温度推移画像の作成手順を示すフローチャートである。現在時刻から21時間前までの1時間刻みの時間範囲を横軸方向とし、−30℃から+30℃までの1℃刻みの温度範囲を縦軸とする座標系を作成して(ステップS71)、現在時刻から21時間前までに受信した応答電文における前室温度、吹出口温度、外気温度を上記座標系にプロットする(ステップS72)。
その後、プロットされた前室温度、吹出口温度、外気温度を折れ線で結び(ステップS73)、図15の温度推移グラフを得る。本図の横軸は、現在時点から所定の時間だけ遡った範囲を示し、縦軸は、庫室のセンサにより検出され得る温度範囲を示す。
温度推移グラフg1は、エバポレータ23の吹出口温度、前室温度、外気温度のそれぞれがどのように推移するかを示す。図中の折れ線LG1,LG2,LG3は、21時間前から現在までの時間範囲において、冷凍機の吹出口の温度、庫室内の温度、外気温度のそれぞれどのように変化しているかを示す
次に、温度推移グラフの座標系の横軸方向に沿って、4本の帯グラフを描画する(ステップS74)。ドアグラフg2は、現在から21時間過去を遡った時間範囲におけるドアの開閉状態を示す。
地区グラフg3は、監視対象となる冷凍コンテナが、複数時点のそれぞれにおいて、複数の地区のうち、何れに所在していたか、画面右上に表示された都道府県名の注釈rm1に対応した表示色(図中では、ハッチングパターンで現す)で示す。
アラートグラフg4は、現在時点から21時間前までの時間範囲のうち、アラートが作動していた時間帯と、それ以外の時間帯とを異なる表示態様で示す。
前室グラフg5は、現在時点から21時間前までの時間範囲のうち、冷却状態となる時間帯、加温状態となる時間帯、霜取状態となる時間帯を異なる表示態様で示す。
そして、各測位時刻におけるドア状態、所在地区、アラーム状態、前室冷凍機状態に応じて、各帯グラフの各表示態様を設定する(ステップS74)。これらの処理で、温度遷移表が完成する。完成後、通信サーバー装置300は、完成した温度遷移表を端末装置に送信する。
以下、温度推移グラフに示される温度推移を説明する。外気温度は、本図の折れ線LG3に示すように、16〜25℃の範囲で変化している。一方、吹出口温度は、折れ線LG1に示すように冷凍機の運転期間(冷凍機が起動してから停止するまでの時間であり、AM2時からAM8時まで)において、常温から極低温まで(22℃から−29℃まで)低下している。これらLG1、LG2に示すように庫内温度は、吹出口の温度を少し上回るレベルで変化している。
庫内温度は、折れ線LG2に示すように、急減に上昇している。この庫内温度の上昇幅は、上昇開始直後は大きく)、時間経過に伴い小さくなる(ΔT1、ΔT2、ΔT3、ΔT4、ΔT5)。温度推移表の選択により、直近の時間範囲の吹出口温度、庫内温度の変化傾向が明らかになるから、コンテナの保管状態がどのようなものであるかの把握が可能になる。
(変形例2)
冷凍機のトラブルの報知機能をもたせてもよい。つまり、冷凍機10に予め想定されている複数種のトラブルの何れかが発生した際、冷凍機CPU15は、そのトラブルに割り当てられたコード(アラートコード)を出力する。想定されるトラブルとしては、エバポレータにおける加熱異常の発生、コンプレッサの加熱異常の発生、コンプレッサの高圧異常又は低圧異常の発生、エンジン室温の異常発生、エンジンの始動/再始動不能、エンジン異常、バッテリー電圧降下異常といったものがある。かかるトラブルが発生した際、これらに割り当てられたアラートコードを電文に含ませて送信させることで、トラブル発生を管理者に周知させるのが望ましい。
(変形例3)
冷凍コンテナによる運輸の登録にあたっては、図16(a)に示すような画面を表示し、列車一覧表に対する操作を通じて運行登録を受け付けてもよい。
図16(a)の運行登録画面には、列車一覧表ta1に対応付けて、プルダウンリストpu11、12、13が配置されている。列車一覧表ta1は、列車コードのそれぞれ(図中の回路1070、1050、1058、2070・・・)に対応付けて、編成数や出発地、到着地、〆切時刻、発車時刻、入線時刻、ホームを表示する内容になっている。またプルダウンリストは、JR発送を選択するか(pu11)、コンテナの荷積みをどの地点で行うか(pu12)、委託会社として、どの事業者を使用するか(pu13)の選択を受け付けるものである。
かかる列車一覧表から何れかの列車を選択して、発送すべき冷凍コンテナの形式番号や社内番号、降地、降日、積荷の品名、荷主、設定温度の情報を入力することで運行登録を行う。
(変形例4)
一覧表の表示時において、運送業務の依頼者や運輸局等の公共機関に提出する提出書類の作成指示を受け付け、当該作成指示に従い、提出書類の作成を実行してもよい。
そのような提出書類として、図16(b)におけるJRコンテナ発送表、図17(a)におけるJRコンテナ稼働表、図17(b)における検温表がある。
図16(b)のJRコンテナ発送表は、複数のコンテナ行r21、r22、r23、r24からなる。各コンテナ行r21、r22、r23、r24は、1編成のコンテナ列車に搭載される冷凍コンテナのそれぞれに対応していて、複数の行項目c21、c22、c23、c24、c25・・・・・を有する。個々の行項目は、搭載される一個の冷凍コンテナが、どのような形式番号を有するか(c21)、どのような社内番号を有するか(c22)、降地はどこか(c23)、何日に積荷を降ろすか(c24)、積荷の品名はなにか(c25)、荷主はなんという事業者か(c26)、設定温度は何度か(c27)を明示するようになっている。
図17(a)のJRコンテナ稼働表は、横軸を一か月の個々の日付とし、縦軸を日本国内の都道府県とした座標系において、出発点st1、st2、st3、st4、st5と、到着点ds1、ds2、ds3、ds4、ds5とをプロットして、プロット点を線li1、2、3、4、5で結ぶことで、特定の冷凍コンテナの稼働状況を示すものである。
図17(b)の検温表は、各冷凍コンテナの行程cs1、2、3、4・・・のそれぞれに対応するコンテナ行からなる。個々のコンテナ行は、これらの行程に、複数の行項目c32、c33、c34、c35・・・・・を対応付けている。各行程を進行する冷凍コンテナの積荷はどのようなものか(c32)、指示温度やセット温度、庫内温度がどのようなものか(c33)、現在地がどこか(c34)、温度測位の時間がいつであるか(c35)、降予定日がいつであるか(c36)、運転状態がどのような状態であるか(c37)を明示するようにしている。かかる検温表を作成して所定の用紙に印刷することで、運行業務の依頼者に対する書類提出を、迅速に行うことができる。
(変形例5)
GPS情報処理部31、動態情報処理部32は、図18の斜視図に示すように、免振ボックス30bに収容して、GPS情報処理部31がGPS衛星からの信号を受信するためのGPSアンテナ31a、電文送受信部39が電文の送受信を行うための通信アンテナ39aと共に、冷凍コンテナの側部101rの梯子101bに取り付けることが望ましい。また冷凍コンテナの台車には、エアサスペンション機構を設けることが望ましい。これらの採用により、GPS情報の精度を維持することができるからである。
(変形例6)
上記の冷凍コンテナ管理システムは、コンピュータシステムを指し、1つ以上のコンピュータから構成されれば足りる。例えば、クラウドサーバが端末に対してゲストOSを起動し、かかるゲストOS上で起動したアプリケーションにより処理を行うクラウドコンピュータシステムのほか、クライアントからの要求に応じて、サーバが情報提供を行うクライアント−サーバシステム、コンピュータ同士がピアツーピア接続を行うコンピュータシステム、コンピュータがグリッドとして機能し、分散処理を行うグリッドコンピュータシステムを広く含む。
また端末装置は、マウス、キーパッド等のポインティングデバイスで操作するラップトップパソコン、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末、レジ機端末を広く含む。これらの全ての下位概念について実施の形態を述べると説明が煩雑になり望ましくない。そこで、第1、第2実施形態では、スマートフォンが端末装置であるとした。
また状態一覧表示のためのメイン画面、冷凍コンテナ制御のための制御画面、温度遷移表示のための温度遷移画面、運行登録画面は、様々なウィジェット(Widget)を組み合わせて構築されたGUIの一例に過ぎない。各実施形態の画面イメージは、複数冷凍コンテナの状態管理を効率化するという目的のためのものならば、どのようなものでもよい。具体的にいうと、状態一覧表示のためのメイン画面、冷凍コンテナ制御のための制御画面、温度遷移表示のための温度遷移画面、運行登録画面は、以下のような方針で作成されたGUIを広く包含する。
一覧表示に供された何れかのコンテナ行に関する何等かの選択を受け付けたい場合、画面構成部7は、「トグルボタン」、「ラジオボタン」、「リストボックス」、「スライダー」、「チェックボックス」、「スピンボタン(ドロップダウンリスト)」、「ツールバー」、「コンボボックス」、「アイコン」、「ツリービュー」といったウィジェットを対話画面の構成に用いる。
コンテナ行の表示にあたって、ユーザの操作を誘導したい場合、「タブ」、「スクロールバー」といったウィジェットを対話画面の構成に用いる。
コンテナ行表示に対するテキスト入力をユーザから受け付けたい場合、「テキストボックス」、「コンボボックス」といったウィジェットを対話画面の構成に用いる。
コンテナ行表示にあたって、ユーザ操作に対する応答をユーザにフィードバックする場合、「ラベル」、「ツールチップ」、「バルーンヘルプ」、「プログレスバー」、「インフォバー」等のウィジェットを対話画面の構成に用いる。
コンテナ行をマークアップ言語で記述して表示しようとする際、「モーダルウィンドウ」、「パレットウィンドウ」等のウィジェットを対話画面の構成に用いるのが望ましい。
本発明では、鉄道運送と、自動車運送とを組み合わせつつも、鉄道運送の介在を顧客に意識させないドアツードア複合輸送を実現することができ、二酸化炭素の大幅削減が可能になる。このようなドアツードア複合輸送の実現により、食品業界や薬品業界、また物流業界で利用される可能性がある。
1 電文処理部
2C1、C2、C3、C4・・・Cn オイル交換タイマー
3C1、C2、C3、C4・・・Cn バッテリーチャージタイマー
4 燃料残量テーブル
5 温度履歴テーブル
6 運行登録情報データベース
7 画面構成部
10 冷凍機
11、12 エバポレータ
13 コンプレッサ
14 コンデンサ
15 冷凍機CPU
20 冷凍機駆動部
21 燃料タンク
22 ディーゼルエンジン
23 発電機
24 バッテリー
26 バックアップスイッチ
30 遠隔センサー装置
31 GPS情報処理部
32 動態情報処理部
33 周波数センサー
34 通電監視部
35 ドアセンサー
36 接点情報処理部
37 温度センサー情報処理部
38 燃料残量センサー
39 電文送受信部
100 箱体
101〜107 冷凍コンテナ
200 移動体通信交換機
201 基地局
210、211 通信装置
300 通信サーバ装置
401、402 端末装置
1001 移動体通信網
1002 データセンター

Claims (5)

  1. 複数の遠隔センサー装置と、サーバー装置と、端末装置とを含み、移動体通信ネットワークを通じて、複数冷凍コンテナの状態管理を行う冷凍コンテナ管理システムであって、
    各冷凍コンテナは、エンジン、バッテリー、遠隔センサー装置を備え、前記遠隔センサー装置は、エンジン駆動が継続しているか否かの状態検出と、冷凍機運転が継続しているか否かの状態検出を行い、移動体通信ネットワークを介して、検出結果を示す状態データをサーバー装置に送信し、
    前記複数の冷凍コンテナは、前記エンジンにより駆動され、
    前記サーバー装置は、作業者にオイル交換を促すためのオイル交換タイマーと、バッテリーチャージを促すためのバッテリーチャージタイマーとを冷凍コンテナ毎に有しており、
    何れかの冷凍コンテナが具備する遠隔センサー装置から送信される複数の状態データが、エンジン駆動の継続を示す場合、当該冷凍コンテナについてのオイル交換タイマーの計時値を増加させ、
    別の何れかの冷凍コンテナが具備する遠隔センサー装置から送信される複数の状態データが、エンジン停止を示す場合、当該冷凍コンテナについてのバッテリーチャージタイマーの計時値を増加させ、
    前記サーバー装置は、前記オイル交換タイマー、及び、バッテリーチャージタイマーの計時値に基づくアラートを前記端末装置に実行させ、前記アラートでは、前記複数の冷凍コンテナのうち、早期にオイル交換、又は、バッテリーチャージを実行すべきものがどれであるかを特定する
    ことを特徴とする冷凍コンテナ管理システム。
  2. 遠隔センサー装置により検出される状態には、冷凍コンテナの現在位置があり、
    前記サーバー装置は、遠隔センサー装置から送信される状態データに含まれる現在位置に基づき、複数冷凍コンテナのそれぞれが、何処に存在するかを示す一覧表示を端末装置に実行させ、
    前記アラートでは、前記一覧表示のうち、冷凍コンテナに対応する項目の表示態様を変化させることで、早期にオイル交換、又は、バッテリーチャージが必要な冷凍コンテナを特定する
    ことを特徴とする請求項1の冷凍コンテナ管理システム。
  3. 何れかの冷凍コンテナが具備する遠隔センサー装置から後続して送信される複数の状態データが、所定時間以上のエンジン駆動の継続を示す場合、当該冷凍コンテナに対応するバッテリーチャージタイマーの計時値をリセットする
    ことを特徴とする請求項1記載の冷凍コンテナ管理システム。
  4. 何れかの冷凍コンテナが具備するエンジンについて、オイル交換がなされた旨が、何れかの端末装置から発せられた場合、当該冷凍コンテナに対応するオイル交換タイマーの計時値をリセットする
    ことを特徴とする請求項1記載の冷凍コンテナ管理システム。
  5. 前記遠隔センサー装置によって送信される状態データは、温度センサーの検出値を含み、
    前記サーバー装置は、
    複数の冷凍コンテナのうち、特定の冷凍コンテナに取り付けられた遠隔センサー装置から周期的に送信されてきた複数の状態データから、温度センサーの検出値を取り出して、特定コンテナの温度履歴として保持しており、
    前記特定冷凍コンテナについての温度遷移表示が要求された場合、特定コンテナについての温度履歴に基づき、現在時刻から一定の時間遡った範囲の冷凍コンテナの温度推移を示すグラフを作成して、端末装置に表示させる
    ことを特徴とする請求項1記載の冷凍コンテナ管理システム。
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