JP2018179155A - ボールジョイント及び車両用ワイパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール性の低下を抑えられる車両用ワイパ装置を提供する。【解決手段】ケース41は、一部が開口されてボール部33,34を収容して該ボール部33,34と摺接可能な収容部43と、該収容部43の開口部43a側から延出するリップ部44と、該リップ部44の径方向外側においてリップ部44の延出方向に沿って延出するとともにリップ部を囲繞するシール壁45と、リンクロッド22,23に嵌合される嵌合部46とを有する。シール壁45は、外周面に前記ブーツ51の基端部が固定されるブーツ固定部45aを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ボールジョイント及び車両用ワイパ装置に関する。
従来、駆動源と、該駆動源の回転駆動力をワイパに伝達するリンク機構とを有する車両用ワイパ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような車両用ワイパ装置では、リンク機構を構成するリンク部材同士の連結においてボールジョイントを用いている。ボールジョイントは、第1リンク部材(特許文献1ではリンクレバー)に設けられるボールピンと、第2リンク部材(特許文献1ではリンクロッド)に設けられて前記ボールピンに取り付けられることで第1及び第2リンク部材を転動可能に連結するケースと、ボールピンと前記ケースとの間をシールするブーツとを有する。
また、このようなボールジョイントでは、ボールピンのボール部を収容する収容部の開口側から延出するリップ部やリップ部を囲繞するとともにリップ部と同方向に延出するシール壁とが設けられている。
特開2004−340297号公報
ところで、上記のような車両用ワイパ装置のボールジョイントでは、ボールピンに対してブーツを固定した状態でケースを前記ボールピンに取り付けることで、各リンク部材が転動してもブーツがケースに対して摺接することで水等の浸入が抑えられている。
しかしながら、ケースに対してブーツを摺接させる構成であるため、ブーツの開口部が大きく、各リンク部材が転動した際に隙間が発生しやすくなり、シール性が低下する虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、シール性の低下を抑えるボールジョイント及び車両用ワイパ装置を提供することにある。
上記課題を解決するボールジョイントは、第1リンク部材に接続され、ボール部と該ボール部から延びる軸部とを含むボールピンと、第2リンク部材に接続され、前記ボールピンに装着されて前記第1リンク部材と前記第2リンク部材とを転動可能に連結するケースと、基端部が前記ケースに固定されるとともに、先端部が前記軸部に摺接して前記ボールピンと前記ケースとの間をシールするブーツと、を備え、前記ケースは、一部が開口されて前記ボール部を収容して該ボール部と摺接可能な収容部と、該収容部の前記開口側から延出するリップ部と、該リップ部の径方向外側において前記リップ部の延出方向に沿って延出するとともに前記リップ部を囲繞するシール壁と、前記第2リンク部材に嵌合される嵌合部とを有し、前記シール壁は、外周面に前記ブーツの基端部が固定されるブーツ固定部を備える。
この構成によれば、ケースにブーツを固定し、ボールピンの軸部とブーツとを摺接することで、ボールピンにブーツを固定し、ケースにブーツを摺接させる構成と比較してブーツの摺接部分の開口径を小さくできる。これによって各リンク部材が転動した際に隙間の発生を抑えてシール性を維持することができる。
上記ボールジョイントにおいて、前記シール壁の延出方向先端から前記ケースの底部までの長さが前記リップ部の延出方向先端から前記底部までの長さよりも長くなるように設定され、前記シール壁は、延出方向先端側に前記ブーツと当接可能なブーツ受面を備えることが好ましい。
この構成によれば、シール壁の延出方向先端から底部までの長さがリップ部の延出方向先端から底部までの長さよりも長くなるように設定され、該シール壁の延出方向先端側にブーツと当接可能なブーツ受面を設けることで、ブーツが固定されたケースとボールピンとを組み付ける際に、ブーツが必要以上に変形することが抑えられ、組み付け性向上に寄与できる。
上記ボールジョイントにおいて、前記軸部は、径方向内側に窪んだ溝部が周方向に全体に亘って設けられ、前記ブーツの先端部が前記溝部に摺動可能に係合されていることが好ましい。
この構成によれば、軸部は、径方向内側に窪んだ溝部が周方向に全体に亘って設けられ、ブーツの先端部が溝部に摺動可能に係合されることで軸部とブーツとの間のシール性を維持することができる。
上記ボールジョイントにおいて、前記ブーツは、前記ブーツ受面と当接可能な当接面が、径方向内側に向かうにつれて前記リップ部の延出方向とは反対側に向かうテーパ形状をなし、前記ブーツ受面は、前記当接面のテーパ形状に倣った傾斜面を有することが好ましい。
この構成によれば、ブーツの当接面を径方向内側に向かうにつれてリップ部の延出方向とは反対側に向かうテーパ形状とし、当接面と当接可能なブーツ受面を前記当接面に倣った形状とする。これにより、ブーツが固定されたケースをボールピンに組み付ける際にブーツとボールピン(ボール部)との間で発生する力を抑えることができ、組み付けを容易とすることができる。
上記ボールジョイントにおいて、前記ブーツは、基端側に設けられて前記ブーツ固定部に固定される被固定部と、該被固定部と前記先端部とを接続する接続部とを有し、前記被固定部は、環状の固定補助部材と前記シール壁とに挟持されるように該シール壁に固定されることが好ましい。
この構成によれば、固定補助部材とシール壁(ブーツ固定部)とによって被固定部が挟持、即ち固定補助部材によって被固定部がシール壁に押し付けられるため、固定補助部材によってケースに対するブーツの固定をより強固にすることができ、ブーツがケースから外れることを抑えることができる。
上記ボールジョイントにおいて、前記被固定部は、前記固定補助部材と、弾性部材よりなり前記固定補助部材を覆う被覆部とを一体に備えることが好ましい。
この構成によれば、被固定部は、固定補助部材と該固定補助部材を覆う被覆部を一体に備えるため、部品点数及び組付け工数を抑えることができる。
上記ボールジョイントにおいて、前記固定補助部材は、前記ブーツよりも硬質な部材で構成されていることが好ましい。
この構成によれば、固定補助部材は、ブーツよりも硬質な部材で構成されるため、固定補助部材によってケースに対するブーツの固定をより強固にすることができ、ブーツがケースから外れることを抑えることができる。
上記ボールジョイントにおいて、前記ブーツは、前記第1リンク部材側に延出した突起を備えることが好ましい。
この構成によれば、第1リンク部材が第2リンク部材に対して傾いた際に、ブーツが突起にて第1リンク部材の上面と点接触するため、摺接音を抑制することができる。また、第1リンク部材とブーツとが摺動することによる摩耗にて、該ブーツが破けることを抑制することができる。
上記課題を解決する車両用ワイパ装置は、上記いずれかに記載のボールジョイントを含むリンク機構を駆動させる駆動源と、前記リンク機構によって伝達される前記駆動源の駆動力により動作するワイパと、を備える。
この構成によれば、上記いずれかに記載の効果をそうする車両用ワイパ装置を提供することができる。
本発明のボールジョイント及び車両用ワイパ装置によれば、シール性の低下を抑えられる。
一実施形態における車両用ワイパ装置の概略構成図。 同形態におけるボールジョイントの断面図。 同形態におけるボールジョイントの組み付け状況を示す断面図。 変形例におけるボールジョイントの断面図。 変形例におけるボールジョイントの断面図。 (a)変形例におけるボールジョイントの断面図、(b)(c)変形例におけるブーツの底面図。
以下、車両用ワイパ装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両用ワイパ装置10は、第1及び第2ピボットホルダ11,12と、パイプフレーム13と、駆動源としてのモータ14と、リンク機構15とを有する。
第1及び第2ピボットホルダ11,12は、金属製であり、例えばアルミダイキャストにより形成されている。第1及び第2ピボットホルダ11,12は、筒状のピボット支持部11a,12aと、ピボット支持部11a,12aの略軸直交方向に延びる車体固定部11b,12bと、車体固定部11b,12bとは異なる位置においてピボット支持部11a,12aの軸直交方向に延びる連結部11c,12cとをそれぞれ備えている。
図1に示すように、ピボット支持部11a,12aには、それぞれ水受キャップ16,17が装着されている。また、ピボット支持部11a,12aの内側には、車両用ワイパ装置10を構成する第1及び第2ピボット軸S1,S2が挿通されており、ピボット支持部11a,12aは第1及び第2ピボット軸S1,S2を回動可能に支持している。
また、車体固定部11b,12bの先端には防振ゴム18,19が取り付けられ、車体固定部11b,12bは防振ゴム18,19を介して図示しないボルトにて図示しない車体(その取付ブラケット)に締結固定されることになる。
パイプフレーム13は、第1ピボットホルダ11と第2ピボットホルダ12とを連結するものであり、円筒状をなす金属製の中空材(パイプ)から形成されている。パイプフレーム13は、前記連結部11c,12cが固定される第1及び第2ホルダ固定部13a,13bと、モータ14を取付固定する連結固定部13cとを備えている。
図1に示すように、第1及び第2ピボットホルダ11,12の各々において、連結部11c,12cの外周面には、複数のかしめ用凹部11d,12dが凹設されている。
そして、第1ピボットホルダ11は、第1ホルダ固定部13aに連結部11cが挿入され、第1ホルダ固定部13aにおけるかしめ用凹部11dに対応した複数箇所が外側からかしめられることにより、パイプフレーム13に対して固定されている。同様にして、第2ピボットホルダ12は、第2ホルダ固定部13bに連結部12cが挿入され、第2ホルダ固定部13bにおけるかしめ用凹部12dに対応した複数箇所が外側からかしめられることにより、パイプフレーム13に対して固定されている。
第1及び第2ピボットホルダ11,12にて軸支された第1及び第2ピボット軸S1,S2の先端部には、それぞれワイパW1,W2が固定される。なお、ワイパW1,W2は、第1及び第2ピボット軸S1,S2に連結されるワイパアームと、該ワイパアームに連結されるワイパブレードとを含んで構成されている。
また、パイプフレーム13において、連結固定部13cは、第1及び第2ホルダ固定部13a,13bに対して屈曲されることで第1及び第2ピボット軸S1,S2に対して当該ピボット軸S1,S2の基端方向(図1中、紙面奥方向)側に配置されている。そして、連結固定部13cの外周面には、平面状をなす取付座面13dが形成されている。
取付座面13dには、前記モータ14が固定されている。モータ14は、回転力を発生させるモータ部14aと、モータ部14aの回転を減速して出力する出力部14bとを有する。
出力部14bのハウジング14cには取付足14dが形成されている。この取付足14dが取付座面13d上に載置されて図示しないボルトにて連結固定部13cに締結固定されることにより、モータ14は連結固定部13cに固定されている。また、ハウジング14cにおいて取付足14dの反対側にはハウジング14cの外側に突出した図示しない支持ピンがハウジング14cに一体に形成されており、当該支持ピンには支持ゴム部材14eが装着されている。車両用ワイパ装置10は、前述の支持ピン及び車体固定部11b,12bにて車体に固定され、搭載されている。詳しくは、支持ゴム部材14eを介して前述の支持ピンが車体に固定され、防振ゴム18,19を介して図示しないボルトにて車体固定部11b,12bが車体に締結固定されることで車両用ワイパ装置10が車体に固定される。
リンク機構15は、モータ14の駆動力を第1及び第2ピボット軸S1,S2に伝達するものである。
図1に示すようにリンク機構15は、クランクアーム21と、駆動源側リンクロッド22と、同期リンクロッド23と、第1及び第2ピボットレバー24,25と、各部材を連結する複数のボールジョイント26,27,28とを有する。
クランクアーム21は、モータ14の出力軸14fと連結されて出力軸14fと一体回転するようになっている。クランクアーム21の先端部にはボールジョイント26を介して駆動源側リンクロッド22の一端部が相対回転可能に連結される。
駆動源側リンクロッド22の他端部は、ボールジョイント27を介して第1ピボットレバー24の先端部に相対回動可能に連結されている。即ち、クランクアーム21の先端部と第1ピボットレバー24の先端部とは、駆動源側リンクロッド22によって連結されている。ここで、第1ピボットレバー24は、その基端部が第1ピボット軸S1の基端部に固定されて第1ピボット軸S1と一体回動可能となっている。つまり、第1ピボットレバー24が第1ピボット軸S1を中心に回動することで第1ピボット軸S1が回動するようになっている。
同期リンクロッド23は、基端側がボールジョイント27と転動可能に連結されている。また、同期リンクロッド23は、先端側が第1ピボットレバー24とはモータ14を挟んで逆側に位置する第2ピボットレバー25の先端部に立設されたボールジョイント28と転動可能に連結されている。即ち、第1ピボットレバー24の先端部と第2ピボットレバー25の先端部とは、同期リンクロッド23によって連結されている。ここで、第2ピボットレバー25は、その基端部が第2ピボット軸S2の基端部に固定されて第2ピボット軸S2と一体回動可能となっている。つまり、第2ピボットレバー25が第2ピボット軸S2を中心に回動することで第2ピボット軸S2が回動するようになっている。
次に、ボールジョイント27について主に図2及び図3を用いて詳細に説明する。なお、他のボールジョイント26,28についても同様の構成を採用してもよい。
図2及び図3に示すように、ボールジョイント27は、ボールピン31と、2つのケース41と、2つのブーツ51とを有する。
ボールピン31は、軸部32と、軸部32の両端部に設けられる第1及び第2ボール部33,34とを有する。
軸部32は、部位毎に複数の異なる径を有する全体が略円柱状をなしている。
図2に示すように軸部32の軸方向略中央には、第1リンク部材としての第1ピボットレバー24の円形の挿通孔24aに装着される略円柱状の装着部32aが形成されている。ここで、軸部32において、装着部32aよりも軸方向一方側が挿通孔24aに挿通される挿通方向前側、装着部32aよりも軸方向他方側が挿通孔24aに挿通されない挿通方向後側とする。装着部32aよりも挿通方向後側には、挿通孔24aより大径のフランジ状をなし挿通方向(軸部32の軸方向)において第1ピボットレバー24と当接する当接部32bが装着部32aと隣接して形成される。
装着部32aよりも挿通方向前側には、装着部32aと第1ボール部33との間を接続する第1接続部32cが設けられる。第1接続部32cは、装着部32a並びに第1ボール部33よりも小径の略円柱状をなすように構成される。
当接部32bよりも挿通方向後側には、当接部32bと第2ボール部34との間を接続する第2接続部32dが設けられる。第2接続部32dは、装着部32a、当接部32b並びに第2ボール部34よりも小径の略円柱状をなすように構成される。
第1及び第2接続部32c,32dは、その外周面に径方向内側に窪んだ溝部32e,32fが周方向全体に亘って形成される。
第1ボール部33は、第1接続部32cの先端側(挿通方向前側)に設けられ、挿通孔24aよりも小径をなすように構成される。
第2ボール部34は、第2接続部32dの先端側(挿通方向後側)に設けられ、挿通孔24a及び第1ボール部33よりも大径をなすように構成される。
各ケース41は、収容部43と、リップ部44と、シール壁45と、嵌合部としての嵌合溝部46とを有する。
各ケース41の収容部43は、挿通方向一方側に開口部43a、挿通方向他方側に底部43bを有する有底筒状をなし、ボール部33,34を収容する。収容部43の内周面43cは、各ボール部33,34を収容した状態で摺接するようになっている。
リップ部44は、収容部43の開口部43a側から底部43bとは逆側に延出するように構成される。換言すると、相対的に挿通方向前側に位置するケース41のリップ部44はケース41の開口部43aから挿通方向後側に延出するように構成される。また、相対的に挿通方向後側に位置するケース41のリップ部44はケース41の開口部43aから挿通方向前側に延出するように構成される。リップ部44には、周方向に沿って設けられ、リップ部44の先端から底部43b側に延びるように切欠かれた複数のスリット44aが設けられている。これにより、リップ部44は径方向外側及び径方向内側に撓むことが可能となる。ここで、挿通方向前側のケース41におけるリップ部44の先端(開口部43aの端部)の内径D2は、前述のボールピン31の第1ボール部33の最大外径D1よりも若干小さく設定されている。そのため、リップ部44の先端部が径方向外側に撓むことで、第1ボール部33がケース41(収容部43)に収容可能となる。また、挿通方向後側のケース41におけるリップ部44の先端(開口部43aの端部)の内径D4は、前述のボールピン31の第2ボール部34の最大外径D3よりも若干小さく設定されている。
シール壁45は、リップ部44の径方向外側を囲繞するように構成される。シール壁45は、リップ部44の径方向外側からリップ部44と略同方向であってリップ部44よりも迫り出すように延出するように構成されてリップ部44の径方向外側を囲繞する。つまり、挿通方向前側のケース41におけるシール壁45の内径D5は、挿通方向前側のケース41におけるリップ部44の先端の内径D2よりも大きく設定されている。また、挿通方向後側のケース41におけるシール壁45の内径D6は、挿通方向後側のケース41におけるリップ部44の先端の内径D4よりも大きく設定されている。
また、シール壁45は、その基端側の外周面にブーツ51の基端部が固定されるブーツ固定部45aと、前記リップ部44の先端面よりも同方向先端側に位置して前記ブーツ51と当接可能なブーツ受面45bとを備える。なお、挿通方向前側のケース41における底部43bからシール壁45の延出方向先端(ブーツ受面45b)までの長さH2は、挿通方向前側のケース41における底部43bからリップ部44の先端までの長さH1より長くなるように設定されている。また、挿通方向後側のケース41における底部43bからシール壁45の延出方向先端(ブーツ受面45b)までの長さH4は、挿通方向後側のケース41における底部43bからリップ部44の先端までの長さH3より長くなるように設定されている。
ブーツ固定部45aは、シール壁45の基端側の外周面に径方向内側に窪んだ溝が周方向全体に亘って形成されてなる。
ブーツ受面45bは、ボールピン31の軸部32の軸方向(挿通方向)と直交する方向に略平行な平面である。
嵌合溝部46は、収容部43の外周面において内側に窪んだ溝であって、各リンクロッド22,23に設けられた嵌合孔22a,23aと嵌合されるようになっている。より詳しくは、第1ボール部33側のケース41の嵌合溝部46に同期リンクロッド23の嵌合孔23aが嵌合され、第2ボール部34側のケース41の嵌合溝部46に駆動源側リンクロッド22の嵌合孔22aが嵌合される。なお、本例において各リンクロッド22,23が第2リンク部材に相当する。ここで、第1ボール部33側のケース41の嵌合溝部46の外径(同期リンクロッド23の嵌合孔23aの内径)D7は、第1ボール部33側のケース41のシール壁45基端の内径D5より小さく設定されている。また、第2ボール部34側のケース41の嵌合溝部46の外径(駆動源側リンクロッド22の嵌合孔22aの内径)D8は、第2ボール部34側のケース41のシール壁45基端の内径D6より小さく設定されている。
各ブーツ51は、ゴム等の弾性部材からなり、基端がシール壁45のブーツ固定部45aに取り付け固定される被固定部53と、先端が各ケース41に摺接する環状の摺接部54と、被固定部53と摺接部54との間を接続する接続部としての連結部55とを有する。
各ブーツ51の先端部である摺接部54は、円環状をなし、径方向内側面が円弧形状をなすような円弧面54aを有する。摺接部54の円弧面54aは、軸部32の溝部32e,32fに当接してケース41とボールピン31とが相対回動することで軸部32の溝部32e,32fと摺接部54の円弧面54aが摺接するようになっている。
連結部55は、被固定部53から連続する筒状連結部55aと、筒状連結部55a及び摺接部54の間を接続する環状連結部55bとを有する。筒状連結部55aは、シール壁45の外周面に沿った平面(軸部32の軸方向と略平行な平面)を有して外周面と面接触するようになっている。また、環状連結部55bは、前記ブーツ受面45bの面に沿った平面(軸部32の軸方向と略直交する平面)を有してブーツ受面45bと面接触するようになっている。
次に、本実施形態の車両用ワイパ装置10の動作(作用)を説明する。
本実施形態のワイパ装置10において、モータ14は一方向に回転駆動されるものであり、該モータ14の駆動に基づいてクランクアーム21が回転すると、駆動源側リンクロッド22を通じて第1ピボットレバー24が所定角度範囲で往復回動される。第1ピボットレバー24の往復回動は、同期リンクロッド23を通じて第2ピボットレバー25に伝達され、第2ピボットレバー25が第1ピボットレバー24と同期した所定角度範囲の往復回動を行う。そして、このような第1及び第2ピボットレバー24,25の回動(揺動)により、第1及び第2ピボット軸S1,S2が同期して回動し、ピボット軸S1,S2に固定される一対のワイパW1,W2の同期した払拭動作が行われる。
本実施形態のボールジョイント27は、ケース41に対してブーツ51が固定され、ボールピン31の軸部32とブーツ51とが摺接するように構成される。これによって、各ブーツ51の摺接部分を径の大きなケース41側から径の小さなボールピン31の軸部32側とすることができる。即ち、ブーツ51の摺接部分の開口径を小さくできる。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)ケース41にブーツ51を固定し、ボールピン31の軸部32とブーツ51とを摺接することで、ボールピン31にブーツ51を固定し、ケースにブーツを摺接させる構成と比較してブーツ51の摺接部分の開口径を小さくできる。これによって第1ピボットレバー24と駆動源側リンクロッド22とが転動した際や、第1ピボットレバー24と同期リンクロッド23とが転動した際に隙間の発生を抑えてシール性を維持することができる。
(2)また、ケース41にブーツ51を固定した状態でボールピン31と組み付けることになるが、ブーツ51がケース41のリップ部44と接触することなく、ブーツ51の摺接部分からボールピン31のボール部33,34を挿入するだけであるためブーツ51の噛み込みを抑えることができる。
(3)シール壁45は、シール壁45の延出方向先端から底部までの長さH2,H4がリップ部44の延出方向先端から底部までの長さH1,H3よりも長くなるように設定されることでリップ部44よりも先端部が迫り出すように構成されて延出方向先端側にブーツ51と当接可能なブーツ受面45bを有する。これにより、ブーツ51が固定されたケース41とボールピン31とを組み付ける際に、ブーツ51が必要以上に変形することが抑えられ、組み付け性向上に寄与できる。
(4)軸部32は、径方向内側に窪んだ溝部32e,32fが周方向に全体に亘って設けられ、ブーツの51の先端部である摺接部54が溝部32e,32fに摺動可能に嵌合されることで軸部32とブーツ51との間のシール性を維持することができる。
(5)周方向に複数のスリット44aが設けられるリップ部44と該リップ部44の径方向外側を囲繞するシール壁45とを備え、ブーツ51(被固定部53)がシール壁45(ブーツ固定部45a)に固定されることで、リップ部44にブーツ51が固定される場合に比べて、シール壁45が径方向内側に撓み難くなるため、ブーツ51をケース41に強固に固定することができる。
(6)第1ボール部33側の嵌合溝部46の外径(同期リンクロッド23の嵌合孔23aの内径)D7が第1ボール部33側のシール壁45基端の内径D5より小さく設定される。また、第2ボール部34側の嵌合溝部46の外径(駆動源側リンクロッド22の嵌合孔22aの内径)D8が第2ボール部34側のシール壁45基端の内径D6より小さく設定される。即ち、いずれの構成であってもケース41(シール壁45)がブーツ51の固定等により径方向外側からの荷重の影響を受ける箇所(シール壁45基端の内部側)を嵌合溝部46の外周面(各嵌合孔23a,22aの内周面)より径方向外側に配置されている。これにより、ケース41が各リンクロッド22,23から外れることを抑制することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、軸部32に溝部32e,32fを周方向全体に亘って設ける構成としたが、溝部32e,32fを省略した構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、ブーツ固定部45aをシール壁45の基端側の外周面に径方向内側に窪んだ溝が周方向全体に亘って形成されてなる構成としたが、これに限定されることはない。即ち、シール壁45のブーツ51(被固定部53)が固定される箇所がブーツ固定部45aとなる。
・上記実施形態では、シール壁45の延出方向先端から底部43bまでの長さH2,H4がリップ部44の延出方向先端から底部43bまでの長さH1,H3よりも長くなるように設定して、該シール壁45の延出方向先端側にブーツ51と当接可能なブーツ受面45bを設ける構成としたが、ブーツ受面45bとブーツ51とが常時当接する必要は無い。例えば、ブーツ51が固定されたケース41とボールピン31とを組み付ける際に、ブーツ51とブーツ受面45bとが当接して大きな変形を抑えられれば、組み付け後にブーツ受面45bとブーツ51とが当接しない構成を採用してもよい。
・図4に示すように、ブーツ受面45bと当接可能なブーツ51の当接面を有する環状連結部55bが、径方向内側に向かうにつれてリップ部44の延出方向とは反対側(収容部43の底部43b側)に向かうテーパ形状とする。そしてブーツ受面45bは、環状連結部55bのテーパ形状に倣った傾斜面を有する。これにより、ブーツ51が固定されたケース41をボールピン31に組み付ける際にブーツ51とボールピン31(ボール部33,34)との間で発生する力を抑えることができ、組み付けを容易とすることができる。
・図4に示すように、被固定部53は、円環状の固定補助部材としての芯部53aと、弾性部材よりなり前記芯部53aを覆う被覆部53bとを一体に備える構成を採用してもよい。芯部53aは、ブーツ51(被覆部53b)よりも硬質な部材(例えば金属や樹脂)で構成されることが好ましい。このように、被固定部53が芯部53aと該芯部53aを覆う被覆部53bとを一体に備えるため、部品点数及び組付け工数を抑えることができる。また、被固定部53の芯部53aが被固定部53のブーツ51(被覆部53b)よりも硬質な部材で構成されるため、芯部53aによってケース41に対するブーツ51の固定をより強固にすることができ、ブーツ51がケース41から外れることを抑えることができる。なお、被固定部53(ブーツ51)は、インサート成形することで、芯部53aが被覆部53bに覆われるように構成されてもよい。換言すると、被固定部53(ブーツ51)は、被覆部53bの内部に芯部53aが配置されるようにインサート成形されてもよい。
・図5に示すように、ケース41は、シール壁45より径方向外側に保持部47を備える構成を採用してもよい。保持部47は、シール壁45の基端部(反ブーツ受面45b側)から径方向外側に延びる第1接続部47aと、該第1接続部47aの先端(径方向外側)から軸方向(ブーツ受面45b側であってシール壁45の延出方向と略同方向)に延びる第2接続部47bとを含む。また、第2接続部47bは、先端部(ブーツ受面45b側)に径方向内側に延びる爪部47cを有する。なお、図5に示すケース41では、シール壁45のブーツ固定部45aがシール壁45の延出方向に沿った平面である。
ここで、シール壁45、第1接続部47a及び第2接続部47bによって囲まれた領域がシール壁45及び第2接続部47bの延出方向に窪んだ環状の溝部48となる。そして、溝部48にブーツ51(被固定部53)が挿入され、ケース41(シール壁45)にブーツ51が固定される。その後、円環状の固定補助部材としての固定リング60が前記溝部48に挿入されることでブーツ51がケース41(シール壁45)に固定される。詳説すると、固定リング60が溝部48に挿入される際に、固定リング60が爪部47cと径方向において当接することで、第2接続部47b及び爪部47cが径方向外側に撓む。そして、固定リング60が溝部48に一定以上挿入されることで、爪部47cと固定リング60との径方向における当接状態が解除されて第2接続部47b及び爪部47cが径方向内側に移動する(元の位置に戻る)。
図5に示すブーツ51は、摺接部54とは反対側である基端(筒状連結部55aの基端)が径方向延出する径方向延出部56を有する。本例の場合、固定リング60を溝部48に一定以上挿入した場合に、径方向延出部56と固定リング60の一方の端面60aとが軸方向(固定リング60の挿入方向)において当接するようになっている。このとき、固定リング60の内周面60bとブーツ51(被固定部53及び筒状連結部55a)の外周面とは当接しており、固定リング60は、径方向延出部56と当接する前記端面60aとは反対側の端面60cにおいて爪部47cと当接している。これにより、固定リング60によってケース41に対するブーツ51の固定をより強固にすることができ、ブーツ51がケース41から外れることを抑えることができる。また、保持部47により固定リング60がケース41から外れることをも抑えることができる。なお、固定リング60の各端面60a,60cはそれぞれブーツ51の径方向延出部56及び爪部47cに当接しているとしたが、これに限らず、固定リング60が軸方向に移動した際に当該固定リング60の各端面60a,60cがそれぞれブーツ51及び爪部47cと当接可能となる構成であればよい。
・上記実施形態では、第1リンク部材として第1ピボットレバー24、第2リンク部材として各リンクロッド22,23を採用して各リンクロッド22,23と第1ピボットレバー24とを転動可能に連結するボールジョイント27について説明したが、これに限らず、他のボールジョイント26,28に同様の構成を採用してもよい。
例えば、第1リンク部材としてクランクアーム21、第2リンク部材として駆動源側リンクロッド22とを採用し、クランクアーム21と駆動源側リンクロッド22とを転動可能に連結するボールジョイント26に対して上記実施形態と同様の構成を採用してもよい。この場合、ボールジョイント26については、2つのリンク部材(クランクアーム21及び駆動源側リンクロッド)が接続される構成であるため、ボールピン31に対して1つの軸部32と1つのボール部のみを備える構成としてもよい。
また、第1リンク部材として第2ピボットレバー25、第2リンク部材として同期リンクロッド23とを採用し、第2ピボットレバー25と同期リンクロッド23とを転動可能に連結するボールジョイント28に対して上記実施形態と同様の構成を採用してもよい。この場合、ボールジョイント28については、2つのリンク部材(第2ピボットレバー25及び同期リンクロッド23)が接続される構成であるため、ボールピン31に対して1つの軸部32と1つのボール部のみを備える構成としてもよい。図6(a)に第2ピボットレバー25と同期リンクロッド23とを転動可能に連結するボールジョイント28の一例を示す。なお、図6(a)に示す構成において、同一構成には同一の符号を付して説明の一部又は全部を割愛する。
図6(a)に示すように、ボールジョイント28は、1つのボールピン61と、1つのケース64と、1つのブーツ65とを有する。
ボールピン61は、軸部62と、軸部62の先端部に設けられるボール部63とを有する。軸部62は、第2ピボットレバー25の円形の挿通孔25aに装着される略円柱状の装着部62aが形成される。また、軸部62の基端部側には挿通孔25aよりも大径をなして挿通方向(軸部62の軸方向)において第2ピボットレバー25と当接する当接部62bが装着部62aと隣接して形成される。当接部62bは、挿通孔25aに挿通されて挿通孔25aから突出した軸部62の基端部がかしめられることで形成される。
軸部62の装着部62aよりも先端側(ボール部63側)には、装着部62aとボール部63との間を接続する接続部62cが設けられる。接続部62cは、装着部62aよりも大径、かつボール部63よりも小径の略円柱状をなすように構成される。
接続部62cは、その外周面に径方向内側に窪んだ溝部62dが周方向全体に亘って形成される。
ボール部63は、上記実施形態の第1及び第2ボール部33,34と略同様の構成となっている。
ケース64のシール壁64aは、ブーツ固定部64bを有する。ブーツ固定部64bは、上記実施形態のブーツ固定部45aとは異なり、軸部62の軸方向(シール壁64aの延出方向)に沿った平面である。
ブーツ65の被固定部66は、前記ブーツ固定部64bに取り付け固定されるものであり、固定補助部材としての環状の芯部66aと、芯部66aを覆う被覆部66bとを有する。なお、本例の芯部66aは断面が略四角形状をなしているが、これに限らない。また、被覆部66bは、断面が略四角形枠状をなしているが、これに限らない。
ブーツ65の連結部67は、上記実施形態同様に、被固定部66から連続する筒状連結部67aと、筒状連結部67a及び摺接部68(摺接部54に相当)の間を接続する環状連結部67bとを有する。本例の場合、筒状連結部67aの径方向内側の内周面67cは、前記被覆部66bの内周面66cと略面一となるように構成される。
ブーツ65は、連結部67の環状連結部67bに突起69を有する。詳述すると、環状連結部67bの内で第1リンク部材としての第2ピボットレバー25側に面する(被固定部66とは反対側に面する)底面67dから第2ピボットレバー25側(被固定部66から離間する方向であって第2リンク部材としての同期リンクロッド23とは反対側)に延出する突起69を有する。
突起69は、周方向に沿って配置されている。その一例として、図6(b)に示すように、突起69は、連結部67の周方向に沿って等角度間隔(図6(b)では略45°間隔)で配置されている。また、他の一例として図6(c)に示すように、突起69は、連結部67の周方向に沿って全周に亘って設けられている。なお、連結部67の周方向に沿って全周に亘って設けられる突起69を複数、即ち同心円上に複数の突起69を設ける構成としてもよい。また、連結部67の周方向に沿って断続的に突起69を設ける構成としてもよい。
上述したように、連結部67に突起69を設けることで、第2ピボットレバー25が同期リンクロッド23に対して傾いた際に、突起69が第2ピボットレバー25の上面と点接触する。そのため、突起69と第2ピボットレバー25とが点接触しつつ摺接した際、面接触に比べて摺動音を抑制することができる。また、突起69を備えることで、摺動による摩耗にてブーツ65が破けることを抑制することができる。
また、突起69は、環状連結部67bの内で径方向外側寄り(筒状連結部67a寄り)に設けられる。ここで、第2ピボットレバー25が同期リンクロッド23に対して傾いた際、ボールピン61に対するブーツ65の変位量は径方向外側ほど大きくなる。つまり、ブーツ65の環状連結部67bの径方向外側(環状連結部67bと筒状連結部67aとの境界)部分が第2ピボットレバー25と当接し易い。そのため、前述したように環状連結部67bの内で径方向外側寄りに突起69を設けることで、第2ピボットレバー25が同期リンクロッド23に対して傾いた際に、突起69が第2ピボットレバー25の上面とより確実に当接し、ブーツ65の突起69以外の部位が当接することを抑えることができる。
なお、上記例では、突起69を環状連結部67bの内で径方向外側寄りに設ける構成としたが、環状連結部67bにおける径方向中央位置や径方向内側寄りに突起69を設ける構成を採用してもよい。
また、突起69を環状連結部67b以外(例えば筒状連結部67a)に設ける構成を採用してもよい。筒状連結部67aに突起69を設ける場合、突起69は筒状連結部67aの外周面から第1リンク部材としての第2ピボットレバー25側に延出する構成とする。
・上記実施形態では、クランクアーム21と第1ピボットレバー24とを連結する駆動源側リンクロッド22と第1ピボットレバー24と第2ピボットレバー25とを連結する同期リンクロッド23とを有する構成としたが、これに限らない。例えば、クランクアーム21と第1ピボットレバー24とを連結する第1リンクロッドとクランクアーム21と第2ピボットレバー25とを連結する第2リンクロッドとを有する構成としてもよい。この場合、第1リンク部材としてのクランクアーム21、第1ピボットレバー24及び第2ピボットレバー25と、第2リンク部材としての第1リンクロッドと第2リンクロッドとを備える構成となる。
・上記実施形態では、クランクアーム21、第1ピボットレバー24及び第2ピボットレバー25を第1リンク部材とし、駆動源側リンクロッド22及び同期リンクロッド23を第2リンク部材としたが、これに限らない。例えば、駆動源側リンクロッド22及び同期リンクロッド23を第1リンク部材とし、クランクアーム21、第1ピボットレバー24及び第2ピボットレバー25を第2リンク部材としてもよい。換言すると、駆動源側リンクロッド22及び同期リンクロッド23にボールピン31を設け、クランクアーム21、第1ピボットレバー24及び第2ピボットレバー25にケース41及びブーツ51を設けてもよい。
・上記実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
10…車両用ワイパ装置、15…リンク機構、26,27,28…ボールジョイント、31…ボールピン、32…軸部、32e,32f…溝部、33…第1ボール部(ボール部)、34…第2ボール部(ボール部)、41…ケース、43…収容部、43b…底部、44…リップ部、45…シール壁、45a…ブーツ固定部、45b…ブーツ受面、46…嵌合溝部(嵌合部)、51…ブーツ、53…被固定部、53a…芯部(固定補助部材)、53b…被覆部、55…連結部(接続部)、60…固定リング(固定補助部材)、61…ボールピン、62…軸部、62d…溝部、63…ボール部、64…ケース、64a…シール壁、64b…ブーツ固定部、65…ブーツ、66…被固定部、66a…芯部(固定補助部材)、66b…被覆部、67…連結部(接続部)、69…突起、H1〜H4…長さ、W1,W2…ワイパ。

Claims (9)

  1. 第1リンク部材に接続され、ボール部と該ボール部から延びる軸部とを含むボールピンと、
    第2リンク部材に接続され、前記ボールピンに装着されて前記第1リンク部材と前記第2リンク部材とを転動可能に連結するケースと、
    基端部が前記ケースに固定されるとともに、先端部が前記軸部に摺接して前記ボールピンと前記ケースとの間をシールするブーツと、
    を備え、
    前記ケースは、一部が開口されて前記ボール部を収容して該ボール部と摺接可能な収容部と、該収容部の前記開口側から延出するリップ部と、該リップ部の径方向外側において前記リップ部の延出方向に沿って延出するとともに前記リップ部を囲繞するシール壁と、前記第2リンク部材に嵌合される嵌合部とを有し、
    前記シール壁は、外周面に前記ブーツの基端部が固定されるブーツ固定部を備えることを特徴とするボールジョイント。
  2. 請求項1に記載のボールジョイントにおいて、
    前記シール壁の延出方向先端から前記ケースの底部までの長さが前記リップ部の延出方向先端から前記底部までの長さよりも長くなるように設定され、前記シール壁は、延出方向先端側に前記ブーツと当接可能なブーツ受面を備えることを特徴とするボールジョイント。
  3. 請求項1又は2に記載のボールジョイントにおいて、
    前記軸部は、径方向内側に窪んだ溝部が周方向に全体に亘って設けられ、
    前記ブーツの先端部が前記溝部に摺動可能に係合されていることを特徴とするボールジョイント。
  4. 請求項2又は請求項2を引用する請求項3に記載のボールジョイントにおいて、
    前記ブーツは、前記ブーツ受面と当接可能な当接面が、径方向内側に向かうにつれて前記リップ部の延出方向とは反対側に向かうテーパ形状をなし、
    前記ブーツ受面は、前記当接面のテーパ形状に倣った傾斜面を有することを特徴とするボールジョイント。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のボールジョイントにおいて、
    前記ブーツは、基端側に設けられて前記ブーツ固定部に固定される被固定部と、該被固定部と前記先端部とを接続する接続部とを有し、
    前記被固定部は、環状の固定補助部材と前記シール壁とに挟持されるように該シール壁に固定されることを特徴とするボールジョイント。
  6. 請求項5に記載のボールジョイントにおいて、
    前記被固定部は、前記固定補助部材と、弾性部材よりなり前記固定補助部材を覆う被覆部とを一体に備えることを特徴とするボールジョイント。
  7. 請求項5又は6に記載のボールジョイントにおいて、
    前記固定補助部材は、前記ブーツよりも硬質な部材で構成されることを特徴とするボールジョイント。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のボールジョイントにおいて、
    前記ブーツは、前記第1リンク部材側に延出する突起を備えることを特徴とするボールジョイント。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のボールジョイントを含むリンク機構を駆動させる駆動源と、
    前記リンク機構によって伝達される前記駆動源の駆動力により動作するワイパと、
    を備えたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
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