JP2018177611A - 光ファイバ用多孔質母材の製造方法、光ファイバ用多孔質母材及び光ファイバの製造方法 - Google Patents

光ファイバ用多孔質母材の製造方法、光ファイバ用多孔質母材及び光ファイバの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ファイバ用多孔質母材における多孔質体の割れの発生を抑制することができる光ファイバ用多孔質母材の製造方法並びにこれを用いた光ファイバ用多孔質母材及び光ファイバの製造方法を提供すること。【解決手段】出発ロッドを回転させるとともに上方に引き上げながら、バーナにガラス原料ガスを供給して生成したガラス微粒子を、前記出発ロッドに堆積させ、前記ガラス微粒子からなる多孔質体を前記出発ロッドの下方に成長させる光ファイバ用多孔質母材の製造方法であって、」前記多孔質体の成長の際に、前記多孔質体の最大径の75%の外径を有する部分を成長させる時点での、該部分の外周における前記多孔質体の長さの変化に対する、該部分の外径の変化の比が、0.2以上になるように、前記多孔質体を成長させる。【選択図】図2

Description

本発明は、光ファイバ用多孔質母材の製造方法、光ファイバ用多孔質母材及び光ファイバの製造方法に関するものである。
石英ガラス系光ファイバは、通常は石英ガラスからなる光ファイバ母材を線引きして製造される。この光ファイバ母材を製造する際には、例えば気相軸付け法(Vapor-phase Axial Deposition:VAD)法、が広く用いられている(特許文献1)。VAD法では、石英ガラスの原料ガスとして四塩化珪素(SiCl)のガスを用いることが一般的である。また、ガラスの屈折率を調整するためのドーパントであるゲルマニウム(Ge)の原料ガスとして、四塩化ゲルマニウム(GeCl)のガスを用いることが一般的である。そして、製造装置において、バーナにガラス原料ガスを供給し、ガラス原料ガスを加水分解反応させ、これによってガラス微粒子を合成する。そして、出発ロッドを回転させるとともに上方に引き上げながら、ガラス微粒子を出発ロッドに堆積させ、ガラス微粒子からなる多孔質体を出発ロッドの下方に成長させることで、光ファイバ用多孔質母材を製造する。光ファイバ用多孔質母材は、焼結工程を行うことによって透明ガラス化され(必要に応じてさらにクラッド付けやガラス化が行われ)、線引きを行うための透明な光ファイバ母材となる。以下では、光ファイバ用多孔質母材を単に多孔質母材と記載する場合がある。
特開2003−212549号公報
ところで、本発明者らは、VAD法で多孔質母材を製造した場合に、ガラス微粒子の堆積工程の初期段階で形成した多孔質体の一部に、割れ(クラック)が発生する場合があることを発見した。このような割れが発生した多孔質母材は不良品となる可能性が高いため、割れの発生は多孔質母材の生産性の低下、さらには光ファイバの生産性の低下の原因となる。また、このような割れが発生した場合には、多孔質母材の製造装置の稼働を一旦停止して、割れが発生しないように装置の調整を行う必要があるが、従来このような割れの発生原因は不明であるため、装置の調整は多くの試行錯誤によって行なうこととなるので、光ファイバ用多孔質母材及び光ファイバの生産性のより一層の低下の原因となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光ファイバ用多孔質母材における多孔質体の割れの発生を抑制することができる光ファイバ用多孔質母材の製造方法並びにこれを用いた光ファイバ用多孔質母材及び光ファイバの製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る光ファイバ用多孔質母材の製造方法は、出発ロッドを回転させるとともに上方に引き上げながら、バーナにガラス原料ガスを供給して生成したガラス微粒子を、前記出発ロッドに堆積させ、前記ガラス微粒子からなる多孔質体を前記出発ロッドの下方に成長させる光ファイバ用多孔質母材の製造方法であって、前記多孔質体の成長の際に、前記多孔質体の最大径の75%の外径を有する部分を成長させる時点での、該部分の外周における前記多孔質体の長さの変化に対する、該部分の外径の変化の比が、0.2以上になるように、前記多孔質体を成長させることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光ファイバ用多孔質母材の製造方法は、前記比を、前記出発ロッドの回転軸に対する前記バーナの角度を調整することによって0.2以上に調整することを特徴とする。
本発明の一態様に係る光ファイバ用多孔質母材の製造方法は、前記比を、前記出発ロッドの引き上げ速度を調整することによって0.2以上に調整することを特徴とする。
本発明の一態様に係る光ファイバ用多孔質母材の製造方法は、前記比を、前記バーナに対する前記ガラス原料ガスの供給量を調整することによって0.2以上に調整することを特徴とする。
本発明の一態様に係る光ファイバ用多孔質母材は、出発ロッドと、前記出発ロッドの下方に成長したガラス微粒子からなる多孔質体と、を備える光ファイバ用多孔質母材であって、前記光ファイバ用多孔質母材の上側において、前記多孔質体の最大径の75%の外径を有する部分の外周における前記多孔質体の長さの変化に対する、該部分の外径の変化の比が、0.2以上であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光ファイバの製造方法は、前記製造方法によって製造された光ファイバ用多孔質母材又は前記光ファイバ用多孔質母材を用いて光ファイバを製造することを特徴とする。
本発明によれば、多孔質母材における多孔質体の割れの発生を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、多孔質母材の製造方法を説明する図である。 図2は、多孔質母材の外周における、長さの変化に対する、外径の変化の比rを説明する図である。 図3は、比rが0.2よりも小さい場合を説明する図である。 図4は、実施例1及び比較例1の外形状について説明するグラフである。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付している。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る多孔質母材の製造方法を説明する図である。この製造方法の実施に用いる製造装置100は、VAD法を用いて多孔質母材を製造する装置である。製造装置100は、不図示の回転引上機構と、不図示の反応容器と、バーナ101、102とを少なくとも備えている。
回転引上機構は、反応容器内にて、出発ロッド1をその中心軸を回転軸Oとして回転させるとともに、鉛直方向の上方に引き上げるように構成されている。出発ロッド1は、例えば純度の高い石英ガラス棒である。
バーナ101、102は、ガラス原料ガスと燃焼ガスとからガラス微粒子を合成する合成用バーナである。バーナ101は、内側多孔質体2を構成するガラス微粒子を合成する。内側多孔質体2は、出発ロッド1の外周に堆積して光ファイバのコア部となる部分である。バーナ101には、ガラス原料ガス(四塩化珪素ガス又はシロキサン等のガスと四塩化ゲルマニウムガス)、燃焼ガスとしての、水素(H)ガス等の可燃ガス及び酸素(O)ガス等の助燃ガス、並びにアルゴン(Ar)ガス等の不活性ガスである緩衝ガス、が供給される。これらのガスの火炎中の加水分解反応によって、ゲルマニウムを含む石英ガラス微粒子が合成され、回転引上機構が回転させている出発ロッド1に向けて吹き付けられて堆積し、ゲルマニウムを含む石英ガラス微粒子からなる内側多孔質体2が形成される。
バーナ102は、外側多孔質体3を構成するガラス微粒子を合成する。外側多孔質体3は、内側多孔質体2の外周に堆積して光ファイバのクラッド部となる部分である。バーナ102には、ガラス原料ガス(四塩化珪素ガス又はシロキサン等のガス)、燃焼ガス、緩衝ガスが供給される。これらのガスの火炎中の加水分解反応によって、純度の高い石英ガラス微粒子が合成され、出発ロッド1に向けて吹き付けられて堆積し、石英ガラス微粒子からなる外側多孔質体3が形成される。
内側多孔質体2と外側多孔質体3とによって多孔質体4が構成される。内側多孔質体2と外側多孔質体3とを形成することによって、多孔質体4を出発ロッド1の下方に成長させる。また、その成長速度に応じて、回転引上機構は出発ロッド1を引き上げる。このように、出発ロッド1を回転させるとともに上方に引き上げながら、バーナ101、102によって生成したガラス微粒子を、出発ロッド1に堆積させ、多孔質体4を出発ロッド1の下方に継続して成長させる。これによって、出発ロッド1と、出発ロッド1の下方に成長した多孔質体4とを備える、所定の長さの多孔質母材5を製造することができる。なお、多孔質体4の外径(すなわち、多孔質母材5の外径)は、成長開始から徐々に増加し、やがて略一定の値となる。この略一定の値は、製造誤差等の影響により、成長方向において数%程度変動し得るが、このように変動する場合には、外径が変動している部分における外径の平均値を、多孔質体4の最大径とする。
なお、バーナ101と102の中間の位置には、内側多孔質体2と外側多孔質体3との境界の部分を焼き締めるためのバーナ(図示しない)を設けてもよい。このバーナには、燃焼ガスが供給され、内側多孔質体2と外側多孔質体3との略境界の部分に火炎を噴射する。
バーナ101、102のそれぞれには、回転軸Oに対する角度を調整するための角度調整機構101a、102aが設けられている。すなわち、バーナ101は、両矢印で示すように角度調整機構101aの回転軸回りに回転させることができる。これによりバーナ101による火炎の噴射方向を調整し、内側多孔質体2を構成するガラス微粒子が適切に堆積されるように火炎の位置を調整することができる。同様に、バーナ102についても、両矢印で示すように、角度調整機構102aにより、火炎の噴射方向を調整し、外側多孔質体3を構成するガラス微粒子が適切に堆積されるように、火炎の位置を調整することができる。
ここで、本実施形態に係る製造方法では、多孔質体4の成長の際に、多孔質体4の最大径の75%の外径を有する部分を成長させる時点での、該部分の外周における多孔質体4の長さ[mm]の変化に対する、該部分の外径の変化[mm]の比rが、0.2以上になるように、多孔質体4を成長させる。
以下、図2を参照して具体的に説明する。図2は、多孔質母材の外周における、長さの変化に対する、外径の変化の比rを説明する図である。図2は、出発ロッド1に対する多孔質体4の成長初期の部分を側面視したものに、多孔質体4の成長方向における長さ(成長長さ)を横軸とし、多孔質体4の最大径に対する多孔質体4の外径の割合を縦軸とする直交軸を重ねて示したものである。従って、多孔質体4の外径[mm]は、図4の縦軸に割合の値[%]に(最大径[mm]/100)を乗算した値である。なお、横軸は、図1に示す回転軸Oと一致する軸である。したがって、直交軸によって張られる平面は、回転軸Oを含むものである。また、横軸の原点はガラス微粒子が出発ロッド1に付着し始めた位置とする。
上述したように、多孔質体4の外径は、成長開始から、長さが長くなるにつれて徐々に増加するように変化して、やがて最大径となるが、ある時点で、最大径に対して75%の部分(以下、適宜75%径部と記載する)が成長する。75%径部は、縦軸の値が75%の部分である。この75%径部の外周において、図2に示す多孔質体4の側面視の輪郭に接線を引くと、線L1のようになる。この線L1の直交軸上での傾きに(最大径[mm]/100)を乗算した値は、多孔質体4の長さ[mm]の変化に対する、75%径部における外径の変化[mm]の比rを示すものである。
本実施形態では、この比rが0.2以上になるように、多孔質体4を成長させる。本発明者が鋭意検討した結果得た知見によれば、比rが0.2以上になるように多孔質体4を成長させることで、多孔質体4の割れの発生を抑制することができる。すなわち、多孔質母材5は、その上側(図2の引上方向側)において、75%径部の外周における多孔質体4の長さの変化に対する75%径部の外径の変化の比が、0.2以上である。これにより、多孔質体4の割れの発生が抑制されたものとなる。
なお、図3は、比rが0.2よりも小さい例を説明する図である。図3に示す例では、出発ロッド1に多孔質体4Aを成長させた多孔質母材5Aの、75%径部の外周において、図3に示す多孔質体4Aの側面視の輪郭に接線を引くと、線L2のようになる。この線L2の直交軸上での傾きに(最大径[mm]/100)を乗算して得られる比rは、0.2より小さくなっている。この場合、多孔質体4Aが成長を開始してから最大径に達するまでの領域Rが成長方向において比較的長くなる。
ここで、多孔質体4Aは、火炎中で形成された後は温度が徐々に低下していく。図3では、引上方向に向かって温度が徐々に低下していることとなる。上述したように、比rが小さいと領域Rが成長方向において長くなるので、領域R内における温度差が大きくなる。さらに、この領域Rは、多孔質体4Aのうちで、厚さが比較的薄い部分を含む。このように領域R内で温度差が大きくなることで、多孔質体4Aに歪みが発生しやすくなり、特に比較的薄い部分で割れが発生しやすくなると考えられる。
比rの上限は特に制限されるものではないが、現実的には0.7以下である。したがって、比rは0.2〜0.7の範囲に制御するのが好ましい。
なお、比rを0.2以上、好ましくは0.2〜0.7の範囲に制御する方法は、特に限定されないが、例えば出発ロッド1の回転軸Oに対する、バーナ101、102の角度を、例えば角度調整機構101a、102aによって調整する方法がある(第1方法)。例えば、図1に示す例では、バーナ101、102による炎の噴射方向は、回転軸Oの引上方向(図1の上方)に対して鋭角を成しているが、この角度を小さくすると比rは小さくなり、角度を大きくすると比rは大きくなる。なお、第1方法の変形例として、バーナ101、102が、複数のガス噴出管が同心円状に配置された構成を有する多重管バーナの場合は、ガラス原料ガスを噴出する噴出層の角度だけを調整してもよい。このように噴出層の角度だけを調整する方法として、ガラス原料ガスを噴出する噴出層に応力を加える等によって多重管バーナを偏心させる方法がある。
比rを0.2以上、好ましくは0.2〜0.7の範囲に制御する方法として、出発ロッド1の引き上げ速度を調整する方法がある(第2方法)。バーナ101、102による、単位時間当たりのガラス微粒子の合成量が一定の場合、出発ロッド1の引き上げ速度を大きくすると比rは小さくなり、引き上げ速度を小さくすると比rは大きくなる。
比rを0.2以上、好ましくは0.2〜0.7の範囲に制御する方法として、バーナ101、102に対するガラス原料ガスの供給量を調整する方法がある(第3方法)。ガラス原料ガスの供給量を少なくすると比rは小さくなり、供給量を多くすると比rは大きくなる。
また、上記第1〜第3方法を任意に組み合わせて、比rを0.2以上、好ましくは0.2〜0.7の範囲に制御してもよい。
なお、上記第1〜第3方法におけるパラメータ(角度、引き上げ速度、ガラス原料ガス供給量)の調整量と、その調整量に応じた比rの変化量との関係の概略は、予備実験や過去の製造実績等によって予め取得しておくことができる。
また、本実施形態により製造された多孔質母材に焼結工程を行うことによって透明ガラス化し、又必要に応じてさらにクラッド付けやガラス化を行なうことで、透明な光ファイバ母材を製造でき、製造した光ファイバ母材を線引きすることで、光ファイバを製造できる。
(比較例1、実施例1)
図1に示す構成の製造装置を用いて、多孔質母材を製造した。具体的には、石英ガラスからなる出発ロッドを回転させながら徐々に引き上げ、ガラス微粒子を堆積させて内側多孔質体と外側多孔質体を形成し、多孔質母材を製造した。なお、多孔質体の最大径は190mmとなるようにした。製造した多孔質母材の多孔質体の成長初期の部分には割れが発生していた。この多孔質母材を比較例1の多孔質母材とする。
製造した比較例1の多孔質母材の外形状を形状測定器にて測定した。そして、75%径の部分の外周において、形状の測定データを基に比rを算出したところ、この値は0.19であり、0.2より小さい値であった。
そこで、予め取得されている、バーナの角度の調整量と比rの変化量との関係を用いて、比rが0.2以上になるように、外側多孔質体形成用の多重管バーナの角度を角度が大きくなるように調整した。
そして、各バーナの角度の比較例1の多孔質母材と同じ製造条件にて多孔質母材を製造した。製造した多孔質母材を確認したところ、多孔質体の成長初期の部分に割れは発生していなかった。この多孔質母材を実施例1の多孔質母材とする。
製造した実施例1の多孔質母材の外形状を形状測定器にて測定した。そして、75%径の部分の外周において、形状の測定データを基に比rを算出したところ、この値は0.34であり、0.2以上の値であった。また、実施例1の多孔質母材を、製造後三ヶ月間、略常温常圧の室内に保管した後に確認したが、依然として割れは発生していなかった。
図4は、実施例1及び比較例1の外形状について説明するグラフである。横軸は、多孔質体の成長長さを示し、縦軸は多孔質体の最大径に対する多孔質体の外径の割合を示す。横軸の原点はガラス微粒子が出発ロッドに付着し始めた位置である。また、図示する曲線は、多孔質母材の中心軸に沿った縦断面の輪郭の一部を模式的に示すものである。多孔質母材の中心軸は、出発ロッドの回転軸と一致する。
線L3、L4の直交軸上での傾きのそれぞれに190/100を乗算した値が、実施例1、比較例1での75%径部における比rを示すものである。線L3、L4の傾きから求めた比rは、それぞれ、0.34、0.19であった。
なお、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1 出発ロッド
2 内側多孔質体
3 外側多孔質体
4、4A 多孔質体
5、5A 多孔質母材
100 製造装置
101、102 バーナ
101a、102a 角度調整機構
O 回転軸

Claims (6)

  1. 出発ロッドを回転させるとともに上方に引き上げながら、バーナにガラス原料ガスを供給して生成したガラス微粒子を、前記出発ロッドに堆積させ、前記ガラス微粒子からなる多孔質体を前記出発ロッドの下方に成長させる光ファイバ用多孔質母材の製造方法であって、
    前記多孔質体の成長の際に、前記多孔質体の最大径の75%の外径を有する部分を成長させる時点での、該部分の外周における前記多孔質体の長さの変化に対する、該部分の外径の変化の比が、0.2以上になるように、前記多孔質体を成長させる
    ことを特徴とする光ファイバ用多孔質母材の製造方法。
  2. 前記比を、前記出発ロッドの回転軸に対する前記バーナの角度を調整することによって0.2以上に調整することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ用多孔質母材の製造方法。
  3. 前記比を、前記出発ロッドの引き上げ速度を調整することによって0.2以上に調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバ用多孔質母材の製造方法。
  4. 前記比を、前記バーナに対する前記ガラス原料ガスの供給量を調整することによって0.2以上に調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光ファイバ用多孔質母材の製造方法。
  5. 出発ロッドと、前記出発ロッドの下方に成長したガラス微粒子からなる多孔質体と、を備える光ファイバ用多孔質母材であって、
    前記光ファイバ用多孔質母材の上側において、前記多孔質体の最大径の75%の外径を有する部分の外周における前記多孔質体の長さの変化に対する、該部分の外径の変化の比が、0.2以上であることを特徴とする光ファイバ用多孔質母材。
  6. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の製造方法によって製造された光ファイバ用多孔質母材又は請求項5に記載の光ファイバ用多孔質母材を用いて光ファイバを製造することを特徴とする光ファイバの製造方法。
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