JP2018177461A - ローラー、分離装置、画像読取装置及び記録装置 - Google Patents

ローラー、分離装置、画像読取装置及び記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ローラー搬送の際のローラー表面の潰れを、材料選定によることなくバランス良く構造的に実現し、成形品としてのローラー外周面の形状精度を向上させること。【解決手段】ローラー1は、シャフト62と、シャフト62の外周面上に設けられる弾性体部64と、を備え、弾性体部64は、ローラー1の軸方向Xにおける一方X1側の第1側部66にローラー1の周方向Eに間隔をおいて設けられ、底部71を有する複数の第1凹部70と、ローラー1の軸方向Xにおける他方X2側の第2側部68にローラー1の周方向Eに間隔をおいて設けられ、底部73を有する複数の第2凹部72とを備え、第1凹部70は、ローラー1の側面視で周方向Eに隣り合う第2凹部72、72の間に位置する。【選択図】図3

Description

本発明は、用紙等の媒体の搬送等に用いられるローラー、該ローラーを備える分離装置、スキャナー等の画像読取装置及び記録装置に関する。
この種のローラーは、様々な媒体に対して搬送性能を確保するため、該ローラーの表面が媒体の表面に接して搬送する際に、その接する表面が弾性的に少し潰れ、前記媒体の接触面とローラーの表面との接触面積が大きくなることが望ましい。従来は、ローラーの材料として発泡ゴム材を用いて前記潰れを実現していた。
また、発泡ゴム材とは別にエラストマーを用いて前記潰れを実現するものもある(特許文献1等)。
特開2008−241739号公報
しかし、発泡ゴム材によって前記ローラーの搬送性能を確保するには、高特性の材料が必要となり、高コスト化する問題がある。加えて、発泡部位が起点となって経時的に亀裂が生じやすくなり、繰り返し変形が加えられると形状が元に戻り難くなって、結果としてローラーの耐久性が低くなるという問題がある。
発泡ゴム材とは別にエラストマーを用いたローラーでは、発泡ゴム材のような発泡部位を起点として亀裂が生じやすくなるという問題はないが、該エラストマーは発泡ゴム材に比してゴム硬度が通常高いので前記潰れによるローラーの搬送性能を確保するには、適正材料の選定が難しく選定の自由度が低くなる。その結果、高コスト化するという問題がある。
また、ローラーの製造面から以下の問題がある。
該ローラーは、インサート成形等のように原材料を成形型に注入し充填することによって製造することが一般的である。インサート成形等では、その原材料を成形型に注入して充填する際に流動性の確保が必要となるが、該ローラーがその軸方向における一方の側面から他方の側面に貫通する構造のものにおいては、前記流動性の確保が難しく充填完了までに要する時間が長くなりやすい。そのため、原材料を硬化する際の熱履歴が場所によってばらつきやすくなり、最終的な成形品としてのローラーの外周面の形状精度が低下しやすいという問題がある。
本発明の目的は、ローラーの搬送性能を確保するための搬送の際の表面の潰れを、材料選定によるのではなく構造的に実現することにある。また、該ローラーをインサート成形等のように原材料を成形型に注入し充填することによって製造する場合においても、最終的な成形品としてのローラーの外周面の形状精度の低下を容易に抑制できるようにすることにある。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様のローラーは、シャフトと、前記シャフトの外周面上に設けられる弾性体部と、を備えるローラーであって、前記弾性体部は、該ローラーの軸方向における一方側の第1側部に該ローラーの周方向に間隔をおいて設けられ底部を有する複数の第1凹部と、該ローラーの軸方向における他方側の第2側部に該ローラーの周方向に間隔をおいて設けられ底部を有する複数の第2凹部とを備え、前記第1凹部は、前記ローラーの側面視で周方向に隣り合う前記第2凹部の間に位置することを特徴とする。
本態様によれば、該ローラーの前記弾性体部は、凹みの方向が該ローラーの軸方向に対して互いに逆向きの第1凹部と第2凹部をそれぞれ複数個備え、且つ複数の第1凹部と第2凹部が周方向に交互に並んで位置する構造である。この「軸方向に逆向き」且つ「周方向に交互に並んで位置する」構造により、該ローラーが用紙等の媒体に押し付けられて搬送作用を発揮する際に、前記弾性体部がバランスよく潰れて接触面積を大きくすることができる。仮にゴム硬度の高い材料を用いて該弾性体部が作られていても前記「軸方向に逆向き」且つ「周方向に交互に並んで位置する」構造によって容易に潰れて接触面積を大きくすることができる。
従って、ローラーの搬送性能を確保するための搬送の際の表面の潰れを、材料選定によることなく構造的に容易に実現することができる。
また、該ローラーをインサート成形等によって製造する場合においては、第1凹部が底部を有し、第2凹部も底部を有することによって、これらの底部が無い「貫通構造」に比して原材料の流動性を確保しやすくなる。これにより、最終的な成形品としてのローラーの外周面の形状精度の低下を抑制することができる。
本発明の第2の態様のローラーは、第1の態様において、前記第1凹部と第2凹部は面対称構造である、ことを特徴とする。
本態様によれば、第1凹部と第2凹部は面対称構造であり、更にこの面対称構造が隣り合う周方向において逆の構造になるので、ローラーに前記押付力が加わったときの前記潰れを一層バランスよく実現することができる。
本発明の第3の態様のローラーは、第1の態様又は第2の態様において、前記弾性体部の構成材料は非発泡材であることを特徴とする。
本態様によれば、前記弾性体部の構成材料は非発泡材であるので、発泡部位が起点となって経時的に亀裂が生じる問題はない。
本発明の第4の態様のローラーは、第1の態様から第3の態様のいずれか一つの態様において、前記弾性体部は、前記シャフト側となる内層部と、媒体に接する側となる外層部とを備え、前記内層部が、前記第1凹部及び前記第2凹部を備えている、ことを特徴とする。
本態様によれば、ローラーの弾性体部が2層構造のものにおいても適用でき、上記各態様の効果が得られる。
また、この2層構造では、インサート成形等で製造する際に、原材料の流動性が低いと、最終的な成形品としてのローラーの外層部の形状精度が低下しやすいという問題が生じやすいが、本態様によれば、前記底部によって前記流動性を良くすることができるので、上記問題の発生を抑制することができる。
本発明の第5の態様のローラーは、第1の態様から第4の態様のいずれか一つの態様において、前記第1凹部は第1円周上に位置する第1群第1凹部と、前記第1円周と異なる第2円周上に位置する第2群第1凹部とを備え、前記第2凹部は前記第1円周上に位置する第1群第2凹部と、前記第2円周上に位置する第2群第2凹部とを備えていることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1凹部は、第1円周上に位置する第1群第1凹部と、第2円周上に位置する第2群第1凹部とを備えて、径方向に二重構造に構成されている。更に、前記第2凹部も第1凹部と同様に第1群第2凹部と第2群第2凹部とを備えて、径方向に二重構造に構成されている。この二重構造によって、該ローラーが用紙等の媒体に押し付けられて搬送作用を発揮する際に、前記弾性体部がバランスよく潰れることができる。
尚、前記第1円周及び第2円周とも異なる第3円周上に、更に第3群第1凹部と第3群第2凹部を備える三重構造、更に四重構造等であってもよい。
本発明の第6の態様のローラーは、第1の態様から第5の態様のいずれか一つの態様において、前記第1群第1凹部と第2群第1凹部は、該ローラーの周方向において一部が重なって位置する、ことを特徴とする。
本態様によれば、二重構造の前記重なりによって前記潰れを一層容易に実現することができる。
本発明の第7の態様のローラーは、第1の態様から第6の態様のいずれか一つの態様において、前記第1凹部及び第2凹部は、該ローラーの側面視で周方向成分と径方向成分とが繋がった形状である、ことを特徴とする。
本態様によれば、第1凹部及び第2凹部は、該ローラーの側面視で周方向成分と径方向成分とが繋がった形状であるので、前記潰れを安定して実現することができる。
本発明の第8の態様の分離装置は、給送ローラーと、該給送ローラーと対を成して媒体の束から搬送する媒体以外を分離して上流に戻すリタードローラーと、を備える分離装置であって、前記リタードローラーは、第1の態様から第7の態様のいずれか一つの態様に記載されているローラーである、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記リタードローラーが用紙等の媒体に押し付けられて搬送作用を発揮する際に、前記弾性体部がバランスよく潰れることができ、効果的な分離装置を実現することができる。
本発明の第9の態様の画像読取装置は、媒体の画像情報を読み取る読み取り部と、前記読み取り部の読み取り実行領域を通る媒体搬送経路に設けられ媒体に送り力を与えるローラーと、を備える画像読取装置であって、前記ローラーは、媒体に押し付けられたときに接触面が弾性的に潰れる構造であり、前記ローラーの少なくとも一つは、第1の態様から第7の態様のいずれか一つの態様に記載されているローラーである、ことを特徴とする。
本態様によれば、スキャナー等の画像読取装置として前記各態様に記載されている効果を得ることができる
本発明の第10の態様の記録装置は、記録部と、該記録部の記録実行領域を通る媒体搬送経路に設けられ媒体に送り力を与えるローラーと、を備える記録装置であって、前記ローラーは、媒体に押し付けられたときに接触面が弾性的に潰れる構造であり、前記ローラーの少なくとも一つは、第1の態様から第7の態様のいずれか一つの態様に記載されているローラーである、ことを特徴とする。
本態様によれば、記録装置として前記各態様に記載されている効果を得ることができる。
本発明の実施形態1に係る画像読取装置の外観を表す斜視図。 本発明の実施形態1に係る画像読取装置を表す要部断面図。 本発明の実施形態2に係る分離装置を表す要部断面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す斜視図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す図4中のA−A断面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す側面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す図6中のB−B断面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す図6中のC−C断面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す図6中のD−D断面図。 本発明の実施形態3に係るローラーのインサート成形時の原材料の流動の様子を軸方向に貫通部を有する従来例と比較して表す説明図。 原材料の違いによる圧縮回数と変形率の関係を表すグラフである。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す同一円周上に第1凹部と第2凹部を6つずつ配置した場合の側面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す1つの円周上に第1凹部と第2凹部を配置した場合の側面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す3つの円周上に第1凹部と第2凹部を配置した場合の側面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す配置する円周によって第1凹部と第2凹部の容積割合を異ならせた変形例を示す側面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す配置する円周によって第1凹部と第2凹部の数を異ならせた変形例を示す側面図。 本発明の実施形態3に係るローラーの変形例を表す異なる形状の第1凹部と第2凹部を示す側面図。 図15A中のE−E断面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す内層部と外層部の接合構造の一例を示す縦断面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す内層部と外層部の接合構造の他の一例を示す縦断面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す内層部と外層部の接合構造の他の一例を示す縦断面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す内層部と外層部の接合構造の他の一例を示す縦断面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す内層部と外層部の接合構造の他の一例を示す縦断面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す内層部と外層部の接合構造の他の一例を示す縦断面図。 本発明の実施形態3に係るローラーを表す内層部と外層部の接合構造の他の一例を示す縦断面図。 本発明の実施形態4に係るローラーを表す斜視図。
最初に、本発明の画像読取装置として、図1及び図2に表す実施形態1に係る連続自動給送方式のイメージスキャナーを例にとって、画像読取装置の全体構成の概略と媒体搬送経路の構成について説明する。次に、本発明の分離装置として、前記画像読取装置に搭載される図3に表す実施形態2に係る分離装置を例にとって、分離装置の構成とその分離作用の概略について説明する。
続いて、前記分離装置のリタードローラーに適用し得る図4〜図18に表す実施形態3に係るローラーを例にとって、本発明のローラーの構成とその成形と作用について具体的に説明する。更に、本発明の実施形態4に係るローラーとして前記実施形態3に係るローラーと幾分構成を異にするローラーを採り上げて、当該ローラーの構成とその作用を前記実施形態3との相違点を中心に説明する。
最後に前記実施形態3、4とは構成を異にする本発明の他の実施形態に係るローラーの構成と、本発明のローラーを記録装置に適用した実施形態について言及する。
◆◆実施形態1◆◆
(1)画像読取装置の全体構成の概略(図1及び図2参照)
図示の画像読取装置10は、下部ユニット12と、上部ユニット14と、カバー部16と、排出トレイ18とを備えている。また、図示はしないが上部ユニット14は、下部ユニット12の媒体搬送方向Aの下流側の端部に回動支点を有しており、該回動支点を介して回動可能に下部ユニット12に対して取り付けられている。
また、下部ユニット12の背面側の上部には、図示はしないが同じく回動支点を有しており、該回動支点を介してカバー部16が下部ユニット12に対して回動可能に取り付けられている。カバー部16は、上部ユニット14の上部及び給送口20を覆う非給送状態(不図示)と、図1に表すように装置背面側に回動し、給送口20を開放する給送可能状態と、を取り得る。そして、カバー部16は、図1に示すように給送可能状態となると、カバー部16の裏面が表に出て、媒体Pを載置する媒体載置部16aとして機能する。
また、下部ユニット12の装置前面側には媒体Pを排出する排出口24が設けられている。また、下部ユニット12は、排出口24から装置前面側に向けて引き出し可能な排出トレイ18を備えている。排出トレイ18は、下部ユニット12の底部に収納された状態(不図示)と、装置前面側に引き出された状態(図1参照)とを取り得るように引出し可能に下部ユニット12に対して取り付けられている。また、排出トレイ18は複数のトレイ部材を連結して構成されており、排出される媒体Pの大きさに対して、排出口24からの引き出し長さが調整可能になっている。
(2)画像読取装置における媒体搬送経路の構成
次に、図2に基づいて画像読取装置10における媒体搬送経路26の構成について説明する。尚、図2では下部ユニット12及び上部ユニット14は、その筐体の外郭のみを仮想線で図示している。また、図2において符号Pが付された太い実線は、画像読取装置10内において媒体搬送経路26に沿って搬送される媒体Pの搬送の軌跡を図示している。そして、図示しない重送された媒体Pは後述する分離装置60によって分離され、読み取り部52に向けて搬送される上記媒体Pと分かれて当該分離位置に残るように構成されている。
給送口20に先端が挿入された媒体の束Gは、図2中、一点鎖線で示すように前述した媒体載置部16aにより支持された状態でセットされる。また、媒体載置部16aには、載置部検出センサー28が設けられている。載置部検出センサー28は、レバー等を有する接触式センサーや光学式の非接触式センサー等によって一例として構成され、媒体載置部16aに媒体Pがセットされると、その検出信号を図2中、仮想線で示す制御部30に送信する。
また、媒体載置部16aには、図1に表すように一対のエッジガイド22が設けられている。エッジガイド22は、装置幅方向Xにおいて互いに接近する方向と互いに離間する方向に移動可能に構成されている。そして、媒体載置部16aに媒体Pがセットされると、装置幅方向Xにおいてエッジガイド22のガイド面が媒体Pの左右の側部と接触して媒体Pの装置幅方向Xにおける位置が規制され、媒体Pの読み取り部52へ向けての給送が案内されるように構成されている。尚、図1におけるエッジガイド22は、装置幅方向X、即ち媒体Pの幅方向において最も離間した状態を示している。
媒体載置部16aにセットされた媒体の束Gのうち、最も下方に位置する媒体Pが、図示しない給送駆動モーターにより回転駆動される給送ローラー34により媒体搬送方向Aの下流側に向けて給送される。給送ローラー34は、図示しないが一例として装置幅方向Xに間隔をおいて2つ設けられている。また、給送ローラー34の外周面は、高摩擦材料(例えば、合成ゴムやエラストマー等)により構成されている。
また、図2中、符号Gで表す原稿の束は、給送開始前は、その先端が図示しないストッパーにより図2に示す給送待機位置に保持され、給送ローラー34と後述するリタードローラー36との間への入り込みが規制されている。
また、給送ローラー34と対向する位置には、給送ローラー34と共に後述する分離装置60の構成部材となるリタードローラー36が設けられている。リタードローラー36も給送ローラー34と同様、一例として装置幅方向Xにおいて2つ設けられている。そして、リタードローラー36は、図示しない付勢手段によって給送ローラー34側に付勢された状態で設けられている。
また、リタードローラー36は、図示しない搬送駆動モーターにより給送ローラー34の回転方向Bと逆方向Cに回転駆動されるように構成されており、該リタードローラー36には、トルクリミッタ40が設けられていて、該トルクリミッタ40を介してリタードローラー36は、図示しない搬送駆動モーターの駆動トルクを受けるように構成されている。
給送ローラー34とリタードローラー36の媒体搬送経路26の下流位置には、媒体Pの給送を検出する第1媒体検出センサー42が設けられている。第1媒体検出センサー42は図示しないが媒体搬送経路26の装置幅方向Xにおいて給送可能な最大サイズの媒体Pの搬送領域内に一例として配置されている。第1媒体検出センサー42は媒体搬送経路26を挟んで対向する位置に配置される発光部42aと受光部42bとを備える光学式の非接触式センサーにより一例として構成されている。そして、媒体搬送経路26に媒体Pが搬送された際、媒体Pが発光部42aからの検出光を遮ることにより、媒体Pの給送が検出されて制御部30にその検出信号を送信するように構成されている。
媒体搬送経路26において第1媒体検出センサー42の媒体搬送方向Aの下流側には、媒体Pの重送を検出する重送検出センサー44が一例として装置幅方向Xの媒体搬送領域内に配置されている。重送検出センサー44は、スピーカー部44aと、マイク部44bとを備えており、スピーカー部44aから媒体搬送経路26を通る媒体Pに向けて超音波を発振し、媒体Pからの反射音をマイク部44bで検出するように構成されている。また、本実施形態では重送検出センサー44は、反射音の周波数により、媒体Pの重送を検知するだけでなく、媒体Pの厚さ等の媒体Pの種類も検出できるように構成されている。
媒体搬送経路26において重送検出センサー44の媒体搬送方向Aの下流位置には、搬送駆動ローラー46aと搬送従動ローラー46bとを備えることによって構成される搬送ローラー対46が設けられている。また、搬送ローラー対46の媒体搬送方向Aの下流位置には、一例としてレバーを有する接触式センサーによって構成される第2媒体検出センサー48が設けられている。
第2媒体検出センサー48の媒体搬送方向Aの下流位置には媒体Pに表現されている画像を画像情報として読み取る読み取り部52が設けられている。読み取り部52は、媒体搬送経路26に沿って搬送される媒体Pの下面となる第1面と対向するように下部ユニット12に対して設けられる第1読み取りユニット52Aと、媒体搬送経路26に沿って搬送される媒体Pの上面となる第2面と対向するように上部ユニット14に設けられる第2読み取りユニット52Bと、を備えている。尚、第1読み取りユニット52Aと第2読み取りユニット52Bは、一例として密着型イメージセンサーモジュール(CISM)として構成されている。
読み取り部52によって第1面と第2面の少なくとも一方の面に表現されている画像が読み取られた媒体Pは、読み取り部52の媒体搬送方向Aの下流位置に位置する排出ローラー対54に搬送される。排出ローラー対54は、排出駆動ローラー54aと排出従動ローラー54bとを備えることによって構成されており、このようにして構成される排出ローラー対54により媒体Pはニップされて排出口24から外部に排出される。
尚、搬送ローラー対46の搬送駆動ローラー46aと、排出ローラー対54の排出駆動ローラー54aは、共通の駆動源である一つのモーターを使用して回転駆動させてもよいし、別々のモーターを使用して別個に回転駆動させてもよい。
そして、本発明に係る態様の画像読取装置10は、媒体Pの画像情報を読み取る前述した読み取り部52と、該読み取り部52の読み取り実行領域を通る媒体搬送経路26に設けられ媒体Pに送り力を与える前述した種々のローラー34、36、46、54等と、を備える。これらのローラー34、36、46、54等は、媒体Pに押し付けられたときに接触面Sが弾性的に潰れる構造を有している。
そして、これらのローラー34、36、46、54等の少なくとも一つが後述する本発明に係る態様のローラー1によって構成されている。本実施形態では、リタードローラー36が本発明に係る態様のローラー1によって構成されている。
◆◆実施形態2◆◆
(1)分離装置の構成(図3、図4、図5参照)
図示の分離装置60は、給送ローラー34と、給送ローラー34と対をなして媒体の束Gから搬送する媒体P以外を分離して上流に戻すリタードローラー36とを備え、リタードローラー36が本発明に係る態様のローラー1によって構成されている。
本発明に係る態様のローラー1は、シャフト62と、シャフト62の外周面上に設けられる弾性体部64とを備える。そして、ローラー1の弾性体部64は、該ローラー1の軸方向Xにおける一方X1側の第1側部66に該ローラー1の周方向Eに間隔をおいて設けられ、底部71を有する複数の第1凹部70と、該ローラー1の軸方向Xにおける他方X2側の第2側部68に該ローラー1の周方向Eに間隔をおいて設けられ、底部73を有する複数の第2凹部72と、を備えることによって構成されている。
そして、第1凹部70は、該ローラー1の側面視で周方向Eに隣り合う第2凹部72、72の間に位置している。
また、本実施形態と次に説明する実施形態3では、弾性体部64が更にシャフト62側となる内層部74と、媒体Pに接する側となる外層部76と、を備えており、このうち内層部74に対して前述した第1凹部70と、第2凹部72とを備える構成が採用されている。
尚、本実施形態では外層部76は、前述した給送ローラー34と同様、合成ゴムやエラストマー等の高摩擦材料により一例として構成されている。
(2)分離装置の分離作用(図3参照)
次に、このようにして構成される分離装置60による媒体Pの分離作用を(A)基本的分離作用と、本発明に係る態様のローラー1によって得られる(B)特有の分離作用と、に分けて説明する。
(A)基本的分離作用
前述した給送ローラー34から受ける回転トルクがトルクリミッタ40のリミットトルクを超えると、リタードローラー36はトルクリミッタ40によりリタードローラー36を駆動する図示しない搬送駆動モーターの駆動系から切り離され、給送ローラー34に従動して図3中、実線の矢印Cで示すように時計回り方向に回転する。
媒体Pの給送が開始され、給送ローラー34とリタードローラー36との間に複数枚の媒体Pが入り込むと、リタードローラー36は給送ローラー34から回転トルクを受けなくなり、給送ローラー34に従動した回転が止まる。そして、リタードローラー36は、トルクリミッタ40を介して搬送駆動モーターからの駆動力を受けて給送ローラー34と逆方向(図3中、破線の矢印Rで示すように反時計回り方向)に回転を始める。
これにより給送されるべき最下位の媒体Pを除く上位の重送を防止すべき媒体Pは、媒体搬送方向Aの下流側に進むための搬送力を受けられず、リタードローラー36の回転により媒体搬送方向Aの上流側に戻され、媒体Pの重送が防止される。尚、給送されるべき最下位の媒体Pは、給送ローラー34と直接接触しているため、給送ローラー34から受ける搬送力によって媒体搬送方向Aの下流側に搬送される。
(B)特有の分離作用
媒体Pが給送ローラー34とリタードローラー36との間に供給される前は、給送ローラー34とリタードローラー36は接触している。給送ローラー34の回転により媒体載置部16aにセットされた媒体の束Gの最下面の媒体Pに送り力が作用すると、給送ローラー34とリタードローラー36との間に複数枚の媒体Pが入り込む。
これらの媒体Pによってリタードローラー36は前述したように給送ローラー34と非接触になるので図3中、実線の矢印Cで示すように時計回り方向の従動回転が止まり、自らの駆動力で逆方向(図3中、破線の矢印Rで示すように反時計回り方向)に回転を始め、最下面から二枚目以上の媒体Pを媒体搬送方向Aの上流に戻す。
そして、本発明に係る態様のローラー1を適用したリタードローラー36は、媒体Pが給送ローラー34とリタードローラー36との間に入り込んだ瞬間に媒体Pからリタードローラー36に向けて押付力Fが作用するようになり、リタードローラー36の外周面は少し潰れた状態になる。
ここで、分離装置60の確実な分離性能を確保するためには、リタードローラー36の潰れ量を大きくすることが必要になるが、リタードローラー36に本発明に係る態様のローラー1を適用することによって、第1凹部70と第2凹部72の対によってその径方向Dにバランスの良い撓み変形が生じる。即ち、第1凹部70と第2凹部72の対は、「軸方向Xに逆向き」且つ「周方向Eに交互に並んで位置する」構造により、該ローラー1が用紙等の媒体Pに押し付けられて搬送作用を発揮する際に、弾性体部64がバランスよく潰れて接触面積を大きくすることができる。また、第1凹部70と第2凹部72がローラー1の変形を促進させる変形許容空間としても機能する。
これにより、該リタードローラー36の潰れ量は大きくなる。従って、本発明に係る態様のローラー1を適用した本実施形態に係るリタードローラー36によって効果的な媒体Pの分離作用を実現することができる。
◆◆実施形態3◆◆
(1)ローラーの構成(図4〜図18参照)
図4に表したように、本実施形態に係るローラー1Aは、前述したようにシャフト62と弾性体部64を備え、弾性体部64は、第1側部66に設けられる第1凹部70と、第2側部68に設けられる第2凹部72とを備えることによって構成されている。第1凹部70は、ローラー1Aの側面視で周方向Eに隣り合う第2凹部72、72の間に位置している。
具体的には、シャフト62は軸方向Xに水平に延びるように適宜の支持部材(例えば上部ユニット14)に架け渡されている。弾性体部64は、前述したように内層部74と外層部76を備える2層構造になっており、このうち内層部74に対して前述した第1凹部70と、第2凹部72と、が備えられている。
外層部76は、径方向Dに所定の厚みを有し軸方向Xに所定の長さを有する円筒状の部材で媒体Pと接する外周面には、円環状の複数の溝部78が軸方向Xに所定ピッチで形成されている。また、外層部76の内周面は、内層部74との接合面になっており、図4〜図9及び図12〜図15Bに示す実施形態では、滑らかな一様な円筒状の曲面によって形成されている。
内層部74は、シャフト62に外嵌すると共に外層部76に内篏する部材で、径方向Dに外層部76よりも大きな厚みを有し、軸方向Xに所定長さを有する横断面形状が矩形状のドーナツ形をした部材である。そして、該内層部74の中心にはシャフト62が嵌まる穴部75が形成されていて、該内層部74の内周面がシャフト62に外嵌する嵌合面になっている。
内層部74の軸方向Xの一例として外方に位置する第1円周82上に第1群第1凹部83が本実施形態では3つ、等間隔で配置されている(図4、図6)。これらの第1群第1凹部83は、径方向Dの寸法に比べて周方向Eの長さの長い長穴形状を有しており、軸方向Xの一例として他方X2側に位置する第2側部68には前述した底部71(図5、図7)が設けられている。
また、内層部74の軸方向Xの一例として一方X1側に位置する第1側部66には、径方向Dの一例として内方に位置する第2円周85上に第2群第1凹部86が本実施形態では3つ、等間隔で配置されている。これらの第2群第1凹部86も第1群第1凹部83と同様、径方向Dの寸法に比べて周方向Eの長さの長い長穴形状を有しており、軸方向Xの一例として他方X2側に位置する第2側部68には前述した底部71が設けられている。そして、これら3つずつ設けられる第1群第1凹部83と第2群第1凹部86とを備えることによって第1凹部70が構成されている。
また、内層部74の軸方向Xの一例として他方X2側に位置する第2側部68には、径方向Dの一例として外方に位置する第1円周82上に第1群第2凹部84が本実施形態では3つ、等間隔で配置されている(図4、図6)。これらの第1群第2凹部84も第1群第1凹部83と同様、径方向Dの寸法に比べて周方向Eの長さの長い長穴形状を有しており、軸方向Xの一例として一方X1側に位置する第1側部66には前述した底部73(図5、図7)が設けられている。
また、内層部74の軸方向Xの一例として他方X2側に位置する第2側部68には、径方向Dの一例として内方に位置する第2円周85上に第2群第2凹部87が本実施形態では3つ、等間隔で配置されている。これらの第2群第2凹部87も第1群第2凹部84と同様、径方向Dの寸法に比べて周方向Eの長さの長い長穴形状を有しており、軸方向Xの一例として一方X1側に位置する第1側部66には前述した底部73が設けられている。そして、これら3つずつ設けられる第1群第2凹部84と第2群第2凹部87とを備えることによって第2凹部72が構成されている。
また、本実施形態では、第1側部66に位置する第1群第1凹部83と第2群第1凹部86は、ローラー1Aの周方向Eにおいて一部が重なって位置するように幾分、周方向Eに位相がずれて配置されている。これに伴い、第2側部68に位置する第1群第2凹部84と第2群第2凹部87も、ローラー1Aの周方向Eにおいて一部が重なって位置するように幾分、位相がずれて配置されている。
従って、第1側部66では、第1円周82上に3つの第1群第1凹部83が周方向Eに等間隔に配置されており、該隣接する第1群第1凹部83、83の間に第1群第2凹部84の底部73が同じく3つずつ配置される構成になっている。
また、第1側部66では、第2円周85上に3つの第2群第1凹部86が周方向Eに等間隔に配置されており、該隣接する第2群第1凹部86、86の間に第2群第2凹部87の底部73が同じく3つずつ配置される構成になっている。
一方、第2側部68では、第1円周82上に3つの第1群第2凹部84が周方向Eに等間隔に配置されており、該隣接する第1群第2凹部84、84の間に第1群第1凹部83の底部71が同じく3つずつ配置される構成になっている。
また、第2側部68では、第2円周85上に3つの第2群第2凹部87が周方向Eに等間隔に配置されており、該隣接する第2群第2凹部87、87の間に第2群第1凹部86の底部71が同じく3つずつ配置される構成になっている。
そして、第1凹部70の底部71と第2凹部72の底部73の存在によって、第1凹部70と第2凹部72の内部にできる空間80は、軸方向Xに貫通しない非貫通の空間80になっている。
また、本実施形態では、第1凹部70と第2凹部72を周方向Eにピッチをずらして3つずつ設けたので、図5及び図7、図8、図9に表すように、上下で逆の位置関係になっている。そして、この逆の位置関係によってローラー1Aのバランスの良い潰れを実現している。
また、第1側部66側から形成されている第1凹部70と、第2側部68側から形成されている第2凹部72は、図示のように面対称構造になるように配設されている。
また、このようにして構成される弾性体部64の構成材料としては、非発泡材が好ましく、第1凹部70と第2凹部72を備える構造を採用することで反力を例えば10分の1以下にすることが実現できれば、様々なゴム硬度の材料を用いても、発泡ゴムと同等以上のローラー1Aの外周面の潰れ量を確保することが可能である。
また、図11に表す、弾性体部64の構成材料の違いによる圧縮回数と変形率の関係を見れば、発泡ゴムは圧縮回数が増えると、徐々に変形量が増えて形状が回復しないのに対して、非発泡材であるA15エラストマーやA20エラストマーでは圧縮回数が増えても変形量はほぼ一定で形状が回復していることが分かる。
従って、耐久性を考えれば弾性体部64の構成材料は発泡ゴム等の発泡材よりも、非発泡の合成ゴムやエラストマーの方が望ましいと言うことができる。
また、第1凹部70と第2凹部72は、同一円周上に3つずつ設ける他、数を増やして例えば図12に表すように6つずつ設けることも可能である。因みに、図12に表す変形例では第1円周82上に第1群第1凹部83と第1群第2凹部84を、ピッチをずらして、それぞれ6つずつ設け、第2円周85上に第2群第1凹部86と第2群第2凹部87を、ピッチをずらして、それぞれ6つずつ設けている。
また、第1凹部70と第2凹部72は、第1円周82と第2円周85の2つの円周上に設ける他、例えば図13Aに表すように1つの円周(例えば第1円周82)上のみに設けてもよいし、図13Bに表すように第1円周82と第2円周85と第3円周100との3つの円周上に設けてもよい。そして、図13Bでは図4〜図9に示す構成に加えて第3円周100上に第3群第1凹部101と第3群第2凹部102を、ピッチをずらして、それぞれ3つずつ設けた変形例が開示されている。
また図14Aに表したように、異なる円周上に設けられる第1凹部70と第2凹部72の容積割合を異ならせることも可能である。図14Aでは、第1円周82上に設けられる第1凹部70と第2凹部72は、径方向Dの厚みに比べて周方向Eの長さが長い長穴形状にし、一方、第2円周85上に設けられている第1凹部70と第2凹部72は、径方向Dの寸法を周方向Eの長さよりも大きくした矩形状ないし台形状にした変形例が図示されている。
また図14Bに表したように、異なる円周上に設けられる第1凹部70と第2凹部72の数を異ならせることも可能である。図14Bでは、最外周の第1円周82上に第1凹部70と第2凹部72を、ピッチをずらして、それぞれ6つずつ設け、内周側に位置する第2円周85上と第3円周100上に第1凹部70と第2凹部72を、ピッチをずらして、それぞれ3つずつ設けた変形例が開示されている。
更に図15Aに表したように、第1凹部70と第2凹部72は、ローラー1Aの側面視で周方向Eの成分と径方向Dの成分とが繋がった形状とすることも可能である。図15Aでは、第1側部66に第1円周82上を通る周方向成分e1と、第2円周85上を通る周方向成分e2と、第3円周100上を通る周方向成分e3とを有し、周方向成分e1の一端と周方向成分e2の一端を径方向成分d1で繋ぎ、周方向成分e2の他端と周方向成分e3の他端を径方向成分d2で繋いだ側面視S字状をした第1凹部70が形成されている。同様に、第2側部68に側面視S字状をした第2凹部72が形成されている。
尚、この変形例の場合には、図15Bに表すように上下の対向する面に第1凹部70同士、あるいは第2凹部72同士が位置するようになる。
また、内層部74と外層部76の密着性を向上させる構成として図16A〜図18に表す種々の接合構造を採用することが可能である。具体的には、図16Aに表すように外層部76の内周面の一方X1側と他方X2側のエッジに面取り92を施したり、図16Bに表すように外層部76の内周面を粗くして細かな凹凸94を施すようにすることが可能である。
また、図16Cに表すように内層部74をインサート成形する前の外層部76の内周面をプライマー処理し、その表面に接着剤96を塗布して内層部74と外層部76を接着するようにすることが可能である。
また、図17A、17B、17Cに表すように外層部76の内周面に溝98を形成することが可能であり、当該溝98の形状は横断面形状が図17A、17Bに表す台形状や三角形状、四角形状であってもよいし、図17Cに示すように先端部に頭部を有するきのこ状、アリ溝状等のアンダーカット形状であってもよい。また、前記溝98は図17に示すように一つ設ける他、図17A、17Cに示すように複数設けることが可能である。
更に、図18に表すように前述した図16A、16B、16C及び図17A、17B、17Cで述べた面取り92、細かな凹凸94、接着剤96及び溝98を組み合わせた複合的な構成の接合構造を採用することも可能である。
この他、図示は省略するが、第1凹部70と第2凹部72は、完全に周方向Eに沿って設けられる他、徐々に径方向Dの距離が異なるように幾分傾斜して設けてもよいし、軸方向Xにも幾分傾斜した第1凹部70と第2凹部72とすることも可能である。
(2)ローラーの成形と作用(図4〜図9、図10、図11〜図18参照)
このようにして構成されるローラー1Aを成形するには、一例として原材料90を成形型に注入し充填するインサート成形が採用可能である。図10はローラー1’の空間部80を軸方向Xに貫通する貫通穴88によって構成した従来品と、ローラー1Aの空間部80を軸方向Xに非貫通の第1凹部70と第2凹部72によって構成した本発明品と、の原材料90の流動の様子を示している。
この場合、従来品では原材料90の流動性の確保が難しく充填完了までに要する時間が長くなりやすい傾向がある。これにより、原材料90を硬化する際の熱履歴が場所によってばらつきやすくなり、最終的な成形品となったとき、ローラー1’の外層部76に変形が生じてローラー1’の外周面の形状精度が低下しやすくなる。
これに対して、本発明品では原材料90の流動性が第1凹部70の底部71と第2凹部72の底部73の存在により良くなり、隅々まで原材料90が充填されて充填完了までに要する時間も短くなる。これにより、原材料90を硬化する際の熱履歴の場所によるばらつきが少なくなり、最終的な成形品となったときもローラー1Aの外層部76には大きな変形は生ぜず、ローラー1Aの外周面の形状精度が高くなる。
そして、このようにして構成される本実施形態に係るローラー1Aによれば、ローラー1Aの外周面が材料選定によることなく構造的に容易に潰れて接触面Sの面積を大きくすることができる。
即ち、ローラー1Aが媒体Pに押し付けられてローラー1Aの中心に向かう押付力Fが加わったとき、第1凹部70と第2凹部72が「軸方向Xに逆向き」且つ「周方向Eに交互に並んで位置する」構造であるので、該ローラー1Aが用紙等の媒体Pに押し付けられて搬送作用を発揮する際に、弾性体部64がバランスよく潰れて接触面積を大きくすることができる。仮にゴム硬度の高い材料を用いて該弾性体部64が作られていても前記「軸方向Xに逆向き」且つ「周方向Eに交互に並んで位置する」構造によって容易に潰れて接触面積を大きくすることができる。また、前記第1凹部70と第2凹部72がローラー1Aの変形を促進させる変形許容空間としても機能するので、ローラー1Aの潰れ量を大きく確保することができる。
更に、第1凹部70と第2凹部72を前述のように均等に配置することでローラー1Aの外周面の潰れを一層バランス良く実現することが可能になる。
◆◆実施形態4◆◆
(1)ローラーの構成(図19参照)
本実施形態に係るローラー1Bは、実施形態3に係るローラー1Aが内層部74と外層部76の二部材で構成されていたのに対し、別部材の外層部76を無くして内層部74に外層部76の機能を持たせて単一部材によって構成したものである。
従って、その他の構成については実施形態3と同様であるので、ここでは実施形態3と同様の構成については簡単に説明、或いは説明を省略し、本実施形態に係るローラー1Bの特有の構成を中心に説明する。
即ち、本実施形態に係るローラー1Bは、実施形態3に係るローラー1Aと同様、シャフト62と弾性体部64を備え、弾性体部64は、第1凹部70と、第2凹部72と、を備えることによって構成されている。
そして、第1凹部70は、ローラー1Bの側面視で周方向Eに隣り合う第2凹部72、72の間に位置しており、弾性体部64は単一部材によって構成されている。
これに伴い、本実施形態に係るローラー1Bでは、実施形態3の内層部74の径を外層部76の径方向Dの厚み分大きくして、実施形態3において外層部76の外周面に形成されている。
また、弾性体部64の構成材料、第1凹部70と第2凹部72の形状、個数、配列等を異ならせた前述した変形例については、実施形態3で述べたものがそのまま採用できる。
(2)ローラーの成形と作用
このようにして構成されるローラー1Bを成形するには、加熱して軟化させた原材料90を閉じられた金型内に押し込み、冷却して固化させて成形する射出成形が一例として採用可能である。この場合にも実施形態3において述べた図10に示す効果を得ることができ、ローラー1Bの外周面に大きな変形は生ぜず、ローラー1Bの外周面の形状精度が向上する。
そして、本実施形態でも実施形態3と同様、ローラー1Bの外周面が材料選定によることなく構造的に容易にバランス良く潰れて媒体Pとの接触面積を大きくすることが可能になる。
◆◆他の実施形態◆◆
本発明に係る態様のローラー1、分離装置60、画像読取装置10は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲での部分的構成の変更や省略、他の装置への応用等を行うことも勿論可能である。
例えば、前述した本発明に係る態様のローラー1と該ローラー1をリタードローラー36に適用した分離装置60を、媒体Pに記録を実行する記録装置に応用することが可能である。即ち、本発明に係る態様の記録装置は、記録ヘッド等の記録部と、該記録部の記録実行領域を通る媒体搬送経路26に設けられ媒体Pに送り力を与えるローラーと、を備えるインクジェットプリンター等の記録装置であって、前記ローラーは、媒体Pに押し付けられたときに接触面Sが、弾性的に潰れる構造を有し、該ローラーの少なくとも一つ、例えばリタードローラー36を本発明に係る態様のローラー1によって構成することが可能である。
また、第1凹部70と第2凹部72の軸方向Xにおける深さは、すべて同じに形成する他、その一部、あるいはそのすべてを異ならせることも可能である。具体的には、複数の第1凹部70の中で、あるいは複数の第2凹部72の中でそれぞれ個別に異ならせたり、第1凹部70と第2凹部72とで異ならせたり、径方向Dの位置によって異ならせることが可能である。
1…ローラー、 10…画像読取装置、 12…下部ユニット、
14…上部ユニット、 16…カバー部、 16a…媒体載置部、
18…排出トレイ、 20…給送口、 22…エッジガイド、 24…排出口、
26…媒体搬送経路、 28…載置部検出センサー、 30…制御部、
34…給送ローラー、 36…リタードローラー、 40…トルクリミッタ、
42…第1媒体検出センサー、 42a…発光部、 42b…受光部、
44…重送検出センサー、 44a…スピーカー部、 44b…マイク部、
46…搬送ローラー対、 46a…搬送駆動ローラー、 46b…搬送従動ローラー、
48…第2媒体検出センサー、 52…読み取り部、
52A…第1読み取りユニット、 52B…第2読み取りユニット、
54…排出ローラー対、 54a…排出駆動ローラー、 54b…排出従動ローラー、
60…分離装置、 62…シャフト、 64…弾性体部、 66…第1側部、
68…第2側部、 70…第1凹部、 71…底部、 72…第2凹部、
73…底部、 74…内層部、 75…穴部、 76…外層部、 78…溝部、
80…空間(空間部)、 82…第1円周、 83…第1群第1凹部、
84…第1群第2凹部、 85…第2円周、 86…第2群第1凹部、
87…第2群第2凹部、88…貫通穴、 90…原材料、
92…面取り、 94…細かな凹凸、 96…接着剤、 98…溝、
100…第3円周、 101…第3群第1凹部、 102…第3群第2凹部、
G…媒体の束、 P…媒体、 A…媒体搬送方向、 X…装置幅方向(軸方向)、
X1…一方、 X2…他方、 B…回転方向、 C…逆方向、 R…戻す方向、
S…接触面、 D…径方向、 E…周方向(円周方向)、 F…押付力、
d…径方向成分、 e…周方向成分

Claims (10)

  1. シャフトと、前記シャフトの外周面上に設けられる弾性体部と、を備えるローラーであって、
    前記弾性体部は、
    該ローラーの軸方向における一方側の第1側部に該ローラーの周方向に間隔をおいて設けられ、底部を有する複数の第1凹部と、
    該ローラーの軸方向における他方側の第2側部に該ローラーの周方向に間隔をおいて設けられ、底部を有する複数の第2凹部と、を備え、
    前記第1凹部は、前記ローラーの側面視で周方向に隣り合う前記第2凹部の間に位置する、ことを特徴とするローラー。
  2. 請求項1に記載のローラーにおいて、
    前記第1凹部と第2凹部は面対称構造である、ことを特徴とするローラー。
  3. 請求項1又は2に記載のローラーにおいて、
    前記弾性体部の構成材料は非発泡材である、ことを特徴とするローラー。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のローラーにおいて、
    前記弾性体部は、
    前記シャフト側となる内層部と、
    媒体に接する側となる外層部と、を備え、
    前記内層部が、前記第1凹部及び前記第2凹部を備えている、ことを特徴とするローラー。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のローラーにおいて、
    前記第1凹部は第1円周上に位置する第1群第1凹部と、前記第1円周と異なる第2円周上に位置する第2群第1凹部と、を備え、
    前記第2凹部は前記第1円周上に位置する第1群第2凹部と、前記第2円周上に位置する第2群第2凹部と、を備えている、ことを特徴とするローラー。
  6. 請求項5に記載のローラーにおいて、
    前記第1群第1凹部と第2群第1凹部は、該ローラーの周方向において一部が重なって位置する、ことを特徴とするローラー。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のローラーにおいて、
    前記第1凹部及び第2凹部は、該ローラーの側面視で周方向成分と径方向成分とが繋がった形状である、ことを特徴とするローラー。
  8. 給送ローラーと、該給送ローラーと対を成して媒体の束から搬送する媒体以外を分離して上流に戻すリタードローラーと、を備える分離装置であって、
    前記リタードローラーは、
    請求項1から7のいずれか一項に記載されているローラーである、ことを特徴とする分離装置。
  9. 媒体の画像情報を読み取る読み取り部と、前記読み取り部の読み取り実行領域を通る媒体搬送経路に設けられ媒体に送り力を与えるローラーと、を備える画像読取装置であって、
    前記ローラーは、媒体に押し付けられたときに接触面が弾性的に潰れる構造であり、
    前記ローラーの少なくとも一つは、請求項1から7のいずれか一項に記載されているローラーである、ことを特徴とする画像読取装置。
  10. 記録部と、該記録部の記録実行領域を通る媒体搬送経路に設けられ媒体に送り力を与えるローラーと、を備える記録装置であって、
    前記ローラーは、媒体に押し付けられたときに接触面が弾性的に潰れる構造であり、
    前記ローラーの少なくとも一つは、請求項1から7のいずれか一項に記載されているローラーである、ことを特徴とする記録装置。
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