JP2018176578A - 昇華転写用受像シート - Google Patents
昇華転写用受像シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018176578A JP2018176578A JP2017080782A JP2017080782A JP2018176578A JP 2018176578 A JP2018176578 A JP 2018176578A JP 2017080782 A JP2017080782 A JP 2017080782A JP 2017080782 A JP2017080782 A JP 2017080782A JP 2018176578 A JP2018176578 A JP 2018176578A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- layer
- image
- sublimation transfer
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
Description
しかしながら、水系エマルジョン塗工物では離型剤として使用できる離型剤が限られてしまうという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高温高湿環境下にて、離型性の高い昇華転写用受像シートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る昇華転写用受像シートは、基材の少なくとも一方の面側にインク受容層を備え、前記インク受容層が、水溶性樹脂及び水系エマルジョン樹脂の少なくとも一方からなる樹脂と、シリコーンオイルをシランカップリング剤により担持した無機微粒子と、を含有することを特徴とする。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、図面は模式的なものであり、各層の厚さの比率等は現実のものと異なる。
図1は、本発明の実施形態に係る昇華転写用受像シートを模式的に示す断面図である。
本実施形態に係る昇華転写用受像シート1は、基材2と、基材2の一方の面側に順に積層された断熱層3およびインク受容層4と、を備える。
基材2としては、特に限定されず、従来公知のものが用いられる。基材2としては、例えば、合成樹脂からなるフィルム、上質紙、中質紙、コート紙、アート紙、樹脂ラミネート紙等が挙げられる。合成樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリアミド等が挙げられる。基材2としては、これら合成樹脂からなるフィルムや紙の1種を単独で用いてもよく、また2種以上のフィルムや紙類を組み合わせて複合体として用いてもよい。
基材2の厚さは、25μm以上250μm以下であることが好ましく、50μm以上200μm以下であることがより好ましい。
基材2の厚さが上記の範囲内であれば、印刷物を形成した場合に、その印刷物に要求される弾力性、強度および耐熱性が十分に得られる。
断熱層3は、多孔質層を含む断熱層であれば従来公知のものが使用できる。
多孔質層が発泡フィルムからなる場合には、そのフィルムの片面または両面にスキン層を設けた複合フィルムを用いた断熱層を挙げることができる。断熱層3として、発泡ポリオレフィンフィルムの片面または両面にスキン層を設けた複合フィルムを用いることが好ましい。
断熱層3を構成する樹脂に中空粒子を含有させて多孔質層を構成しても良い。
未発泡系中空粒子の平均粒子径は、0.3μm以上5.0μm以下であることが好ましく、0.5μm以上2.0μm以下であることがより好ましい。中空粒子の平均粒子径は、粒度分布測定装置を用い、レーザー回折法により測定することができる。
このような樹脂としては、特に限定されず、従来公知のものが用いられる。樹脂としては、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、スチレンブタジエンラテックス、アクリル、ポリエステル等が挙げられる。
中空粒子(a)と樹脂(b)との質量比((b)/(a))は、50/50〜2/98であることが好ましく、70/30〜95/5であることがより好ましい。
断熱層3の厚さは、5μm以上100μm以下であることが好ましく、10μm以上60μm以下程度であることがより好ましい。
断熱層3の厚さが5μm以上であれば、断熱層3には十分な断熱性が得られる。一方、断熱層3の厚さが100μm以下であれば、印刷物を形成した場合に、その印刷物に要求される弾力性が得られる。
断熱層3の密度が0.15g/cm3以上であれば、断熱層3における中空粒子の含有率が多くなり過ぎて、断熱層3の凝集力が低下し、基材2に対する断熱層3の密着性が低下することがない上に、断熱層3には十分な断熱性が得られる。一方、断熱層3の密度が0.85g/cm3以下であれば、断熱層3には適度に中空粒子が含まれるため、断熱層3には十分な断熱性が得られる。
なお、図1には、断熱層3が1層から構成される場合を例示したが、本実施形態の昇華転写用受像シート1はこれに限定されない。本実施形態の昇華転写用受像シート1では、断熱層3が、中空粒子の種類や、中空粒子と樹脂の質量比が互いに異なる2層以上から構成されていてもよい。
インク受容層4は、熱転写による画像形成時に熱転写インクシートから転写される昇華性染料を受容するとともに、受容した昇華性染料を受容層に保持することで、受容層の面に画像を形成かつ維持することができる。
インク受容層4は、バインダ樹脂と、無機微粒子と、無機微粒子に担持したシリコーンオイルとを含む。具体的には、インク受容層は、水溶性樹脂及び水系エマルジョン樹脂の少なくとも一方からなる樹脂と、シリコーンオイルをシランカップリング剤により担持した無機微粒子と、バインダ樹脂と、を含有する。
これによって、インク受容層4は、界面活性剤等を各種目的に応じて含んでいる。
水溶性樹脂としては水溶性ポリエステルや水溶性アクリル樹脂などを上げることができるが、これに限定されるものではない。
ポリイソシアネートの含有量はバインダ樹脂の酸価に対し、0.3倍当量以上1.5倍当量以下であることが好ましい。0.3当量未満とした場合、十分な添加効果を得ることができない恐れが生じる。また、1.5倍当量より大きい場合、離型性は向上するものの、オーバーコート層の転写不良や濃度低下を生じる可能性が高くなる。
シリコーンオイルの添加量としては、インク受容層バインダ樹脂に対し0.3質量%以上10質量%以下の範囲、特に1質量%以上5質量%以下の範囲が好ましい。添加量が多すぎると表面の摩擦係数が低下することにより印画シワが発生しやすくなり、添加量が少なすぎると離型性が低下することにより、リボンとの貼り付きによるカラー層の転写やジャミングが発生するためである。
無機微粒子としては、シリカ微粒子(コロイダルシリカ、フュームドシリカ等製法は問わない)、アルミナ微粒子などが上げられるが、これに限定されない。無機微粒子の粒径としては2次粒子として2μm以下、1次粒子としては500nm以下が好ましい。
無機微粒子の添加量は、インク受容層バインダ樹脂に対し0.05質量%以上10質量%以下の範囲、特に1質量%以上3質量%以下の範囲が好ましい。添加量が少ないと十分にシリコーンオイルが担持できず、添加量が多いと印画面がざらつき、画質が低下するためである。
インク受容層4の厚さが0.1μm以上であれば、インク受容層4に十分な機械的強度が得られるため、画質不良が生じ難くなる。一方、インク受容層4の厚さが10μm以下であれば、コストメリットが大きい。
ここで、本実施形態の昇華転写用受像シート1は、基材2と断熱層3の接着性を改善するために、基材2と断熱層3の間に接着層を設けてもよい。
また、昇華転写用受像シート1は、基材2におけるインク受容層4が設けられている面(一方の面2a)とは反対の面(他方の面)2b側に、裏面層が設けられていてもよい。
この裏面層は、プリンタ搬送性の向上や、インク受容層4とのブロッキング防止、印画前後の昇華転写用受像シート1のカール防止のためなどに設けられる。
また、裏面層を形成する材料には、必要に応じて、フィラーや帯電防止剤等の公知の添加剤を添加してもよい。
また、昇華転写用受像シート1は、断熱層3とインク受容層4の間に、本実施形態の昇華転写用受像シート1の性能を損なわない範囲で、下引き層が設けられていてもよい。
下引き層の厚さが0.1μm以上であれば、下引き層の膜厚調整が容易であるばかりではなく、印画濃度にバラツキが生じ難い。また、下引き層と、断熱層3およびインク受容層4との密着性が十分となる。一方、下引き層の厚さが6μm以下であれば、高速印画時における印画濃度が低下することがない。また、コスト面の観点からも、下引き層の厚さは6μm以下であることが好ましい。
下引き層に用いられる樹脂としては従来公知のもので対応でき、例えば、ゼラチンやポリビニルアルコール、アクリル、ポリエステル、スチレンブタジエンラテックス、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
本実施形態の昇華転写用受像シート1によれば、インク受容層4がシリコーンオイルを担持した無機微粒子を含むため、高温高湿環境下にて、安定した離型性が得られる。
なお、文中で「部」とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
基材として厚さ140μmの上質紙を用い、その一方の面に、溶融押し出し法により、厚さ30μmの第1のポリエチレン樹脂層を形成した。さらに、その上質紙の他方の面に、溶融押し出し法により、厚さ40μmの第2のポリエチレン樹脂層を形成した。
次に、第2のポリエチレン樹脂層の上に、下記の組成からなる断熱層塗布液を、乾燥後の厚さが20μmとなるように塗布して塗膜を形成し、その塗膜を乾燥することにより、断熱層を形成した。
断熱層塗布液の組成は、次の通りである。
・中空粒子(スチレンアクリル、粒径0.3μm、固形分30質量%):90.0質量部
・ポリビニルアルコール(商品名:PVA−117、クラレ社製):10.0質量部
その後、断熱層の上に、下記の組成のインク受容層塗布液−1を、乾燥後の厚さが3μmとなるように塗布して塗膜を形成し、その塗膜を乾燥することにより、インク受容層を形成し、実施例1の昇華転写用受像シートを得た。
ここで、インク受容層塗布液−1には、下記組成のシリコーンオイル担持無機微粒子−1が配合されている。
シリコーンオイル担持無機微粒子−1の組成は、次の通りである。
・シリコーンオイル(商品名:KF−8004、信越化学工業社製):60.0質量部
・シランカップリング剤(商品名:KBM−9659、信越化学工業社製):10.0質量部
・疎水性乾式シリカ:30質量部
上記の材料を室温で2時間攪拌し、シリコーンオイル担持無機微粒子−1を得た
インク受容層塗布液−1の組成は次の通りである。
・塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体(商品名:ビニブラン690、日信化学工業社製):55.6質量部
・ポリイソシアネート(商品名:DNW−6000、DIC社製):1.65質量部
・シリコーンオイル担持無機微粒子−1:1.05質量部
・純水:41.75質量部
インク受容層を、下記の組成のインク受容層塗布液−2を用いて形成したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2の昇華転写用受像シートを得た。
インク受容層塗布液−2の組成は次の通りである。
・塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体(商品名:ビニブラン690、日信化学工業社製):55.6質量部
・シリコーンオイル担持無機微粒子−1:2.22質量部
・純水:42.22質量部
インク受容層を、下記の組成のインク受容層塗布液−3を用いて形成したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例3の昇華転写用受像シートを得た。
ここで、インク受容層塗布液−3には、下記組成のシリコーンオイル担持無機微粒子−2が配合されている。
シリコーンオイル担持無機微粒子−2の組成は、次の通りである。
・シリコーンオイル(商品名:KF−8002、信越化学工業社製):60.0質量部
・シランカップリング剤(商品名:KBM−9659、信越化学工業社製):10.0質量部
・疎水性乾式シリカ:30質量部
上記の材料を室温で2時間攪拌し、シリコーンオイル担持無機微粒子−2を得た。
インク受容層塗布液−3の組成は次の通りである。
・塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体(商品名:ビニブラン690、日信化学工業社製):55.6質量部
・ポリイソシアネート(商品名:DNW−6000、DIC社製):1.65質量部
・シリコーンオイル担持無機微粒子−2:1.05質量部
・純水:41.75質量部
インク受容層を、下記の組成のインク受容層塗布液−4を用いて形成したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例4の昇華転写用受像シートを得た。
ここで、インク受容層塗布液−4には、下記組成のシリコーンオイル担持無機微粒子−3が配合されている。
シリコーンオイル担持無機微粒子−3の組成は次の通りである。
・シリコーンオイル(商品名:KF−861、信越化学工業社製):60.0質量部
・シランカップリング剤(商品名:KBM−9659、信越化学工業社製):10.0質量部
・疎水性乾式シリカ:30質量部
上記の材料を室温で2時間攪拌し、シリコーンオイル担持無機微粒子−3を得た。
インク受容層塗布液−4の組成は次に通りである。
・塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体(商品名:ビニブラン690、日信化学工業社製):55.6質量部
・ポリイソシアネート(商品名:DNW−6000、DIC社製):1.65質量部
・シリコーンオイル担持無機微粒子−3:1.05質量部
・純水:41.75質量部
インク受容層を、下記の組成のインク受容層塗布液−5を用いて形成したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例5の昇華転写用受像シートを得た。
ここで、インク受容層塗布液−5には、下記組成のシリコーンオイル担持無機微粒子−4が配合されている。
シリコーンオイル担持無機微粒子−4の組成は次の通りである。
・シリコーンオイル(商品名:X−22−3939A、信越化学工業社製):60.0質量部
・シランカップリング剤(商品名:KBM−9659、信越化学工業社製):10.0質量部
・疎水性乾式シリカ:30質量部
上記の材料を室温で2時間攪拌し、シリコーンオイル担持無機微粒子−4を得た。
インク受容層塗布液−5の組成は次の通りである。
・塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体(商品名:ビニブラン690、日信化学工業社製):55.6質量部
・ポリイソシアネート(商品名:DNW−6000、DIC社製):1.65質量部
・シリコーンオイル担持無機微粒子−4:1.05質量部
・純水:41.75質量部
インク受容層を、下記の組成のインク受容層塗布液−6を用いて形成したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1の昇華転写用受像シートを得た。
インク受容層塗布液−6の組成は次の通りである。
・塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体(商品名:ビニブラン690、日信化学工業社製):55.6質量部
・ポリイソシアネート(商品名:DNW−6000、DIC社製):1.65質量部
・シリコーンオイル(商品名:KF−8004、信越化学工業社製):1.05質量部
・純水:41.75質量部
インク受容層を、下記の組成のインク受容層塗布液−7を用いて形成したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例2の昇華転写用受像シートを得た。
インク受容層塗布液−7の組成は次の通りである。
・塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体(商品名:ビニブラン690、日信化学工業社製):55.6質量部
・ポリイソシアネート(商品名:DNW−6000、DIC社製):1.65質量部
・シリコーンオイル(商品名:KF−8004、信越化学工業社製):0.75質量部
・疎水性乾式シリカ:0.30質量部
・純水:41.75質量部
インク受容層を、下記の組成のインク受容層塗布液−8を用いて形成したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例3の昇華転写用受像シートを得た。
インク受容層塗布液−8の組成は次の通りである。
・塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体(商品名:ビニブラン690、日信化学工業社製):55.6質量部
・ポリイソシアネート(商品名:DNW−6000、DIC社製):1.65質量部
・シリコーンオイル(商品名:KF−8002、信越化学工業社製):0.75質量部
・疎水性乾式シリカ:0.30質量部
・純水:41.75質量部
インク受容層を、下記の組成のインク受容層塗布液−9を用いて形成したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例4の昇華転写用受像シートを得た。
インク受容層塗布液−9の組成は次の通りである。
・塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体(商品名:ビニブラン690、日信化学工業社製):55.6質量部
・ポリイソシアネート(商品名:DNW−6000、DIC社製):1.65質量部
・シリコーンオイル(商品名:KF−861、信越化学工業社製):0.75質量部
・疎水性乾式シリカ:0.30質量部
・純水:41.75質量部
インク受容層を、下記の組成のインク受容層塗布液−10を用いて形成したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例5の昇華転写用受像シートを得た。
インク受容層塗布液−10の組成は、次の通りである。
・塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体(商品名:ビニブラン690、日信化学工業社製):55.6質量部
・ポリイソシアネート(商品名:DNW−6000、DIC社製):1.65質量部
・シリコーンオイル(商品名:X−22−3939A、信越化学工業社製):0.75質量部
・疎水性乾式シリカ:0.30質量部
・純水:41.75質量部
熱転写記録媒体の基材として、厚さ4.5μmの片面易接着処理付きポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、その非易接着処理面に下記の組成の耐熱滑性層塗布液を、乾燥後の塗布量が1.0g/m2となるように塗布、乾燥し、耐熱滑性層付き基材を得た。
次に、耐熱滑性層付き基材の易接着処理面に、下記の組成の熱転写層塗布液を、乾燥後の塗布量が1.0g/m2となるように塗布、乾燥して熱転写層を形成し、熱転写記録媒体を得た。
耐熱滑性層塗布液の組成は次の通りである。
・シリコーン系アクリルグラフトポリマー(商品名:US−350、東亜合成社製):50.0質量部
・メチルエチルケトン:50.0質量部
熱転写層塗布液の組成は次の通りである。
・C.I.ソルベントブルー36:2.5質量部
・C.I.ソルベントブルー63:2.5質量部
・ポリビニルアセタール樹脂:5.0質量部
・トルエン:45.0質量部
・メチルエチルケトン:45.0質量部
(1)離型性評価
上記の熱転写記録媒体を用い、40℃、湿度80%の環境下にて、印画速度が1.5msec/line、解像度が300×300DPIの評価用サーマルプリンタにより、実施例1〜5および比較例1〜5の昇華転写用受像シートのそれぞれに、黒ベタ画像の印画を10枚連続で行い、離型性を評価した。
離型性の評価を、以下の基準にて行った。結果を表1に示す。
評価基準
◎:貼り付きがなく、剥離音が一切見られない
○:貼り付きがなく、ごくわずかに剥離音がある
△:貼りつきはないが剥離音が確認される
×:貼りつきがある
上記の熱転写記録媒体を用い、25℃、湿度50%の環境下にて、印画速度が1.5msec/line、解像度が300×300DPIの評価用サーマルプリンタにより、実施例1〜5および比較例1〜5の昇華転写用受像シートのそれぞれに、ハーフベタ画像の印画を行った。
発色性の評価を、以下の基準にて行った。結果を表1に示す。
評価基準
◎:発色ムラが無く均一に発色している
○:わずかに発色ムラはあるが、画質として問題が無い
×:発色ムラがある
実施例1と実施例2から、インク受容層に硬化剤を添加したほうが離型性が優れていることがわかった。
これに対して、比較例1〜4では、シリコーンオイルが水系塗液中でなじまず、海島状に点在しているため、安定した離型性が得られず、発色特性においてもムラとなってしまうことがわかった。
比較例5では、極性の高いシリコーンオイルのため、水溶液中への分散が改善したが、無機微粒子へ担持させたものと比較すると離型性、発色特性共に劣るものであった。
2・・・基材
3・・・断熱層
4・・・インク受容層
Claims (3)
- 基材の少なくとも一方の面側にインク受容層を備え、
前記インク受容層が、水溶性樹脂及び水系エマルジョン樹脂の少なくとも一方からなる樹脂と、シリコーンオイルをシランカップリング剤により担持した無機微粒子と、を含有することを特徴とする昇華転写用受像シート。 - 前記インク受容層は、硬化剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の昇華転写用受像シート。
- 前記硬化剤がイソシアネート系の硬化剤であることを特徴とする請求項2に記載の昇華転写用受像シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017080782A JP6790982B2 (ja) | 2017-04-14 | 2017-04-14 | 昇華転写用受像シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017080782A JP6790982B2 (ja) | 2017-04-14 | 2017-04-14 | 昇華転写用受像シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018176578A true JP2018176578A (ja) | 2018-11-15 |
JP6790982B2 JP6790982B2 (ja) | 2020-11-25 |
Family
ID=64281838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017080782A Active JP6790982B2 (ja) | 2017-04-14 | 2017-04-14 | 昇華転写用受像シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6790982B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0524372A (ja) * | 1991-07-19 | 1993-02-02 | Oji Paper Co Ltd | 染料熱転写受像シート |
JPH09204061A (ja) * | 1995-11-22 | 1997-08-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像記録用紙 |
JP2000086862A (ja) * | 1998-09-10 | 2000-03-28 | Daicel Chem Ind Ltd | 熱転写記録用樹脂組成物および受像体 |
JP2001150807A (ja) * | 1999-12-01 | 2001-06-05 | Fuji Photo Film Co Ltd | 受像シート及びその製造方法 |
-
2017
- 2017-04-14 JP JP2017080782A patent/JP6790982B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0524372A (ja) * | 1991-07-19 | 1993-02-02 | Oji Paper Co Ltd | 染料熱転写受像シート |
JPH09204061A (ja) * | 1995-11-22 | 1997-08-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像記録用紙 |
JP2000086862A (ja) * | 1998-09-10 | 2000-03-28 | Daicel Chem Ind Ltd | 熱転写記録用樹脂組成物および受像体 |
JP2001150807A (ja) * | 1999-12-01 | 2001-06-05 | Fuji Photo Film Co Ltd | 受像シート及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6790982B2 (ja) | 2020-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20130124154A (ko) | 열전사 시트 | |
JP2019104176A (ja) | 熱転写受像シート | |
JP5742551B2 (ja) | シール用熱転写受像シート | |
JP5505774B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
JP4073852B2 (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP6601087B2 (ja) | 熱転写受像シート用ベース基材及びその製造方法 | |
JP2018176578A (ja) | 昇華転写用受像シート | |
JP2013082219A (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP2018118389A (ja) | 熱転写受像シート | |
JP6680092B2 (ja) | 昇華転写用受像シート | |
JP6776986B2 (ja) | 昇華転写用受像シート | |
JP5906903B2 (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP5737507B2 (ja) | 熱転写両面受像シート | |
JP2018126927A (ja) | 熱転写受像シートの製造方法 | |
JP5834703B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
JP7302157B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
JP2019064033A (ja) | 熱転写受像シートと熱転写シートとの組み合わせ | |
JP2009083297A (ja) | 熱転写受像シートの製造方法 | |
JP5659482B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
JP2020062817A (ja) | 昇華転写用受像シート | |
JP2009090521A (ja) | 熱転写受像シートの製造方法 | |
JP4073853B2 (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP2021074950A (ja) | 昇華転写用受像シート | |
JP2019098647A (ja) | 昇華転写用受像シート | |
JP4118214B2 (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200318 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200929 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201006 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201019 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6790982 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |