JP2018176081A - フィルタユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉塵の捕集効率を向上させることができるフィルタユニットを提供する。【解決手段】フィルタユニット80は、山部と谷部とが交互に連続するように設けられた少なくとも1つ以上のプリーツ状の濾材81によって構成されたフィルタ部800を備え、濾材81は、気体の送風方向において上流側に位置する第1面および下流側に位置する第2面を含むとともに、山部が上流側に位置するように配置され、フィルタ部は、第1捕集領域R1および第1捕集領域R1を取り囲む第2捕集領域R2を含み、気体がフィルタ部800を通過する際に第1捕集領域R1において山部を挟んで互いに向かい合う第2面が山部側で接触するように変形した場合に、第1捕集領域R1の通気抵抗が第2捕集領域R2の通気抵抗よりも大きくなるようにフィルタ部800が構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、送風経路を流れる気体に含まれる異物を除去するためのフィルタユニットおよび画像形成装置に関する。
従来のフィルタユニットが開示された文献として、たとえば特開2006−231214号公報(特許文献1)および特開2014−121687号公報が挙げられる。
特許文献1に記載のフィルタユニットにあっては、濾材の上流側と下流側の圧力差によって濾材が変形することを防止するために濾材に補強部材が設けられている。このような補強部材を設けることにより、フィルタユニットの寿命を長くすることができる。
特許文献2に記載のフィルタユニットは、幅方向に沿って所定の大きさにプリーツ折りして形成された濾材と、軟質材によって構成され、濾材の外縁に沿って設けられた保持する保持枠と、一端側が保持枠のうち上記幅方向における一方側端部に接続されるとともに他端が開放端となるように、濾材の幅方向と交差する方向に沿って延びる補強部と、を備える。このような補強部を設けることにより、通気抵抗を大幅に増大させることなく、保持枠に故意に外力が加わった場合であっても濾材端部における層間剥離及び不織布と保持枠との剥離を防止することができる。
特開2006−231214号公報 特開2014−121687号公報
大風量で気体が送風される場合には、中心部の風速が早く、端部側で風速が遅くなる傾向が顕著となる。特許文献1に記載のフィルタユニットにあっては、濾材の全体的な変形が防止される。このため、大風量で気体が送風される場合には、気流の中心部の風速が早く、気流の端部側で風速が遅い状態が維持されて、気体がフィルタユニットを通過することなる。すなわち、フィルタユニットの中心部を通過する風速が早く、フィルタユニットの端部側を通過する風速が遅くなる。
このような場合には、風速が遅くなるフィルタユニットの端部側では気流に含まれる粉塵を捕集することができるが、風速が速くなるフィルタユニットの中心部側においては、気流に含まれる粉塵がフィルタユニットをすり抜ける割合が高くなる。
特許文献2に記載のフィルタユニットにあっては、通気抵抗を増大させないように、補強部が設けられている領域がごくわずかである。このため、大風量で気体が送風される場合に、濾材の大部分において、上記送風方向の上流側に位置する濾材の折り目側(山側)で、互い隣り合う部分の濾材が接触し、送風方向の下流側に位置する濾材の折り目側(谷側)で互いに隣り合う部分の濾材が離れるように変形する。
このため、大風量で気体が送風される場合には、気流の中心部の風速が早く、気流の端部側で風速が遅い状態が維持されて、気体がフィルタユニットを通過することなる。加えて、上記のように一部の濾材が接触するように変形して気流通過面積が減少するため、非接触箇所での流量が増加する。これにより、非接触箇所を通過する風速が速くなり、この結果、気流に含まれる粉塵がフィルタユニットをすり抜ける割合が増加する。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、気体の含まれる異物の捕集効率を向上させることができるフィルタユニットおよびこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
本発明に基づくフィルタユニットは、排気経路内に設置され、排気経路を流れる気体に含まれる異物を捕集するフィルタユニットであって、山部と谷部とが交互に連続するように設けられた少なくとも1つ以上のプリーツ状の濾材を含むフィルタ部を備える。上記濾材は、気体の送風方向において上流側に位置する第1面および下流側に位置する第2面を含むとともに、上記山部が上記上流側に位置するように配置される。上記フィルタ部は、第1捕集領域および上記第1捕集領域を取り囲む第2捕集領域を含む。気体が上記フィルタ部を通過する際に上記第1捕集領域において上記山部を挟んで互いに向かい合う上記第2面が上記山部側で接触するように変形した場合に、上記第1捕集領域の通気抵抗が、上記山部の稜線方向に平行な第1方向における上記第1捕集領域の両側、および上記第1方向に直交する第2方向における上記第1捕集領域の両側の各々に位置する上記第2捕集領域の通気抵抗よりも大きくなるように上記フィルタ部が構成されている。
上記本発明に基づくフィルタユニットにあっては、上記フィルタ部は、行列状に配置された複数の上記濾材を含んでいてもよい。この場合には、複数の上記濾材は、上記第1捕集領域の外縁を規定する複数の外縁規定濾材を含んでいてもよい。さらにこの場合には、上記複数の外縁規定濾材の各々は、上記フィルタ部の中心に近い端部に通気抵抗が小さい低抵抗部を有することが好ましく、上記フィルタ部の中心から遠い端部側に通気抵抗が大きい高抵抗部を有することが好ましい。また、上記第1捕集領域の外縁は、上記複数の外縁規定濾材の上記低抵抗部が連続することで規定されることが好ましい。
上記本発明に基づくフィルタユニットにあっては、上記フィルタ部は、行列状に配置された複数の上記濾材を含んでいてもよい。この場合には、上記第1捕集領域は、上記フィルタ部の中央部に配置された1以上の上記濾材によって構成されていてもよい。さらにこの場合には、上記第2捕集領域は、上記1以上の濾材を取り囲むように配置された複数の他の上記濾材によって構成されていることが好ましい。
上記本発明に基づくフィルタユニットにあっては、上記第2捕集領域には、上記第1方向と交差する方向に延在し、上記濾材を補強する複数の補強部材が設けられていてもよい。
上記本発明に基づくフィルタユニットにあっては、上記複数の補強部材は、上記第2方向に沿って延在することが好ましい。この場合には、上記第1方向において上記第1捕集領域の両端側に位置する上記補強部材は、上記第2方向において上記第1捕集領域の両端側に位置する上記補強部材よりも長いことが好ましい。
上記本発明に基づくフィルタユニットにあっては、上記複数の補強部材の各々は、上記濾材に嵌り込む櫛歯形状を有することが好ましい。
上記本発明に基づくフィルタユニットにあっては、上記第1捕集領域における互いに隣り合う上記山部間の間隔は、上記第2捕集領域における互いに隣り合う上記山部間の間隔と異なっていてもよい。
上記本発明に基づくフィルタユニットにあっては、上記第1捕集領域を構成する部分の上記濾材と、上記第2捕集領域を構成する部分の上記濾材とが別部材であってもよい。この場合には、上記第1捕集領域を構成する部分の上記濾材の強度が、上記第2捕集領域を構成する部分の上記濾材の強度よりも低いことが好ましい。
上記本発明に基づくフィルタユニットにあっては、上記第1捕集領域における上記濾材の厚さが、上記第2捕集領域における上記濾材の厚さよりも薄いことが好ましい。
上記本発明に基づくフィルタユニットにあっては、気体の送風方向から見た場合に、上記第1捕集領域は、矩形形状、円形、または、オーバル形状を有することが好ましい。
本発明に基づく画像形成装置は、上記フィルタユニットと、画像形成部を内部に収容する筐体と、を備え、上記筐体内の空気を上記フィルタユニットに通して上記筐体外に排出する。
上記本発明に基づく画像形成装置は、上記筐体内に配置された定着部と、上記定着部にて発生した超微粒子を含む空気を上記筐体外に排出するための排気経路と、をさらに備えることが好ましい。この場合には、上記フィルタユニットは、上記排気経路に配置されていることが好ましい。
上記本発明に基づく画像形成装置は、上記排気経路を通って上記筐体外に排出されるように上記定着部にて発生した超微粒子を含む空気を送風する送風機と、上記送風機の出力を変更する制御部と、をさらに備えていてもよい。
上記本発明に基づく画像形成装置にあっては、上記制御部は、画像カバレッジが大きい場合には、上記画像カバレッジが小さい場合と比較して、上記送風機の出力を高くすることが好ましい。
上記本発明に基づく画像形成装置は、上記定着部の温度を検出する温度検知部をさらに備えていてもよい。この場合には、上記制御部は、上記温度検出部の検出結果によって定着温度が高いと判断した場合には、上記定着温度が低いと判断した場合と比較して、上記送風機の出力を高くすることが好ましい。
本発明によれば、気体に含まれる異物の捕集効率を向上させることができるフィルタユニットおよびこれを備えた画像形成装置を提供することができる。
実施の形態1に係る画像形成装置を示す概略図である。 実施の形態1に係る定着部および排気経路を示す斜視図である。 実施の形態1に係るフィルタユニットを示す斜視図である。 実施の形態1に係るフィルタユニットを示す正面図である。 実施の形態1に係るフィルタユニットを示す断面図である。 第1比較例におけるフィルタユニットを風速の遅い気流が通過する様子を示す図である。 第1比較例におけるフィルタユニットを風速の速い気流が通過する様子を示す図である。 図7において第1比較例におけるフィルタユニットの濾材の様子を拡大して示す図である。 第2比較例におけるフィルタユニットを風速の速い気流が通過する様子を示す図である。 実施の形態1に係るフィルタユニットを風速の速い気流が通過する様子を示す図である。 実施の形態2に係るフィルタユニットを示す正面図である。 実施の形態2に係るフィルタユニットを示す断面図である。 実施の形態3に係るフィルタユニットを示す正面図である。 実施の形態4に係るフィルタユニットを示す正面図である。 実施の形態5に係るフィルタユニットを示す正面図である。 実施の形態6に係るフィルタユニットを示す正面図である。 実施の形態7に係る画像形成装置を示す図である。 実施の形態7に係る定着部および排気経路を示す断面図である。 実施の形態に係る効果を検証するために行なった検証実験の条件および結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置を示す概略図である。図1を参照して、実施の形態1に係る画像形成装置100について説明する。
図1には、カラープリンタとしての画像形成装置100が示されている。以下では、カラープリンタとしての画像形成装置100について説明するが、画像形成装置100は、カラープリンタに限定されない。たとえば、画像形成装置100は、モノクロプリンタであってもよいし、ファックスであってもよいし、モノクロプリンタ、カラープリンタおよびファックスの複合機(MFP:Multi−Functional Peripheral)であってもよい。
画像形成装置100は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、カセット37と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、タイミングローラー40と、定着部50と、筐体90と、制御装置101とを備える。
筐体90は、画像形成装置100Bの外殻を規定する。筐体90は、内部に、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、カセット37と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、タイミングローラー40と、定着部50と、排気経路としての排気ダクト60と、制御装置101とを収容する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、カセット37と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、タイミングローラー40とによって画像形成部が構成される。この画像形成部は、後述する搬送経路41に沿って搬送される記録媒体としての記録媒体S上にトナー画像を形成する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト30に沿って順に並べられている。画像形成ユニット1Yは、トナーボトル15Yからトナーの供給を受けてイエロー(Y)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Mは、トナーボトル15Mからトナーの供給を受けてマゼンタ(M)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Cは、トナーボトル15Cからトナーの供給を受けてシアン(C)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Kは、トナーボトル15Kからトナーの供給を受けてブラック(BK)のトナー像を形成する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、中間転写ベルト30に沿って中間転写ベルト30の回転方向の順に配置されている。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、感光体10と、帯電装置11と、露光装置12と、現像装置13と、クリーニング装置17とを備える。
帯電装置11は、感光体10の表面を一様に帯電する。露光装置12は、制御装置101からの制御信号に応じて感光体10にレーザー光を照射し、入力された画像パターンに従って感光体10の表面を露光する。これにより、入力画像に応じた静電潜像が感光体10上に形成される。
現像装置13は、現像ローラー14を回転させながら、現像ローラー14に現像バイアスを印加し、現像ローラー14の表面にトナーを付着させる。これにより、トナーが現像ローラー14から感光体10に転写され、静電潜像に応じたトナー像が感光体10の表面に現像される。
感光体10と中間転写ベルト30とは、一次転写ローラー31を設けている部分で互いに接触している。一次転写ローラー31は、ローラー形状を有し、回転可能に構成される。トナー像と反対極性の転写電圧が一次転写ローラー31に印加されることによって、トナー像が感光体10から中間転写ベルト30に転写される。イエロー(Y)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、シアン(C)のトナー像、およびブラック(BK)のトナー像が順に重ねられて感光体10から中間転写ベルト30に転写される。これにより、カラーのトナー像が中間転写ベルト30上に形成される。
中間転写ベルト30は、従動ローラー38および駆動ローラー39に張架されている。駆動ローラー39は、たとえばモーター(図示しない)によって回転駆動される。中間転写ベルト30および従動ローラー38は、駆動ローラー39に連動して回転する。これにより、中間転写ベルト30上のトナー像が二次転写ローラー33に搬送される。
クリーニング装置17は、感光体10に圧接されている。クリーニング装置17は、トナー像の転写後に感光体10の表面に残留するトナーを回収する。
カセット37には、記録媒体Sがセットされる。記録媒体Sは、カセット37から1枚ずつタイミングローラー40によって搬送経路41に沿って二次転写ローラー33に送られる。二次転写ローラー33は、ローラー形状を有し、回転可能に構成される。二次転写ローラー33は、トナー像と反対極性の転写電圧を搬送中の記録媒体Sに印加する。これにより、トナー像は、中間転写ベルト30から二次転写ローラー33に引き付けられ、中間転写ベルト30上のトナー像が転写される。二次転写ローラー33への記録媒体Sの搬送タイミングは、中間転写ベルト30上のトナー像の位置に合わせてタイミングローラー40によって調整される。タイミングローラー40により、中間転写ベルト30上のトナー像は、記録媒体Sの適切な位置に転写される。
定着部50は、カバー部材51と、定着装置52とを含む。カバー部材51は、内部空間を規定し、記録媒体Sが通過可能に構成されている。定着装置52は、加圧ローラー53および加熱ローラー54等の定着ローラーを含む。定着装置52は、不図示の定着装置駆動部によって駆動される。
定着装置52は、自身を通過する記録媒体Sを加圧および加熱する。これにより、トナー像は記録媒体Sに定着する。定着装置52は、搬送経路41に沿って搬送される記録媒体S上のトナー画像を定着させる。トナー像が定着された記録媒体Sは、トレイ48に排紙される。
搬送方向における定着部50の下流側には、定着部50にて生成された超微粒子等の異物を含む気体を浄化して筐体90外に排出するための排気ダクト60(排気経路)が設けられている。
なお、上述では、印刷方式としてタンデム方式を採用している画像形成装置100について説明したが、画像形成装置100の印刷方式は、タンデム方式に限定されない。画像形成装置100内における各構成の配置は、採用される印刷方式に従って適宜変更され得る。画像形成装置100の印刷方式として、ロータリー方式や直接転写方式が採用されてもよい。ロータリー方式の場合、画像形成装置100は、1つの感光体10と、同軸上で回転可能に構成される複数の現像装置13で構成される。画像形成装置100は、印刷時には、各現像装置13を感光体10に順に導き、各色のトナー像を現像する。直接転写方式の場合、画像形成装置100は、感光体10上に形成されたトナー像が記録媒体Sに直接転写される。
図2は、実施の形態1に係る定着部および排気経路を示す斜視図である。図2を参照して、実施の形態1に係る定着部およびその排気経路の構造について説明する。
図2に示すように、定着装置52を収容するカバー部材51は、加圧ローラー53側を覆う第1カバー部51A、および加熱ローラー54側を覆う第2カバー部51B側を覆う第2カバー部51Bを含む。第1カバー部51Aと第2カバー部51Bとの間には、記録媒体Sを通過させるための隙間が設けられている。
カバー部材51内には、定着装置52の定着温度を検出する温度検出部75が設けられている。温度検出部75は、加熱ローラー54の外周面近傍に配置されている。温度検出部75による検出結果は、制御装置101に入力される。制御装置101は、当該検出結果に基づいて後述の送風機70の出力を制御する。
排気ダクト60は、上流部60Aおよび下流部60Bを有する。上流部60Aには、定着部50内の空気を吸い込むための吸込口601A,601Bが設けられている。下流部60Bには、筐体90外に向けて空気を排出するための排気口60cが設けられている。下流部60Bは、上流部60Aよりも内部断面積が大きくなるように構成されている。
排気ダクト60には、送風機70、および複数のフィルタユニット80が配置されている。より具体的には、排気ダクト60の下流部60Bに送風機、複数のフィルタユニット80が配置されている。送風機70は、排気口60c側に設けられており、複数のフィルタユニット80は、送風機70よりも上流側に配置されている。なお、フィルタユニット80の詳細については、図3から図5を用いて後述する。
送風機70は、排気ダクト60を通って筐体90側に排出されるように定着部50にて発生した超微粒子を含む空気を送風する。空気に含まれる超微粒子は、フィルタユニット80によって捕集され、フィルタユニット80を通過することによって浄化された空気が、排気ダクト60の排気口60cから排出される。
送風機70の出力は、制御装置101によって変更される。制御装置101は、温度検出部75の検出結果によって定着温度が高いと判断した場合には、定着温度が低いと判断した場合と比較して、送風機の出力を高くする。定着温度が高い場合には、超微粒子が大量に発生する場合がある。このような場合に、送風機70の出力を高くすることにより、高濃度の超粒子を含む気体を排気することができる。
また、温度検出部75を用いない場合においては、制御装置101は、画像ガバレッジが大きい場合に、画像カバレッジが小さい場合と比較して、送風機の出力を高くする。このような場合に、送風機70の出力を高くすることにより、高濃度の超粒子を含む気体を排気することができる。
図3は、実施の形態1に係るフィルタユニットを示す斜視図である。図4は、実施の形態1に係るフィルタユニットを示す正面図である。図5は、実施の形態1に係るフィルタユニットを示す断面図である。図3から図5を参照して、実施の形態1に係るフィルタユニット80について説明する。
図3から図5に示すように、フィルタユニット80は、フィルタ部800と、枠体84とを備える。枠体84は、風路(排気経路)の形状に応じて形成される。枠体84は、たとえば樹脂部材によって構成されている。
フィルタ部800は、山部P1と谷部P2とが交互に連続するように設けられたプリーツ状の濾材81を含む。濾材81は、上記山部P1が上記送風方向の上流側に位置するように配置される。
濾材81は、気体の送風方向において上流側に位置する第1面81aおよび下流側に位置する第2面81bを含む。第1面81a側は、密層83によって構成され、第2面81b側は、粗層82によって構成される。濾材81は、粗層82と、密層83とを接合して積層した積層不織布によって構成されている。濾材81は、プリーツ状に形成されているため、濾過面積を大きく確保することができる。
フィルタ部800は、中央部に位置する第1捕集領域R1と、当該第1捕集領域R1を取り囲む第2捕集領域R2とを含んでいる。第1捕集領域R1は、気体の送風方向に沿って見た場合に、略矩形形状を有する。第2捕集領域R2は、気体の送風方向に沿って見た場合に、枠状形状を有する。
第2捕集領域R2には、濾材81を補強する複数の補強部材85が設けられている。複数の補強部材85は、上記山部P1の稜線方向に平行な第1方向DR1に交差する方向に延在する。複数の補強部材85は、たとえば、上記第1方向DR1に直交する第2方向DR2に延在する。
複数の補強部材85は、直線状に延在するように設けられている。複数の補強部材85は、山部P1間の隙間および谷部P2間の隙間に入り込むように設けられている。この場合には、複数の補強部材85は、濾材81の第1面81aおよび第2面81bに接着等により接合されていることが好ましい。
たとえば、補強部材85は、硬化状態における樹脂材料によって構成される。また、接着剤等によって構成されてもよい。なお、補強部材85は、風速の速い気流がフィルタ部800を通過する際に、山部P1を挟んで互いに向かい合う第2面81bが当該山部P1側で接触する変形を抑制されるように構成されていればよい。
複数の補強部材85は、上記第1方向DRにおける第1捕集領域R1の両側、および第2方向DR2における第1捕集領域R1の両側の各々に設けられている。
これにより、後述するように、気体がフィルタ部を通過する際に第1捕集領域R1において山部P1を挟んで互いに向かい合う第2面81bが山部P1側で接触するように変形した場合に、第1捕集領域R1の通気抵抗が、第1方向DR1における第1捕集領域R1の両側、および第1方向DR1に直交する第2方向DR2における第1捕集領域R1の両側の各々に位置する第2捕集領域R2の通気抵抗よりも大きくなるようにフィルタ部800が構成される。
複数の補強部材85のうち第1方向DR1において第1捕集領域R1の両端側に位置する補強部材85は、第2方向DR2において第1捕集領域R1の両側に位置する補強部材85よりも長い。
第2方向DR2において第1捕集領域R1の両端側に位置する補強部材85は、根元側が枠体84に接続され、先端側は、開放端となっている。
ここで、フィルタユニット80を気流が通過する様子について比較例を交えて説明する。図6は、第1比較例におけるフィルタユニットを風速の遅い気流が通過する様子を示す図である。図7は、第1比較例におけるフィルタユニットを風速の速い気流が通過する様子を示す図である。図8は、図7において第1比較例におけるフィルタユニットの濾材の様子を拡大して示す図である。
第1比較例におけるフィルタユニット80X1は、実施の形態1に係るフィルタユニット80と比較して、補強部材が設けられていない点において相違し、その他の構成についてはほぼ同様である。
図6に示すように、風速が遅い場合には、気流Fの中心側と気流Fの端部側とにおいて風速の差が小さい。また、風圧が小さいため、濾材81は変形しない。これにより、濾過面積が縮小されることなく気流Fが通過するため、気流Fに含まれる超微粒子等の異物95は、フィルタ部によって十分に捕集することができる。
一方で、図7に示すように、風速が速い場合には、気流Fの中心側と気流Fの端部側とにおいて風速の差が大きい。また、風圧が大きくなるため、濾材81が変形する。この際、フィルタユニット80X1においては、補強部材が設けられていないため、濾材81は、全体的に変形する。
具体的には、図8に示すように、山部P1を挟んで互いに向かい合う第2面81bが山部P1側で接触するように変形し、谷部P2を挟んで互いに向かい合う第1面81aが離れるように変形する。これにより、山部P1側に接触部S1が形成され、谷部P2側に非接触部S2が形成される。
接触部S1は、フィルタ部800内において全体的に均一に形成されるため、濾材81の変形によって濾材81の通気抵抗が全体的に増加する。このため、気流Fがフィルタ部800(濾材81)を通過する際には、気流Fの中心部の風速が早く、気流Fの端部側で風速が遅い状態が維持される。
一方で、接触部S1においては気流Fが通過することができず、気流Fがフィルタ部800を通過できる部分が非接触部S2のみとなり、フィルタ部800の気流通過面積が減少する。このため、第1比較例におけるフィルタユニット80X1においては、非接触部S2を通過する風速が速くなり、これにより、気流Fに含まれる超微粒子等の異物95がフィルタ部800をすり抜ける割合が増加する。
図9は、第2比較例におけるフィルタユニットを風速の速い気流が通過する様子を示す図である。
第2比較例におけるフィルタユニット80X2は、実施の形態1に係るフィルタユニット80と比較して、補強部材が全体的に均一に設けられている点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
図9に示すように、第2比較例におけるフィルタユニット80X2においては、補強部材が全体的に均一に設けられている。このため、風速の速い気流Fがフィルタユニット80X2を通過する場合であっても濾材81の変形が防止される。このため、気流Fの中心部の風速が早く、気流Fの端部側で風速が遅い状態が維持されて、気流Fがフィルタユニット80X2を通過することなる。すなわち、フィルタユニット80X2の中心部を通過する風速が早く、フィルタユニット80X2の端部側を通過する風速が遅くなる。
この結果、第2比較例におけるフィルタユニット80X2においては、風速が遅くなるフィルタユニット80X2の端部側では気流Fに含まれる異物95を捕集することができるが、風速が速くなるフィルタユニット80X2の中心部側においては、気流Fに含まれる異物95がフィルタユニット80X2をすり抜ける割合が高くなる。
図10は、実施の形態1に係るフィルタユニットを風速の速い気流が通過する様子を示す図である。
ここで、実施の形態1に係るフィルタユニット80においては、上述のように、第1捕集領域R1には、補強部材85が設けられておらず、第2捕集領域R2にのみ補強部材85が設けられている。
このため、図10に示すように、風速の速い気流Fがフィルタユニット80を通過する場合には、第2捕集領域R2側において濾材81の変形が抑制され、第1捕集領域R1において、濾材81が変形する。
具体的には、第1捕集領域R1において山部P1を挟んで互いに向かい合う第2面81bが山部P1側で接触するように変形し、谷部P2を挟んで互いに向い合う第1面81aが離れるように変形する。
第1捕集領域R1においては、互いに向かい合う第2面81bが山部P1側で接触して接触部S1が形成されることにより、気流Fが通過する際に当該接触部S1が抵抗となる。一方で、第2捕集領域R2においては、補強部材85によって濾材81の変形が抑制される。この結果、上記のように第1捕集領域R1にて濾材81が変形することで、第1捕集領域R1の通気抵抗が、第1方向DR1における第1捕集領域R1の両側、および第2方向DR2における第1捕集領域R1の両側の各々に位置する第2捕集領域R2の通気抵抗よりも大きくなる。
第1捕集領域R1の通気抵抗が増加することにより、気流Fの中央部の風速が低減し、流路内において気流Fの速度が略平均化される。これにより、第1捕集領域R1において、気流Fに含まれる異物95を十分に捕集することができる。
以上のように、実施の形態1に係るフィルタユニット80にあっては、気体に含まれる異物95の捕集効率を向上させることができ、これを用いた画像形成装置100にあっては、異物95が外部に排出されることを抑制することができる。
(実施の形態2)
図11は、実施の形態2に係るフィルタユニットを示す正面図である。図12は、実施の形態2に係るフィルタユニットを示す断面図である。図11および図12を参照して、実施の形態2に係るフィルタユニット80Aについて説明する。
図11および図12に示すように、実施の形態2に係るフィルタユニット80Aは、実施の形態1に係るフィルタユニット80と比較した場合に、複数の補強部材85Aの構成が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
複数の補強部材85Aの各々は、濾材81に嵌り込む櫛歯形状を有する。複数の補強部材85Aの各々は、第2面81b側から濾材81に嵌り込むように設けられている。なお、複数の補強部材85Aは、第1面81a側から濾材81に嵌り込むように設けられてもよい。
以上のように構成される場合であっても、実施の形態2に係るフィルタユニット80Aにおいては、実施の形態1に係るフィルタユニット80とほぼ同様の効果が得られる。
(実施の形態3)
図13は、実施の形態3に係るフィルタユニットを示す正面図である。図13を参照して、実施の形態3に係るフィルタユニット80Bについて説明する。
図13に示すように、実施の形態3に係るフィルタユニット80Bは、実施の形態1に係るフィルタユニット80と比較した場合に、第1捕集領域R1の形状が相違する。その他の構成については、はほぼ同様である。
第1捕集領域R1は、気体の送風方向に沿って見た場合に、楕円形状となるように設けられている。なお、第1捕集領域R1は、楕円形状に限定されず、長円形状、トラック形状等を含むオーバル形状であってもよい。
この場合においては、複数の補強部材85は、第2方向DR2に平行なフィルタ部800の中心線C1から第1方向DR1に沿って外側に向かうにつれて第2方向DR2に沿った長さが長くなる部分を含むように設けられている。
以上のように構成される場合であっても、実施の形態3に係るフィルタユニット80Bにおいては、実施の形態1とほぼ同様の効果が得られる。
(実施の形態4)
図14は、実施の形態4に係るフィルタユニットを示す正面図である。図14を参照して、実施の形態4に係るフィルタユニット80Cについて説明する。
図14に示すように、実施の形態4に係るフィルタユニット80Cは、実施の形態1に係るフィルタユニット80と比較した場合に、第1捕集領域R1の形状が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
第1捕集領域R1は、気体の送風方向に沿って見た場合に、第2方向DR2を長手方向とする矩形形状を有する。なお、第1捕集領域R1は、第1方向DR1を長手方向とする矩形形状であってもよい。
以上のように構成される場合であっても、実施の形態4に係るフィルタユニット80Cにおいては、実施の形態1とほぼ同様の効果が得られる。
(実施の形態5)
図15は、実施の形態5に係るフィルタユニットを示す正面図である。図15を参照して、実施の形態5に係るフィルタユニット80Dについて説明する。
図15に示すように、実施の形態5に係るフィルタユニット80Dは、実施の形態1に係るフィルタユニット80と比較した場合に、フィルタ部800Dの構成が主として相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
フィルタ部800Dは、行列状に配置された複数の濾材81を含む。たとえば、フィルタ部800Dは、2行2列に配置された4つの濾材81によって構成されている。枠体84Dは、4つの濾材81の各々の周囲を囲むように格子状に形成されている。
複数の濾材81は、第1捕集領域R1の外縁を規定する複数の外縁規定濾材を含む。本実施の形態においては、複数の外縁規定濾材は、4つの濾材81に相当する。さらに複数の濾材81が行列状に配置されている場合においては、外縁規定濾材は、第1捕集領域R1の外縁を規定することとなる濾材81のみを指す。
上記複数の外縁規定濾材の各々は、フィルタ部800Dの中心O1に近い端部に設けられ、かつ、集合することにより第1捕集領域R1の少なくとも一部を構成する分割第1捕集領域R3と、フィルタ部800Dの中心O1から遠い端部側に設けられ、かつ、集合することにより第2捕集領域R2の少なくとも一部を構成する分割第2捕集領域R4とを含む。第1捕集領域R1の外縁は、複数の外縁規定濾材の分割第1捕集領域R3が連続することで規定される。
本実施の形態においては、分割第1捕集領域R3は、4つの濾材81の各々において、フィルタ部800Dの中心O1に近い角部に設けられている。分割第2捕集領域R4は、4つの各々において、フィルタ部800Dの中心O1に遠い端部側に設けられている。分割第1捕集領域R3には、補強部材85が設けられておらず、分割第2捕集領域R4には、複数の補強部材85が設けられている。
以上のように構成される場合であっても、実施の形態5に係るフィルタユニット80Dにおいては、実施の形態1とほぼ同様の効果が得られる。
(実施の形態6)
図16は、実施の形態6に係るフィルタユニットを示す正面図である。図16を参照して、実施の形態6に係るフィルタユニット80Eについて説明する。
図16に示すように、実施の形態6に係るフィルタユニット80Eは、実施の形態1に係るフィルタユニット80と比較した場合に、フィルタ部800Eの構成が相違し、その他の構成については、ほぼ同様である。
フィルタ部800Eは、行列状に配置された複数の濾材81を含む。フィルタ部800Eは、たとえば3行3列に配置された9つの濾材81によって構成されている。枠体84Eは、4つの濾材81の各々の周囲を囲むように格子状に形成されている。
本実施の形態においては、第1捕集領域R1は、フィルタ部800Eの中央部に配置された単数の濾材81によって構成され、第2捕集領域R2は、上記中央部に配置された単数の濾材81の周囲を取り囲む8つの濾材81によって構成されている。
なお、さらに複数の濾材81が行列状に配置されている場合においては、中央部に配置された複数の濾材81によって第1捕集領域R1が構成され、当該中央部に配置された複数の濾材81の周囲を取り囲む複数の濾材81によって第2捕集領域R2が構成されていてもよい。
第1捕集領域R1を構成する濾材81には、補強部材85は設けられておらず、第2捕集領域R2を構成する複数の濾材81の各々には、複数の補強部材85が設けられている。
以上のように構成される場合であっても、実施の形態6に係るフィルタユニット80Eにおいては、実施の形態1とほぼ同様の効果が得られる。
(実施の形態7)
図17は、実施の形態7に係る画像形成装置を示す図である。図17を参照して、実施の形態9に係る画像形成装置100Fについて説明する。
図17に示すように、実施の形態9に係る画像形成装置100Fは、実施の形態1に係る画像形成装置100と比較して、排気ダクト60Fの設置位置が主として相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
図18は、実施の形態9に係る定着部および排気経路を示す断面図である。図18を参照して、実施の形態9に係る定着部50および排気ダクト60について説明する。
図18に示すように、実施の形態9に係る定着部50は、実施の形態1に係る定着部50とほぼ同様の構成を有する。実施の形態9に係る排気ダクト60Fは、実施の形態1に係る排気ダクト60と比較して、記録媒体の搬送方向において定着部50の上流側に設けられている。
排気ダクト60Fには、送風機70、およびフィルタユニット80が配置されている。フィルタユニット80は、排気口60c側に設けられており、送風機70は、フィルタユニット80よりも上流側に配置されていれる。
画像形成装置100Fは、このように構成されていてもよく、排気ダクト60Fの配置および、排気ダクト60F内における送風機70とフィルタユニット80との構成は適宜変更することができる。
(検証実験)
図19は、実施の形態に係る効果を検証する検証実験の条件および結果を示す図である。図19を参照して、実施の形態に係る効果を検証するために行なった検証実験の条件および結果について説明する。
検証実験においては、比較例および実施例に係るフィルタユニットを準備し、超微粒子を含む気体をこれらフィルタユニットに通過させた際に、フィルタユニットをすり抜ける超微粒子の数を測定した。より具体的には、気流の中心部に対応するフィルタユニットの中央部(第1捕集領域R1)をすり抜けた超微粒子の数、および気流の端部に対応するフィルタユニットの端部(第2捕集領域R2)をすり抜けた超微粒子の数を測定した。測定装置としては、超微粒子パーティクルカウンタであるP−Trakを用いた。
なお、第1捕集領域R1と第2捕集領域R2との面積比を1対1とし、フィルタユニットの中央部(第1捕集領域R1)をすり抜けた超微粒子の数と気流の端部に対応するフィルタユニットの端部(第2捕集領域R2)をすり抜けた超微粒子の数との平均値を算出した。比較例における上記平均値と実施例における上記平均値とを比較した。
比較例に係るフィルタユニットとしては、上述の第2比較例に係るフィルタユニット80X2を準備した。すなわち、比較例に係るフィルタユニットとして、補強部材が全体的に均一に設けられ、風速の速い気流Fがフィルタユニット80X2を通過する場合であっても濾材81の変形が防止されるものを用いた。
実施例に係るフィルタユニットとしては、上述の実施の形態1に係るフィルタユニット80を準備した。すなわち、実施例に係るフィルタユニットとして、第1捕集領域R1に、補強部材85が設けられておらず、第2捕集領域R2にのみ補強部材85が設けられたものを準備した。
各フィルタユニットを通過させる気体としては、フィルタユニットの上流側における超微粒子が400000個含まれるものを用いた。中央部における風速が0.5m/s、および0.8m/sとなる各気体をフィルタユニットに通過させた。
比較例において、中央部の風速が0.5m/sとした場合には、フィルタユニットを通過する際においては、中央部の風速は0.5m/sのまま維持され、端部の風速は、0.39m/sとなった。この際、フィルタユニットの中央部をすり抜けた超微粒子の個数は、14549個であり、フィルタユニットの端部をすり抜けた超微粒子の個数は、8185個であった。全体の平均として、フィルタユニットをすり抜けた超微粒子の個数は、11367個であった。
比較例において、中央部の風速が0.8m/sとした場合には、フィルタユニットを通過する際においては、中央部の風速は0.8m/sのまま維持され、端部の風速は、0.58m/sとなった。この際、フィルタユニットの中央部をすり抜けた超微粒子の個数は、30346個であり、フィルタユニットの端部をすり抜けた超微粒子の個数は、14402個であった。全体の平均として、フィルタユニットをすり抜けた超微粒子の個数は、22374個であった。
実施例において、中央部の風速が0.5m/sとした場合には、上述のようにフィルタユニットの中央部(第1捕集領域R1)が変形することにより、フィルタユニットを通過する際においては、中央部の風速は0.44m/sとなり、端部の風速は、0.46m/sとなった。このように、フィルタユニットを通過する気流Fの風速が全体的に略平均化され、フィルタユニットを通過する気流Fの風速は、0.45m/sとなった。この際、フィルタユニットの中央部(第1捕集領域R1)をすり抜けた超微粒子の個数は、10671個であり、フィルタユニットの端部(第2捕集領域R2)をすり抜けた超微粒子の個数は、11356個であった。全体の平均として、フィルタユニットをすり抜けた超微粒子の個数は、11013個であった。実施例におけるフィルタユニットをすり抜けた超微粒子の平均個数は、比較例におけるフィルタユニットをすり抜けた超微粒子の平均個数の0.969倍であり、略3%程度の捕集率の向上が確認された。
実施例において、中央部の風速が0.8m/sとした場合には、上述のようにフィルタユニットの中央部(第1捕集領域R1)が変形することにより、フィルタユニットを通過する際においては、中央部の風速は0.67m/sとなり、端部の風速は、0.71m/sとなった。このように、フィルタユニットを通過する気流Fの風速が全体的に略平均化され、フィルタユニットを通過する気流Fの風速は、0.69m/sとなった。この際、フィルタユニットの中央部(第1捕集領域R1)をすり抜けた超微粒子の個数は、10671個であり、フィルタユニットの端部(第2捕集領域R2)をすり抜けた超微粒子の個数は、18280個であった。全体の平均として、フィルタユニットをすり抜けた超微粒子の個数は、22167個であった。実施例におけるフィルタユニットをすり抜けた超微粒子の平均個数は、比較例におけるフィルタユニットをすり抜けた超微粒子の平均個数の0.904倍であり、略10%程度の捕集率の向上が確認された。
以上のように実施の形態1に係るフィルタユニットを用いることにより、粉塵の捕集効率を向上させることができることが実験的にも確認された。
なお、上述の実施の形態1から6においては、気体がフィルタ部を通過する際に第1捕集領域R1において山部P1を挟んで互いに向かい合う第2面81bが山部P1側で接触するように変形した場合に、第1捕集領域R1の通気抵抗が、山部P1の稜線方向に平行な第1方向DR1における第1捕集領域R1の両側、および第1方向DR1に直交する第2方向DR2における第1捕集領域R1の両側の各々に位置する第2捕集領域R2の通気抵抗よりも大きくなるように上記フィルタ部が構成される構造として、濾材81の第2捕集領域R2に補強部材85が設けられる場合を例示して説明したがこれに限定されない。
たとえば、第1変形例として、第1捕集領域R1における互いに隣り合う山部P1間の間隔は、第2捕集領域R2における互いに隣り合う山部P1間の間隔と異なるように構成されていてもよい。この場合において、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、第1捕集領域R1における互いに隣り合う山部P1間の間隔は、第2捕集領域R2における互いに隣り合う山部P1間の間隔よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。
たとえば、第2変形例として、第1捕集領域R1を構成する部分の濾材81と、第2捕集領域R2を構成する部分の濾材81とが別部材であり、第1捕集領域R1を構成する部分の濾材81の強度が、第2捕集領域R2を構成する部分の濾材81の強度よりも低くなるように構成されていてもよい。
たとえば、第3変形例として、第1捕集領域R1における濾材81の厚さが、第2捕集領域R2における濾材81の厚さよりも薄くなるように構成されていてもよい。
以上、今回発明された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1C,1K,1M,1Y 画像形成ユニット、10 感光体、11 帯電装置、12 露光装置、13 現像装置、14 現像ローラー、15C,15K,15M,15Y トナーボトル、17 クリーニング装置、30 中間転写ベルト、31 一次転写ローラー、33 二次転写ローラー、37 カセット、38 従動ローラー、39 駆動ローラー、40 タイミングローラー、41 搬送経路、48 トレイ、50 定着部、51 カバー部材、51A 第1カバー部、51B 第2カバー部、52 定着装置、53 加圧ローラー、54 加熱ローラー、60,60F 排気ダクト、60A 上流部、60B 下流部、60c 排気口、70 送風機、75 温度検出部、80,80A,80B,80C,80D,80E,80X1,80X2 フィルタユニット、81 濾材、81a 第1面、81b 第2面、82 粗層、83 密層、84 枠体、85,85A 補強部材、90 筐体、100,100B,100F 画像形成装置、101 制御装置、601A,601B 吸込口、800,800D,800E フィルタ部。

Claims (15)

  1. 風路内に設置され、風路を流れる気体に含まれる異物を捕集するフィルタユニットであって、
    山部と谷部とが交互に連続するように設けられた少なくとも1つ以上のプリーツ状の濾材を含むフィルタ部を備え、
    前記濾材は、気体の送風方向において上流側に位置する第1面および下流側に位置する第2面を含むとともに、前記山部が前記上流側に位置するように配置され、
    前記フィルタ部は、第1捕集領域および前記第1捕集領域を取り囲む第2捕集領域を含み、
    気体が前記フィルタ部を通過する際に前記第1捕集領域において前記山部を挟んで互いに向かい合う前記第2面が前記山部側で接触するように変形した場合に、前記第1捕集領域の通気抵抗が、前記山部の稜線方向に平行な第1方向における前記第1捕集領域の両側、および前記第1方向に直交する第2方向における前記第1捕集領域の両側の各々に位置する前記第2捕集領域の通気抵抗よりも大きくなるように前記フィルタ部が構成された、フィルタユニット。
  2. 前記フィルタ部は、行列状に配置された複数の前記濾材を含み、
    複数の前記濾材は、前記第1捕集領域の外縁を規定する複数の外縁規定濾材を含み、
    前記複数の外縁規定濾材の各々は、前記フィルタ部の中心に近い端部に設けられ、かつ、集合することにより前記第1捕集領域の少なくとも一部を構成する分割第1捕集領域と、前記フィルタ部の中心から遠い端部側に設けられ、かつ、集合することにより前記第2捕集領域の少なくとも一部を構成する分割第2捕集領域とを含み、
    前記第1捕集領域の外縁は、前記複数の外縁規定濾材の前記分割第1捕集領域が連続することで規定される、請求項1に記載のフィルタユニット。
  3. 前記フィルタ部は、行列状に配置された複数の前記濾材を含み、
    前記第1捕集領域は、前記フィルタ部の中央部に配置された1以上の前記濾材によって構成され、
    前記第2捕集領域は、前記1以上の前記濾材を取り囲むように配置された複数の他の前記濾材によって構成されている、請求項1に記載のフィルタユニット。
  4. 前記第2捕集領域には、前記第1方向と交差する方向に延在し、前記濾材を補強する複数の補強部材が設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載のフィルタユニット。
  5. 前記複数の補強部材は、前記第2方向に沿って延在し、
    前記第1方向において前記第1捕集領域の両端側に位置する前記補強部材は、前記第2方向において前記第1捕集領域の両端側に位置する前記補強部材よりも長い、請求項4に記載のフィルタユニット。
  6. 前記複数の補強部材の各々は、前記濾材に嵌り込む櫛歯形状を有する、請求項4または5に記載のフィルタユニット。
  7. 前記第1捕集領域における互いに隣り合う前記山部間の間隔は、前記第2捕集領域における互いに隣り合う前記山部間の間隔と異なる、請求項1から3のいずれか1項に記載のフィルタユニット。
  8. 前記第1捕集領域を構成する部分の前記濾材と、前記第2捕集領域を構成する部分の前記濾材とが別部材であり、
    前記第1捕集領域を構成する部分の前記濾材の強度が、前記第2捕集領域を構成する部分の前記濾材の強度よりも低い、請求項1から3のいずれか1項に記載のフィルタユニット。
  9. 前記第1捕集領域における前記濾材の厚さが、前記第2捕集領域における前記濾材の厚さよりも薄い、請求項1から3のいずれか1項に記載のフィルタユニット。
  10. 気体の送風方向から見た場合に、前記第1捕集領域は、矩形形状、円形、または、オーバル形状を有する、請求項1から9のいずれか1項に記載のフィルタユニット。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のフィルタユニットと、
    画像形成部を内部に収容する筐体と、を備え、
    前記筐体内の空気のを前記フィルタユニットに通して前記筐体外に排出する、画像形成装置。
  12. 前記筐体内に配置された定着部と、
    前記定着部にて発生した超微粒子を含む空気を前記筐体外に排出するための排気経路と、をさらに備え、
    前記フィルタユニットは、前記排気経路に配置されている、請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記排気経路を通って前記筐体外に排出されるように前記定着部にて発生した超微粒子を含む空気を送風する送風機と、
    前記送風機の出力を変更する制御部と、をさらに備えた、請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御部は、画像カバレッジが大きい場合には、前記画像カバレッジが小さい場合と比較して、前記送風機の出力を高くする、請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記定着部における定着温度を検出する温度検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記温度検出部の検出結果によって定着温度が高いと判断した場合には、前記定着温度が低いと判断した場合と比較して、前記送風機の出力を高くする、請求項13に記載の画像形成装置。
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