JP2018175542A - 酸素濃縮器 - Google Patents

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智洋 富松
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Abstract

【課題】異常個所を特定することで、メンテナンスコストを低減できる酸素濃縮器を提供することを目的とする。
【解決手段】本開示は、吸着剤を充填した複数の吸着筒と、圧縮空気を複数の吸着筒に供給するコンプレッサと、複数の吸着筒から供給される酸素濃縮ガスを貯蔵するタンクと、タンクから酸素濃縮ガスを外部に供給する供給ラインと、複数の吸着筒ごとに設けられる複数の吸気ラインと、複数の吸着筒ごとに設けられる複数の排気ラインと、供給ライン、吸気ライン及び排気ラインのいずれかに設けられる1つ以上の弁とを備える酸素濃縮器である。複数の吸気ラインは、コンプレッサから複数の吸着筒へ圧縮空気を供給する。複数の排気ラインは、複数の吸着筒内の窒素を排気する。また、酸素濃縮器は、弁のうち、少なくとも1つの判定対象弁の異常を判定する判定部を備える。判定部は、コンプレッサの圧力に基づき判定対象弁の異常を判定する。
【選択図】図1

Description

本開示は、酸素濃縮器に関する。
高濃度の酸素を患者等に供給する装置として、酸素濃縮器が使用される。酸素濃縮器として、コンプレッサで圧縮した空気から吸着筒により窒素を吸着除去することで、酸素を濃縮するものが知られている。
このタイプの酸素濃縮器は、上述のコンプレッサや吸着筒の他に、コンプレッサ冷却用のファン、気体を移送するラインに設けられる電磁弁等の機器を備える。また、酸素濃縮器には、これらの機器の異常を検知するための温度センサ、圧力センサ、酸素濃度センサ等の各種のセンサが設けられる(特許文献1参照)。
特開平11−347127号公報
特許文献1に開示されるような従来の酸素濃縮器では、各種センサによって、異常警報を発したり、運転を停止したりすることができる。しかし、従来の酸素濃縮器では、異常警報を受けても異常が生じている箇所を特定することができない。例えば、コンプレッサの圧力が異常に高くなった場合に警報が出されても、コンプレッサの異常なのか電磁弁の異常なのか識別できない。同様に、コンプレッサの温度が異常に高くなった場合に、コンプレッサの異常なのか冷却ファンの異常なのか識別できない。
そのため、従来の酸素濃縮器では、メンテナンスにおいて異常個所を特定する作業が必要となる。その結果、メンテナンスにおける作業時間の増大、ひいてはメンテナンスコスト増加が避けられない。
本開示の一局面は、異常個所を特定することで、メンテナンスコストを低減できる酸素濃縮器を提供することを目的とする。
本開示の一態様は、吸着剤を充填した複数の吸着筒と、圧縮空気を複数の吸着筒に供給するコンプレッサと、複数の吸着筒から供給される酸素濃縮ガスを貯蔵するタンクと、タンクから酸素濃縮ガスを外部に供給する供給ラインと、複数の吸着筒ごとに設けられる複数の吸気ラインと、複数の吸着筒ごとに設けられる複数の排気ラインと、供給ライン、吸気ライン及び排気ラインのいずれかに設けられる1つ以上の弁とを備える酸素濃縮器である。吸着剤は、窒素を優先的に吸着する。複数の吸気ラインは、コンプレッサから複数の吸着筒へ圧縮空気を供給する。複数の排気ラインは、複数の吸着筒内の窒素を排気する。また、酸素濃縮器は、弁のうち、少なくとも1つの判定対象弁の異常を判定する判定部を備える。判定部は、コンプレッサの圧力に基づき判定対象弁の異常を判定する。
このような構成によれば、従来から用いられている圧力センサにより酸素濃縮器の各種弁の異常をそれぞれ判定できる。この判定のデータを用いることで、メンテナンス時に異常個所の特定が容易に行える。その結果、新たなセンサ等を追加することなくメンテナンスコストを低減できる。
本開示の一態様では、判定対象弁は、複数の排気ラインにそれぞれ設けられる排気切替弁であってもよい。また、判定部は、排気切替弁が対応する吸着筒に圧縮空気が供給される工程においてコンプレッサの圧力が一定値未満の場合、又は排気切替弁が対応する吸着筒に圧縮空気の供給が開始された直後にコンプレッサの圧力が一定値を超える場合に、排気切替弁が異常であると判定してもよい。このような構成によれば、複数の排気切替弁の異常判定を容易かつ確実に行うことができる。
本開示の一態様では、判定対象弁は、複数の吸気ラインにそれぞれ設けられる吸気切替弁であってもよい。また、判定部は、吸気切替弁が対応する吸着筒に圧縮空気が供給される工程においてコンプレッサの圧力の増加速度が一定値を超える場合、又は吸気切替弁が対応する吸着筒に圧縮空気が供給されない工程においてコンプレッサの圧力が一定値未満の場合に、吸気切替弁が異常であると判定してもよい。このような構成によれば、複数の吸気切替弁の異常判定を容易かつ確実に行うことができる。
本開示の一態様では、判定対象弁は、供給ラインに設けられると共に、酸素濃縮ガスが供給される使用者の呼気に同調して開閉する呼気同調弁であってもよい。判定部は、呼気同調弁に開指示がなされてもコンプレッサ及びタンクの少なくとも一方の圧力が減少しない場合、又は呼気同調弁に閉指示がなされてもコンプレッサ及びタンクの少なくとも一方の圧力が増加しない場合に、呼気同調弁が異常であると判定してもよい。このような構成によれば、呼気同調弁の異常判定を容易かつ確実に行うことができる。
本開示の一態様では、判定部は、コンプレッサ及びタンクの圧力に加え、呼気同調弁に閉指示がなされた際の、酸素濃縮ガスの流れ方向における呼気同調弁よりも下流側の圧力の変動量に基づき、呼気同調弁の異常判定を行ってもよい。このような構成によれば、呼気同調弁の異常判定をより確実に行うことができる。
本開示の別の態様は、吸着剤を充填した複数の吸着筒と、圧縮空気を複数の吸着筒に供給するコンプレッサと、複数の吸着筒から供給される酸素濃縮ガスを貯蔵するタンクと、タンクから酸素濃縮ガスを外部に供給する供給ラインと、複数の吸着筒ごとに設けられる複数の吸気ラインと、複数の吸着筒ごとに設けられる複数の排気ラインと、供給ライン、吸気ライン及び排気ラインのいずれかに設けられる1つ以上の弁とを備える酸素濃縮器である。吸着剤は、窒素を優先的に吸着する。複数の吸気ラインは、コンプレッサから複数の吸着筒へ圧縮空気を供給する。複数の排気ラインは、複数の吸着筒内の窒素を排気する。また、酸素濃縮器は、コンプレッサを冷却するファンと、ファンの異常を判定する判定部とを備える。判定部は、ファンに回転指示がなされ、かつコンプレッサの温度が一定値以上の場合に、ファンが異常であると判定する。
このような構成によれば、従来から用いられている温度センサにより冷却ファンの異常を判定できる。この判定データを用いることで、メンテナンス時に異常個所の特定が容易に行える。その結果、新たなセンサ等を追加することなくメンテナンスコストを低減できる。
実施形態の酸素濃縮器の構成を概略的に示すブロック図である。 図1の酸素濃縮器の判定部が実行する排気切替弁の異常判定処理を概略的に示すフロー図である。 図1の酸素濃縮器の判定部が実行する排気切替弁の別の異常判定処理を概略的に示すフロー図である。 図1の酸素濃縮器の判定部が実行する吸気切替弁の異常判定処理を概略的に示すフロー図である。 図1の酸素濃縮器の判定部が実行する吸気切替弁の別の異常判定処理を概略的に示すフロー図である。 図1の酸素濃縮器の判定部が実行する呼気同調弁の異常判定処理を概略的に示すフロー図である。 図1の酸素濃縮器の判定部が実行する呼気同調弁の異常判定で用いる圧力の変動グラフの一例である。 図1の酸素濃縮器の判定部が実行するファンの異常判定処理を概略的に示すフロー図である。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す酸素濃縮器1は、2つの吸着筒2A,2Bと、コンプレッサ3と、ファン4と、タンク5と、制御部6とを主に備える。
また、酸素濃縮器1は、供給ライン11と、2つの排気ライン12A,12Bと、2つの吸気ライン13A,13Bと、2つのタンク移送ライン14A,14Bと、パージライン15と、これらのラインのいずれかに設けられる複数の弁とを備える。
さらに、酸素濃縮器1は、コンプレッサ圧力センサ31と、コンプレッサ温度センサ32と、タンク圧力センサ33と、酸素センサ34と、呼気検知センサ35と、環境温度センサ36と、大気圧センサ37とを備える。
<吸着筒>
2つの吸着筒2A,2Bは、それぞれ内部に窒素を優先的に吸着する吸着剤が充填されている。この吸着剤としては、公知のものが使用できる。
2つの吸着筒2A,2Bは、コンプレッサ3から給気される圧縮空気中の窒素を吸着し、酸素濃縮ガスを生成する。また、吸着剤が吸着した窒素は、減圧により外部に排気される。これにより、吸着剤は再生される。
<コンプレッサ>
コンプレッサ3は、圧縮空気を2つの吸着筒2A,2Bのどちらか一方に供給する。具体的には、コンプレッサ3は、フィルタ7を介して空気を取り込み、圧縮した空気を2つの吸気ライン13A,13Bのどちらか一方に圧送する。吸気ラインの切替は、後述する2つの吸気切替弁22A,22Bによって行われる。
また、コンプレッサ3には、コンプレッサ3の温度を測定するコンプレッサ温度センサ32が設けられている。コンプレッサ温度センサ32は、例えばコンプレッサ3の制御基板に取り付けられている。コンプレッサ3は、制御部6により制御される。
<ファン>
ファン4は、電力により回転し、運転中のコンプレッサ3を冷却する。ファン4は、コンプレッサ3の近傍に配置される。ファン4は、制御部6により制御される。
<タンク>
タンク5は、2つの吸着筒2A,2Bから供給される酸素濃縮ガスを貯蔵する耐圧容器である。タンク5には、後述する2つのタンク移送ライン14A,14Bと、供給ライン11とが接続されている。
<制御部>
制御部6は、弁を含む各機器の動作を制御するための信号を出力すると共に、各センサからの計測値を受信する装置である。制御部6は、例えば入出力部を備えるマイクロコンピュータにより構成される。
また、制御部6は、各機器の異常を判定する判定部6Aを有する。
本実施形態では、判定部6Aは、酸素濃縮器1が備える複数の弁のうち、複数の判定対象弁の異常と、ファン4の異常とを少なくとも判定する。また、判定部6Aは、異常の判定に基づいて警告を出力する。具体的な判定手順については、後述する。なお、制御部6は、異常判定の記録を保存する記憶装置又は/及び異常判定の記録を無線等により出力する出力装置を有する。
<供給ライン>
供給ライン11は、タンク5から酸素濃縮ガスを外部(つまり患者等)に供給する。供給ライン11には、酸素濃縮ガスの流れ方向における上流側から、呼気同調弁23、バクテリアフィルタ9、酸素センサ34、及び火災防止器10がこの順に設けられている。
また、供給ライン11には、使用者の呼気を検知する公知の呼気検知センサ35が取り付けられている。呼気同調弁23は、呼気検知センサ35の信号に基づき、制御部6により開閉操作される電磁弁である。つまり、呼気同調弁23は、酸素濃縮ガスが供給される使用者の呼気に同調して開閉する。
<排気ライン>
2つの排気ライン12A,12Bは、2つの吸着筒2A,2Bごとに設けられている。2つの排気ライン12A,12Bは、それぞれ、対応する吸着筒2A,2B内の窒素及び水分を外部へ放出する。
2つの排気ライン12A,12Bの切替は、これらの排気ラインに1つずつ設けられた2つの排気切替弁21A,21Bにより行われる。2つの排気切替弁21A,21Bは、電磁弁であり、制御部6により開閉操作される。
また、2つの排気ライン12A,12Bは、窒素の流れ方向における下流側で合流し、サイレンサー8に接続されている。2つの吸着筒2A,2Bから排出された窒素はサイレンサー8を介して外部に排気される。
<吸気ライン>
2つの吸気ライン13A,13Bは、2つの吸着筒2A,2Bごとに設けられている。2つの吸気ライン13A,13Bは、それぞれ、コンプレッサ3から対応する吸着筒2A,2Bへ圧縮された空気を供給する。
2つの吸気ライン13A,13Bの切替は、これらの吸気ラインに1つずつ設けられた2つの吸気切替弁22A,22Bにより行われる。2つの吸気切替弁22A,22Bは、電磁弁であり、制御部6により開閉操作される。
また、2つの吸気ライン13A,13Bは、コンプレッサ3の出口では同じ配管を共有し、下流側で2つの独立した配管に分岐する。2つの吸気切替弁22A,22Bは、分岐後の配管に設けられている。
さらに、2つの吸気ライン13A,13Bの圧縮空気の流れ方向における下流側(つまり、吸着筒2A,2Bに接続される側)は、それぞれ、2つの排気ライン12A,12Bと合流している。つまり、2つの吸気ライン13A,13Bと2つの排気ライン12A,12Bとは、一部の配管が共有されている。
<タンク移送ライン>
2つのタンク移送ライン14A,14Bは、2つの吸着筒2A,2Bごとに設けられている。2つのタンク移送ライン14A,14Bは、それぞれ、対応する吸着筒2A,2Bから排出される酸素濃縮ガスをタンク5に移送する。
2つのタンク移送ライン14A,14Bは、酸素濃縮ガスの流れ方向における下流側で合流し、その下流側でタンク5に接続されている。また、2つのタンク移送ライン14A,14Bには、それぞれ逆止弁25A,25Bが設けられている。
<パージライン>
パージライン15は、逆止弁25A,25Bよりも上流側で2つのタンク移送ライン14A,14Bを連結する。パージライン15には、パージ弁24が設けられている。パージ弁24は、制御部6により開閉操作される電磁弁である。また、パージライン15には、パージ弁24を挟んで1対のオリフィス15Aが設けられている。
<圧力センサ>
コンプレッサ圧力センサ31は、コンプレッサ3から吐出される圧縮空気の圧力を測定し、制御部6に出力する。コンプレッサ圧力センサ31は、コンプレッサ3の吐出口近傍に設置される。
タンク圧力センサ33は、タンク5内の圧力を測定し、制御部6に出力する。
大気圧センサ37は、酸素濃縮器1が使用される環境下での大気圧を測定し、制御部6に出力する。
<温度センサ>
コンプレッサ温度センサ32は、コンプレッサ3の外部温度を測定し、制御部6に出力する。また、環境温度センサ36は、酸素濃縮器1が使用される環境下での温度を測定し、制御部6に出力する。
<酸素センサ>
酸素センサ34は、供給ライン11において使用者に供給される酸素濃縮ガスの酸素濃度を測定し、制御部6に出力する。
<呼気検知センサ>
呼気検知センサ35は、供給ライン11の圧力により使用者の呼気を検知し、制御部6に出力する。
[1−2.酸素濃縮工程]
ここでは、酸素濃縮器1による酸素濃縮工程について説明する。
<T0工程>
この工程では、第2吸着筒2Bから酸素濃縮ガスがパージライン15を介して第1吸着筒2Aに送られ、第1吸着筒2Aが昇圧される。また、同時に、第2吸着筒2Bからタンク5に酸素濃縮ガスが移送される。さらに、コンプレッサ3から吸気ライン13Aを介して第1吸着筒2Aに圧縮空気が送られる。
<T1工程>
この工程では、パージ弁24が閉じられ、第2吸着筒2Bから第1吸着筒2Aへの酸素濃縮ガスの供給が停止する。第1吸着筒2Aでは、圧縮空気から酸素濃縮ガスが生成される。
<T2工程>
この工程では、第2吸着筒2Bからタンク5への酸素濃縮ガスの移送が停止されると共に、第2吸着筒2B内の窒素が排気ライン12Bを介して排気される。また、第1吸着筒2Aからタンク5への酸素濃縮ガスの移送が開始される。
<T3工程>
この工程では、T2工程の状態から、さらに第1吸着筒2Aからパージ用の酸素濃縮ガスがパージライン15を介して第2吸着筒2Bに送られる。
<T4工程>
この工程では、第2吸着筒2B内の窒素の排気が停止される。第1吸着筒2Aからタンク5及び第2吸着筒2Bへの酸素濃縮ガスの移送は継続される。
<T5工程>
この工程では、圧縮空気の吸気先が第1吸着筒2Aから第2吸着筒2Bへ切替られる。なお、以下のT5〜T9工程は、T0〜T4工程に対し、第1吸着筒2Aと第2吸着筒2Bとの役割を反転したものである。
<T6工程>
この工程では、パージ弁24が閉じられ、第1吸着筒2Aから第2吸着筒2Bへの酸素濃縮ガスの供給が停止する。第2吸着筒2Bでは、圧縮空気から酸素濃縮ガスが生成される。
<T7工程>
この工程では、第1吸着筒2Aからタンク5への酸素濃縮ガスの移送が停止されると共に、第1吸着筒2A内の窒素が排気ライン12Aを介して排気される。また、第2吸着筒2Bからタンク5への酸素濃縮ガスの移送が開始される。
<T8工程>
この工程では、T7工程の状態から、さらに第2吸着筒2Bからパージ用の酸素濃縮ガスがパージライン15を介して第1吸着筒2Aに送られる。
<T9工程>
この工程では、第1吸着筒2A内の窒素の排気が停止される。第2吸着筒2Bからタンク5及び第1吸着筒2Aへの酸素濃縮ガスの移送は継続される。T9工程の後は、T0工程に戻り、T0〜T9工程が繰り返される。
[1−3.処理]
以下、図2から図8のフロー図を参照しつつ、酸素濃縮器1の判定部6Aが実行する処理について説明する。
<排気切替弁の異常判定>
以下では、判定部6Aの判定対象弁を排気切替弁21Aとした場合の異常判定処理について説明するが、判定処理を排気切替弁21Bとした場合の異常判定処理も対応する工程が変わる以外は同様である。また、排気切替弁21Aの異常判定処理と排気切替弁21Bの異常判定処理とは並列して行うことができる。
(閉故障)
図2は、排気切替弁21Aの閉状態に対する異常判定処理のフロー図である。ここで、排気切替弁21Aが閉状態となる条件であるにも関わらず、排気切替弁21Aが閉状態となっていない場合を排気切替弁21Aの閉故障という。
まず、判定部6Aは、排気切替弁21Aが対応する吸着筒2Aに圧縮空気が供給される工程(つまり、排気切替弁21Aに閉指示が出される工程)かどうかを判定する(ステップS11)。
本実施形態の判定部6Aは、具体的にはステップS11でT0、T1、T4工程かどうかを判定する。T2、T3工程でも吸着筒2Aに圧縮空気が供給されるが、これらの工程では吸気切替弁22Bに異常があった場合との区別が容易でない場合がある。そのため、判定部6Aは、他方の排気切替弁21Bが閉じられ(つまり、他方の吸着筒2Bから窒素が排出されず)、かつ吸着筒2Aに圧縮空気が供給されるT0、T1、T4工程かどうかを判定するとよい。これらの工程ではない場合(S11:NO)、判定部6Aは以下のステップS12〜S16をスキップして処理を終了する。
なお、後述する排気切替弁21Aの開故障判定と条件が重複しないように、判定部6Aは、ステップS11において、T0工程に移行してから一定時間(例えば500msec)以内はT0工程に該当しない(S11:NO)と識別することが好ましい。
一方、T0、T1、T4工程である場合(S11:YES)、判定部6Aはコンプレッサ圧力センサ31の圧力が一定値(例えば20kPa)以上か判定する(ステップS12)。圧力が一定値以上の場合(S12:YES)、判定部6Aは、排気切替弁21Aの閉故障判定カウンタをクリアし、処理を終了する。
一方、圧力が一定値未満の場合(S12:NO)、判定部6Aは排気切替弁21Aの閉故障判定カウンタをインクリメントする(ステップS14)。さらに、判定部6Aは、排気切替弁21Aの閉故障判定カウンタが一定時間(例えば2sec)以上継続しているか判定する(ステップS15)。
カウンタの継続が一定時間未満の場合(S15:NO)、判定部6Aはそのまま処理を終了する。一方、カウンタが一定時間以上継続している場合(S15:YES)、判定部6Aは、排気切替弁21Aの閉故障が確定と判定し(ステップS16)、その後処理を終了する。
上述の排気切替弁21A又は排気切替弁21Bの閉状態に対する異常判定処理は、判定部6Aによって、定期的に繰り返して実行される。異常判定処理の周期は例えば1msecである。
(開故障)
図3は、排気切替弁21Aの開状態に対する異常判定処理のフロー図である。ここで、排気切替弁21Aが開状態となる条件であるにも関わらず、排気切替弁21Aが開状態となっていない場合を排気切替弁21Aの開故障という。
まず、判定部6Aは、排気切替弁21Aが対応する吸着筒2Aに圧縮空気の供給が開始された直後かどうかを判定する(ステップS21)。具体的には、判定部6Aは、T0工程に移行してから一定時間(例えば500msec)以内かどうかをステップS21で判定する。判定部6Aは、この条件が満たされない場合(S21:NO)は、以下のステップS22〜S26をスキップして処理を終了する。
一方、上記条件が満たされる場合(S21:YES)、判定部6Aはコンプレッサ圧力センサ31の圧力が一定値(例えば20kPa)以下か判定する(ステップS22)。圧力が一定値以下の場合(S22:YES)、判定部6Aは、排気切替弁21Aの開故障判定カウンタをクリアし、処理を終了する。
一方、圧力が一定値を超える場合(S22:NO)、吸着筒2Aから窒素が排出されるT7,T8工程において排気切替弁21Aが開いておらず、吸着筒2Aから窒素が排出されていないと判断される。そのため、判定部6Aは排気切替弁21Aの開故障判定カウンタをインクリメントする(ステップS24)。判定部6Aは、その後のステップS25,S26によって、開故障の確定を判定する。また、判定部6Aは、排気切替弁21Aの開状態に対する異常判定処理を定期的に繰り返す。
なお、吸気切替弁22Aの開故障の場合でも排気切替弁21Aの開故障と同様のコンプレッサ圧力の上昇現象が発生する。しかし、吸気切替弁22Aの開故障の場合は、吸着筒2Aやタンク5に吸気できないためコンプレッサ圧力の上がり方が排気切替弁21Aの開故障とは異なる。そのため、両者の区別が可能である。具体的には、後述の吸気切替弁の開故障の判定処理において、圧力の増加速度を判定値に用いると共に、開故障判定カウンタの継続判定時間(つまり閾値)を排気切替弁の場合よりも短くする。
<吸気切替弁の異常判定>
以下では、判定部6Aの判定対象弁を吸気切替弁22Aとした場合の異常判定処理について説明するが、判定処理を吸気切替弁22Bとした場合の異常判定処理も対応する工程が変わる以外は同様である。また、吸気切替弁22Aの異常判定処理と吸気切替弁22Bの異常判定処理とは並列して行うことができる。
(開故障)
図4は、吸気切替弁22Aの開状態に対する異常判定処理のフロー図である。ここで、吸気切替弁22Aが開状態となる条件であるにも関わらず、吸気切替弁22Aが開状態となっていない場合を吸気切替弁22Aの開故障という。
まず、判定部6Aは、吸気切替弁22Aが対応する吸着筒2Aに圧縮空気が供給される工程(つまり、吸気切替弁22Aに開指示が出される工程)かどうかを判定する(ステップS31)。具体的には、判定部6Aは、T0〜T4工程かどうかを判定する。
圧縮空気が供給される工程ではない場合(S31:NO)、判定部6Aは以下のステップS32〜S36をスキップして処理を終了する。
一方、圧縮空気が供給される工程の場合(S31:YES)、判定部6Aはコンプレッサ圧力センサ31の圧力の増加速度が一定値(例えば50kPa/s)以下か判定する(ステップS32)。圧力の増加速度が一定値以下の場合(S32:YES)、判定部6Aは、吸気切替弁22Aの開故障判定カウンタをクリアし、処理を終了する。
一方、圧力の増加速度が一定値を超える場合(S32:NO)、判定部6Aは吸気切替弁22Aの開故障判定カウンタをインクリメントする(ステップS34)。さらに、判定部6Aは、吸気切替弁22Aの開故障判定カウンタが一定時間(例えば1sec)以上継続しているか判定する(ステップS35)。
カウンタの継続が一定時間未満の場合(S35:NO)、判定部6Aはそのまま処理を終了する。一方、カウンタが一定時間以上継続している場合(S35:YES)、判定部6Aは、吸気切替弁22Aの開故障が確定と判定し(ステップS36)、その後処理を終了する。また、判定部6Aは、吸気切替弁22Aの開状態に対する異常判定処理を定期的に繰り返す。
(閉故障)
図5は、吸気切替弁22Aの閉状態に対する異常判定処理のフロー図である。ここで、吸気切替弁22Aが閉状態となる条件であるにも関わらず、吸気切替弁22Aが閉状態となっていない場合を吸気切替弁22Aの閉故障という。
まず、判定部6Aは、吸気切替弁22Aが対応する吸着筒2Aに圧縮空気が供給されない工程(つまり、吸気切替弁22Aに閉指示が出される工程)かどうかを判定する(ステップS41)。
本実施形態の判定部6Aは、具体的にはステップS41でT7,T8工程かどうかを判定する。T5、T6、T9工程でも吸着筒2Aには圧縮空気が供給されないが、これらの工程では排気切替弁21Aに異常があった場合との区別が容易でない場合がある。そのため、判定部6Aは、排気切替弁21Aが開かれ(つまり、吸着筒2Aから窒素が排出され)、かつ他方の吸着筒2Bに圧縮空気が供給されるT7、T8工程かどうかを判定するとよい。これらの工程ではない場合(S41:NO)、判定部6Aは以下のステップS42〜S47をスキップして処理を終了する。
一方、圧縮空気が供給される工程である場合(S41:YES)、判定部6Aはコンプレッサ圧力センサ31の圧力が一定値(例えば20kPa)以上か判定する(ステップS42)。圧力が一定値以上の場合(S42:YES)、判定部6Aは、吸気切替弁22Aの閉故障判定カウンタをクリアし、処理を終了する。
一方、圧力が一定値未満の場合(S42:NO)、判定部6Aは排気切替弁21B(つまり、判定対象の吸気切替弁22Aが対応する吸着筒2Aとは異なる吸着筒2Bに対応する排気切替弁)の閉故障の有無を判定する(ステップS44)。排気切替弁21Bに閉故障がある場合(S44:YES)、判定部6Aはそのまま処理を終了する。
一方、排気切替弁21Bに閉故障がない場合(S44:NO)、判定部6Aは吸気切替弁22Aの閉故障判定カウンタをインクリメントする(ステップS45)。判定部6Aは、その後のステップS46,S47によって、閉故障の確定を判定する。また、判定部6Aは、吸気切替弁22Aの閉状態に対する異常判定処理を定期的に繰り返す。
<呼気同調弁の異常判定>
以下では、判定部6Aの判定対象弁を呼気同調弁23とした場合の異常判定処理について説明する。本実施形態では、第一の判定処理と、第二の判定処理とを組み合わせて用いる。
(第一の判定処理)
図6は、呼気同調弁23に対する第一の判定処理のフロー図である。
まず、判定部6Aは、呼気同調弁23に開閉のいずれの支持がされているか判定する(ステップS51)。開指示の場合(S51:開指示)、判定部6Aはコンプレッサ圧力センサ31及びタンク圧力センサ33の圧力が共に減少しているか判定する(ステップS52)。両方の圧力が共に減少している場合(S52:YES)、判定部6Aは呼気同調弁23の故障判定カウンタをクリアし、処理を終了する。
一方、ステップS51において閉指示の場合(S51:閉指示)、判定部6Aはコンプレッサ圧力センサ31及びタンク圧力センサ33の圧力が共に増加しているか判定する(ステップS54)。両方の圧力が共に増加している場合(S54:YES)、判定部6Aは呼気同調弁23の故障判定カウンタをクリアし、処理を終了する。
ステップS52において少なくとも一方の圧力が減少していない場合(S52:NO)、又はステップS54において少なくとも一方の圧力が増加していない場合(S54:NO)、判定部6Aは呼気同調弁23の故障判定カウンタをインクリメントする(ステップS56)。さらに、判定部6Aは、呼気同調弁23の故障判定カウンタが一定時間(例えば2sec)以上継続しているか判定する(ステップS57)。
カウンタの継続が一定時間未満の場合(S57:NO)、判定部6Aはそのまま処理を終了する。一方、カウンタが一定時間以上継続している場合(S57:YES)は、判定部6Aは、呼気同調弁23の故障が確定と判定し(ステップS58)、その後処理を終了する。
(第二の判定処理)
呼気同調弁23に対する第二の判定処理では、判定部6Aは、呼気同調弁23に閉指示がなされた際の、酸素濃縮ガスの流れ方向における呼気同調弁23よりも下流側の圧力の変動量に基づき、呼気同調弁23の異常判定を行う。
具体的には、判定部6Aは、呼気同調弁23に閉指示をした後の一定の判定期間において、呼気検知センサ35が測定した圧力に図7に示すようなスパイク状の変動(つまりピーク)が存在するかどうかを判定する。判定部6Aは、上記変動が存在する場合、正常と判定し、上記変動が存在しない場合、異常と判定する。なお、スパイク状の変動の存在を判定する期間は、開指示から数msecとされる。
なお、第二の判定処理によって異常が判定されても、それだけでは呼気同調弁23の故障と呼気検知センサ35との故障との区別はできない。そのため、第二の判定処理は、第一の判定処理と組み合わせて用いる必要がある。
また、第一の判定処理に第二の判定処理を組み合わせることで、より正確な判定ができる。すなわち、第一の判定処理及び第二の判定処理で共に異常が判定された場合は、高い精度で呼気同調弁23の異常が判断できる。
一方、第一の判定処理の判定が異常にもかかわらず、第二の判定処理の判定が正常の場合は、複合的な故障が考えられる。この複合的な故障としては、使用者の呼吸によるノイズ、複数の機器の同時故障等が挙げられ、呼気同調弁23が故障していないケースも含まれうる。また、第一の判定処理の判定が正常で、第二の判定処理の判定が異常の場合は、呼気検知センサ35の故障と診断することができる。
<ファンの異常判定>
以下では、判定部6Aによるファン4の異常判定処理について説明する。図8は、ファン4に対する異常判定処理のフロー図である。
まず、判定部6Aは、ファン4に回転指示が出されているか判定する(ステップS61)。回転指示が出されていない場合(S61:NO)は、判定部6Aはファン4の故障判定カウンタをクリアし(ステップS65)、処理を終了する。
一方、回転指示が出されている場合(S61:YES)、判定部6Aは、ファン供給電圧が一定値(例えば12V)以上であり、かつ環境温度センサ36から得られる室温が一定値(例えば40℃)未満であるか判定する(ステップS62)。いずれかの条件が満たされない場合(S62:NO)、判定部6AはステップS65を実行し、処理を終了する。なお、ステップS62は、コンプレッサ3が適切な環境下で使用されているかを判断するための処理である。
一方、両方の条件を満たす場合(S62:YES)、判定部6Aはコンプレッサ温度センサ32の温度が一定値(例えば70℃)以上であるか判定する(ステップS63)。温度が一定値未満の場合(S63:NO)、判定部6AはステップS65を実行し、処理を終了する。
一方、温度が一定値以上である場合、判定部6Aはファン4の故障判定カウンタをインクリメントする(ステップS64)。さらに、判定部6Aは、ファン4の故障判定カウンタが一定時間(例えば2sec)以上継続しているか判定する(ステップS66)。
カウンタの継続が一定時間未満の場合(S66:NO)、判定部6Aはそのまま処理を終了する。一方、カウンタが一定時間以上継続している場合(S66:YES)は、判定部6Aは、ファン4の故障が確定と判定し(ステップS67)、その後処理を終了する。また、判定部6Aは、ファン4の異常判定処理を定期的に繰り返す。
[1−4.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)従来から用いられている圧力センサや温度センサ等により酸素濃縮器の各種弁及びコンプレッサ用のファンの異常をそれぞれ判定できる。この判定のデータを用いることで、メンテナンス時に異常個所の特定が容易に行える。その結果、新たなセンサ等を追加することなくメンテナンスコストを低減できる。
(1b)呼気同調弁23の異常判定においては、コンプレッサ3及びタンク5の圧力に基づいた判定処理と、呼気検知センサによる圧力変動に基づいた判定処理とを組み合わせるので、精度の高い判定を行うことができる。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(2a)上記実施形態の酸素濃縮器1において、上述した全ての異常判定処理を必ずしも行う必要はない。したがって、特定の弁(例えば排気切替弁)の異常判定処理のみを行ってもよいし、ファンの異常判定処理のみを行ってもよい。また、上述した以外の弁について異常判定処理を行ってもよい。
(2b)上記実施形態の酸素濃縮器1において、吸着筒の数は2に限定されない。したがって、酸素濃縮器1は、3以上の吸着筒を備えてもよい。この場合、排気切替弁、吸気切替弁等も吸着筒の数に合わせて設けられる。
(2c)上記実施形態の酸素濃縮器1において、呼気同調弁23の異常判定は、第一の判定処理のみで行ってもよい。判定部6Aは、第一の判定処理のみでも呼気同調弁23の異常を検出することができる。
(2d)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…酸素濃縮器、2A,2B…吸着筒、3…コンプレッサ、4…ファン、5…タンク、
6…制御部、6A…判定部、7…フィルタ、8…サイレンサー、
9…バクテリアフィルタ、10…火災防止器、11…供給ライン、
12A,12B…排気ライン、13A,13B…吸気ライン、
14A,14B…タンク移送ライン、15…パージライン、15A…オリフィス、
21A,21B…排気切替弁、22A,22B…吸気切替弁、23…呼気同調弁、
24…パージ弁、25A,25B…逆止弁、31…コンプレッサ圧力センサ、
32…コンプレッサ温度センサ、33…タンク圧力センサ、34…酸素センサ、
35…呼気検知センサ、36…環境温度センサ、37…大気圧センサ。

Claims (6)

  1. 窒素を優先的に吸着する吸着剤を充填した複数の吸着筒と、
    圧縮空気を前記複数の吸着筒に供給するコンプレッサと、
    前記複数の吸着筒から供給される酸素濃縮ガスを貯蔵するタンクと、
    前記タンクから前記酸素濃縮ガスを外部に供給する供給ラインと、
    前記複数の吸着筒ごとに設けられ、前記コンプレッサから前記複数の吸着筒へ前記圧縮空気を供給する複数の吸気ラインと、
    前記複数の吸着筒ごとに設けられ、前記複数の吸着筒内の窒素を排気する複数の排気ラインと、
    前記供給ライン、前記複数の吸気ライン及び前記複数の排気ラインのいずれかに設けられる1つ以上の弁と、
    を備える酸素濃縮器であって、
    前記弁のうち、少なくとも1つの判定対象弁の異常を判定する判定部を備え、
    前記判定部は、前記コンプレッサの圧力に基づき前記判定対象弁の異常を判定する、酸素濃縮器。
  2. 前記判定対象弁は、前記複数の排気ラインにそれぞれ設けられる排気切替弁であり、
    前記判定部は、
    前記排気切替弁が対応する前記吸着筒に前記圧縮空気が供給される工程において前記コンプレッサの圧力が一定値未満の場合、又は
    前記排気切替弁が対応する前記吸着筒に前記圧縮空気の供給が開始された直後に前記コンプレッサの圧力が一定値を超える場合に、
    前記排気切替弁が異常であると判定する、請求項1に記載の酸素濃縮器。
  3. 前記判定対象弁は、前記複数の吸気ラインにそれぞれ設けられる吸気切替弁であり、
    前記判定部は、
    前記吸気切替弁が対応する前記吸着筒に前記圧縮空気が供給される工程において前記コンプレッサの圧力の増加速度が一定値を超える場合、又は
    前記吸気切替弁が対応する前記吸着筒に前記圧縮空気が供給されない工程において前記コンプレッサの圧力が一定値未満の場合に、
    前記吸気切替弁が異常であると判定する、請求項1又は請求項2に記載の酸素濃縮器。
  4. 前記判定対象弁は、前記供給ラインに設けられると共に、前記酸素濃縮ガスが供給される使用者の呼気に同調して開閉する呼気同調弁であり、
    前記判定部は、
    前記呼気同調弁に開指示がなされても前記コンプレッサ及び前記タンクの少なくとも一方の圧力が減少しない場合、又は
    前記呼気同調弁に閉指示がなされても前記コンプレッサ及び前記タンクの少なくとも一方の圧力が増加しない場合に、
    前記呼気同調弁が異常であると判定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の酸素濃縮器。
  5. 前記判定部は、前記コンプレッサ及び前記タンクの圧力に加え、前記呼気同調弁に閉指示がなされた際の、前記酸素濃縮ガスの流れ方向における呼気同調弁よりも下流側の圧力の変動量に基づき、前記呼気同調弁の異常判定を行う、請求項4に記載の酸素濃縮器。
  6. 窒素を優先的に吸着する吸着剤を充填した複数の吸着筒と、
    圧縮空気を前記複数の吸着筒に供給するコンプレッサと、
    前記複数の吸着筒から供給される酸素濃縮ガスを貯蔵するタンクと、
    前記タンクから前記酸素濃縮ガスを外部に供給する供給ラインと、
    前記複数の吸着筒ごとに設けられ、前記コンプレッサから前記複数の吸着筒へ前記圧縮空気を供給する複数の吸気ラインと、
    前記複数の吸着筒ごとに設けられ、前記複数の吸着筒内の窒素を排気する複数の排気ラインと、
    前記供給ライン、前記複数の吸気ライン及び前記複数の排気ラインのいずれかに設けられる1つ以上の弁と、
    を備える酸素濃縮器であって、
    前記コンプレッサを冷却するファンと、
    前記ファンの異常を判定する判定部と、
    を備え、
    前記判定部は、前記ファンに回転指示がなされ、かつ前記コンプレッサの温度が一定値以上の場合に、前記ファンが異常であると判定する、酸素濃縮器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024063041A1 (ja) * 2022-09-22 2024-03-28 帝人ファーマ株式会社 酸素濃縮装置

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