JP2018174134A - 二次電池用電極およびその製造方法 - Google Patents
二次電池用電極およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018174134A JP2018174134A JP2018059234A JP2018059234A JP2018174134A JP 2018174134 A JP2018174134 A JP 2018174134A JP 2018059234 A JP2018059234 A JP 2018059234A JP 2018059234 A JP2018059234 A JP 2018059234A JP 2018174134 A JP2018174134 A JP 2018174134A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- graphene
- active material
- less
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
Description
本発明の二次電池用電極(以下、単に「電極」という場合がある)は、二次電池用活物質およびグラフェンを含む合剤層を有する。
本発明の二次電池用電極においては、導電助剤として、薄層形状で単位重量当りの導電パスが多く、電極内において良好な導電ネットワークを形成しやすいグラフェンを用いる。グラフェンとは、狭義には1原子の厚さのsp2結合炭素原子のシート(単層グラフェン)を指すが、本明細書においては、単層グラフェンが積層した薄片状の形態を持つものも含めてグラフェンと呼ぶ。また、酸化グラフェンも同様に、積層した薄片状の形態を持つものも含めた呼称とする。
官能基化率=[(C−O結合に基づくピーク面積)+(C=O結合に基づくピーク面積)+(COO結合に基づくピーク面積)]/(C−C、C=C及びC−H結合に基づくピーク面積)
で定義される数値である。
二次電池用活物質は、リチウムイオンを電気化学的に吸蔵・放出可能な材料であり、例えば、リチウムイオン電池の正極活物質、リチウムイオン電池の負極活物質、硫黄活物質、金属空気電池の正極(空気極)活物質が挙げられる。正極活物質としては、スピネル型構造のマンガン酸リチウム(LiMn2O4)、岩塩型構造のマンガン酸リチウム(LiMnO2)、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、ニッケルをマンガン・コバルトで一部置換した三元系(LiNixMnyCo1−x−yO2)、コバルト・アルミニウムで一部置換した三元系(LiNixCoyAl1−x−yO2)、V2O5等の金属酸化物活物質やTiS2、MoS2、NbSe2などの金属化合物系活物質、オリビン型構造のリン酸鉄リチウム(LiFePO4)、リン酸マンガンリチウム(LiMnPO4)、あるいは固溶体系活物質などを用いることができる。
合剤層は、二次電池用活物質とグラフェンを含み、さらに必要に応じて、グラフェン以外の導電助剤およびバインダーを含むことができる。合剤層のグラフェンおよび二次電池用活物質は、前述のものを用いることができる。
真密度の測定方法としては、未知の材料に対しては、JIS R7603(1999)D法:比重瓶法(ピクノメーター法)に準じて測定することができる。ただし電極を構成する物質に以下の材料が含まれる場合は、以下に記載の値を用いる。
・コバルト酸リチウム(LiCoO2) 5g/cc
・マンガン酸リチウム(LiMn2O4) 4.2g/cc
・LiNi0.8Co0.15Al0.05O2 4.7g/cc
・LiNi0.33Mn0.33Co0.33O2 4.7g/cc
・Li2MnO3−LiNiCoMnO2 4.2g/cc
・リン酸鉄リチウム(LiFePO4) 3.7g/cc
・カーボン 2.0g/cc
・ポリフッ化ビニリデン(PVDF) 1.78g/cc
未知の電極合剤層の空隙率を求める場合は、合剤真密度を求めるために、合剤層の構成材料および組成比を分析する必要がある。
本発明の二次電池用電極は、一例として、二次電池用活物質に対してグラフェンを0.05重量%以上0.9重量%以下含む電極ペーストを集電体に塗布する電極ペースト塗布工程と、電極ペーストを塗布した集電体を、線圧5kN/cm以上25kN/cm以下のロールプレスまたは面圧2t/cm2以上7t/cm2以下の平面プレスによりプレスするプレス工程とを有する製造方法により製造することができる。
電極ペーストと不工程においては、二次電池用活物質に対してグラフェンを0.05重量%以上0.9重量%以下含む電極ペーストを集電体に塗布する。
しい。10μm未満では破断が起きやすくなり、100μmより厚い場合はエネルギー密度の観点から不利になる。
二次電池用電極の製造においては、電極ペーストを集電体に塗布した後、乾燥する乾燥工程を有することが好ましい。溶媒を除去する方法は、オーブンや真空オーブンを用いた乾燥が好ましい。溶媒を除去する雰囲気としては、空気、不活性ガス、真空状態などが挙げられる。また、溶媒を除去する温度は、特に限定されないが、60℃以上250℃以下であることが好ましい。60℃未満では溶媒の除去に時間を要する場合があり、250℃より高いと、バインダーが劣化する場合がある。
乾燥した後、合剤層の密度を上げるため、電極ペーストを塗布した集電体をプレスするプレス工程を行う。
電極ペースト調製工程で用いるグラフェン分散液は、一例として、下記の方法で調製することができる。
酸化グラフェンの作製法に特に限定は無く、ハマーズ法等の公知の方法を使用できる。また市販の酸化グラフェンを購入してもよい。
表面処理工程においては、酸化グラフェンを、酸性基を有する表面処理剤と混合する。表面処理剤は、少なくともその一部がグラフェンの表面に付着して存在していることで、グラフェンの分散性を高める効果を発揮するものである。表面処理剤を含むことで、電極内においてもグラフェンの分散性が向上し、低いプレス圧力においても空隙率の小さな合剤層の形成を可能とするため好ましい。ここで、酸性基とは、ヒドロキシ基、フェノール性ヒドロキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、またはカルボニル基である。表面処理剤は、酸性基、すなわちヒドロキシ基、フェノール性ヒドロキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、またはカルボニル基を有する化合物であれば特に制限はなく、高分子化合物であっても低分子化合物であってもよい。
還元工程では、水を含む分散媒に分散した酸化グラフェンを還元する。還元工程で用いる溶媒としては、極性溶媒が好ましく、水、エタノール、メタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、或いは上記の混合物等が好ましい例として挙げられる。また、前述の表面処理剤混合工程を溶媒中で行う場合には、当該工程の終了後の状態でそのまま還元工程に移るか、あるいは表面処理剤混合工程で用いた溶媒と同じ溶媒で希釈して還元することが好ましい。
還元工程を終えた後、好ましくは水で希釈し濾過する洗浄工程を行うことで、グラフェンの純度が向上し、グラフェンが水に分散したゲル状の分散液が得られる。不純物が多く存在する場合、充放電時に不可逆な反応が生じ、電池容量が減る可能性があり、エネルギー密度低下につながる可能性がある。なお、本明細書においては、最終的に完成したグラフェン分散液以外の、グラフェンまたは酸化グラフェンが何らかの分散媒に分散した状態にある製造途中の中間体を、ゲル状のものも含め、便宜的に全て「中間体分散液」と呼ぶものとする。
還元工程の前後、または最中に、還元工程の前後または還元工程の最中の中間体分散液に含まれる酸化グラフェンまたは還元後のグラフェンを微細化する微細化工程を行ことが好ましい。酸化グラフェンを微細化した状態で還元工程を行うことが還元反応の均一性の観点から好ましく、微細化工程は還元工程の前または還元工程の最中に行うことが好ましい。
有機溶媒混合工程においては、還元工程後の中間体分散液中の水を有機溶媒に置換するために、中間体分散液と有機溶媒とを混合する。有機溶媒混合工程においては、表面処理工程および還元工程を経て得られた中間体分散液、または必要に応じてさらに洗浄工程および/または微細化工程を行った中間体分散液と、有機溶媒とを直接混合する。すなわち、還元工程終了後から有機溶媒混合工程における有機溶媒との混合まで、中間体分散液は常に分散液の状態にあり、中間体分散液から分散媒を除去してグラフェンを粉末状態として回収する凍結乾燥等の操作は行わない。
有機溶媒混合工程の後、有機溶媒を含む中間体分散液をミキサーの回転刃の周速6m/s以上70m/sで撹拌処理する工程(強撹拌工程)を実施する。強撹拌工程でグラフェンを剥離することで、グラフェン同士のスタックを解消することができ、低いプレス圧力においても空隙率の小さな合剤層の形成を可能とするため好ましい。なお、本明細書においては、中間体分散液にこのような強い攪拌力を与えられる回転刃ミキサーを「強攪拌ミキサー」と呼ぶ。
水分除去工程は、有機溶媒添加と吸引濾過を組み合わせる手法、または蒸留により中間体分散液に含まれる水分の少なくとも一部を除去する工程である。有機溶媒中に水分が混在していると、バインダーがゲル化し、低い空隙率が得られない可能性があるため、水分を抜くことが好ましい。加圧濾過や遠心分離のような、分散液に含有されるグラフェンに対し強い力がかかる溶媒除去手段では、グラフェンが積層凝集する傾向がある。水分除去工程は、強撹拌工程終了後のいずれかの段階で行うことが好ましいが、有機溶媒混合工程の後であれば強撹拌工程の前に行ってもよい。
さらに、還元工程後のいずれかの段階で、中間体分散液を70℃以上に加熱する工程(加熱工程)を行うことが好ましい。加熱工程を行うことで、中間体分散液中の結合水を減少させることができる。加熱工程は、例えば、中間体分散液を加熱攪拌装置に投入し、乾燥させずに加熱しながら攪拌することで行うことができる。加熱温度は80℃以上がさらに好ましい。一方、グラフェンは高温条件では、ヒドロキシル基など一部の官能基が脱離することがあるため、加熱温度は150℃以下が好ましく、120℃以下が更に好ましい。また、加熱工程を強攪拌工程と同時に行うことが、効率よく水分を除去する観点から特に好ましい。
グラフェンの官能基化率は、X線光電子分光測定におけるナロースキャンの炭素原子に基づくピークのピークシフトから求めた。具体的には、炭素原子に基づくピークを、C=C結合、C−H結合に基づく284eV付近のピーク、C−O結合の場合に基づく286eV付近のピーク、C=O結合に基づく287.5eV付近のピーク、COO結合に基づく288.5eV付近のピーク、の4つの成分にピーク分離し、各ピークの面積比から下記式により求めた。
官能基化率=[(C−O一重結合に基づくピーク面積)+(C=O二重結合に基づくピーク面積)+(COO結合に基づくピーク面積)]/(C−C、C=C及びC−H結合に基づくピーク面積)
〔測定例2:グラフェンの厚み〕
各実施例で用いたグラフェン分散液、またはグラフェン粉末を、NMPを用いて0.002質量%に希釈し、ガラス基板上に滴下・乾燥し、基板上に付着させた。基板上のグラフェンをキーエンス社製レーザー顕微鏡VK−X250で観察して、個々のグラフェン小片の厚みを測定した。一つの小片中で厚みにバラつきがあった場合は面積平均を求めた。これをランダムに50個のグラフェン小片について測定し、その平均値をグラフェンの厚みとした。
各実施例、比較例において作製した電極板をφ15.9mmのポンチで打ち抜くことにより得られた電極板の質量を測定し、その値から集電体の質量を引いて求められる合剤層の質量を、電極5点の平均厚みから集電体の厚みを引いて求められる合剤層の厚みに合剤層の面積を掛けて求められる合剤層の体積で除して、合剤層の密度Dcを求めた。次に、正極合剤層に含まれる全ての材料の真密度と質量比率から、合剤真密度Mcを求めた。そして、空隙率P(体積%)は、前記の合剤層の密度Dcと合剤真密度Mcとを用いて、下記式によって求めた。
合剤真密度を求める際に、材料の真密度は次の値を用いた。アセチレンブラック、グラフェン、VGCF−Hは2.0g/cc、LiNi0.5Mn0.3Co0.2O2は4.7g/cc、マンガン酸リチウム(LiMn2O4)は4.2g/cc、ポリフッ化ビニリデンは1.78g/ccとした。
体積抵抗率は、各実施例、比較例において作製した電極板の厚みの法線方向を端子プローブで四端子法による測定端子を結合し、体積抵抗値を測定した。
放電容量は、各実施例、比較例において作製した電極板をφ15.9mmのポンチで打ち抜くことにより作用電極とし、直径16.1mm厚さ0.2mmに切り出したリチウム箔を対極とし、直径17mmに切り出したセルガード#2400(セルガード社製)をセパレータとして、LiPF6を1M含有するエチレンカーボネート:ジエチルカーボネート=7:3の溶媒を電解液として、2032型コイン電池を作製し、充放電試験機(東洋システム社製 TOSCAT−3100)にセットし、電気化学評価を行った。
体積容量密度[Ah/L]=(活物質の重量/合剤層の重量)×1C放電容量[mAh/g]×合剤層の密度[g/cc])
(合成例1:酸化グラフェンゲルの調製方法)
1500メッシュの天然黒鉛粉末(上海一帆石墨有限会社)を原料として、氷浴中の10gの天然黒鉛粉末に、220mlの98%濃硫酸、5gの硝酸ナトリウム、30gの過マンガン酸カリウムを入れ、1時間機械攪拌し、混合液の温度は20℃以下で保持した。この混合液を氷浴から取り出し、35℃水浴中で4時間攪拌反応し、その後イオン交換水500mlを入れて得られた懸濁液を90℃で更に15分反応を行った。最後に600mlのイオン交換水と50mlの過酸化水素を入れ、5分間の反応を行い、酸化グラフェン分散液を得た。熱いうちにこれを濾過し、希塩酸溶液で金属イオンを洗浄し、イオン交換水で酸を洗浄し、pHが7になるまで洗浄を繰り返して酸化グラフェンゲルを調製した。
合成例1で調製した酸化グラフェンゲルを、イオン交換水で濃度30mg/mlに希釈し、超音波洗浄機で30分処理し、均一な酸化グラフェン分散液を得た。
合成例1で調製した酸化グラフェンゲルを、イオン交換水で濃度30mg/mlに希釈し、超音波洗浄機で30分処理し、均一な酸化グラフェン分散液を得た。
導電助剤として合成例2で調製したグラフェン分散液(2.0%)をグラフェン固形分として0.5重量部と、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン#7200(クレハ社製)を固形分として1.0重量部加え、プラネタリミキサー(プライミクス社製、2P−03型)を用いて15RPMで30分間混合した。ここでバインダーは予めNMPに溶解して8%溶液としたものを用いた。次に活物質材料としてLiNi0.5Mn0.3Co0.2O2(ユミコア社製NCM523、メジアン径19μmの造粒体)を100重量部加え、プラネタリミキサーで30RPMで30分間混合した。さらに溶媒としてNMPを10重量部配合したものをプラネタリミキサーで15RPMで30分間混合して電極ペーストを得た。この電極ペーストをアルミニウム箔(厚さ18μm)にドクターブレードを用いて塗布し、80℃30分間乾燥後、ロールプレス機(サンクメタル社製)を用いて、線圧15kN/cmでプレスを行い、ガラスチューブオーブンを用いて120℃5時間真空乾燥することにより電極板を得た。
導電助剤として合成例2で調製したグラフェン分散液(2.0%)をグラフェン固形分として0.2重量部、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン#7200(クレハ社製)を固形分として0.5重量部用いたこと以外は実施例1と同様の条件で電極板を作製した。
導電助剤として合成例2で調製したグラフェン分散液(2.0%)をグラフェン固形分として0.1重量部、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン#7200(クレハ社製)をバインダー固形分として0.2重量部用いたこと以外は実施例1と同様の条件で電極板を作製した。
導電助剤として合成例2で調製したグラフェン分散液(2.0%)をグラフェン固形分として0.1重量部、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン#7200(クレハ社製)を加えなかったこと以外は実施例1と同様の条件で電極板を作製した。
導電助剤として合成例2で調製したグラフェン分散液(2.0%)をグラフェン固形分として0.1重量部、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン#7200(クレハ社製)をバインダー固形分として0.5重量部用いたこと、活物質材料としてLiNi0.5Mn0.3Co0.2O2(ユミコア社製、メジアン径19μmの造粒体)を80重量部、LiNi0.5Mn0.3Co0.2O2(メジアン径0.7μm)を20重量部加えたこと以外は実施例1と同様の条件で電極板を作製した。
導電助剤として、合成例2で調製したグラフェン分散液に替えて合成例3で調製したグラフェン分散液(2.0%)を用いたこと以外は実施例5と同様の条件で電極板を作製した。
活物質材料としてLiNi0.5Mn0.3Co0.2O2(ユミコア社製NCM523、メジアン径19μmの造粒体)を45重量部、LiNi0.5Mn0.3Co0.2O2(メジアン径4.5μm)を25重量部、LiMn2O4(宝泉社製LMO、メジアン径18μm)を30質量部加えたこと以外は実施例5と同様の条件で電極板を作製した。
導電助剤として、合成例2で調製したグラフェン分散液に替えてグラフェン粉末(XGScience社、XGNP−M−5)を用いたこと、さらに溶媒としてNMPを20重量部配合したこと以外は実施例1と同様の条件で電極板を作製した。
導電助剤として、合成例2で調製したグラフェン分散液(2.0%)をグラフェン固形分として0.5重量部用いることに加えて、VGCF−H(昭和電工社製(登録商標))を粉体のまま0.2重量部加えたこと、以外は実施例1と同様の条件で電極板を作製した。
導電助剤としてアセチレンブラック(AB)(電気化学工業株式会社製デンカブラック(登録商標))を粉体のまま0.5重量部、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン#7200(クレハ社製)を固形分として1.0重量部加え、プラネタリミキサーで混合した点と、溶媒としてNMPを25重量部配合したこと以外は実施例1と同様に電極板を作製した。
導電助剤としてアセチレンブラック(電気化学工業株式会社製デンカブラック(登録商標))を粉体のまま1.5重量部、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン#7200(クレハ社製)を固形分として1.5重量部加え、プラネタリミキサーで混合した点と、ロールプレス機(サンクメタル社製)を用いて、線圧20kN/cmでプレスを行った点と、溶媒としてNMPを30重量部配合したこと以外は実施例1と同様に電極板を作製した。
導電助剤としてアセチレンブラック(電気化学工業株式会社製デンカブラック(登録商標))を粉体のまま0.2重量部、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン#7200(クレハ社製)を固形分として0.5重量部加え、プラネタリミキサーで混合した点と、溶媒としてNMPを20重量部配合したこと以外は実施例1と同様に電極を作製した。
導電助剤として合成例2で調製したグラフェン分散液(2.0%)をグラフェン固形分として1.5重量部、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン#7200(クレハ社製)を固形分として1.5重量部用いた点と、ロールプレス機(サンクメタル社製)を用いて、線圧20kN/cmでプレスを行った点と、溶媒としてNMPを30重量部配合したこと以外は実施例1と同様に電極板を作製した。
導電助剤としてVGCF−H(昭和電工社製(登録商標))を粉体のまま0.5重量部、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン#7200(クレハ社製)を固形分として1重量部加え、プラネタリミキサーで混合した点と、ロールプレス機(サンクメタル社製)を用いて、線圧20kN/cmでプレスを行った点と、溶媒としてNMPを25重量部配合したこと以外は実施例1と同様に電極板を作製した。
ロールプレス機の線圧を30kN/cmでプレスを行った以外は比較例5と同様に電極板を作製した。集電箔の破断がおきていることが目視で確認された。
導電助剤としてアセチレンブラック(電気化学工業株式会社製デンカブラック(登録商標))を粉体のまま0.1重量部、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン#7200(クレハ社製)を固形分として0.5重量部用いたこと、活物質材料としてLiNi0.5Mn0.3Co0.2O2(ユミコア社製、メジアン径19μmの造粒体)を80重量部、LiNi0.5Mn0.3Co0.2O2(メジアン径0.7μm)を20重量部加えたこと、溶媒としてNMPを15重量部配合したこと以外は実施例1と同様の条件で電極板を作製した。
線圧3kN/cmでプレスを行ったこと以外は実施例1と同様の条件で電極板を作製した。
線圧30kN/cmでプレスを行ったこと以外は実施例5と同様の条件で電極板を作製した。集電箔の破断がおきていることが目視で確認された。
Claims (14)
- 二次電池用活物質およびグラフェンを含む合剤層を有する二次電池用電極であって、
前記合剤層におけるグラフェンの含有量が、前記二次電池用活物質に対して0.05重量%以上0.9重量%以下であり、前記合剤層の空隙率が5.0体積%以上25.0体積%以下である二次電池用電極。 - 前記グラフェンのX線光電子分光測定による測定値から下記式(1)により求められる
官能基化率が0.07以上0.6以下であるグラフェンを含む、請求項1に記載の二次電池電極。
官能基化率=[(C−O一重結合に基づくピーク面積)+(C=O二重結合に基づくピーク面積)+(COO結合に基づくピーク面積)]/(C−C、C=C及びC−H結合に基づくピーク面積)・・・(1) - 前記グラフェンのX線光電子分光分析によって測定された炭素に対する酸素の元素比(O/C比)が0.08以上0.30以下である、請求項1または2に記載の二次電池用電極。
- 前記グラフェンの厚みが5nm以上100nm以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の二次電池用電極。
- さらにバインダーを含み、該バインダーの含有量が、前記二次電池用活物質に対して0.05重量%以上1.0重量%以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の二次電池用電極。
- 前記合剤層の体積抵抗率が20Ω・cm以上1000Ω・cm以下である、請求項1〜5のいずれかに記載の二次電池用電極。
- 前記二次電池用活物質が正極活物質である、請求項1〜6のいずれかに記載の二次電池用電極。
- 前記正極活物質が、リチウムとニッケルを含有する活物質である、請求項7に記載の二次電池用電極。
- 前記二次電池用活物質が造粒体の正極活物質である、請求項1〜8のいずれかに記載の二次電池用電極。
- 前記二次電池用活物質の粒子径が20μm以下である、請求項1〜9のいずれかに記載の二次電池用電極。
- 前記二次電池用活物質が、粒子径が9.0〜40μmの粒子の割合が40重量%以上95重量%以下であり、粒子径が0.001〜6.0μmの粒子の割合が5重量%以上60重量%以下であり、前記粒子径が9.0〜40μmの粒子と前記粒子径が0.001〜6.0μmの粒子とを合計した割合が95重量%以上の活物質である、請求項1〜9のいずれかに記載の二次電池用電極。
- 粒子径が0.5〜6.0μmの粒子の割合が5重量%以上60重量%以下である請求項11に記載の二次電池用電極。
- 二次電池用活物質に対してグラフェンを0.05重量%以上0.9重量%以下含む電極ペーストを集電体に塗布する電極ペースト塗布工程;
電極ペーストを塗布した集電体を、線圧5kN/cm以上25kN/cm以下のロールプレスまたは面圧2t/cm2以上7t/cm2以下の平面プレスによりプレスするプレス工程;
を有する二次電池用電極の製造方法。 - 前記電極ペーストを、グラフェン分散液と二次電池用活物質とを混合することにより調製する、請求項13に記載の二次電池用電極の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017067098 | 2017-03-30 | ||
JP2017067098 | 2017-03-30 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018174134A true JP2018174134A (ja) | 2018-11-08 |
JP2018174134A5 JP2018174134A5 (ja) | 2020-09-17 |
JP6982788B2 JP6982788B2 (ja) | 2021-12-17 |
Family
ID=64108809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018059234A Active JP6982788B2 (ja) | 2017-03-30 | 2018-03-27 | 二次電池用電極およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6982788B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020158887A1 (ja) * | 2019-02-01 | 2020-08-06 | 日亜化学工業株式会社 | 非水系二次電池用電極活物質の製造方法 |
WO2022092214A1 (ja) * | 2020-10-30 | 2022-05-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 二次電池用正極および二次電池 |
KR20220101621A (ko) | 2019-11-15 | 2022-07-19 | 도레이 카부시키가이샤 | 그래핀 분산액 및 정극 페이스트 |
WO2023140163A1 (ja) * | 2022-01-20 | 2023-07-27 | パナソニックエナジ-株式会社 | 非水電解質二次電池および非水電解質二次電池の製造方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009048876A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Hitachi Maxell Ltd | 非水二次電池 |
JP2012146590A (ja) * | 2011-01-14 | 2012-08-02 | Panasonic Corp | 非水電解質二次電池用正極、その正極の製造方法、及び非水電解質二次電池 |
JP2015524154A (ja) * | 2012-06-20 | 2015-08-20 | キャボット コーポレイションCabot Corporation | グラフェンを含む電極配合物 |
WO2016006557A1 (ja) * | 2014-07-07 | 2016-01-14 | 日立金属株式会社 | リチウムイオン二次電池用正極材、それを用いたリチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池、並びにリチウムイオン二次電池用正極材の製造方法 |
WO2016056557A1 (ja) * | 2014-10-10 | 2016-04-14 | 東レ株式会社 | グラフェン粉末、リチウムイオン電池用電極ペーストおよびリチウムイオン電池用電極 |
JP2017103207A (ja) * | 2015-11-19 | 2017-06-08 | Tdk株式会社 | 正極活物質、正極、及びリチウムイオン二次電池 |
-
2018
- 2018-03-27 JP JP2018059234A patent/JP6982788B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009048876A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Hitachi Maxell Ltd | 非水二次電池 |
JP2012146590A (ja) * | 2011-01-14 | 2012-08-02 | Panasonic Corp | 非水電解質二次電池用正極、その正極の製造方法、及び非水電解質二次電池 |
JP2015524154A (ja) * | 2012-06-20 | 2015-08-20 | キャボット コーポレイションCabot Corporation | グラフェンを含む電極配合物 |
WO2016006557A1 (ja) * | 2014-07-07 | 2016-01-14 | 日立金属株式会社 | リチウムイオン二次電池用正極材、それを用いたリチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池、並びにリチウムイオン二次電池用正極材の製造方法 |
WO2016056557A1 (ja) * | 2014-10-10 | 2016-04-14 | 東レ株式会社 | グラフェン粉末、リチウムイオン電池用電極ペーストおよびリチウムイオン電池用電極 |
JP2017103207A (ja) * | 2015-11-19 | 2017-06-08 | Tdk株式会社 | 正極活物質、正極、及びリチウムイオン二次電池 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020158887A1 (ja) * | 2019-02-01 | 2020-08-06 | 日亜化学工業株式会社 | 非水系二次電池用電極活物質の製造方法 |
KR20220101621A (ko) | 2019-11-15 | 2022-07-19 | 도레이 카부시키가이샤 | 그래핀 분산액 및 정극 페이스트 |
WO2022092214A1 (ja) * | 2020-10-30 | 2022-05-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 二次電池用正極および二次電池 |
WO2023140163A1 (ja) * | 2022-01-20 | 2023-07-27 | パナソニックエナジ-株式会社 | 非水電解質二次電池および非水電解質二次電池の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6982788B2 (ja) | 2021-12-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6888631B2 (ja) | グラフェン分散液、電極ペーストの製造方法および電極の製造方法 | |
JP6737181B2 (ja) | リチウムイオン二次電池用正極、グラフェン−正極活物質複合体粒子およびこれらの製造方法ならびにリチウムイオン二次電池用正極ペースト | |
JP6152924B1 (ja) | グラフェン分散液およびその製造方法、グラフェン−活物質複合体粒子の製造方法ならびに電極ペーストの製造方法 | |
JP6152925B1 (ja) | グラフェン分散液およびその製造方法、グラフェン−活物質複合体粒子の製造方法ならびに電極用ペーストの製造方法 | |
TWI694053B (zh) | 石墨烯/有機溶劑分散液及其製造方法、以及鋰離子電池用電極的製造方法 | |
JP6809483B2 (ja) | 二次電池用電極 | |
JP6982788B2 (ja) | 二次電池用電極およびその製造方法 | |
JP2014194927A (ja) | 合材スラリーおよびその製造方法とそれを用いた電極、電池 | |
JP6696632B1 (ja) | グラフェン分散液およびその製造方法ならびに二次電池用電極 | |
JP6863099B2 (ja) | グラフェン/有機溶媒分散液、グラフェン−活物質複合体粒子の製造方法および電極ペーストの製造方法 | |
JP2004186075A (ja) | 二次電池用電極及びこれを用いた二次電池 | |
JP6760097B2 (ja) | リチウム二次電池用正極およびその製造方法 | |
WO2020066909A1 (ja) | 二次電池用電極およびリチウムイオン二次電池 | |
WO2020054615A1 (ja) | 二次電池用電極および二次電池 | |
WO2021095652A1 (ja) | グラフェン分散液および正極ペースト | |
JP2022167301A (ja) | リチウムイオン二次電池用正極 | |
WO2021095651A1 (ja) | グラフェン分散液、正極ペーストおよびリチウムイオン電池正極 | |
JP2022174846A (ja) | リチウムイオン二次電池正極用ペースト | |
JP2021002518A (ja) | 二次電池用電極ペーストの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200806 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200806 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210629 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210719 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210831 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211001 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211021 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211103 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6982788 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |