JP2018173874A - Rfidインレット、rfidラベル、rfid媒体、rfidインレット製造方法、rfidラベル製造方法及びrfid媒体製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ICチップによるRFIDインレットの膨らみを低減し、印字不具合を無くすことを目的とする。【解決手段】RFIDインレットは、インレット基材と、前記インレット基材の一方の面に設けられたアンテナ及び前記アンテナに接続されたICチップを備えたRFIDインレットであって、開口部が形成されており、前記開口部を前記インレット基材に配置された前記ICチップの位置に対応させて、接着剤層で前記インレット基材に貼着された樹脂シートと、前記開口部に充填された熱硬化性樹脂と、を備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、ICチップが内蔵されたRFIDインレット、RFIDラベル、RFID媒体、RFIDインレット製造方法、RFIDラベル製造方法及びRFID媒体製造方法に関する。
製品の製造、管理、流通等の分野では、製品に関する情報が視認可能に印字されて製品に取り付けられるタグ、製品等に貼付されるラベルが用いられている。近年では、識別情報が書き込まれたICチップから非接触通信によって情報を送受するRFID(Radio Frequency Identification)技術が種々の分野に適用されるようになっており、当該分野においても浸透しつつある。
このようなRFID仕様のICチップが組み込まれたタグ、ラベル、リストバンド等(以下、RFID媒体という)には、取り付けられる対象物、貼付される対象物、又は装着者(以下、これらを含めて被着体という)に関する情報が電子プリンタによって視認可能に印字されるとともに、組み込まれたICチップに様々な情報を記憶することができる。
RFID媒体には、内蔵されたICチップの厚みによる膨らみができるため、印字の際に、印字ヘッドのヘッド圧が不均一になり、印字抜け、かすれ等が生じやすくなるという欠点もある。
これに対しては、一例として、印字面において、RFID媒体のICチップやアンテナが内蔵された位置に対応する領域を、予め印字を行わない印字禁止領域に設定し、印字を回避することが行われていた。
特開2017−016350号公報
本発明は、ICチップによるRFIDインレットの膨らみを低減し、印字不具合を無くすことを目的とする。
本発明のある態様によれば、インレット基材と、前記インレット基材の一方の面に設けられたアンテナ及び前記アンテナに接続されたICチップを備えたRFIDインレットであって、開口部が形成されており、前記開口部を前記インレット基材に配置された前記ICチップの位置に対応させて、接着剤層で前記インレット基材に貼着された樹脂シートと、前記開口部に充填された熱硬化性樹脂と、を備えるRFIDインレットが提供される。
上述の態様によれば、ICチップによるRFIDインレットの膨らみを低減し、印字不具合を無くすことができる。
図1は、本発明の実施形態に係るRFIDインレット1の一部を切り欠いて示す概略平面図である。 図2は、図1のRFIDインレット1のICチップ13近傍のII−II線断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係るRFIDインレット2の一部を切り欠いて示す概略平面図である。 図4は、図3に示すRFIDインレット2のICチップ13近傍のIV−IV線断面図である。 図5は、図1及び図2に示すRFIDインレット1の製造方法を説明する模式図である。 図6は、図3に示すRFIDインレット2の製造方法を説明する模式図である。 図7は、本発明の実施形態に係るRFIDラベル3の要部断面図である。 図8は、図7に示すRFIDラベル3の製造方法を説明する模式図である。 図9は、本発明の実施形態に係るRFIDラベル4の要部断面図である。 図10は、図9に示すRFIDラベル4の製造方法を説明する模式図である。 図11は、本発明の実施形態に係るRFID媒体5の要部断面図である。 図12は、図11に示すRFID媒体5の製造方法を説明する模式図である。
[RFIDインレットの構成]
<RFIDインレット1>
本発明の実施形態に係るRFIDインレット1について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るRFIDインレット1の一部を切り欠いて示す概略平面図である。図2は、図1に示すRFIDインレット1のICチップ13近傍のII−II線断面図である。
本実施形態に係るRFIDインレット1は、インレット基材11を備える。インレット基材11の一方の面には、アンテナ12及びアンテナ12に接続されたICチップ13が備えられている。
インレット基材11は、成膜可能なエンジニアリングプラスチックを用いることができ、例えば、ポリエステル樹脂、なかでも、ポリエチレンテレフタレートのフィルム単体又はこのフィルムを複数枚積層したものを用いることができる。
インレット基材11の厚さは、16μm以上250μm以下であることが好ましく、本実施形態では、38μmである。
アンテナ12は、UHF帯(300MHz〜3GHz、特に860MHz〜960MHz)、マイクロ波(1〜300GHz、特に2.4GHz近傍)、及びHF帯(3MHz〜30MHz、特に13.56MHz近傍)等の特定の周波数帯の電波を送受信することができる。本実施形態では、HF帯のコイルアンテナの場合について説明する。
アンテナ12は、例えば、銅やアルミニウム等の金属膜により形成されている。アンテナ12の厚さは、数μm〜数十μmである。アンテナ12は、ICチップ13に電気的に接続されている。接合方法としては、一例として、異方導電性ペースト又は導電性フィルムを用いた焼付け接合を用いることができる。これにより、アンテナ12で送受信したデータは、ICチップ13に送られて、ICチップ13において処理される。
ICチップ13は、上述の方法によりアンテナ12と電気的に接続される。ICチップ13の厚さは、特定の規格に準じて適宜設定されるものであるため、インレット基材11の表面からの突出量もまた、ICチップの規格に応じて種々の値を取り得る。
また、RFIDインレット1は、インレット基材11の表面に接着剤層14で樹脂シート15が貼着されている。樹脂シート15の所定位置には、開口部15Aが形成されている。樹脂シート15は、開口部15Aをインレット基材11におけるICチップ13の位置に対応させて、インレット基材11と接着されている。なお、ここで、接着剤層14は、粘着剤層であってもよい。
樹脂シート15は、インレット基材11と同様、フィルム状に成形可能なエンジニアリングプラスチックであれば使用可能である。例えば、ポリエチレンテレフタレートのフィルム単体又はこのフィルムを複数枚積層したものを用いることができる。
樹脂シート15の厚さは、ICチップ13の厚さよりも厚く、例えば、20μm〜200μmとすることができる。
接着剤層14を形成する接着剤としては、エマルジョン系接着剤、ソルベント系接着剤及びホットメルト系接着剤を使用することができる。接着剤としては、アクリル系接着剤、ウレタン系接着剤、シリコーン系接着剤、ゴム系接着剤等が適用できる。これらのなかでも、ホットメルト接着剤を用いることが好ましい。
樹脂シート15の開口部15Aには、熱硬化性樹脂16が充填されている。これにより、開口部15Aの内部に位置するICチップ13は、熱硬化性樹脂16によって封止されている。
本実施形態においては、熱硬化性樹脂16は、硬化前の段階において低粘度の流動性を有する液体であることが好ましい。これにより、熱硬化性樹脂16を開口部15Aに配置するにあたり、定量滴下が可能となる。
上述の観点から、熱硬化性樹脂16は、任意の樹脂が使用可能であり、好ましくは、エポキシ樹脂が挙げられる。
本発明の実施形態に係るRFIDインレット1は、ICチップ13が樹脂シート15の開口部15Aに収まっている。このため、ICチップ13による膨らみが表れず、印字面が実質的に平坦になっている。
したがって、本実施形態に係るRFIDインレット1は、印字禁止領域を設定する必要がない。従来のプリンタによって、不具合なく印字することができる。また、ICチップ13が熱硬化性樹脂16により保護されるため、RFIDインレット1の折り曲げや捻れによる対する強度が増し、RFIDインレット1の耐久性及び耐衝撃性が高められる。
これにより、ICチップ13の破損や、アンテナ12とICチップ13との接合部の剥離を防止することができる。
<RFIDインレット2>
次に、本発明の実施形態に係るRFIDインレット2について説明する。図3は、本発明の実施形態に係るRFIDインレット1の一部を切り欠いて示す概略平面図である。図4は、図3に示すRFIDインレット1のICチップ13近傍のIV−IV線断面図である。
RFIDインレット2は、RFIDインレット1の樹脂シート15の表面に、粘着剤層(又は接着剤層)17で第1基材18が貼着されている。すなわち、開口部15A、開口部15A内部のICチップ13及び開口部15Aに充填された熱硬化性樹脂16は、第1基材18によって覆われている。
粘着剤層17を形成する粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤等の粘着剤が適用できる。また、接着剤を用いる場合には、エマルジョン系接着剤、ソルベント系接着剤及びホットメルト系接着剤を使用することができる。接着剤としては、アクリル系接着剤、ウレタン系接着剤、シリコーン系接着剤、ゴム系接着剤等が適用できる。
第1基材18としては、紙基材、又はインレット基材11と同様にフィルムやシート状に成形可能なエンジニアリングプラスチックを用いることができる。
紙基材としては、クラフト紙、上質紙、上質紙の表面に顔料をコートしたアート紙及びコート紙、上質紙の表面に光沢のある顔料をコートしたグロス紙、特殊紙、グラシン紙、感熱紙などを用いることができる。本実施形態においては、一例として、感熱紙を用いる。
また、樹脂フィルム基材としては、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、塩化ビニルフィルム、ポリスチレンフィルム、合成樹脂を主原料とした紙状フィルム、ポリプロピレンフィルム、合成紙などを用いることができる。
本実施形態において、第1基材18の厚さは、20μm〜200μmとすることができる。
RFIDインレット2では、インレット基材11は、樹脂シート15が設けられる面の反対面に印字面を有する基材であってもよい。
これにより、ICチップ13が熱硬化性樹脂16及び第1基材18によって強固に保護されるため、RFIDインレット1の折り曲げや捻れによる対する強度が増し、RFIDインレット2の耐久性及び耐衝撃性が高められる。
[RFIDインレットの製造方法]
<RFIDインレット1の製造方法>
続いて、上述したRFIDインレット1の製造方法について説明する。図5は、図1及び図2に示すRFIDインレット1の製造方法を説明する模式図である。
RFIDインレット1の製造方法は、樹脂シート貼合せ工程S1と、樹脂シート15の開口部15Aに熱硬化性樹脂16を充填する充填工程S2とを有する。
樹脂シート貼合せ工程S1では、所定位置に開口部15Aが形成された樹脂シート15の開口部15Aがインレット基材11に配置されたICチップ13の位置に対応するようにインレット基材11に樹脂シート15が貼り合わされる。
充填工程S2では、樹脂シート15がインレット基材11に貼り合わされた後、樹脂シート15の開口部15Aに熱硬化性樹脂16が充填される。
また、本実施形態においては、充填工程S2に続いて、開口部15Aに充填された熱硬化性樹脂16を先端が平坦なロッドMにより加熱押圧する押圧工程S3を有する。この押圧工程S3により、熱硬化性樹脂が硬化し、熱硬化性樹脂の表面が平坦になる。
本実施形態に係るRFIDインレット1の製造方法によれば、ICチップ13が樹脂シート15の開口部15Aに収められて、熱硬化性樹脂16により封止される。また、押圧工程S3によって実質的に平坦化される。
したがって、本実施形態に係るRFIDインレット1の製造方法によれば、ICチップ13による膨らみがないため、プリンタによる印字の妨げになることがなく、不具合なく印字することができるRFIDインレット1を製造することができる。
また、本実施形態に係る製造方法によって製造されたRFIDインレット1は、ICチップ13が熱硬化性樹脂16により保護されるため、ICチップ13の破損や、アンテナ12とICチップ13との接合部の剥離を防止することができる。これにより、RFIDインレット1の折り曲げや捻れによる対する強度が増し、RFIDインレット1の耐久性及び耐衝撃性が高められる。
<RFIDインレット2の製造方法>
続いて、上述したRFIDインレット2の製造方法について説明する。図6は、図3に示すRFIDインレット2の製造方法を説明する模式図である。
図6に示すように、RFIDインレット2は、樹脂シート貼合せ工程S1、充填工程S2及び押圧工程S3を経て得られたRFIDインレット1の樹脂シート15の表面に、粘着剤層(又は接着剤層)17が形成された第1基材18を貼着する工程S4を有する。粘着剤層(又は接着剤層)17としては、上述したものを用いることができる。
なお、RFIDインレット1の樹脂シート15の表面に、粘着剤層(又は接着剤層)17を形成する工程と、粘着剤層(又は接着剤層)17の上に第1基材18を貼着する工程とを経てもよい。
本実施形態に係るRFIDインレット2の製造方法によれば、ICチップ13が樹脂シート15の開口部15Aに収められて、熱硬化性樹脂16により封止され、押圧工程S3によって実質的に平坦化された後、第1基材18が貼着される。
これにより、本実施形態に係るRFIDインレット1の製造方法によれば、ICチップ13による膨らみがでないため、プリンタによる印字の妨げになることがなく、不具合なく印字することができるRFIDインレット2を製造することができる。
また、本実施形態に係る製造方法によって製造されたRFIDインレット2は、ICチップ13が熱硬化性樹脂16により保護されるため、ICチップ13の破損や、アンテナ12とICチップ13との接合部の剥離を防止することができる。これにより、RFIDインレット2の折り曲げや捻れによる対する強度が増し、RFIDインレット2の耐久性及び耐衝撃性が高められる。
[RFIDラベル]
<RFIDラベル3の構造>
次に、本発明の実施形態に係るRFIDラベル3について詳細に説明する。図7は、本発明の実施形態に係るRFIDラベル3の要部断面図である。RFIDラベル3の平面図は記載していないが、図7における断面図も図2及び図4と同様に、ICチップ13の近傍を示したものである。
RFIDラベル3は、図1に示すRFIDインレット1における樹脂シート15の表面に、粘着剤層21とセパレータ22をこの順に積層したものである。すなわち、開口部15A、開口部15A内部のICチップ13及び開口部15Aに充填された熱硬化性樹脂16は、粘着剤層21とセパレータ22によって覆われている。
粘着剤層21を形成するための粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤等の任意の粘着剤を適用できる。また、粘着剤の系統は、エマルジョン系、ソルベント系及びホットメルト系を使用することができる。
セパレータ22は、セパレータ用基材の表面に、剥離剤層が形成されたものである。セパレータ用基材としては、グラシン紙、ポリエチレン等をラミネートした上質紙、樹脂フィルム等を用いることができる。また、剥離剤としては、溶剤型シリコーン剥離剤、無溶剤型シリコーン剥離剤、エマルジョン型シリコーン剥離剤を用いることができる。
上述した構成を有するRFIDラベル3は、セパレータ22を剥離し、アンテナ12及びICチップ13が配置された面を被着体側に向けた状態で、粘着剤層21で被着体に貼着することができる。すなわち、RFIDインレット1をラベルとして被着体に貼着することになる。
また、RFIDラベル3は、ICチップ13が熱硬化性樹脂16によって保護された状態で、ICチップ13を被着体側に向けて被着体に貼着できるため、ICチップ13の破損や、アンテナ12とICチップ13との接合部の剥離を防止することができる。
<RFIDラベル3の製造方法>
続いて、上述したRFIDラベル3の製造方法について説明する。図8は、図7に示すRFIDラベル3の製造方法を説明する模式図である。
RFIDラベル3の製造方法は、上述した樹脂シート貼合せ工程S1、充填工程S2及び押圧工程S3を経て得られたRFIDインレット1の樹脂シート15の表面に、粘着剤層21が形成されたセパレータ22を仮着する工程S5を有する。
ここでは、RFIDインレット1の樹脂シート15の表面に、粘着剤層21を形成する工程と、その後、形成された粘着剤層21の上に、セパレータ22を仮着する工程とを経てもよい。
<RFIDラベル4> 次に、本発明の実施形態に係るRFIDラベル4について詳細に説明する。図9は、本発明の実施形態に係るRFIDラベル4の要部断面図である。RFIDラベル4の平面図は記載していないが、図9における断面図も図2及び図4と同様に、ICチップ13の近傍を示したものである。
RFIDラベル4は、図1に示すRFIDインレット1の樹脂シート15の表面に、粘着剤層17と、第1基材18とがこの順に積層されたものである。
また、RFIDラベル4は、RFIDインレット1のインレット基材11のアンテナ12及びICチップ13が配置された面の反対面に、粘着剤層21でセパレータ22が仮着されている。
上述した構成を有するRFIDラベル4は、セパレータ22が剥離されることによって、インレット基材11においてアンテナ12及びICチップ13が配置された面の反対面を被着体側に向けた状態で、粘着剤層21で被着体に貼着することができる。
インレット基材11においてアンテナ12及びICチップ13が配置された面は、第1基材18によって覆われている。
RFIDラベル4は、ICチップ13が熱硬化性樹脂16によって保護された状態で、第1基材18によって保護されているため、ICチップ13の破損や、アンテナ12とICチップ13との接合部の剥離を防止することができる。
<RFIDラベル4の製造方法>
続いて、上述したRFIDラベル4の製造方法について説明する。図10は、図9に示すRFIDラベル4の製造方法を説明する模式図である。
図10に示すように、RFIDラベル4の製造方法は、樹脂シート貼合せ工程S1、充填工程S2及び押圧工程S3を経て得られたRFIDインレット1の樹脂シート15の表面に、粘着剤層(又は接着剤層)17が形成された第1基材18を貼着する工程S6を有する。
また、インレット基材11のアンテナ12及びICチップ13が配置された面の反対面に、粘着剤層21が形成されたセパレータ22を仮着する工程S7を有する。
なお、ここで、工程S6と工程S7の順番は逆であってもよい。
また、RFIDインレット1の樹脂シート15の表面に、粘着剤層(又は接着剤層)17を形成する工程と、形成された粘着剤層(又は接着剤層)17に第1基材18を貼着する工程とを経てもよい。
また、インレット基材11のアンテナ12及びICチップ13が配置された面の反対面に、粘着剤層21を形成する工程と、形成された粘着剤層21の上にセパレータ22を仮着する工程とを経てもよい。
上述した製造方法によれば、セパレータ22が剥離されることによって、インレット基材11においてアンテナ12及びICチップ13が配置された面の反対面を被着体側に向けた状態で、粘着剤層21で被着体に貼着することができるRFIDラベル4を製造することができる。
[RFID媒体]
次に、本発明の実施形態に係るRFID媒体5について詳細に説明する。図11は、本発明の実施形態に係るRFID媒体5の要部断面図である。RFID媒体5の平面図は記載していないが、図11における断面図も図2及び図4と同様に、ICチップ13の近傍を示したものである。
RFID媒体5は、図1に示すRFIDインレット1の樹脂シート15の表面に、粘着剤層(又は接着剤層)17で貼着された第1基材18を備える。
また、RFID媒体5は、RFIDインレット1のインレット基材11のアンテナ12及びICチップ13が配置された面の反対面に、粘着剤層(又は接着剤層)31で貼着された第2基材32を備える。
粘着剤層(又は接着剤層)31を形成するための粘着剤(又は接着剤)は、粘着剤層(又は接着剤層)17として使用可能なものを使用できる。
上述した構成を有するRFID媒体5は、インレット基材11においてアンテナ12及びICチップ13が配置された面は、第1基材18によって覆われている。すなわち、ICチップ13が熱硬化性樹脂16によって保護された状態で、第1基材18によって保護されている。また、インレット基材11においてアンテナ12及びICチップ13が配置された面の反対面には、第2基材32が貼り合わされている。
このため、RFID媒体5は、第2基材32により保護され、ICチップ13の破損や、アンテナ12とICチップ13との接合部の剥離を防止することができる。
また、本実施形態において、第1基材18及び第2基材32は、アンテナ12及びICチップ13を保護するとともに、アパレル用タグ、ラベル、リストバンド、チケット等の形態を決定するものである。所望の用途に応じた輪郭形状、厚み及び材質を選択することができる。
[RFID媒体製造方法]
続いて、上述したRFID媒体5の製造方法について説明する。図12は、図11に示すRFID媒体5の製造方法を説明する模式図である。
図12に示すように、RFID媒体5の製造方法は、樹脂シート貼合せ工程S1、充填工程S2及び押圧工程S3を経て得られたRFIDインレット1の樹脂シート15の表面に、粘着剤層(又は接着剤層)17が形成された第1基材18を貼着する工程S8と、RFIDインレット1のインレット基材11のアンテナ12及びICチップ13が配置された面の反対面に、粘着剤層(又は接着剤層)31が形成された第2基材32を貼着する工程S9とを有する。
なお、ここで、工程S8と工程S9の順番は逆であってもよい。
また、粘着剤層(又は接着剤層)17を形成する工程と、形成された粘着剤層(又は接着剤層)17に第1基材18を貼着する工程とを経てもよい。
また、RFIDインレット1のインレット基材11のアンテナ12及びICチップ13が配置された面の反対面に、粘着剤層(又は接着剤層)31を形成する工程と、形成された粘着剤層(又は接着剤層)31に第2基材32を貼着する工程とを経てもよい。
上述した製造方法によれば、インレット基材11が第1基材18及び第2基材32によって挟まれている。このため、アンテナ12及びICチップ13の耐久性が向上したアパレル用タグ、ラベル、リストバンド、チケット等を製造することができる。
[その他の実施形態]
上述した本発明の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
第1基材18及び第2基材32は、感熱紙のほか、プリンタの印字方式、熱転写式、感熱式、インクジェット式に対応した印字用紙とすることができる。
RFIDラベル3において、インレット基材11の外側の面(アンテナ12及びICチップ13が配置された面)が印字可能な印字面とされていてもよい。また、インレット基材11は、感熱紙であってもよい。このようにすることで、RFIDラベル3のインレット基材11の外側の面に、印字するための基材をさらに設ける必要がない。
RFIDラベル4において、第1基材18の外側の面が印字可能な印字面とされていてもよい。また、第1基材18は、感熱紙であってもよい。このようにすることで、RFIDラベル4の第1基材18の外側の面に、印字するための基材をさらに設ける必要がない。
樹脂シート15の開口部15Aに配置する熱硬化性樹脂16の代わりに、アンテナ12とICチップ13とを接着するための異方導電性樹脂を用いることもできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は、本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1 RFIDインレット
2 RFIDインレット
3 RFIDラベル
4 RFIDラベル
5 RFID媒体
11 インレット基材
12 アンテナ
13 ICチップ
14 接着剤層
15 樹脂シート
15A 開口部
16 熱硬化性樹脂
17 粘着剤層(接着剤層)
18 第1基材
21 粘着剤層
22 セパレータ
31 粘着剤層(接着剤層)
32 第2基材

Claims (13)

  1. インレット基材と、前記インレット基材の一方の面に設けられたアンテナ及び前記アンテナに接続されたICチップを備えたRFIDインレットであって、
    開口部が形成されており、前記開口部を前記インレット基材に配置された前記ICチップの位置に対応させて、接着剤層で前記インレット基材に貼着された樹脂シートと、
    前記開口部に充填された熱硬化性樹脂と、
    を備えるRFIDインレット。
  2. 請求項1に記載のRFIDインレットであって、
    前記熱硬化性樹脂及び前記樹脂シートの表面に、粘着剤層又は接着剤層で第1基材が貼着された、RFIDインレット。
  3. 請求項1又は2に記載のRFIDインレットであって、
    前記樹脂シートの厚さが前記ICチップの厚さよりも大きい、RFIDインレット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のRFIDインレットであって、
    前記インレット基材が印字面を有する基材である、RFIDインレット。
  5. 請求項2に記載のRFIDインレットであって、
    前記第1基材が印字面を有する基材である、RFIDインレット。
  6. インレット基材と、前記インレット基材の一方の面に設けられたアンテナ及び前記アンテナに接続されたICチップを備え、被着体に貼着されるRFIDラベルであって、
    開口部が形成されており、前記開口部を前記インレット基材に配置された前記ICチップに対応させて、接着剤層で前記インレット基材に貼着された樹脂シートと、
    前記開口部に充填された熱硬化性樹脂と、
    前記熱硬化性樹脂及び前記樹脂シートに粘着剤層で仮着されたセパレータと、
    を備えるRFIDラベル。
  7. インレット基材と、前記インレット基材の一方の面に設けられたアンテナ及び前記アンテナに接続されたICチップを備え、被着体に貼着されるRFIDラベルであって、
    開口部が形成されており、前記開口部を前記インレット基材に配置された前記ICチップに対応させて、接着剤層で前記インレット基材に貼着された樹脂シートと、
    前記開口部に充填された熱硬化性樹脂と、
    前記熱硬化性樹脂及び前記樹脂シートに粘着剤層又は接着剤層で貼着された第1基材と、
    前記インレット基材の前記アンテナ及び前記ICチップが配置された面の反対面に粘着剤層で仮着されたセパレータと、
    を備えるRFIDラベル。
  8. インレット基材と、前記インレット基材の一方の面に設けられたアンテナ及び前記アンテナに接続されたICチップを備えたRFID媒体であって、
    開口部が形成されており、前記開口部を前記インレット基材に配置された前記ICチップに対応させて、接着剤層で前記インレット基材に貼着された樹脂シートと、
    前記開口部に充填された熱硬化性樹脂と、
    前記熱硬化性樹脂及び前記樹脂シートに粘着剤層又は接着剤層で貼着された第1基材と、
    前記インレット基材の前記アンテナ及び前記ICチップが配置された面の反対面に前記粘着剤層又は前記接着剤層で貼着された第2基材と、
    を備えるRFID媒体。
  9. インレット基材と、前記インレット基材の一方の面に設けられたアンテナ及び前記アンテナに接続されたICチップを備えたRFIDインレット製造方法であって、
    樹脂シートに形成された開口部が前記インレット基材に配置された前記ICチップに対応するように、前記樹脂シートを接着剤層で前記インレット基材に貼着する工程と、
    前記開口部に熱硬化性樹脂を充填する工程と、
    を有するRFIDインレット製造方法。
  10. 請求項9に記載のRFIDインレット製造方法であって、
    前記開口部に充填された前記熱硬化性樹脂を加熱押圧する工程を有するRFIDインレット製造方法。
  11. インレット基材と、前記インレット基材の一方の面に設けられたアンテナ及び前記アンテナに接続されたICチップを備え、被着体に貼着されるRFIDラベル製造方法であって、
    樹脂シートに形成された開口部が前記インレット基材に配置された前記ICチップに対応するように、前記樹脂シートを接着剤層で前記インレット基材に貼着する工程と、
    前記開口部に熱硬化性樹脂を充填する工程と、
    前記熱硬化性樹脂及び前記樹脂シートに粘着剤層でセパレータを仮着する工程と、
    を有するRFIDラベル製造方法。
  12. インレット基材と、前記インレット基材の一方の面に設けられたアンテナ及び前記アンテナに接続されたICチップを備え、被着体に貼着されるRFIDラベル製造方法であって、
    樹脂シートに形成された開口部が前記インレット基材に配置された前記ICチップに対応するように、前記樹脂シートを接着剤層で前記インレット基材に貼着する工程と、
    前記開口部に熱硬化性樹脂を充填する工程と、
    前記熱硬化性樹脂及び前記樹脂シートに粘着剤層又は接着剤層で第1基材を貼着する工程と、
    前記インレット基材の前記アンテナ及び前記ICチップが配置された面の反対面に粘着剤層でセパレータを仮着する工程と、
    を有するRFIDラベル製造方法。
  13. インレット基材と、前記インレット基材の一方の面に設けられたアンテナ及び前記アンテナに接続されたICチップを備えたRFID媒体製造方法であって、
    樹脂シートに形成された開口部が前記インレット基材に配置された前記ICチップに対応するように、前記樹脂シートを接着剤層で前記インレット基材を貼着する工程と、
    前記開口部に熱硬化性樹脂を充填する工程と、
    前記熱硬化性樹脂及び前記樹脂シートに粘着剤層又は接着剤層で第1基材を貼着する工程と、
    前記インレット基材の前記アンテナ及び前記ICチップが配置された面の反対面に前記粘着剤層又は前記接着剤層で第2基材を貼着する工程と、
    を有するRFID媒体製造方法。
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