JP2018173300A - 測長器、および測長システム - Google Patents

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Abstract

【課題】スピンドルの摺動抵抗を低くしつつ、スピンドルと筐体との間のシール性能を維持する。【解決手段】測長器1は、測定対象物に先端が当接するスピンドル13と、先端側の開口570からスピンドル13を移動可能に突出させる筐体部50と、筐体部50の内面とスピンドル13の外面とに当接する軸面シール材65と、を備える。そして、筐体部50は、軸面シール材65を弾性的に保持し、軸面シール材65は、筐体部50の内部空間への開口570を介したエアの出入りを制限するとともに、スピンドル13の摺動を許容する。【選択図】図3

Description

本発明は、測長器、および測長システムに関する。
軸線方向に移動可能なスピンドルを測定対象物に当接させ、スピンドルの基準位置からの変位を検出する測長器が知られている。
例えば特許文献1には、スプライン溝と、先端に設けられた接触子とを有する軸体と、軸体に設けられたスケールと、開口端部と、ボールスプライン軸受構造とを有し、ボールスプライン軸受構造により、軸体が開口端部の開口を介してスライドするように軸体を支持する本体と、本体内に配置され、スケールを読み取るセンサと、リング部と、リング部の内周側に設けられ前記スプライン溝に接触する凸部とを有し、本体の開口端部に設けられたパッキン材とを具備し、パッキン材の凸部は、軸方向に垂直な面に対して、軸体の接触子側へ向けて傾くようにリング部から突出して設けられているリニアゲージが開示されている。
特許第5544129号
測長器では、筐体に対してスピンドルを移動可能に構成し、測定対象物にスピンドルの先端を当接させる。そして、測長器では、先端側の開口からスピンドルを移動可能に突出させる筐体における開口とスピンドルとの間がシールされる。
ここで、例えば、スピンドルが偏芯することで、スピンドルの軸芯が筐体の内面の軸芯に対してずれる可能性があった。このような場合、開口におけるシール材の実際のシール性能が予め設計したシール性能を満たさないおそれがある。そこで、例えば、筐体の開口とスピンドルとの間におけるシール材の締付量を予め大きく設定することが考えられる。しかしながら、シール材の締付量を高めると、スピンドルの摺動抵抗が高くなり、測定精度の低下につながってしまう。この例からも、測長器においては、スピンドルに対する摺動抵抗が低い状態で、スピンドルと筐体との間のシール性能が維持されることが好ましい。
本発明は、スピンドルの摺動抵抗を低くしつつ、スピンドルと筐体との間のシール性能を維持することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、測定対象物に先端が当接するスピンドルと、先端側の開口から前記スピンドルを移動可能に突出させる筐体と、前記筐体の内面と前記スピンドルの外面とに当接するシール材と、を備え、前記筐体は、前記シール材を弾性的に保持し、前記シール材は、前記筐体の内部空間への前記開口を介したエアの出入りを制限するとともに、前記スピンドルの摺動を許容することを特徴とする測長器である。
請求項2に記載の発明は、前記筐体は、前記シール材に当接するシール保持部材と、当該シール保持部材が当該シール材と当接する箇所よりも後端側にて当該筐体の構成部材と当該シール保持部材との間に設けられる弾性部材と、を含むことを特徴とする請求項1記載の測長器である。
請求項3に記載の発明は、前記スピンドルが前記筐体に最も収納された際に前記開口を塞ぐ端面封止材を更に備え、前記シール材と前記端面封止材とにより前記筐体の前記内部空間への前記開口を介したエアの出入りを調整することを特徴とする請求項1記載の測長器である。
請求項4に記載の発明は、測定対象物に先端が当接するスピンドルと、先端側に設けられた開口から前記スピンドルを移動可能に突出させる筐体と、前記筐体の前記先端側にて前記スピンドルを摺動させる軸面シール材と、間隙に挿入され、前記軸面シール材とは異なる他のシール材とを備え、前記軸面シール材の自然状態の径に対する変形率は、前記他のシール材の自然状態の径に対する変形率よりも小さいことを特徴とする測長器である。
請求項5に記載の発明は、前記筐体は、前記軸面シール材を保持するシール保持部材を備え、前記他のシール材は、前記シール保持部材を保持するシール材であることを特徴とする請求項4記載の測長器である。
請求項6に記載の発明は、前記他のシール材の自然状態の径に対する変形率は割合C1であり、前記軸面シール材の自然状態の径に対する変形率は割合C2であり、C1>C2であることを特徴とする請求項4記載の測長器である。
請求項7に記載の発明は、前記軸面シール材はOリングであり、前記割合C2は、Oリングの自然状態の径に対して0〜10%であることを特徴とする請求項6記載の測長器である。
請求項8に記載の発明は、開口を有する筐体と、測定対象物に先端が当接するとともに、前記筐体の前記開口から突出し、当該筐体に対して軸方向に移動するスピンドルと、前記スピンドルに保持され、当該スピンドルの前記筐体への退避動作に伴い当該筐体の前記開口に対して弾性的に当接することで、当該開口を塞ぐ端面封止材と、を有することを特徴とする測長器である。
請求項9に記載の発明は、前記端面封止材は、前記スピンドルの先端側の外面に嵌め込まれたリング状部材であり、当該スピンドルが前記筐体に最も収納された際に前記開口を塞ぎ、当該スピンドルが当該筐体から進出している際には当該開口を塞がないことを特徴とする請求項8記載の測長器である。
請求項10に記載の発明は、開口を有する筐体と、測定対象物に先端が当接するとともに、前記筐体の前記開口から突出し、当該筐体に対して軸方向に移動するスピンドルと、前記筐体の内側にて前記スピンドルに保持され、当該スピンドルが当該筐体から最も進出した際に、前記開口を介したエアの出入りを制限する制限部材と、を備えることを特徴とする測長器である。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10記載の測長器と、前記測長器の内部空間にエアを供給するエア供給器と、を有することを特徴とする測長システムである。
請求項12に記載の発明は、前記測長器は、前記スピンドルの後端側に設けられたスケールと、当該スケールを読み取るセンサと、を前記筐体の内部に備え、前記センサから出力された情報を取得し測定値として表示出力するコントローラを更に備えたことを特徴とする請求項11記載の測長システムである。
本発明によれば、スピンドルの摺動抵抗を低くしつつ、シール材のシール性能を維持することができる。
本実施の形態が適用される測長システムの一例を示した図である。 本実施の形態が適用される測長器の全体断面図である。 本実施の形態が適用される移動部の部分拡大図である。 本実施の形態が適用される測長器の動作の説明図である。 変形例の測長器の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[測長システム100の説明]
図1は、本実施の形態が適用される測長システム100の一例を示した図である。
測長システム100は、後述する移動部10の変位に基づいて測定対象物の長さを検出するための測長器1と、測長器1に接続され、各種の演算を行なうとともに、寸法の計測や、加工時のワークの仕上がりなどの合否の判定を行い、結果の表示出力を行なうコントローラとしての表示器2と、測長器1と表示器2とを接続するケーブル3と、を有している。さらに、測長システム100は、後述の移動部10を測定対象物に向けて押し付けるためのエアを測長器1に供給するエア供給器4と、測長器1とエア供給器4とをエアの流通を可能に接続するエアチューブ5と、を有している。
測長器1は、筐体部50に対して軸線方向に移動可能な移動部10の測定子14を、測定対象物に当接させる。そして、測長器1は、移動部10の基準位置からの変位を光学的に検出する。
表示器2では、使用者が、測長器1を用いた測定に際して用いられる初期パラメータの設定や、各種パラメータの登録などを行なうことができる。また、表示器2では、設定条件などをSET NO.(セット番号)によって登録することで、SET NO.の指定によって測定条件の呼出しが簡易に行える。これによって、段取り替えを容易としている。また、表示器2の測定画面では、マスター合わせのためのリセット操作などもできる。表示器2による表示としては、例えば、絶対値表示として、例えば測長器1の移動部10が最も出ている状態をほぼゼロとして、機械的に固有な測定値を表示する状態を設定できる。また、表示器2は、測定値が設定した合否判定/ランク判定の範囲内かどうかを判定し、表示や出力を行なう合否判定機能を備えている。
なお、表示器2は、複数台の測長器1を連結するように構成することもでき、多点の演算を行なうことができる。また、表示器2は、外部入出力用の各種インタフェースを設け、用途に合わせて使用することも可能である。
また、表示器2の構成としては、測長器1の内部に同様の機能を持たせることもできる。また、ケーブル3を用いずに、各種無線通信機能を用いて表示器2と通信することも可能である。
ケーブル3には、コネクタが設けられており、測長器1の後端側に設けられたコネクタに対して、オス/メスの関係で脱着可能となっている。
エア供給器4は、図示されない制御部によって制御される。そして、エア供給器4は、エアチューブ5を介し、測長器1に対してエアの供給を行うことで、筐体部50から移動部10を進出させる。また、エア供給器4は、電磁弁を制御して測長器1内に供給されたエアの大気開放を行うことで、筐体部50に移動部10を引き込ませる。
また、本実施の形態では、エア供給器4によるエアの供給条件に応じて、測長器1は、測定対象物に対する測定子14の押圧力や測定子14の移動速度を変更することができる。
エアチューブ5は、一端部がエア供給器4のエア出入口に接続し、他端部が測長器1の後端側に設けられた接続部に接続する。そして、エアチューブ5は、エア供給器4と測長器1との間のエアの経路を形成する。なお、エアチューブ5は、測長器1にエアを供給する供給路5aと、測長器1に供給したエアを大気開放する開放路5bとをそれぞれ備えている。
[測長器1の説明]
次に、本実施の形態の特徴的な構成である測長器1について、図2〜図3を用いて説明する。
図2は、本実施の形態が適用される測長器1の全体断面図である。
図3は、本実施の形態が適用される移動部10の部分拡大図である。
図2に示すように、本実施の形態の測長器1は、筐体部50に対して移動可能に設けられる移動部10と、移動部10の変位量を測定する測定部30と、移動部10の後端側を収納する筐体部50と、を備える。また、測長器1は、移動部10を摺動可能に支持する第1軸受61および第2軸受62と、筐体部50に移動部10を引き込む方向に付勢する圧縮コイルばね63と、を備える。さらに、測長器1は、移動部10の軸芯を筐体部50の軸芯に倣わせる倣い用シール材64(弾性部材の一例)と、移動部10と筐体部50との間をシールする軸面シール材65(シール材の一例)と、を備える。
〔移動部10の説明〕
移動部10は、第1軸受61および第2軸受62に対して軸線方向に摺動する摺動軸11と、目盛が設けられて摺動軸11と一体的に移動するガラススケール12(スケールの一例)と、先端側に測定子14が設けられ摺動軸11とともに移動するスピンドル13と、摺動軸11およびスピンドル13の軸線方向における移動範囲を定めるストッパ材15(制限部材の一例)と、移動部10が最も収納された際に筐体部50の端面をシールする端面シール材16(端面封止材の一例)と、を有する。
摺動軸11は、軸線方向に長く延びる棒状の部材である。そして、摺動軸11は、軸線方向に沿って、筐体部50の後述するベース51に対して相対的に移動可能に設けられる。
また、摺動軸11は、後述する発光素子31からガラススケール12に進行する光を通す開口部111と、ガラススケール12を保持するスケールホルダ部112と、を有する。
開口部111の内側には、後述する発光素子31の先端側が入り込む。また、開口部111は、軸線方向に長く延びる長穴等によって形成され、発光素子31が入り込んだ状態にて摺動軸11の軸線方向の移動を可能にする。
ガラススケール12は、光を透過可能であって、予め定められた格子目盛が描かれている。そして、ガラススケール12は、摺動軸11に保持されるとともに、後述する発光素子31および受光素子32とに挟まれる位置に設けられる。そして、ガラススケール12は、発光素子31から光が照射される。さらに、ガラススケール12の目盛は、受光素子32によって読取りが行われる。
スピンドル13は、軸線方向に沿って長く延びる略円柱状の部材である。そして、スピンドル13は、後端側にて摺動軸11の先端側に固定される。すなわち、スピンドル13は、所謂片持ちの状態で設けられる。また、スピンドル13の測定子14は、略球状に形成される部分を有する。そして、測定子14は、スピンドル13において、測定対象物との当接箇所を形成する。
ストッパ材15は、弾性を有し、リング状(環状)に形成される部材である。ストッパ材15には、例えばゴムなどの樹脂を材料とするOリングを用いることができる。そして、ストッパ材15は、スピンドル13の軸線方向における中央部の外面に形成された第1環状凹部131に嵌め込まれ、スピンドル13に保持される。また、ストッパ材15は、筐体部50の内側にて、スピンドル13とともに軸線方向に移動可能に設けられる。
さらに、ストッパ材15は、スピンドル13が後端側に向けて移動した際に、後述するステム53の内側突出部532に当接し(後述の図4参照)、スピンドル13が筐体部50に対して最も縮んだ状態の停止位置を定める。また、ストッパ材15は、スピンドル13が最も縮んだ状態にて、スピンドル13と筐体部50(ステム53の内側突出部532)との間を塞ぐ。
さらに、ストッパ材15は、スピンドル13が先端側に向けて移動した際に、後述するキャップ55に当接し、スピンドル13が筐体部50に対して最も伸びた状態の停止位置を定める。また、ストッパ材15は、スピンドル13が最も伸びた状態にて、スピンドル13と筐体部50(キャップ55)との間を塞ぐ。
なお、本実施の形態において、スピンドル13が筐体部50に対して最も縮んだ状態およびスピンドル13が筐体部50に対して最も伸びた状態以外の状態では、ストッパ材15は、半径方向の外側に対向する筐体部50(ステム53およびキャップ55)には接触しないようになっている。
図3に示すように、端面シール材16は、弾性を有し、リング状(環状)に形成される部材である。端面シール材16には、例えばゴムなどの樹脂を材料とするOリングを用いることができる。そして、端面シール材16は、スピンドル13の先端側の外面に形成された第2環状凹部132に入り込んで、スピンドル13に保持される。また、端面シール材16は、筐体部50の外側にて、スピンドル13とともに軸線方向に移動可能に設けられる。
また、本実施の形態では、端面シール材16の全体の外径は、筐体部50(後述のシールキャップ57)の外径よりも小さくなっている。
端面シール材16は、スピンドル13の移動に伴い、スピンドル13とともに軸線方向に移動する。そして、端面シール材16は、スピンドル13に保持され、スピンドル13の筐体部50への退避動作に伴い筐体部50の開口570に対して弾性的に当接することで、開口570を塞ぐ。本実施の形態では、端面シール材16は、スピンドル13が筐体部50に最も収納された際に開口570に対して弾性的に当接して開口570を塞ぐ。一方、端面シール材16は、スピンドル13が筐体部50から進出している際(最も収容される位置よりも突出した状態)では開口570を塞がない。
なお、本実施の形態において、「塞ぐ」とは、エアの流れを必ずしも完全に止めることを意味するものではない。
また、端面シール材16は、スピンドル13の外面に嵌め込まれ、移動部10が最も収納された際に筐体部50の端面をシールできれば良く、その際の位置の固定方法は第2環状凹部132に限定されない。例えば、端面シール材16は、第2環状凹部132ではないスピンドル13の外面にて端面シール材16自体の拘束力による固定や、接着剤による固定や、スピンドル13に取り付けられた別部材による間接的な固定でも良い。
〔測定部30の説明〕
図2に示すように、測定部30は、光を照射する発光素子31と、発光素子31が照射した光を受光する受光素子32と、を有する。測定部30は、筐体部50に保持されており、筐体部50に対して相対的な位置の変化はしない。
発光素子31には、LEDなどを用いることができる。そして、発光素子31は、ガラススケール12に向けて予め定められた波長の光を照射する。
受光素子32は、ガラススケール12を間に挟んで、発光素子31に対向して設けられる。受光素子32は、フォトダイオードやイメージセンサなどのセンサICを有し、ガラススケール12を透過した透過光を読み取る。そして、受光素子32は、ガラススケール12を透過した光の光量変化に基づいて得られる、ガラススケール12の目盛の情報を検出する。
〔筐体部50の説明〕
図2に示すように、筐体部50は、各種部品が取り付けられるベース51と、スピンドル13の後端側を収納するステム53と、倣い用シール材64を介してシールキャップ57を緩く保持するキャップ55と、軸面シール材65を保持するシールキャップ57(シール保持部材の一例)と、各種部品を覆う外装体59と、を有する。
ベース51には、第1軸受61、第2軸受62、発光素子31の基板、外装体59など、移動部10が移動する際に相対的に移動しない部品が取り付けられる。また、ベース51は、略円筒状に形成され、内側にエア供給器4から供給されるエアが溜まる内部空間51sを形成する。そして、本実施の形態では、ベース51の内部空間51sには、摺動軸11の後端部(後端面)が臨む。
(ステム53)
ステム53は、ベース51に固定される。また、ステム53は、中空状になっており、略円筒状に形成される。そして、ステム53は、半径方向の外側に向けて突出する外側突出部531と、半径方向の内側に向けて突出する内側突出部532と、先端側に設けられるキャップ保持部533とを有する。
外側突出部531は、本実施の形態では、ベース51の先端側の端部面に接触する。そして、外側突出部531は、ベース51に対するステム53の倒れを抑制する。
内側突出部532は、後端側において、圧縮コイルばね63を受ける。さらに、内側突出部532は、先端側において、後端側に向けて移動してきたストッパ材15を受ける。
キャップ保持部533は、キャップ55との接続箇所を形成する。本実施の形態では、キャップ保持部533は、ねじ留め箇所を形成する。そして、キャップ保持部533は、キャップ55を保持する。
(キャップ55)
図3に示すように、キャップ55は、略円筒状に形成された部材である。そして、キャップ55は、スピンドル13が貫通する空間を形成する内周面551と、倣い用シール材64を保持する倣い用シール保持部552と、シールキャップ57との接続箇所を形成する接続部553とを有する。
内周面551の内径は、スピンドル13の外径よりも大きく形成される。すなわち、キャップ55は、スピンドル13に対して予め定められた間隔を有して対向し、スピンドル13には接触しない。なお、この予め定められた間隔は、スピンドル13の組付け精度に基づき、スピンドル13が偏芯した場合でも、スピンドル13とキャップ55とが接触しないように定められている。
倣い用シール保持部552は、半径方向外側を向いて開口する環状の凹部を有する。そして、倣い用シール保持部552は、倣い用シール材64が嵌まり込む。また、倣い用シール保持部552は、倣い用シール材64を保持するとともに、倣い用シール材64を介してシールキャップ57を保持する。
接続部553は、シールキャップ57との接続箇所を形成する。本実施の形態では、接続部553は、キャップ55とシールキャップ57とをねじ接続させる。すなわち、接続部553には、雄ねじが形成される。
(シールキャップ57)
シールキャップ57は、略円筒状に形成され、先端側に開口570を有する部材である。また、シールキャップ57は、軸面シール材65を保持する軸面シール保持部571と、倣い用シール材64の半径方向外側に対向する倣い用シール対向部572と、キャップ55との接続箇所を形成するキャップ接続部573と、を有する。
軸面シール保持部571は、半径方向内側を向いて開口する環状の凹部を有する。そして、軸面シール保持部571には、軸面シール材65が挿入される。
また、本実施の形態では、スピンドル13の外面と軸面シール保持部571の内面との間隔H2は、軸面シール材65の自然状態の断面の径D2に対し、90%以上であって100%以下となるように設定している。
倣い用シール対向部572は、半径方向内側を向いて開口する環状の凹部を有する。また、倣い用シール対向部572は、倣い用シール保持部552に対向し、倣い用シール材64が挿入される領域(以下、倣い用シール材挿入部55s)を形成する。そして、倣い用シール材挿入部55sには、倣い用シール材64が挿入される。これによって、シールキャップ57は、弾性部材である倣い用シール材64を介してキャップ55に保持された状態になる。
さらに、倣い用シール保持部552の外面と倣い用シール対向部572の内面との間隔H1(倣い用シール材挿入部55sの半径方向の幅)は、倣い用シール材64の自然状態の断面の径D1に対し、90%未満となるように設定している。
キャップ接続部573は、キャップ55とねじ接続をする箇所を形成する。すなわち、キャップ接続部573は、雌ねじが形成される。
そして、本実施の形態では、キャップ接続部573は、接続部553に対して密着するのではなく、接続部553に予め定められた隙間57gを有して接続する。さらに、シールキャップ57とキャップ55とは、倣い用シール材挿入部55sに設けられる倣い用シール材64を介して接続している。そして、シールキャップ57とキャップ55とは、緩く嵌め合った状態で接続する。これによって、シールキャップ57は、倣い用シール材64を基点にして、キャップ55に対して傾くように変位することが可能になっている。
なお、シールキャップ57とキャップ55とは、緩く嵌め合った状態で接続されていれば良く、本実施の形態のねじ接続に限定されるものではない。例えば、シールキャップ57とキャップ55とは、互いに外れないように軸線方向に掛かり合い、シールキャップ57の変位(傾き)が許容されていれば良い。さらに、シールキャップ57とキャップ55とは、倣い用シール材64のみで掛かり合うように構成されていても構わない。
図2に示すように、外装体59は、略円筒状に形成され、少なくともベース51を覆うように設けられる。また、本実施の形態において、外装体59は、筐体部50内にエア供給器4(図1参照)から供給されたエアを満たすための最も外側の境界となる。
続いて、移動部10と筐体部50との間に設けられる部材について詳細に説明する。
〔第1軸受および第2軸受〕
第1軸受61および第2軸受62は、ベース51に保持される。そして、第1軸受61は、摺動軸11の後端側を摺動可能に支持する。また、第2軸受62は、摺動軸11の先端側を摺動可能に支持する。
〔圧縮コイルばね〕
圧縮コイルばね63は、先端側がステム53の内側突出部532に接触し、後端側が摺動軸11に接触する。そして、圧縮コイルばね63は、移動部10を後端側に向けて付勢する。すなわち、圧縮コイルばね63は、移動部10を筐体部50に引き込むように作用する。
〔倣い用シール材〕
倣い用シール材64は、弾性を有し、リング状(環状)に形成される部材である。倣い用シール材64には、例えばゴムなどの樹脂を材料とするOリングを用いることができる。そして、図3に示すように、倣い用シール材64は、半径方向内側にてキャップ55に接触し、半径方向外側にてシールキャップ57に接触する。より具体的には、倣い用シール材64は、シールキャップ57が軸面シール材65と当接する箇所よりも後端側にて筐体の構成部材であるキャップ55とシールキャップ57との間に設けられる。
また、倣い用シール材挿入部55sに挿入された状態における、倣い用シール材64の自然状態の断面の径D1に対する変形率の割合C1は、10%よりも大きく設定されている。
そして、倣い用シール材64は、シールキャップ57を弾性的に保持する。これによって、本実施の形態の測長器1においては、シールキャップ57(筐体部50)が、軸面シール材65を弾性的に保持する状態を形成する。
〔軸面シール材〕
軸面シール材65は、弾性を有し、環状に形成される部材である。軸面シール材65には、例えばゴムなどの樹脂を材料とするOリングを用いることができる。軸面シール材65は、半径方向内側にてスピンドル13に接触し、半径方向外側にてシールキャップ57に接触し、スピンドル13と筐体部50との間をシールする。そして、軸面シール材65は、内部空間51sにエアを供給して移動部10を進出させる際に、開口570を介したエアの流出を制限する。また、軸面シール材65は、開口570を介して内部空間51sにエアが流入しようとする際にエアの流入を制限する。
なお、本実施の形態の軸面シール材65による封止は、開口570を介したエアの出入りを必ずしも完全に無くすのものではない。
そして、軸面シール材65が軸面シール保持部571に挿入された状態における、軸面シール材65の自然状態の断面の径D2に対する変形率の割合C2は、0%以上であって10%以下に設定されている。これによって、軸面シール材65は、筐体部50の内部空間51sへの開口570を介したエアの出入を制限する。さらに、本実施の形態の軸面シール材65は、スピンドル13の軸線方向における摺動を許容する。
ここで、本実施の形態では、軸面シール材65の変形率の割合C2は、スピンドルと筐体との間に設けられる従来のシール材(以下、通常シール材)の変形率の割合よりも小さくなっている。従来において、取り付けられた状態における通常シール材の自然状態の断面の径に対する変形率の割合は、例えば10%よりも大きい。これに対して、本実施の形態の軸面シール材65は、通常シール材と比較して変形率が小さくなっており、スピンドル13に対する摺動抵抗を通常シール材を用いる場合よりも低減している。
そして、本実施の形態の測長器1において、倣い用シール材64は、スピンドル13に接触するものではなく、スピンドル13の摺動性に影響を及ぼさない。従って、変形率の観点においては、倣い用シール材64の変形率の割合C1は、通常シール材と同様に設定している。従って、本実施の形態の測長器1において、軸面シール材65の自然状態の断面の径D2に対する変形率の割合C2は、倣い用シール材64の自然状態の断面の径D1に対する変形率の割合C1よりも小さく設定される(割合C1>割合C2)。
[測長システムおよび測長器の作用]
次に、本実施の形態が適用される測長システム100および測長器1の作用を説明する。
図4は、本実施の形態が適用される測長器1の動作の説明図である。なお、図4では、移動部10が筐体部50に最も収納された測長器1の状態を示している。
測長器1は、図示しない保持具などに筐体部50が固定される。また、測長器1は、移動部10の軸線方向の先端側を下にして、測定子14が最下端にて測定対象物と接触するように配置される。
測長器1にて測長が開始されると、測定対象物の高さ方向の位置に応じて、移動部10が上下動(軸線方向に摺動)する。ここで、本実施の形態の測長器1では、筐体部50の内部空間51sにエアが供給される。そして、測長器1では、スピンドル13と筐体部50との間が軸面シール材65によってシールされているため、内部空間51s内のエアが予め定められた圧力となる。そして、移動部10(スピンドル13)には、圧縮コイルばね63のばね力に抗して、先端側に移動する力が作用する。これによって、測長器1では、測定子14と測定対象物との接触が維持される。
また、本実施の形態の測長器1では、スピンドル13が筐体部50から最も進出した際には、ストッパ材15が、筐体部50のキャップ55に接触する。そして、本実施の形態の測長器1では、移動部10が筐体部50から最も進出した際、軸面シール材65に加えて、ストッパ材15によって、開口570を介した内部空間51sへのエアの出入りを制限した状態を形成する。これによって、本実施の形態の測長器1では、移動部10が筐体部50から最も進出した際における内部空間51sからの余計なエアの漏れを制限している。さらに、ストッパ材15は、スピンドル13とともに移動するため、スピンドル13の摺動抵抗を高めることなく開口570を塞ぐことができる。
ここで、本実施の形態の測長器1において、スピンドル13が偏芯する可能性がある。この場合であっても、軸面シール材65を保持するシールキャップ57が、倣い用シール材64を介してキャップ55に対して緩く嵌め合っている。そのため、シールキャップ57は、倣い用シール材64を基点にしてキャップ55に対して傾くことができる。その結果、シールキャップ57および軸面シール材65がスピンドル13に倣って位置することができる。すなわち、本実施の形態の測長器1では、シールキャップ57および軸面シール材65による所謂「芯出し」が自動的に行われる。これによって、軸面シール材65は、スピンドル13およびシールキャップ57にそれぞれ接触した状態を維持し、移動部10と筐体部50との間がシールされる。
また、上述したとおり、軸面シール材65をスピンドル13の位置に合わせることが可能なため、本実施の形態の測長器1では、例えばスピンドル13に対して軸面シール材65を強く締め付ける必要がなくなる。このため、本実施の形態の測長器1では、スピンドル13が軸面シール材65から受ける摺動抵抗を低く維持することができる。
そして、測長器1では、測定部30に対する移動部10の移動によって、受光素子32により読み取られるガラススケール12の目盛が変化する。そして、受光素子32によって読み取られた目盛の情報は、ケーブル3を経由して表示器2に出力される。表示器2では、各種演算がなされ、例えば測定対象物が予め設定された合否判定/ランク判定の範囲内か否かの表示や、測定対象物の寸法の計測値の表示などが行なわれる。
また、例えば測定が終了した後など測長器1を使用しないときには、エア供給器4から内部空間51sに対するエアの供給を停止する。そうすると、図4に示すように、移動部10は、圧縮コイルばね63のばね力によって後端側に移動する。そして、本実施の形態の測長器1では、端面シール材16が筐体部50の開口570を塞ぐ。
本実施の形態では、軸面シール材65は、スピンドル13の摺動を許容するように開口570を介したエアの出入りを制限する。そのため、軸面シール材65だけでは、開口570を介して塵やオイルミストなどの微細な異物が内部空間51sに向けて進入する余地がある。これに対し、移動部10が筐体部50に最も収納された際には、端面シール材16と軸面シール材65との両方によって、筐体部50の開口570を介した内部空間51sへのエアの進入を抑制する状態が形成される。これによって、本実施の形態の測長器1では、内部空間51sに向けた異物の進入がより確実に防止される。このように、本実施の形態の測長器1は、軸面シール材65と端面シール材16とによって、内部空間51sへの開口570を介したエアの出入りを段階的に調整することが可能になっている。さらに、端面シール材16は、スピンドル13とともに移動するため、スピンドル13の摺動抵抗を高めることなく開口570を塞ぐことができる。
さらに、本実施の形態では、移動部10が筐体部50に最も収納された際には、ストッパ材15が、筐体部50のステム53(内側突出部532)に接触し、開口570を介した内部空間51sへのエアの出入りを制限する。すなわち、本実施の形態の測長器1では、移動部10が筐体部50に最も収納された際、軸面シール材65および端面シール材16に加えて、ストッパ材15によって、開口570を介した内部空間51sへのエアの進入を制限した状態を形成する。
なお、本実施の形態において、筐体部50が軸面シール材65を弾性的に保持する構成は倣い用シール材64に限定されない。例えば、倣い用シール材64に代えて、ばねを用いたり、磁石の反発力を用いたりしても良い。さらに、例えば軸面シール材65を保持するシールキャップ57自体をゴムなどの弾性材料によって構成しても良い。
また、本実施の形態の筐体部50においては、ベース51、ステム53、キャップ55およびシールキャップ57がそれぞれ別体にて構成されているが、軸面シール材65を弾性的に保持することができれば、これらのうち複数の部品が一体で構成されても構わない。
さらに、移動部10において、摺動軸11、スピンドル13および測定子14が別体で構成される例を用いて説明したが、これらのうち複数の部品が一体で構成されても良い。
さらに、本実施の形態の測長器1では、スピンドル13の軸線方向における移動範囲を定めるストッパ材15が、例えばスピンドル13が筐体部50に対して最も収納された際や筐体部50から最も進出した際に、開口570を介したエアの出入りを制限するが、この構成に限定されない。例えば、本実施の形態のストッパ材15に関し、スピンドル13の移動範囲を定める機能部と、開口570を介したエアの出入りを制限する機能部とを、別部材にて構成しても構わない。
〔測長器1の変形例〕
図5は、変形例の測長器1の説明図である。
図5に示すように、変形例の測長器1のシールキャップ57は、第2軸面シール材265を保持する第2軸面シール保持部574を有している。なお、変形例における第2軸面シール材265および第2軸面シール保持部574の基本構成は、上述した本実施の形態の軸面シール材65および軸面シール保持部571と同様である。
そして、変形例の測長器1では、軸面シール材65および第2軸面シール材265による複数の軸面シール材によって、開口570を介したエアの出入りを制限する。
以上のように構成される変形例の測長器1においても、シールキャップ57は、スピンドル13に倣って、倣い用シール材64を基点にしてキャップ55に対して傾くことができる。従って、変形例のように、複数の軸面シール材を用いる場合であっても、軸面シール材によるスピンドル13の摺動抵抗が低い状態が維持される。
また、図5に示すように、変形例の測長器1のスピンドル13は、第2端面シール材216を有している。
第2端面シール材216は、弾性を有し、リング状(環状)に形成される部材である。また、第2端面シール材216は、断面においてV字形状の部分を有している。第2端面シール材216には、例えばゴムなどの樹脂を材料とする所謂V状端面シール材を用いることができる。
なお、本実施の形態では、第2端面シール材216の全体の外径は、筐体部50(シールキャップ57)の外径よりも小さくなっている。
第2端面シール材216は、軸線方向に貫通しスピンドル13が挿入される軸方向開口部217と、半径方向外側を向く径方向開口部218と、を有する。そして、第2端面シール材216は、軸方向開口部217にてスピンドル13の第2環状凹部132に嵌め込まれる。
以上のように構成される変形例の測長器1において、第2端面シール材216は、スピンドル13が筐体部50に最も収納された際に、筐体部50の先端側の端部に径方向開口部218が弾性的に当接する(図5中に破線で示す)。そして、第2端面シール材216は、筐体部50の先端側の端部に接触して変形することで、開口570を介したエアの流れを制限する。一方で、第2端面シール材216は、スピンドル13が筐体部50から進出している際(最も収容される位置よりも突出した状態)には開口570を塞がない。
なお、上述した主たる実施の形態では、ガラススケール12を光透過型スケールとしたが、これを光反射型スケールとして構成することもできる。かかる場合には、受光素子32を発光素子31と同じ側に配置する。さらに、本実施の形態の測長器1における変位の測定方式は、光学式に限定されず、他の測定方式を採用しても構わない。
さらに、上述した主たる実施の形態では、エアによってスピンドル13を測定対象物に向けて押し付ける方式を採用しているが、押し付けるための方式は、エアに限定されない。例えば、ばねを用いて、スピンドル13の先端部を測定対象物に向けて押し付けるように構成した測長器において、本実施の形態の構成を採用しても構わない。
1…測長器、2…表示器、4…エア供給器、10…移動部、11…摺動軸、12…ガラススケール、13…スピンドル、14…測定子、15…ストッパ材、16…端面シール材、30…測定部、50…筐体部、51…ベース、51s…内部空間、55…キャップ、57…シールキャップ、64…倣い用シール材、65…軸面シール材、570…開口

Claims (12)

  1. 測定対象物に先端が当接するスピンドルと、
    先端側の開口から前記スピンドルを移動可能に突出させる筐体と、
    前記筐体の内面と前記スピンドルの外面とに当接するシール材と、を備え、
    前記筐体は、前記シール材を弾性的に保持し、
    前記シール材は、前記筐体の内部空間への前記開口を介したエアの出入りを制限するとともに、前記スピンドルの摺動を許容することを特徴とする測長器。
  2. 前記筐体は、前記シール材に当接するシール保持部材と、当該シール保持部材が当該シール材と当接する箇所よりも後端側にて当該筐体の構成部材と当該シール保持部材との間に設けられる弾性部材と、を含むことを特徴とする請求項1記載の測長器。
  3. 前記スピンドルが前記筐体に最も収納された際に前記開口を塞ぐ端面封止材を更に備え、
    前記シール材と前記端面封止材とにより前記筐体の前記内部空間への前記開口を介したエアの出入りを調整することを特徴とする請求項1記載の測長器。
  4. 測定対象物に先端が当接するスピンドルと、
    先端側に設けられた開口から前記スピンドルを移動可能に突出させる筐体と、
    前記筐体の前記先端側にて前記スピンドルを摺動させる軸面シール材と、
    間隙に挿入され、前記軸面シール材とは異なる他のシール材とを備え、
    前記軸面シール材の自然状態の径に対する変形率は、前記他のシール材の自然状態の径に対する変形率よりも小さいことを特徴とする測長器。
  5. 前記筐体は、前記軸面シール材を保持するシール保持部材を備え、
    前記他のシール材は、前記シール保持部材を保持するシール材であることを特徴とする請求項4記載の測長器。
  6. 前記他のシール材の自然状態の径に対する変形率は割合C1であり、
    前記軸面シール材の自然状態の径に対する変形率は割合C2であり、
    C1>C2
    であることを特徴とする請求項4記載の測長器。
  7. 前記軸面シール材はOリングであり、前記割合C2は、Oリングの自然状態の径に対して0〜10%であることを特徴とする請求項6記載の測長器。
  8. 開口を有する筐体と、
    測定対象物に先端が当接するとともに、前記筐体の前記開口から突出し、当該筐体に対して軸方向に移動するスピンドルと、
    前記スピンドルに保持され、当該スピンドルの前記筐体への退避動作に伴い当該筐体の前記開口に対して弾性的に当接することで、当該開口を塞ぐ端面封止材と、
    を有することを特徴とする測長器。
  9. 前記端面封止材は、前記スピンドルの先端側の外面に嵌め込まれたリング状部材であり、当該スピンドルが前記筐体に最も収納された際に前記開口を塞ぎ、当該スピンドルが当該筐体から進出している際には当該開口を塞がないことを特徴とする請求項8記載の測長器。
  10. 開口を有する筐体と、
    測定対象物に先端が当接するとともに、前記筐体の前記開口から突出し、当該筐体に対して軸方向に移動するスピンドルと、
    前記筐体の内側にて前記スピンドルに保持され、当該スピンドルが当該筐体から最も進出した際に、前記開口を介したエアの出入りを制限する制限部材と、
    を備えることを特徴とする測長器。
  11. 請求項1〜10記載の測長器と、
    前記測長器の内部空間にエアを供給するエア供給器と、
    を有することを特徴とする測長システム。
  12. 前記測長器は、前記スピンドルの後端側に設けられたスケールと、当該スケールを読み取るセンサと、を前記筐体の内部に備え、
    前記センサから出力された情報を取得し測定値として表示出力するコントローラを更に備えたことを特徴とする請求項11記載の測長システム。
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