JP2018173101A - 磁性流体シール付き軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁性流体シールの磁性体の径方向の位置精度(同芯度)を高精度に実現して、磁気シール部の隙間を小さく均一化できる磁性流体シール付き軸受を提供する。【解決手段】本発明の磁性流体シール付き軸受1は、内輪3及び外輪5と転動体7とを有する軸受本体10と、内輪3及び/又は外輪5との間で磁気回路を形成して軸受本体10の内部をシールする磁性流体シール20とを備える。磁性流体シール20は、磁気回路を形成する磁石12と、磁石12を保持する極板14とを有し、転動体7を支持するための研磨仕上げされた内輪3又は外輪5の研磨支持面30によって極板14が径方向で位置決め支持される。【選択図】 図2

Description

本発明は、各種の動力伝達機構に配設され、回転体を回転自在に支持すると共に、内部に埃や水分などの異物が侵入しないようにする磁性流体シール付きの軸受に関する。
一般に、各種の駆動力伝達機構に設置される回転軸、歯車、及び、ローラ等の回転体は、軸受を介して回転自在に支持されている。この場合、軸受は、内輪と外輪との間に周方向に沿って複数の転動体(転がり部材)を収容した、いわゆるボールベアリング(玉軸受)を用いることが多く、このようなタイプの軸受を用いることで、回転体の回転性能の向上を図っている。
このような軸受は、様々な駆動装置における駆動力伝達機構の回転体の支持手段として用いられるが、駆動装置によっては、とりわけ屋外で使用される駆動装置においては、埃、水分等の異物が軸受内部に侵入し易く、軸受そのものに異物が侵入すると、回転性能が劣化したり、異音が生じる等の問題が生じる。
そのため、回転体の回転性能を低下させることなく、軸受部分に対する異物の侵入防止を図る構成として、磁性流体を用いた磁性流体シール機構を備える軸受(以下、磁性流体シール付き軸受と称する)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような磁性流体シール付き軸受は、外輪と内輪との間に転動体を保持したボールベアリングに関し、相対回転する外輪と内輪との間に磁性体を介在するとともに、磁性体の一方側を固定し、他方側のシール隙間に磁性流体を配設した構成(又は、固定側及び隙間側の両方に磁性流体を配設した構成)を成している。
具体的には、図6に示されるように、そのような磁性流体シール付き軸受100は、内輪102と、外輪104と、内輪102と外輪104との間に保持器130を介して保持される複数の転動体106とから成る軸受本体120の軸方向開口150側に、内輪102及び/又は外輪104との間で磁気回路を形成して軸受本体120の内部をシールする磁性流体シール110が一体に保持され、磁性流体シール110は、内輪102及び/又は外輪104との間で磁気回路を形成する磁石112と、該磁石112を保持する極板114と、内輪102及び/又は外輪104と極板114及び/又は磁石112との間に保持される磁性流体116とから成る。
そして、磁石112と極板114とにより構成される磁性体は、内側の転動体106を支持する内外輪102,104の支持面102a,104aに対して開口150側で、支持面102a,104aよりも径寸法の大きい大径部104bに嵌合して径方向で位置決めされるとともに、転動体106の前記支持面104aと大径部104bとの間に形成される段差部140により軸方向で位置決めされる(軸方向の移動が規制される)。
すなわち、磁性流体シール付き軸受100は、内輪102と外輪104との間に磁性体112,114を配設して転動体106を閉塞するとともに、磁性体112,114の一方側を固定し、他方側をシール隙間sとして、シール隙間s側に(場合により固定側にも)磁性流体116を配設することで、転動体106を密閉状態にシールし、回転性能に影響を与える転動体部分への異物の侵入を防止(ひいては、軸受内部の耐食性を向上)している。
特許第5797600号
ところで、このような磁性流体シール付き軸受100には、一般的なボールベアリングと同様に、摩擦抵抗を少なくして転動体106をスムーズに回転させるという軸受本来の機能が求められる。そのため、前記支持面102a,104a、すなわち、転動体106が転がる軌道面(レース面)102a,104aには、所定の表面粗さを得るべく研磨仕上げが施される。
しかしながら、磁性流体シール110を構成する磁性体112,114は、前述したように内外輪102,104の軸方向開口150側で段差部140により形成される大径部104bに嵌合して位置決めされることから、この段差部140の存在に起因して、大径部104bの嵌合面に転動体106の軌道面102a,104aと同様の研磨仕上げを施すことが困難であり、そのため、大径部104bの嵌合面の寸法精度は軌道面102a,104aのそれよりも劣る。
したがって、転動体106の軌道面(支持面)102a,104a(したがって、内外輪102,104)に対する磁性体112,114の径方向の位置精度(同芯度)を高精度に実現することができず、その結果、磁気シール部の隙間sを小さく均一化することが難しく、シール性能(耐圧性能)が安定しない。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、磁性流体シールの磁性体の径方向の位置精度(同芯度)を高精度に実現して、磁気シール部の隙間を小さく均一化できる磁性流体シール付き軸受を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の磁性流体シール付き軸受は、磁性体により形成される内輪及び外輪と、前記内輪と前記外輪との間に転動可能に介挿される転動体とを有する軸受本体と、前記軸受本体に一体に保持され、前記内輪及び/又は前記外輪との間で磁気回路を形成して前記軸受本体の内部をシールする磁性流体シールとを備え、前記磁性流体シールは、前記内輪及び/又は前記外輪との間で磁気回路を形成する磁石と、該磁石を保持する極板と、前記内輪及び/又は前記外輪と前記極板及び/又は前記磁石との間に保持される磁性流体とを有し、前記転動体を支持するための研磨仕上げされた前記内輪又は前記外輪の研磨支持面によって前記極板が径方向で位置決め支持されることを特徴とする。
上記構成によれば、研磨仕上げされた転動体の軌道面(レース面)である内輪又は外輪の研磨支持面と同一の面(研磨支持面それ自体)で極板を径方向で位置決め支持する(径方向の移動を規制する)ようにしているため、極板の径方向位置を高精度で管理でき(極板及び磁石により構成される磁性体の径方向の位置精度を高精度で実現でき)、したがって、磁性流体が充填される磁気シール部の隙間を小さく安定して維持(均一化)できるようになり、その結果、磁性流体を保持する磁場が強化されて耐圧性能が向上し、安定したシール性能(異物侵入/浸水防止効果)を得ることができる。
また、上記構成によれば、転動体を転動自在に支持する研磨支持面をそのまま活用して極板を支持するため、コストの増大を招くことなく位置精度の向上を図れるとともに、転動体の保持器のスペースを確保しつつ軸受本体の軸方向寸法の短縮化も可能になる。
本発明によれば、磁性流体シールの磁性体の径方向の位置精度(同芯度)を高精度に実現して、磁気シール部の隙間を小さく均一化できる磁性流体シール付き軸受が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る磁性流体シール付き軸受の軸方向に沿う断面図である。 図1の要部拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る磁性流体シール付き軸受の要部拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る磁性流体シール付き軸受の要部拡大断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る磁性流体シール付き軸受の要部拡大断面図である。 従来の磁性流体シール付き軸受の軸方向に沿う断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る磁性流体シール付き軸受の実施形態について説明する。
図1及び図2は、本発明に係る磁性流体シール付き軸受の第1の実施形態を示し、図1は軸方向に沿う全体断面図、図2は図1の要部拡大図である。
本実施形態に係る磁性流体シール付き軸受1は、円筒状の内輪3と、これを囲繞する円筒状の外輪5と、内輪3と外輪5との間に転動可能に介装される複数の転動体(転がり部材)7とにより構成される軸受本体10を備えている。転動体7は、周方向に延出するリテーナ(保持器)8に保持されており、内輪3と外輪5とを相対的に回転可能としている。
内輪3及び外輪5は、磁性を有する材料(磁性体)、例えばクロム系ステンレス(SUS440C)によって形成されており、リテーナ8は、耐食性、耐熱性に優れた材料、例えばステンレス材(SUS304)によって形成されている。また、転動体7は、非磁性材料、例えばセラミック(窒化珪素、アルミナ、ジルコニア、SiCなど)、非磁性鋼(オーステナイトステンレス鋼、チタン、チタン合金、超硬材(タングステンカーバイト等)など)、銅合金、プラスチックなどから形成される。また、本実施形態の外輪5は、その露出端面5aが、内輪3の露出端面3aと同一面(略同一面)上となるように構成されているが、いずれか一方が他方より長く形成されていてもよい。
内輪3及び外輪5の開口15側には、磁性流体シール20が設置されている。この磁性流体シール20は、軸受本体10に一体に保持され(軸受本体10と一体化されて軸受本体10と共にユニットとして構成されてもよい)、内輪3及び/又は外輪5との間で磁気回路を形成して軸受本体10の内部をシールするものであり、具体的には、内輪3及び/又は外輪5との間で磁気回路を形成する磁石12と、該磁石12を保持する極板14(14a,14b,14c)と、内輪3及び/又は外輪5と極板14(14a,14b,14c)及び/又は磁石12との間に保持される磁性流体25とから成る。なお、本実施形態では、内輪3及び外輪5の両側の開口15に、同じ構成の磁性流体シール20が配設されているため、以下の説明では、片側の構成(図1の左側)について説明する。
磁性流体シール20は、リング状に構成された磁石(以下、磁石と称する)12と、磁石12をその軸方向両側で保持する複数(本実施形態では3枚)の極板14(14a,14b,14c)と、磁石12によって形成される磁気回路に保持される磁性流体25と、を有しており、これらのシール要素により、転動体7内に、埃、水分等が侵入しないようにシールする機能を有している。
この場合、極板14は、磁石12の軸方向両側面に接して配置されるリング状の部材であり、転動体7と対向する内側で磁石12を保持する内側極板14aと、これとは反対の外側で磁石12を保持する2枚の互いに軸方向に重ね合わされて接合された第1及び第2の外側極板14b,14cとを有する。
なお、本実施形態において、磁性流体25は、内輪3側に設けられるが、軸受本体10に対する極板14の支持形態に応じて、外輪5側及び内輪3側の2か所に設けられてもよく或いは外輪5側のみに設けられても構わない。
また、軸受本体10に対する極板14の支持形態に関して、本実施形態では、外輪5側の極板14の外面を固定側とし、内輪3側の極板14の内面と内輪3の外面との間に磁性流体25の充填のための隙間Gを形成しているが、勿論、内輪3側の極板14の内面を固定側とし、外輪5側の極板14の外面と外輪5の内面との間に磁性流体25の充填のための隙間Gを形成してもよく、或いは、前者と後者の複合形態であっても構わない。
また、磁石12は、磁束密度が高く、磁力が強い永久磁石、例えば、焼結製法によって作成されるネオジム磁石により形成することができ、予め軸方向(軸受1の軸芯方向X)に磁極(S極、N極)が向くように着磁される。また、磁石12を保持する極板14は、磁性を有する材料、例えばクロム系ステンレス(SUS440C)によって形成されてもよい。
磁石12と極板14は、組み付け時では取着された状態にあり、本実施形態では、両部材が接着されていないが、接着されても構わない。この場合、両部材を予め接着しておくことで、磁石12の位置決めや芯出しが容易に行える共に、磁石12と極板14がユニット化され、組み込み作業が容易に行えるようになる。
組み込みにおいては、外輪5の開口側内面の両側に段差部40が形成され、磁石12を径方向に若干の遊度をもって(したがって、磁石12の外径は極板14の外径よりも若干小さい)軸方向で挟持する内側極板14a及び第1の外側極板14bの外径よりも第2の外側極板14cの外径が大きく設定されるとともに、内側極板14a及び第1の外側極板14bの外径が外輪5の内径と略同一に設定され且つ極板14(14a,14b,14c)の内径が内輪3の外径よりも大きく設定されていることから、極板14(14a,14b,14c)を磁石12と共に外輪5の開口15側から装着、嵌合すると、段差部40よりも転動体7側の内側に位置される外輪5の内周面部位である後述する研磨支持面30で内側極板14a及び第1の外側極板14bが径方向で位置決め支持されるとともに、段差部40に第2の外側極板14cが当接して、極板14と磁石12とから構成される磁性体が軸方向で位置決めされ(第2の外側極板14cが段差部40により軸方向で位置決めされ)、また、この組み込み状態で内輪3の外面と極板14(14a,14b,14c)との間に隙間Gが生じるようになる。
内輪3と極板14との間に形成される前記隙間Gには例えばスポイト等の注入器具によって磁性流体25が注入される。この注入される磁性流体25は、隙間Gに溜まるようになるが、その注入量及び/又は磁力の強さによっては磁石12の表面を伝わって固定側(外輪5側)にも溜まり得る。また、注入される磁性流体25は、例えばFe34のような磁性微粒子が、界面活性剤によりベースオイルに分散させて構成されたもの(界面活性剤を磁性微粒子にまぶすことにより、ベースオイル内に分散させている)であり、粘性があって磁石を近づけると反応する特性を備えている。このため、磁性流体25は、磁石12、磁性材料で構成される内輪3、外輪5、及び、極板14との間で形成される磁気回路によって、所定の位置に安定して保持される。
また、本実施形態に係る磁性流体シール付き軸受1は、軸受本体10に対する磁性流体シール20の極板14の支持形態に特徴を有する。具体的には、本実施形態では、転動体7の所望の回転性能を確保するべく、転動体7を支持するための内輪3及び外輪5の支持面30(すなわち、両側の段差部40間に位置される内輪3の外周面部位及び外輪5の内周面部位)が高精度の仕上げ面、すなわち、所定の表面粗さを得るように研磨仕上げされた研磨支持面30として形成されており、この研磨支持面30に内側極板14a及び第1の外側極板14bが高精度に嵌合されて径方向で位置決め支持される。言い換えると、特に外輪5側を極板14の固定側とする本実施形態では、転動体7を転動可能に支持する外輪5の研磨支持面部位30aと、内側極板14a及び第1の外側極板14bの外面を径方向で支持する外輪5の研磨支持面部位30bとが同一の研磨仕上げ面により形成されている。
なお、研磨支持面30は、本実施形態では、表面粗さが例えばJISで規定されている1.6以下(鏡面仕上げ)に設定され、一方、研磨支持面30に隣接する段差部40よりも外側(開口15側)に位置されて磁性体の軸方向が位置決めされる外輪5の内面部位の表面粗さは例えばJISで規定されている1.6〜6.3の切削加工による並仕上げ程度に設定される。
このように、本実施形態によれば、研磨仕上げされた転動体7の軌道面(レース面)である内輪3又は外輪5の研磨支持面30と同一の面(研磨支持面30それ自体)で極板14a,14bを径方向で位置決め支持する(径方向の移動を規制する)ようにしているため、極板14(14a、14b,14c)の径方向位置を高精度で管理でき(極板14及び磁石12により構成される磁性体の径方向の位置精度を高精度で実現でき)、したがって、磁性流体25が充填される磁気シール部の隙間Gを小さく安定して維持(均一化)できるようになり、その結果、磁性流体25を保持する磁場が強化されて耐圧性能が向上し、安定したシール性能(異物侵入/浸水防止効果)を得ることができる。
また、本実施形態によれば、転動体7を転動自在に支持する研磨支持面30をそのまま活用して極板14を支持するため、コストの増大を招くことなく位置精度の向上を図れるとともに、転動体7の保持器8のスペースを確保しつつ軸受本体10の軸方向寸法の短縮化も可能になる。
図3には本発明の第2の実施形態が示される。図示のように、本実施形態の磁性流体シール付き軸受1Aでは、第1の実施形態における第1及び第2の外側極板14b,14cが一体化(一体形成)されて成る。言い換えると、本実施形態では、第1の外側極板14bが、研磨支持面30によって径方向で位置決め支持される第1の極板部14baと、段差部40により軸方向で位置決めされる第2の極板部14bbとを有する。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同様である。したがって、第1の実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、部品点数を削減して、製造・組み付け工程を減らすこともでき、ひいては、製造コストの低減にもつながる。
図4には本発明の第3の実施形態が示される。図示のように、本実施形態の磁性流体シール付き軸受1Bでは、第1の実施形態における第2の外側極板14cの代わりに例えば非磁性材から成る保持部材50が使用される。すなわち、第1の実施形態では、極板14の軸方向の位置決めが段差部40に当接する第2の外側極板14cによって行なわれたが、本実施形態では、極板14の軸方向の位置決めが、段差部40に当接して例えば第1の外側極板14bに接着固定される保持部材50によって行なわれる。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同様である。したがって、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる
図5には本発明の第4の実施形態が示される。図示のように、本実施形態の磁性流体シール付き軸受1Cでは、磁性流体シール20において、内側極板14a及び第2の外側極板14cが排除されている。すなわち、本実施形態では、第1の外側極板14bのみによって磁石12が保持されている。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同様である。したがって、第1の実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、部品点数を削減して、製造・組み付け工程を減らすこともでき、ひいては、製造コストの低減にもつながる。なお、外側極板14bを図3のように径方向位置決め部14baと軸方向位置決め部14bbに形成してもよい。
以上、本発明の様々な実施形態について説明してきたが、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。例えば、前述した研磨支持面は、表面粗さが例えば1.6以下に設定されていたが、研磨支持面は、転動体の所望の回転性能を確保するように研磨仕上げされていればよく、その表面粗さは任意に設定できる。また、前述した実施形態では、段差部を境に、研磨支持面と、段差部よりも外側(開口側)に位置される外輪の内面部位とで、外輪の内面の表面粗さに差異をもたせたが、段差部を排除し、外輪の内面全体が研磨支持面として形成されてもよい。その場合には、極板と磁石とにより構成される磁性体を軸方向で位置決めする前述した外側極板又は保持部材が外輪の開口端面に当接されてもよい。
また、以上説明した磁性流体シール付き軸受は、防塵性、防水性が要求される様々な装置の回転駆動部に設置することが可能であり、例えば、工業部品や、魚釣用リールなどにおいても使用可能である。
1,1A,1B,1C 磁性流体シール付き軸受
3 内輪
5 外輪
7 転動体
10 軸受本体
12 磁石
14 極板
14a 内側極板
14b,14c 外側極板
14ba 第1の極板部
14bb 第2の極板部
20 磁性流体シール
25 磁性流体
30 研磨支持面
40 段差部
50 保持部材

Claims (5)

  1. 磁性体により形成される内輪及び外輪と、前記内輪と前記外輪との間に転動可能に介挿される転動体とを有する軸受本体と、
    前記軸受本体に一体に保持され、前記内輪及び/又は前記外輪との間で磁気回路を形成して前記軸受本体の内部をシールする磁性流体シールと、
    を備え、
    前記磁性流体シールは、前記内輪及び/又は前記外輪との間で磁気回路を形成する磁石と、該磁石を保持する極板と、前記内輪及び/又は前記外輪と前記極板及び/又は前記磁石との間に保持される磁性流体とを有し、
    前記転動体を支持するための研磨仕上げされた前記内輪又は前記外輪の研磨支持面によって前記極板が径方向で位置決め支持されることを特徴とする磁性流体シール付き軸受。
  2. 前記研磨支持面に隣接する前記内輪又は前記外輪の段差部により前記極板が軸方向で位置決めされることを特徴とする請求項1に記載の磁性流体シール付き軸受。
  3. 前記磁石をその軸方向両側で保持する2つの前記極板を有し、前記転動体と対向する側で前記磁石を保持する内側極板が前記研磨支持面によって径方向で位置決め支持されるとともに、反対側の外側極板が前記段差部により軸方向で位置決めされることを特徴とする請求項2に記載の磁性流体シール付き軸受。
  4. 前記極板は、前記研磨支持面によって径方向で位置決め支持される第1の極板部と、前記段差部により軸方向で位置決めされる第2の極板部とを有することを特徴とする請求項2に記載の磁性流体シール付き軸受。
  5. 前記研磨支持面に隣接する前記内輪又は前記外輪の段差部に当接して前記極板を軸方向で位置決め保持するための保持部材を更に有することを特徴とする請求項1に記載の磁性流体シール付き軸受。
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