JP6462339B2 - 磁性流体シール付き軸受および該軸受を備える魚釣用リール - Google Patents

磁性流体シール付き軸受および該軸受を備える魚釣用リール Download PDF

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Description

本発明は、各種の駆動力伝達機構に配設され、回転軸を回転自在に支持すると共に、磁性流体を用いて内部に埃や水分などの異物が侵入しないようにする磁性流体シール付き軸受に関する。また、本発明は、そのような磁性流体シール付き軸受を駆動力伝達機構の回転軸の支持部材として備える魚釣用リールに関する。
一般的に、各種の駆動力伝達機構に設置される回転軸は、軸受を介して回転自在に支持されている。この場合、軸受は、内輪と外輪との間に周方向に沿って複数の転動体(転がり部材)を収容した、いわゆるボールベアリング(玉軸受)を用いることが多く、これにより回転軸の回転性能の向上を図っている。
上記のようなボールベアリング(以下、軸受と称する)は、様々な駆動装置における駆動力伝達機構の回転軸の支持手段として用いられるが、駆動装置によっては、軸受部分を通過して、内部に埃、水分等の異物の侵入を防止したいことがある。また、軸受そのものに異物が侵入すると、回転性能が劣化したり、異音が生じる等の問題が生じる。
そこで、このような問題の対策として、例えば、特許文献1に開示されているように、軸受の内輪と外輪との間に磁石と保持板(極板)とを配設して磁気回路を形成し、この磁気回路に磁性流体を保持させて軸受内部を密閉するシール構造を備えた磁性流体シール付き軸受が知られている。この磁性流体シール付き軸受は、内輪との間で隙間が生じるように、外輪に磁石および極板を固定するとともに、前記隙間に磁性流体を保持することで、軸受内部をシールするよう構成されている。
このような磁性流体シール付き軸受では、磁性流体によって隙間部分をシールすることから、ゴム等のシール構造と比較して回転性能を低下させることなく、内部の密閉効果は高まるものの、磁石および保持板の固定側(外輪側)では、十分なシール効果が得られない可能性がある。
そのため、特許文献2には、磁石および保持板の固定側(圧入側)にも磁性流体を充填することで、内部のシール性を高めた磁性流体シール付き軸受が開示されている。すなわち、保持板に取着される磁石の磁極を軸方向に向くように着磁することで内輪側および外輪側に軸方向に対して対称となるような磁気回路を形成し、各磁気回路部分に磁性流体を保持することで、内輪側および外輪側に磁性流体によるシール膜を形成して内部のシール性を高める構成が開示されている。
特開昭57−033222号 特開2013−228044号
ところで、特許文献1および特許文献2に開示されるような磁性流体シール付き軸受は、一般的に転動体がSUS440Cなどの磁性を有する材料によって形成されており、磁性流体シールの磁石がこれに近接する内輪または外輪との間の狭い領域で磁気回路を形成するため、この磁気回路による強い磁力が転動体に作用し、それにより、転動体と内外輪との間の磁気吸引力が高まり、これが負荷となって転動体の動きが悪くなるという問題がある。すなわち、磁力によって転動体が内外輪に引き付けられるため、転動体の転がりが滑らかになりにくい(回転トルクが大きくなる)という現象が生じる。
すなわち、従来の磁性流体シール付き軸受は、シール性能を従来の軸受に比べて格段に向上できる一方で、転動体部分に、磁石による磁気回路の影響が大きく作用して回転トルクが大きくなる(軽く回転し難くなる)という問題を内在している。
しかしながら、磁性流体シール付き軸受に伴うこのような問題は、特に、防水・防塵性能を確保した上で更に高い回転性能(低トルクでフリー回転性能が良い)が要求される魚釣用リール等の製品における回転駆動部の軸受機能としては重要である。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、回転トルクの軽減を図って、転動体の滑らかな転がりを実現できる磁性流体シール付き軸受および該軸受を備える魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、内輪と外輪との間に複数の転動体を介挿して成る軸受本体を備え、前記内輪と前記外輪との間の環状空間にリング状の磁石を配設して形成される磁気回路に磁性流体を保持することにより前記複数の転動体をシールする磁性流体シール付き軸受において、前記磁石は、前記転動体を挟んで前記軸受本体の軸方向の両側にそれぞれ磁極が軸方向に向くように着磁されて配置され、前記一対の磁石は、前記転動体に作用する磁力が前記軸受本体の径方向よりも軸方向で大きくなるように前記転動体を挟んで互いに対向する側の磁極が異なっており、前記転動体を貫く磁束の軸方向成分が径方向成分の3倍以上であることを特徴とする。
上記した構成によれば、転動体を挟んで対向する一対の磁石の対向面の磁極が互いに異なるため、これらの磁石間に軸受本体の軸方向で作用する磁場(磁気吸引力)によって転動体と内外輪との間の磁気吸引力が抑制され、したがって、転動体は、内外輪に対して押し付けられることが抑制されて、内外輪間で滑らかな転がり(良好なフリー回転性能)を実現できる(転動体の回転トルクを低くできるため、軸受本体の内外輪の相対回転が軽くなる)。
すなわち、転動体を挟んで対向する一対の磁石の対向面の磁極が共に同じである場合には、これらの磁石間に作用する磁気的な反発力にも起因して、それぞれの磁石の周囲に分かれて径方向で強い磁場が生じるため、その径方向に作用する強い磁場によって転動体が内外輪(特に内輪)に押し付けられるが、本発明の構成のように一対の磁石の対向面の磁極が互いに異なる場合には、磁極が同じである場合と比べて、転動体に径方向で作用する磁力が小さくなり、ひいては、転動体に作用する磁力が径方向よりも軸方向で大きくなり、この軸方向の強い磁場(軸方向の磁気吸引力)によって、転動体と内外輪との間の磁気吸引力が抑制されて、転動体の滑らかな転動が実現される。つまり、本構成によれば、磁性流体によって高いシール性能を確保しつつ、回転トルクの軽減を図って、転動体の滑らかな転がりを実現できる。
本発明によれば、回転トルクの軽減を図って、転動体の滑らかな転がりを実現できる磁性流体シール付き軸受および該軸受を備える魚釣用リールが得られる。
本発明に係る磁性流体シール付き軸受の第1の実施形態を示す分解斜視図である。 図1の磁性流体シール付き軸受の軸方向に沿う断面図である。 磁力線を伴う図2の要部拡大断面図である。 (a)は、転動体を挟んで対向する一対の磁石の対向面の磁極が共に同じである場合の磁力線分布を概略的に描く要部拡大断面図、(b)は、転動体を挟んで対向する一対の磁石の対向面の磁極が互いに異なる場合の磁力線分布を概略的に描く要部拡大断面図である。 第1の実施形態の構成によって得られる低トルク効果を従来構成と比べて示す表およびグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る磁性流体シール付き軸受の要部拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る磁性流体シール付き軸受の要部拡大断面図である。 回転軸に本発明に係る磁性流体シール付き軸受を配設した魚釣用リール(スピニングリール)の一部断面を伴う側面図である。 回転軸に本発明に係る磁性流体シール付き軸受を配設した魚釣用リール(両軸受けリール)の平面図である。 図9の魚釣用リールのスプール軸部分の拡大断面図である。 図9の魚釣用リールのハンドル軸部分の拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る磁性流体シール付き軸受の実施形態について説明する。
図1〜図3は、本発明の第1の実施形態に係る磁性流体シール付き軸受を示し、図1は、磁性流体シール付き軸受の分解斜視図、図2は、図1の磁性流体シール付き軸受の軸方向に沿う断面図、図3は、図2の要部拡大断面図である。
図示のように、本実施形態に係る磁性流体シール付き軸受(以下、軸受とも称する)1は、円筒状の内輪3と、これを囲繞する円筒状の外輪5と、内輪3と外輪5との間に転動可能に介挿される複数の転動体(転がり部材)7とを有する軸受本体25を備えている。なお、転動体7は、環状のリテーナ(保持器)8によって保持されており、内輪3と外輪5とを相対的に回転可能としている。
前記内輪3、外輪5、および、転動体7は、磁性を有する材料(磁性体)、例えば、クロム系ステンレス(SUS440C)によって形成されており、前記リテーナ8は、磁性が弱く、耐食性、耐熱性に優れた材料、例えばオーステナイト系ステンレス材(SUS304)によって形成されている。
また、磁性流体シール付き軸受1は、一対の磁性流体シール10A,10Bを備える。すなわち、転動体7を挟んで軸受本体25の軸方向(軸受の軸方向X)の両側にはそれぞれ、内輪3と外輪5との間の環状空間22内に、その開口にほぼ位置して、磁性流体シール10A,10Bが配置されている。これらの一対の磁性流体シール10A,10Bはそれぞれ、軸受本体25に一体的に保持されて(軸受本体25と一体化されて軸受本体25と共にユニットとして構成されてもよい)、軸受本体25の内部を磁気的にシールする機能を有する。
具体的に、各磁性流体シール10A,10Bは、転動体7に面して軸方向内側に配設されるリング状の磁石12A(12B)と、磁石12A(12B)の軸方向外側面に接して配置されることにより磁石12A(12B)を軸方向外側から保持するリング状の極板14A(14B)と、内輪3または外輪5と磁石12A(12B)との間に保持される(磁石12A(12B)によって形成される後述する磁気回路に保持される)磁性流体mとを有しており、これらの部材により、転動体7内に埃、水分等が侵入しないようにシールする機能を有する。
この場合、磁石12A(12B)は、転動体7と対向する(極板14A(14B)が磁石12A(12B)の一方側を保持し、磁石12A(12B)の他方側が転動体7と対向する)ようにして前記極板14A(14B)に取着されており、極板14A(14B)は、内輪3側の内面および外輪5側の外面のいずれか一方を固定側としている。なお、本実施形態では、両方の極板14A,14Bが外輪5側に固定されている。
前記磁石12A(12B)は、磁束密度が高く、磁力が強い永久磁石、例えば焼結製法によって作成されるネオジム磁石を用いることができ、図3に示されるように、予め軸方向Xに磁極(S極、N極)が向くように着磁されている。また、磁石12A(12B)の軸方向外側面に接するように配設される極板14A(14B)は、前述したように磁石12A(12B)と略同一のリング形状となっており、磁性を有する材料、例えばクロム系ステンレス(SUS440C、SUS420など)によって形成されている。
前記磁石12A(12B)と極板14A(14B)は、組み付け時では取着された状態にあり、本実施形態では、両部材が予め接着されているが、磁気吸着で接着されていなくてもよい。この場合、両部材を予め接着しておくことで、磁石12A(12B)の位置決めや芯出しが容易に行えるとともに、磁石12A(12B)と極板14A(14B)とがユニット化され、軸受本体25に対する組み込み作業が容易に行えるようになる。
前記磁性流体mは、例えばFe34のような磁性微粒子を、ベースオイルに分散(界面活性剤を利用してベースオイル内に分散させている)させて構成されたものであり、粘性があって磁石を近づけると反応する特性を備えている。このため、磁性流体mは、磁石12A(12B)と、磁性材料で構成される内輪3、外輪5、および、極板14A(14B)との間で形成される磁気回路(磁場)M1,M2(図3参照)によって、所定の位置に安定して保持される。
また、本実施形態では、外輪5の内面に、磁石12A(12B)に対して転動体7側に当て付け部としての段差20が形成されており、この段差20により、外輪5は、開口側が薄肉領域、転動体7側が厚肉領域となって、軸方向の外側の内外輪3,5間隔が内側よりも大きく形成されている。このような段差20を形成することで、磁性流体シール10A(10B)を開口から圧入した際、磁石12A(12B)を段差20に当て付けて正確に位置決めすることができるようになる。この場合、本実施形態の段差20は、軸方向に対して垂直な面となるように形成されており、ユニット化された磁石12A(12B)および極板14A(14B)を開口側から挿入し、段差(垂直な面)20に対して当て付ける(吸着される)ことで、正確な位置決め固定が容易に行えるようになる。
極板14A(14B)は、その外径が外輪5の内周面(薄肉領域の内周面)に対して僅かに大きく形成されており、これに取着された磁石12A(12B)と共に、外輪5の開口側に圧入されるようになっている(外輪5側に極板14A(14B)が固定される)。この場合、磁石12A(12B)を取着した極板14A(14B)の軸受1に対する組み付けは、圧入以外にもすきま嵌め、磁力固定であっても良い。
磁石12A(12B)を取着した極板14A(14B)は、外輪5に対して圧入した際に内輪3の外周面との間に磁性流体mを保持するための所定の隙間Gが生じる大きさに形成されている。磁石12A(12B)は、その径が、極板14A(14B)の径よりも小さくなるように形成されており、図3に示すように、磁石12A(12B)は、組み付け状態において、その径方向の端面が、各極板14A(14B)の端面から突出しないように各極板14A(14B)に取着されている。この場合、磁石12A(12B)は、組み付け状態において、外輪5の内面との間に、0.05〜0.10mm程度の微小隙間G’が生じるように取着されていることが好ましく、このような微小隙間G’内においても磁性流体mが部分的に或いは全体的に保持されている。なお、このように、本実施形態では、磁性流体mが内輪3側および外輪5側の両側に設けられているが、隙間Gのみに磁性流体mを保持させても構わない(すなわち、本実施形態とは逆に外輪5側に隙間Gを設けた場合には、この外輪5側にのみ磁性流体mを設ける)。
ところで、本実施形態において、転動体7を挟んで軸受本体25の軸方向の両側にそれぞれ対向して配設される前記磁石12A,12Bは、前述したようにその磁極が軸方向に向くように着磁されるが、これらの一対の磁石12A,12Bは、転動体7を挟んで互いに対向する側の磁極が異なるように設定されている。すなわち、転動体7に面する一方側の磁石12Aの対向面がS極に着磁され、一方、転動体7に面する他方側の磁石12Bの対向面がN極に着磁される(勿論、磁石12Aの対向面がN極、磁石12Bの対向面がS極でもよい)。そのため、図3に示されるように、これらの磁石12A,12B間には、磁力線が磁石12BのN極から磁石12AのS極へと向かう軸方向の強い磁場M3が形成される。すなわち、磁石12Bから生じた磁束が転動体7を貫いた後、磁石12Aへと向かう。その後、極板14Aから内輪3および外輪5を経由し、再び磁石12Bへと向かうループを形成する。このように、磁石12Aおよび磁石12Bで同一の磁気回路を形成する。ここで、極板14Aから内輪3を経由し、磁石12B、転動体7を通る磁気回路を内ループとし、また、磁極14Bから外輪4を経由し、磁石12A、転動体7を通る磁気回路を外ループとすると、本実施形態では、内ループを通る磁束の量と外ループを通る磁束の量との差がほぼゼロとなるように設定されている(一対の磁石12A,12Bと転動体7と内輪3とによって構成される磁気回路を通る磁束の量は、一対の磁石12A,12Bと転動体7と外輪5とによって構成される磁気回路を通る磁束の量と概ね等しくなるように設定されている)。
このような磁極設定によれば、転動体7を貫く磁束の方向は、軸方向成分が支配的となり、径方向の成分は微小となる。本実施形態では、転動体7を貫く磁束の径方向成分がほぼゼロとなっているが、一般的には軸方向成分が径方向成分の3倍以上となっていることが望ましい。転動体7に働く磁気的な吸引力は、磁束の方向に一致する。したがって、本実施形態において、転動体7には、径方向の力が殆ど作用せず、内外輪3,5との間に作用する磁気吸引力が小さくなる。したがって、転動体7は、内外輪3,5に対して押し付けられることが抑制されて、内外輪3,5間で滑らかな転がり(良好なフリー回転性能)を実現できる(転動体7の回転トルクを低くできるため、軸受本体25の内外輪3,5の相対回転が軽くなる)。一方、本実施形態において、転動体7は、磁石12A,12Bの中間となる地点に配置されている。また、磁石12A,12Bは同一形状で且つ同一の磁力であるため、転動体7には、磁石12Aおよび磁石12Bから同じ大きさの磁気的な吸引力が働く。この2つの力が釣り合うため(一方の磁石からの吸引力と他方の磁石からの吸引力とが概ね等しいため)、転動体7に働く軸方向の力もゼロである。なお、この力は、転動体7の軸方向の移動に対して不安定である。すなわち、転動体7が軸方向に微小変位した場合、近づいた側からの磁石からの吸引力が強まるため、そちら側に移動する。しかしながら、転動体7の軸方向位置は内外輪によって精度良く決められているため、転動体7に働く軸方向の吸引力も所定の力以下に抑えることを実現している。
すなわち、図4の(a)に示されるように転動体7を挟んで対向する一対の磁石12A,12Bの対向面の磁極が共に同じ(図示の例ではN極)である場合には、これらの磁石12A,12B間に作用する磁気的な反発力にも起因して、それぞれの磁石12A,12Bの周囲に分かれて径方向で強い磁場(磁気回路M1,M2を含む径方向強磁場域S3,S4参照)が生じるため、その径方向に作用する強い磁場によって転動体7が内外輪3,5(特に内輪3)に押し付けられるが、図4の(b)に示される本実施形態の構成のように一対の磁石12A,12Bの対向面の磁極が互いに異なる場合には、磁極が同じである場合と比べて、転動体7に径方向で作用する磁力が小さくなり、ひいては、転動体7に作用する磁力が径方向よりも軸方向で大きくなり、この軸方向の強い磁場(軸方向の磁気吸引力;軸方向強磁場域S1,S2参照)によって、転動体7と内外輪3,5との間の磁気吸引力が抑制されて、転動体7の滑らかな転動が実現される。なお、特に本実施形態において、磁石12A,12Bは、転動体7に作用する磁力を軸受本体25の径方向よりも軸方向で大きくするようになっている。
このような軸方向磁場M3に伴う転動体7の良好なフリー回転性能(低トルク効果)を明らかにする検証結果が図5に示される。図5は、転動体7の回転トルクを従来(例えば図4の(b)の構成)と本発明(図4の(a)の構成)とで比較したものである。トルク比較表の数値は、内輪外径5mm/外輪外径9mm(φ5−9)の軸受本体25、内輪外径7mm/外輪外径13mm(φ7−13)の軸受本体25、内輪外径10mm/外輪外径20mm(φ10−20)の軸受本体25のそれぞれの1個の転動体7の回転トルクを3つの試験品に関してテンションゲージ等を用いて測定して、それらの平均値を示したものである。トルク比較表の下側に示されるグラフから視覚的に明らかなように、軸受本体25の寸法が大きくなるほど、従来と本発明との間の差が顕著となっている。このような低トルク効果は(トルク低減度合い)は、軸受本体(内外輪)の寸法(内径、外径、肉厚、幅)、材料、表面処理、極板の有無、極板の配置形態などによって変わる。
以上説明したように、本実施形態の磁性流体シール付き軸受1は、内外輪3,5のそれぞれの側に磁気回路M1,M2によって磁性流体mが保持されているため、内外輪3,5の内外表面を伝わり易い水分やゴミ等の異物の軸受内部への侵入が確実に防止され、これにより、軸受1の回転性能を維持して回転軸の滑らかな回転を長期に亘って維持することが可能となる。
また、上記した磁性流体シール付き軸受1では、転動体7を挟んで対向する一対の磁石12A,12Bの対向面の磁極が互いに異なるため、これらの磁石12A,12B間に軸受本体25の軸方向Xで作用する磁場(磁気吸引力)M3によって転動体7と内外輪3,5との間に作用する磁気吸引力が小さくなる。したがって、転動体7は、内外輪3,5に対して押し付けられることが抑制されて、内外輪3,5間で滑らかな転がり(良好なフリー回転性能)を実現できる(転動体7の回転トルクを低くできるため、軸受本体25の内外輪3,5の相対回転が軽くなる)。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る磁性流体シール付き軸受1Aを示している。図示のように、本実施形態では、各磁性流体シール10A,10Bにおいて、磁石12A,12Bと極板14A,14Bとの軸方向位置が第1の実施形態と逆になっている。すなわち、磁石12A,12Bの内側(転動体7側)に極板14A,14Bが位置されている。この場合も、磁石12A,12Bと内外輪3,5との間には磁気回路によって磁性流体mが保持されており、また、一対の磁石12A,12Bは、転動体7を挟んで互いに対向する側の磁極が異なるように設定されている。このような構成によっても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、この構成では、外側に露出する磁石12A,12Bを覆い隠すように軸受本体25の開口にカバーが設けられてもよい。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る磁性流体シール付き軸受1Bを示している。図示のように、本実施形態では、各磁性流体シール10A,10Bにおいて、磁石12A(12B)が一対の両側の極板14A,14A(14B,14B)によって挟持されている。この場合も、内外輪3,5の両側に磁気回路によって磁性流体mが保持されており、また、一対の磁石12A,12Bは、転動体7を挟んで互いに対向する側の磁極が異なるように設定されている。このような構成によっても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
以上のように構成される磁性流体シール付き軸受1,1A,1Bは、様々な駆動装置の回転軸の支持部材として用いることができ、例えば、各種の魚釣用リール(スピニングリール、両軸受けリール、電動リールなど)に組み込まれた駆動力伝達機構の回転軸の支持部材として用いることが可能である。一般的に、魚釣用リールは、水分、塩分、砂、埃など、外部環境が厳しい状況下で使用されるため、上記したような磁性流体シール付き軸受1,1A,1Bを内部に組み込むことで、ハンドルの回転操作等によって回転駆動される回転軸の回転性能を向上し、長期に亘って安定した回転特性を得ることができる。
また、これらの魚釣用リールの内、特に、キャスティング用に用いられる両軸受けリールでは、上記したように、より低トルク化した構成のものをスプール軸の支持部材として用いることで、防水・防塵効果に加え、スプールのフリー回転性能を向上することが可能となる。
図8〜図11は、本発明に係る魚釣用リールの一実施形態を示す図であり、図8は、回転軸に本発明に係る磁性流体シール付き軸受を配設した魚釣用リール(スピニングリール)の一部断面を伴う側面図、図9は、回転軸に本発明に係る磁性流体シール付き軸受を配設した魚釣用リール(両軸受けリール)の平面図、図10は、図9の魚釣用リールのスプール軸部分の拡大断面図、図11は、図9の魚釣用リールのハンドル軸部分の拡大断面図である。
本実施形態では、以下に説明するように、スプールを回転可能に支持するスプール軸、及び、巻き取り操作されるハンドルのハンドル軸の支持部材として、上記した構成の磁性流体シール付き軸受1,1A,1Bを配設している。
具体的には、図8に示される魚釣用スピニングリール60では、そのハンドル軸61、ピニオン軸62等のハンドル回転操作によって回転駆動される回転軸部分に磁性流体シール付き軸受1,1A,1Bを配設(軸受63を磁性流体シール付き軸受1,1A,1Bで構成する)したり、或いは、スプール64に釣糸を案内するラインローラ65の支持部分に磁性流体シール付き軸受1,1A,1B配設することが可能である。
また、図9〜図11に示される両軸受けリールにも本発明の磁性流体シール付き軸受1,1A,1Bを適用できる。具体的には、図9に示される両軸受けリール30のリール本体31は、左右フレーム32a,32bにそれぞれカバー部材33a,33bを取着した左右側板31A,31Bを有しており、これら左右の側板31A,31B間には、釣糸が巻回されるスプール34aが一体的に固定されたスプール軸34が上記した構成の軸受1,1A,1Bを介して回転自在に支持されている。これらの軸受1は、左右フレーム32a,32bに対して外輪5が装着され、スプール軸34を回転可能にしている。
前記スプール軸34の端部には、スプール軸34の軸方向に沿って移動可能なピニオンギア35が取り付けられている。この場合、ピニオンギアは、スプール軸34を同軸上に延長させて支持しても良いし、スプール軸34と同軸上に支軸を回転可能に配設し、その支軸に回転可能に支持する構成であっても良い。
前記ピニオンギア35は、公知の切換手段によって、スプール軸34と係合してスプール軸34と一体に回転する係合位置(動力伝達状態;クラッチON)と、スプール軸34との係合状態が解除される非係合位置(動力遮断状態;クラッチOFF)との間で軸方向に沿って移動される。前記切換手段は、左右の側板31A,31B間に配設される切換えレバー36と、切換えレバー36の押下げ操作によって回動するクラッチプレート37とを備えており、切換えレバー36を押下げ操作することで、クラッチプレート37を介して動力伝達状態から動力遮断状態に切換えることが可能となっている。
前記右側板31B側には、右フレーム32bとの間、及び右カバー33bとの間に設置される軸受、及び前記軸受1,1A,1Bによってハンドル軸40が回転可能に支持されており、このハンドル軸40の端部にハンドル42が取り付けられている。また、ハンドル軸40と右カバー33bとの間には、逆転防止機構として一方向クラッチ45が配設されており、ハンドル軸40(ハンドル42)は、釣糸巻取方向のみに回転して逆回転が阻止されるようになっている。
前記ピニオンギア35には、ハンドル軸40に支持された駆動歯車(ドライブギア)46が噛合しており、ハンドル軸40の端部に装着されたハンドル42を回転操作すると、前記ドライブギア46とピニオンギア35とを介して、スプール軸34が回転駆動され、それに伴ってスプール34aが回転して釣糸が巻回される。
このような形式の魚釣用リールでは、特に、スプール34aの回転性能が要求されるため、従来では、軸受部分を効果的にシールすることはできなかったが、上記したような構成の磁性流体シール付き軸受1,1A,1Bを配設することにより、防水・防塵効果が得られることに加え、スプールの回転性能を損なわないようにすることが可能となる。すなわち、海水が付着、侵入し易い環境の厳しい状況下で使用されても、回転軸(スプール軸34、ハンドル軸40)を回転可能に支持する軸受内部が防水されて塩ガミの発生を確実に防止できるので、安定したシール機能を長期間維持して回転軸の滑らかな回転を長期に亘って維持することが可能となる。
この場合、スプール軸34やハンドル軸40に使用される軸受の大きさはある程度特定される(外径が10〜20mm程度、内径が3〜10mm程度)のであり、このような大きさの磁性流体シール付き軸受1,1A,1Bであれば、図3に示した隙間Gを0.05〜0.3mm、好ましくは0.1〜0.2mmに設定しておくことで、十分なシール効果が得られることに加え、低トルク化を図ることが可能となる。
なお、本実施形態の両軸受けリールでは、ピニオンギア35を回転可能に支持する軸受48a,48b、及び、ハンドル軸40の基端側でハンドル軸を回転可能に支持する前記軸受についても、同様なシール構造を設置した軸受1,1A,1Bとしても良い。
また、上記したような構成の磁性流体シール付き軸受1,1A,1Bを所定の位置に組み込む際、その周辺に磁性体(磁性材)があると、そこに引き寄せられて組み込み作業性が低下したり、或いは、その近辺に新たな磁気回路が形成されてしまい、磁性流体が移動してシール性が低下する可能性がある。このため、上記した磁性流体シール付き軸受1,1A,1Bをリール本体のフレーム部分やカバー部分に組み込むに際しては、それに隣接する部品、例えば、リール本体、フレーム、軸、カバー、ハウジング等、軸受に対して径方向及び軸方向に隣接する部品については、非磁性材料(アルミニウム、オーステナイト系ステンレス、銅合金、樹脂等)で構成しておくことが好ましい。
このように構成することで、組み込み性の向上が図れると共に、確実なシール性を維持することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、種々変形して実施することが可能である。
上述した磁気シール機構の構成については一例を示したに過ぎず、磁石や極板の構成や配置態様については適宜変形することが可能である。例えば、外輪や内輪の軸方向の位置決め方法、更には、外輪表面や内輪表面に対するシール方法等、適宜変形することが可能である。
1,1A,1B 磁性流体シール付き軸受
3 内輪
5 外輪
7 転動体
10A,10B 磁性流体シール
12A,12B 磁石
14A,14B 極板
25 軸受本体
m 磁性流体
30 両軸受けリール(魚釣用リール)

Claims (6)

  1. 内輪と外輪との間に複数の転動体を介挿して成る軸受本体を備え、前記内輪と前記外輪との間の環状空間にリング状の磁石を配設して形成される磁気回路に磁性流体を保持することにより前記複数の転動体をシールする磁性流体シール付き軸受において、
    前記磁石は、前記転動体を挟んで前記軸受本体の軸方向の両側にそれぞれ磁極が軸方向に向くように着磁されて配置され、
    前記一対の磁石は、前記転動体に作用する磁力が前記軸受本体の径方向よりも軸方向で大きくなるように前記転動体を挟んで互いに対向する側の磁極が異なっており、前記転動体を貫く磁束の軸方向成分が径方向成分の3倍以上であることを特徴とする磁性流体シール付き軸受。
  2. 前記転動体を通る磁束は、一方の磁石から発して他方の磁石へと向かうことを特徴とする請求項1に記載の磁性流体シール付き軸受。
  3. 前記一対の磁石は、前記一対の磁石と前記転動体と前記内輪とによって構成される磁気回路を通る磁束の量と前記一対の磁石と前記転動体と前記外輪とによって構成される磁気回路を通る磁束の量とが等しくなるように着磁されて配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁性流体シール付き軸受。
  4. 前記転動体は、前記一対の磁石の中間に配置され、一方の磁石からの吸引力と他方の磁石からの吸引力とが釣り合うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の磁性流体シール付き軸受。
  5. 前記各磁石を保持する極板を更に備え、該極板が前記各磁石の一方側または両側に配設されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の磁性流体シール付き軸受。
  6. 回転軸を回転可能に支持する支持部材として請求項1から5のいずれか一項に記載の磁性流体シール付き軸受を組み込んだことを特徴とする魚釣用リール。
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