JP2018173003A - エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大気圧センサを用いることなく、低コストで車両の高度に応じた燃料噴射制御を行うことができるエンジンの燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】エンジン1の燃料噴射装置は、インジェクタ16と、吸気通路11と、スロットル弁13と、バイパス通路15と、アイドルスピードコントロール弁14と、スロットルセンサ33と、酸素センサ34により検出されたエンジン排気の酸素濃度に基づいて、インジェクタ16からエンジン1に噴射される燃料噴射量と、アイドルスピードコントロール弁14を介して吸気通路11からエンジン1に供給される吸気量との少なくともいずれか1つを制御する制御手段31とを備え、制御手段31は、スロットルセンサ33が検出したスロットル開度の変動パターンに基づいて、燃料噴射量と吸気量の少なくとも1つを補正する補正モードを選択する。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンの燃料噴射装置に関し、特に自動二輪車に搭載されるエンジンの燃料噴射装置に関する。
特許文献1には、エンジンにてインジェクタにより噴射される燃料噴射量を大気圧センサによって検出した大気圧に基づいて補正するエンジンの燃料噴射装置が開示されている。この装置では、上記補正を行うことにより、高地におけるエンジンの始動性を向上し、混合気の燃料の過濃化を防止することができる、とされている。
特許第3329658号公報
しかしながら、特許文献1では、大気圧センサを新たに要し、燃料噴射装置のコストが増大するおそれがあるため、大気圧センサを用いることなく、低コストで車両の高度に応じた燃料噴射制御を行うことができる燃料噴射装置が従前より求められていた。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、大気圧センサを用いることなく、低コストで車両の高度に応じた燃料噴射制御を行うことができるエンジンの燃料噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のエンジンの燃料噴射装置は、エンジンに燃料を噴射するインジェクタと、エンジンに接続される吸気通路と、吸気通路に設けられるスロットル弁と、吸気通路に接続され、スロットル弁をバイパスするバイパス通路と、バイパス通路に設けられるアイドルスピードコントロール弁と、スロットル弁のスロットル開度を検出するスロットルセンサと、エンジンに接続される排気通路に設けられた酸素センサにより検出されたエンジン排気の酸素濃度に基づいて、インジェクタからエンジンに噴射される燃料噴射量と、アイドルスピードコントロール弁を介して吸気通路からエンジンに供給される吸気量との少なくともいずれか1つを制御する制御手段とを備え、制御手段は、スロットルセンサが検出したスロットル開度の変動パターンに基づいて、燃料噴射量と吸気量の少なくとも1つを補正する補正モードを選択する。
好ましくは、エンジンを始動するためのイグニッションスイッチと、エンジン回転数を検出する回転数センサと、補正モードの選択を実行可能とするテストスイッチとをさらに備え、制御手段は、イグニッションスイッチがオンとなった後、第1の所定時間以上においてスロットルセンサが検出したスロットル開度が所定の第1閾値以上であり、且つ、イグニッションスイッチがオンとなった後からテストスイッチがオンとなるまでの経過時間が第2の所定時間以上且つ第3の所定時間未満であり、且つ、回転数センサで検出したエンジン回転数がゼロであり、前記スロットルセンサのフェイル情報がないとき、補正モードに移行可能と判定する。
好ましくは、補正モードは、燃料噴射量と吸気量の少なくとも1つの補正値が異なる複数のモードが設けられ、複数のモードを順次異なる点滅パターンで識別可能に表示する表示ランプをさらに備え、制御手段は、補正モードを選択したとき、スロットルセンサの検出したスロットル開度が所定の上限閾値以上となった後に複数のモードを順次表示し、スロットルセンサの検出したスロットル開度が所定の下限閾値未満となったとき、スロットル開度が下限閾値未満となったタイミングにて表示ランプに表示されたモードを選択する。
好ましくは、複数のモードは、第1のモードと、当該第1のモードよりも低地用の第2のモードとを含み、制御手段は、選択したモードが第1のモードであるとき、第2のモードに比して、燃料噴射量の補正値を減少すると共に、アイドルスピードコントロール弁の駆動デューティ比の補正値を増加する。
好ましくは、複数のモードは、さらに第1のモードよりも高地用の第3のモードを含み、制御手段は、選択したモードが第1のモードであるとき、第3のモードに比して、燃料噴射量の補正値を増加し、駆動デューティ比の補正値を減少する。
本発明のエンジンの燃料噴射装置によれば、大気圧センサを用いることなく、低コストで車両の高度に応じた燃料噴射制御を行うことができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンの燃料噴射装置を示すシステム構成図である。 図1のECUが実行する低高地燃料補正モードの移行、選択、表示の各シーケンスの流れを時系列的に示すタイムチャートである。 図1のECUが実行する低高地燃料補正モードの移行シーケンスを示すフローチャートである。 図1のECUが実行する低高地燃料補正モードの選択シーケンスを示すフローチャートである。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態に係るエンジンの燃料噴射装置について説明する。
図1はエンジン1の燃料噴射装置を示す構成図である。車両は例えば自動二輪車であって、エンジン1は、例えば排気量50ccの4サイクル単気筒ガソリンエンジンであり、自動二輪車の走行用動力源である。エンジン1の仕様は、図1に限定されるものではなく、任意に変更可能である。また、自動二輪車が備えることが自明な構成要素については、適宜、図示及び説明を省略する。
エンジン1が動作することによって回転するクランク軸6の後端(図示しない変速機側)にはフライホイール7が取り付けられている。フライホイール7の外周上の所定位置にはクランク角を検出するためのリラクタ7aが形成されている。
エンジン1には、吸気ポート9a及び排気ポート9bが形成される。吸気ポート9aには吸気通路11が接続されている。吸気通路11には、吸気の流れ方向の上流側から順に、スロットル弁13、及びインジェクタ16が設けられている。
ISCV14は、いわゆるデューティソレノイドバルブ(Duty Solenoid Valve)であって、その開度は運転者のスロットル操作に応じて駆動デューティ比(ON時間とOFF時間の合計時間に対するON時間の比)で規定され、駆動デューティ比をフィードバック制御することで調整される。また、インジェクタ16は吸気ポート9aに向けて燃料を噴射する。また、吸気通路11にはスロットル弁13をバイパスするバイパス通路15が接続され、バイパス通路15にはISCV(アイドルスピードコントロール弁)14が設けられている。一方、排気ポート9bには排気通路17が接続される。
インジェクタ16には、燃料タンク25内に貯留されたガソリン等の燃料が燃料ポンプ26により供給される。燃料ポンプ26は、燃料を加圧して供給可能である。燃料ポンプ26、インジェクタ16は、一体に構成されると共に、それぞれ供給ホース27、リターンホース28を介して燃料タンク25に接続されている。
燃料ポンプ26が作動すると、燃料タンク25内の燃料が供給ホース27を介して燃料ポンプ26内に導かれて所定圧に加圧され、加圧後の燃料がインジェクタ16に供給される。インジェクタ16における余剰燃料は、リターンホース28を介して燃料タンク25に回収されるため、インジェクタ16には常に所定圧の燃料が供給される。これにより、インジェクタ16の開弁によって所定の噴射時期及び噴射量の燃料が吸気ポート9aに向けて噴射される。
エンジン1の運転中、吸気行程では、吸気通路11内に外気が吸入される。吸気通路11内に吸入された吸入空気は、スロットル弁13のスロットル開度θthに応じて流量調整された後、インジェクタ16からの噴射燃料と混合されながら、エンジン1の筒内に流入する。続く圧縮行程での圧縮を経た混合気は、点火され、膨張行程中に燃焼し、クランク軸6に回転力を付与する。続く排気行程では、燃焼後の排ガスは、エンジン1の筒内より排出され、排気通路17を経て外部に排出される。
上述したエンジン1の燃焼サイクルは、ECU31(エンジン制御ユニット)の制御に基づき実行される。ECU31は、プロセッサ(図示せず)を有し、後述の各種シーケンスを実現するプログラムをプロセッサにより実行することで、制御手段として機能する。ECU31の入力側には、電磁ピックアップ(回転数センサ)32、スロットルセンサ33、及びO2センサ(酸素センサ)34等の各種センサ類が接続され、また、IGスイッチ(イグニッションスイッチ)37、テストスイッチ38等のスイッチ類も接続されている。
IGスイッチ37は、エンジン1を始動するためのキースイッチであって、ON操作によりECU31への通電が行われる。
ECU31は、通電が行われたとき、スロットルセンサ33により検出されたスロットル開度θthが、スロットルセンサ33が検出し得る開度として予め定められた範囲内であるか否かを判定する。ECU31は、スロットル開度θthが上記範囲内ではないと判定した場合、ECU31が有する不揮発性メモリ(図示せず)にスロットルセンサ33のフェイル情報を格納する。
また、テストスイッチ38は、ECU31に接続して使用する診断・設定ツールである。車両のメンテナンス時にテストスイッチ38をON操作することにより、ECU31に蓄積された車両の故障履歴等を参照することができ、又、ECU31に対して後述する低高地燃料補正モードを含む車両の各種モードの選択開始を指示する入力を行うことができる。
電磁ピックアップ32は、フライホイール7に対向配置され、フライホイール7の回転に伴うリラクタ7aの近接に同期したクランク角信号を出力する。スロットルセンサ33はスロットル弁13のスロットル開度θthを検出する。O2センサ34は、排気通路17に設けられ、エンジン排気の酸素濃度を検出する。この酸素濃度の検出信号は、ストイキ(理論空燃比)を主とした排気空燃比の変動に応じステップ状に変動されてECU31に出力される。
また、ECU31の出力側には、スロットル弁13、ISCV14、インジェクタ16、及び、燃料ポンプ26等の各種デバイス類や、FI(フューエル・インジェクション)ランプ39等が接続されている。
FIランプ39は、車両の通常走行時に、燃料噴射系及び点火系システム等の故障情報を点灯により運転者に表示する。また、FIランプ39は、車両のメンテナンス時に、スロットル弁13の作動をチェックする際に点灯し、バルブチェック中であることを作業者に表示する。或いは、上述したテストスイッチ38のオン操作によってFIランプ39が点滅し、この点滅パターンによって車両の各種モードが識別可能に表示される。
ECU31は、上述したセンサ情報に基づき、インジェクタ16を駆動するための燃料噴射制御、混合気を点火するための点火時期制御、燃料ポンプ26を駆動するためのポンプ制御等の各種制御を実行してエンジン1を運転する。
ECU31が実行する燃料噴射制御では、電磁ピックアップ32の信号から算出し検出したエンジン回転数Ne、スロットルセンサ33により検出されたスロットル開度θth等に基づき目標燃料噴射量を決定する。そして、吸気行程の所定タイミングでインジェクタ16を駆動して燃料噴射を実行する。
詳しくは、ECU31は、O2センサ34が検出したエンジン排気の酸素濃度に基づいて、インジェクタ16からエンジン1に噴射される燃料噴射量と、ISCV14を介して吸気通路11からエンジンに供給される吸気量とを制御している。この燃料噴射量及び吸気量の制御は学習制御により行われ、車両が低地又は高地を走行すると、学習によって低地又は高地に最適な燃料噴射量及び吸気量に徐々に変更される。その結果、燃料混合比が低地又は高地に最適な値に調整される。
しかし、例えば車両をトラックで高地に運搬した場合、運搬直後は上記学習が行われていないことにより、低地又は高地に適した燃料混合比で燃料噴射が行われず、エンジン1が始動できないおそれがある。そこで、本実施形態のECU31は、作業者のスロットル操作パターン、換言すると、スロットルセンサ33が検出したスロットル開度θthの変動パターンに基づいて、燃料混合比を低地用又は高地用に補正する低高地燃料補正モードを選択可能な機能を有している。
図2は、低高地燃料補正モードの全体の流れを時系列的に示したタイムチャートである。低高地燃料補正モードは、図2に示す移行シーケンス、選択シーケンス、表示シーケンスの順に実行される。また、低高地燃料補正モードには、燃料噴射量及び吸気量の異なる複数のモードが設けられている。具体的には、図2に示す低高地燃料補正モードには、「モード1」、「モード2」、「モード3」、「モード4」が設けられている。「モード1」、「モード2」、「モード3」、「モード4」は、順に、車両がより標高の高い高地を走行する場合、すなわち、より高地用のモードとして用いられる。
以下、図2タイムチャートと図3のフローチャートとを参照して、ECU31が実行する低高地燃料補正モードの移行シーケンスについて説明する。この移行シーケンスでは、以下に示す第1〜第3の条件の判定を行うことにより、低高地燃料補正モードを選択可能か否かを事前に判定する。
本移行シーケンスが開始されると、先ず、ステップS1では、IGスイッチ37がONであるか否かを判定する。判定結果がYesあるとき、ステップS22に移行し、一方、判定結果がNoであるとき、ステップS1にて引き続き同じ判定を行う。
ステップS2では、スロットル開度θthが所定の第1閾値θth1以上であるか否かを判定する。判定結果がYesであるとき、ステップS3に移行し、一方、判定結果がNoであるとき、ステップS2にて引き続き同じ判定を行う。
ステップS3では、スロットル開度θthが第1閾値θth1以上である時間t1が所定時間t1s以上となるか否かを判定する。判定結果がYesであるとき、ステップS4に移行する一方、判定結果がNoであるとき、ステップS2に戻って再度の判定を行う。
上述したステップS1〜S3により移行シーケンスの第1条件の判定が行われ、IGスイッチ37がONとなった後、所定時間t1以上の間、スロットル開度θthが第1閾値θth1以上となるとき、第1条件が成立する。
ステップS4では、テストスイッチ38がONであるか否かを判定する。判定結果がYesであるとき、ステップS5に移行する。一方、判定結果がNoであるとき、ステップS4にて引き続き同じ判定を行う。
ステップS5では、IGスイッチ37をONにしたときからテストスイッチ38がONにされるまでの経過時間t2が、所定時間t2s以上かつ所定時間t3s未満であるか否かを判定する。
すなわち、所定時間t2及び所定時間t3は、「所定時間t2<所定時間t3」が成立するように予め定められる。判定結果がYesであるとき、ステップS6に移行する。一方、判定結果がNoであるとき、本移行シーケンスを終了し、後述する選択シーケンスには移行しない。このように、所定のタイミング以外でテストスイッチ38がONされる場合には選択シーケンスには移行しないようにすることで、意図しないテストスイッチ38の操作による選択シーケンスへの移行を防止することができる。
上述したステップS4、S5により移行シーケンスの第2条件の判定が行われ、IGスイッチ37がONとなったときから、所定時間t2s以上かつ所定時間t3s未満の間にテストスイッチ38がONとなるとき、第2条件が成立する。
次に、ステップS6では、電磁ピックアップ32の信号から検出したエンジン回転数Neがゼロであるか否かを判定する。判定結果がYesであるとき、ステップS7に移行する。
一方、判定結果がNoであるとき、本移行シーケンスを終了し、後述する選択シーケンスには移行しない。
ステップS7では、スロットルセンサ33のフェイル情報がないか否かを判定する。判定結果がYesであるとき、低高地燃料補正モードのモード選択が可能と判定し、本移行シーケンスを終了する。一方、判定結果がNoであるとき、本移行シーケンスを終了し、後述する選択シーケンスには移行しない。
上述したステップS6、S7により移行シーケンスの第3条件の判定が行われ、エンジン回転数Neがゼロであり、スロットルセンサ33のフェイル情報がないとき、第3条件が成立する。
このように低高地燃料補正モードの移行シーケンスにおいては、上記第1〜第3条件の全てが成立したとき、モード選択が可能と判定し、図2に示す選択シーケンスに移行する。
以下、図2のタイムチャートと、図4のフローチャートとを参照して、ECU31が実行する低高地燃料補正モードの選択シーケンスについて説明する。
図4に示すように、選択シーケンスが開始されると、先ず、ステップS11では、スロットル開度θthが所定の上限閾値θthu以上であるか否かを判定する。上限閾値θthuはスロットル弁13が全開であると判定可能な値に設定される。
判定結果がYesであるとき、作業者がスロットル操作によりスロットル弁13を全開にしたと判定し、ステップS12に移行する。一方、判定結果がNoであるとき、ステップS11に戻って再度の判定を行う。なお、判定結果がNoであるときには、移行シーケンスから継続してスロットル弁13が全開とされていないこととなるため、本選択シーケンスを終了することで、モード選択ができないようにしてもよい。
ステップS12では、FIランプ39の点滅が開始され、その後ステップS13に移行する。FIランプ39は、複数の例えばモード1〜4を順次異なる点滅パターンで識別可能に表示する。具体的には、図2に示すように、モード1〜4は、一定時間あたりのFIランプ39の点滅回数を順次増加させ、さらに各点滅の時間間隔が異なるようにして作業者が識別可能に表示される。
ステップS13では、スロットル開度θthが所定の下限閾値θthl未満であるか否かを判定する。下限閾値θthlはスロットル弁13が全閉であると判定可能な値に設定される。判定結果がYesであるとき、作業者がスロットル操作によりスロットル弁13を全閉にしたと判定し、ステップS14に移行する。一方、判定結果がNoであるとき、ステップS13にて引き続き同じ判定を行う。
ステップS14では、モード1〜4のうち、ステップS13でスロットル開度θthが下限閾値θthl未満となったタイミングにてFIランプ39に表示されたモードが選択され、その後にステップS15に移行する。すなわち、作業者は、FIランプ39の点滅パターンを確認し、所望のモードが表示されたタイミングでスロットル操作を行ってスロットル弁13を全閉することによりモード選択を行う。
ステップS15では、ステップS14で選択されたモードに応じて、インジェクタ16からエンジン1への燃料噴射量の補正値と、ISCV14の駆動デューティ比の補正値とを変更する。低高地燃料補正モードの各々に対応する燃料噴射量の補正値及び駆動デューティ比の補正値のデータが、ECU31が有するROM(Read Only Memory)(図示せず)に予め格納されている。ECU31は、ステップS14で選択された低高地燃料補正モードに対応する燃料噴射量の補正値及び駆動デューティ比の補正値をROMから読み出し、ECU31が有する不揮発性メモリに格納する。そして、ECU31は、本選択シーケンスを終了する。
また、モードが選択されたのに伴い、図2に示した表示シーケンスに移行し、選択されたモードが作業者に表示される。以降、ECU31は、不揮発性メモリに格納した燃料噴射量の補正値及び駆動デューティ比の補正値の各々により、インジェクタ16からエンジン1への燃料噴射量及びISCV14の駆動デューティ比の各々を補正してエンジン1を運転する。
図2に示す低高地燃料補正モードの場合、上述したように、「モード1」、「モード2」、「モード3」、「モード4」の順に、より高地用のモードとなるため、通常モードに対して、「モード1」、「モード2」、「モード3」、「モード4」の順に、燃料補正量の補正値は減少し、駆動デューティ比の補正値は増加される。すなわち、あるモードは、それよりも低地用のモードに比して、インジェクタ16からエンジン1への燃料噴射量が減少されると共に、ISCV14の駆動デューティ比の補正値が増加される。
一方、あるモードは、それよりも高地用のモードに比して、インジェクタ16からエンジン1への燃料噴射量の補正値が増加されると共に、ISCV14の駆動デューティ比の補正値が減少される。
このように、ECU31は、低高地燃料補正モードを選択したとき、選択したモードに応じて、インジェクタ16からエンジン1への燃料噴射量の補正値と、ISCV14の駆動デューティ比の補正値とを変更する。
上述したように、各モードの燃料噴射量の補正値と、ISCV14の駆動デューティ比の補正値とは、予めROMに格納されているため、モードを選択するだけで、車両の高度に応じた最適な燃料混合比の混合気を生成することができ、最適な燃料噴射割合での燃料噴射制御を実現することができる。
詳しくは、通常モードにおいては、高地においては混合気の酸素が減少して燃料が濃くなり、混合気の燃料の過濃化が進む傾向にある。一方、低地においては混合気の酸素が増加して燃料が薄くなる傾向にある。従って、上述したように、例えば車両をトラックで高地に運搬した場合、運搬直後は燃料混合比の学習制御が行われていないため、低地又は高地に適した燃料混合比で燃料噴射が行われず、エンジン1が始動できないおそれがある。
しかし、本実施形態では、車両の高度を検出するための大気圧センサを新たな設けなくとも、既存のO2センサ34を利用した燃料噴射制御によって、しかも、スロットル操作パターンによって低高地燃料補正モードを選択するだけの簡単な構成で、車両の高度に応じた最適な燃料噴射割合での燃料噴射制御を低コストで実現することができる。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、本実施形態の低高地燃料補正モードの移行シーケンスでは、ECU31に接続したテストスイッチ38を用いることで、車両のメンテナンスを行う作業者がモード選択を行う前提で説明している。しかし、これに限らず、運転者が簡単に操作可能な高地低地用の設定ボタンによりモード選択を行うようにしても良い。
また、本実施形態では、選択されたモードに応じて、燃料噴射量の補正量と、駆動デューティ比の補正量との両方を変更する前提で説明している。しかし、これに限られず、選択されたモードに応じて、燃料噴射量の補正量と、駆動デューティ比の補正量との少なくともいずれか1つを変更するようにしてもよい。
また、本実施形態では、複数のモードを順次異なる点滅パターンで識別可能に表示する表示ランプがFIランプである前提で説明している。しかし、これに限らず、表示ランプとして、自動二輪車に設けられたFIランプ以外の任意のランプを用いてもよい。
1 エンジン
11 吸気通路
13 スロットル弁
14 アイドルスピードコントロール弁
15 バイパス通路
16 インジェクタ
17 排気通路
31 ECU(制御手段)
32 電磁ピックアップ(回転数センサ)
33 スロットルセンサ
34 O2センサ(酸素センサ)
37 イグニッションスイッチ
38 テストスイッチ
39 FIランプ(表示ランプ)

Claims (5)

  1. エンジンに燃料を噴射するインジェクタと、
    前記エンジンに接続される吸気通路と、
    前記吸気通路に設けられるスロットル弁と、
    前記吸気通路に接続され、前記スロットル弁をバイパスするバイパス通路と、
    前記バイパス通路に設けられるアイドルスピードコントロール弁と、
    前記スロットル弁のスロットル開度を検出するスロットルセンサと、
    前記エンジンに接続される排気通路に設けられた酸素センサにより検出されたエンジン排気の酸素濃度に基づいて、前記インジェクタから前記エンジンに噴射される燃料噴射量と、前記アイドルスピードコントロール弁を介して前記吸気通路から前記エンジンに供給される吸気量との少なくともいずれか1つを制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記スロットルセンサが検出した前記スロットル開度の変動パターンに基づいて、前記燃料噴射量と吸気量の少なくとも1つを補正する補正モードを選択する、エンジンの燃料噴射装置。
  2. 前記エンジンを始動するためのイグニッションスイッチと、
    エンジン回転数を検出する回転数センサと、
    前記補正モードの選択を実行可能とするテストスイッチと
    をさらに備え、
    前記制御手段は、前記イグニッションスイッチがオンとなった後、第1の所定時間以上において前記スロットルセンサが検出した前記スロットル開度が所定の第1閾値以上であり、且つ、前記イグニッションスイッチがオンとなった後から前記テストスイッチがオンとなるまでの経過時間が第2の所定時間以上且つ第3の所定時間未満であり、且つ、前記回転数センサで検出した前記エンジン回転数がゼロであり、前記スロットルセンサのフェイル情報がないとき、前記補正モードに移行可能と判定する、請求項1に記載のエンジンの燃料噴射装置。
  3. 前記補正モードは、前記燃料噴射量と前記吸気量の少なくとも1つの補正値が異なる複数のモードが設けられ、
    前記複数のモードを順次異なる点滅パターンで識別可能に表示する表示ランプをさらに備え、
    前記制御手段は、前記補正モードを選択したとき、前記スロットルセンサの検出した前記スロットル開度が所定の上限閾値以上となった後に前記複数のモードを順次表示し、前記スロットルセンサの検出した前記スロットル開度が所定の下限閾値未満となったとき、前記スロットル開度が前記下限閾値未満となったタイミングにて前記表示ランプに表示された前記モードを選択する、請求項2に記載のエンジンの燃料噴射装置。
  4. 前記複数のモードは、第1のモードと、当該第1のモードよりも低地用の第2のモードとを含み、
    前記制御手段は、選択した前記モードが前記第1のモードであるとき、前記第2のモードに比して、前記燃料噴射量の補正値を減少すると共に、前記アイドルスピードコントロール弁の駆動デューティ比の補正値を増加する、請求項3に記載のエンジンの燃料噴射装置。
  5. 前記複数のモードは、さらに前記第1のモードよりも高地用の第3のモードを含み、
    前記制御手段は、選択した前記モードが前記第1のモードであるとき、前記第3のモードに比して、前記燃料噴射量の補正値を増加し、前記駆動デューティ比の補正値を減少する、請求項4に記載のエンジンの燃料噴射装置。
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