JP2018172145A5 - - Google Patents

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フィルム包装ティシュー
本発明は、複数枚のティシュペーパーを折り畳み重ねたポップアップ式の束をフィルムで包装したフィルム包装ティシューに関する。
ティシュペーパーの製品形態は、カートンと称される紙製の収納箱にポップアップ式のティシュペーパーの束を収納した紙箱包装形態が主流であるが、ポップアップ式のティシュペーパーの束を樹脂製のフィルムで包装したフィルム包装形態の製品も普及しつつある。このフィルム包装形態の製品は、フィルムパックティシュー、フィルム包装ティシューとも称され、収納箱を要さないためコンパクト化及び安価にしやすい利点がある。
このフィルム包装ティシューは、天面の短手方向中央部に長手方向に沿って一本の直線状の取出口形成用のミシン目が形成され、使用時にミシン目を裂開してスリット状の取出口を形成するようにしたものが一般的である。
しかし、この一般的な取出口形状のフィルム包装ティシューは、紙箱包装形態と異なり外層が軟質な樹脂製の包装フィルムであるため、1組のティシューを引き出した後、次に取出口から露出されるティシュペーパーの一部が起立した状態にならず天面上に横に寝てしまい、次に使用する際にその露出部分が掴みづらいということが多々あった。
特許4067320号公報 特許5732502号公報
そこで、本発明の主たる課題は、取出口からティシュペーパーを引き出した後に、次に取出口から露出されるティシュペーパーの一部が起立した状態になりやすいフィルム包装ティシューを提供することにある。
上記課題を解決するため手段は次のとおりである。
その第一の手段は、
樹脂製の包装フィルムにより、ポップアップ式のティシュペーパーの束が包装されている、フィルム包装ティシューであって、
取出口形成用ミシン目が環状かつ束長手方向に沿って形成されたものであり、
その取出口形成用ミシン目の裂開によって形成される取出口の縁が、ティシュペーパーの束長手方向の各側縁部を束短手方向に向かって移動させる案内縁部を有している、ことを特徴とするフィルム包装ティシューである。
第二の手段は、
取出口形成用ミシン目の裂開によって形成される取出口の縁が、束短手方向に移動されたティシュペーパーの束長手方向の縁を支持する支持部を有している、上記第一の手段に係るフィルム包装ティシューである。
第三の手段は、
案内縁部は、取出口の束長手方向両端部に形成された、束長手方向外方に向かって膨出する湾曲縁であり、ティシュペーパーの束長手方向の各側縁部を束短手方向に向かって巻き込むように移動させる、上記第一又は第二の手段に係るフィルム包装ティシューである。
第四の手段は、
案内縁部は、取出口の束長手方向両端部に形成された、取出口の束短手方向幅以上の直径の略円形形状をなす部分であり、ティシュペーパーの束長手方向の各側縁部を円周に沿って巻き込むように移動させる、上記第一の手段に係るフィルム包装ティシュー。
第五の手段は、
支持部は、取出口の束長手方向両端部に位置する角部であり、束短手方向に移動されたティシュペーパーの束長手方向の縁が位置される、上記第二手段に係るフィルム包装ティシューである。
第六の手段は、
案内縁部は、取出口の長手方向縁のうち長手方向中央から両端部に向かう部分が、束短手方向で対面する長手方向縁に向かって膨出する一対の膨出縁である、上記第一の手段に係るフィルム包装ティシューである。
本発明によれば、取出口からティシュペーパーを引き出した後に、次に取出口から露出されるティシュペーパーの一部が起立した状態になりやすいフィルム包装ティシューが提供される。
本発明に係るフィルム包装ティシューの斜視図である。 本発明に係るティシュペーパー束を説明するための斜視図である。 本発明に係るフィルム包装ティシューの取出口の第一の形態を説明するための平面図である。 本発明に係るフィルム包装ティシューの取出口の第二の形態を説明するための平面図である。 本発明に係るフィルム包装ティシューの取出口の第三の形態を説明するための平面図である。 本発明に係るフィルム包装ティシューの取出口の第四の形態を説明するための平面図である。 本発明に係るフィルム包装ティシューの製造方法例を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図7を参照しながら説明する。本発明に係るフィルム包装ティシュー1は、複数組のティシュペーパー2を折り畳み重ねてなるティシュペーパー束3が柔軟性のある樹脂製の包装フィルム4によって包装されているものである。
本発明に係るフィルム包装ティシュー1において内包されているティシュペーパー束3は、ティシュペーパー2が二つ折りされ、その折り返した内側2Aに上下に位置する他のティシュペーパー2の折り返した片2Bが位置するようにして、複数のティシュペーパー2が折り畳み積層されたものであり、最上位に位置する一枚の折り返し片を上方に引き上げると、その直下で隣接する他の一枚の折り返し片が、上方に引きずられて持ち上げられるポップアップ式のティシュペーパー束3である。このティシュペーパー束3は、マルチスタンド式、ロータリー式の既知のインターフォルダにより製造することができる。なお、ティシュペーパー2の束3を構成する個々のティシュペーパー2は、クレープを有する2枚〜3枚の薄葉紙が積層されて組とされたプライ構造を有するものである。また、このティシュペーパー2は、乾燥されたドライタイプのものであり、薬液が含浸されている所謂ウェットタイプのものではない。
他方、この本発明に係るティシュペーパー束3は、各ティシュペーパー2の折り返し縁2Cが並ぶ一対の長手側面3Bと、折り返し縁2Cが並ばない一対の短手側面3Aとを有し、さらに短手側面3Aと長手側面3Bとに連接する一対の平面(上下面)3Cを有する略直方体形状をなしている。
本発明に係るフィルム包装ティシュー1の包装形態は、既知の包装種から選択される。例えば、三方閉じ包装、四方閉じ包装、ガセット包装、ピロー包装、キャラメル包装が例示できる。ガセット包装、ピロー包装が適し、特に、図示のガセット付きピロー包装である。特に、本発明の効果が顕著となるのは、ティシュペーパー束3におけるティシュペーパー2の折り返し縁2Cが並ばない短手側面3Aに対面する位置に、包装フィルムの重ね合わせ部分が熱融着されてなる熱融着部30が位置するガセット付きピロー包装である。
本発明に係るフィルム包装ティシュー1は、包装フィルム4の束3の最上位のティシュペーパー2に対面する位置に取出口形成用ミシン目5が形成されている。この取出口形成用ミシン目5を裂開することで、フィルム包装ティシュー1の天面に取出口6が形成される。本発明に係るフィルム包装ティシュー1では、ティシュペーパー束3がポップアップ式であるため、取出口6の形成により束3の最上位のティシュペーパー2を引き出すと、その直近下方に位置する次のティシュペーパーの一部が取出口6より露出される。
ここで、本発明に係る取出口形成用ミシン目5はダイカットにより形成された環状をなし、特に、束3の短手方向3xの中央部でティシュペーパー2の折り返し縁2Cの延在方向である束3の長手方向3yに沿って細長でありかつ束3の長手方向長さL1より短い長さL2に形成されている。したがって、取出口形成用ミシン目5を裂開して、取出口形成用ミシン目5で囲まれる範囲を取り除くことで、取出口形成用ミシン目5で囲まれる範囲と同形状の取出口6が形成される。
この取出口6は、特徴的に、その縁が、ティシュペーパー2を引き出す際にそのティシュペーパー2の束長手方向3yの各側縁部2E、2Eを束短手方向3xに移動させる案内縁部6Aを有する。また、好ましく、その移動されたティシュペーパー2の束長手方向3yの縁2eを支持する支持部6Bを有する。案内縁部6Aは曲縁で構成され、ティシュペーパー2をスムーズに案内して移動させる。また、支持部6Bは角の頂点や先細部の先端であり、係る部分に縁2eが嵌るようにして支持する。
より具体的には、案内縁部は、例えば、図1及び図3に示す第一の形態のように、取出口6の長手方向縁6y,6yのうち長手方向中央Cから両端部に向かう一方部分が、束短手方向3xで対面する長手方向縁に向かって膨出する一対の膨出縁6A,6Aとすることができる。また、支持部6Bは、取出口6の長手方向両端部に位置する角部6B、6Bとすることができる。この図1の形態では、図3に示すように、束3の最上位のティシュペーパー2を引き出すと、その直近下方に位置する次のティシュペーパー2の一部が取出口から引き出される過程で、その引き出されるティシュペーパー2の長手方向側の各側縁部2E,2Eが、案内縁部6A,6Aである膨出縁6A,6Aによって束3の短手方向3xに押されるように案内されるとともに、ティシュペーパー2の束長手方向側の各縁2e,2eが支持部6Bである角部6Bに位置されて支持されるようになる。その結果、取出口から露出されるティシュペーパー2の一部は、図示例のごとく平面視で略S字状となりやすく、また両端縁2e,2eが支持部6Bで支持され自立性が高い形状に変形される。なお、図3において図示されるティシュペーパー2の形状は例であって、必ずしもこの形状と一致する形状になるわけではない(図4〜6においても同様である)。このように、本発明に係るフィルム包装ティシュー1では、取出口6からティシュペーパー2を引き出した後に、次に取出口から引き出されて露出されるティシュペーパー2の一部が起立した状態になりやすく、次に使用する際には、その起立した状態の一部が掴みやすくなる。
また、案内縁部6Aは、図4に示す形態のように、取出口6の束長手方向両端部に形成された略円形形状をなす部分とすることができる。なお、この略円形間の取出口6の長手方向縁6y、6yの間の幅は、略円形部分の直径より幅狭とするのがよい。この図4の形態では、束3の最上位のティシュペーパー2を引き出すと、その直近下方に位置する次のティシュペーパー2の一部が開口より引き出される過程で、その引き出されるティシュペーパー2の束長手方向の各側縁部2E,2Eが、案内縁部6Aである円形形状6Aの円周に沿って巻き込むように移動させられやすい。その結果、取出口6から露出されるティシュペーパー2の一部は、長手方向両側部2E,2Eにおいて略筒型部分が形成され、これが柱構造となる自立性が高い形状となりやすい。この形態でも、取出口6からティシュペーパーを引き出した後に、次に取出口6から露出されるティシュペーパー2の一部が起立した状態になりやすく、次に使用する際には、その起立した状態の一部が掴みやすくなる。円形形状の直径は、ティシュペーパーの紙力等に応じて、引き出し時にその長手方向側の各側縁部の巻き込み性を考慮して適宜に定めればよい。
さらに、案内縁部6Aは、図5や図6に示すように、取出口6の長手方向両端部に形成された、束長手方向外方に向かって膨出する湾曲縁6A,6Aとすることができる。これらの図5及び図6の形態でも、束3の最上位のティシュペーパー2を引き出すと、その直近下方に位置する次のティシュペーパー2の一部が取出口6より引き出される過程で、その引き出されるティシュペーパー2の長手方向側の各側縁部2E、2Eが、湾曲縁6B、6Bに沿って巻き込むように移動させられやすい。その結果、取出口6から露出されるティシュペーパー2の一部は、長手方向両側部2E,2Eにおいて略筒型部分が形成され、これが柱構造となる自立性が高い形状となりやすい。なお、湾曲縁6A,6Aの曲率もティシュペーパー2の紙力等に応じて、引き出し時にその長手方向側の各側縁部2E、2Eの巻き込み性を考慮して適宜に定めればよい。また、特に図6に示す形態は、対面する長手方向縁6y,6y同士が、長手方向中央部Cにおいて近接するように膨出しているとともに、各長手方向縁6y,6yと案内縁部6A,6Aとの接合位置に支持部6B,6Bとなる角部を有している。この形態では、取出口6から露出されるティシュペーパー2の一部の長手方向縁2e,2eが支持部6B,6Bで支持されて略筒型柱構造が解けにくく、また、長手方向中央部が膨出する長手方向縁6y,6yに沿って湾曲するため、より自立性の高い形状に変形されやすい。
このように、本発明に係る、取出口6からティシュペーパー2を引き出した後に、次に取出口6から引き出されて露出されるティシュペーパー2が案内縁部6Aで案内されることで自立性の高い形状に変形されやすく、また、支持部6Bを有する場合には支持部6Bによってその変形状態が維持されやすくなり、次に取出口6から露出されるティシュペーパーの一部が起立した状態となりやすく、次に使用する際には、取出口6から露出するティシュペーパーの一部が掴みやすくなる。
ここで、本発明に係る取出口形成用ミシン目5の長手方向長さL2と、束3の長手方向長さL1の80%〜90%となるのが望ましく、より好適には、84%〜88%となるのが望ましい。係る範囲であれば、取出口6からティシュペーパーを引き出した後に、次に取出口6から露出されるティシュペーパー2が案内縁部6Aで案内されやすく、また、支持部6Bで支持されやすくなる。また、取出口6からティシュペーパーを引き出す際の抵抗も過度に高まらない。
本発明に係る包装フィルム4を構成する具体的な柔軟性のある樹脂製のフィルム材は、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィルム、塩化ビニリデンフィルム、エチレンビニルアルコール共重合体の単層フィルム、または、それらのフィルムを含む適宜積層されたラミネートフィルムや、それらのフィルムにアルミ蒸着などの表面処理を施したガスバリアフィルムが例示できる。コストの観点からはポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムが好適である。フィルム材の厚さは20〜60μmであるのが望ましい。ティシュペーパーを案内する剛性を確保しやすい。前記厚みが20μm未満であると、使用時に簡単に破れてしまうという問題があり、前記厚みが60μm以上であると、フィルムが硬質となり、使用性が悪化する。なお、フィルム材の厚さの測定方法は、標準状態において、ダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G−1A型」(尾崎製作所製)を用いて測定した値とする。具体的な測定の手順は、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしそのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。厚みは測定を10回行って得られる平均値とする。
また、本発明に係るフィルム包装ティシュー1におけるティシュペーパー束3及びティシュペーパー2の物性は次のものであるのが望ましい。ティシュペーパーが案内縁部6Aによって移動させられやすく、また、取出口6から露出されるティシュペーパーの一部が起立した状態となりやすい。
ティシュペーパー束3を構成するティシュペーパー2のプライ数及び組数は、2プライ(2枚重ね)を1組として100〜220組であるのが望ましい。また、ティシュペーパー束3の形状としては、高さが30〜50mm、長手方向長さが、155〜215mm、短手方向長さが、100〜130mmであるのが望ましい。ティシュペーパー製品として十分に必要な組数とすることができるとともに、ティシュペーパー2として使用するに十分な大きさ及び組数とすることができ、また、使用によって束を構成する組数が少なくなってもティシュペーパーの自立性が低下しがたい。
また、ティシュペーパー束3は、ロータリー式のインターフォルダで製造したものであるのが望ましい。ロータリー式のインターフォルダで束を製造すると、その束は、ティシュペーパーのMD方向と、束の短手方向とが一致したものとなる。すなわち、取出口から露出されるティシュペーパーの一部が起立した状態となると紙力の高いMD方向が上下方向となるため、ティシュペーパーの一部が自立した状態が維持されやすくなる。
また、本発明に係るティシュペーパー2は、保湿剤等が付与されている薬液付与タイプであってもよいが、本発明は特に保湿剤などが塗布されていない非保湿の汎用タイプのティシュペーパー2のほうが自立性が高くなりやすく望ましい。
ティシュペーパー2の各プライを構成する薄葉紙1枚あたりの坪量は、10.0〜13.0g/m2であるのが望ましい。ここでの坪量は、JIS P 8124(1998)の測定方法による。ティシュペーパーとしての使用感の観点から、ティシュペーパー一組の具体的な紙厚は80〜200μmの範囲であるのが望ましい。
紙厚の測定方法は、ティシュペーパーをJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて測定した値とする。具体的な測定の手順は、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしそのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。プランジャーの端子は金属製で直径10mmの円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにし、この厚みの測定時の荷重は、120μmの際に約70gfである。なお、厚みは測定を10回行って得られる平均値とする。上記の坪量及び紙厚の範囲であれば、ティシュペーパーが案内縁部6Aによって案内されやすく、起立状態になりやすい。
ティシュペーパー2の紙力は、MD方向の乾燥紙力強度が200〜600cN/25mm、CD方向の乾燥紙力強度が100〜250cN/25mmであるのが望ましい。なお、紙力は、抄紙時における紙力剤の添加など抄紙原料を調整することで達成できる。また、ティシュペーパーのMD方向の伸び率(引張破断伸び率)が5〜15%であるのが望ましい。この紙力の範囲であれば、ティシュペーパーが案内縁部によって案内されやすく、自立しやすい。
また、ティシュペーパー2は、ソフトネスが0.90〜1.30CN/100mmであるのが望ましい。ソフトネスは、柔らかさの指標の一つである。本発明に係るソフトネスはJIS L 1096 E法に準じたハンドルオメータ法に従って測定する。但し、試験片は100mm×100mmの大きさとし、クリアランスは5mmとして測定する。測定は、1プライで縦方向、横方向の各々5回ずつ測定し、その全10回の平均値を、cN/100mmを単位として表す。このソフトネスの範囲であれば、ティシュペーパーが案内縁部によって案内されやすい。
ティシュペーパー2は、MMDが7.5〜9.0であるのが望ましい。MMDは滑らかさの指標である。MMDが上記範囲であると包装フィルムとの滑り性が適度となり、このMMDの範囲であれば、ティシュペーパーが案内縁部によって案内されやすい。なお、MMDは、カトーテック株式会社製の摩擦感テスター KES−SE、KES−SESRU及びこれらの相当機を用いて測定される値である。MMDは、MIU(平均摩擦係数)からどれだけ変動があるかという変動の度合いであり、数値が小さいほど滑らかとされる。本発明に係る測定条件は、摩擦子の接触面を所定方向に20g/cmの張力が付与された測定試料の表面に対して25gの接触圧で接触させながら、張力が付与された方向と略同じ方向に速度0.1cm/sで2cm移動させる。測定は、10回測定し、その平均値をMMDとする。なお、摩擦子は、標準付属のピアノワイヤセンサーを用いる。このピアノワイヤセンサーは、直径0.5mmのピアノ線を20本隣接させてなり、長さ及び幅がともに10mmとなるように形成された接触面を有するものである。接触面には、先端が20本のピアノ線(曲率半径0.25mm)で形成された単位膨出部が形成されている。
なお、ティシュペーパー2を構成する薄葉紙の原料パルプとしては、NBKPとLBKPとを配合したものである。古紙パルプが配合されていてもよいが、風合いなどの点で、NBKPとLBKPのみから構成されているのがよい。配合割合としては、NBKP:LBKP=10:90〜80:20がよく、特に、NBKP:LBKP=20:80〜60:40がよい。
本発明に係るフィルム包装ティシュー1は特に図7に示すように製造することができる。まず、マルチスタンド式やロータリー式等のインターフォルダによって、ティシュペーパー2が二つ折りされ、その折り返した内側2Aに上下に位置する他のティシュペーパー2の折り返した片2Bが位置するようにして、複数のティシュペーパー2が折り畳み積層されたポップアップ式の略直方体形状のティシュペーパー束3を形成する。
次いで、このティシュペーパー束3をティシュペーパー2の折り返し縁2Cが並ばない短手側面3Aを前後方向にして搬送する。この搬送はベルトコンベアなどによって行なうことができる。それとともに、連続する長尺の包装フィルム14が巻かれたフィルム原反ロール40から連続包装フィルム14を繰り出し、この搬送される連続包装フィルム14にダイカットロール16によって一定間隔でティシュペーパー2の取出口形成部となる取出口形成用ミシン目5を形成する。取出口形成用ミシン目の形状は、ダイカットロール周面のカッター刃のパターンを適宜に形成すればよい。
次いで、ティシュペーパー束3の搬送方向と連続包装フィルム14の搬送方向を一致させ、ティシュペーパー束3を搬送しつつ、ティシュペーパー束3を連続包装フィルムの前記取出口形成用ミシン目5の下側に位置させて、連続包装フィルム14の縁部でティシュペーパー束3を巻き込み包みこむとともに、ティシュペーパー束3の短手側面3Aに対面する位置で熱融着処理し、この熱融着処理と同時又はその後に裁断処理して、個々の包装体とする(包装工程)。熱融着時にティシュペーパー束3の長手側面3B側にガセットを形成してガセット付きのピロー包装としてもよい。
次いで、本発明に係るフィルム包装ティシューと、比較例となるフィルム包装ティシューとについて、内包されているティシュペーパーを引き出して、その取出抵抗値、ポップアップ性及びティシュペーパーの自立性について試験した。
取出抵抗値は、下記の(1)〜(3)の手順で測定した。
(1)取出口から露出しているティシュペーパーの一部の長手方向中央先端部を、クリップ(コクヨ株式会社製、目玉クリップ クリー17)で挟み固定する。
(2)クリップの一方の穴に、プッシュプルゲージ(株式会社イマダ製、型番Z2−20)のフックを通し、プッシュプルゲージを垂直上方に引いて、0.4秒〜0.6秒でティシューを引き出して取り出す。その取出し操作時の抵抗値の最大値を測定する。
(3)束の最上層から1〜5組目の平均値と、6〜10組目の平均値をそれぞれ算出する。
ポップアップ性は、束を構成するティシュペーパーをすべて引き出す操作を連続して行い、引き出したティシュペーパーの次のティシュペーパーの一部が取出口から露出されず、内部に落ち込んだ際の束上部からの組数と、落ち込みが発生した回数を測定した。また、束を構成するティシュペーパーをすべて引き出す操作を連続して行い、包装フィルムごと浮き上がった際の束上部からの組数を測定した。
ティシュペーパーの自立性は、束を構成するティシュペーパーのうち、束上面から11組目〜20組目までティシュペーパーを一枚ずつ引きだし、次の1組が天面にほぼ垂直に自立した状態となった組数を測定した。10組中、起立した状態となった組数が、8組以上を◎、7組〜5組を〇、4組〜3組を△、2組以下を×として評価した。
各例に係るフィルム包装ティシューの形態、取出口の寸法、内包されるティシュペーパー束の形状・物性、包装フィルムの物性等は、結果とともに下記表1に示す。
なお、実施例1に係る取出口形状は、図3に示すものであり、実施例2に係る取出口形状は、図4に示すものであり、実施例3に係る取出口形状は、図6に示すものであり、実施例4に係る取出口形状は、図5に示すものであり、比較例1〜比較例4に係る取出口形状は、一直線状のミシン目を裂開して形成したスリット状の取出口形状である。
Figure 2018172145
表1に示すとおり、本発明の実施例1〜4は、ポップアップ性に関し、内部に落ち込んだ際の束上部からの組数は、比較例よりも格段に底側に近い組数でしか発生せず、落ち込みが発生した回数も少ない傾向にある。また、包装フィルムごと浮き上がるものはなかった。ティシュペーパーの起立性も優位性がみられ、特に、実施例2及び実施例3は、非常に優れる結果となった。対して、比較例1〜4は、フィルム厚、長手方向長さなどに関係なく、各試験の結果は、本発明の実施例よりも劣る結果となっている。
このように、本発明に係るフィルム包装ティシューは、取出口からティシュペーパーを引き出した後に、次に取出口から露出されるティシュペーパーの一部が起立した状態になりやすいフィルム包装ティシューである。
1…フィルム包装ティシュー、2…ティシュペーパー、3…ティシュペーパー束、2A…折り返した内側、2B…折り返した片、4…包装フィルム、2C…折り返し縁、3A…短手側面、3B…長手側面、3C…平面(上下面)、30…熱融着部、5…取出し口形成用ミシン目、6…取出口、6A…案内縁部、6B…支持部、6y…取出口の長手方向縁、C…取出口の長手方向中央、3x…束の短手方向、3y…束の長手方向、L1…束の長手方向長さ、L2…取出口形成用ミシン目の束長手方向の長さ、L3…束の短手方向幅、L4…束の高さ、14…連続包装フィルム、40…フィルム原反ロール、16…ダイカットロール。
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