JP2018170545A - 信号解析装置、信号解析プログラム、プログラム記憶媒体および信号解析方法。 - Google Patents

信号解析装置、信号解析プログラム、プログラム記憶媒体および信号解析方法。 Download PDF

Info

Publication number
JP2018170545A
JP2018170545A JP2017064373A JP2017064373A JP2018170545A JP 2018170545 A JP2018170545 A JP 2018170545A JP 2017064373 A JP2017064373 A JP 2017064373A JP 2017064373 A JP2017064373 A JP 2017064373A JP 2018170545 A JP2018170545 A JP 2018170545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker
sound
signal
level
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017064373A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6793307B2 (ja
Inventor
善之 中山
Yoshiyuki Nakayama
善之 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Onkyo Corp
Original Assignee
Onkyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Onkyo Corp filed Critical Onkyo Corp
Priority to JP2017064373A priority Critical patent/JP6793307B2/ja
Publication of JP2018170545A publication Critical patent/JP2018170545A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6793307B2 publication Critical patent/JP6793307B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Stereophonic System (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、リスニングポイントの調整を容易にすることを目的とする。【解決手段】オーディオアンプ10に左スピーカ26から第1テスト音を発生させ、同時にオーディオアンプ10に右スピーカ28から第2テスト音を発生させると共に、各スピーカから発せられた音の収集に基づく同時集音信号を取得する同時集音部と、オーディオアンプ10に左スピーカ26から第1テスト音を発生させ、左スピーカ26から発生した第1テスト音に対して遅延している第2テスト音を右スピーカ28から発生させると共に、各スピーカから発せられた音の収集に基づく第1遅延集音信号を取得する第1遅延集音部と、オーディオアンプ10に右スピーカ28から第2テスト音を発生させ、右スピーカ28から発生した第2テスト音に対して遅延している第1テスト音を左スピーカ26から発生させると共に、各スピーカから発せられた音の収集に基づく第2遅延集音信号を取得する第2遅延集音部と、これらの集音信号のレベルを比較する比較部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、信号解析装置、信号解析プログラム、プログラム記憶媒体および信号解析方法に関し、特に、スピーカから発せられる音を解析する技術に関する。
オーディオシステムによる再生音の立体感につき関心が高まっている。一般に、オーディオシステムでは、左右のスピーカからの距離が等しい位置において、音源に近い立体感が得られる。しかし、リスニングルームの構造によっては、このような位置でリスナーが音楽鑑賞等を楽しむことが困難な場合がある。
そこで、左右いずれか一方のスピーカが発する音の遅延時間を調整することで、音源に近い立体感が得られる位置(リスニングポイント)を調整するオーディオアンプが考えられている。例えば、以下の特許文献1に記載されている音場補正装置は、複数チャネルのスピーカから発せられた音をマイクロホンで収集し、複数チャネルのスピーカから発せられる音の遅延時間を調整することでリスニングポイントを調整する。
特開2002−330499号公報
音場補正装置を搭載したオーディオシステムのユーザの間では、リスニングポイントを調整する際の調整幅を小さくすべきとの要望がある。しかし、左または右のスピーカから発せられる音の遅延時間を短い刻み幅で変化させる必要があり、ディジタル回路の高速化が要求され、設計が困難である。
そこで、左右のスピーカからテスト用のパルス音を発すると共にリスナーの位置で音を収集し、収集音の大きさに基づいて左右のスピーカの配置位置をユーザが調整するプレシジョンディスタンスと称される方法が考えられている。しかし、プレシジョンディスタンスでは、リスナーに近付く方向にスピーカを移動すればよいのか、リスナーから遠ざかる方向にスピーカを移動すればよいのかをユーザが把握することが困難な場合がある。
本発明は、リスニングポイントの調整を容易にすることを目的とする。
本発明は、オーディオアンプに第1スピーカから第1テスト音を発生させ、同時に前記オーディオアンプに第2スピーカから第2テスト音を発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく同時集音信号を取得する同時集音部と、前記オーディオアンプに前記第1スピーカから前記第1テスト音を発生させ、前記第1スピーカから発生した前記第1テスト音に対して遅延している前記第2テスト音を前記第2スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第1遅延集音信号を取得する第1遅延集音部と、前記オーディオアンプに前記第2スピーカから前記第2テスト音を発生させ、前記第2スピーカから発生した前記第2テスト音に対して遅延している前記第1テスト音を前記第1スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第2遅延集音信号を取得する第2遅延集音部と、前記同時集音信号のレベル、前記第1遅延集音信号のレベル、および前記第2遅延集音信号のレベルを比較する比較部と、を備えることを特徴とする。
本発明は、オーディオアンプに第1スピーカから第1テスト音を発生させ、同時に前記オーディオアンプに第2スピーカから第2テスト音を発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく同時集音信号を取得する同時集音部と、前記オーディオアンプに前記第1スピーカから前記第1テスト音を発生させ、前記第1スピーカから発生した前記第1テスト音に対して第1時間だけ遅延している前記第2テスト音を前記第2スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第1遅延集音信号を取得する第1遅延集音部と、前記オーディオアンプに前記第1スピーカから前記第1テスト音を発生させ、前記第1スピーカから発生した前記第1テスト音に対して前記第1時間より長い第2時間だけ遅延している前記第2テスト音を前記第2スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第2遅延集音信号を取得する第2遅延集音部と、前記同時集音信号のレベル、前記第1遅延集音信号のレベル、および前記第2遅延集音信号のレベルを比較する比較部と、を備えることを特徴とする。
望ましくは、前記比較部は、前記同時集音信号のレベル、前記第1遅延集音信号のレベル、および前記第2遅延集音信号のレベルのうち、前記同時集音信号のレベルが最大であるときは、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカの位置が適切であることをユーザに示す情報を生成し、前記第1遅延集音信号のレベルまたは前記第2遅延集音信号のレベルが最大であるときは、前記第1スピーカを移動させる方向、または前記第2スピーカを移動させる方向をユーザに指示する情報を、比較結果に応じて生成する。
また、本発明は、演算処理装置に読み込まれる信号解析プログラムにおいて、オーディオアンプに第1スピーカから第1テスト音を発生させ、同時に前記オーディオアンプに第2スピーカから第2テスト音を発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく同時集音信号を取得する同時集音処理と、前記オーディオアンプに前記第1スピーカから前記第1テスト音を発生させ、前記第1スピーカから発生した前記第1テスト音に対して遅延している前記第2テスト音を前記第2スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第1遅延集音信号を取得する第1遅延集音処理と、前記オーディオアンプに前記第2スピーカから前記第2テスト音を発生させ、前記第2スピーカから発生した前記第2テスト音に対して遅延している前記第1テスト音を前記第1スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第2遅延集音信号を取得する第2遅延集音処理と、前記同時集音信号のレベル、前記第1遅延集音信号のレベル、および前記第2遅延集音信号のレベルを比較する比較処理と、を前記演算処理装置に実行させることを特徴とする。
また、本発明は、上記信号解析プログラムが記憶されたプログラム記憶媒体である。
また、本発明は、オーディオアンプに第1スピーカから第1テスト音を発生させ、同時に前記オーディオアンプに第2スピーカから第2テスト音を発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく同時集音信号を取得する同時集音ステップと、前記オーディオアンプに前記第1スピーカから前記第1テスト音を発生させ、前記第1スピーカから発生した前記第1テスト音に対して遅延している前記第2テスト音を前記第2スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第1遅延集音信号を取得する第1遅延集音ステップと、前記オーディオアンプに前記第2スピーカから前記第2テスト音を発生させ、前記第2スピーカから発生した前記第2テスト音に対して遅延している前記第1テスト音を前記第1スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第2遅延集音信号を取得する第2遅延集音ステップと、前記同時集音信号のレベル、前記第1遅延集音信号のレベル、および前記第2遅延集音信号のレベルを比較する比較ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明は、オーディオアンプに第1スピーカから第1テスト音を発生させ、前記第1スピーカから発せられた音の収集に基づく第1集音信号を取得する第1集音部と、前記オーディオアンプに第2スピーカから第2テスト音を発生させ、前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第2集音信号を取得する第2集音部と、前記オーディオアンプに前記第1スピーカから前記第1テスト音を発生させ、同時に前記オーディオアンプに前記第2スピーカから前記第2テスト音を発生させ、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく同時集音信号を取得する同時集音部と、前記オーディオアンプに前記第1スピーカから前記第1テスト音を発生させ、前記第1スピーカから発生した前記第1テスト音に対して遅延している前記第2テスト音を前記第2スピーカから発生させ、さらに、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第1遅延集音信号を取得する第1遅延集音部と、前記オーディオアンプに前記第2スピーカから前記第2テスト音を発生させ、前記第2スピーカから発生した前記第2テスト音に対して遅延している前記第1テスト音を前記第1スピーカから発生させ、さらに、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第2遅延集音信号を取得する第2遅延集音部と、前記第1集音信号のレベルおよび前記第2集音信号のレベルを合算した合算レベルと前記同時集音信号のレベルとを比較し、さらに、前記第1遅延集音信号のレベルおよび前記第2遅延集音信号のレベルを比較する比較部と、を備えることを特徴とする。
望ましくは、前記比較部は、前記同時集音信号のレベルを前記合算レベルで割った値が所定値を超えるときは、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカの位置が適切であることをユーザに示す情報を生成し、前記同時集音信号のレベルを前記合算レベルで割った値が所定値以下であるときは、前記第1遅延集音信号のレベルと前記第2遅延集音信号のレベルとの比較に基づいて、前記第1スピーカを移動させる方向、または前記第2スピーカを移動させる方向をユーザに指示する情報を生成する。
本発明によれば、リスニングポイントの調整を容易にすることができる。
スピーカ位置決定システムの構成を示す図である。 信号レベル測定処理のシーケンスチャートである。 テストパルス信号および集音信号の時間波形を示す図である。 テストパルス信号および集音信号の時間波形を示す図である。 テストパルス信号および集音信号の時間波形を示す図である。 テストパルス信号および集音信号の時間波形を示す図である。 信号解析処理のフローチャートである。 信号解析処理のフローチャートである。 変形例に係るスピーカ位置決定システムの構成を示す図である。
図1には本発明の実施形態に係るスピーカ位置決定システムの構成が示されている。スピーカ位置決定システムは、オーディオアンプ10および信号解析装置30を備えている。このシステムでは、信号解析装置30が無線通信によってオーディオアンプ10を制御して、左スピーカ26および右スピーカ28からテストパルス音を発生させる。信号解析装置30はテストパルス音を収集して、信号解析装置30の位置をリスニングポイントとする場合に各スピーカの位置が適切であるか否かを判定する。
オーディオアンプ10は、アンプ側無線部12、制御部14、パルス信号生成部16、左チャネル増幅回路18、および右チャネル増幅回路20を備えている。左チャネル増幅回路18の出力端子には左スピーカ26が接続され、右チャネル増幅回路20の出力端子には右スピーカ28が接続されている。
オーディオアンプ10は、鑑賞モードまたはスピーカ位置決定モードのいずれかで動作する。鑑賞モードは、鑑賞用のオーディオ信号を増幅し、左スピーカ26および右スピーカ28にオーディオ信号に応じた音を発生させるモードである。このモードでは左チャネル増幅回路18に左オーディオ信号22が入力され、右チャネル増幅回路20に右オーディオ信号24が入力される。左チャネル増幅回路18は左オーディオ信号22を増幅して左スピーカ26に出力し、右チャネル増幅回路20は右オーディオ信号24を増幅して右スピーカ28に出力する。各スピーカは、各増幅回路から出力された信号に応じた音を発生する。
スピーカ位置決定モードは、後述するスピーカ位置決定方法を実行するためのモードである。このモードでは、アンプ側無線部12が信号解析装置30との間で無線通信を行って信号解析装置30から指令情報を受信し、指令情報を制御部14に出力する。制御部14は指令情報に応じてパルス信号生成部16を制御し、パルス信号生成部16は、左チャネル増幅回路18および右チャネル増幅回路20の少なくとも一方にテストパルス信号を出力する。すなわち、スピーカ位置決定モードでは、スピーカ位置決定方法の各過程に応じて左チャネル増幅回路18および右チャネル増幅回路20の少なくとも一方に、パルス信号生成部16がテストパルス信号を出力し、各増幅回路がテストパルス信号を増幅し、各スピーカがテストパルス信号に応じた音を発生する。テストパルス信号には、例えば、パワーが周波数に反比例する周波数スペクトラムを有するピンクノイズが採用される。
信号解析装置30は、信号解析部32、解析装置側無線部34、マイクロホン36、メモリ38および表示部40を備えている。信号解析装置30は、例えば、スマートフォンによって構成される。また、信号解析装置30は、マイクロホン36が接続されたパーソナルコンピュータ等であってもよい。メモリ38には、スピーカ位置決定方法を実行するための信号解析プログラムが記憶されている。信号解析部32は、例えば、演算処理装置としてのプロセッサを含む。信号解析部32が信号解析プログラムを実行することで、信号解析装置30はオーディオアンプ10との間で無線通信を行い、オーディオアンプ10を制御する。
すなわち、信号解析部32は、スピーカ位置決定方法の過程に応じた指令情報を解析装置側無線部34に出力し、解析装置側無線部34は指令情報をオーディオアンプ10に送信する。オーディオアンプ10は、指令情報に応じて左スピーカ26および右スピーカ28の少なくとも一方にテストパルス信号を出力する。
マイクロホン36は、左スピーカ26および右スピーカ28が発生したテストパルス音を収集し、テストパルス音を電気信号である集音信号に変換して信号解析部32に出力する。信号解析部32は、集音信号の大きさを表す収集音レベルを求めて、メモリ38に記憶させる。収集音レベルは、例えば、集音信号のピークレベルである。
後述するように、スピーカ位置決定方法では、左スピーカ26のみからテストパルス音が発せられる動作、右スピーカ28のみからテストパルス音が発せられる動作、左スピーカ26および右スピーカ28から同時にテストパルス音が発せられる動作、左スピーカ26および右スピーカ28からタイミングを異ならせてテストパルス音が発せられる動作等、複数通りの動作でテストパルス音が発せられる。信号解析部32は、複数通りの動作のそれぞれについて集音信号を取得し、複数通りの動作のそれぞれについて収集音レベルを求めて、メモリ38に記憶させる。
信号解析部32は、メモリ38に記憶された複数の収集音レベルに対する解析によって解析結果情報を生成し、その情報を表示部40に表示させる。左スピーカ26または右スピーカ28の位置が適切でない場合、解析結果情報は、左スピーカ26または右スピーカ28を、リスナーに近付く方向(前方)またはリスナーから遠ざかる方向(後方)のいずれの方向に移動すべきかを示す。左スピーカ26および右スピーカ28の位置が適切である場合、解析結果情報は、各スピーカの位置が適切であることを示す。
次に、スピーカ位置決定方法の詳細について説明する。信号解析装置30およびオーディオアンプ10は、図2に示される信号レベル測定処理を実行する。すなわち、信号解析装置30は図2のシーケンスチャートにおけるステップS1〜S10を実行し、オーディオアンプ10は図2のシーケンスチャートにおけるステップSA1〜SA5を実行する。
信号解析装置30の制御によって(S1)、オーディオアンプ10は左スピーカ26にテストパルス信号LR0を出力する(SA1)。これによって、左スピーカ26からテストパルス音が発せられる。
信号解析装置30は、左スピーカ26から発せられたテストパルス音をマイクロホン36によって収集する。信号解析装置30における信号解析部32は、マイクロホン36から得られる第1集音信号C1のピークレベルを示す第1収集音レベルA1を求めメモリ38に記憶する(S2)。
信号解析装置30の制御によって(S3)、オーディオアンプ10は右スピーカ28にテストパルス信号RL0を出力する(SA2)。これによって、右スピーカ28からテストパルス音が発せられる。
信号解析装置30は、右スピーカ28から発せられたテストパルス音をマイクロホン36によって収集する。信号解析装置30における信号解析部32は、マイクロホン36から得られる第2集音信号C2のピークレベルを示す第2収集音レベルA2を求めメモリ38に記憶する(S4)。
図3(a)には、ステップSA1においてオーディオアンプ10から左スピーカ26に出力され、ステップSA2においてオーディオアンプ10から右スピーカ28に出力されるテストパルス信号LR0の時間波形の例が示されている。図3(b)には信号解析部32で取得される第1集音信号C1の時間波形の例が示され、図3(c)には信号解析部32で取得される第2集音信号C2の時間波形の例が示されている。図3(b)および(c)には、左スピーカ26からマイクロホン36までの距離の方が、右スピーカ28からマイクロホン36までの距離よりも長い例が示されている。すなわち、左スピーカ26がテストパルス音を発生してから第1集音信号C1が取得されるまでの時間が、右スピーカ28がテストパルス音を発生してから第2集音信号C2が取得されるまでの時間よりも、時間τだけ長い例が示されている。以下に示される図4〜図6についても同様である。
信号解析装置30の制御によって(S5)、オーディオアンプ10は、左スピーカ26および右スピーカ28に、同時にテストパルス信号L1およびR1を出力する(SA3)。これによって、左スピーカ26および右スピーカ28からは同時にテストパルス音が発せられる。
信号解析装置30は、左スピーカ26および右スピーカ28から発せられたテストパルス音をマイクロホン36によって収集する。信号解析装置30における信号解析部32は、マイクロホン36から得られる第3集音信号C3のピークレベルを示す第3収集音レベルを求めメモリ38に記憶する(S6)。
図4(a)には、ステップSA3においてオーディオアンプ10から左スピーカ26に出力されるテストパルス信号L1の時間波形の例、および、オーディオアンプ10から右スピーカ28に出力されるテストパルス信号R1の時間波形の例が示されている。図4(b)には信号解析部32で取得される第3集音信号C3の時間波形の例が示されている。第3集音信号C3は、左スピーカ26が発生するテストパルス音に基づき取得される左集音信号CL3と、右スピーカ28が発生するテストパルス音に基づき取得される右集音信号CR3とが足し合わされた信号である。
信号解析装置30の制御によって(S7)、オーディオアンプ10は左スピーカ26にテストパルス信号L2を出力する(SA4)。また、信号解析装置30の制御によって(S7)、オーディオアンプ10は、テストパルス信号L2に対して時間dだけ遅れて、右スピーカ28に遅延テストパルス信号R2を出力する(SA4)。これによって、左スピーカ26からテストパルス音が発せられ、時間dだけ遅れて右スピーカ28から遅延テストパルス音が発せられる。
信号解析装置30は、左スピーカ26から発せられたテストパルス音、および右スピーカ28から発せられた遅延テストパルス音をマイクロホン36によって収集する。信号解析装置30における信号解析部32は、マイクロホン36から得られる第4集音信号C4のピークレベルを示す第4収集音レベルA4を求めメモリ38に記憶する(S8)。
図5(a)には、ステップSA4においてオーディオアンプ10から左スピーカ26に出力されるテストパルス信号L2の時間波形の例、および、オーディオアンプ10から右スピーカ28に出力される遅延テストパルス信号R2の時間波形の例が示されている。図5(b)には信号解析装置30で取得される第4集音信号C4の時間波形の例が示されている。第4集音信号C4は、左スピーカ26が発生するテストパルス音に基づき取得される左集音信号CL4と、右スピーカ28が発生する遅延テストパルス音に基づき取得される右集音信号CR4とが足し合わされた信号である。
信号解析装置30の制御によって(S9)、オーディオアンプ10は右スピーカ28にテストパルス信号R3を出力する(SA5)。また、テストパルス信号R3に対して時間dだけ遅れて、左スピーカ26に遅延テストパルス信号L3を出力する(SA5)。これによって、右スピーカ28からテストパルス音が発せられ、時間dだけ遅れて左スピーカ26から遅延テストパルス音が発せられる。
信号解析装置30は、右スピーカ28から発せられたテストパルス音、および左スピーカ26から発せられた遅延テストパルス音をマイクロホン36によって収集する。信号解析部32は、マイクロホン36から得られる第5集音信号C5のピークレベルを示す第5収集音レベルA5を求めメモリ38に記憶する(S10)。
図6(a)には、ステップSA5においてオーディオアンプ10から右スピーカ28に出力されるテストパルス信号R3の時間波形の例、および、オーディオアンプ10から左スピーカ26に出力される遅延テストパルス信号L3の時間波形の例が示されている。図6(b)には信号解析装置30で取得される第5集音信号C5の時間波形の例が示されている。第5集音信号C5は、右スピーカ28が発生するテストパルス音に基づき取得される左集音信号CR5と、左スピーカ26が発生する遅延テストパルス音に基づき取得される左集音信号CL5とが足し合わされた信号である。
ステップSA3〜SA5では、左スピーカ26から発せられるテストパルス信号と、右スピーカ28から発せられるテストパルス信号との間に、各ステップにおいて規定されている相対的な時間関係が成立していればよい。すなわち、各テストパルス信号に共通の絶対的な遅延時間は任意である。例えば、ステップSA3では、左スピーカ26に出力するテストパルス信号と、右スピーカ28に出力するテストパルス信号を、同じ時間dだけ遅延させてもよい。また、ステップSA5では、右スピーカ28に出力するテストパルス信号を時間dだけ遅延させ、左スピーカ26に出力するテストパルス信号を時間2dだけ遅延させてもよい。
この場合、ステップSA3〜SA5のそれぞれでは、右スピーカ28に時間dだけ遅延したテストパルス信号が出力される。また、ステップSA3では、左スピーカ26に時間dだけ遅延したテストパルス信号が出力される。そして、ステップSA4では、左スピーカ26に遅延のないテストパルス信号が出力され、ステップSA5では、左スピーカ26に時間2dだけ遅延したテストパルス信号が出力される。
なお、上記では、図2のステップSA4における遅延テストパルス信号R2の遅延時間と、図2のステップSA5における遅延テストパルス信号L3の遅延時間とを同一の時間としたが、これらの遅延時間は異なってもよい。
また、上記では、オーディオアンプ10から左スピーカ26に出力されるテストパルス信号の時間波形と、オーディオアンプ10から右スピーカ28に出力されるテストパルス信号の時間波形を同一のものとしたが、これらの時間波形は異なるものであってもよい。
また、望ましくは、オーディオアンプ10から左スピーカ26に出力されるテストパルス信号の時間波形は総て同一であり、オーディオアンプ10から右スピーカ28に出力されるテストパルス信号の時間波形は総て同一であるものとする。オーディオアンプ10から左スピーカ26に出力されるテストパルス信号の時間波形にばらつきがある場合は、ばらつきが小さい程、測定の信頼性が高まる。同様に、オーディオアンプ10から右スピーカ28に出力されるテストパルス信号の時間波形にばらつきがある場合は、ばらつきが小さい程、測定の信頼性が高まる。
さらに、テストパルス信号に代えて、時間軸上で連続的な正弦波信号が用いられてもよい。この場合、信号解析部32は収集音レベルとして、例えば、正弦波のピーク・ピーク値、振幅値等を測定する。
図2に示される信号レベル測定処理が実行された後、信号解析部32は、図7のフローチャートで示される信号解析処理を実行する。信号解析処理は、信号レベル測定処理によって記憶された第1収集音レベルA1〜第5収集音レベルA5を用いて、解析結果情報を求める処理である。
信号解析処理の原理は次の通りである。左スピーカ26からマイクロホン36までの距離と、右スピーカ28からマイクロホン36までの距離とが等しい場合、左スピーカ26および右スピーカ28から同時にテストパルス音が発せられた条件下での第3収集音レベルA3は、第4収集音レベルA4および第5収集音レベルA5のいずれよりも大きくなる。第4収集音レベルA4および第5収集音レベルA5は、左スピーカ26および右スピーカ28からのテストパルス音が、同時にマイクロホン36に到達しないときのレベルであるためである。そこで信号解析部32は、第3収集音レベルA3が、第4収集音レベルA4および第5収集音レベルA5のいずれよりも大きいときは、各スピーカの位置が適切であることを示す解析結果情報を生成する。
他方、左スピーカ26からマイクロホン36までの距離の方が、右スピーカ28からマイクロホン36までの距離よりも長い場合、右スピーカ28からのテストパルス音を、左スピーカ26からのテストパルス音に対して遅らせた方が、左右の遅延関係をその逆とした場合よりも収集音レベルは大きくなる。ただし、上記の遅延時間dは適切に定められているものとする。
この場合、右スピーカ28からのテストパルス音を、左スピーカ26からのテストパルス音に対して遅らせた条件下での第4収集音レベルA4は、第3収集音レベルA3および第5収集音レベルA5のいずれよりも大きくなる。そこで信号解析部32は、第4収集音レベルA4が第3収集音レベルA3および第5収集音レベルA5のいずれよりも大きいときは、左スピーカ26を前方に移動するか、右スピーカ28を後方に移動することをユーザに指示する解析結果情報を生成する。
同様の原理に基づき、信号解析部32は、第5収集音レベルA5が第3収集音レベルA3および第4収集音レベルA4のいずれよりも大きいときは、右スピーカ28を前方に移動するか、左スピーカ26を後方に移動することをユーザに指示する解析結果情報を生成する。
なお、図7に示される信号解析処理では、第3収集音レベルA3、第4収集音レベルA4、および第5収集音レベルA5のそれぞれを、第1収集音レベルA1と第2収集音レベルA2の和である基準レベルで規格化しているが、信号解析処理の原理は上記と同様である。
信号解析部32は、第1収集音レベルA1と第2収集音レベルA2を加算し、基準レベルA0=A1+A2を求める(S101)。信号解析部32は、第3収集音レベルA3を基準レベルA0で割ったスコアSC3=A3/A0を求める(S102)。また、信号解析部32は、第4収集音レベルA4を基準レベルA0で割ったスコアSC4=A4/A0を求め(S103)、さらに、第5収集音レベルA5を基準レベルA0で割ったスコアSC5=A5/A0を求める(S104)。
信号解析部32は、スコアSC3〜SC5のうち、スコアSC3が最大であるか否かを判定する(S105)。信号解析部32は、スコアSC3が最大であるときは、左スピーカ26および右スピーカ28の位置が適切であることを示す解析結果情報を表示部40に出力する(S106)。表示部40は、各スピーカの位置が適切であることを示す情報を表示する。
信号解析部32は、スコアSC3が最大でないときは、スコアSC3〜SC5のうち、スコアSC4が最大であるか否かを判定する(S107)。信号解析部32は、スコアSC4が最大であるときは、右スピーカ28を後方に移動するか、左スピーカ26を前方に移動することをユーザに指示する解析結果情報を表示部40に出力する(S108)。表示部40は、解析結果情報に応じて、右スピーカ28を後方に移動するか、左スピーカ26を前方に移動することをユーザに指示する情報を表示する。
信号解析部32は、スコアSC4が最大でなく、スコアSC5が最大であるときは、右スピーカ28を前方に移動するか、左スピーカ26を後方に移動することをユーザに指示する解析結果情報を表示部40に出力する(S109)。表示部40は、右スピーカ28を前方に移動するか、左スピーカ26を後方に移動することをユーザに指示する情報を表示する。
図3〜図6に示されている例では、左スピーカ26からマイクロホン36までの距離の方が、右スピーカ28からマイクロホン36までの距離よりも長い。したがって、右スピーカ28からのテストパルス音を、左スピーカ26からのテストパルス音に対して遅らせた方が、左右の遅延関係をその逆とした場合よりも、収集音レベルが大きくなる。すなわち、右スピーカ28からのテストパルス音を、左スピーカ26からのテストパルス音に対して遅らせた条件下で取得された第4収集音レベルA4は、左右の遅延関係をその逆とした条件下で取得された第5収集音レベルA5よりも大きくなる。そのため、信号解析部32は、右スピーカ28を後方に移動するか、左スピーカ26を前方に移動することをユーザに指示する情報を表示部40に出力する。表示部40は、右スピーカ28を後方に移動するか、左スピーカ26を前方に移動することをユーザに指示する情報を表示する。
上記の信号解析処理によって、各スピーカの位置が適切であることを示す情報が表示部40に表示されたときは、ユーザは、左スピーカ26および右スピーカ28の配置を現状のままにすればよい。信号解析装置30におけるマイクロホン36の位置が適切なリスニングポイントとなる。
一方、左スピーカ26または右スピーカ28の移動方向を指示する情報が表示部40に表示されたときは、ユーザはその指示に従って、左スピーカ26または右スピーカ28の配置位置を変更すればよい。そして、再度、図2に示される信号レベル測定処理をスピーカ位置決定システムに実行させ、図6に示される信号解析処理を信号解析装置30に実行させればよい。
本実施形態に係る信号解析装置30では、表示部40が表示する解析結果情報は、左スピーカ26または右スピーカ28の移動方向をユーザに指示する。ユーザは、左スピーカ26または右スピーカ28のうち一方を基準スピーカとして固定配置してもよい。すなわち、ユーザは、信号解析装置30によって固定配置しない他方のスピーカの移動方向を調べ、他方のスピーカを調整スピーカとして位置を調整してもよい。また、ユーザの設定に応じて、信号解析部32は、左スピーカ26の移動方向のみを指示する情報を表示部40に表示させてもよいし、右スピーカ28の移動方向のみを指示する情報を表示部40に表示させてもよい。
このような信号レベル測定処理および信号解析処理によれば、左右のスピーカの位置が適切でないことのみならず、各スピーカを移動すべき方向がユーザに示される。これによって、左右のスピーカを適切な位置に配置してリスニングポイントを調整する作業が容易となる。
図7に示される処理は、第1収集音レベルA1および第2収集音レベルA2を用いない処理に変形され得る。すなわち、ステップS101を実行することなく、スコアSC3、スコアSC4およびSC5の代わりに、それぞれ、第3収集音レベルA3、第4収集音レベルA4および第5収集音レベルA5が用いられてもよい。この場合、図2に示される信号レベル測定処理において信号解析装置30はステップS1〜S4を実行しなくてもよく、オーディオアンプ10は、ステップSA1およびSA2を実行しなくてもよい。
なお、図2のステップSA4における遅延テストパルス信号R2の遅延時間、または図2のステップSA5における遅延テストパルス信号L3の遅延時間が適切でない場合には、正確な解析結果情報が得られないことがある。そこで、信号解析部32は、遅延テストパルス信号R2の遅延時間、および遅延テストパルス信号L3の遅延時間として複数種の値を用いてもよい。この場合、信号解析部32は、複数種の遅延時間のそれぞれについて、信号レベル測定処理(図2)および信号解析処理(図7または図8)を実行し、複数種の遅延時間のそれぞれについて得られた解析結果情報を表示部40に表示してもよい。ユーザは、複数の解析結果情報が異なる結果を示しているときは、例えば、同一の結果を示している解析結果情報の数が多いものに従って、左スピーカ26または右スピーカ28を移動させればよい。
信号解析部32は、図7に示される処理に代えて、図8に示される処理を実行してもよい。信号解析部32は、第1収集音レベルA1と第2収集音レベルA2を加算し、基準レベルA0=A1+A2を求める(S201)。
信号解析部32は、第3収集音レベルA3を基準レベルA0で割ったスコアSC3=A3/A0を求め(S202)、スコアSC3が所定の閾値THを超えるか否かを判定する(S203)。
信号解析部32は、スコアSC3が所定の閾値を超えるときは、左スピーカ26および右スピーカ28の位置が適切であることを示す解析結果情報を表示部40に出力する(S204)。表示部40は、各スピーカの位置が適切であることを示す情報を表示する。
信号解析部32は、スコアSC3が所定の閾値以下であるときは、第4収集音レベルA4と第5収集音レベルA5を比較する(S205)。
信号解析部32は、第4収集音レベルA4が第5収集音レベルA5よりも大きいときは、右スピーカ28を後方に移動するか、左スピーカ26を前方に移動することをユーザに指示する解析結果情報を表示部40に出力する(S206)。表示部40は、解析結果情報に応じて、右スピーカ28を後方に移動するか、左スピーカ26を前方に移動することをユーザに指示する情報を表示する。
信号解析部32は、第5収集音レベルA5が第4収集音レベルA4以上であるときは、右スピーカ28を前方に移動するか、左スピーカ26を後方に移動することをユーザに指示する解析結果情報を表示部40に出力する(S207)。表示部40は、右スピーカ28を前方に移動するか、左スピーカ26を後方に移動することをユーザに指示する情報を表示する。
このように、信号解析部32は、オーディオアンプ10に左スピーカ26(第1スピーカ)からテストパルス音(第1テスト音)を発生させ、左スピーカ26から発せられた音の収集に基づく第1集音信号C1を取得する第1集音部、オーディオアンプ10に右スピーカ28(第2スピーカ)からテストパルス音(第2テスト音)を発生させ、右スピーカ28から発せられた音の収集に基づく第2集音信号C2を取得する第2集音部、オーディオアンプ10に左スピーカ26から第1テスト音を発生させ、同時にオーディオアンプ10に右スピーカ28から第2テスト音を発生させ、左スピーカ26および右スピーカ28から発せられた音の収集に基づく第3集音信号C3(同時集音信号)を取得する同時集音部、オーディオアンプ10に左スピーカ26から第1テスト音を発生させ、左スピーカ26から発生した第1テスト音に対して遅延している第2テスト音を右スピーカ28から発生させ、さらに、左スピーカ26および右スピーカ28から発せられた音の集音に基づく第4集音信号C4(第1遅延集音信号)を取得する第1遅延集音部、ならびに、オーディオアンプ10に右スピーカ28から第2テスト音を発生させ、右スピーカ28から発生した第2テスト音に対して遅延している第1テスト音を左スピーカ26から発生させ、さらに、左スピーカ26および右スピーカ28から発せられた音の集音に基づく第5集音信号C5(第2遅延集音信号)を取得する第2遅延集音部としての機能を有している。左スピーカ26から発せられる第1テスト音の時間波形と、右スピーカ28から発せられる第2テスト音の時間波形は同一であってもよいし、相違があってもよい。
さらに、図7に示される処理を実行する信号解析部32は、第3集音信号C3のレベル、第4集音信号C4のレベル、および第5集音信号C5のレベルを比較する比較部としての機能を有している。そして、図8に示される処理を実行する信号解析部32は、第1集音信号C1のレベルおよび第2集音信号C2のレベルを合算した合算レベルと第3集音信号C3のレベルとを比較し、さらに、第4集音信号C4のレベルおよび第5集音信号C5のレベルを比較する比較部としての機能を有している。
第1集音部、第2集音部、同時集音部、第1遅延集音部、第2遅延集音部および比較部は、メモリ38に記憶された信号解析プログラムを信号解析部32が実行することで信号解析部32内に実現される。また、信号解析部32において実現される構成要素の一部または全部は、ハードウエアであるデジタル回路によって個別的に構成されてもよい。また、メモリ38は、光ディスク、磁気ディスク、IC等の着脱自在な記憶媒体であってもよく、信号解析プログラムはこの記憶媒体に記憶されていてもよい。
なお、図2に示される信号レベル測定処理のステップSA5は、次のような処理であってもよい。すなわち、信号解析装置30の制御によって、オーディオアンプ10が左スピーカ26にテストパルス信号L2を出力した後、信号解析装置30の制御によって、オーディオアンプ10が、テストパルス信号L2に対して上記の時間dより長い時間d2だけ遅れて、右スピーカ28に遅延テストパルス信号を出力する処理であってもよい。これによって、左スピーカ26からテストパルス音が発せられ、時間dより長い時間d2だけ遅れて右スピーカ28から遅延テストパルス音が発せられる。
この場合、図7のステップS109、および図8のステップS207では、右スピーカ28を後方に移動すべきこと、あるいは左スピーカ26を前方に移動すべきことをユーザに指示する情報が表示部40に表示される。さらに、図7のステップ108では、スピーカを移動させる距離が小さく、ステップS109では、スピーカを移動させる距離が大きいことが表示部40に表示されてもよい。同様に、図8のステップ206では、スピーカを移動させる距離が小さく、ステップS207では、スピーカを移動させる距離が大きいことが表示部40に表示されてもよい。さらに、スピーカを移動させるべき距離が表示部40に表示されてもよい。
この処理において、信号解析部32は、オーディオアンプ10に左スピーカ26から第1テスト音を発生させ、左スピーカ26から発せられた音の収集に基づく第1集音信号C1を取得する第1集音部、オーディオアンプ10に右スピーカ28から第2テスト音を発生させ、右スピーカ28から発せられた音の収集に基づく第2集音信号C2を取得する第2集音部、オーディオアンプ10にオーディオアンプ10に左スピーカ26から第1テスト音を発生させ、同時にオーディオアンプ10に右スピーカ28から第2テスト音を発生させ、左スピーカ26および右スピーカ28から発せられた音の収集に基づく第3集音信号C3(同時集音信号)を取得する同時集音部、オーディオアンプ10に左スピーカ26から第1テスト音を発生させ、左スピーカ26から発生した第1テスト音に対して第1時間dだけ遅延している第2テスト音を右スピーカ28から発生させ、さらに、左スピーカ26および右スピーカ28から発せられた音の集音に基づく第4集音信号C4(第1遅延集音信号)を取得する第1遅延集音部、ならびに、オーディオアンプ10に左スピーカ26から第1テスト音を発生させ、左スピーカ26から発生した第1テスト音に対して第1時間dより長い第2時間d2だけ遅延している第2テスト音を右スピーカ28から発生させ、さらに、左スピーカ26および右スピーカ28から発せられた音の集音に基づく第5集音信号C5(第2遅延集音信号)を取得する第2遅延集音部としての機能を有している。
図9には、変形例に係るスピーカ位置決定システムの構成が示されている。図1のスピーカ位置決定システムの構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。このシステムにおけるオーディオアンプ42は、図1のシステムにおける信号解析装置30をオーディオアンプ10に搭載し、制御部14と信号解析部32とを有線接続し、さらに、マイクロホン36をオーディオアンプ42の外部に設けたものである。マイクロホン36は、ケーブルを介してオーディオアンプ42に着脱自在となっている。
信号解析装置44は、信号解析部32、メモリ38および表示部40を備え、オーディオアンプ42に搭載されている。信号解析部32がメモリ38に記憶された信号解析プログラムを実行することで、信号解析部32は、スピーカ位置決定方法の過程に応じた指令情報を制御部14に出力する。
上記のいずれの実施形態においても、信号解析部32は、ローカルエリアネットワーク、インターネット等の通信網を介して外部のコンピュータに接続されてもよい。この場合、信号解析部32は、信号解析プログラムの指令の一部を外部のコンピュータに実行させてもよい。また、信号解析部32は、信号解析プログラムの実行に必要な情報や、信号解析プログラムの実行によって得られた情報を、メモリ38の他、外部のコンピュータに記憶させてもよい。
上記の実施形態では、左スピーカ26および右スピーカ28の2チャネルのスピーカを有するオーディオシステムについて説明した。本発明は、3チャネル以上の複数のスピーカを有するサラウンドシステム等に用いてもよい。この場合、複数のスピーカのうちから選択した2つのスピーカについて、それら2つのスピーカの位置が適切であるか否かを信号解析装置(30,44)に判定させる。ユーザは、複数のスピーカから2つを選択する総ての組み合わせについて、1つの組み合わせごとに位置の判定および修正を行うというプロセスを繰り返せばよい。
10,42 オーディオアンプ、12 アンプ側無線部、14 制御部、16 パルス信号生成部、18 左チャネル増幅回路、20 右チャネル増幅回路、22 左オーディオ信号、24 右オーディオ信号、26 左スピーカ、28 右スピーカ、30,44 信号解析装置、32 信号解析部、34 解析装置側無線部、36 マイクロホン、38 メモリ、40 表示部。

Claims (8)

  1. オーディオアンプに第1スピーカから第1テスト音を発生させ、同時に前記オーディオアンプに第2スピーカから第2テスト音を発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく同時集音信号を取得する同時集音部と、
    前記オーディオアンプに前記第1スピーカから前記第1テスト音を発生させ、前記第1スピーカから発生した前記第1テスト音に対して遅延している前記第2テスト音を前記第2スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第1遅延集音信号を取得する第1遅延集音部と、
    前記オーディオアンプに前記第2スピーカから前記第2テスト音を発生させ、前記第2スピーカから発生した前記第2テスト音に対して遅延している前記第1テスト音を前記第1スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第2遅延集音信号を取得する第2遅延集音部と、
    前記同時集音信号のレベル、前記第1遅延集音信号のレベル、および前記第2遅延集音信号のレベルを比較する比較部と、
    を備えることを特徴とする信号解析装置。
  2. オーディオアンプに第1スピーカから第1テスト音を発生させ、同時に前記オーディオアンプに第2スピーカから第2テスト音を発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく同時集音信号を取得する同時集音部と、
    前記オーディオアンプに前記第1スピーカから前記第1テスト音を発生させ、前記第1スピーカから発生した前記第1テスト音に対して第1時間だけ遅延している前記第2テスト音を前記第2スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第1遅延集音信号を取得する第1遅延集音部と、
    前記オーディオアンプに前記第1スピーカから前記第1テスト音を発生させ、前記第1スピーカから発生した前記第1テスト音に対して前記第1時間より長い第2時間だけ遅延している前記第2テスト音を前記第2スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第2遅延集音信号を取得する第2遅延集音部と、
    前記同時集音信号のレベル、前記第1遅延集音信号のレベル、および前記第2遅延集音信号のレベルを比較する比較部と、
    を備えることを特徴とする信号解析装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の信号解析装置において、
    前記比較部は、
    前記同時集音信号のレベル、前記第1遅延集音信号のレベル、および前記第2遅延集音信号のレベルのうち、前記同時集音信号のレベルが最大であるときは、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカの位置が適切であることをユーザに示す情報を生成し、前記第1遅延集音信号のレベルまたは前記第2遅延集音信号のレベルが最大であるときは、前記第1スピーカを移動させる方向、または前記第2スピーカを移動させる方向をユーザに指示する情報を、比較結果に応じて生成する、
    ことを特徴とする信号解析装置。
  4. 演算処理装置に読み込まれる信号解析プログラムにおいて、
    オーディオアンプに第1スピーカから第1テスト音を発生させ、同時に前記オーディオアンプに第2スピーカから第2テスト音を発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく同時集音信号を取得する同時集音処理と、
    前記オーディオアンプに前記第1スピーカから前記第1テスト音を発生させ、前記第1スピーカから発生した前記第1テスト音に対して遅延している前記第2テスト音を前記第2スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第1遅延集音信号を取得する第1遅延集音処理と、
    前記オーディオアンプに前記第2スピーカから前記第2テスト音を発生させ、前記第2スピーカから発生した前記第2テスト音に対して遅延している前記第1テスト音を前記第1スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第2遅延集音信号を取得する第2遅延集音処理と、
    前記同時集音信号のレベル、前記第1遅延集音信号のレベル、および前記第2遅延集音信号のレベルを比較する比較処理と、
    を前記演算処理装置に実行させることを特徴とする信号解析プログラム。
  5. 請求項4に記載の信号解析プログラムが記憶されたプログラム記憶媒体。
  6. オーディオアンプに第1スピーカから第1テスト音を発生させ、同時に前記オーディオアンプに第2スピーカから第2テスト音を発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく同時集音信号を取得する同時集音ステップと、
    前記オーディオアンプに前記第1スピーカから前記第1テスト音を発生させ、前記第1スピーカから発生した前記第1テスト音に対して遅延している前記第2テスト音を前記第2スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第1遅延集音信号を取得する第1遅延集音ステップと、
    前記オーディオアンプに前記第2スピーカから前記第2テスト音を発生させ、前記第2スピーカから発生した前記第2テスト音に対して遅延している前記第1テスト音を前記第1スピーカから発生させると共に、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第2遅延集音信号を取得する第2遅延集音ステップと、
    前記同時集音信号のレベル、前記第1遅延集音信号のレベル、および前記第2遅延集音信号のレベルを比較する比較ステップと、
    を含むことを特徴とする信号解析方法。
  7. オーディオアンプに第1スピーカから第1テスト音を発生させ、前記第1スピーカから発せられた音の収集に基づく第1集音信号を取得する第1集音部と
    前記オーディオアンプに第2スピーカから第2テスト音を発生させ、前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第2集音信号を取得する第2集音部と、
    前記オーディオアンプに前記第1スピーカから前記第1テスト音を発生させ、同時に前記オーディオアンプに前記第2スピーカから前記第2テスト音を発生させ、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく同時集音信号を取得する同時集音部と、
    前記オーディオアンプに前記第1スピーカから前記第1テスト音を発生させ、前記第1スピーカから発生した前記第1テスト音に対して遅延している前記第2テスト音を前記第2スピーカから発生させ、さらに、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第1遅延集音信号を取得する第1遅延集音部と、
    前記オーディオアンプに前記第2スピーカから前記第2テスト音を発生させ、前記第2スピーカから発生した前記第2テスト音に対して遅延している前記第1テスト音を前記第1スピーカから発生させ、さらに、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカから発せられた音の収集に基づく第2遅延集音信号を取得する第2遅延集音部と、
    前記第1集音信号のレベルおよび前記第2集音信号のレベルを合算した合算レベルと前記同時集音信号のレベルとを比較し、さらに、前記第1遅延集音信号のレベルおよび前記第2遅延集音信号のレベルを比較する比較部と、
    を備えることを特徴とする信号解析装置。
  8. 請求項7に記載の信号解析装置において、
    前記比較部は、
    前記同時集音信号のレベルを前記合算レベルで割った値が所定値を超えるときは、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカの位置が適切であることをユーザに示す情報を生成し、前記同時集音信号のレベルを前記合算レベルで割った値が所定値以下であるときは、前記第1遅延集音信号のレベルと前記第2遅延集音信号のレベルとの比較に基づいて、前記第1スピーカを移動させる方向、または前記第2スピーカを移動させる方向をユーザに指示する情報を生成する、
    ことを特徴とする信号解析装置。
JP2017064373A 2017-03-29 2017-03-29 信号解析装置、信号解析プログラム、プログラム記憶媒体および信号解析方法。 Active JP6793307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017064373A JP6793307B2 (ja) 2017-03-29 2017-03-29 信号解析装置、信号解析プログラム、プログラム記憶媒体および信号解析方法。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017064373A JP6793307B2 (ja) 2017-03-29 2017-03-29 信号解析装置、信号解析プログラム、プログラム記憶媒体および信号解析方法。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018170545A true JP2018170545A (ja) 2018-11-01
JP6793307B2 JP6793307B2 (ja) 2020-12-02

Family

ID=64019010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017064373A Active JP6793307B2 (ja) 2017-03-29 2017-03-29 信号解析装置、信号解析プログラム、プログラム記憶媒体および信号解析方法。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6793307B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111836181A (zh) * 2020-07-30 2020-10-27 方博科技(深圳)有限公司 一种高精度前后级一体式音频测试功放

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06180591A (ja) * 1992-12-11 1994-06-28 Clarion Co Ltd 再生信号における遅延時間自動補正装置
JP2004166106A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Sony Corp 距離測定補正システム、距離測定装置および距離測定補正装置
JP2004304778A (ja) * 2003-03-20 2004-10-28 Victor Co Of Japan Ltd 音場設定方法、音場設定プログラム、及びオーディオ信号再生装置
JP2007017415A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Etani Denki Kk インパルス応答の時間差測定方法
JP2007174190A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Yamaha Corp オーディオシステム
WO2007116825A1 (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Pioneer Corporation 音圧特性測定装置
WO2016084265A1 (ja) * 2014-11-26 2016-06-02 エタニ電機株式会社 インパルス応答による相対遅延測定方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06180591A (ja) * 1992-12-11 1994-06-28 Clarion Co Ltd 再生信号における遅延時間自動補正装置
JP2004166106A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Sony Corp 距離測定補正システム、距離測定装置および距離測定補正装置
JP2004304778A (ja) * 2003-03-20 2004-10-28 Victor Co Of Japan Ltd 音場設定方法、音場設定プログラム、及びオーディオ信号再生装置
JP2007017415A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Etani Denki Kk インパルス応答の時間差測定方法
JP2007174190A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Yamaha Corp オーディオシステム
WO2007116825A1 (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Pioneer Corporation 音圧特性測定装置
WO2016084265A1 (ja) * 2014-11-26 2016-06-02 エタニ電機株式会社 インパルス応答による相対遅延測定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111836181A (zh) * 2020-07-30 2020-10-27 方博科技(深圳)有限公司 一种高精度前后级一体式音频测试功放

Also Published As

Publication number Publication date
JP6793307B2 (ja) 2020-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3994788B2 (ja) 伝達特性測定装置、伝達特性測定方法、及び伝達特性測定プログラム、並びに増幅装置
US9538288B2 (en) Sound field correction apparatus, control method thereof, and computer-readable storage medium
US9894455B2 (en) Correction of sound signal based on shift of listening point
KR20140097699A (ko) 3차원 이퀄 라우드니스 컨투어를 이용한 난청 보상 장치 및 방법
JP4184420B2 (ja) 特性測定装置及び特性測定プログラム
CN108885864B (zh) 测量装置、滤波器生成装置、测量方法及滤波器生成方法
JP6565709B2 (ja) 音像定位処理装置、及び音像定位処理方法
JP5627440B2 (ja) 音響装置及びその制御方法、プログラム
JP6793307B2 (ja) 信号解析装置、信号解析プログラム、プログラム記憶媒体および信号解析方法。
CN110301142B (zh) 滤波器生成装置、滤波器生成方法以及存储介质
CN108605197B (zh) 滤波器生成装置、滤波器生成方法以及声像定位处理方法
WO2018150719A1 (ja) フィルタ生成装置、及びフィルタ生成方法
JP2015070578A (ja) 音響制御装置
JP6805879B2 (ja) フィルタ生成装置、フィルタ生成方法、及びプログラム
JP6105861B2 (ja) 音響処理装置および音響処理方法
JP2017122781A (ja) 遅延時間測定装置、方法および遅延時間補正装置、方法
JP2017028365A (ja) 音場再生装置、音場再生方法、及びプログラム
JP2008011342A (ja) 音響特性測定装置および音響装置
JP2012095254A (ja) 音量調整装置、音量調整方法及び音量調整プログラム並びに音響機器
JP2005049688A (ja) 音響調整装置
JP2019062265A (ja) 信号処理装置、信号処理方法、及びプログラム
CN115278499A (zh) 延时测量方法及装置、电子设备和存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6793307

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250