JPH06180591A - 再生信号における遅延時間自動補正装置 - Google Patents
再生信号における遅延時間自動補正装置Info
- Publication number
- JPH06180591A JPH06180591A JP4353359A JP35335992A JPH06180591A JP H06180591 A JPH06180591 A JP H06180591A JP 4353359 A JP4353359 A JP 4353359A JP 35335992 A JP35335992 A JP 35335992A JP H06180591 A JPH06180591 A JP H06180591A
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- JP
- Japan
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- delay
- time
- measurement
- delay time
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- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Stereophonic System (AREA)
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 聴取者位置で測定信号を測定してその測定値
を基に再生信号を補正する遅延時間自動補正装置におい
て、各スピーカから受聴点までの音波の到達時間のバラ
ツキを補正するための最適な遅延パラメータを正確且つ
容易に求めることにある。 【構成】 マイクロフォン6で受音された測定用パルス
信号及び測定用パルス信号発生回路7からの測定用パル
ス信号が到達時間分析回路9に入力される。到達時間分
析回路9ではこれら2つの測定用パルス信号を比較して
到達時間を得る。そして、求められたスピーカ51につ
いての到達時間T1が遅延時間計算回路10に記憶され
る。以下、出力ON/OFF回路3によりスピーカ5を
切換え、全てのスピーカについて到達時間を得た後に、
遅延時間計算回路10により到達時間の中で最大のもの
を求め、この最大値から到達時間の各値を差し引いた結
果を遅延回路21〜2nに設定する遅延時間とする。
を基に再生信号を補正する遅延時間自動補正装置におい
て、各スピーカから受聴点までの音波の到達時間のバラ
ツキを補正するための最適な遅延パラメータを正確且つ
容易に求めることにある。 【構成】 マイクロフォン6で受音された測定用パルス
信号及び測定用パルス信号発生回路7からの測定用パル
ス信号が到達時間分析回路9に入力される。到達時間分
析回路9ではこれら2つの測定用パルス信号を比較して
到達時間を得る。そして、求められたスピーカ51につ
いての到達時間T1が遅延時間計算回路10に記憶され
る。以下、出力ON/OFF回路3によりスピーカ5を
切換え、全てのスピーカについて到達時間を得た後に、
遅延時間計算回路10により到達時間の中で最大のもの
を求め、この最大値から到達時間の各値を差し引いた結
果を遅延回路21〜2nに設定する遅延時間とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音響再生信号の遅延時間
自動補正装置に関し、特に音波の到達時間及び時間差の
算出方法の改良に係る。
自動補正装置に関し、特に音波の到達時間及び時間差の
算出方法の改良に係る。
【0002】
【従来の技術】図5に従来技術による遅延時間自動補正
装置の構成例のブロック図を示す。図5において、入力
信号L,Rは多チャンネル分岐回路51によって帯域分
割等の処理を施され、n個の出力に分割される。分割さ
れたn個の各信号はそれぞれ任意の遅延時間が設定可能
な遅延回路521〜52nを経てパワーアンプ531〜5
3nで増幅され、スピーカ541〜54nから再生され
る。この装置では遅延回路521〜52nのそれぞれのパ
ラメータを適切な値に設定することにより各スピーカ5
41〜54nから出力される音波の受聴点までの到達時間
を補正して音像再生を行うことができる。
装置の構成例のブロック図を示す。図5において、入力
信号L,Rは多チャンネル分岐回路51によって帯域分
割等の処理を施され、n個の出力に分割される。分割さ
れたn個の各信号はそれぞれ任意の遅延時間が設定可能
な遅延回路521〜52nを経てパワーアンプ531〜5
3nで増幅され、スピーカ541〜54nから再生され
る。この装置では遅延回路521〜52nのそれぞれのパ
ラメータを適切な値に設定することにより各スピーカ5
41〜54nから出力される音波の受聴点までの到達時間
を補正して音像再生を行うことができる。
【0003】上記装置で各スピーカ541〜54nから受
聴点までの音波の到達時間のバラツキを補正するために
は各遅延回路521〜52nの設定値を適切に決定する必
要がある。このための手段として聴覚による調整、スピ
ーカから受聴点までの距離の巻尺等により得たスピーカ
から受聴点までの距離の測定値からの到達時間の算出等
の他、これらより優れた方法として、聴取者位置で測定
信号を測定してその値を基に再生信号を補正する方法が
ある。
聴点までの音波の到達時間のバラツキを補正するために
は各遅延回路521〜52nの設定値を適切に決定する必
要がある。このための手段として聴覚による調整、スピ
ーカから受聴点までの距離の巻尺等により得たスピーカ
から受聴点までの距離の測定値からの到達時間の算出等
の他、これらより優れた方法として、聴取者位置で測定
信号を測定してその値を基に再生信号を補正する方法が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、上記聴取者位置
で測定信号を測定してその値を基に再生信号を補正する
方法として、音響信号を帯域分割等により多数のスピー
カで再生する場合に、各スピーカ出力から受聴点までの
到達時間のバラツキを補正する目的で各スピーカの前段
に遅延回路を設けた装置において、各スピーカから受聴
点までの再生出力の到達弛緩に応じて上記遅延回路の最
適パラメータを自動的に求めて、遅延時間を調節し再生
出力時間を補正する方法が提案されている。
で測定信号を測定してその値を基に再生信号を補正する
方法として、音響信号を帯域分割等により多数のスピー
カで再生する場合に、各スピーカ出力から受聴点までの
到達時間のバラツキを補正する目的で各スピーカの前段
に遅延回路を設けた装置において、各スピーカから受聴
点までの再生出力の到達弛緩に応じて上記遅延回路の最
適パラメータを自動的に求めて、遅延時間を調節し再生
出力時間を補正する方法が提案されている。
【0005】本発明は上記聴取者位置で測定信号を測定
してその測定値を基に再生信号を補正する方法におい
て、到達時間の算出方法及び時間差の算出方法を改善
し、これにより各スピーカから受聴点までの音波の到達
時間のバラツキを補正するための最適な遅延パラメータ
を正確且つ容易に求めて設定し、安定して優れた音像再
生をなし得る遅延時間自動補正装置を提供することを目
的とする。
してその測定値を基に再生信号を補正する方法におい
て、到達時間の算出方法及び時間差の算出方法を改善
し、これにより各スピーカから受聴点までの音波の到達
時間のバラツキを補正するための最適な遅延パラメータ
を正確且つ容易に求めて設定し、安定して優れた音像再
生をなし得る遅延時間自動補正装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の再生信号における遅延時間自動補正装置
は、再生信号を異なる複数の所定帯域に分割出力する帯
域分割手段と、帯域分割手段による帯域分割出力をそれ
ぞれ再生出力する複数の再生出力手段と、帯域分割手段
に測定用信号を入力する測定用信号入力手段と、帯域分
割手段により帯域分割され、再生出力手段により再生出
力されたそれぞれの測定用信号を所定位置で入力する再
生出力入力手段と、再生出力入力手段からの各測定用信
号と測定用信号入力手段からの測定用信号とを入力し、
これら2つの信号の時間差をそれぞれ検出し、各測定用
信号毎に時間差を得る時間差検出手段と、時間差に基づ
いて、帯域分割手段からの帯域分割出力のそれぞれの遅
延時間を算出する遅延時間算出手段と、帯域分割手段か
らの帯域分割出力をそれぞれの設定遅延時間だけ遅延さ
せる複数の分割出力遅延手段と、遅延時間算出手段によ
るそれぞれの遅延時間の計算が終了した後に、得られた
各遅延時間を前記対応する各遅延手段に設定する設定手
段と、を有し、遅延時間算出手段が、各測定用信号毎に
得られた各時間差のうちの最大値を得た後、該各時間差
と該最大値とのそれぞれの減算結果に基づいて各遅延時
間を算出することを特徴とする。
めに本発明の再生信号における遅延時間自動補正装置
は、再生信号を異なる複数の所定帯域に分割出力する帯
域分割手段と、帯域分割手段による帯域分割出力をそれ
ぞれ再生出力する複数の再生出力手段と、帯域分割手段
に測定用信号を入力する測定用信号入力手段と、帯域分
割手段により帯域分割され、再生出力手段により再生出
力されたそれぞれの測定用信号を所定位置で入力する再
生出力入力手段と、再生出力入力手段からの各測定用信
号と測定用信号入力手段からの測定用信号とを入力し、
これら2つの信号の時間差をそれぞれ検出し、各測定用
信号毎に時間差を得る時間差検出手段と、時間差に基づ
いて、帯域分割手段からの帯域分割出力のそれぞれの遅
延時間を算出する遅延時間算出手段と、帯域分割手段か
らの帯域分割出力をそれぞれの設定遅延時間だけ遅延さ
せる複数の分割出力遅延手段と、遅延時間算出手段によ
るそれぞれの遅延時間の計算が終了した後に、得られた
各遅延時間を前記対応する各遅延手段に設定する設定手
段と、を有し、遅延時間算出手段が、各測定用信号毎に
得られた各時間差のうちの最大値を得た後、該各時間差
と該最大値とのそれぞれの減算結果に基づいて各遅延時
間を算出することを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成により本発明の再生信号における遅延
時間自動補正装置は、帯域分割手段により再生信号を異
なる複数の所定帯域に分割出力し、複数の再生出力手段
により帯域分割手段による帯域分割出力をそれぞれ再生
出力する。そして、測定用信号入力手段により帯域分割
手段に測定用信号を入力し、再生出力入力手段により帯
域分割手段により帯域分割され、再生出力手段により再
生出力されたそれぞれの測定用信号を所定位置で入力
し、時間差検出手段により再生出力入力手段からの各測
定用信号と測定用信号入力手段からの測定用信号とを入
力し、これら2つの信号の時間差をそれぞれ検出し、各
測定用信号毎に時間差を得て、その時間差に基づいて、
遅延時間算出手段により帯域分割手段からの帯域分割出
力のそれぞれの遅延時間を算出し、複数の分割出力遅延
手段により帯域分割手段からの帯域分割出力をそれぞれ
の設定遅延時間だけ遅延させ、設定手段により遅延時間
算出手段によるそれぞれの遅延時間の計算が終了した後
に、得られた各遅延時間を前記対応する各遅延手段に設
定する。また、遅延時間算出手段は、各測定用信号毎に
得られた各時間差のうちの最大値を得た後、該各時間差
と該最大値とのそれぞれの減算結果に基づいて各遅延時
間を算出する。
時間自動補正装置は、帯域分割手段により再生信号を異
なる複数の所定帯域に分割出力し、複数の再生出力手段
により帯域分割手段による帯域分割出力をそれぞれ再生
出力する。そして、測定用信号入力手段により帯域分割
手段に測定用信号を入力し、再生出力入力手段により帯
域分割手段により帯域分割され、再生出力手段により再
生出力されたそれぞれの測定用信号を所定位置で入力
し、時間差検出手段により再生出力入力手段からの各測
定用信号と測定用信号入力手段からの測定用信号とを入
力し、これら2つの信号の時間差をそれぞれ検出し、各
測定用信号毎に時間差を得て、その時間差に基づいて、
遅延時間算出手段により帯域分割手段からの帯域分割出
力のそれぞれの遅延時間を算出し、複数の分割出力遅延
手段により帯域分割手段からの帯域分割出力をそれぞれ
の設定遅延時間だけ遅延させ、設定手段により遅延時間
算出手段によるそれぞれの遅延時間の計算が終了した後
に、得られた各遅延時間を前記対応する各遅延手段に設
定する。また、遅延時間算出手段は、各測定用信号毎に
得られた各時間差のうちの最大値を得た後、該各時間差
と該最大値とのそれぞれの減算結果に基づいて各遅延時
間を算出する。
【0008】
【実施例】図1は本発明に基づく再生信号における遅延
時間自動補正装置の構成例を示すブロック図であり、1
は入力信号を多チャンネルの信号に分岐される帯域分割
手段としての多チャンネル分岐回路、21〜2nは多チャ
ンネル分岐回路1で分岐された多チャンネル出力それぞ
れに遅延時間を付与する遅延回路、31〜3nは各スピー
カの信号再生をON/OFFする出力ON/OFF回
路、41〜4nはパワーアンプ、51〜5nは再生出力手段
としての各チャンネル再生用スピーカ、6は再生出力入
力手段としての測定用マイクロフォン、7は測定用パル
ス信号発生回路、8は測定用パルス信号発生回路7から
の測定用パルス信号と入力音響信号とを切換える入力切
換えスイッチ、9は測定用マイクロフォン6の入力と測
定用パルス信号発生回路7からの測定用パルス信号を入
力し、この2つの信号の時間差を求める時間差検出手段
としての到達時間分析回路、10は到達時間分析回路9
で求めた到達時間を各スピーカ毎に記憶し、これを基に
遅延回路21〜2nの設定値を計算する遅延時間計算回
路、11は本発明の遅延時間自動補正装置全体の制御回
路である。
時間自動補正装置の構成例を示すブロック図であり、1
は入力信号を多チャンネルの信号に分岐される帯域分割
手段としての多チャンネル分岐回路、21〜2nは多チャ
ンネル分岐回路1で分岐された多チャンネル出力それぞ
れに遅延時間を付与する遅延回路、31〜3nは各スピー
カの信号再生をON/OFFする出力ON/OFF回
路、41〜4nはパワーアンプ、51〜5nは再生出力手段
としての各チャンネル再生用スピーカ、6は再生出力入
力手段としての測定用マイクロフォン、7は測定用パル
ス信号発生回路、8は測定用パルス信号発生回路7から
の測定用パルス信号と入力音響信号とを切換える入力切
換えスイッチ、9は測定用マイクロフォン6の入力と測
定用パルス信号発生回路7からの測定用パルス信号を入
力し、この2つの信号の時間差を求める時間差検出手段
としての到達時間分析回路、10は到達時間分析回路9
で求めた到達時間を各スピーカ毎に記憶し、これを基に
遅延回路21〜2nの設定値を計算する遅延時間計算回
路、11は本発明の遅延時間自動補正装置全体の制御回
路である。
【0009】図2は図1の実施例による各スピーカ51
〜5nから受聴点までの音波の到達時間のバラツキの補
正動作を示すフローチャートである。
〜5nから受聴点までの音波の到達時間のバラツキの補
正動作を示すフローチャートである。
【0010】[S−1] まず、多チャンネル分岐回路
1で目的とするチャンネル分岐の状態を設定し、遅延回
路21〜2nの遅延時間設定値を全て0(ゼロ)とする。
1で目的とするチャンネル分岐の状態を設定し、遅延回
路21〜2nの遅延時間設定値を全て0(ゼロ)とする。
【0011】[S−2] 次に、出力ON/OFF回路
31〜3nを回路31だけをONその他の回路32〜3nを
OFFにしてスピーカ51だけから音が再生されるよう
にする。
31〜3nを回路31だけをONその他の回路32〜3nを
OFFにしてスピーカ51だけから音が再生されるよう
にする。
【0012】[S−3] そして、入力切換えスイッチ
8を測定用パルス信号発生回路7に切換えた後、測定用
パルス信号発生回路7から測定用のパルス信号を発生さ
せる。本実施例ではこの測定用パルス信号として図3に
示すような正弦波の半波の信号を用い、この信号の周期
として再生しようとするスピーカの再生帯域に応じて適
当な値を設定した。但し、この測定用パルス信号として
は本実施例で用いた正弦波の半波に限られることなく、
例えば、インパルス信号等の信号を用いてもよい。
8を測定用パルス信号発生回路7に切換えた後、測定用
パルス信号発生回路7から測定用のパルス信号を発生さ
せる。本実施例ではこの測定用パルス信号として図3に
示すような正弦波の半波の信号を用い、この信号の周期
として再生しようとするスピーカの再生帯域に応じて適
当な値を設定した。但し、この測定用パルス信号として
は本実施例で用いた正弦波の半波に限られることなく、
例えば、インパルス信号等の信号を用いてもよい。
【0013】[S−4] 測定用パルス信号発生回路7
からの測定用パルス信号は多チャンネル分岐回路1、遅
延回路21、出力ON/OFF回路31、パワーアンプ4
1及びスピーカ51を介して測定用マイクロフォン6で受
音される。
からの測定用パルス信号は多チャンネル分岐回路1、遅
延回路21、出力ON/OFF回路31、パワーアンプ4
1及びスピーカ51を介して測定用マイクロフォン6で受
音される。
【0014】[S−5] 測定用マイクロフォン6で受
音された測定用パルス信号は到達時間分析回路9に入力
される。一方、測定用パルス信号発生回路7からの測定
用パルス信号も直接到達時間分析回路9に入力され、到
達時間分析回路9では測定用パルス信号発生回路7から
の測定用パルス信号と測定用マイクロフォン6で受音さ
れた測定用パルス信号とを比較して到達時間を得る。到
達時間を得る方法としては図4に示すように時間軸上で
図4(a)の入力パルス信号の振幅最大点と、図4
(b)のマイクロフォン受信信号の振幅最大点を比較
し、その2つの振幅最大点の時間差を求め、得た時間差
を到達時間とする。そして、求められたスピーカ51に
ついての到達時間T1が遅延時間計算回路10に記憶さ
れる。
音された測定用パルス信号は到達時間分析回路9に入力
される。一方、測定用パルス信号発生回路7からの測定
用パルス信号も直接到達時間分析回路9に入力され、到
達時間分析回路9では測定用パルス信号発生回路7から
の測定用パルス信号と測定用マイクロフォン6で受音さ
れた測定用パルス信号とを比較して到達時間を得る。到
達時間を得る方法としては図4に示すように時間軸上で
図4(a)の入力パルス信号の振幅最大点と、図4
(b)のマイクロフォン受信信号の振幅最大点を比較
し、その2つの振幅最大点の時間差を求め、得た時間差
を到達時間とする。そして、求められたスピーカ51に
ついての到達時間T1が遅延時間計算回路10に記憶さ
れる。
【0015】[S−6] 以下、出力ON/OFF回路
32〜3nを順次ONにして測定用パルス信号を再生する
スピーカを順次切換え、スピーカ52〜5nについても上
記[S−3]〜[S−5]の処理を繰り返して全てのス
ピーカについての到達時間T1〜Tnを求める。
32〜3nを順次ONにして測定用パルス信号を再生する
スピーカを順次切換え、スピーカ52〜5nについても上
記[S−3]〜[S−5]の処理を繰り返して全てのス
ピーカについての到達時間T1〜Tnを求める。
【0016】[S−7] 全てのスピーカについて到達
時間T1〜Tnが求められた後に、遅延時間計算回路10
で遅延回路21〜2nの遅延時間の設定値を求める。設定
値の計算方法は、まず、到達時間T1〜Tnの中で最大の
ものを求め、これをTMAXとし、このTMAXから到達時間
T1〜Tnの各値を差し引く。そして得た値を遅延回路に
設定する遅延時間τ1〜τnとする(下記数式(1)参
照)。
時間T1〜Tnが求められた後に、遅延時間計算回路10
で遅延回路21〜2nの遅延時間の設定値を求める。設定
値の計算方法は、まず、到達時間T1〜Tnの中で最大の
ものを求め、これをTMAXとし、このTMAXから到達時間
T1〜Tnの各値を差し引く。そして得た値を遅延回路に
設定する遅延時間τ1〜τnとする(下記数式(1)参
照)。
【数1】 τ1=TMAX−T1 τ2=TMAX−T2 : : τn=TMAX−Tn (1)
【0017】[S−8] 制御回路11は遅延回路22
〜2nに上記により求められた遅延時間τ1〜τnが設定
されるように遅延回路22〜2nを制御する。
〜2nに上記により求められた遅延時間τ1〜τnが設定
されるように遅延回路22〜2nを制御する。
【0018】[S−9] 上記により補正を完了し、入
力切換えスイッチ8を再び入力音響信号の方に切換え、
出力ON/OFF回路31〜3nを全てONにして音響再
生を行うことにより、各スピーカから受聴点までの音波
の遅延時間が補正された再生音を得ることができる。
力切換えスイッチ8を再び入力音響信号の方に切換え、
出力ON/OFF回路31〜3nを全てONにして音響再
生を行うことにより、各スピーカから受聴点までの音波
の遅延時間が補正された再生音を得ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明の遅延時間自
動補正装置によれば、遅延回路を用いて各スピーカから
受聴点までの音波の到達時間のバラツキを補正するため
最適な遅延パラメータを正確且つ容易に求めて設定する
ことができ、安定して優れた音像再生をなし得る。
動補正装置によれば、遅延回路を用いて各スピーカから
受聴点までの音波の到達時間のバラツキを補正するため
最適な遅延パラメータを正確且つ容易に求めて設定する
ことができ、安定して優れた音像再生をなし得る。
【図1】本発明に基づく再生信号における遅延時間自動
補正装置の構成例を示すブロック図である。
補正装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の各スピーカから受聴点までの音波の到達
時間のバラツキの補正動作を示すフローチャートであ
る。
時間のバラツキの補正動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】測定用入力パルス信号の波形図である。
【図4】到達時間の分析方法の説明図である。
【図5】従来技術による遅延時間自動補正装置の構成例
のブロック図である。
のブロック図である。
1 多チャンネル分岐回路(帯域分割手段) 21〜2n 遅延回路(分割出力遅延手段) 51〜5n 各チャンネル再生用スピーカ(再生出力手
段) 6 測定用マイクロフォン(再生出力入力手段) 7 測定用パルス信号発生回路(測定用信号入力手段) 9 到達時間分析回路(時間差検出手段) 10 遅延時間計算回路(遅延時間算出手段) 11 制御回路(設定手段)
段) 6 測定用マイクロフォン(再生出力入力手段) 7 測定用パルス信号発生回路(測定用信号入力手段) 9 到達時間分析回路(時間差検出手段) 10 遅延時間計算回路(遅延時間算出手段) 11 制御回路(設定手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 再生信号を異なる複数の所定帯域に分割
出力する帯域分割手段と、前記帯域分割手段による帯域
分割出力をそれぞれ再生出力する複数の再生出力手段
と、前記帯域分割手段に測定用信号を入力する測定用信
号入力手段と、前記帯域分割手段により帯域分割され、
前記再生出力手段により再生出力されたそれぞれの測定
用信号を所定位置で入力する再生出力入力手段と、前記
再生出力入力手段からの前記各測定用信号と測定用信号
入力手段からの前記測定用信号とを入力し、これら2つ
の信号の時間差をそれぞれ検出し、前記各測定用信号毎
に時間差を得る時間差検出手段と、前記時間差に基づい
て、前記帯域分割手段からの帯域分割出力のそれぞれの
遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、前記帯域分割
手段からの帯域分割出力をそれぞれの設定遅延時間だけ
遅延させる複数の分割出力遅延手段と、前記遅延時間算
出手段によるそれぞれの遅延時間の計算が終了した後
に、得られた各遅延時間を前記対応する各遅延手段に設
定する設定手段と、を有し、前記遅延時間算出手段が、
前記各測定用信号毎に得られた各時間差のうちの最大値
を得た後、該各時間差と該最大値とのそれぞれの減算結
果に基づいて各遅延時間を算出することを特徴とする再
生信号における遅延時間自動補正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4353359A JPH06180591A (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 再生信号における遅延時間自動補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4353359A JPH06180591A (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 再生信号における遅延時間自動補正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06180591A true JPH06180591A (ja) | 1994-06-28 |
Family
ID=18430306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4353359A Pending JPH06180591A (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 再生信号における遅延時間自動補正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06180591A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10161667A (ja) * | 1996-12-02 | 1998-06-19 | Alpine Electron Inc | オーディオ装置 |
JPH11258034A (ja) * | 1998-03-12 | 1999-09-24 | Alpine Electronics Inc | 遅延時間測定方式 |
JPH11340764A (ja) * | 1998-05-29 | 1999-12-10 | Alpine Electronics Inc | グラフィックイコライザー |
JP2005027113A (ja) * | 2003-07-03 | 2005-01-27 | Funai Electric Co Ltd | 音響制御装置 |
JP2008060675A (ja) * | 2006-08-29 | 2008-03-13 | Sony Corp | 音声再生装置、音声再生方法 |
JP2018170545A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | オンキヨー株式会社 | 信号解析装置、信号解析プログラム、プログラム記憶媒体および信号解析方法。 |
-
1992
- 1992-12-11 JP JP4353359A patent/JPH06180591A/ja active Pending
Cited By (6)
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