JP2018170122A - 放電ランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】フィラメントコイルと絶縁部との接触を抑制することで短寿命を抑制する低圧水銀ランプを提供する。【解決手段】放電ランプは、発光管と、発光管の両端に、発光管の延びる方向に沿って設けられるコイル部22aと、コイル部22aの両端にそれぞれ接続する複数の接続部22bと、コイル部22aの一方に接続された接続部22bの周囲に設けられ、外部にコイル部22aが巻回して設けられる絶縁部22cと、絶縁部22cおよび接続部22bの間に設けられる緩衝部22dと、を有する電極22と、を有し、紫外線を放出する。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、放電ランプに関する。
例えば、水処理分野において、殺菌などの用途に用いられる光源として水銀ランプが開示されている。特に、光源として低圧水銀ランプが開示されている。
低圧水銀ランプにおいて、大光量を達成するためには、フィラメントに大電流を流す必要がある。大電流を流すことができ、長寿命を達成するためには、フィラメントに塗布するエミッタ塗布量を確保するため、いわゆるトリプルフィラメントコイルの使用が必要である。トリプルフィラメントコイルを発光管の延びる方向に沿って設けると、フィラメントに接続される導線とフィラメントコイルとが接触してしまい、短絡が発生する可能性がある。短絡を防ぐために、導線には石英管などの絶縁部が設けられる。
しかしながら、絶縁部はランプが延びる方向に対して垂直な断面方向には固定されておらず、振動やランプ置き換えによって絶縁部とフィラメントコイルが接触することがある。絶縁部と接触したフィラメントコイルは絶縁部へ向かって熱が伝わるため、フィラメントコイルの温度低下が生じ、エミッタが飛散しやすくなり、結果、ランプの寿命が短くなる。
本発明の実施形態は、フィラメントコイルと絶縁部との接触を抑制することで短寿命を抑制する低圧水銀ランプを提供する。
本発明の実施形態によれば、放電ランプは、発光管と、電極と、を有し、紫外線を放出する。電極は、発光管の両端に、発光管の延びる方向に沿って設けられるコイル部と、コイル部の両端にそれぞれ接続する複数の接続部と、コイル部の一方に接続された接続部の周囲に設けられ、外部にコイル部が巻回して設けられる絶縁部と、絶縁部および接続部の間に設けられる緩衝部と、を有する。
本発明の実施形態によれば、フィラメントコイルと絶縁部との接触を抑制することで短寿命を抑制する低圧水銀ランプを提供することができる。
以下で説明する実施形態に係る放電ランプ1は、発光管10と、電極20と、を有し、紫外線を放出する。電極20は、発光管10の両端に、発光管10の延びる方向に沿って設けられるコイル部と、コイル部の両端にそれぞれ接続する複数の接続部22b,22bと、コイル部の一方に接続された接続部22bの周囲に設けられ、外部にコイル部が巻回して設けられる絶縁部22cと、絶縁部22cおよび接続部22bの間に設けられる緩衝部22dと、を有する。
本実施形態によれば、フィラメントコイルと絶縁部との接触を抑制することができる。
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ1において、緩衝部22dは、絶縁部22cの両端に設けられている。
本実施形態によれば、よりフィラメントコイルと絶縁部との接触を抑制することができる。
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ1において、絶縁部22cの長さがLであって、緩衝部22dの長さをDとしたとき、DはLの5%〜20%である。
本実施形態によれば、よりフィラメントコイルと絶縁部との接触を抑制することができる。
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ1において、緩衝部22dは金属箔を有する。
本実施形態によれば、よりフィラメントコイルと絶縁部との接触を抑制することができる。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る放電ランプについて、図1を用いて説明する。図1は、放電ランプ1を例示している。
図1に示したように、本実施形態に係る放電ランプ1は、発光管10と、発光管10の両端に設けられた電極20,20とを有する。
本実施形態では、放電ランプ1として、発光管10を用いた放電ランプの実施形態を例示している。
複数の発光管10は、U字状に形成され、内部に放電空間12を有する。また、発光管10の両端は電極20,20がステム26,26を介して封止されることで、放電空間12を気密に保つ。発光管10は、紫外線を透過する材料で構成されており、例えば石英ガラスで構成される。発光管10は、外径が29mm、内径が27mm、発光長(発光管10における一方の電極20−他方の電極20の距離)が1200mmである。
放電空間12には、電極20,20の外部より図示しない外部電源より電力が印加されることで、放電空間12に設けられた電極20,20より電子が放出され発光する。
放電空間12には、ガスが封入される。ガスの封入圧力は、例えば、10(kPa)〜100(kPa)である。ガスは、アルゴン、クリプトン、キセノンなどの希ガスなどのいずれか一種、または二種以上の混合ガスでよい。なお、ガスには、更にヨウ化水銀などのハロゲンが封入させてもよい。
最冷部14は、発光管10の点灯中に最も温度が低くなる箇所であり、後述する水銀16が凝集する箇所である。最冷部14は、発光管10のU字状に形成された屈曲部分の略中央に設けられる。
水銀16は、発光管10の最冷部14に封入される。水銀16は一部が蒸気となって放電空間12に気体として封入され、電極20,20間で放電することにより発光する。水銀16は、例えば、100mg封入される。なお、水銀16は、水銀以外の金属元素、例えば、ビスマス、スズ、インジウム、鉛などの金属を含んだアマルガムであってもよい。
封止部18,18は、放電空間12の両端に形成される。封止部18,18は、発光管10と同じ石英ガラスで構成される。封止部18,18は、電極20,20を所望の位置に設けた後に、図示しないガスバーナーなどの溶融手段により溶融して、発光管10に封着されることにより形成される。なお、封止部18,18には、発光管10と異なる石英ガラスなどで構成されても良い。また、封止部18,18は、図示しないガスバーナーなどの溶融手段により溶融して、図示しない成形部材により成形する、いわゆるピンチシールにより形成されてもよい。封止部18,18の長さは、例えば、80mmである。
電極20,20は、主電極22,22、補助電極24,24、ステム26,26、アウターリード28,28を有する。
主電極22,22は、放電空間12に電力を印加する。主電極22,22は、放電空間12内に設けられて構成されている。主電極22,22の詳細については後述する。
補助電極24,24は、主電極22,22よりも放電空間12の内側に設けられ、放電空間12に電力を印加する。補助電極24,24は、一端が放電空間12側に設けられ、他端がステム26,26を介してアウターリード28,28と接続される。補助電極24,24は、例えばタングステンにより構成される。本実施形態の放電ランプ1における放電は、主電極と補助電極との間で交互に放電が発生する。すなわち、ある周期においては一方の封止部18に設けられた主電極22と他方の封止部18に設けられた補助電極24間で放電が発生し、ある周期においては他方の封止部18に設けられた主電極22と一方の封止部18に設けられた補助電極24間で放電が発生する。
ステム26,26は、発光管10の両端において、放電空間12の内側に設けられ、発光管10に封止されることにより、発光管10の放電空間12を気密に保つ。ステム26,26は、主電極22,22の両端と、補助電極24,24とが貫通して設けられ、放電ランプ1の外部と電気的に接続される。ステム26,26は、例えば石英ガラスにより構成される。
アウターリード28,28は、一端が主電極22,22の両端と、補助電極24,24の一端と接続され、他端が図示しない外部電源と接続される。なお、アウターリード28,28の他端には、例えば、図示しない端子が設けられていてもよい。
ここで、主電極22,22について、図2を用いて更に詳しく説明する。図2は、一方の主電極22を拡大して示す図である。
主電極22は、フィラメントコイル22a(コイル部)、フィラメントコイル22aと接続される接続部22b,22b、接続部22bに設けられる絶縁部22c、接続部22bの外部と絶縁部22cの間に設けられる緩衝部22dとを有する。
フィラメントコイル22aは、主電極22の両端から図示しない外部電源より電力を供給されることで熱電子を放出する。フィラメントコイル22aは、一端が後述する接続部22bと、フィラメントコイル22a自身が巻回されて接続され、他端が他の接続部22bと接続される。フィラメントコイル22aは、例えば、タングステンをコイル状に巻回し、巻回したコイルを更に巻回して三重巻にした、いわゆるトリプルフィラメントコイルである。フィラメントコイル22aには、電子放射性を高めるため、例えば、バリウム、カルシウム、ストロンチウム等の図示しないエミッタが塗布されていてもよい。
接続部22bは、フィラメントコイル22aと電気的に接続されることで、フィラメントコイル22aに電力を供給する。接続部22bは、一端がフィラメントコイル22aと接続され、他端がステム26,26を介してアウターリード28,28と接続される。接続部22bは、例えば、タングステンで構成される。
絶縁部22cは、接続部22bとフィラメントコイル22aとが電気的に接触しないように設けられる。絶縁部22cは、一方の接続部22bの周囲に設けられる。絶縁部22cは、円筒形状を呈しており、例えば、石英ガラスにより構成される。
緩衝部22dは、接続部22bと絶縁部22cとの間に設けられる。緩衝部22dは、例えば、接続部22bに巻回して設けられる。緩衝部22dは、例えば、モリブデン箔により構成される。緩衝部22dは、例えば、モリブデン箔の一端が接続部22bに溶接して固定され、他端が絶縁部22cの円筒状の内部に収納される。緩衝部22dは弾性を有しており、緩衝部22dが絶縁部22cの内部に収納されるときに、緩衝部22dが絶縁部22cの内部と弾性的に接触することで、接続部22bと絶縁部22cとのガタツキを抑えることができる。これにより、一方の接続部22b、すなわち、フィラメントコイル22aと絶縁部22cとがガタツキにより接触することを抑制することができる。緩衝部22dを構成する部材は、モリブデン箔に限定されない。例えば、タングステンで構成される金属箔等、箔状の金属であれば、どのような材料であってもよい。要は、絶縁部22cに対して弾性的に接触することができる材料であれば、その形態は問わない。
緩衝部22dが箔状の金属である理由は以下のとおりである。まず、緩衝部22dは接続部22bと溶接可能であることや、放電ランプとして使用中に高温の環境に耐性を有することが求められる。また、緩衝部22dは、放電空間12中に不純物を持ち込まない材料であることが求められる。上記の条件を満たす材料としては、金属であることが望ましい。
ここで、緩衝部22dの寸法について説明する。発光管10が延びる方向に沿った絶縁部22cの長さLに対して、緩衝部22dの長さDは、5%〜20%であることが望ましい。Dが5%よりも小さくなると、緩衝部22dの弾性能力が低下し、接続部22bと絶縁部22cとのガタツキが生じてしまうことから、フィラメントコイル22aと絶縁部22cとが接触する可能性がある。一方、Dが20%よりも大きくなると、緩衝部22dが設けられた接続部22bに絶縁部22cを挿入することが困難となる可能性がある。よって、絶縁部22cの長さLに対して、緩衝部22dの長さDは、5%〜20%であることが望ましい。
以上の実施形態に基づいて説明したように、本実施形態によれば、接続部22bの周囲に緩衝部22dを設け、緩衝部22dを設けた状態で絶縁部22cの内部に接続部22bを設けることで、接続部22bと絶縁部22cとのガタツキを抑制することができるため、フィラメントコイル22aと絶縁部22cとのガタツキを抑制することができ、フィラメントコイル22aと絶縁部22cとの接触を抑制することができる。よって、短寿命を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、緩衝部22dを絶縁部22cの両側に設けることで、接続部22bと絶縁部22cとの接触面積を増大させることができ、接続部22bと絶縁部22cとのガタツキをより抑制することができるため、フィラメントコイル22aと絶縁部22cとのガタツキを抑制することができ、フィラメントコイル22aと絶縁部22cとの接触を抑制することができる。よって、短寿命を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、緩衝部22dは金属箔を有することで、接続部22bと絶縁部22cとをより弾性的に接触させることができ、接続部22bと絶縁部22cとのガタツキをより抑制することができるため、フィラメントコイル22aと絶縁部22cとのガタツキを抑制することができ、フィラメントコイル22aと絶縁部22cとの接触を抑制することができる。よって、短寿命を抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…放電ランプ、
10…発光管、
12…放電空間、
14…最冷部、
16…水銀、
18…封止部、
20…電極、
22…主電極、
24…副電極、
26…ステム、
28…アウターリード。
10…発光管、
12…放電空間、
14…最冷部、
16…水銀、
18…封止部、
20…電極、
22…主電極、
24…副電極、
26…ステム、
28…アウターリード。
Claims (4)
- 発光管と;
前記発光管の両端に、前記発光管の延びる方向に沿って設けられるコイル部と、前記コイル部の両端にそれぞれ接続する複数の接続部と、前記コイル部の一方に接続された前記接続部の周囲に設けられ、外部に前記コイル部が巻回して設けられる絶縁部と、前記絶縁部および前記接続部の間に設けられる緩衝部と、を有する電極と;
を有し、紫外線を放出する放電ランプ。 - 前記緩衝部は、前記絶縁部の両端に設けられている、請求項1記載の放電ランプ。
- 前記絶縁部の長さがLであって、緩衝部の長さをDとしたとき、DはLの5%〜20%である請求項1または2記載の放電ランプ。
- 前記緩衝部は金属箔を有する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の放電ランプ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017065454A JP2018170122A (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | 放電ランプ |
CN201721156405.XU CN207134326U (zh) | 2017-03-29 | 2017-09-11 | 放电灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017065454A JP2018170122A (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | 放電ランプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018170122A true JP2018170122A (ja) | 2018-11-01 |
Family
ID=61637973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017065454A Pending JP2018170122A (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | 放電ランプ |
Country Status (2)
Country | Link |
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CN (1) | CN207134326U (ja) |
-
2017
- 2017-03-29 JP JP2017065454A patent/JP2018170122A/ja active Pending
- 2017-09-11 CN CN201721156405.XU patent/CN207134326U/zh active Active
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Publication number | Publication date |
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CN207134326U (zh) | 2018-03-23 |
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