JP2016066444A - 放電ランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】始動性に優れた放電ランプを提供することである。
【解決手段】実施形態に係る放電ランプは、金属ハロゲン化物と、不活性ガスと、が封入された放電空間を内部に有する発光部と;前記放電空間の内部に突出し、所定の距離を置いて対向配置させた一対の電極と;を具備している。
この放電ランプは、前記一対の電極が延びる方向と直交する方向であって、前記放電空間の最も長い部分の寸法をD(mm)、前記不活性ガスの常温(25℃)における圧力をX(atm)、前記一対の電極の先端同士の間の距離をA(mm)とした場合に以下の式を満足する。
37(A−3.7)+5.8(X−10.1)−110(D−2.50)≦40
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、放電ランプに関する。
放電空間を内部に有する発光部と、放電空間の内部に突出し、所定の距離を置いて対向配置させた一対の電極とを備えた放電ランプがある。
この様な放電ランプを点灯させる際には、まず、点灯回路により、20KV程度のパルス電圧を電極に印加して一対の電極間に絶縁破壊を生じさせる。
続いて、点灯回路により、所定の電流を電極に供給してアーク放電を生じさせる。
ところが、点灯回路により、所定の電流を電極に供給してもアーク放電が生じない場合がある。
アーク放電が生じない場合には、アーク放電が生じるまで、点灯回路により、パルス電圧の印加と、所定の電流の供給とが繰り返し行われることになる。
この場合、繰り返し数が余り多くなると異常と判断され、点灯回路により強制的に点灯動作が停止されることになる。
そのため、始動性に優れた放電ランプの開発が望まれていた。
特開2004−87315号公報
本発明が解決しようとする課題は、始動性に優れた放電ランプを提供することである。
実施形態に係る放電ランプは、金属ハロゲン化物と、不活性ガスと、が封入された放電空間を内部に有する発光部と;前記放電空間の内部に突出し、所定の距離を置いて対向配置させた一対の電極と;を具備している。
この放電ランプは、前記一対の電極が延びる方向と直交する方向であって、前記放電空間の最も長い部分の寸法をD(mm)、前記不活性ガスの常温(25℃)における圧力をX(atm)、前記一対の電極の先端同士の間の距離をA(mm)とした場合に以下の式を満足する。
37(A−3.7)+5.8(X−10.1)−110(D−2.50)≦40
本発明の実施形態によれば、始動性に優れた放電ランプを提供することができる。
本実施の形態に係る放電ランプ100を例示するための模式図である。
実施形態に係る発明は、金属ハロゲン化物と、不活性ガスと、が封入された放電空間を内部に有する発光部と;前記放電空間の内部に突出し、所定の距離を置いて対向配置させた一対の電極と;を具備した放電ランプである。
この放電ランプは、前記一対の電極が延びる方向と直交する方向であって、前記放電空間の最も長い部分の寸法をD(mm)、前記不活性ガスの常温(25℃)における圧力をX(atm)、前記一対の電極の先端同士の間の距離をA(mm)とした場合に以下の式を満足する。
37(A−3.7)+5.8(X−10.1)−110(D−2.50)≦40
この様にすれば、始動性に優れた放電ランプとすることができる。
この場合、前記一対の電極の先端同士の間の距離は、以下の式を満足するようにすることができる。
3.0mm≦A(mm)≦3.8mm
この様にすれば、適正な立ち上がり時の光束と、アーク転移のし易さを得ることができる。
また、前記一対の電極の先端同士の間の距離は、以下の式を満足するようにすることができる。
3.1mm≦A(mm)≦3.5mm
この様にすれば、さらに適正な立ち上がり時の光束と、アーク転移のし易さを得ることができる。
また、前記不活性ガスの常温(25℃)における圧力は、以下の式を満足するようにすることができる。
10atm≦X(atm)≦14atm
この様にすれば、適正な安定点灯時の全光束および寿命を得ることができる。
また、前記放電空間の最も長い部分の寸法は、以下の式を満足するようにすることができる。
2.6mm≦D(mm)≦2.2mm
この様にすれば、適正な安定点灯時の全光束および寿命を得ることができる。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
本発明の実施形態に係る放電ランプは、例えば、自動車の前照灯に用いられるHID(High Intensity Discharge)ランプとすることができる。また、自動車の前照灯に用いられるHIDランプとする場合には、いわゆる水平点灯を行うものとすることができる。
本発明の実施形態に係る放電ランプの用途は、自動車の前照灯に限定されるわけではないが、ここでは一例として、放電ランプが自動車の前照灯に用いられるHIDランプである場合を例に挙げて説明する。
図1は、本実施の形態に係る放電ランプ100を例示するための模式図である。
なお、図1においては、放電ランプ100を自動車に取り付けた場合に、前方となる方向を前端側、その反対方向を後端側、上方となる方向を上端側、下方となる方向を下端側としている。
図1に示すように、放電ランプ100には、バーナー101、ソケット102が設けられている。
バーナー101には、内管1、外管5、発光部11、封止部12、電極マウント3、サポートワイヤ35、スリーブ4、金属バンド71が設けられている。
内管1は、円筒状を呈し、透光性と耐熱性を有した材料から形成されている。内管1は、例えば、石英ガラスなどから形成することができる。
外管5は、内管1の外側に内管1と同芯に設けられている。すなわち、二重管構造となっている。
外管5と内管1との接続は、内管1の円筒部14付近に外管5を溶着することにより行うことができる。内管1と外管5との間に形成された閉空間には、ガスが封入されている。封入されるガスは、誘電体バリア放電可能なガス、例えば、ネオン、アルゴン、キセノン、窒素から選択された一種のガス、またはこれらの混合ガスとすることができる。ガスの封入圧力は、例えば、常温(25℃)で0.3atm以下とすることができ、0.1atm以下とすることがより好ましい。
外管5は、内管1の材料の熱膨張係数に近く、かつ紫外線遮断性を有する材料から形成することが好ましい。外管5は、例えば、チタン、セリウム、アルミニウム等の酸化物を添加した石英ガラスから形成することができる。
発光部11は、断面形状がほぼ楕円形を呈し、内管1の中央付近に設けられている。発光部11の内部には、中央部分がほぼ円柱状で、両端がテーパ状にすぼまっている放電空間111が設けられている。
ここで、本発明者の得た知見によれば、一対の電極32が延びる方向と直交する方向であって、放電空間111の最も長い部分の寸法D(mm)は、始動性に影響を及ぼす。
放電空間111の最も長い部分の寸法D(mm)と、始動性との関係に関する詳細は後述する。
なお、寸法D(mm)は、例えば、発光部11の内部(放電空間111)の中央部分の内壁間の寸法である。発光部11の内部の中央部分が円柱状である場合には、寸法D(mm)は直径寸法となる。
放電空間111には、放電媒体が封入されている。放電媒体は、金属ハロゲン化物2と、不活性ガスとを含む。
金属ハロゲン化物2は、例えば、インジウムのハロゲン化物、ナトリウムのハロゲン化物、スカンジウムのハロゲン化物、亜鉛のハロゲン化物などを含むものとすることができる。ハロゲンとしては、例えば、ヨウ素を例示することができる。ただし、ヨウ素の代わりに臭素や塩素などを用いることもできる。
なお、金属ハロゲン化物2の組成は、例示をしたものに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
放電空間111に封入される不活性ガスは、例えば、キセノン、ネオン、アルゴン、クリプトンなどや、これらを組み合わせた混合ガスなどとすることができる。
ここで、本発明者の得た知見によれば、放電空間111に封入される不活性ガスの圧力X(atm)は、始動性に影響を及ぼす。
放電空間111に封入される不活性ガスの圧力X(atm)と、始動性との関係に関する詳細は後述する。
封止部12は、板状を呈し、発光部11の軸方向の両端部にそれぞれ設けられている。 封止部12は、例えば、ピンチシール法を用いて形成することができる。なお、封止部12は、シュリンクシール法により形成され、円柱状を呈したものであってもよい。
一方の封止部12の発光部11側とは反対側の端部には、境界部13を介して円筒部14が連続的に形成されている。
電極マウント3は、封止部12の内部に設けられている。
電極マウント3には、金属箔31、電極32、コイル33、リード線34が設けられている。
金属箔31は、薄板状を呈し、例えば、モリブデンから形成されている。
電極32は、断面が円形の線状を呈し、例えば、タングステンに酸化トリウムをドープした、いわゆるトリエーテッドタングステンから形成されている。なお、電極32の材料は、純タングステン、ドープタングステン、レニウムタングステンなどであってもよい。
電極32の一端は、金属箔31の発光部11側の端部近傍に溶接されている。電極32と金属箔31の溶接は、レーザ溶接により行うことができる。
電極32の他端は、放電空間111内に突出している。電極32は、先端同士が所定の距離A(mm)を保って互いに対向するように設けられている。
すなわち、一対の電極32は、放電空間111の内部にそれぞれ突出し、所定の距離A(mm)をおいて対向配置されている。
ここで、本発明者の得た知見によれば、一対の電極32の先端同士の間の距離A(mm)は、始動性に影響を及ぼす。
一対の電極32の先端同士の間の距離A(mm)と、始動性との関係に関する詳細は後述する。
電極32の直径寸法は、0.2mm以上0.4mm以下とすることができる。
電極32の直径寸法が、0.2mm未満となると、点灯時に電極32の温度が高くなりすぎて、放電空間111内への電極材料の飛散(スパッタリング)が増加するおそれがある。放電空間111内への電極材料の飛散が増加すると、点灯中の光束維持率が低下するとともに、寿命が短くなる。
電極32の直径寸法が、0.4mmを超えると、封止部12における歪みが増加するおそれがある。封止部12における歪みが増加すると、放電ランプ100の製造時や点灯時に封止部12に割れなどが発生するおそれがある。
なお、電極32の直径寸法は、電極32の軸方向に一定でなくてもよい。例えば、電極32の直径寸法は、先端部側が基端部側よりも長くなっていてもよい。また、電極32の先端部が球形となっていてもよい。また、直流点灯タイプのように、一方の電極の直径寸法と、他方の電極の直径寸法が異なるものであってもよい。
コイル33は、例えば、ドープタングステンからなる金属線から形成することができる。コイル33は、封止部12の内部に設けられた電極32の外側に巻きつけられている。この場合、例えば、コイル33の線径は30μm〜100μm程度、コイルピッチは600%以下とすることができる。
リード線34は、断面が円形の線状を呈し、モリブデンなどから形成されている。リード線34の一端側は、金属箔31の発光部11側とは反対側の端部近傍に溶接されている。リード線34と金属箔31の溶接は、レーザ溶接により行うことができる。リード線34の他端側は、内管1の外部にまで延びている。
サポートワイヤ35は、L字状を呈し、放電ランプ100の前端側から出ているリード線34の端部に溶接されている。サポートワイヤ35とリード線34との溶接は、レーザ溶接により行うことができる。サポートワイヤ35は、例えば、ニッケルから形成することができる。
スリーブ4は、サポートワイヤ35の内管1と平行に延びる部分を覆っている。スリーブ4は、例えば、円筒状を呈し、セラミックから形成されたものとすることができる。
金属バンド71は、外管5の後端側の外周面に固定されている。
ソケット102には、本体部6、取り付け金具72、底部端子81、側部端子82が設けられている。
本体部6は、樹脂などの絶縁性材料から形成されている。本体部6の内部には、リード線34、サポートワイヤ35、およびスリーブ4の後端側が設けられている。
取り付け金具72は、本体部6の前端側の端部に設けられている。取り付け金具72は、本体部6から突出しており、金属バンド71を保持する。取り付け金具72により金属バンド71を保持することで、バーナー101がソケット102に保持される。
底部端子81は、本体部6の後端部側の内部に設けられている。底部端子81は、導電性材料から形成され、リード線34と電気的に接続されている。
側部端子82は、本体部6の後端部側の側壁に設けられている。側部端子82は、導電性材料から形成され、サポートワイヤ35と電気的に接続されている。
そして、底部端子81が高圧側、側部端子82が低圧側になるように図示しない点灯回路と接続される。自動車の前照灯の場合には、放電ランプ100の中心軸がほぼ水平の状態で、かつサポートワイヤ35がほぼ下端側(下方)に位置するように取り付けられる。そして、この様な方向に取り付けられた放電ランプ100を点灯することを水平点灯という。
次に、放電ランプ100の始動性についてさらに説明する。
前述したように、放電空間111の一対の電極32が延びる方向と直交する方向であって、放電空間111の最も長い部分の寸法D(mm)と、放電空間111に封入される不活性ガスの圧力X(atm)と、一対の電極32の先端同士の間の距離A(mm)とは、始動性に影響を及ぼす。
本発明者の得た知見によれば、寸法D(mm)、圧力X(atm)、および距離A(mm)の関係が以下の式を満足するようにすれば始動性に優れた放電ランプ100とすることができる。
α=37(A−3.7)+5.8(X−10.1)−110(D−2.50)≦40
表1は、上記の式のαと、始動性との関係を例示するための表である。
Figure 2016066444

表1に例示をしたものは、寸法D(mm)と圧力X(atm)を所定の値とし、距離A(mm)を変化させて始動性を評価したものである。
この場合、寸法D(mm)は2.4mmとし、放電空間111に封入されるキセノンの圧力X(atm)は常温(25℃)で13atmとした。
また、内管1と外管5との間に封入するアルゴンの圧力は常温(25℃)で0.1atmとした。
金属ハロゲン化物2の組成は、以下のようにした。
ScI:NaI:ZnI:InBr=1.00:1.5:0.3:0.007
金属ハロゲン化物2の封入量は0.3mgとした。
また、雰囲気温度は−40℃とし、入力電圧は9Vとした。
ここで、放電ランプ100を点灯させる際には、まず、点灯回路により、20KV程度のパルス電圧を電極32に印加して一対の電極32間に絶縁破壊を生じさせる。
続いて、点灯回路により、所定の電流を電極32に供給してアーク放電を生じさせる。 アーク放電が生じない場合には、アーク放電が生じるまで、点灯回路により、パルス電圧の印加と、所定の電流の供給とが繰り返し行われることになる。すなわち、点灯回路による再点灯が繰り返し行われることになる。
この場合、繰り返し数が余り多くなると異常と判断され、点灯回路により強制的に点灯動作が停止されることになる。例えば、繰り返し数が30回以上となると異常と判断される。
また、1回の再点灯に要する時間は、例えば、20ミリ秒程度である。
そのため、再点灯の回数が30回未満であっても、再点灯の回数が余り多くなると操作者が違和感を覚えるようになる。
例えば、再点灯の回数が10回となれば、0.2秒の間点灯ができないことになり、操作者が違和感を覚え始める。
表1から分かるように、αの値が40以下となるようにすれば、再点灯の回数が10回以下となるようにすることができる。
すなわち、寸法D(mm)、圧力X(atm)、および距離A(mm)の関係が前述した式を満足するようにすれば、始動性に優れた放電ランプ100とすることができる。
ここで、一対の電極32の先端同士の間の距離A(mm)は、始動性のみならず、立ち上がり時(点灯開始時)の光束にも影響を及ぼす。
すなわち、距離A(mm)が短くなり過ぎると最低管電圧が低下して、立ち上がり時の電流制限値に達してしまう。
立ち上がり時の電流値が制限されると、放電ランプ100に投入される電力は最低管電圧で決まることになる。
そして、最低管電圧が低くなりすぎると、所望の光束が得られなくなる。
また、距離A(mm)は、絶縁破壊からアーク放電への転移(アーク転移)のし易さにも影響を及ぼす。
すなわち、距離A(mm)が長くなりすぎるとアーク転移が行いにくくなる。
そこで、寸法D(mm)、圧力X(atm)、および距離A(mm)の関係が前述した式を満足するとともに、距離A(mm)の値が所定の範囲内にあるようにすることが好ましい。
表2は、距離A(mm)と、立ち上がり時の光束およびアーク転移のし易さとの関係を例示した表である。
Figure 2016066444

表2から分かるように、距離A(mm)を、3.0mm≦A(mm)≦3.8mmとすれば、適正な立ち上がり時の光束と、アーク転移のし易さを得ることができる。
また、距離A(mm)を、3.1mm≦A(mm)≦3.5mmとすれば、さらに適正な立ち上がり時の光束と、アーク転移のし易さを得ることができる。
また、放電空間111に封入される不活性ガスの圧力X(atm)は、始動性のみならず、安定点灯時の全光束および寿命にも影響を及ぼす。
すなわち、圧力X(atm)が低くなりすぎると、安定点灯時の全光束が少なくなる。 一方、圧力X(atm)が高くなりすぎると、寿命が短くなる。
そこで、寸法D(mm)、圧力X(atm)、および距離A(mm)の関係が前述した式を満足するとともに、圧力X(atm)の値が所定の範囲内にあるようにすることが好ましい。
表3は、不活性ガスの常温(25℃)における圧力X(atm)と、安定点灯時の全光束および寿命との関係を例示した表である。
Figure 2016066444

表3から分かるように、不活性ガスの常温(25℃)における圧力X(atm)を、10atm≦X(atm)≦14atmとすれば、適正な安定点灯時の全光束および寿命を得ることができる。
また、放電空間111の最も長い部分の寸法D(mm)は、始動性のみならず、安定点灯時の全光束および寿命にも影響を及ぼす。
すなわち、寸法D(mm)が短くなりすぎると、寿命が短くなる。
一方、寸法D(mm)が長くなりすぎると安定点灯時の全光束が少なくなる。
そこで、寸法D(mm)、圧力X(atm)、および距離A(mm)の関係が前述した式を満足するとともに、寸法D(mm)の値が所定の範囲内にあるようにすることが好ましい。
ここで、自動車の前照灯に用いられる放電ランプ100は、一般的には、安定点灯時に20W以上40W以下で点灯するようになっている。
ところが、安定点灯時に30W以上40W以下で点灯する放電ランプ100の場合には、寸法D(mm)が安定点灯時の全光束および寿命に及ぼす影響が大きくなる。
そのため、以下の表4に例示をするものは、安定点灯時に30W以上40W以下(例えば、35W)で点灯させる放電ランプ100の場合としている。
表4は、寸法D(mm)と、安定点灯時の全光束および寿命との関係を例示した表である。
Figure 2016066444

表4から分かるように、寸法D(mm)を、2.6mm≦D(mm)≦2.2mmとすれば、適正な安定点灯時の全光束および寿命を得ることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 内管、2 金属ハロゲン化物、3 電極マウント、5 外管、6 本体部、11 発光部、12 封止部、32 電極、100 放電ランプ、101 バーナー、102 ソケット、111 放電空間

Claims (5)

  1. 金属ハロゲン化物と、不活性ガスと、が封入された放電空間を内部に有する発光部と;
    前記放電空間の内部に突出し、所定の距離を置いて対向配置させた一対の電極と;
    を具備し、
    前記一対の電極が延びる方向と直交する方向であって、前記放電空間の最も長い部分の寸法をD(mm)、
    前記不活性ガスの常温(25℃)における圧力をX(atm)、
    前記一対の電極の先端同士の間の距離をA(mm)とした場合に以下の式を満足する放電ランプ。
    37(A−3.7)+5.8(X−10.1)−110(D−2.50)≦40
  2. 前記一対の電極の先端同士の間の距離は、以下の式を満足する請求項1記載の放電ランプ。
    3.0mm≦A(mm)≦3.8mm
  3. 前記一対の電極の先端同士の間の距離は、以下の式を満足する請求項1または2に記載の放電ランプ。
    3.1mm≦A(mm)≦3.5mm
  4. 前記不活性ガスの常温(25℃)における圧力は、以下の式を満足する請求項1〜3のいずれか1つに記載の放電ランプ。
    10atm≦X(atm)≦14atm
  5. 前記放電空間の最も長い部分の寸法は、以下の式を満足する請求項1〜4のいずれか1つに記載の放電ランプ。
    2.6mm≦D(mm)≦2.2mm
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