JP2017098009A - 放電ランプ - Google Patents

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和也 相原
Kazuya Aihara
和也 相原
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    • H01J61/84Lamps with discharge constricted by high pressure
    • H01J61/88Lamps with discharge constricted by high pressure with discharge additionally constricted by envelope

Abstract

【課題】低電力で点灯させる放電ランプであっても、ランプ特性が悪化するのを抑制することができる放電ランプを提供することである。【解決手段】実施形態に係る放電ランプは、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯させる放電ランプである。放電ランプは、少なくともスカンジウムのハロゲン化物を含む金属ハロゲン化物が封入された放電空間を内部に有する発光部と;前記放電空間の内部に突出し、所定の距離を置いて対向配置させた一対の電極と;を具備している。前記発光部の内容積をV(μl)、前記金属ハロゲン化物に含まれる前記スカンジウムのハロゲン化物の重量をM(mg)とした場合に、68(μl/mg)≦V/M(μl/mg)≦144(μl/mg)となっている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、放電ランプに関する。
金属ハロゲン化物が封入された放電空間を内部に有する発光部と、放電空間の内部に突出し、所定の距離を置いて対向配置させた一対の電極とを備えた放電ランプがある。
この様な放電ランプは、安定点灯時に35W(ワット)程度の電力で点灯させる。
そして、安定点灯時に35W(ワット)程度の電力で点灯させる放電ランプにおいて、発光部の内部寸法(放電空間の寸法)を小さくすることで、明るさを明るくする技術が提案されている。
ここで、近年においては、省電力化の要求から、安定点灯時に28W(ワット)以下(例えば、25W(ワット))の電力で点灯させる放電ランプが求められている。
この様な低電力で点灯させる放電ランプは、35W(ワット)程度の電力で点灯させる放電ランプに比べて明るさが暗くなるという問題がある。低電力で点灯させる放電ランプの場合も、発光部の内部寸法(放電空間の寸法)を小さくすれば、明るさを明るくすることができる。
ところが、低電力で点灯させる放電ランプの場合には、発光部の内部寸法(放電空間の寸法)を小さくすると、金属ハロゲン化物と発光部の内壁との化学反応が促進されて、ランプ特性(例えば、明るさ、発光色、ランプ電圧など)が悪化するという新たな問題が生じる。
そのため、低電力で点灯させる放電ランプであっても、ランプ特性が悪化するのを抑制することができる放電ランプの開発が望まれていた。
特開2007−172959号公報
本発明が解決しようとする課題は、低電力で点灯させる放電ランプであっても、ランプ特性が悪化するのを抑制することができる放電ランプを提供することである。
実施形態に係る放電ランプは、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯させる放電ランプである。放電ランプは、少なくともスカンジウムのハロゲン化物を含む金属ハロゲン化物が封入された放電空間を内部に有する発光部と;前記放電空間の内部に突出し、所定の距離を置いて対向配置させた一対の電極と;を具備している。
前記発光部の内容積をV(μl)、前記金属ハロゲン化物に含まれる前記スカンジウムのハロゲン化物の重量をM(mg)とした場合に、
68(μl/mg)≦V/M(μl/mg)≦144(μl/mg)
となっている。
本発明の実施形態によれば、低電力で点灯させる放電ランプであっても、ランプ特性が悪化するのを抑制することができる放電ランプを提供することができる。
本実施の形態に係る放電ランプ100を例示するための模式図である。
実施形態に係る発明は、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯させる放電ランプである。放電ランプは、少なくともスカンジウムのハロゲン化物を含む金属ハロゲン化物が封入された放電空間を内部に有する発光部と;前記放電空間の内部に突出し、所定の距離を置いて対向配置させた一対の電極と;を具備している。 前記発光部の内容積をV(μl)、前記金属ハロゲン化物に含まれる前記スカンジウムのハロゲン化物の重量をM(mg)とした場合に、
68(μl/mg)≦V/M(μl/mg)≦144(μl/mg)
となっている。
この放電ランプによれば、低電力で点灯させる放電ランプであっても、ランプ特性が悪化するのを抑制することができる。
この場合、0.19(mg)≦M(mg)≦0.34(mg)とすることができる。
この様にすれば、ランプ特性が悪化するのをさらに確実に抑制することができる。
また、23(μl)≦V(μl)≦28(μl)とすることができる。
この様にすれば、ランプ特性が悪化するのをさらに確実に抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。
本発明の実施形態に係る放電ランプは、例えば、自動車の前照灯に用いられるHID(High Intensity Discharge)ランプとすることができる。また、放電ランプが自動車の前照灯に用いられるHIDランプである場合には、いわゆる水平点灯を行うものとすることができる。
本発明の実施形態に係る放電ランプの用途は、自動車の前照灯に限定されるわけではないが、ここでは一例として、放電ランプが自動車の前照灯に用いられるHIDランプである場合を例に挙げて説明する。
図1は、本実施の形態に係る放電ランプ100を例示するための模式図である。
なお、図1においては、放電ランプ100を自動車に取り付けた場合に、前方となる方向を前端側、後方となる方向を後端側、上方となる方向を上端側、下方となる方向を下端側としている。
図1に示すように、放電ランプ100には、バーナー101およびソケット102が設けられている。
バーナー101には、外管5、内管1、電極マウント3、サポートワイヤ35、スリーブ4、および金属バンド71が設けられている。
外管5は、内管1の外側に内管1と同芯に設けられている。すなわち、バーナー101は、外管5と内管1とによる二重管構造を有している。外管5は、内管1の円筒部14付近に接合(溶着)されている。
内管1と外管5との間に形成された閉空間には、ガスが封入されている。封入されるガスは、誘電体バリア放電が可能なガスとすることができる。封入されるガスは、例えば、ネオン、アルゴン、キセノン、窒素から選択された一種のガス、またはこれらの混合ガスとすることができる。ガスの封入圧力は、例えば、常温(25℃)で0.3atm以下とすることができる。なお、ガスの封入圧力は、常温(25℃)で0.1atm以下とすることがより好ましい。
外管5は、内管1の材料の熱膨張係数に近い熱膨張係数を有し、且つ、紫外線遮断性を有する材料から形成することが好ましい。外管5は、例えば、チタン、セリウム、アルミニウム等の酸化物が添加された石英ガラスから形成することができる。
内管1は、発光部11、封止部12、境界部13、および円筒部14を有する。発光部11、封止部12、境界部13、および円筒部14は、一体に形成することができる。
内管1(発光部11、封止部12、境界部13、および円筒部14)は、透光性と耐熱性を有する材料から形成されている。内管1は、例えば、石英ガラスなどから形成することができる。
発光部11は、ほぼ楕円体状の外形形状を有している。発光部11は、内管1の中央付近に設けられている。内管1の軸方向における発光部11の寸法(球体長)は、例えば、8mm程度とすることができる。内管1の軸方向に直交する方向における発光部11の寸法は、例えば、5mm程度とすることができる。
発光部11の内部には、放電空間111が設けられている。放電空間111の中央部分は、ほぼ円柱状を呈している。放電空間111の両端部分は、ほぼ円錐状を呈している。
放電空間111には、放電媒体が封入されている。放電媒体は、金属ハロゲン化物2と、不活性ガスとを含む。
金属ハロゲン化物2は、例えば、スカンジウムのハロゲン化物、インジウムのハロゲン化物、ナトリウムのハロゲン化物、亜鉛のハロゲン化物などを含むものとすることができる。なお、金属ハロゲン化物2は、少なくともスカンジウムのハロゲン化物を含んでいればよい。
ハロゲンとしては、例えば、ヨウ素を例示することができる。ただし、ヨウ素の代わりに臭素や塩素などを用いることもできる。
また、環境保護の観点から、放電媒体には水銀を含めないようにすることができる。
放電空間111に封入される不活性ガスは、例えば、キセノンとすることができる。また、キセノンの他に、ネオン、アルゴン、クリプトンなどを用いたり、これらを組み合わせた混合ガスを用いることもできる。不活性ガスの封入圧力は、目的に応じて変更することができる。例えば、全光束を増加させる場合には、封入圧力は、常温(25℃)で10atm以上、20atm以下にすることが好ましい。
封止部12は、板状を呈し、発光部11の両端部のそれぞれに接合されている。封止部12は、例えば、ピンチシール法を用いて形成することができる。なお、封止部12は、シュリンクシール法により形成され、円柱状を呈したものであってもよい。一方の封止部12には、境界部13を介して円筒部14が接合されている。
境界部13および円筒部14は、封止部12の、発光部11側とは反対側の端部に接合されている。
電極マウント3は、封止部12の内部に設けられている。
電極マウント3は、金属箔31、電極32、コイル33、およびリード線34を有する。
金属箔31は、封止部12の内部に設けられている。金属箔31は、電極32の、放電空間111側とは反対側の端部の近傍に接合されている。
金属箔31は、薄板状を呈し、例えば、モリブデン、レニウムモリブテン、タングステン、レニウムタングステンなどから形成することができる。
電極32は、線状を呈している。電極32の断面形状は、例えば、円形とすることができる。
ここで、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で放電ランプ100を点灯させると、ちらつきが生じ易くなる。本発明者の得た知見によれば、電極32の太さ寸法を小さくして電流密度を高めれば、ちらつきの発生を抑制することができる。そのため、放電ランプ100においては、電極32の太さ寸法(断面形状が円形の場合には直径寸法)を、0.20mm以上、0.33mm以下としている。
なお、電極32の太さ寸法は、電極32が延びる方向において一定でなくてもよい。例えば、電極32の太さ寸法は、先端部側が基端部側よりも大きくなっていてもよい。また、電極32の先端部が球形となっていてもよい。また、直流点灯タイプのように、一方の電極の太さ寸法と、他方の電極の太さ寸法が異なるものであってもよい。
電極32は、例えば、純タングステン、ドープタングステン、レニウムタングステンなどから形成することができる。なお、電極32は、トリウムを含有していてもよいし、トリウムを含有していなくてもよい。
電極32の一方の端部は、放電空間111内に突出している。すなわち、電極32の一端は放電空間111の内部に設けられ、他端は封止部12の内部に設けられている。一対の電極32は、所定の距離を置いて互いに対向するように設けられている。一対の電極32の先端同士の間の距離(電極間距離)は、例えば、3.4mm以上、4.4mm以下とすることができる。電極32の他方の端部は、金属箔31の、発光部11側の端部近傍に接合されている。電極32と金属箔31の接合は、例えば、レーザ溶接により行うことができる。
コイル33は、封止部12にクラックが発生するのを抑制するために設けられている。 コイル33は、例えば、ドープタングステンからなる金属線から形成することができる。コイル33は、封止部12の内部に設けられている。コイル33は、電極32の外側に巻きつけられている。例えば、コイル33の線径は30μm〜100μm程度、コイルピッチは600%以下とすることができる。
リード線34は、線状を呈している。リード線34の断面形状は、例えば、円形とすることができる。リード線34は、例えば、モリブデンなどから形成することができる。リード線34の一方の端部側は、金属箔31の、発光部11側とは反対側の端部近傍に接合されている。リード線34と金属箔31の接合は、レーザ溶接により行うことができる。リード線34の他方の端部側は、内管1の外部にまで延びている。
サポートワイヤ35は、L字状を呈し、放電ランプ100の前端側から出ているリード線34の端部に接合されている。サポートワイヤ35とリード線34との接合は、レーザ溶接により行うことができる。サポートワイヤ35は、例えば、ニッケルから形成することができる。
スリーブ4は、サポートワイヤ35の、内管1と平行に延びる部分を覆っている。スリーブ4は、例えば、円筒状を呈している。スリーブ4は、例えば、セラミックスから形成することができる。
金属バンド71は、外管5の後端側の端部近傍に固定されている。
ソケット102は、本体部6、取り付け金具72、底部端子81、および側部端子82を有する。
本体部6は、樹脂などの絶縁性材料から形成されている。本体部6の内部には、リード線34の後端側、サポートワイヤ35の後端側、およびスリーブ4の後端側が設けられている。
取り付け金具72は、本体部6の端部に設けられている。取り付け金具72は、本体部6の前端側に設けられている。取り付け金具72は、本体部6から突出している。取り付け金具72は、金属バンド71を保持する。取り付け金具72により金属バンド71を保持することで、バーナー101がソケット102に保持される。
底部端子81は、本体部6の内部に設けられている。底部端子81は、本体部6の後端側に設けられている。底部端子81は、導電性材料から形成されている。底部端子81は、リード線34と電気的に接続されている。
側部端子82は、本体部6の側壁に設けられている。側部端子82は、本体部6の後端側に設けられている。側部端子82は、導電性材料から形成されている。側部端子82は、サポートワイヤ35と電気的に接続されている。
底部端子81と側部端子82は、図示しない点灯回路と電気的に接続される。この場合、底部端子81は、点灯回路の高圧側と電気的に接続される。側部端子82は、点灯回路の低圧側と電気的に接続される。
放電ランプ100が自動車の前照灯に用いられるものである場合には、放電ランプ100は、中心軸(管軸)がほぼ水平の状態で、且つ、サポートワイヤ35がほぼ下端側(下方)に位置するように取り付けられる。なお、この様な方向に取り付けられた放電ランプ100を点灯することは、水平点灯と称される。
また、本実施の形態に係る放電ランプ100は、低電力仕様の放電ランプである。
そのため、点灯回路は、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で放電ランプ100を点灯させる。
ここで、放電ランプ100に供給される電力が小さくなると、光束の低下や発光効率の低下が生じる。そのため、放電ランプ100に供給される電力が小さくなると、明るさが暗くなる。この場合、発光部11の内部寸法(放電空間111の寸法)を小さくすれば、明るさが暗くなるのを抑制することができる。
このことは、以下のように説明することができる。つまり、発光部11の内部寸法を小さくすれば、発光部11の外形寸法も小さくなる。発光部11の外形寸法が小さくなれば、発光部11からの放熱量を少なくすることができる。発光部11からの放熱量が少なくなれば、発光部11の内部温度(放電空間111の温度)が高くなり、金属ハロゲン化物2の蒸気圧が高くなる。
金属ハロゲン化物2の蒸気圧が高くなれば、電極32から放出された電子と、金属ハロゲン化物2の分子とが衝突する割合が増える。電子と金属ハロゲン化物2の分子とが衝突する割合が増えると、全光束が増加し、発光効率も高くなる。
そのため、放電ランプ100に供給される電力が小さい場合であっても、発光部11の内部寸法を小さくすれば、明るさが暗くなるのを抑制することができる。
ところが、低電力で点灯させる放電ランプ100の場合には、発光部11の内部寸法(放電空間111の寸法)を小さくすると、金属ハロゲン化物2と発光部11の内壁11aとの化学反応が促進されて、ランプ特性が悪化するという新たな問題が生じる。
本発明者の得た知見によれば、金属ハロゲン化物2と発光部11の内壁11aとの化学反応が促進される原因は以下のように説明することができる。
低電力で点灯させる放電ランプ100は、点灯させにくい。そのため、始動時に放電ランプ100に印加する電力が大きくなる。例えば、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯させる放電ランプ100の場合には、始動時に印加する電力は55W(ワット)程度となる。そのため、始動時における発光部11の内部温度(放電空間111の温度)の上昇が速くなる。また、前述したように、発光部11の内部寸法を小さくすれば、発光部11の内部温度(放電空間111の温度)は高くなる。
発光部11の内部温度(放電空間111の温度)が高くなれば、金属ハロゲン化物2と発光部11の内壁11aとの化学反応が促進される。
金属ハロゲン化物2と発光部11の内壁11aとの化学反応が促進されると、発光部11の内壁11aが曇り、明るさが暗くなる。また、金属ハロゲン化物2に含まれる特定の成分と発光部11の内壁11aとの化学反応が促進されると、金属ハロゲン化物2の組成が変化する。金属ハロゲン化物2の組成が変化すると、発光色が変化してしまうことになる。また、金属ハロゲン化物2の組成が変化すると、安定点灯時の電圧(ランプ電圧)が変化し、点灯回路に設けられた安全装置が誤作動するおそれがある。すなわち、金属ハロゲン化物2と発光部11の内壁11aとの化学反応が促進されると、明るさ、発光色、ランプ電圧などのランプ特性が悪化するおそれがある。
ここで、前述したように、金属ハロゲン化物2には、スカンジウムのハロゲン化物、インジウムのハロゲン化物、ナトリウムのハロゲン化物、亜鉛のハロゲン化物などが含まれている。
本発明者の得た知見によれば、主に、スカンジウムのハロゲン化物と、発光部11に含まれる石英ガラスとが化学反応し、インジウムのハロゲン化物、ナトリウムのハロゲン化物、および、亜鉛のハロゲン化物などと、発光部11に含まれる石英ガラスとはあまり化学反応しないことが判明した。
本発明者は検討の結果、金属ハロゲン化物2に含まれるスカンジウムのハロゲン化物の重量Mに対する発光部11の内容積(放電空間111の体積)Vの比(V/M)、金属ハロゲン化物2に含まれるスカンジウムのハロゲン化物の重量M、および、発光部11の内容積V、を所定の範囲内にすれば、低電力で点灯させる放電ランプであっても、ランプ特性が悪化するのを抑制することができるとの知見を得た。
表1および表2は、発光部11の内容積V、金属ハロゲン化物2に含まれるスカンジウムのハロゲン化物の重量M、および、金属ハロゲン化物2に含まれるスカンジウムのハロゲン化物の重量Mに対する発光部11の内容積Vの比(V/M)と、内壁11aとの化学反応およびランプ電圧の変化と、の関係を例示するための表である。
Figure 2017098009
Figure 2017098009
なお、発光部11の内容積Vは、発光部11のX線写真を撮影し、撮影されたX線写真における放電空間111の寸法から計算することができる。また、水中において発光部11を切断し、発光部11から排出された気体の量を測定することで発光部11の内容積Vを求めることもできる。
内壁11aとの化学反応の評価においては、発光部11の内壁11aが曇り、明るさが実用上問題となる程度に暗くなった場合を「×」とし、明るさが実用上問題ない場合を「○」とし、明るさが実用上問題なく更に高い場合を「◎」とした。
ランプ電圧(安定点灯時の電圧)の変化の評価においては、点灯回路に設けられた安全装置が誤作動するほど変化した場合を「×」とし、安全装置が誤作動しなかった場合を「○」とし、安全装置が誤動作せずにランプ電圧の変化が更に低い場合を「◎」とした。
総合判定においては、内壁11aとの化学反応およびランプ電圧の変化がともに「◎」の場合は「◎」とし、内壁11aとの化学反応またはランプ電圧の一方が「○」で他方が「◎」の場合は「○」とし、内壁11aとの化学反応およびランプ電圧の変化の少なくともいずれかが「×」の場合は「×」とした。
また、安定点灯時の印加電圧は25W(ワット)程度、始動時の印加電圧は55W(ワット)程度とした。
発光部11の材料は、石英ガラスとした。
放電空間111の中央部分の直径寸法dは、2.2mm以上、2.5mm以下とした。
表1および表2から分かるように、発光部11の内容積をV(μl:マイクロリットル)、金属ハロゲン化物2に含まれるスカンジウムのハロゲン化物の重量をM(mg)とした場合に、68(μl/mg)≦V/M(μl/mg)≦144(μl/mg)、特に好ましくは88(μl/mg)≦V/M(μl/mg)≦127(μl/mg)とすれば、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯させる放電ランプ100であっても、ランプ特性が悪化するのを抑制することができる。
この場合、表1および表2から分かるように、0.19(mg)≦M(mg)≦0.34(mg)とすることが好ましい。
また、表1および表2から分かるように、23(μl)≦V(μl)≦28(μl)とすることが好ましい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 内管、2 金属ハロゲン化物、5 外管、11 発光部、11a 内壁、12 封止部、32 電極、100 放電ランプ、101 バーナー、102 ソケット、111 放電空間

Claims (3)

  1. 安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯させる放電ランプであって、
    少なくともスカンジウムのハロゲン化物を含む金属ハロゲン化物が封入された放電空間を内部に有する発光部と;
    前記放電空間の内部に突出し、所定の距離を置いて対向配置させた一対の電極と;
    を具備し、
    前記発光部の内容積をV(μl)、前記金属ハロゲン化物に含まれる前記スカンジウムのハロゲン化物の重量をM(mg)とした場合に、
    68(μl/mg)≦V/M(μl/mg)≦144(μl/mg)
    となる放電ランプ。
  2. 0.19(mg)≦M(mg)≦0.34(mg)である請求項1記載の放電ランプ。
  3. 23(μl)≦V(μl)≦28(μl)である請求項1または2に記載の放電ランプ。
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